JP2024057089A - ロール製品用ラック - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で輸送時の振動や衝撃を緩和するとともに、ロール製品の収容効率を向上させることができるロール製品用ラックを提供する。【解決手段】ロール製品用ラック1は、パレット11の側辺に沿って立設された基枠31とパレット11とを連結する筋交部材41が、基枠31およびパレット11に対して着脱可能に設けられており、パレット11の上面の幅方向中央部における当該ロール製品用ラック1の載置面からの高さが、パレット11の上面の幅方向両端部における当該ロール製品用ラック1の載置面からの高さよりも低く設定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、パレットと、パレットの側辺に沿って対向して立設される一対の基枠とにより、支管を有するロール製品を収容するための物品収容空間が形成されるロール製品用ラックに関する。
従来、ロール製品を物品収容空間内に保持するロール製品用コンテナまたはロール製品用ラックとして、ロール製品の支管端部を支持するように構成されているものが知られている。
特許文献1には、収容するロール製品の長さを容易に変更可能なロール製品用ラックが開示されている。特許文献1に開示されているロール製品用ラックでは、着脱自在の連結棒を用いて、支管端部を支持する支管受け部を備えた一対の妻枠同士を連結できるようになっている。
特許文献2には、支管の径の異なるロール製品でも共通して使用することのできるロール製品用ラックが開示されている。特許文献2に開示されているロール製品用ラックでは、着脱自在の連結ロッドを用いて、支管端部を支持する支管受け部を備えた枠組み材の支柱上部を連結できるようになっている。
特許文献3には、サイズが大きく重量も重く高価なロール製品を安全に保持し搬送等することのできるロール製品用ラックが開示されている。特許文献3に開示されているロール製品用ラックは、ロール製品の外周下面をハンモック状の布状部材で支持するようになっている。
実用新案登録第3175354号公報 実用新案登録第3184000号公報 特許第6064428号公報
特許文献1および特許文献2に開示されているロール製品用ラックでは、対向する枠部材を連結部材によって連結することで、ロール製品用ラックの構造強度を高めることができるようになっている。しかしながら、対向する枠部材を連結した構成では、枠部材の面方向に作用する振動や衝撃を抑えることはできないという問題があった。特にロール製品が長尺になればなるほど、対向する枠部材の同期振動が大きくなり、収容されているロール製品にダメージを与え得るとともに、枠部材やロール製品用ラック自体が破損し得るという問題があった。
また、特許文献1および特許文献2に開示されているロール製品用ラックでは、パレットの上面に平板状底板が設けられており、物品収容空間の底面が平面となっている。しかしながら、底面が平面である物品収容空間内に断面円形状を有するロール製品を収容した場合には、ラックの容積に対する物品の収容効率が低いという問題があった。
また、特許文献3に開示されているロール製品用ラックによれば、ロール製品をハンモック状の布状部材で支持しており、輸送時の振動や衝撃を緩和することができるようになっている。しかしながら、特許文献3に開示されているロール製品用ラックは、支管端部を支持する通常の構成とは大きく異なっており、特殊な部品を調達または製造することが要求される等、必ずしも実用的ではないという問題があった。
上記の問題に鑑みて、本発明は、簡易な構成で輸送時の振動や衝撃を緩和するとともに、ロール製品の収容効率を向上させることができるロール製品用ラックを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るロール製品用ラックは、パレットと前記パレットの側辺に沿って対向して立設される一対の基枠とにより、支管を有するロール製品を収容するための物品収容空間が形成されるロール製品用ラックであって、
前記一対の基枠の各々には、前記ロール製品の支管端部が載置される支管端部受け部と、前記支管端部受け部に載置された前記支管端部を固定する支管端部固定治具とが設けられており、
前記物品収容空間に収容する前記ロール製品の軸方向である前記パレットの長手方向に沿って、前記基枠と前記パレットとを連結する筋交部材が、前記基枠および前記パレットに対して着脱可能に設けられており、
前記パレットの上面の幅方向中央部における当該ロール製品用ラックの載置面からの高さが、前記パレットの上面の幅方向両端部における当該ロール製品用ラックの載置面からの高さよりも低く設定されていることを特徴とする。
この構成により、筋交部材の作用によって、ロール製品用ラックの基枠に対する輸送時の振動や衝撃を簡易な構成で緩和することができ、基枠およびロール製品用ラック自体の破損を防ぐことができる。さらに、この構成により、パレットの上面を幅方向に凹形状とすることで、直径のより大きいロール製品を収容できるようになる。その結果、ロール製品用ラック内の物品収容空間の容積に対して収容可能なロール製品の体積の比率(収容効率)を向上させ、ロール製品用ラックの小型化を図ることができる。概して、本発明に係るロール製品用ラックによれば、ロール製品の収容に好適なロール製品用ラックが実現される。
また、本発明に係るロール製品用ラックは、上記の構成に加えて、前記筋交部材の一端は、前記一対の基枠が前記パレットの側辺に沿って対向して立設された際に前記一対の基枠の各々の側辺を構成する支柱部材の所定位置に係合可能なように構成されており、前記筋交部材の他端は、前記ロール製品の軸方向である前記パレットの長手方向の側辺の所定位置に係合可能なように構成されていてもよい。
この構成により、筋交部材の一端を基枠の支柱部材に係合し、筋交部材の他端をパレットの長手方向の側辺に係合して、筋交部材を基枠およびパレットの両方に固定することで、ロール製品用ラックに立設される基枠に対する振動や衝撃を緩和して基枠およびロール製品用ラック自体の破損を防ぐことができ、ロール製品を安定してかつ確実に収容および搬送することができる。
また、本発明に係るロール製品用ラックは、上記の構成に加えて、当該ロール製品用ラックを側方から見た場合に、前記筋交部材と前記支柱部材とのなす角度および前記筋交部材と前記パレットの側辺とのなす角度が略45°であってもよい。
この構成により、筋交部材が基枠に対する振動や衝撃を効率良く抑えることができる。
また、本発明に係るロール製品用ラックは、上記の構成に加えて、前記一対の基枠が前記パレットに対して略垂直となるように立設され、かつ、前記筋交部材が取り付けられた立設形態と、前記筋交部材が取り外され、かつ、前記一対の基枠が前記パレットと略平行となるように前記パレット上に折り畳まれた折り畳み形態とに変形できるように構成されていてもよい。
この構成により、ロール製品を収容する使用時には立設形態となるように組み立てることができ、不使用時には折り畳み形態として効率的に保管および搬送することができる。
また、本発明に係るロール製品用ラックは、上記の構成に加えて、前記幅方向中央部において前記パレットを構成する構成部材の厚さが、前記幅方向両端部において前記パレットを構成する構成部材の厚さよりも小さくてもよい。
この構成により、幅方向中央部におけるパレットの厚さを低減しながら、幅方向両端部においてパレットの厚さを確保することで、パレットおよびロール製品用ラック自体の強度を維持できるようになる。
本発明によれば、簡易な構成で輸送時の振動や衝撃を緩和するとともに、ロール製品の収容効率を向上させることができるロール製品用ラックを提供することができる。
本発明の一実施形態におけるロール製品用ラックの一例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態におけるロール製品用ラックの一例を示す正面図である。 本発明の一実施形態における折り畳み形態のロール製品用ラックを示す正面図である。 本発明の一実施形態におけるロール製品用ラックの一例を示す平面図である。 本発明の一実施形態におけるロール製品用ラックの一例を示す側面図である。 図5の領域C(支管固定部近傍)の部分拡大図である。 図2のB-B断面図である。 本発明の一実施形態におけるロール製品用ラックの一例を示す斜視図であって、(A)は筋交部材が取り外されたロール製品用ラックの部分拡大図であり、(B)は取り外された状態の筋交部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態におけるロール製品用ラックの一例を示す斜視図であって、筋交部材が取り付けられたロール製品用ラックの部分拡大図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態におけるロール製品用ラックは、ロール製品を収容して搬送および保管等を行うためのラックであり、パレットに立設される基枠とパレットとを着脱可能な筋交部材で連結することで、基枠に対する輸送時の振動や衝撃を緩和できるようにするとともに、パレットの上面の幅方向中央部を幅方向両端部よりも低く設定することで、ロール製品の収容効率を向上させることができ、これにより、ロール製品の収容に好適なロール製品用ラックが実現できるように構成されている。
なお、本実施形態におけるロール製品用ラックに収容されるロール製品とは、例えばフィルムシート、金属箔、織物等が支管の周りに巻回されたものである。
まず、本実施形態におけるロール製品用ラックの構成について、図1~図9を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態におけるロール製品用ラックの一例を示す斜視図である。図2は、本発明の一実施形態におけるロール製品用ラックの一例を示す正面図である。図3は、本発明の一実施形態における折り畳み形態のロール製品用ラックを示す正面図である。図4は、本発明の一実施形態におけるロール製品用ラックの一例を示す平面図である。図5は、本発明の一実施形態におけるロール製品用ラックの一例を示す側面図である。図6は、図5の領域C(支管固定部近傍)の部分拡大図である。図7は、図2のB-B断面図である。図8は、本発明の一実施形態におけるロール製品用ラックの一例を示す斜視図であって、(A)は筋交部材が取り外されたロール製品用ラックの部分拡大図であり、(B)は取り外された状態の筋交部材を示す斜視図である。図9は、本発明の一実施形態におけるロール製品用ラックの一例を示す斜視図であって、筋交部材が取り付けられたロール製品用ラックの部分拡大図である。
図1~図9に示すように、本実施形態におけるロール製品用ラック(以下、単にラックと記載)1は、パレット11、コーナー金具21、基枠31、筋交部材41により概略構成されている。以下、上記の構成要素およびその他の詳細な構成要素について説明する。
パレット11の構成について説明する。
パレット11は、ラック1の基台であって、フォークリフト等による荷役作業が可能な運搬台である。パレット11の素材は特に限定されるものではないが、例えば樹脂やスチール等を用いることができ、特にラック1内に高重量の製品を収容することが想定される場合には、強度の高いスチールを用いることが好ましい。本実施形態では、パレット11は、パレット11の外枠を画定する4つの側辺部材12と、側辺部材12の内側に溶接等により連結された複数の補強部材13a、13bとにより構成されているが、この構成に限定されるものはない。また、本実施形態におけるラック1は、軸方向に長尺のロール製品を収容するように構成されており、4つの側辺部材12により画定されるパレット11の外枠は、収容されるロール製品の軸線方向に長尺の長方形形状を有している。
パレット11の脚部の構造は任意であるが、本実施形態では、パレット11は所定の高さを有し、その四方側面に、フォークリフトの爪部(フォーク)が差し込まれるリフト用開口14が形成されている。
複数の補強部材13a、13bの連結により形成されたパレット11の上面の構成について説明する。
パレット11の上面は、ラック1内に収容されたロール製品100に対向する面であり、パレット11の幅方向(短手方向)の位置に応じて異なる高さとなるように構成されている。本実施形態では、パレット11の上面を構成する補強部材13a、13bが角状部材で構成されており、幅方向中央部に位置する補強部材13bの厚さが幅方向両端部に位置する補強部材13aの厚さよりも小さく設定されている。すなわち、本実施形態では、パレット11の上面の幅方向中央部におけるラック1の載置面からの高さが、パレット11の上面の幅方向両端部におけるラック1の載置面からの高さよりも低く設定されている。この構成により、パレット11の強度を維持しながら、パレット11の幅方向中央部における上面が幅方向両端部における上面よりも低くすることができ、パレット11の上面の幅方向における形状を断面凹形状とすることができる。
ロール製品100は断面円形状を有しており、ラック1内にロール製品100を収容した場合には、後述するように支管固定部51でロール製品100の支管端部101を支持固定して、ロール製品100がパレット11の上面に接触せずに宙に浮いた状態となる。このとき、パレット11の上面は、幅方向両端部に比べると幅方向中央部のほうがロール製品100の軸心との距離が近く、ロール製品100の下端外周面と幅方向中央部において接触しやすい状態となる。この状態を考慮して、パレット11の上面の幅方向中央部を幅方向両端部よりも低くすることで、パレット11の上面の断面凹形状の凹んだ部分にロール製品100の下端外周面を入れ込むように配置して、ロール製品100をラック1内のより低い位置で支持できるようになる。その結果、ラック1内の物品収容空間の容積に対して収容可能なロール製品100の体積の比率(収容効率)を向上させ、ラック1の高さを低くしてラック1の小型化を図ることができる。
一例として、パレット11の上面の幅方向の寸法(例えば、図7のL1)に対して、パレット11の幅方向両端部それぞれの寸法(例えば、図7のL2)およびパレット11の幅方向中央部の寸法(例えば、図7のL3)を、L2=(1/4)L1、L3=(1/2)L1としてもよい。これにより、ロール製品100の下端外周面をパレット11に接触させることなく、図7に示されているように、ロール製品100の下端外周面の位置をパレット11の幅方向両端部の上面よりも低くすることができ、ロール製品100の収容効率を向上させることができる。ただし、上記の寸法は一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。
本実施形態では、パレット11の上面の高さが、幅方向中央部における高さおよび幅方向両端部における高さの2つのレベル(2段階)に設定されているが、より多くのレベル(3段階以上)に設定されてもよい。また、必要に応じて、パレット11の上面に床板を載置してもよい。このとき、床板を分割して、例えば本実施形態の構成であれば、パレット11の上面が低くなっている幅方向中央部の領域に1枚の床板を載置するとともに、パレット11の上面が高くなっている幅方向両端部の各々の領域にそれぞれ1枚ずつ床板を載置することで、パレット11の上面の断面凹形状を維持した状態で床板を載置することができる。
コーナー金具21の構成について説明する。
パレット11の四隅の各々には、コーナー金具21が設置されている。コーナー金具21は、例えばスチール製の平板部材を断面L字形状に折り曲げて形成されており、パレット11の四隅の側面に沿って溶接等により固定されている。
コーナー金具21の断面L字形状を形成する2つの面は、パレット11の上面よりも上方に突出しており、パレット11の隣接する隅部に設けられたコーナー金具21の面同士が対向するように配置されている。本実施形態では、パレット11の幅方向(短手方向)の側辺に沿って基枠31が立設され、パレット11の幅方向の両端部に配置されているコーナー金具21の上方に突出した断面L字形状を形成する2つの面の内側が、基枠31の支柱部材32に当接して、立設した基枠31を支持できるようになっている。なお、パレット11の幅方向に展延するコーナー金具21の面は、基枠31の支柱部材32が略鉛直に立設した状態よりも外側に移動しないように規制する役割を有しており、これにより、基枠31が外側に倒れないようになっている。
また、コーナー金具21および基枠31には、パレット11の幅方向を回転軸方向として、コーナー金具21に対して基枠31を回転可能とする回転機構が設けられている。具体的には、本実施形態では、パレット11の長手方向に展延するコーナー金具21の面には、例えば回転ピン用縦孔22が形成されており、一方、後述するように、基枠31を構成する支柱部材32には、回転ピン用縦孔22に対応する位置に回転ピン35が設けられている。回転ピン用縦孔22に挿通した回転ピン35を回転軸として、パレット11に対して基枠31を回転させることで、ラック1の形状を、基枠31を立設した立設形態、または、基枠31を折り畳んで収容した折り畳み形態にすることができる。なお、折り畳み形態では、図3に示すように基枠31がパレット11の上面に重なるように収容され、さらに、取り外された筋交部材41もパレット11の上面に収容できるようになっている。
さらに、コーナー金具21および基枠31には、コーナー金具21に対して基枠31を固定可能とする固定機構が設けられている。具体的には、本実施形態では、コーナー金具21の上辺に切り欠き部23が設けられており、一方、後述するように、支柱部材32の外側面には、基枠31の立設時に、支柱部材32をコーナー金具21に固定するためのストッパピン36が設けられている。切り欠き部23にストッパピン36が嵌合することで、基枠31の支柱部材32がコーナー金具21に固定され、基枠31を立設した立設形態を維持できるようになっている。
基枠31の構成について説明する。
本実施形態におけるラック1では、一対の基枠31がパレット11の側辺に沿って対向して立設可能なように構成されている。基枠31は、パレット11の幅方向の各側辺上部に立設される。基枠31は、左右一対の支柱部材32と、上下一対の支柱連結部材33と、枠組み強度を補強する連結部材34とにより概略構成されており、これらの部材が組み合わされて、全体として板状の枠組みが形成されている。これらの各部材は溶接によって一体に連結されている。これらの各部材には、例えばスチール等が用いられるが、その素材は特に限定されるものではない。
一対の支柱部材32は、基枠31の両側辺を構成する棒状部材であり、例えば、角筒形状の棒状部材を用いることができる。支柱部材32は、基枠31を立設した状態において、パレット11の上面に対して略垂直に立設される。このとき、コーナー金具21の上方に突出した2つの面の内側が基枠31の支柱部材32に当接して、立設した基枠31を支持できるようになっている。
支柱連結部材33は、左右一対の支柱部材32を連結する部材である。支柱連結部材33の長手方向側端部は、一対の支柱部材32の各々と略垂直に接合されており、一対の支柱部材32は、支柱連結部材33による接合を介して一体化されている。支柱連結部材33の寸法によって規定される基枠31の幅方向の寸法は、一対の支柱部材32の各々が略L字形状のコーナー金具21の2つの面に当接する寸法となっている。すなわち、基枠31は、パレット11の幅方向の側辺上部に立設された際に、その両端部に配置されている支柱部材32の側面がコーナー金具21の内側の面に当接した状態で立設できるようになっている。
連結部材34は、支柱部材32や支柱連結部材33と接合されており、基枠31の枠組みを補強する役割を有している。なお、本実施形態では、支柱連結部材33および連結部材34による枠組みにおいて、基枠31の中央部付近に支管固定部51を設けるための空間が形成されている。具体的には、図示されているように、一対の略L字形状の連結部材34が設けられている。略L字形状の連結部材34の端部が支柱部材32および支柱連結部材33に接合されており、支柱部材32と略平行な部材が幅方向において離隔するよう配置されることで、支柱連結部材33と連結部材34とで囲まれた断面凹形状の空間が形成されている。この断面凹形状の空間に支管固定部51が配置されている。
また、コーナー金具21および基枠31には、パレット11の幅方向を回転軸方向として、コーナー金具21に対して基枠31を回転可能とする回転機構が設けられている。具体的には、基枠31を構成する支柱部材32には回転ピン35が設けられており、一方、前述したように、パレット11の長手方向に展延するコーナー金具21の面には、回転ピン35に対応する位置に回転ピン用縦孔22が形成されている。
回転ピン35は、支柱部材32の外側面からパレット11の幅方向に突出するように設けられている。回転ピン35は、コーナー金具21の回転ピン用縦孔22に挿通するように嵌め込まれている。回転ピン35は、回転ピン用縦孔22に嵌め込まれた状態で、回転ピン用縦孔22内を上下方向に移動でき、かつ、回転できるようになっている。
さらに、コーナー金具21および基枠31には、コーナー金具21に対して基枠31を固定可能とする固定機構が設けられている。具体的には、本実施形態では、支柱部材32の外側面には、基枠31の立設時に、支柱部材32をコーナー金具21に固定するためのストッパピン36が設けられており、一方、前述したように、コーナー金具21の上辺には切り欠き部23が設けられている。
ストッパピン36は、例えば支柱部材32の所定位置に設けられており、上方で支柱部材32に連結され、下方が解放されて隙間が形成されている略L字形状の部材である。立設した支柱部材32を下方に移動させると、コーナー金具21の上辺の切り欠き部23にストッパピン36が嵌合して支柱部材32とコーナー金具21とが固定されるようになっている。これにより、基枠31を立設した立設形態が維持される。
一方、ストッパピン36の開口がコーナー金具21の上辺の切り欠き部23に嵌合した状態から支柱部材32を上方に移動させると、コーナー金具21の上辺の切り欠き部23とストッパピン36の開口との嵌合が外れ、支柱部材32とコーナー金具21との固定が解除されて、基枠31は回転ピン35を回転軸として回転できるようになっている。これにより、基枠31をパレット11の上面と重なるような方向に回転させて基枠31全体をパレット11の上面に配置することで、基枠31がパレット11と略平行となるように折り畳んでパレット11に収容した折り畳み形態とすることができる。
筋交部材41の構成について説明する。
ラック1には、基枠31が立設された立設形態において、支柱部材32とパレット11の上面とを斜め(筋交い状)に連結する筋交部材41が設けられている。例えば、筋交部材41はスチール製の棒状部材であり、一方の端部を支柱部材32の所定位置に固定し、他方の端部を当該支柱部材32が立設されたラック1の隅部から長手方向に延在する側辺部材12の所定位置に固定できるように構成されている。
筋交部材41を支柱部材32およびパレット11の側辺部材12の両方に連結するための構成は特に限定されるものではないが、一例として、以下の構成を採用することができる。
筋交部材41の支柱部材32に固定される側の端部には、支柱部材32を挟み込むことができるように平行した2つの平板部材42が設けられており、平板部材42の上部には切り欠き部43が形成されている。一方、支柱部材32には、筋交部材41の端部が連結される位置近傍に、切り欠き部43に対応した形状(例えば小判状)の突起37が設けられている。
また、筋交部材41の側辺部材12に固定される側の端部には、貫通孔(不図示)が形成されている。一方、側辺部材12には、筋交部材41の端部が連結される位置近傍に、貫通孔に対応した形状(例えば正方形状)の突起15が設けられている。
筋交部材41の取り付け手順について説明する。
基枠31を立設した状態で、筋交部材41の一端側に設けられた2つの平板部材42を支柱部材32の突起よりも下方に嵌め込み、平板部材42を上方に移動させて切り欠き部43を突起37に引っ掛ける。次いで、突起37を切り欠き部43に引っ掛けたまま、突起37を回転軸として筋交部材41の他端側を移動させて、筋交部材41の他端側に形成されている貫通孔に側辺部材12の突起15を差し込むことで、筋交部材41がラック1に固定される。また、例えば側辺部材12に固定される側の端部に、パレット11の側面に当接する平板部材45を設け、この平板部材45をピン等によってパレット11の側面に固定できるようにしてもよい。
筋交部材41の長手方向の寸法、支柱部材32の突起37の位置および側辺部材12の突起15の位置等は、特に限定されるものではないが、筋交部材41を取り付けて固定した際に、側辺部材12および支柱部材32のそれぞれに対して、筋交部材41が略45°の角度となるように上記寸法及び位置等を定めることが好ましい。このように、側辺部材12および支柱部材32のそれぞれに対して筋交部材41の筋交角度を略45°とすることで、筋交部材41が基枠31の面方向への振動や衝撃を効率良く緩和して、ラック1の強度を向上させることができるようになる。
支管固定部51の構成について説明する。
前述したように、基枠31には、支柱連結部材33と連結部材34とで囲まれた断面凹形状の空間が形成されており、この断面凹形状の空間に支管固定部51が配置されている。
ロール製品100は、長手方向両端部から支管端部101が突出した構成を有している。本実施形態におけるラック1では、一対の支管固定部51でロール製品100の一端部および他端部の各々から突出した支管端部101を支持および固定することで、ラック1内の物品収容空間にロール製品100を収容できるようになっている。
支管固定部51は、支管端部支持部52、支管受け緩衝材53、支管端面ストッパ54、支管押さえ部材55、支管押さえ緩衝材56、支管押さえ止め金具57により概略構成されている。
支管端部支持部52は、ロール製品100の軸方向両端部に突出した支管端部101を支持する部材である。支管端部支持部52は、支管端部101の外周(断面略円形状)に合わせて上部が開口した半円形状の底面を有しており、支管端部101を支持できるようになっている。
支管端部支持部52が支管端部101と当接する支管端部支持部52の内面には、ゴム等の素材からなる支管受け緩衝材53が設けられている。この支管受け緩衝材53によって、支管端部101への衝撃を吸収して支管端部101およびロール製品100へのダメージを防ぐことができ、さらに、支管受け緩衝材53と支管端部101との当接面に発生する摩擦力により、支管端部101の軸方向(ロール製品100の軸線の方向)へのずれを防ぐことができる。
支管端部101の軸方向へのずれを規制するために、支管端面ストッパ54が設けられている。本実施形態では、支管端面ストッパ54は、支管端部101の端面外周に沿って湾曲した形状を有する板状部材である。支管端面ストッパ54は、支管端部101の端面外周の下部に当接できるように配置されており、支管端部101の軸方向への移動を規制できるようになっている。
支管端部支持部52に載置された支管端部101を固定するために、支管押さえ部材55が設けられている。本実施形態では、支管押さえ部材55は、回転ピン58を回転軸として回転することで、支管端部支持部52の上方の開口部を閉塞および開放できるようになっている。支管端部支持部52に支管端部101が載置された状態において、支管端部支持部52の上方の開口部を閉塞する位置に支管押さえ部材55を配置することで、支管押さえ部材55が支管端部101を上方から押さえて、支管端部101を固定することができる。支管押さえ部材55が支管端部101と当接する支管押さえ部材55の下面には、支管端部101に対するダメージを防ぐために、ゴム等の素材からなる支管押さえ緩衝材56が設けられている。
また、支管押さえ部材55が支管端部支持部の上方の開口部を閉塞した状態を維持するために、支管押さえ止め金具57が設けられている。本実施形態では、支管押さえ止め金具57としてトグルラッチ(またはドローラッチ)が用いられているが、これに限定されるものではない。
次に、作用について説明する。
本発明に係るロール製品用ラック1では、物品収容空間に収容されるロール製品100の軸方向であるパレット11の長手方向に沿って、基枠31とパレット11とを連結する筋交部材41が着脱可能に設けられている。
この構成により、筋交部材41の作用によって、ロール製品用ラック1の基枠31に対する輸送時の振動や衝撃を簡易な構成で緩和することができ、基枠31およびロール製品用ラック1自体の破損を防ぐことができる。
また、本発明に係るロール製品用ラック1では、パレット11の上面の幅方向中央部における高さ(載置面からパレット11の上面までの高さ)が、パレット11の上面の幅方向中央部における高さ(載置面からパレット11の上面までの高さ)よりも低く設定されている。
この構成により、パレットの上面を幅方向に凹形状とすることで、直径のより大きいロール製品を収容できるようになる。その結果、ロール製品用ラック1内の物品収容空間の容積に対して収容可能なロール製品の体積の比率(収容効率)を向上させ、ロール製品用ラック1の小型化を図ることができる。
また、本発明に係るロール製品用ラック1では、筋交部材41の一端が基枠31の支柱部材32の所定位置に係合可能であり、筋交部材41の他端がパレット11の長手方向の側辺部材12の所定位置に係合可能である。
この構成により、基枠31に対する振動や衝撃を緩和して基枠31およびロール製品用ラック1自体の破損を防ぐことができ、ロール製品100を安定してかつ確実に収容および搬送することができるようになる。
また、本発明に係るロール製品用ラック1は、側方から見た場合に、筋交部材41と支柱部材32とのなす角度、および、筋交部材41とパレット11の側辺部材12とのなす角度を略45°とすることができる。
この構成により、筋交部材41が基枠31に対する振動や衝撃を効率良く抑えることができる。
また、本発明に係るロール製品用ラック1は、一対の基枠31が立設されて、筋交部材41が取り付けられた立設形態と、筋交部材41が取り外されて、一対の基枠31がパレット11と略平行となるようにパレット11上に折り畳まれた折り畳み形態とに変形することができる。
この構成により、ロール製品100を収容する使用時には立設形態となるように組み立てることができ、不使用時には折り畳み形態として効率的に保管および搬送することができる。
また、本発明に係るロール製品用ラック1では、幅方向中央部においてパレット11を構成する構成部材(補強部材13b)の厚さを、幅方向両端部においてパレット11を構成する構成部材(補強部材13a)の厚さよりも小さくすることができる。
この構成により、幅方向中央部におけるパレット11の厚さを低減しながら、幅方向両端部においてパレット11の厚さを確保することで、パレット11およびロール製品用ラック1自体の強度を維持できるようになる。
以上説明した実施形態は、本考案の理解を容易にするために記載されたものであって、本考案を限定するために記載されたものではない。上述した実施形態に開示された各構成要素は、本考案の技術的範囲に属するすべての設計変更や均等物を包含する。
1 ロール製品用ラック(ラック)
11 パレット
12 側辺部材
13a、13b 補強部材
14 リフト用開口
15、37 突起
21 コーナー金具
22 回転ピン用縦孔
23、43 切り欠き部
31 基枠
32 支柱部材
33 支柱連結部材
34 連結部材
35 回転ピン
36 ストッパピン
41 筋交部材
42、45 平板部材
51 支管固定部
52 支管端部支持部
53 支管受け緩衝材
54 支管端面ストッパ
55 支管押さえ部材
56 支管押さえ緩衝材
57 支管押さえ止め金具
58 回転ピン
100 ロール製品
101 支管端部

Claims (5)

  1. パレットと前記パレットの側辺に沿って対向して立設される一対の基枠とにより、支管を有するロール製品を収容するための物品収容空間が形成されるロール製品用ラックであって、
    前記一対の基枠の各々には、前記ロール製品の支管端部が載置される支管端部受け部と、前記支管端部受け部に載置された前記支管端部を固定する支管端部固定治具とが設けられており、
    前記物品収容空間に収容する前記ロール製品の軸方向である前記パレットの長手方向に沿って、前記基枠と前記パレットとを連結する筋交部材が、前記基枠および前記パレットに対して着脱可能に設けられており、
    前記パレットの上面の幅方向中央部における当該ロール製品用ラックの載置面からの高さが、前記パレットの上面の幅方向両端部における当該ロール製品用ラックの載置面からの高さよりも低く設定されていることを特徴とするロール製品用ラック。
  2. 前記筋交部材の一端は、前記一対の基枠が前記パレットの側辺に沿って対向して立設された際に前記一対の基枠の各々の側辺を構成する支柱部材の所定位置に係合可能なように構成されており、前記筋交部材の他端は、前記ロール製品の軸方向である前記パレットの長手方向の側辺の所定位置に係合可能なように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のロール製品用ラック。
  3. 当該ロール製品用ラックを側方から見た場合に、前記筋交部材と前記支柱部材とのなす角度および前記筋交部材と前記パレットの側辺とのなす角度が略45°であることを特徴とする請求項2に記載のロール製品用ラック。
  4. 前記一対の基枠が前記パレットに対して略垂直となるように立設され、かつ、前記筋交部材が取り付けられた立設形態と、前記筋交部材が取り外され、かつ、前記一対の基枠が前記パレットと略平行となるように前記パレット上に折り畳まれた折り畳み形態とに変形できるように構成されている請求項1から3のいずれか一項に記載のロール製品用ラック。
  5. 前記幅方向中央部において前記パレットを構成する構成部材の厚さが、前記幅方向両端部において前記パレットを構成する構成部材の厚さよりも小さいことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のロール製品用ラック。
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