JP2013126880A - ガラス板搬送パレット及びガラス板の積載方法 - Google Patents

ガラス板搬送パレット及びガラス板の積載方法 Download PDF

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Abstract

【課題】少量のガラス板を効率良く搬送するとともに、安定性の向上を図る。
【解決手段】ガラス板を並置可能で、後方に傾斜した載置部と、前記載置部の後方に配置された後枠と、前記載置部の前方に脱着可能に配置された前枠と、前記後枠に収納される位置と、前記後枠の後方に引き出した位置との間を回動可能に連結された安定脚とを備えたことを特徴とするガラス板搬送パレットを提供することにより前記課題を解決した。
【選択図】図4

Description

本発明は、ガラス板搬送パレット及びガラス板の積載方法に関する。
従来、ガラス板の搬送には、ガラス板を縦方向に積載するパレットが用いられていた。例えば、このようなパレットは、一体となってL字型を形成する背もたれ部と台座部に対して、縦姿勢で積み込まれるガラス板の下辺部と背面を、それぞれ台座部の上面と背もたれ部の前面によって支持するようになっている。
このとき、従来は、一つのパレットに多数枚(例えば50〜100枚)のガラス板を積み込んでいたため、パレットの奥行き(縦姿勢で積み込まれるガラス板の積載方向の厚み)はそれなりの大きさを有しており、多数のガラス板を積載した状態でも安定していた。
しかし、近年は、世界的にも少量多品種の傾向があり、一つの工場から搬送されるガラス板の枚数が少なくなってきたため、従来のように奥行きのあるパレットで少量のガラス板を搬送するのでは、パレットの中に無駄な空間ができてしまい、搬送効率が低下してしまう。そこで、少量のガラス板の搬送に合わせて、パレットの奥行きを減少させて、パレットを薄型化するようにしているが、そうすると、安定性が悪くなってしまう。
例えば、特許文献1には、ガラス板搬送用のパレットではないが、アルミニウム板などの支持体上に感光性樹脂を形成した感光性印刷版を搬送する搬送装置(パレット)が開示されている。この搬送装置は、縦向き状態の台の短辺方向両側に張り出す台に転倒防止翼を設けて転倒防止を図るようにした感光性印刷版の搬送装置である。
特開平2−296648号公報
しかしながら、従来はガラス板搬送用のパレットには、少量のガラス板の搬送に対応してその奥行きが小さくなった場合でも、特に上記特許文献1のように、安定を確保するために、パレットの両側に張り出す転倒防止翼のような安定部材(安定脚)を設ける等の工夫はなされてはいなかった。
また、上記特許文献1に開示された感光性印刷版用のパレットでは、特許文献1の図2あるいは図6に示されているように、転倒防止翼がパレットを支持する支点である枢軸52の位置は積載している感光性印刷版の重心よりもかなり低い位置にある。また、支点(枢軸52)の位置が低い分、転倒防止翼の長さが長く形成されている。従って、特許文献1に記載されたパレットをそのままガラス板搬送用のパレットとして使用したとしても、ガラス板は重いので、積載されたガラス板の重心位置よりも低い位置に支点を有する転倒防止翼では安定性が確保できないという問題がある。また、長い転倒防止翼が作業時や保管時に邪魔になるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、少量のガラス板を効率良く搬送するとともに、安定性の向上を図ったガラス板搬送パレット及びガラス板の積載方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のガラス板搬送パレットは、ガラス板を並置可能で、後方に傾斜した載置部と、前記載置部の後方に配置された後枠と、前記載置部の前方に脱着可能に配置された前枠を備えたガラス板搬送パレットであり、前記後枠には安定脚が設置され、前記安定脚は前記後枠に収納される位置と、前記後枠の後方に引き出した位置との間を回動可能に連結されたことを特徴とするガラス板搬送パレットを特徴とする。
これにより、後方に傾斜した載置部に並置されたガラス板の重量により後方に作用する力を、後枠から後方に引き出された安定脚により支持することで、薄型のガラス板搬送パレットであっても、その安定性を向上させることができる。
また、一つの実施態様として、前記安定脚と前記後枠との回動可能な連結部の位置が、前記載置部に積載されるガラス板の総量の重心の位置よりも高い位置にあることが好ましい。
これにより、安定脚と後枠との連結部を支点とし、ガラス板の総量の重心位置よりも支点が高い位置にあることで、薄型のガラス板搬送パレットが風などの外力で後側に倒れる方向に力が作用した場合にガラス板搬送パレットの安定性を増すことができる。
また、一つの実施態様として、前記安定脚は、複数設置され、回動して前記後枠の後方に引き出された複数の前記安定脚に、取り外した前記前枠を取り付けることのできる取り付け部材を有することが好ましい。
ガラスを積載したガラス板搬送パレットはパレット自身(ガラスを含まない)の重量が重いほど安定する。前枠を取り外すとパレットの重量が減るため、安定脚に取り付けたガラス板搬送パレットの重量が減少しないようにし、よりガラス板搬送パレットの安定性を維持することができる。
また、一つの実施態様として、前記安定脚は、回動して前記後枠の後方に引き出された複数の前記安定脚に、取り外した前記前枠を前記載置部側に傾斜して取り付け部材に取り付けたことが好ましい。
これにより、傾斜した安定脚部分に前枠の荷重がかかり、これが前方に押し出す力として作用するため、これで後方に傾斜した載置部に縦置きに積み込まれたガラス板の重量により後方に作用する力を支えることになり、よりガラス板搬送パレットの安定性を増すことができる。
また、同様に前記目的を達成するために、本発明のガラス板搬送パレットにおけるガラス板の積載方法は、ガラス板を並置可能な載置部と、前記載置部の後方に配置された後枠と、前記載置部の前方に脱着可能に配置された前枠と、前記後枠の回りに回動させて、前記後枠の後方に引き出し可能かつ前記後枠に収納可能に設置された安定脚と、前記安定脚に前記前枠を取り付ける取り付け部材を有するガラス板搬送パレットにおけるガラス板の積載方法であって、前記安定脚を回動させて前記後枠の後方に引き出し、前記前枠を前記ガラス板搬送パレットから取り外して、前記安定脚の前記取り付け部材に前記取り外した前枠を取り付けた後、前記載置部にガラス板を積み込み、あるいは前記載置部からガラス板を取り出すことを特徴とするガラス板搬送パレットにおけるガラス板の積載方法を特徴とする。
ガラスを積載したガラス板搬送パレットはパレット自身(ガラスを含まない)の重量が重いほど安定する。前枠を取り外すとパレットの重量が減るため、安定脚に取り付けたガラス板搬送パレットの重量が減少しないようにし、よりガラス板搬送パレットの安定性を維持することができ、作業を安全かつ円滑に行うことが可能となる。
また、一つの実施態様として、前記取り外した前枠は、回動して前記後枠の後方に引き出された前記安定脚に前記載置部側に傾斜するように取り付けられたことが好ましい。
これにより、傾斜した安定脚部分に前方に押し出す力が働くので、より安定性が増す。
以上説明したように、本発明によれば、後方に傾斜した載置部に積み込まれたガラス板の重量により後方に作用する力を、後枠から後方に引き出された安定脚により支持することで、薄型のガラス板搬送パレットであっても、その安定性を向上させることができる。
本発明に係るガラス板搬送パレットの一実施形態を前方右上方から見た概略斜視図 図1のガラス板搬送パレットを後方左上方から見た斜視図 図1のガラス板搬送パレットにおいて安定脚を引き出して後方左上方から見た斜視図 前枠を安定脚に取り付けた状態を示すガラス板搬送パレットを後方左上方から見た斜視図 図1のガラス板搬送パレットを右側から、あるいは図2のガラス板搬送パレットを左側から見た側面図 図3のガラス板搬送パレットを左側から見た側面図 図4のガラス板搬送パレットを左側から見た側面図 (A)〜(C)は、安定脚の形状の例を示す模式図
以下、添付図面を参照して、本発明に係るガラス板搬送パレット及びガラス板の積載方法について詳細に説明する。
図1は、本発明に係るガラス板搬送パレットの一実施形態を前方右上方から見た概略斜視図である。
図1に示すように、本実施形態のガラス板搬送パレット1は、主に基台部10と、基台部10上に設けられたガラス板(不図示)を載置する載置部20と、載置部20を前後から囲う前枠30及び後枠40等から構成される。なお、ガラス板搬送パレット1を構成する各部材は、鋼鉄等の金属からなる溶接構造体として形成されていることが好ましい。
載置部20は、ガラス板(不図示)を載置するものであり、本実施形態ではガラス板が縦置き(立てた状態)に並置されて載置されている。載置部20は、受け部材22と背面部材24とからなり、受け部材22は背面部材24に向かって下向きに傾斜し、背面部材24は受け部材22に対して垂直に形成されている。受け部材22は、ガラス板の下端面を受けるものであり、背面部材24は、並置されたガラス板を背面側から支持するものである。
受け部材22や背面部材24のガラス板が接触する部分には、ガラス板の損傷を防止するための緩衝材が取り付けられていることが好ましい。緩衝材としては、特に限定されるものではなく、適度な復元力を有する弾性体が好ましい。
前枠30は、基台部10に対して垂直に左右に設けられた支柱32と、左右の支柱32を連結する3本の横棒34a、34b、34cとで構成されている。後枠40は、基台部10に対して垂直に設けられた複数の支柱42と、複数の支柱42を連結する2本の横棒44a、44bとで構成されている。
前枠30の支柱32及び後枠40の支柱42は、それぞれ基台部10に垂直に取り付けられるようになっている。また、前枠30及び後枠40の最上部の横棒34a及び44aは、3本のロッド50によって連結されるようになっている。ロッド50は、後枠40の横棒44aに対しては回転可能に取り付けられるとともに、前枠30の横棒34aに対しては脱着可能となっている。
なお、前枠30は、例えばガラス板の積み下ろし作業時等においては、ガラス板搬送パレット1から取り外すことができるようになっている。前枠30をガラス板搬送パレット1から取り外すときには、ロッド50を前枠30の横棒34aから外し、前枠30を持ち上げて支柱32を基台部10から外すようにすればよい。
基台部10は、略直方体状をなしており、基台部10の前面側の左右には、フォークリフトの爪を挿入するためのフォークリフト用開口12が形成されている。
また、図2は、図1のガラス板搬送パレット1を後方左上方から見た斜視図である。
図2に示すように、後枠40は、支柱42に対して平行に付設されたパイプ状のガイド軸46を有している。ガイド軸46に対して、安定脚60が回動可能に連結されている。安定脚60は、ガイド軸46に対して、上支点62及び下支点64の2つの連結部によって取り付けられている。
安定脚60は、上支点62及び下支点64により、後枠40のガイド軸46に対して上下動可能及び回転可能に取り付けられている。図2は、安定脚60を折り畳んだ状態を示しており、安定脚60は後枠40が形成する平面内に略収まるように収納されている。詳しくは後述するが、安定脚60を用いる場合には、安定脚60を少し持ち上げて上支点62及び下支点64の回りに回動(スイング)させて、安定脚60を後枠40が形成する平面に対して略垂直となるようにガラス板搬送パレット1から引き出して、その脚部を地面(床)に着けてガラス板搬送パレット1を安定させる。
また、上支点62には、安定脚60を折り畳んだ状態のときに安定脚60が勝手に引き出されないようにするとともに、安定脚60が引き出されているときに勝手に折り畳まれないように、安定脚60をガイド軸46に固定するための脚固定用ピン68が設けられている。
なお、作業時にはガラス板の積み下ろし等のために前枠30が邪魔になるので、前枠30が取り外される。安定脚60には、この取り外した前枠30を引っ掛けて収容するための前枠受けフック66が4箇所設置されている。
なお、上の例では、安定脚60を後枠40の支柱42に付設されたガイド軸46に連結部(上支点62及び下支点64)を介して上下動可能かつ回動可能に取り付けたが、安定脚60を後枠40の支柱42に上下動可能かつ回動可能に直接取り付けてもよい。
再び図1に戻り、前枠30及び後枠40の上部の横棒34a及び44aの中央部に、この中央部を連結するロッド50の両側に、ラッシングベルトを通すための部材52が設けられている。これは、トラックにガラス板搬送パレット1を積載する場合に、ガラス板搬送パレット1を確実にトラックの荷台に固定するために、ラッシングベルトによってガラス板搬送パレット1が捕縛されるが、このラッシングベルトがずれないようにするためのものである。
また、図1に示すように、後枠40の左右両端の支柱42に、それぞれ細長い部材を波形にした部材54を取り付けてある。これは、ガラス板搬送パレット1を梱包用のPPバンドで捕縛する際、PPバンドをこの波形の部材54の穴(波型と支柱42の隙間)の中に通して、高さ方向の任意の位置でガラス板搬送パレット1を捕縛することができるようにするためのものである。
このように、波形の部材54の穴の中にPPバンドを通すようにしたため、トラックで運搬中にPPバンドがずれることが防止される。
本実施形態のガラス板搬送パレット1は、少量多品種のガラス板を搬送するためのもので、少枚数梱包用かつ薄型としたものであり、薄型とするために安定性を向上させたものである。このような、ガラス板搬送パレットの寸法例としては、例えば、外径寸法がW(幅)×H(高さ)×D(奥行き)(それぞれ単位はmm)が、951×1772×320のものが例示される。この最大積載重量は220kgであり、自重は50.7kg、積載できるガラス板の最大積載寸法は、1524×914mmであり、積載枚数は4〜6枚である。
また、他の寸法例としては、外径寸法がW(幅)×H(高さ)×D(奥行き)(それぞれ単位はmm)が、1870×1267×285のものが例示される。この最大積載重量は220kgであり、自重は38.5kg、積載できるガラス板の最大積載寸法は、1829×1016mmであり、積載枚数は4〜6枚である。
特にH(高さ)とD(奥行き)の関係が、H/Dが3以上、好ましくはH/Dが4以上、さらに好ましくはH/Dが5以上のガラス板搬送パレットの際に安定性が大幅に改善される。
図3は、図2と同様に、図1のガラス板搬送パレット1を後方左上方から見た斜視図である。図3は、安定脚60を後方に引き出してガラス板搬送パレット1を安定化した状態を示している。
安定脚60を、図2のように折り畳んだ状態から、図3のように後方に引き出した状態にするには、まず安定脚60を一度ガイド軸46に沿って上に少し持ち上げて、図3に矢印Aで示すように、左右の安定脚60をそれぞれ観音開きのように、上支点62及び下支点64の回りに90度回転(スイング)する。そして、安定脚60をガイド軸46に沿って下に下ろし安定脚60の脚部60aを地面(床)に着地させる。このとき、脚固定用ピン68が自動的にガイド軸46に嵌まり安定脚60が固定される。
なお、安定脚60を再度折り畳む(収納する)場合には、まず脚固定用ピン68を手前に引き、安定脚60のガイド軸46に対する固定を解除する。そして、安定脚60を少し上に持ち上げて後枠40側に向かって90度回転させた後、安定脚60を下に押し下げてガイド軸46に固定する。このとき安定脚60を下に押し下げると自動的に脚固定用ピン68がガイド軸46に嵌まり安定脚60が固定されるようになっている。
図4に、図3の状態から前枠30をガラス板搬送パレット1の前面から取り外して安定脚60に取り付けた状態を示す。
まず、人が前枠30の上部の横棒34aからロッド50を外して、前枠30を持ち上げてガラス板搬送パレット1から取り外す。取り外した前枠30は、ガラス板搬送パレット1の後ろ側に持って行く。そして、ガラス板搬送パレット1の後ろ側に引き出された安定脚60の前枠受けフック66に前枠30の横棒34b及び34cを引っ掛けて、前枠30を安定脚60に取り付けて収容する。
なお、前枠30の上部の横棒34aから取り外したロッド50は、後枠40の上部の横棒44aの回りに回転して、図4に示すように、後枠40の後ろ側に横棒44aからぶら下がるようになっている。
図5は、図1のガラス板搬送パレット1を右側から、あるいは図2のガラス板搬送パレット1を左側から見た側面図である。
ただし図5においては、図に二点鎖線で示したようにガラス板Gを最大に積載した状態を示している。ガラス板Gは、載置部20に縦置きに並置される。ガラス板Gは、その下端面を載置部20の受け部材22で支持し、ガラス板Gの背面を載置部20の背面部材24で支持するようにして載置部20に並置される。
このとき、本実施形態では、載置部20の受け部材22のガラス板載置面の幅(奥行き)は、150mmであり、ガラス板Gの厚みに応じて、載置部20は、ガラス板Gを最大で4枚から6枚積載することができる。なお、従来のガラス板搬送パレットでは、ガラス板積載面の幅(奥行き)は280mm程度のものが最小であった。その結果、本実施形態のガラス板搬送パレット1は、従来最小値よりもその幅(奥行き)を半分程度に薄くし、ガラス板搬送パレットを薄型化することが可能となった。
このように、薄型化したことにより、本実施形態のガラス板搬送パレット1の自重は、前述した寸法例の重い場合でも、50kg程度であり、従来のガラス板搬送パレットの自重80kgよりもかなり軽量化されている。このような薄型化と軽量化の結果、本実施形態のガラス板搬送パレットを用いることにより、より多くのガラス板搬送パレットをトラックに積み込むことができ、少量多品種のガラス板を各工場から搬送する際の搬送効率を向上させることが可能となる。
また前述したように、載置部20の受け部材22は背面部材24に向かって下向きに下がるように傾斜し、背面部材24は受け部材22に対して垂直に形成されており、そのため載置部20に積載されたガラス板Gは前枠30の床面に対して垂直な支柱32に対して、図5に示すように角θだけ後方に傾いている。この角θは、本実施形態では約4度である。
また、載置部20に最大に積載したガラス板Gの重心をGとする。そして、ガラス板Gの重心Gと前枠30の垂直な支柱32の下端部32aを結ぶ直線がこの支柱32となす角をαとし、ガラス板Gの重心Gと後枠40の垂直な支柱42の下端部42aを結ぶ直線がこの支柱42となす角をβとする。
このとき、この角度α及びβは、それぞれα=13.3度、β=11.7度であった。
そして、後枠40の支柱42の上部に設けられている横棒44aの中央にバネばかりを引っ掛けて引っ張り、ガラス板搬送パレット1が倒れる際の荷重Fを測定したところ、この荷重Fは約7.8kgfであった。
また、図6は、安定脚60を出した図3のガラス板搬送パレット1を左側から見た側面図である。
また、このとき載置部20に最大に積載したガラス板Gの重心Gと安定脚60の脚部60aを結ぶ直線が、脚部60aから垂直に立てた直線となす角をγとする。本実施形態においては、この角γは、γ=30.6度であった。
このように、ガラス板搬送パレット1の後枠40に対して安定脚60を設置し、安定脚60を後ろ側に引き出すことにより、ガラス板Gの重心Gからガラス板搬送パレット1が地面に接触する最も遠い点を結ぶ直線が地面に対し垂直な方向となす角度をβ(13.3°)からγ(30.6°)まで大きくすることができた。後述するように、これによりガラス板搬送パレット1の安定性を増すことができる。
また、図5の場合と同様に、後枠40の支柱42の上部に設けられている横棒44aの中央にバネばかりを引っ掛けて引っ張り、ガラス板搬送パレット1が倒れる際の荷重Fを測定したところ、この荷重Fは約15kgfであった。
このように、ガラス板搬送パレット1を倒すのにより大きな力が必要となり、ガラス板搬送パレット1が転倒に対してより安定したのは、一つには、ガラス板搬送パレット1の後側に安定脚60を引き出させて、その脚部60aと縦置きに積み込まれたガラス板Gの重心Gとを結ぶ直線が床面に対し垂直な方向となる角γを30度以上と大きくしたことである。
また、二つ目として、安定脚60がガラス板搬送パレット1を上で支える上支点62の床面からの距離Hが、縦置きに積み込まれたガラス板Gの重心Gの床面からの距離Hよりも大きく、安定脚60の上支点62の位置がガラス板Gの重心Gの位置よりも上にあるので、安定脚60がガラス板搬送パレット1を支える際の安定性がよいことである。
図7は、図4のガラス板搬送パレット1を左側から見た側面図である。ただし、図7においては、図に二点鎖線で示したように載置部20にガラス板Gが最大に積み込まれている。
図7においては、前枠30はガラス板搬送パレット1の前側から取り外され、後枠40の後ろ側に引き出した安定脚60に取り付けられて収容されている。すなわち、前枠30は、作業者がガラス板搬送パレット1の前側から前枠30を取り外してガラス板搬送パレット1の後ろ側に運んで、前枠30の横棒34b及び34cを、安定脚60の前枠受けフック66に引っ掛けるようにしている。
このとき、載置部20に載置されたガラス板Gは、前述したように床面に対して垂直に積み込まれているのではなく、後枠40側に傾いているため、図に矢印Fで示したように、積載されたガラス板Gの重さによる力Fはガラス板搬送パレット1の後ろに向かって作用する。
これに対して、安定脚60は、上支点62から床面に接する脚部60aに行く程、後枠40の支柱42から離れるように傾斜して形成されている。これにより、前枠30はその下部よりも上部の方が後枠40(載置部20)側に近づくように前方に向かって傾斜して、安定脚60の前枠受けフック66に引っ掛けられて収容されている。
このため、前方に向かって斜めに安定脚60に収容された前枠30は、ガラス板搬送パレット1の重量を増すとともに、図に矢印Fで示すように、前向きの力Fが作用する。従って、この前枠30の前に向かって作用する力Fが、ガラス板Gの後ろに向かって作用する力Fに対抗することとなる。これによっても、ガラス板搬送パレット1の安定性を向上させることが可能となる。
なお、安定脚60の形状は、図6に示すようなものに限定されるものではない。
図8に、安定脚60の他の形状の例を模式図で示す。図8(A)は、上記実施形態で説明したものであり、安定脚60はガラス板搬送パレット1(後枠40)に連結する部分から接地する脚部まで一様に傾斜して形成され、その傾斜面上に沿って前枠30が取り付けられている。
安定脚60は、このように全体が一様に傾斜している必要はなく、図8(B)のように、安定脚60の一部60bが傾斜し、その傾斜した一部60bに前枠30をガラス板搬送パレット1(後枠40)側に傾斜するように取り付けることができればよい。このとき、安定脚60の傾斜した一部60bより下の脚部60cは、図に示したようにさらに後方に向かって傾斜していてもよいし、そこから地面に向かって垂直に降りていてもよい。
また、図8(C)に示すように、前枠30をガラス板搬送パレット1(後枠40)側に傾斜するように取り付けることができれば、安定脚60自体は例えば階段状に形成され、傾斜している部分を全く有していなくともよい。
以上、本発明に係るガラス板搬送パレット及びガラス板の積載方法について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
1…ガラス板搬送パレット、10…基台部、12…フォークリフト用開口、20…載置部、22…受け部材、24…背面部、30…前枠、32…支柱、34a、34b、34c…横棒、40…後枠、42…支柱、44a、44b…横棒、46…ガイド軸、50…ロッド、60…安定脚、62…上支点、64…下支点、66…前枠受けフック、68…脚固定用ピン

Claims (6)

  1. ガラス板を並置可能で後方に傾斜した載置部と、
    前記載置部の後方に配置された後枠と、
    前記載置部の前方に脱着可能に配置された前枠を備えたガラス板搬送パレットであり、
    前記後枠には安定脚が設置され、
    前記安定脚は前記後枠に収納される位置と、前記後枠の後方に引き出した位置との間を回動可能に連結されたことを特徴とするガラス板搬送パレット。
  2. 前記安定脚と前記後枠との回動可能な連結部の位置が、前記載置部に積載されるガラス板の総量の重心の位置よりも高い位置にあることを特徴とする請求項1に記載のガラス板搬送パレット。
  3. 前記安定脚は複数設置され、回動して前記後枠の後方に引き出された複数の前記安定脚に、取り外した前記前枠を取り付けることのできる取り付け部材を有することを特徴とする請求項1または2に記載のガラス板搬送パレット。
  4. 前記安定脚は、回動して前記後枠の後方に引き出された複数の前記安定脚に、取り外した前記前枠を前記載置部側に傾斜して取り付け部材に取り付けたことを特徴とする請求項3に記載のガラス板搬送パレット。
  5. ガラス板を並置可能な載置部と、前記載置部の後方に配置された後枠と、前記載置部の前方に脱着可能に配置された前枠と、前記後枠の回りに回動させて前記後枠の後方に引き出し可能かつ前記後枠に収納可能に設置された安定脚と、前記安定脚に前記前枠を取り付ける取り付け部材を有するガラス板搬送パレットにおけるガラス板の積載方法であって、
    前記安定脚を回動させて前記後枠の後方に引き出し、前記前枠を前記ガラス板搬送パレットから取り外して、前記安定脚の前記取り付け部材に前記取り外した前枠を取り付けた後、前記載置部にガラス板を積み込み、あるいは前記載置部からガラス板を取り出すことを特徴とするガラス板搬送パレットにおけるガラス板の積載方法。
  6. 前記取り外した前枠は、回動して前記後枠の後方に引き出された前記安定脚に前記載置部側に傾斜するように取り付けられたことを特徴とする請求項5に記載のガラス板搬送パレットにおけるガラス板の積載方法。
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