JP3002085B2 - リターナブルケース - Google Patents

リターナブルケース

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JP3002085B2
JP3002085B2 JP6749394A JP6749394A JP3002085B2 JP 3002085 B2 JP3002085 B2 JP 3002085B2 JP 6749394 A JP6749394 A JP 6749394A JP 6749394 A JP6749394 A JP 6749394A JP 3002085 B2 JP3002085 B2 JP 3002085B2
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along
skid
corner
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伸俊 長谷川
善夫 弘田
角夫 長瀬
久人 福田
信 谷
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

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  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、品物の輸送に用いられ
る、組立・分解自在なリターナブルケースに関する。
【0002】
【従来の技術】図10はこの種のリターナブルケースの
一例であって、底部となるスキッド70と、スキッド7
0の前後に配置される棲枠71と、スキッド70の左右
に配置される側枠72と、左右の側枠72をつなぐ天枠
73とから構成されており、梱包現場において、通常ボ
ルト締めすることにより組み立てられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このリターナブルケー
スにおいては、物品輸送後の返却時にケースを分解して
コンテナ等に積み込む際、各部品をコンパクトに収納す
ることができず、多数をスペースをとらずに保管するこ
とが困難であった。また、各枠をボルト止めして組み立
てる、あるいはボルト外しを行って分解するのに手間と
時間を要し、さらに1人でその作業を行うことが不可能
で労力もかかっていた。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、組立・分解が容易にかつ短時間で行えながら組
立時の強度が確保され、さらに組立・分解作業を1人で
行うことも可能とするリターナブルケースを提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、底部となる平面視矩形状の
スキッドの四辺上に、矩形枠状のフレームが分解可能に
立設されることによりその内部が物品収容スペースとさ
れ、分解時にはスキッド上に各フレームが載置されて平
面的な収納状態とされるリターナブルケースにおいて、
前記スキッドの四隅に、スキッドの四辺における第1の
方向に沿った板部Aおよび第1の方向に直交する第2の
方向に沿った板部Bを有する平面視L字状のコーナーガ
イドが固定され、該コーナーガイドにおける前記第1の
方向に沿った板部Aに、第1の方向に沿う前記フレーム
の下端部が、板部Aに略直交してねじ込まれるねじ部材
で結合され、第1の方向に沿うフレームの上端部に、前
記と同様のコーナーガイドが固定され、該コーナーガイ
ドにおける前記第2の方向に沿った板部Bに、第2の方
向に沿う前記フレームの上端部が、板部Bに略直交して
ねじ込まれるねじ部材で結合されることを特徴としてい
る。
【0006】また、前記ねじ部材は前記フレームのコー
ナーに配された取付板にねじ込まれる構成とされ、該取
付板は、フレームの厚さ内に収まる位置に溶接で固定さ
れていること、前記ねじ部材は前記フレームのコーナー
に配された取付板を挟んで装着されるクリップナットに
ねじ込まれる構成とされ、取付板は、装着されたクリッ
プナットがフレームの厚さ内に収まる位置に溶接で固定
されていること、さらには、前記フレームは互いに平行
な上辺フレーム、底辺フレームおよびこれらつなぐ一対
の支柱を備え、前記スキッドの四辺のうちの一辺上であ
ってその両端部および中間部に、フレームを自立させる
振れ止めパッチが、一辺の長さ方向に沿って千鳥状に配
置され、かつ少なくとも中間部に配置された振れ止めパ
ッチの高さは、底辺フレームよりも高く設定されている
ことを含む。
【0007】
【作用】本発明のリターナブルケースによれば、スキッ
ドの第1の方向に沿うフレームの下端部を、スキッドの
四隅に固定したコーナーガイドの第1の方向に沿う板部
Aにボルト結合し、第2の方向に沿うフレームの上端部
を、第1の方向に沿うフレームの上端部に固定したコー
ナーガイドの第2の方向に沿う板部Bにボルト結合する
ことにより、フレームの上端部と下端部における固定用
ボルトのねじ込み方向が直交することになる。したがっ
て、少ないボルトの数で各フレームのがたつきが互いに
規制される作用が発揮され、その結果、組立・分解が容
易にかつ短時間で行えながら組立時の強度が確保され
る。
【0008】また、ねじ部材を、フレームのコーナーに
配した取付板にねじ込む構成とし、この取付板をフレー
ムの厚さ内に収まる位置に溶接で固定するようにすれ
ば、外側、内側のいずれの側にもすみ肉部が形成される
ことになって、溶接を各フレームの外側、内側のいずれ
の方向からも行うことができる。また、ねじ部材を、フ
レームのコーナーに配した取付板を挟んで装着されるク
リップナットにねじ込む構成とし、取付板を、装着され
るクリップナットがフレームの厚さ内に収まる位置に溶
接で固定するようにすれば、装着されたクリップナット
が他の部材に当たって取付板から外れてしまうおそれが
回避され、クリップナットの取付板への装着状態が確実
に保持される。
【0009】さらに、フレームを、互いに平行な上辺フ
レーム、底辺フレームおよびこれらつなぐ一対の支柱を
備えた構成とし、スキッドの四辺のうちの一辺上であっ
てその両端部および中間部に、フレームを自立させる振
れ止めパッチを、一辺の長さ方向に沿って千鳥状に配置
し、かつ少なくとも中間部に配置した振れ止めパッチの
高さを底辺フレームよりも高く設定すれば、これら振れ
止めパッチに1つのフレームを挟むことにより安定して
自立させることができ、他の3つのフレームを自立させ
たフレームに順次立てかけるようにして組み立てあるい
は分解を行うようにすれば、組立・分解作業を1人で行
うことが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1、図2、図3は、一実施例のリターナブル
ケース1の組立状態、分解して収納した状態、分解した
個々の要素を並べた状態の斜視図、図4は組立状態の側
面図をそれぞれ示している。このリターナブルケース1
は、底部となる平面視長方形状のスキッド2、スキッド
2の長辺方向(第1の方向)および短辺方向(第2の方
向)に沿ってそれぞれ着脱可能に立設される長辺フレー
ム3および短辺フレーム4、長辺フレーム3の上部に着
脱可能に横架される2つのガード部材5とを主たる構成
要素としている。
【0011】先に上記各フレーム3、4から説明してい
く。長辺フレーム3は、上辺フレーム6、底辺フレーム
7およびコーナー支柱8が長方形状に組まれて外形が構
成されている。上辺フレーム6と底辺フレーム7との間
には、コーナー支柱8と平行に複数(この場合2つ)の
補強支柱9が設けられ、補強支柱9によって画成される
複数(この場合3つ)の矩形状の枠部10には、トラス
11が台形状の補強板12を介して対角線状に連結され
ている。外側の2つの枠部10における補強板12が配
されていないコーナーには、補強板12よりも小型の台
形状の取付板13が溶接され、この取付板13の中央に
はボルト挿通孔14が形成されている。
【0012】各コーナー支柱8の上部となる端部には、
板部15a、15bからなる平面視L字状のコーナーガ
イド16が溶接されている。板部15a、15bは、そ
れぞれ長辺フレーム3、短辺フレーム4の面方向に沿っ
ており、短辺フレーム4に沿う側の板部15bの下部
に、ボルト挿通孔17が形成されている。
【0013】短辺フレーム4は、長辺フレーム3とほぼ
同様の構造であり、上辺フレーム18、底辺フレーム1
9およびコーナー支柱20が長方形状に組まれ、さらに
補強支柱21、トラス22、補強板23が溶接により連
結されている。短辺フレーム4の場合は1つの補強支柱
21によりその両側に枠部24が形成され、この枠部2
4の上方外側のコーナーに、ボルト挿通孔26を有する
台形状の取付板25が溶接されている。なお、コーナー
支柱20の下端部は、底辺フレーム19よりもさらに下
方に突出しており、その突出長さは、後述するスキッド
2の足材31の幅よりもわずかに長く設定されている。
【0014】さてそのスキッド2は、互いに平行かつ等
間隔をおいて並べられた複数(この場合7つ)の滑材3
0の下面に、滑材30に直交して延びる足材31が滑材
30の両端間にわたり等間隔をおいて固定され、さら
に、前記長辺フレーム3が載置される長辺部分に、長方
形断面を有する部材でできたヘッダー32がその断面の
長辺方向を立てた状態で固定された構成となっている。
また、ヘッダー32の中央には、ヘッダー32を挟ん
で、楕円状の板部材である一対の振れ止めパッチ33が
固着されている。
【0015】スキッド2の四隅には、2枚の板部34
a、34bからなる平面視L字状でかつヘッダーよりも
高いコーナーガイド35が固定されている。このコーナ
ーガイド35の、スキッド2の長辺方向に沿った側すな
わち長辺フレーム3が組み立てられる側の板部34aの
上部に、ボルト挿通孔36が形成されている。
【0016】スキッド2における両端の足材31の上面
であって、その中央には中央振れ止めパッチ37が、そ
の両端部には端部振れ止めパッチ38がそれぞれ固定さ
れている。中央振れ止めパッチ37は足材31の外側
(手前側)に、各端部振れ止めパッチ38は足材31の
内側(奥側)に固定され、これにより各パッチ37、3
8とは足材31の上において千鳥状に配置されており、
中央振れ止めパッチ37と端部パッチ38との間に短辺
フレーム4が挟まれて自立可能となっている。各振れ止
めパッチ37、38のうち、特に中央振れ止めパッチ3
7は、その高さが短辺フレーム4における底辺フレーム
19の幅よりも長い値に、かつ前記コーナーガイド35
よりは低く設定されている。
【0017】ガード部材5は長辺フレーム3の上辺フレ
ーム6の間にわたされる長尺部材であり、その両端部に
上辺フレーム6への係合部40および長辺フレーム3の
上側の取付板13への取付板41が一体に形成されてい
る。
【0018】上記構成の各要素の接合はボルト・ナット
が用いられるが、ナットとしては図7ないし図9に示す
クリップナット50が用いられる。このクリップナット
50は、ボルト挿通孔51が形成されたクリップ52の
片面に、ナット53が、そのねじ孔がボルト挿通孔51
に一致する状態で溶接止めされたものである。そしてク
リップ52で前記取付板13、25を挟み、ナット53
とは反対側のクリップ52の片面に接合すべき要素(コ
ーナーガイド16、35等)を当ててボルト54をナッ
ト53にねじ込むことにより、各要素が接合される。
【0019】台形状の取付板13、25は、上述の如く
長辺フレーム3、短辺フレーム4の枠部10、24のコ
ーナーに溶接されているが、その溶接の仕方を、図7な
いし図9に示すように短辺フレーム4の上辺フレーム1
8とコーナー支柱20とで形成されるコーナーを代表さ
せて説明する。すなわちここでは取付板25であり、こ
の取付板25は、その内外面が上辺フレーム18とコー
ナー支柱20の内外面とは面一とならず上辺フレーム1
8とコーナー支柱20の厚さの範囲内であって外側寄り
に配され、かつ、クリップナット50が取付板25に装
着されても、クリップ52が上辺フレーム18およびコ
ーナー支柱20よりも(短辺フレーム4よりも)外方に
突出しない位置に溶接されている。すなわち、短辺フレ
ーム4の外面と取付板25の外面とで形成される段差S
1は、装着されるクリップ52の厚さS2よりも長く
(深く)設定されている。このような取付状態は長辺フ
レーム3における取付板13も全く同様になされてい
る。
【0020】以上が本実施例のリターナブルケース1の
構成であるが、各要素のうち、特に長尺なもの、すなわ
ち長辺フレーム3、短辺フレーム4を構成する上辺フレ
ーム6、18、底辺フレーム7、19、コーナー支柱
8、20、補強支柱9、21、トラス11、22、ま
た、ガード部材5、そしてスキッド2の滑材30、足材
31、ヘッダー32は、矩形断面の中空角柱材でできて
いることにより、全体の軽量化が図られている。
【0021】次に、上記リターナブルケース1の組み立
て方を説明する。あらかじめ、各取付板13、25、4
1に、ナット53を内側にしてクリップナット50を装
着しておく。
【0022】[組立の第1段階]スキッド2の一方のヘ
ッダー32上に、長辺フレーム3の底辺フレーム7を一
対の振れ止めパッチ33の間に挟んで載せることにより
自立させ、両側のコーナーガイド35と各取付板13の
ボルト挿通孔36、51を一致させ、ボルト54をクリ
ップナット50のナット53にねじ込み、一方の長辺フ
レーム3をスキッド2の一方の長辺部分に固定する。
【0023】[組立の第2段階]2つの短辺フレーム4
の底辺フレーム19を、両端の足材31上において中央
および端部振れ止めパッチ37、38の間に挟んで載せ
ることにより自立させ、既に立てた長辺フレーム3のコ
ーナーガイド16と各取付板25のボルト挿通孔26、
51を一致させ、ボルト54をクリップナット50のナ
ット53にねじ込み、各短辺フレーム4をスキッド2の
両短辺部分に固定する。このようにスキッド2に1つの
長辺フレーム3、2つの短辺フレーム4を組み立てた
ら、次に長辺フレーム3を組み立てるべき側部開口から
スキッド2の上にダンボールケース等の輸送物品を段積
みして収容する。
【0024】[組立の第3段階]もう一方の長辺フレー
ム3を上記と同様にして組み立て、さらに、2つのガー
ド部材20を、短辺フレーム4と平行にして長辺フレー
ム3の各補強支柱9に対応する所定位置に架け渡し、両
端の係合部40を上辺フレーム6に係合させ、一致させ
た取付板13、41どうしをボルト54で結合する。
【0025】以上で、物品を収容した状態でのリターナ
ブルケース1の組み立てが完了し、このままリターナブ
ルケース1はフォークリフト等により、たとえばコンテ
ナ内に段積みされ輸送される。
【0026】さて、このリターナブルケース1は、物品
輸送が終わり空になると、分解してコンパクトな収納状
態にすることができるようになっており、その方法を説
明する。
【0027】[分解・収納の第1段階]ボルト54によ
る接合を全ての部分において解くことにより、ガード部
材5を外すとともに各フレーム3、4を自立させたまま
とし、この状態から、一対の短辺フレーム4を各振れ止
め37、38から外し、底辺フレーム19側を軸にして
スキッド2の上に倒し、コーナー支柱20の下端をコー
ナーガイド35の板部34bに当てた状態に載置する。
前述の如くコーナー支柱20の下端部はスキッド2の足
材31の幅よりも下方に突出しているので、短辺フレー
ム4は端部振れ止めパッチ38に干渉されることなくス
キッド2の滑材30の表面にぴったりと載置される。
【0028】[分解・収納の第2段階]2つのガード部
材5をスキッド2の上にスキッド2の短辺あるいは長辺
方向に沿って載置する。
【0029】[分解・収納の第3段階]一対の長辺フレ
ーム3を、底辺フレーム7側を軸にしてスキッド2の上
に倒し、コーナー支柱8の下端をコーナーガイド35の
板部34aに当てた状態に載置する。この載置状態にお
いて、スキッド2の上に載置された各部材がスキッド2
のヘッダー32の高さを越えないように、それら各部材
の厚さおよびヘッダー32の高さがそれぞれ設定されて
いる。
【0030】[分解・収納の第4段階]上記のようにし
て薄く二次元的に収納したリターナブルケース1は、図
5および図6に示すようにコーナーガイド35上に積み
上げていくことにより多数が段積みされ、小さなスペー
スで多数保管される。
【0031】上記本実施例のリターナブルケース1によ
れば、組み立てに際して上下の2位置におけるボルト5
4での固定を、下端部においてはスキッド2のコーナー
ガイド35に長辺フレーム3の下端部を固定し、上端部
においては長辺フレーム3のコーナーガイド16に短辺
フレーム4の上端部を固定している。すなわち、上下に
おいて、各コーナーガイド35、16に対するボルト5
4のねじ込み方向を互いに直交する方向に異ならせてい
る。このため、各コーナーにおいて2方向からのボルト
ねじ込みを行っている従来構造よりも、ボルト54の使
用数は大幅に減るとともに(半数で済む)、たとえばボ
ルト54の緩み等によってそのねじ込み方向にがたつき
が生じようとしても、他方向にねじ込まれたボルト54
によりそのがたつきが規制され、結果としてしっかりと
組み立てられたリターナブルケースを得ることができ
る。
【0032】また、ボルト54での固定に用いる取付板
13、25は、各フレーム3、4の厚さの内側に収めら
れた状態で溶接されているので、これら取付板13、2
5を各フレーム3、4に溶接させる際には外側、内側の
いずれの側にもすみ肉部が形成されることになる、した
がって、溶接を各フレーム3、4の外側、内側のいずれ
の方向からも行うことができる。このことは、たとえば
各フレーム3、4の構成要素を溶接していくにあたりす
べてが外側から行えるのに、取付板13、25だけ内側
からしか溶接できない(内側にしかすみ肉部がない)と
いった不都合が解消されて大変便利である。
【0033】さらに、取付板13、25は、取付板1
3、25に装着されるクリップナット50のクリップ5
2がフレーム3、4よりも外方に突出しない位置に溶接
されているので、装着されたクリップナット50が、た
とえば組み立て時に他の部材に当たって取付板13、2
5から外れてしまうおそれが回避され、クリップナット
50の取付板13、25への装着状態が確実に保持され
る。
【0034】また、本実施例の場合では、短辺フレーム
4を組み立てるときには、千鳥状に配置された中央振れ
止めパッチ37と端部振れ止めパッチ38との間に底辺
フレーム19を挟んでまず自立させるが、このとき、特
に中央振れ止めパッチ37は底辺フレーム19の幅より
も高いので、短辺フレーム4をより安定して自立させる
ことができ、組み立て作業の容易化が図られる。
【0035】また、組み立て時においてリターナブルケ
ース1の各面を構成するもの(上辺フレーム6、18、
底辺フレーム7、19、コーナー支柱8、20等)は、
全面を覆う板材ではなく角柱部材であり、しかも前述の
ごとく中空であるので、大幅な軽量化が図られる。
【発明の効果】以上説明したように、本発明のリターナ
ブルケースによれば、底部となる平面視矩形状のスキッ
ドの四辺上に、矩形枠状のフレームが分解可能に立設さ
れることによりその内部が物品収容スペースとされ、分
解時にはスキッド上に各フレームが載置されて平面的な
収納状態とされるリターナブルケースにおいて、前記ス
キッドの四隅に、スキッドの四辺における第1の方向に
沿った板部Aおよび第1の方向に直交する第2の方向に
沿った板部Bを有する平面視L字状のコーナーガイドが
固定され、該コーナーガイドにおける前記第1の方向に
沿った板部Aに、第1の方向に沿う前記フレームの下端
部が、板部Aに略直交してねじ込まれるねじ部材で結合
され、第1の方向に沿うフレームの上端部に、前記と同
様のコーナーガイドが固定され、該コーナーガイドにお
ける前記第2の方向に沿った板部Bに、第2の方向に沿
う前記フレームの上端部が、板部Bに略直交してねじ込
まれるねじ部材で結合されることを特徴とするもので、
フレームの上端部と下端部における固定用ボルトのねじ
込み方向が直交することになることから少ないボルトの
数で各フレームのがたつきが互いに規制される作用が発
揮され、その結果、組立・分解が容易にかつ短時間で行
えながら組立時の強度が確保されるといった効果を奏す
る。
【0036】また、ねじ部材を、フレームのコーナーに
配した取付板にねじ込む構成とし、この取付板をフレー
ムの厚さ内に収まる位置に溶接で固定するようにすれ
ば、外側、内側のいずれの側にもすみ肉部が形成される
ことになって、溶接を各フレームの外側、内側のいずれ
の方向からも行うことができ、さらに、ねじ部材を、フ
レームのコーナーに配した取付板を挟んで装着されるク
リップナットにねじ込む構成とし、取付板を、装着され
るクリップナットがフレームの厚さ内に収まる位置に溶
接で固定するようにすれば、装着されたクリップナット
が他の部材に当たって取付板から外れてしまうおそれが
回避され、クリップナットの取付板への装着状態が確実
に保持される。
【0037】また、フレームを、互いに平行な上辺フレ
ーム、底辺フレームおよびこれらつなぐ一対の支柱を備
えた構成とし、スキッドの四辺のうちの一辺上であって
その両端部および中間部に、フレームを自立させる振れ
止めパッチを、一辺の長さ方向に沿って千鳥状に配置
し、かつ少なくとも中間部に配置した振れ止めパッチの
高さを底辺フレームよりも高く設定すれば、これら振れ
止めパッチに1つのフレームを挟むことにより安定して
自立させることができ、他の3つのフレームを自立させ
たフレームに順次立てかけるようにして組み立てあるい
は分解すれば、組立・分解作業を1人で行うことが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るリターナブルケースの
分解組立斜視図である。
【図2】同リターナブルケースの分解収納状態の斜視図
である。
【図3】同リターナブルケースを分解して個々の要素を
平面的に並べた斜視図である。
【図4】同リターナブルケースの組立側面図である。
【図5】同リターナブルケースを段積みした状態の側面
図である。
【図6】同斜視図である。
【図7】クリップナットを説明するための斜視図であ
る。
【図8】クリップナットを取付板へ装着した状態の斜視
図である。
【図9】クリップナットとフレームとの位置関係を示す
正面図である。
【図10】従来構造のリターナブルケースの分解斜視図
である。
【符号の説明】
1 リターナブルケース 2 スキッド 3 長辺フレーム 4 短辺フレーム 6、18 上辺フレーム 7、19 底辺フレーム 8、20 コーナー支柱 9、21 補強支柱 13、25 取付板 16、35 コーナーガイド 32 ヘッダー 37 中央振れ止めパッチ 38 端部振れ止めパッチ 50 クリップナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長瀬 角夫 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研 工業株式会社 鈴鹿製作所内 (72)発明者 福田 久人 三重県鈴鹿市国府町7754番地の1 株式 会社ホンダ・エクスプレス内 (72)発明者 谷 信 三重県鈴鹿市国府町7754番地の1 株式 会社ホンダ・エクスプレス内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 6/00 - 13/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部となる平面視矩形状のスキッドの四
    辺上に矩形枠状のフレームが分解可能に立設されること
    によりその内部が物品収容スペースとされ、分解時には
    スキッド上に各フレームが載置されて平面的な収納状態
    とされるリターナブルケースにおいて、 前記スキッドの四隅に、スキッドの四辺における第1の
    方向に沿った板部Aおよび第1の方向に直交する第2の
    方向に沿った板部Bを有する平面視L字状のコーナーガ
    イドが固定され、 該コーナーガイドにおける前記第1の方向に沿った板部
    Aに、第1の方向に沿う前記フレームの下端部が、板部
    Aに略直交してねじ込まれるねじ部材で結合され、 第1の方向に沿うフレームの上端部に、前記と同様のコ
    ーナーガイドが固定され、該コーナーガイドにおける前
    記第2の方向に沿った板部Bに、第2の方向に沿う前記
    フレームの上端部が、板部Bに略直交してねじ込まれる
    ねじ部材で結合されることを特徴とするリターナブルケ
    ース。
  2. 【請求項2】 前記ねじ部材は前記フレームのコーナー
    に配された取付板にねじ込まれる構成とされ、該取付板
    は、フレームの厚さ内に収まる位置に溶接で固定されて
    いることを特徴とする請求項1記載のリターナブルケー
    ス。
  3. 【請求項3】 前記ねじ部材は前記フレームのコーナー
    に配された取付板を挟んで装着されるクリップナットに
    ねじ込まれる構成とされ、取付板は、装着されたクリッ
    プナットがフレームの厚さ内に収まる位置に溶接で固定
    されていることを特徴とする請求項1記載のリターナブ
    ルケース。
  4. 【請求項4】 前記フレームは互いに平行な上辺フレー
    ム、底辺フレームおよびこれらつなぐ一対の支柱を備
    え、前記スキッドの四辺のうちの一辺上であってその両
    端部および中間部に、フレームを自立させる振れ止めパ
    ッチが、一辺の長さ方向に沿って千鳥状に配置され、か
    つ少なくとも中間部に配置された振れ止めパッチの高さ
    は、底辺フレームよりも高く設定されていることを特徴
    とする請求項1記載のリターナブルケース。
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