JP3177936U - 重量物搬送具 - Google Patents

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Abstract

【課題】工作機械や印刷機等の重量物の底部の4隅と床面との間に挟みこんで重量物の移動を容易にする重量物搬送具を提供する。
【解決手段】重量物搬送具11は、一旦持ち上げられた重量物の底部の隅部に進入された後、下降する重量物を支持し、かつ重量物の土台部にピン24を係合させて重量物を搬送するようになっているので、重量物を確実に搬送することができる。ピン24は、重量物搬送具11が一旦持ち上げられた重量物の下を出入りするとき、ユーザによって操作されるピン操作部25によって重量物搬送具11の回転板23に没入して、重量物と干渉しないようになっている。
【選択図】図1

Description

本考案は、例えば、工作機械や印刷機等の重量物の底部の4隅と床面との間に挟みこんで重量物の移動を容易にする重量物搬送具に関する。
一般に、種々の工作機械、印刷機等の比較的に重量のある被搬送物(以下「重量物」という。)は、一旦、設置場所が決まると、その床面に長期間設置したまま使用されるため、移動のための搬送ローラを備えていない。このため、設置場所に設置したり、設置場所を変更したり、設置場所から撤去したりする場合には、例えば、重量物を一旦持ち上げて、床の上に並べられた多数の円柱状のころの上に載せ、ころを転がすようにして重量物を移動する。しかし、この場合、重量物が通過したころを次々と、重量物の進行方向の床面に置き直す必要がある等、重量物の移動に手間と時間を要する。
そこで、重量物を支持して搬送しやすくした重量物搬送具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このものは、回転自在な車輪部を有する重量物搬送具を、重量物の底部の4隅にセットして、重量物の移動を容易にしている。また、重量物の移動中に、重量物搬送具が重量物から外れる(脱落する)ことを防止するために、重量物の周囲に巻いたベルトによって重量物搬送具を固定したり(図3参照)、断面略L字状の係止具を、重量物の底部に額縁状に突設されたアングル等の土台部の内側に係合させている。
特開平8−324729号公報
ところが、特許文献1の重量物搬送具においては、重量物の搬送中に重量物搬送具が脱落することを防止するために、ベルトを使用する場合には、重量物にベルトを巻いたり、解いたりする作業が煩雑となり、一方、係止具を使用する場合には、重量物の土台部の厚さに応じて、係止具の位置調整が必要となるためこの場合も作業が煩雑となる。
これらに対し、例えば、重量物搬送具の積載面の中央にピン等の係合部材を突設して、これを土台部の内側に係合させる構成が考えられる。
しかしながら、これによると、係合部材を土台部の内側に入れるために、重量物の土台部を、係合部材の先端よりも高く持ち上げる必要があり、土台部の下面と重量物搬送具の積載面との間に、略係合部材の高さに等しい空間が形成されてしまい、作業中にこの空間に指を入れてしまう危険性がある。
このような危険性を回避するためには、例えば、係合部材を積載面から出没自在に構成して、付勢部材によって上方に付勢して突出させておく構成が考えられる。しかしながら、この場合も、係合部材を付勢力に抗して引っ込める必要があり、この作業は、ユーザが指で係合部材を押し下げる作業となり、係合部材が固定されている場合と同様の危険性がある。
そこで、本考案は、重量物の移動中に重量物搬送具が脱落することを簡単に防止することができ、しかも、安全で迅速に重量部の底部の隅部にセットしたり、取り外したりすることができる重量物搬送具を提供することを目的とするものである。
請求項1の重量物搬送具は、
重量物の底部の隅部と床面との間にセットされて、重量物の移動を容易にする重量物搬送具において、
フレームと、
前記フレームに設けられて前記床面を転動する搬送ローラと、
前記フレームの上面に設けられて重量物の底部を支持する支持部と、
前記フレームに昇降可能に設けられて前記支持部を出没可能な係合部材と、
手動操作によって前記係合部材を前記支持部に没入させる係合部材操作部と、
前記係合部材を前記支持部から突出させる方向に付勢する付勢部材と、を備え、
前記係合部材は、前記重量物の底部の隅部と前記床面との間にセットされ、または取り外される際に、前記付勢部材の付勢力に抗した前記係合部材操作部の手動操作によって前記支持部に没入し、前記重量物の底部の隅部に進入された後、前記付勢部材によって前記支持部から突出して前記重量物の底部の隅部に係合可能となることを特徴としている。
請求項2の重量物搬送具における、
前記係合部材操作部は、前記フレームに設けられて前記フレームの側部からの手動操作によって上下方向に回転し、かつ回転端部に前記係合部材が設けられたアームを有している。
請求項3の重量物搬送具は、
前記アームと前記フレームとの間に設けられて前記アームの回転量を調節し前記係合部材の突出量を調節する調節ねじを有する調節機構を備えている。
請求項4の重量物搬送具における、
前記係合部材は、先端側が細径に、基端側が太径に形成されている。
請求項5の重量物搬送具における、
前記係合部材は、前記アームの前記回転端部に連結された保持部保持部によって交換可能に支持されて前記重量物の底部の隅部に係脱する。
請求項6の重量物搬送具における、
前記支持部は、前記係合部材を中心に前記フレームの上面に回転自在に設けられた回転板である。
請求項7の重量物搬送具は、
前記フレームの上面と前記回転板との間に、前記回転板よりも摩擦係数の小さい低摩擦部材を備えている。
請求項1に係る重量物搬送具は、係合部材が、支持部に没入した状態で重量物の下に進入された後、ばねによって支持部から突出して重量物の底部の隅部に係合するようになっている。このため、重量物搬送具は、支持部で重量物を支持して係合部材を重量物の底部の隅部に係合させることができて、重量物の位置ずれを防止しながら重量物を確実に搬送することができる。また、重量物搬送具をセットしたり、または取り外したりする際に、係合部材の没入を、手や指で直接行うことなく、係合部材操作部によって行うことができるので、重量物の底部の隅部とフレームの支持部との間に手や指を入れる必要がなくなり、安全である。
請求項2の重量物搬送具は、回転端部に係合部材が設けられたアームを手動操作によって回転させると、アームの回転中心からアームの回転端部までの長さに応じて、アームの回転端部が拡大した回転量で回転することができる。このため、アームを手動操作によって僅かに回転させても、アームの回転端部に設けられた係合部材を速やかに、かつ確実に支持部に没入させることができる。よって、重量物搬送具は、持ち上げられている重量物の下を出し入れされるとき、係合部材が重量物に干渉することがなく、容易に出し入れすることができる。また、係合部材操作部は、フレームの側部から手動操作することができるので、手動操作時に、手や指が重量物の底部の隅部と、重量物搬送具の支持部との間に入れられることがなく、万一、重量物搬送具のセット中または取り外し中に、重量物が落下したとしても、重量物は、重量物搬送具の支持部に支えられるため、手動操作部を操作している手にダメージを与えるおそれはない。
請求項3の重量物搬送具は、係合部材の突出量を調節する調節ねじを有する調節機構を備えているので、重量物の底部の隅部の深さに応じて係合部材の突出量を調整して、係合部材を重量物に確実に係合させ、重量物を確実に搬送することができる。
請求項4の重量物搬送具は、係合部材の先端側を細径に、基端側を太径にして係合部材を段状に形成してあるので、重量物の底部の隅部のサイズや、重量物の重量に応じて、係合部材を重量物の底部の隅部に係合させることができて、重量物を確実に搬送することができる。
請求項5の重量物搬送具は、係合部材が保持部に対して交換可能であるので、重量物の底部の隅部の形状に合わせて係合部材を交換することができ、重量物をより確実に搬送することができる。
請求項6の重量物搬送具は、支持部が、係合部材を中心にフレームの上面に回転自在に設けられた回転板であるので、重量物を搬送しているとき、重量物の搬送方向を変更させる必要が生じたとき、重量物に対して向きを変えながら重量物を搬送することができる。
請求項7の重量物搬送具は、フレームの上面と回転板との間に低摩擦部材を備えているので、回転板が円滑に回転して、重量物に対して円滑に向きを変えながら重量物を搬送することができる。
図1〜図7は、第1実施形態を説明する図であり、図1は、重量物搬送具の外観斜視部である。 重量物搬送具の使用手順を説明するための図である。 重量物搬送具を下側から見た図である。 重量物搬送具の走行方向に沿った部分断面図であり、図1のA−A線矢視部分断面図であり、図3のB−B線矢視図である。 重量物搬送具の部分図である、(A)は図4のC−C線矢視断面図である、(B)は図4のD−D線矢視図である。 図4の状態からピンを引っ込めた状態の図である。 図4の状態よりもピンの突出量を少なくした状態の図である。 第2実施形態の重量物搬送具を説明する図であり、(A)は搬送方向に沿った断面図であり、(B)は(A)を下側から見た図である。 図8(A)のD−D線矢視図である。 本考案の第2実施形態における重量物搬送具において、ばねに板ばねを使用した場合の図であり、(A)は搬送方向に沿った断面図であり、(B)は(A)の板ばねの周辺を下側から見た図である。 係合部材の係合部材本体としての二股部材を示す斜視図である。
以下、本考案の実施形態の重量物搬送具を図に基づいて説明する。
(第1実施形態の重量物搬送具)
図1は、本考案の第1実施形態に係る重量物搬送具11を斜め上方から見た外観斜視図である。また、図2は、重量物搬送具11の使用状態を説明する図である。また、図3は、重量物搬送具11を下側から見た図である。なお、以下では、図2中の重量物搬送具11が置かれている面(搬送ローラ22が接触している面)を「床面」という。
重量物搬送具11は、種々の工作機械、印刷機等の比較的に重量のある被搬送物W(以下「重量物」という。)を搬送する際に、例えば、重量物Wの底部の4隅と床面との間にセットされて使用されるものである。なお、以下では、重量物Wは、図2に示すように、その底部の周縁部から下方に向けて額縁状に突設された土台部Waを有していて、重量物搬送具11が、土台部Waの4隅に係合されて使用される場合を例として説明する。
図1,図3に示すように、重量物搬送具11は、フレーム21と、このフレーム21に設けられた複数の搬送ローラ22と、フレーム21に設けられて重量物Wの底部を支持する支持部としての回転板23と、フレーム21に昇降可能に設けられて回転板23を出没する係合部材としてのピン24と、外部操作によってピン24を回転板23に没入させるピン操作部(係合部材操作部)25と、このピン操作部25を介して、ピン24を回転板23から突出させる方向に付勢する付勢部材としてのばね27と、を備えている。
フレーム21には、搬送ローラ22を収納する長方形のローラ収納部30が3つ互いに平行に形成されている。フレーム21には、4つの側面のうちの1つに、一対の突片32が前方に向けて突設されている。なお、以下の説明では、説明の便宜上、重量物搬送具11の前後左右上下について、図1における突片32の突出方向を前方、反対を後方とし、さらに、前方に向かって左側を左方、右側を右方、上側を上方、下側を下方として説明する。この突片32の先端側には、左右方向に貫通する透孔31が穿設されている。上述の1対の突片32は、重量物搬送具11を移動させる際、ワイヤやロープを通したり、フックを引っ掛けたりして使用される。これら1対の突片32は、上下方向の寸法、及び突設位置が、フレーム21の上下方向の範囲内に収まるように設定されていて、例えば、重量物Wの搬送中にカーブを切るような場合に、突設部32が、重量物Wの底部の下側に入り込むことが可能になっている。
図3に示すように、搬送ローラ22は、フレーム21に固定ねじ33によって抜け止めされて設けられた左右方向のローラ支持軸34,35,36にベアリング(不図示)によって回転自在に支持されている。複数本のローラ支持軸34,35,36のうち、最後端に位置するローラ支持軸36は、フレーム21に抜け止めされているが、回転自在にも設けられている。このため、このローラ支持軸36の両端部の外周には、溝37が形成されて、この溝37に固定ねじ33の先端が係合している。なお、このローラ支持軸36は、後述するアーム26を回転させるようになっているので操作軸でもあるので、以下では、操作軸36という。
図1に示すように、操作軸36のフレーム21から右外側に突出した外端部36aには、操作軸36に対して直角に操作レバー38が突設されている。操作レバー38は、床面とフレーム21の上部21aとの間の範囲内で回転するように設定されていて、手動による操作レバー38の操作時に、この操作レバー38が、床面や重量物Wの底部に干渉するのを防止している。
図3に示すように、操作軸36の左右方向の中間近傍には、後述するアーム26が回転自在に設けられている。また、操作軸36における、アーム26に対応する位置には、アーム26の凹部39の上部39aに当接する当接ピン40が突設されている。当接ピン40は、操作軸36に対して直角に突設されている。
図4は、図3のB−B線矢視図である。ただし、後述するアーム26の一部,カラー41,保持部42,調整ねじ51等は、適宜、断面を示している。また、図5(A)は図4のC−C線矢視断面図、(B)は図4のD−D線矢視図である。また、図6は、図4の状態からピン24を引っ込めた状態の図である。
図4,図6に示すように、アーム26は、ばね27によって、常時、矢印E方向に回転付勢されている。図3に示すように、ばね27は、中間部が操作軸36に巻き付けられ、かつアーム26にその下面から当接され、両端がフレーム21の下端部に係合している。なお、このばね27に代えて、連結ピン24とフレーム21の上部21aとの間に引っ張りばね(不図示)を配設して、これにより、ピン24を突出方向に引っ張るようにしてもよい。
したがって、図1,図4に示すように、操作軸36は、ユーザが操作レバー38をばね27に抗して矢印F方向に回転させると、同じ方向に回転して、図6に示すように、アーム26を矢印G方向に回転させ、後述するピン24を回転板23に没入させるようになっている。なお、操作軸36と操作レバー38とアーム26は、ピン操作部25を構成している。
フレーム21の上部21aには、図4に示すように、円筒状のカラー41が貫通して固定されている。カラー41には、ピン24が昇降自在に挿入されている。ピン24は、先端側に細径部24aが形成され、基端側に太径部24bが形成されている。ピン24の下端部分には、雄ねじ24cが形成されている。雄ねじ24cは、アーム26の回転端部26aに設けられた保持部42の雌ねじ42aにねじ込まれている。保持部42の下端部分は、平板状の連結片43が形成されている。連結片43には、連結ピン44が水平方向に突設されている。
ピン24は、保持部42にねじ込まれているので、重量物Wの土台部Waの形状に合わせて形状や長さの異なる他のピンと交換することができるようになっている。この結果、重量物搬送具11は、ピン24を土台部Waに確実に係合させて、重量物Wを確実に搬送することができる。なお、係合部材として、このようなピン24に代えて、図11に示すような、音叉状の二股部材60を使用してもよい。二股部材60は、下部に雄ねじ61aが螺刻された支柱部61と、その上端に固定された二股部62とを有している。二股部材60は、例えば、ピン24を取り外し、保持部42の雌ねじ42aに支柱部61の雄ねじ61aを螺合させて使用する。重量物Wの底部の土台部Waは、長方形状に形成された周縁部が下方に向かって額縁状に突設されている場合が多い。このような場合、この土台部Waを二股部60の間に入れるようにする。これにより、重量物Wの移動の際に、重量物搬送具11が不要にずれることを防止でき、重量物Wを安定して移動させることができる。なお、このような二股部材60は、重量物搬送具11の底部の土台部Waのうちの、2つの隅部の間に位置する部分に係合させて使用するのに有効である。なお、図4に示すカラー41に代えて、四角筒上のガイドを設け、二股部60全体が、上部21aから没入するように構成してもよい。
アーム26の回転端部26aには、図3,図4,図5(A)に示すように二股に分岐された1対の突片45が形成されている。1対の突片45には、アーム26の長手方向に沿った長孔46が形成されている。1対の突片45の間には、保持部42の連結片43が進入しており、連結ピン44が長孔46に係合している。
カラー41の上端部分41aは、フレーム21の上部21aから多少突出している。カラー41の上端部分41aには、回転板23が回転自在に装着されている。図1に示すように回転板23の上面には、回転板23が重量物Wを支持したとき、重量物Wが滑らないようにする多数の突条47が形成されている。図4に示すように、フレーム21の上部21aと回転板23との間には、回転板23よりも摩擦係数の小さい円板状の低摩擦部材48が設けられている。
アーム26とフレーム21との間には、ピン24の突出量を調節する調節機構49が設けられている。調節機構49は、図4に示すようにピン24の太径部24bまで突出させる場合と、図7に示すようにピン24の細径部24aのみ突出させる場合とに対応するために設けられている。調節機構49は、調節ねじ51と連結雄ねじ52とで形成されている。
図3,図4,図5(B)に示すように、フレーム21には、貫通孔50が形成されている。貫通孔50には、調節ねじ51が貫通している。調節ねじ51は、雌ねじ部51aと六角ナット部51bとで形成されて、雌ねじ部51aが貫通孔50を貫通して、六角ナット部51bによってフレーム21内に落ち込まないようにフレーム21に受け止められている。雌ねじ部51aには、連結雄ねじ52がねじ込まれている。連結雄ねじ52の一端部分には、平板状の連結片53が形成されている。連結片53は、アーム26の凹部39の両側壁39bの間に進入している。連結片53には、連結軸54が水平方向に貫通して突設されている。連結軸54は、両側壁39bに形成された連結孔55に係合している。連結ピン24が連結孔55に係合していることによって、連結雄ねじ52は、上下方向にのみ回転するようになっており、ユーザが調節ねじ51を回転させても、調節ねじ51に追従回転しないように回転止めされている。
以上の構成において、重量物搬送具11を重量物Wの底部の土台部Waの隅部にセットする際、まず、重量物Wをジャッキ(不図示)等の昇降機で、その隅部を必要最小限だけ持ち上げる。ここで、必要最小限とは、回転板23の上面よりもわずかに高い位置である。これにより、重量物搬送具11のセット中に、ユーザが誤って、土台部Waの下面と、重量物搬送具11の回転板23の上面や上部21aとの間に、手や指を挿入するおそれがない。ユーザは、図1,図2,図4に示すように、操作レバー38を矢印F方向に回転させる。操作レバー38は、フレーム21の外側にあり、しかも、操作軸36に上向きに設けられて、床から離れているので操作しやすくなっている。
図4に示すように、操作レバー38を矢印F方向に回転させると、操作軸36と当接ピン40も同じ方向に回転して、当接ピン40がアーム26を矢印G方向にばね27に抗して回転させる。すると、図6に示すように、アーム26の回転端部26aに連結されているピン24が、回転板23に没入する。
この場合、操作レバー38の長さ(L1)は、アーム26の回転中心である操作軸36の中心から、ピン24の連結ピン44までの長さ(L2)よりも短く(L1<L2)設定されている。このため、操作レバー38を外部操作によって僅かに回転させても、アーム26の回転端部26aが拡大した回転量で回転して、ピン24は速やかに、かつ確実に回転板23に没入することができる。よって、図2の右側の重量物搬送具11のように、持ち上げられている重量物Wの土台部Waの下にセットするとき、ピン24が重量物Wに干渉することがなく、容易に重量物Wの下に進入することができる。
その後、ユーザは、ピン24が回転板23に没入した状態で重量物Wの下に重量物搬送具11を進入させて、操作レバー38から手を離す。すると、アーム26がばね27によって、矢印E方向に回転して、図2,図4に示すように、ピン24が回転板23から突出する。同様にして、土台部Waの残りの3箇所の隅部に対して、重量物搬送具11をセットして、ピン24を回転板23から突出させる。
そして、重量物Wを下降させると、図2に示すように、各重量物搬送具11は、回転板23で重量物Wを支持する。また、ピン24が土台部Waに係合する。この結果、各重量物搬送具11は、重量物Wの位置ずれを防止しながら重量物Wを確実に搬送することができる。
重量物搬送具11は、重量物Wを搬送しているとき、重量物Wに対して向きを変える必要が生じることがある。このとき、重量物搬送具11は、回転板23を備えているので、回転板23によって、重量物Wに対して向きを変えて、重量物Wを所望の方向に搬送することができる。しかも、フレーム21の上部21aと回転板23との間に低摩擦部材48が備えられているので、回転板23が円滑に回転して、重量物搬送具11の向きを所望の方向に円滑に変えることができる。
なお、重量物搬送具11が重量物Wを真っ直ぐに搬送する場合には、回転板23と低摩擦部材48を設けることなく、重量物Wをフレーム21の上部21aに直接積載して搬送するようにしてもよい。この場合、フレーム21の上部21aが、重量物Wを支持する支持部になる。したがって、回転板23と低摩擦部材48は、必ずしも必要としない。
また、土台部部Waの深さや、土台部Waの大きさによって、ピン24の突出長さを調整したり、ピン24の細径部24aのみ突出させたり、あるいは太径部24bまで突出させたりする場合には、調節機構49によってピン24の突出量を調節することができる。
ピン24の突出長さを短くする場合には、調節ねじ51を六角ナット部51bによって回転させ、雌ねじ部51aにねじ込まれている連結雄ねじ52を図7の矢印J方向に移動させると、ピン24が回転板23に没入する方向に移動して、ピン24の突出長さを短くすることができる。
この場合、調節ねじ51と連結雄ねじ52は、ねじ係合しているため、調節ねじ51の回転量に対する連結雄ねじ52の移動量が少ない。しかし、図7に示すように、連結雄ねじ52の連結軸54とアーム26の回転中心である操作軸36との距離(L3)は、操作軸36の中心からピン24の保持部42の連結ピン44までの長さ(L2)よりも短く(L3<L2)設定されている。このため、調節ねじ51を外部操作によって僅かに回転させても、アーム26の回転端部26aが拡大した回転量で回転して、ピン24は速やかに移動することができる。よって、重量物搬送具11の操作性が損なわれることがない。
このように重量物搬送具11は、ピン24の突出量を調節する調節機構49を備えているので、重量物Wの被係合部Waの深さに応じてピン24の突出量を調整して、ピン24を重量物Wに確実に係合させ、重量物Wを確実に搬送することができる。
(第2実施形態の重量物搬送具)
図8、図9に示す第2実施形態の重量物搬送具12は、ピン124を上方に付勢しているトーションばね127を押して、ピン124を回転板23に没入させるようになっており、第1実施形態の重量物搬送具11と同一部分には、同一符号を付して、同一部分の説明を省略する。
重量物搬送具12は、フレーム21に操作軸136を回転自在に備えている。操作軸136の外端部136aには、操作レバー138が上向きに突設されている。操作軸136の他端部には、トーションばね127に当接するアーム126が設けられている。アーム126は、回転端部126aの部分でトーションばね127に当接する。操作レバー138、操作軸136、アーム126は、ピン操作部125を構成している。
フレーム21には、トーションばね127の円形部分127aを支持するばね支持軸160が設けられている。トーションばね127の一端127bはピン124を押し上げるようにピン124の下部に当接し、他端127cはフレーム21に係合している。ピン124は、トーションばね127に矢印M方向に押されてフレーム21から不必要に突出しないように、下部にフランジ161が形成されている。
以上の構成において、重量物搬送具12を重量物Wの土台部Waにセットする際、ユーザが、操作レバー138を矢印N方向に回転させると、アーム126も矢印N方向に回転する。アーム126は、回転しながら、トーションばね127の一端127bを弾力に抗して押し下げる。すると、トーションばね127の一端127bは、ピン124の下部に設けられた軸162を押し下げて、ピン124を回転板23に没入させる。
ユーザが操作レバー138から手を離すと、トーションばね127は、元の形状に戻って、ピン124を回転板23より突出させる。
なお、図10に示すように、トーションばね127の代わりにフレーム21の支持板263に一端227bを設けられ、他端227cがピン124の下部に当接している板ばね227であってもよい。
また、図示しないが、アーム126は、トーションばね27や板ばね27を押さないで、ピン124のフランジ161を押すようにしてもよい。
第2実施形態の重量物搬送具11は、アーム126によってトーションばね127や板ばね227を上方から押し下げるようになっているので、操作レバー138を第1実施形態の重量物搬送具11の操作レバー38よりも高い位置に設けて、床から離すことができて、ピン124を没入させる操作をしやすくなっている。
また、第2実施形態の重量物搬送具12も、操作レバー138の長さ(L4)が、アーム126の回転中心である操作軸136の中心からアーム126の回転先端までの長さ(L5)より短く(L4<L5)設定されている。このため、操作レバー138を僅かに回転させても、アーム126の回転端部126aが拡大した回転量で回転して、ピン124は速やかに、かつ確実に回転板23に没入することができる。よって、重量物搬送具12は、持ち上げられている重量物Wの下に進入するとき、ピン124が重量物Wに干渉することがなく重量物Wの下に進入することができる。
以上説明した重量物搬送具1によると、ピン24,二股部材60等の係合部材を有しているので、重量物Wの移動中に重量物搬送具11,12が脱落することを確実に防止することができ、しかも、ピン24等の操作を、ピン操作部25を介して、フレーム21の側方から行うことができるので、安全で迅速に重量部Wの底部の土台部Waにセットすることができる。なお、重量物搬送具11,12による重量物Wの搬送が終了して、重量物搬送具11,12を取り外す際も、セット時と略同様に行うことができる。
W 重量物
Wa 土台部
11 第1実施形態の重量物搬送具
12 第2実施形態の重量物搬送具
21 フレーム
21a フレームの上部(支持部)
22 搬送ローラ
23 回転板(支持部)
24 ピン(係合部材)
24a ピンの細径部
24b ピンの太径部
24c ピンの雄ねじ
25 ピン操作部(係合部材操作部)
26 アーム
26a アームの回転端部
27 ばね(付勢部材)
36 ローラ支持軸(操作軸)
36a 操作軸の外端部
38 操作レバー
42 保持部
42a 保持部の雌ねじ
48 低摩擦部材
49 調節機構
51 調節ねじ
52 連結雄ねじ
60 二股部材(係合部材)
124 ピン(係合部材)
125 ピン操作部(係合部材操作部)
126 アーム
126a アームの回転端部
127 トーションばね
136 操作軸
138 操作レバー
227 板ばね

Claims (7)

  1. 重量物の底部の隅部と床面との間にセットされて、重量物の移動を容易にする重量物搬送具において、
    フレームと、
    前記フレームに設けられて前記床面を転動する搬送ローラと、
    前記フレームの上面に設けられて重量物の底部を支持する支持部と、
    前記フレームに昇降可能に設けられて前記支持部を出没可能な係合部材と、
    手動操作によって前記係合部材を前記支持部に没入させる係合部材操作部と、
    前記係合部材を前記支持部から突出させる方向に付勢する付勢部材と、を備え、
    前記係合部材は、前記重量物の底部の隅部と前記床面との間にセットされ、または取り外される際に、前記付勢部材の付勢力に抗した前記係合部材操作部の手動操作によって前記支持部に没入し、前記重量物の底部の隅部に進入された後、前記付勢部材によって前記支持部から突出して前記重量物の底部の隅部に係合可能となる、
    ことを特徴とする重量物搬送具。
  2. 前記係合部材操作部は、前記フレームに設けられて前記フレームの側部からの手動操作によって上下方向に回転し、かつ回転端部に前記係合部材が設けられたアームを有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の重量物搬送具。
  3. 前記アームと前記フレームとの間に設けられて前記アームの回転量を調節し前記係合部材の突出量を調節する調節ねじを有する調節機構を備える、
    ことを特徴する請求項2に記載の重量物搬送具。
  4. 前記係合部材は、先端側が細径に、基端側が太径に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の重量物搬送具。
  5. 前記係合部材は、前記アームの前記回転端部に連結された保持部によって交換可能に支持されて前記重量物の底部の隅部に係脱する、
    ことを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1項に記載の重量物搬送具。
  6. 前記支持部は、前記係合部材を中心に前記フレームの上面に回転自在に設けられた回転板である、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の重量物搬送具。
  7. 前記フレームの上面と前記回転板との間に、前記回転板よりも摩擦係数の小さい低摩擦部材を備えている、
    ことを特徴とする請求項6に記載の重量物搬送具。
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