JP2720942B2

JP2720942B2 - 梱包装置

Info

Publication number: JP2720942B2
Application number: JP28898792A
Authority: JP
Inventors: 由貴橋本
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1992-10-27
Filing date: 1992-10-27
Publication date: 1998-03-04
Anticipated expiration: 2013-03-04
Also published as: JPH06135475A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば照明器具などの
輸送に用いる梱包装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、照明器具を工場などから施工場
所などの納品場所へ多量に輸送する場合、複数の照明器
具を梱包して輸送用パレット上に複数積載し、この輸送
用パレットによって一度に輸送するようにしている。

【０００３】従来、直管形の照明器具の梱包には、複数
の照明器具を側面方向に並列に収納する一体形の梱包用
枠体が用いられている。この梱包用枠体は、両側の側板
および両端の端板を有する長方形枠状に外枠を設け、こ
の外枠の底面に複数の横桟を設けるとともにこの横桟上
に側面方向に梱包空間を複数に区画する仕切板を立設し
ている。

【０００４】そして、輸送用パレット上に梱包用枠体を
載置し、この梱包用枠体の各梱包空間に照明器具を収容
し、さらに、梱包用枠体の上に別の梱包用枠体を積み上
げて照明器具を収容する。したがって、輸送用パレット
上に照明器具を収容した梱包用枠体を複数段に積み重ね
た状態で輸送する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
用いられている梱包用枠体は、一体形であるため、大形
で重量も重く、また、照明器具には長さ寸法および幅寸
法が異なる寸法種類があるが、その各寸法種類の照明器
具ごとに専用の梱包用枠体を製作する必要があり、汎用
性が難しい問題がある。

【０００６】また、照明器具の輸送後には梱包用枠体の
回収が行なわれるが、輸送用パレット上に梱包用枠体を
複数段に積み重ねた照明器具輸送時と同様の状態で回収
されるので、照明器具輸送時と同じ回収スペースを必要
とし、回収を効率的に行なえない問題がある。

【０００７】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、小形および軽量で、しかも、複数の寸法種類の
梱包物の梱包に対応できる汎用性を得られ、また、回収
時には、回収スペースを小さくして回収を効率的に行な
える梱包装置を提供することを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、梱包物の両端
部をそれぞれ支持し梱包する一対の梱包体を備え、前記
梱包体は、端板およびこの端板の両側に側板を設けた第
１の枠部材と、底板およびこの底板上に仕切板を立設し
た第２の枠部材とを備え、前記第１の枠部材の両側板の
相対する内面下縁部に沿って、前記第２の枠部材の底板
の端部が着脱可能に挿入嵌合される嵌合溝を設けたもの
である。

【０００９】

【作用】本発明では、一対の梱包体にて構成しているた
め、小形かつ軽量であり、しかも、長さ寸法が異なる種
類の梱包物の梱包でも、一対の梱包体の対向間隔を調整
することにより対応でき、混用性が得られる。また、梱
包体を第１の枠部材と第２の枠部材との２部材で構成す
ることにより、例えば、幅寸法が異なる種類の梱包物の
梱包でも、仕切板の数や立設位置を対応させた第２の枠
部材を用意すれば、第１の枠部材については、複数の寸
法種類の梱包物に共用でき、汎用性が得られる。

【００１０】また、梱包体の回収時には、一対の梱包体
を組合わせたり、梱包体の第１の枠部材と第２の枠部材
とに分離して各部材ごとに組合わせることにより、梱包
物輸送時に必要とするスペースに比べて、回収スペース
を小さくでき、回収を効率的に行なえる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照
して説明する。

【００１２】図１および図２において、梱包装置は、梱
包物としての照明器具１の両端部をそれぞれ支持し梱包
する一対の梱包体11を備えている。

【００１３】前記照明器具１は、直管形ランプを使用す
る直管用で、両端方向に細長く形成されている。

【００１４】前記各梱包体11は、木材やプラスチック製
で、第１の枠部材12と第２の枠部材13との組立分離が可
能な２部材から構成されている。

【００１５】第１の枠部材12は、横長に端板21が形成さ
れ、この端板21の両側に側板22が略直角に固着されてい
る。

【００１６】端板21の上下縁部には凹凸嵌合部23a ，23
b が、両側板22の上下縁部には凹凸嵌合部24a ，24b
が、それぞれ形成されている。すなわち、端板21および
両側板22の上縁部には、板厚の略半分の外面側に凸部25
が、内面側に凹部26がそれぞれ形成され、また、下縁部
には、上縁部と逆に、板厚の略半分の外面側に凹部26
が、内面側に凸部25がそれぞれ形成されている。

【００１７】また、両側板22の内面下縁部に沿って、前
記第２の枠部材13の後述する底板31の端部が着脱可能に
挿入嵌合される嵌合溝27が形成されている。

【００１８】前記第２の枠部材13は、両端部が第１の枠
部材12の両側板22の嵌合溝27間に挿入嵌合可能とする横
長に底板31が形成され、この底板31の上面に照明器具１
の端部を収容する収納空間32を仕切る複数の仕切板33が
垂直に立設されている。

【００１９】また、各収納空間32の底面には例えばウレ
タン樹脂製の緩衝材41が配置されるようになっており、
この緩衝材41の縁部は端板21、側板22および仕切板33の
下部まで配置される。

【００２０】そして、梱包体11を用いた照明器具１の輸
送には、輸送用パレット51が用いられる。この輸送用パ
レット51は、複数並設された細長い底板52上に横枠53が
直交状に設けられ、この横枠53上に細長い上板54が底板
並設方向に複数並設されている。

【００２１】次に、本実施例の作用を説明する。

【００２２】まず、照明器具１の梱包を行なうには、第
１の枠部材12と第２の枠部材13とを一体的に組合わせる
とともに緩衝材41を各収納空間32に配置した一対の梱包
体11を、輸送用パレット51の両端部に相対して離間載置
する。このとき、各梱包体11の載置位置は、照明器具１
の長さに合わせて決める。

【００２３】そして、照明器具１の両端部を、一対の梱
包体11の対向する収納空間32に上方から挿入配置する。
この収納空間32に配置された照明器具１は、端部周縁が
緩衝材41を介して収納空間32内に保持され、両梱包体11
間に掛け渡された状態に保持される。

【００２４】また、輸送用パレット51上に載置した一対
の梱包体11間に所定数の照明器具１を収容した後、各１
段目の梱包体11上に２段目の梱包体11をそれぞれ積み重
ねる。このとき、１段目の梱包体11の上縁部の凹凸嵌合
部23a ，24b と２段目の梱包体11の下縁部の凹凸嵌合部
23b ，24b とを凹凸嵌合することにより、１段目の梱包
体11と２段目の梱包体11とが一体的に結合される。すな
わち、端板21の上下縁部の凹凸嵌合により端面方向の位
置決め保持がなされ、各側板22の上下縁部の凹凸嵌合に
より側面方向の位置決め保持がなされ、１段目の梱包体
11と２段目の梱包体11とが一体的に結合される。

【００２５】このように、一対の梱包体11間に所定数の
照明器具１を収容した後、その上に梱包体11を順次積み
重ねて、所定数ずつ照明器具１を順次収容し梱包する。

【００２６】そして、照明器具１を収容した梱包体11を
所定段積み重ねた輸送用パレット51をトラックなどに積
載し、施工場所などに輸送する。なお、施工場所などに
おいては、最上段となる梱包体11に収容された照明器具
１を上方に取り出し、この照明器具１を取り出した梱包
体11を下段の梱包体11から取り外すようにして、照明器
具１を順次取り出す。

【００２７】また、照明器具１の輸送後、梱包体11など
が回収されて再利用がされる。この回収時には、各梱包
体11の第１の枠部材12と第２の枠部材13とを分離し、図
３および図４に示すように、各部材11，12ごとに４つを
１組として組合わせる。すなわち、第１の枠部材12は、
端板21を上下左右に対向させて側板22を互い違いに重ね
るように組合わせ、第１の枠部材組体12A を構成し、ま
た、第２の枠部材12は、底板31を上下左右に対向させて
仕切板33を互い違いに重ねるように組合わせ、第２の枠
部材組体13A を構成する。

【００２８】そして、図５に示すように、各枠部材組体
12A ，13A を輸送用パレット51上に載置し、トラックな
どに積載して工場などの照明器具輸送起点に輸送する。

【００２９】以上のように構成された梱包装置は、一対
の梱包体11にて構成しているため、小形かつ軽量であ
り、しかも、長さ寸法が異なる種類の照明器具１の梱包
でも、一対の梱包体11の対向間隔を調整することにより
対応でき、混用性が得られる。

【００３０】また、幅寸法が異なる種類の照明器具１の
梱包は、仕切板33の数や立設位置を対応させた第２の枠
部材13を用意すればよく、したがって、第１の枠部材12
については、長さ寸法および幅寸法の異なる複数の寸法
種類の照明器具１に共用でき、汎用性が得られる。

【００３１】また、梱包体11の回収時には、梱包体11の
第１の枠部材12と第２の枠部材13とを分離し、各部材1
1，12ごとに４つを１組として枠部材組体12A ，13A を
構成することにより、照明器具輸送時に必要とするスペ
ースに比べて、回収スペースを小さくでき、回収を効率
的に行なえる。

【００３２】なお、回収方法としては、梱包体11の第１
の枠部材12と第２の枠部材13とを分離せず、一対の梱包
体11を一体的に組合わせることでも、回収スペースを小
さくできる。

【００３３】

【発明の効果】本発明によれば、一対の梱包体にて構成
しているため、小形かつ軽量であり、しかも、長さ寸法
が異なる種類の梱包物の梱包でも、一対の梱包体の対向
間隔を調整することにより対応でき、混用性が得られ
る。また、梱包体を第１の枠部材と第２の枠部材との２
部材で構成することにより、例えば、幅寸法が異なる種
類の梱包物の梱包でも、仕切板の数や立設位置を対応さ
せた第２の枠部材を用意すれば、第１の枠部材について
は、複数の寸法種類の梱包物に共用でき、汎用性が得ら
れる。

【００３４】また、梱包体の回収時には、一対の梱包体
を組合わせたり、梱包体の第１の枠部材と第２の枠部材
とに分離して各部材ごとに組合わせることにより、梱包
物輸送時に必要とするスペースに比べて、回収スペース
を小さくでき、回収を効率的に行なえる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の梱包装置の一実施例を示す斜視図であ
る。

【図２】同上実施例の梱包体の斜視図である。

【図３】同上実施例の第１の枠部材組体の斜視図であ
る。

【図４】同上実施例の第２の枠部材組体の斜視図であ
る。

【図５】同上実施例の回収状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１梱包物としての照明器具 11 梱包体 12 第１の枠部材 13 第２の枠部材 21 端板 22 側板 27 嵌合溝 31 底板 33 仕切板

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】梱包物の両端部をそれぞれ支持し梱包す
る一対の梱包体を備え、前記梱包体は、端板およびこの端板の両側に側板を設けた第１の枠部材
と、底板およびこの底板上に仕切板を立設した第２の枠部材
とを備え、前記第１の枠部材の両側板の相対する内面下縁部に沿っ
て、前記第２の枠部材の底板の端部が着脱可能に挿入嵌
合される嵌合溝を設けたことを特徴とする梱包装置。