JP7226261B2 - 搬送台車 - Google Patents

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Description

この発明は、荷を搬送するための搬送台車に関する。
搬送台車の従来技術としては、例えば、特許文献1に開示された手押し運搬台車が知られている。特許文献1に開示された手押し運搬台車は、荷載置面を有する荷載置部を備えた台車本体と、台車本体の前部に設けられた複数の前輪と、台車本体の後部に設けられた少なくとも1つの後輪とを備える。荷載置面には、荷載置面に載置した荷の位置決めを行う規制ピンを挿入離脱可能なピン挿入孔が複数個形成されている。
特許文献1の手押し運搬台車によれば、荷載置面のピン挿入孔に規制ピンを挿入することにより、荷載置面に載置した荷の位置決めを行うことができ、また、運搬時の振動による運搬物の移動を防止するため、走行安定性を保持することができるとしている。
特開2016-43885号公報
しかしながら、特許文献1の手押し運搬台車は、荷載置面のピン挿入孔に対して上方から規制ピンを挿入するため、規制ピンが必要ないときは、規制ピンをピン挿入孔から取り外し、取り外した規制ピンを片付けなければならないという問題がある。なお、搬送台車の荷台からの荷の落下防止のために、電動モータ等のアクチュエータを用いて自動的に作動させるストッパを搬送台車に設けることも考えられるが、自動化のための構成が複雑となり、搬送台車の重量増大や大型化を招くおそれがある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、荷の落下防止のための操作性に優れたストッパピンを簡単な構成で設けることができるほか、未使用時のストッパピンが邪魔になることのない搬送台車の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、荷の載置を可能とする荷台を備えた台車本体と、前記荷台からの荷の落下を防止するストッパピンを備えるストッパ機構と、を有する搬送台車において、前記荷台は、上下に貫通され、前記ストッパピンを挿通可能な通孔を備え、前記ストッパ機構は、前記荷台の下面に固定され、前記ストッパピンを支持するストッパピン支持体を備え、前記ストッパピンは、前記ストッパピン支持体に対して昇降するとともに、前記荷台の前記通孔から上方へ突出する上昇位置および前記荷台の前記通孔から突出しない下降位置で前記ストッパピン支持体に支持されることを特徴とする。
本発明では、オペレータが荷を荷台に搭載させた後に、ストッパピンを上昇位置で支持させると、ストッパピンが荷台の通孔から上方へ突出する。このため、荷台に載置された荷の移動は、ストッパピンに規制され、荷台からの荷の落下が防止される。オペレータがストッパピンを操作して、ストッパピンが下降位置で支持されるときは、ストッパピンが荷台の通孔から上方へ突出しないため、荷が荷台にて移動できるので荷を荷台から取り出し易い。ストッパピンがストッパピン支持体により下降位置で支持されるので、ストッパピンの未使用時のストッパピンが邪魔になることはない。ストッパ機構は、主に、ストッパピンとストッパピン支持体を備えるため、部品点数が少なく簡単な構成で済む。
また、上記の搬送台車において、前記ストッパピン支持体は、前記ストッパピンが挿通されるストッパピン挿通孔を有し、前記ストッパピン挿通孔を形成する前記ストッパピン支持体の孔壁部および前記ストッパピンの外周部のいずれか一方には、径方向に突出する突状ガイド部が設けられ、前記ストッパピン挿通孔を形成する前記ストッパピン支持体の孔壁部および前記ストッパピンの外周部の他方には、上下方向に延在し、前記突状ガイド部の挿入を可能とする上下ガイド溝が設けられ、前記上下ガイド溝に、前記ストッパピンを前記下降位置にて支持する第1支持部が設けられ、前記上下ガイド溝に、前記ストッパピンの前記上下ガイド溝から周方向へ移動を許容するとともに、前記ストッパピンを前記上昇位置にて支持する第2支持部が設けられている構成としてもよい。
この場合、ストッパピンの上昇位置の支持およびストッパピンを下降位置の支持を切り換える操作は、ストッパピンの昇降およびストッパピンの回転(自転)により行うことができ、簡単である。
また、上記の搬送台車において、前記荷台および前記ストッパピン支持体の少なくとも一方は、磁性体材料より形成され、前記荷台および前記ストッパピン支持体の他方に設けられ、前記ストッパピン支持体と前記荷台とを磁力により固定する磁石部材を有する構成としてもよい。
この場合、磁石部材によってストッパ機構を荷台の下面に簡単に固定することができるほか、ストッパ機構を荷台の下面から簡単に取り外すことも可能である。
また、上記の搬送台車において、前記荷台および前記ストッパピン支持体のいずれか一方に設けられ突起部と、前記荷台および前記ストッパピン支持体の他方に設けられ、前記突起部が嵌合される嵌合孔と、を有し、前記ストッパピン支持体は、前記突起部が前記嵌合孔に嵌合されることにより前記荷台に対して位置決めされる構成としてもよい。
この場合、突起部が嵌合孔に嵌合されることにより、ストッパ支持体が荷台に対して位置決めされる。その結果、通孔に対するストッパピンの位置は、ストッパピンが通孔に挿通可能な位置となり、ストッパピンと通孔との位置合わせが簡単となる。
また、上記の搬送台車において、前記嵌合孔は、前記荷台の下面から上面へ貫通され、前記ストッパピンを挿通可能な通孔と兼用である構成としてもよい。
この場合、嵌合孔がストッパピンを挿通可能な通孔と兼用するので、ストッパピンの位置を変更することができ、荷のサイズに合わせたストッパピンの位置を変更することができる。
また、上記の搬送台車において、前記荷台は、等ピッチにて配設される複数の前記嵌合孔を有する構成としてもよい。
この場合、荷台が等ピッチにて配設される複数の嵌合孔を有するので、ストッパピンお位置をピッチ単位で位置を変更することができるほか、複数の嵌合孔を通孔として機能させることができる。
本発明によれば、荷の落下防止のための操作性に優れたストッパピンを簡単な構成で設けることができるほか、未使用時のストッパピンが邪魔になることのない搬送台車を提供できる。
本発明の実施形態に係る搬送台車としての自律走行台車の斜視図である。 本発明の実施形態に係る自律走行台車の平面図である。 図2のA-A線矢視図である。 自律走行台車に備えられたストッパ機構およびストッパピンの斜視図である。 ストッパ機構の要部を破断して示す要部斜視図である。 (a)~(c)はストッパ機構が備えるストッパピンの操作を説明する説明図である。
以下、本発明の実施形態に係る搬送台車としての自律走行台車について図面を参照して説明する。本実施形態は、自律走行により無人で荷を搬送することが可能な荷搬送用の自律走行台車に適用した例である。
図1に示すように、自律走行台車10は、複数の車輪(図示せず)を備える本体下部12および本体下部12に支持される本体上部13を備える台車本体11を有する。本体下部12に備えられる車輪は全方向移動車輪である。全方向移動車輪とは、車軸(図示せず)と一体回転するほか、車軸の軸線方向への移動を可能とする車輪である。本実施形態では、台車本体11に4つの車輪が設けられている。
自律走行台車10は、車輪の回転数および回転方向が制御されることにより、台車本体11の向きを維持した状態での全方向への移動が可能である。また、自律走行台車10は、台車本体11の向きを変更しながらの移動が可能であるほか、移動しない状態での台車本体11の向きの変更が可能である。なお、ここでいう「全方向」とは、自律走行台車10が走行する路面上や床面上での移動方向を示す。
本体下部12には、車輪を駆動させる走行用の駆動モータ(図示せず)と、走行用の駆動モータを駆動させるモータドライバ(図示せず)と、自律走行台車10の各部を制御する制御装置(図示せず)が備えられている。また、本体下部12には、本体上部13を旋回させる旋回用の駆動モータ(図示せず)が備えられている。また、本体下部12には障害物検出用のセンサ14が備えられている。センサ14としては、制御装置に障害物を検出させることが可能なものが用いられる。本実施形態のセンサ14は、レーザーレンジファインダ(LRF)である。レーザーレンジファインダは、レーザーを周辺に照射し、レーザーが当たった部分から反射された反射光を受信することで距離を測定する距離計である。本実施形態では、水平方向への照射角度を変更しながらレーザーを照射する二次元のレーザーレンジファインダが用いられている。
本体上部13の上部は、本体下部12と連結される基台部15と、基台部15上に設けられた一対の立壁部16と、一対の立壁部16の上部に横架され、荷Wの搭載を可能とする荷台17と、を備えている。一方の立壁部16には、オペレータが自律走行台車10の操作を可能とする操作部(図示せず)が備えられている。本実施形態の荷Wは、例えば、コンテナボックスであるが、荷台17に載置可能であればコンテナボックスに限定されない。
荷台17は、一対の立壁部16の上部にて水平に横架された金属板である。図2に示すように、荷台17には立壁部16と接続されている一対の接続端部18と、荷Wの出し入れが可能な側となる開放端部19とを有している。開放端部19は、基台部15の輪郭に沿うように、平面視で円弧の端部を形成している。荷台17は、荷Wの荷台17に対する出入りを容易にするため荷台17上で荷Wのスライドが可能である。
本実施形態の荷台17は、軽量化のためにアルミニウムにより形成されている。図3に示すように、荷台17の裏面には、磁性体材料である鉄により形成された鉄板20が貼り付けられている。鉄板20は、次に説明するストッパ機構30を固定するために荷台17の裏面に貼り付けられている。図2、図3に示すように、荷台17および鉄板20には、ストッパ機構30が備えるストッパピン31を挿通可能とする複数の通孔21が形成されている。複数の通孔21は、一対の開放端部19付近において荷Wの出し入れ可能な方向に列状に等ピッチ(ピッチP1)で配設されている。これらの通孔21は、同じ孔径に設定されており、ストッパピン31を挿通可能であるほか、ストッパ機構30の位置決め用の嵌合孔として機能する。
次に、ストッパ機構30について説明する。ストッパ機構30は、自律走行台車10の発停時に荷Wが荷台17から落下しないようにするため機構である。図4に示すように、ストッパ機構30は、ストッパピン31と、ストッパピン31を支持するストッパピン支持体32と、ストッパピン支持体32に磁石部材33とを備えている。
ストッパピン31は、ストッパピン支持体32に支持される樹脂製の棒状部材であり、荷台17の通孔21に挿通可能なピン本体部35と、ピン本体部35の一方の端部に設けられた把持部36とを有する。図4に示すように、ピン本体部35は、ピン本体部35の外周には径方向に突出する突状ガイド部37が設けられている。突状ガイド部37は、ストッパピン支持体32に対する下降位置又は上昇位置に支持するための鉄製の部位である。把持部36は、ストッパピン31のオペレータによる操作をし易くするための部位であり、把持部36の外周径は、ピン本体部35の外周径よりも大きい。把持部36には、オペレータが手で把持し易いように面取りされた一対の面取り面38が形成されている。
ストッパピン支持体32は、上面39、下面40、一対の側面41、42、正面43および後面44を備える直方体の樹脂製の部材である。ストッパピン支持体32は、ストッパピン31のピン本体部35が挿通されるストッパピン挿通孔45と、荷台17に対する位置決めのための一対の突起部46と、を有している。
ストッパピン挿通孔45は、ストッパピン支持体32の上面39および下面40を貫通する。ストッパピン挿通孔45の内周径は、ストッパピン31のピン本体部35より僅かに大きい。図5に示すように、ストッパピン支持体32におけるストッパピン挿通孔45を形成する孔壁部には、ストッパピン31の突状ガイド部37が挿入される上下ガイド溝47が形成されている。上下ガイド溝47はストッパピン挿通孔45の軸方向に平行な溝であり、上下ガイド溝47の溝幅は突状ガイド部37の幅よりも僅かに大きい。上下ガイド溝47の一方の端部(下端)は、突状ガイド部37が上下ガイド溝47から抜け出さないように、底係止部48が設けられている。上下ガイド溝47の他方の端部(上端)は上面39まで形成されている。底係止部48は、ストッパピン31を下降位置に支持する第1支持部に相当する。
図5に示すように、孔壁部には、上下ガイド溝47の他方の端部付近からストッパピン挿通孔45の周方向への突状ガイド部37の移動を許容する上部円周溝49が形成されている。上部円周溝49は、突状ガイド部37を周方向に180°移動することができるように、上下ガイド溝47から半周にわたって形成されている。上部円周溝49は、ストッパピン31を上昇位置に支持する第2支持部に相当する。突状ガイド部37が上部円周溝49に位置することで、ストッパピン31が上昇した位置に支持される。
ストッパピン支持体32の上面39には、ストッパ機構30を荷台17に対して位置決めするための一対の突起部46が備えられている(図4を参照)。突起部46は、荷台17の通孔21と嵌合可能な円柱状の突起である。突起部46の高さは、突起部46が通孔21に嵌合されても、突起部46の頂面が荷台17の上面から突出しない高さに設定されている。つまり、突起部46の高さは、荷台17の板厚と鉄板20の板厚を加えた通孔21の長さよりも小さい(図3を参照)。一対の突起部46の軸心間のピッチP2は、複数の通孔21の中心間のピッチP1と等しい。そして、ストッパピン挿通孔45の中心とストッパピン挿通孔45の隣の突起部46の軸心との間のピッチP3は、一対の突起部46の軸心間のピッチP2と等しい。
次に、磁石部材33について説明する。磁石部材33はストッパピン支持体32の上面39側に埋設されている部材であり、ストッパ機構30を荷台17の鉄板20に固定する固定手段に相当する。本実施形態では、円柱体の磁石部材33が突起部46の間に位置するようにストッパピン支持体32に埋設されており、磁石部材33の上端面は上面39と同一面となっている(図3、図4を参照)。このため、ストッパピン31および一対の突起部46が通孔21に嵌合する位置に合わせてストッパピン支持体32を鉄板20に近づけることにより、ストッパピン支持体32は磁石部材33の磁力によって鉄板20に固定される。磁石部材33の磁力の強さは、自律走行台車10の走行時の振動に対してストッパ機構30が鉄板20から外れない程度の強さである。
次に、本実施形態の自律走行台車10における荷Wの落下を防止する手順を説明する。本実施形態の自律走行台車10は、例えば、荷Wを積み込む荷積み込み位置(図示せず)にて荷台17に載置された荷Wを搬送するが、荷Wを積み降ろす荷積み降ろし位置(図示せず)まで自律走行する。荷積み込み位置および荷積み降ろし位置では、オペレータが荷Wを積み込みおよび積み降ろしを行う。
荷台17に荷Wを積み込む場合、オペレータは、荷Wのサイズに合わせて一対のストッパ機構30を荷台17に対して位置決めする。具体的には、ストッパ機構30の一対の突起部46を通孔21に嵌合させる。荷Wのサイズが大きい場合には、ストッパピン31が開放端部19に近い通孔21に位置となるように、突起部46を通孔21に嵌合させる。荷Wのサイズが小さい場合には、ストッパピン31が開放端部19から離れた位置になるように、突起部46を通孔21に嵌合させる。本実施形態では、5個の通孔21が荷Wの出し入れ可能な方向に列状に等ピッチ(ピッチP1)で配設されているため、3段階の位置決めが可能である。ストッパ機構30は磁石部材33の磁力によって荷台17の裏面に貼り合わされた鉄板20に固定される。
一対のストッパ機構30をそれぞれ荷台17の裏面の鉄板20に固定するが、一方のストッパ機構30のストッパピン31をストッパピン支持体32に対して上昇位置にて支持させておく。他方のストッパ機構30のストッパピン31は、荷Wを荷台17上でスライドさせて荷Wを積み込み易くするため、ストッパピン31をストッパピン支持体32に対して下降位置にて支持させておく。ストッパピン31をストッパピン支持体32に対して上昇位置にて支持させておくことにより、ストッパピン31が荷台17の通孔21から上方へ突出する状態となる。ストッパピン31をストッパピン支持体32に対して下降位置にて支持させておくことにより、ストッパピン31が荷台17の通孔21から上方へ突出していない状態となる。
下降位置に支持されているストッパピン31を上昇位置に支持させる場合、図6(a)~図6(c)に示す手順にてストッパピン31を操作する。オペレータは、図6(a)に示す下降位置に支持されているストッパピン31の把持部36を把持し、ストッパピン31を上昇させる。このとき、ストッパピン31の突状ガイド部37が上下ガイド溝47に挿入されているので、ストッパピン31の上昇時に、ストッパピン31は軸心を中心に回転することなく上昇される。
図6(b)に示すように、ストッパピン31が上下ガイド溝47の上端に位置すると、オペレータは、上下ガイド溝47と連通する上部円周溝49に案内されるように、ストッパピン31の軸心を中心にしてストッパピン31を回転(自転)させる。ストッパピン31の回転によって突状ガイド部37は、上部円周溝49に案内される。オペレータは、突状ガイド部37が上部円周溝49の上下ガイド溝47と連通する端部と反対側の端部に位置するまでストッパピン31を180°回転させる。図6(c)に示すように、突状ガイド部37が上部円周溝49の上下ガイド溝47と連通する端部と反対側の端部に位置すると、突状ガイド部37が上部円周溝49において上昇位置に支持される。
荷台17に荷Wが載置された後、オペレータは、他方のストッパ機構30のストッパピン31をストッパピン支持体32に対して上昇位置にて支持させ、ストッパピン31を荷台17から上方へ突出する状態とする。このとき、一対のストッパ機構30のそれぞれストッパピン31が荷台17から突出し、荷Wは2本のストッパピン31の間に位置する。したがって、自律走行台車10の発停時の慣性力や走行時の振動の発生により荷Wが荷台17上にて移動しても、荷Wは荷台17上から突出したストッパピン31によって移動が規制される。その結果、荷Wは荷台17から落下することはない。
荷台17に荷Wを載置した自律走行台車10は、荷積み降ろし位置へ向けて自律走行を行う。自律走行台車10は荷積み降ろし位置に到達すると停止するので、オペレータは荷Wを荷台17から積み降ろす。荷台17から荷Wを積み降ろす前には、一対のストッパ機構30のいずれのストッパピン31も上昇位置に支持されているが、いずれか一方のストッパピン31を操作して下降位置にて支持させる。ストッパピン31を上昇位置から下降位置へ変更する場合、オペレータは、突状ガイド部37が上下ガイド溝47に案内されるようにストッパピン31を180°回転(自転)させる。突状ガイド部37が上下ガイド溝47に位置するとストッパピン31は下降して荷台17の通孔21から突出していない状態となる。突状ガイド部37が底係止部48に係止されることにより、ストッパピン31は下降位置に支持される。なお、ストッパピン31を上昇位置から下降位置へ変更する場合、オペレータは把持部36を把持して操作してもよいが、荷台17から突出するピン本体部35を把持して操作してもよい。
本実施形態に係る自律走行台車10は以下の作用効果を奏する。
(1)オペレータが荷Wを荷台17に搭載させた後に、ストッパピン31を上昇位置で支持させると、ストッパピン31が荷台17の通孔21から上方へ突出する。このため、荷台17に載置された荷Wの移動は、ストッパピン31に規制され、荷台17からの荷Wの落下が防止される。オペレータがストッパピン31を操作して、ストッパピン31が下降位置で支持されるときは、ストッパピン31が荷台17の通孔21から上方へ突出しないため、荷Wが荷台17にて移動でき、荷Wを荷台17から取り出し易い。荷Wを規制しないストッパピン31はストッパピン支持体32により下降位置で支持されるので、ストッパピン31の未使用時のストッパピン31が邪魔になることはなく、ストッパピン31を別の場所に片付ける必要はない。しかも、ストッパ機構30は、主に、ストッパピン31とストッパピン支持体32を備えるため、部品点数が少なく簡単な構成で済む。
(2)ストッパピン支持体32は、ストッパピン31が挿通されるストッパピン挿通孔45を有し、ストッパピン31の外周部のいずれか一方には、径方向に突出する突状ガイド部37が設けられている。ストッパピン挿通孔45を形成するストッパピン支持体32の孔壁部には、上下方向に延在し、突状ガイド部37の挿入を可能とする上下ガイド溝47が設けられている。上下ガイド溝47の下端に、ストッパピン31を下降位置に支持する底係止部48が設けられ、上下ガイド溝47の上端に、ストッパピン31の上下ガイド溝47から周方向へ移動を許容するとともに、ストッパピン31を上昇位置に支持する上部円周溝49が設けられている。このため、ストッパピン31の上昇位置の支持およびストッパピン31の下降位置の支持を切り換える操作は、ストッパピン31の昇降およびストッパピン31の回転(自転)により行うことができ、簡単である。
(3)荷台17およびストッパピン31の少なくとも一方は、磁性体材料より形成され、荷台17およびストッパピン31の他方に設けられ、ストッパピン支持体32と荷台17と磁力により固定する磁石部材33を有する。このため、磁石部材33によってストッパ機構30を荷台17の下面に簡単に固定することができるほか、ストッパ機構30を荷台17の下面から簡単に取り外すことも可能である。
(4)ストッパピン支持体32に設けられ突起部46と、荷台17に設けられ、突起部46が嵌合される嵌合孔としての通孔21と、を有し、ストッパピン支持体32は、突起部46が通孔21に嵌合されることにより荷台17に対して位置決めされる。このため、突起部46が通孔21に嵌合されることにより、ストッパピン支持体32が荷台17に対して位置決めされる。その結果、通孔21に対するストッパピン31の位置は、ストッパピン31が通孔21に挿通可能な位置となり、ストッパピン31と通孔21との位置合わせが簡単となる。
(5)嵌合孔は、荷台17の下面から上面へ貫通され、ストッパピン31を挿通可能な通孔21と兼用である。このため、嵌合孔がストッパピン31を挿通可能な通孔21と兼用するので、ストッパピン31の位置を変更することができ、荷Wのサイズに合わせたストッパピン31の位置を変更することができる。
(6)荷台17は、等ピッチにて配設される複数の嵌合孔としての通孔21を有するので、ストッパピン31の位置をピッチ単位で位置を段階的に変更することができるほか、複数の嵌合孔を通孔21として機能させることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更
が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、突状ガイド部がストッパピンに備えられ、ストッパピン挿通孔の孔壁部に突状ガイド部の挿入を可能とする上下ガイド溝、突状ガイド部を下降位置で支持させる第1支持部、突状ガイド部を上昇位置で支持させる第2支持部、を備えたが、これに限らない。例えば、突状ガイド部がストッパピン挿通孔に備えられ、ストッパピンの外周部に突状ガイド部の挿入を可能とする上下ガイド溝、突状ガイド部を下降位置で支持させる第1支持部、突状ガイド部を上昇位置で支持させる第2支持部、を備えてもよい。突状ガイド部をストッパピン挿通孔の孔壁部に設ける場合では、第1支持部を上下ガイド溝の上部に設け、第2支持部を上下ガイド溝の下部に設ければよい。
○ 上記の実施形態では、ストッパ機構を荷台の下面に固定する手段としてストッパピン支持体に埋設した磁石部材を用いたが、ストッパ機構を荷台の下面に固定する手段は、磁石部材以外の手段を用いてもよく、例えば、ボルトおよびナットを用いてストッパ機構を荷台の下面に固定してもよい。なお、磁石部材を用いる場合、例えば、荷台の裏面に磁石部材を取り付けておき、ストッパピン支持体の上面を磁性体とし、ストッパ機構を荷台の下面に固定するようにしてもよい。
○ 上記の実施形態では、ストッパピンを挿通する通孔を嵌合孔として兼用するようにしたが、通孔と嵌合孔は個別に設けるようにしてもよい。また、嵌合孔は貫通孔では有底孔であってもよい。嵌合孔は荷台ではなくストッパピン支持体に形成し、嵌合孔に嵌合する突起部を荷台の下面に備えるようにしてもよい。
○ 上記の実施形態では、荷台がストッパピンを挿通する複数の通孔を備え、荷台に対してストッパ機構を位置決めすることにより、荷のサイズに合わせてストッパピンの位置を変更することができるとしたが、これに限らない。例えば、荷のサイズが一定であれば、荷台に設ける通孔は一つでもよい。
○ 上記の実施形態では、嵌合孔を兼用する複数の通孔が荷台に等ピッチで配設され、ストッパピンをピッチ単位で段階的に位置決めするようにしたが、これに限らない。例えば、通孔をストッパピンの位置決め方向に長手方向を有する長孔として、ストッパピンを長孔の長手方向において無段階に位置決めするようにしてもよい。
○ 上記の実施形態では、荷台に一対のストッパ機構を備える搬送台車を例示したが、荷台に備えられるストッパ機構は1つでもよい。
○ 上記の実施形態では、搬送台車として自律走行台車を例示して説明したが、これに限らない。搬送台車は、荷台の備えた台車であれば形式は問われず、例えば、オペレータが操作する手押し式の搬送台車であってもよい。
10 自律走行台車
11 台車本体
17 荷台
20 鉄板
21 通孔
30 ストッパ機構
31 ストッパピン
32 ストッパピン支持体
33 磁石部材
35 ピン本体部
36 把持部
37 突状ガイド部
45 ストッパピン挿通孔
46 突起部
47 上下ガイド溝
48 底係止部(第1支持部)
49 上部円周溝(第2支持部)
P1、P2、P3 ピッチ
W 荷

Claims (6)

  1. 荷の載置を可能とする荷台を備えた台車本体と、
    前記荷台からの荷の落下を防止するストッパピンを備えるストッパ機構と、を有する搬送台車において、
    前記荷台は、上下に貫通され、前記ストッパピンを挿通可能な通孔を備え、
    前記ストッパ機構は、前記荷台の下面に固定され、前記ストッパピンを支持するストッパピン支持体を備え、
    前記ストッパピンは、前記ストッパピン支持体に対して昇降するとともに、前記荷台の前記通孔から上方へ突出する上昇位置および前記荷台の前記通孔から突出しない下降位置で前記ストッパピン支持体に支持されることを特徴とする搬送台車。
  2. 前記ストッパピン支持体は、前記ストッパピンが挿通されるストッパピン挿通孔を有し、
    前記ストッパピン挿通孔を形成する前記ストッパピン支持体の孔壁部および前記ストッパピンの外周部のいずれか一方には、径方向に突出する突状ガイド部が設けられ、
    前記ストッパピン挿通孔を形成する前記ストッパピン支持体の孔壁部および前記ストッパピンの外周部の他方には、上下方向に延在し、前記突状ガイド部の挿入を可能とする上下ガイド溝が設けられ、
    前記上下ガイド溝に、前記ストッパピンを前記下降位置にて支持する第1支持部が設けられ、
    前記上下ガイド溝に、前記ストッパピンの前記上下ガイド溝から周方向へ移動を許容するとともに、前記ストッパピンを前記上昇位置にて支持する第2支持部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の搬送台車。
  3. 前記荷台および前記ストッパピン支持体の少なくとも一方は、磁性体材料より形成され、
    前記荷台および前記ストッパピン支持体の他方に設けられ、前記ストッパピン支持体と前記荷台とを磁力により固定する磁石部材を有することを特徴とする請求項1又は2記載の搬送台車。
  4. 前記荷台および前記ストッパピン支持体のいずれか一方に設けられ突起部と、
    前記荷台および前記ストッパピン支持体の他方に設けられ、前記突起部が嵌合される嵌合孔と、を有し、
    前記ストッパピン支持体は、前記突起部が前記嵌合孔に嵌合されることにより前記荷台に対して位置決めされることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項記載の搬送台車。
  5. 前記嵌合孔は、前記荷台の上下に貫通され、前記ストッパピンを挿通可能な通孔と兼用であることを特徴とする請求項4記載の搬送台車。
  6. 前記荷台は、等ピッチにて配設される複数の前記嵌合孔を有することを特徴とする請求項5記載の搬送台車。
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