JP3191049U - 梱包材 - Google Patents
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Abstract
【課題】接合端部で再分離し難く、被梱包部品を安定的に梱包することができる梱包材を提供する。【解決手段】板状の被梱包部品を平置きで収容する収容凹部Sを有し、収容凹部S内に被梱包部品を支持する支持部を複数備えた段積み可能な梱包材10であって、互いに対向させて密着可能な接合端部17A,17Bを有する一対の分割体16A,16Bにおいて接合端部同士を接合することにより収容凹部Sが形成され、一方の接合端部17Aに、接合凹陥部と接合凸部とが少なくとも一対形成され、他方の接合端部17Bに、前記接合凹陥部及び前記接合凸部に嵌合する接合凸部及び接合凹陥部が形成され、接合凸部は、対向する接合凹陥部に向かって厚さ方向に延出する上壁部を有し、接合凹陥部は、対向する前記上壁部を嵌入させ、上壁部の下面に対向して厚さ方向に重なる下壁部を有している。【選択図】図2
Description
本考案は、板状の被梱包部品を平置きに梱包する梱包材に関する。
従来より、自動車用のサンルーフ等、大型で荷重の大きい板状の被梱包部品は、例えば下記特許文献1に開示された発泡樹脂製の梱包材を用いて水平置きで梱包されている。
図8に示すように、従来の梱包材1は、発泡樹脂等により直方体形状に一体成形されており、ガラス基板を水平状態に載置する段部2と、段部2より深く形成した略長方形状の底部3と、底部3の全周にわたる側縁部上方に突出するように設けられた周壁部4とを有する。
底部3は、サイズの異なる数種のガラス基板を収容可能にするために、収容される基板よりも、一回り大きな略長方形状に形成されている。また、底部3の中央には、ガラス基板の背面を梱包材1の底部3から浮かせた状態で支えて平置きができる水平な段部5が形成されている。段部5の周囲にはガラス基板より突き出る部品や端子を納めるポケット部6が形成されている。
底部3は、サイズの異なる数種のガラス基板を収容可能にするために、収容される基板よりも、一回り大きな略長方形状に形成されている。また、底部3の中央には、ガラス基板の背面を梱包材1の底部3から浮かせた状態で支えて平置きができる水平な段部5が形成されている。段部5の周囲にはガラス基板より突き出る部品や端子を納めるポケット部6が形成されている。
この梱包材1は、上述したガラス基板などの重量物を支持する必要があるため、一体成形されていることが好ましいが、一体成形する場合、金型が大型化するため製作コストが高くなる。そこで、金型の大型化を回避するために、梱包材1を例えば長手方向に直交する断面で分断し小型化された各分割体を成形し、その後、これらの分割体同士を接合面で接着剤等により接合した梱包材を採用することが考えられる。
しかし、分割体を接合面で接合して一体化した梱包材の場合、荷重の大きい被梱包部品を載置した際に鉛直方向下向きの荷重が掛かって梱包材が接合面において再分離し易く、被梱包部品を適切に梱包できないおそれがあるという問題があった。
本考案は、上記問題に鑑みて、被梱包部品の荷重が掛かっても接合端部で再分離し難く、被梱包部品を安定的に梱包することができる梱包材を提供することを課題とする。
請求項1の考案は、板状の被梱包部品を平置きで収容する収容凹部を有し、この収容凹部内に前記被梱包部品に当接してこの被梱包部品を支持する支持部を複数備えた段積み可能な梱包材であって、互いに対向させて密着可能な接合端部を有する一対の分割体の前記接合端部同士を接合することにより前記収容凹部が形成され、前記一方の分割体の前記接合端部に、接合凹陥部と接合凸部とが少なくとも一対形成され、前記他方の分割体の前記接合端部に、前記接合凹陥部及び前記接合凸部に嵌合する前記接合凸部及び前記接合凹陥部が形成され、前記接合凸部は、対向する前記接合凹陥部に向かって延出する上壁部を有し、前記接合凹陥部は、対向する前記接合凸部の前記上壁部を嵌入させ、この上壁部の下面に対向して厚さ方向に重なる下壁部を有していることを特徴とする。
本考案によれば、分割体同士を接合する接合端部の一方に接合凹陥部と接合凸部とが少なくとも一対形成され、前記他方の分割体の前記接合端部に、前記接合凹陥部又は前記接合凸部に嵌合する前記接合凸部又は前記接合凹陥部が形成されているため、接合端部同士が当接する面積が接合凹陥部及び接合凸部の凹凸の分大きくなる。したがって、分割体同士を接着剤等によって接合することにより、接合力をより強固にすることができる。
また、本考案によれば、各分割体の接合端部の双方に形成された接合凸部の上壁部の下面に、各分割体の接合端部の双方に形成された接合凹陥部の下壁部が重なって嵌合する構成となっているため、被梱包部品の荷重が鉛直方向下向きに掛かっても各分割体が有する上壁部が対向する分割体の下壁部に係合し、分割体同士の接合が分離し難い。
また、本考案によれば、各分割体の接合端部の双方に形成された接合凸部の上壁部の下面に、各分割体の接合端部の双方に形成された接合凹陥部の下壁部が重なって嵌合する構成となっているため、被梱包部品の荷重が鉛直方向下向きに掛かっても各分割体が有する上壁部が対向する分割体の下壁部に係合し、分割体同士の接合が分離し難い。
請求項2に記載の考案は、前記上壁部と前記下壁部との互いに対向する当接面の一方の面に、互いに嵌合する嵌合凸部又は嵌合凹部の少なくとも一方が形成され、前記当接面の他方の面に、前記嵌合凸部又は前記嵌合凹部に対応する前記嵌合凹部又は前記嵌合凸部が形成されていることを特徴とする。
本考案によれば、上壁部と下壁部の対向する当接面、すなわち、上下方向に重なる面に互いに対応する嵌合凹部又は嵌合凸部が形成されているため、接合端部の接合面積を嵌合凹凸部の面積分大きくして、接着剤等によって接合する場合に接合力をより強固にすることができる。また、前記嵌合凹部と前記嵌合凸部との嵌合により、分割体同士が水平方向に移動するのを規制することができる。
本考案によれば、上壁部と下壁部の対向する当接面、すなわち、上下方向に重なる面に互いに対応する嵌合凹部又は嵌合凸部が形成されているため、接合端部の接合面積を嵌合凹凸部の面積分大きくして、接着剤等によって接合する場合に接合力をより強固にすることができる。また、前記嵌合凹部と前記嵌合凸部との嵌合により、分割体同士が水平方向に移動するのを規制することができる。
請求項3に記載の考案は、前記接合凸部と前記接合凹陥部とが、前記一方の分割体及び前記他方の分割体の各接合端部に、交互に形成されていることを特徴とする。
本考案の梱包材によれば、分割して製造された梱包材の接合端部同士を強固に接合して荷重に強いものとすることができるという効果を奏する。
以下、図を参照して本考案の実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の梱包材により梱包される被梱包部品Wは、例えばガラス製の大型の薄板部材である。本実施形態においては、被梱包部品Wとして自動車のサンルーフを用いて説明する。
被梱包部品Wは、日光を入射させる透明または半透明の板部材W1と、サンルーフの開閉等を行う電子部品からなる機構(不図示)とを備えている。板部材W1は、平面視略矩形に形成され、長手方向に緩やかな凸状に湾曲している。電子部品は、板部材W1の周縁部に設けられている。
図1に示すように、本実施形態の梱包材により梱包される被梱包部品Wは、例えばガラス製の大型の薄板部材である。本実施形態においては、被梱包部品Wとして自動車のサンルーフを用いて説明する。
被梱包部品Wは、日光を入射させる透明または半透明の板部材W1と、サンルーフの開閉等を行う電子部品からなる機構(不図示)とを備えている。板部材W1は、平面視略矩形に形成され、長手方向に緩やかな凸状に湾曲している。電子部品は、板部材W1の周縁部に設けられている。
図2に示すように、梱包材10は、平面視略矩形の底板11と底板11の四方を囲繞する立ち上がり壁部12,13,14,15とを備えており、その長手方向中間部で2分割された分割体16A,16Bの接合端部17A,17B同士が接合されて形成されたものである。立ち上がり壁部12〜15の内側は、被梱包部品Wを収容する収容凹部Sとなっている。なお、本実施形態の説明において、梱包材10の被梱包部品Wを載置する収容凹部S側を上方とし、その反対側を下方として、各部分の面を上面,下面、側面等と呼ぶこととする。
分割体16A,16Bは、大型の梱包材10を分割して製造し易くしたものであり、一方の分割体16Aは板状の被梱包部品Wの半部を支持するように構成され、他方の分割体16Bは、被梱包部品Wの他の半部を支持するように構成されている。
図3に示すように、一方の分割体16Aは、立ち上がり壁部12と、長手方向に延在する図2に示す立ち上がり壁部13,15のそれぞれ略半分となる立ち上がり壁部13A,15Aとを備えるとともに、底板11の収容凹部S内に被梱包部品Wを支持する支持部18,19,20を有している。支持部18〜20は、底板11の上面11aから突出しており、互いに離間して設けられている。
支持部18は、立ち上がり壁部12から離間した位置においてこの立ち上がり壁部12に沿って短手方向中央部に設けられている。
また、支持部19,20は、立ち上がり壁部13A,15Aの側面から内側に向かって水平方向に延出した後、上方に突出し、断面視L字(逆L字)状で立ち上がり壁部13A,15Aに沿って形成されている。支持部19,20の頂面19a,20aは、立ち上がり壁部13A,15Aから離間した位置においてこの立ち上がり壁部13A,15Aに沿って設けられ、被梱包部品Wの長手方向中央部の両端部を支持できるようになっている。
支持部19,20間には、被梱包部品Wの下面の形状に合わせて形成された突出部21Aが設けられている。
また、支持部19,20は、立ち上がり壁部13A,15Aの側面から内側に向かって水平方向に延出した後、上方に突出し、断面視L字(逆L字)状で立ち上がり壁部13A,15Aに沿って形成されている。支持部19,20の頂面19a,20aは、立ち上がり壁部13A,15Aから離間した位置においてこの立ち上がり壁部13A,15Aに沿って設けられ、被梱包部品Wの長手方向中央部の両端部を支持できるようになっている。
支持部19,20間には、被梱包部品Wの下面の形状に合わせて形成された突出部21Aが設けられている。
図4に示すように、立ち上がり壁部12,13A,15Aの下面には、梱包材10を他の梱包材10に段積みする際に他の梱包材10の立ち上がり壁部12,13A,15Aの内側に嵌合させる突部12p、13p,15pが形成されている。
図3,図4に示すように、接合端部17Aは、立ち上がり壁部12に対向する端部に形成されており、底板11の上面11aに略垂直な端面22A、端面22Aに連設して形成された接合凹陥部23A及び端面22Aに直交する方向に突出する接合凸部24Aを有している。
接合凹陥部23Aは、底板11の端部が端面22Aを含んで突出部21Aの上面21aから厚さ方向に凹んで形成された凹部であり、薄厚となった底板、すなわち下壁部25と、この下壁部25を取り囲む側面26a〜26cとにより構成されている。
下壁部25の端縁は、他方の分割体16Bが接合される側に向かって下方に傾斜する傾斜面27が形成されている。また、下壁部25の上面中央部には、上方に突出する扁平な切頭四角錐形状の嵌合凸部28が形成されている。
下壁部25の端縁は、他方の分割体16Bが接合される側に向かって下方に傾斜する傾斜面27が形成されている。また、下壁部25の上面中央部には、上方に突出する扁平な切頭四角錐形状の嵌合凸部28が形成されている。
接合凸部24Aは、端面22Aからこの端面22Aに直交する方向、すなわち分割体16A,16Bを接合した際に分割体16Bの後述する接合凹陥部23Bに向かって突出する板状部であり、底板11の下面11b側が切り欠かれた上壁部29により構成されている。この上壁部29の上面は、突出部21Aの上面21aの形状の一部を構成している。
上壁部29の下面29b側の基端部は、下面29bから端面22Aに向かって下方に傾斜する傾斜面30を有しており、端面22Aに向かって漸次肉厚になるよう形成されている。また、上壁部29の下面29bの平面視略中央には扁平な切頭四角錐を嵌合して当接させる嵌合凹部31が形成されている。
本実施形態の一方の分割体16Aには、これらの接合凹陥部23A及び接合凸部24Aが、この順で、立ち上がり壁部15A側から端面22Aに沿って交互に二対形成されている。
本実施形態の一方の分割体16Aには、これらの接合凹陥部23A及び接合凸部24Aが、この順で、立ち上がり壁部15A側から端面22Aに沿って交互に二対形成されている。
分割体16Aとしては、型内発泡成形された熱可塑性樹脂の発泡成形体であることが好ましい。熱可塑性樹脂には、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテフタレート、ポリブチレンテフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリカーボネート系樹脂、ポリ乳酸系樹脂などが挙げられる。なかでも、ポリスチレンとポリエチレンとを含む複合樹脂を用いることが望ましい。
図2,図5に示すように、他方の分割体16Bは、立ち上がり壁部14と、図2に示す一方の分割体16Aの立ち上がり壁部13A,15Aに連設されて立ち上がり壁部13,15を形成する立ち上がり壁部13B,15Bを備えるとともに、底板11の収容凹部S内に被梱包部品Wを支持する支持部34,35,36,37,38を有している。支持部34〜38は、底板11の上面11aから突出しており、互いに離間して設けられている。
図5に示すように、支持部34,35は、立ち上がり壁部13B,15Bの側面から水平に延出した後、上方に突出し、断面視L字(逆L字)状に形成されている。支持部34,35の頂面34a,35aは、立ち上がり壁部13B,15Bから離間した位置においてこの立ち上がり壁部13B,15Bに沿って設けられ、被梱包部品Wの長手方向中央部後方側を支持できるようになっている。
支持部34,35間には、分割体16Aの突出部21Aと一体的に連設するように形成された突出部21Bが設けられている。
支持部36は、支持部34,35間に設けられ、また支持部37,37は支持部36よりも立ち上がり壁部14寄りに設けられている。また、立ち上がり壁部14から離間した位置に立ち上がり壁部14に沿って形成された支持部38が形成されている。このようにして、支持部36〜38により、被梱包部品Wの後方側を支持できるようになっている。
支持部36は、支持部34,35間に設けられ、また支持部37,37は支持部36よりも立ち上がり壁部14寄りに設けられている。また、立ち上がり壁部14から離間した位置に立ち上がり壁部14に沿って形成された支持部38が形成されている。このようにして、支持部36〜38により、被梱包部品Wの後方側を支持できるようになっている。
立ち上がり壁部13B,15Bの端部側には、底板11が立ち上がり壁部13B,15Bと共に切り欠かれて底板11の内側に向かって凹んだ切欠部39,39が形成されている。
図6に示すように、立ち上がり壁部14,13B,15Bの下面には、梱包材10を他の梱包材10に段積みする際に他の梱包材10の立ち上がり壁部12,13B,15Bの内側に嵌合させる突部14q、13q,15qが形成されている。
図5,図6に示すように、接合端部17Bには、一方の分割体16Aの接合端部17Aに対応するように接合凹陥部23B及び接合凸部24Bが配置順を変えて、接合端部17Aと同様に設けられ、接合端部17A,17B同士が対向した際に互いに嵌合して当接するようなっている。なお、各構成において接合端部17Aと同様の構成については同一の符号を付す。
具体的には、接合凹陥部23Bは、図3に示す一方の接合端部17Aの接合凹陥部23Aと同様に、底板11の端部が端面22Bを含んで突出部21Bの上面21bから厚さ方向に凹んで形成され、下壁部25を構成する薄厚となった底板11とこの下壁部25を取り囲む側面26a〜26cとにより構成されている。この接合凹陥部23Bは、図3に示す一方の接合端部17Aの接合凸部24Aを嵌合及び当接させるよう形成されている。
また、下壁部25の上面中央部には、図4に示す一方の接合端部17Aの上壁部29の下面29bに形成された嵌合凹部31に嵌合して当接する扁平な切頭四角錐形状の嵌合凸部28が形成されている。
また、下壁部25の上面中央部には、図4に示す一方の接合端部17Aの上壁部29の下面29bに形成された嵌合凹部31に嵌合して当接する扁平な切頭四角錐形状の嵌合凸部28が形成されている。
また、接合凸部24Bは、図3に示す一方の接合端部17Aの嵌合凹所23Aに向かって突出する上壁部29により構成され、嵌合凹所23Aの形状に沿って嵌合する外形に形成されている。この上壁部29の下面29bには図3に示す接合凹陥部23Aの下壁部25に形成された嵌合凸部28を嵌合及び当接させる嵌合凹部31が形成されている。
これら他方の接合端部17Bの接合凸部24Bと接合凹陥部23Bとは、この順で、立ち上がり壁部15B側から交互に2対形成されている。
これら他方の接合端部17Bの接合凸部24Bと接合凹陥部23Bとは、この順で、立ち上がり壁部15B側から交互に2対形成されている。
分割体16Bは、分割体16Aと同じ材料により熱可塑性樹脂の発泡成形体に成形されている。
以上の構成の下に、一方の分割体16Aの接合端部17Aと他方の分割体16Bの接合端部17Bとを対向させて嵌合させた場合、それぞれの端面22A,22B同士が当接するとともに、接合凹陥部23A,23Bとこれらに対向する接合凸部24B,24Aとが嵌合して当接し、図2に示すX−X線及びY−Y線のそれぞれで梱包材10の断面を矢視した図7(a)に示すように、接合凹陥部23Bの下壁部25の上面25aと接合凸部24Aの上壁部29の下面29bとが当接し、同図(b)に示すように、接合凹陥部23Aの各下壁部25の上面25aと接合凸部24Bの上壁部29の下面29bとが当接する。
また更に、下壁部25の嵌合凸部28と上壁部29の嵌合凹部31とが嵌合して、接合端部17A,17Bに形成された凹凸がそれぞれ嵌合して当接する。
また更に、下壁部25の嵌合凸部28と上壁部29の嵌合凹部31とが嵌合して、接合端部17A,17Bに形成された凹凸がそれぞれ嵌合して当接する。
次に、分割体を用いて梱包材10を形成し使用する方法及び梱包材10に被梱包部品Wを載置した際の作用について説明する。
分割体16A,16Bを接合して梱包材10を形成する際には、図3に示す一方の接合端部17Aの端面22A、接合凹陥部23Aの内面(すなわち、側面26a〜26c及び下壁部25の上面)並びに接合凸部24Aの上壁部29の側面及び下面29bに接着剤を塗布する。そして、図5に示す他方の接合端部17Bを一方の接合端部17Aに対向させる。そして、各接合端部17A,17Bが上方を向くよう分割体16A,16Bを傾け上壁部29,29を対向する下壁部25,25の上方に位置させる。
分割体16A,16Bを接合して梱包材10を形成する際には、図3に示す一方の接合端部17Aの端面22A、接合凹陥部23Aの内面(すなわち、側面26a〜26c及び下壁部25の上面)並びに接合凸部24Aの上壁部29の側面及び下面29bに接着剤を塗布する。そして、図5に示す他方の接合端部17Bを一方の接合端部17Aに対向させる。そして、各接合端部17A,17Bが上方を向くよう分割体16A,16Bを傾け上壁部29,29を対向する下壁部25,25の上方に位置させる。
そして、図7(a),(b)に示すように、分割体16A,16Bを水平にして上壁部29の下面29bに下壁部25の上面25aを当接させ、端面22A,22Bを当接させて、分割体16A,16B同士を強固に接着して梱包材10とする。
梱包材10に被梱包部品Wを載置したものを段積みする場合には、梱包材10の収容凹部Sに被梱包部品Wを載置し、この梱包材10に上記した要領で形成した梱包材10の突部12p13p,15p,14q,13q,15qを下方の梱包材10の立ち上がり壁部12〜15内に嵌合させて段積みし、被梱包部品Wを載置するという作業を繰り返す。
梱包材10に被梱包部品Wを載置したものを段積みする場合には、梱包材10の収容凹部Sに被梱包部品Wを載置し、この梱包材10に上記した要領で形成した梱包材10の突部12p13p,15p,14q,13q,15qを下方の梱包材10の立ち上がり壁部12〜15内に嵌合させて段積みし、被梱包部品Wを載置するという作業を繰り返す。
このように、梱包材10は、分割体16A,16B同士を接合し梱包材10とすることで、梱包材10の収容凹部S内に荷重の大きい被梱包部品Wを載置し、梱包材10の接合端部17A,17Bに荷重が掛かった場合であっても、接合凸部24A,24Bの上壁部29,29が接合凹陥部23A,23Bの下壁部25,25に係合して分割体16A,16Bが接合端部17A,17Bにおいて下方に向かって分離することを有効に防止することができる。すなわち、接合凹陥部23A,23Bが接合凸部24A,24Bを下から受けるので、梱包材10は、上方からの荷重に対して強固となる。
また、梱包材10は、梱包材10を形成する金型を小型化することができるという効果が得られる。
また、梱包材10は、梱包材10を形成する金型を小型化することができるという効果が得られる。
また、接合端部17A,17Bの端面22A,22Bに接合凹陥部23A,23B及び接合凸部24A,24Bがそれぞれ形成され、更に接合凹陥部23A,23Bの下壁部25及び接合凸部24A,24Bの上壁部29に嵌合凸部28及び嵌合凹部31がそれぞれ形成され、これらが互いに密着するように形成されているため、梱包材10は、分割体16A,16B同士が当接する面積が凹凸分大きくなり、接着剤により接合した場合に分割体16A,16B同士をより強固に接着することができ接合力が強固になるという効果が得られる。
また、嵌合凸部28及び嵌合凹部31が形成されていることにより、梱包材10は、分割体16A,16B同士が水平方向に相対的に移動しようとした場合であっても、嵌合凸部28が嵌合凹部31に係合して分割体16A,16B同士の相対移動を防止することができる。
また、接合凸部24A,24Bの上端壁29,29の基端部は、下面29bから端面22A,22Bに向かって下る方向に傾斜する傾斜面30を有しており、その厚さが端部に向かって漸次肉厚に形成されているため、上壁部29,29の基端部に応力が掛かった場合にも基端部において容易に破断してしまうことを防止することができるという効果が得られる。
なお、上記の実施形態において、接合凹陥部23A,23B及び接合凸部24A,24Bは、接合端部17A,17Bのそれぞれに二対ずつ設けられた構成とされているが、各接合端部17A,17Bに接合凹陥部及び接合凸部が三対以上ずつ設けられたものであってもよい。
また、嵌合凸部28は、下壁部25の上面に形成され、嵌合凹所31は、上壁部29の下面29bに形成されているが、嵌合凸部28が上壁部29の下面29bに下方に突出するように形成され、嵌合凹部31が下壁部25の上面25aに下方に凹むように形成されたものであってもよい。
10 梱包材
16A,16B 分割体
18,19,20,34,35,36,37,38 支持部
17A,17B 接合端部
23A,23B 接合凹陥部
24A,24B 接合凸部
25 下壁部
29 上壁部
29b 下面
28 嵌合凸部
31 嵌合凹部
S 収容凹部
W 被梱包部品
16A,16B 分割体
18,19,20,34,35,36,37,38 支持部
17A,17B 接合端部
23A,23B 接合凹陥部
24A,24B 接合凸部
25 下壁部
29 上壁部
29b 下面
28 嵌合凸部
31 嵌合凹部
S 収容凹部
W 被梱包部品
Claims (3)
- 板状の被梱包部品を平置きで収容する収容凹部を有し、この収容凹部内に前記被梱包部品に当接してこの被梱包部品を支持する支持部を複数備えた段積み可能な梱包材であって、
互いに対向させて密着可能な接合端部を有する一対の分割体の前記接合端部同士を接合することにより前記収容凹部が形成され、
前記一方の分割体の前記接合端部に、接合凹陥部と接合凸部とが少なくとも一対形成され、
前記他方の分割体の前記接合端部に、前記接合凹陥部及び前記接合凸部に嵌合する前記接合凸部及び前記接合凹陥部が形成され、
前記接合凸部は、対向する前記接合凹陥部に向かって延出する上壁部を有し、
前記接合凹陥部は、対向する前記接合凸部の前記上壁部を嵌入させ、この上壁部の下面に対向して厚さ方向に重なる下壁部を有していることを特徴とする梱包材。 - 前記上壁部と前記下壁部との互いに対向する当接面の一方の面に、互いに嵌合する嵌合凸部又は嵌合凹部の少なくとも一方が形成され、
前記当接面の他方の面に、前記嵌合凸部又は前記嵌合凹部に対応する前記嵌合凹部又は前記嵌合凸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の梱包材。 - 前記接合凸部と前記接合凹陥部とは、前記一方の分割体及び前記他方の分割体の各接合端部に、交互に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014001515U JP3191049U (ja) | 2014-03-25 | 2014-03-25 | 梱包材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014001515U JP3191049U (ja) | 2014-03-25 | 2014-03-25 | 梱包材 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012012273A Continuation JP2013151301A (ja) | 2012-01-24 | 2012-01-24 | 梱包材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3191049U true JP3191049U (ja) | 2014-06-05 |
Family
ID=78224963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014001515U Expired - Lifetime JP3191049U (ja) | 2014-03-25 | 2014-03-25 | 梱包材 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3191049U (ja) |
-
2014
- 2014-03-25 JP JP2014001515U patent/JP3191049U/ja not_active Expired - Lifetime
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