JP2012210919A - キャスター、搬送ベッド及び台車 - Google Patents

キャスター、搬送ベッド及び台車 Download PDF

Info

Publication number
JP2012210919A
JP2012210919A JP2012029300A JP2012029300A JP2012210919A JP 2012210919 A JP2012210919 A JP 2012210919A JP 2012029300 A JP2012029300 A JP 2012029300A JP 2012029300 A JP2012029300 A JP 2012029300A JP 2012210919 A JP2012210919 A JP 2012210919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
plate
lever
rod
caster
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012029300A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoko Yabuta
尚子 薮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Factory Y Kk
Original Assignee
Factory Y Kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Factory Y Kk filed Critical Factory Y Kk
Priority to JP2012029300A priority Critical patent/JP2012210919A/ja
Publication of JP2012210919A publication Critical patent/JP2012210919A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)

Abstract

【課題】路面の凸部と凹部の両方に対して、衝撃をほとんど発生させずに走行できるキャスター及びこのキャスターを使用した搬送ベッド及び台車を提供する。
【解決手段】第1輪1を回転自在に軸支する第1プレート3と、前記第1輪よりも進行方向後方に配置される第2輪2を回転自在に軸支する第2プレート4と、前記第1プレート及び第2プレートの各々を鉛直面内で回転可能となるように同軸上に軸支するフォークとを備え、当該フォークから伝達される荷重を前記第1輪1と前記第2輪2の少なくとも一方で受ける構造になっており、走行中に路面上の凸部を検知した場合には、まず第2輪2のみで前記荷重を受けるべく第1輪1を上方へ回転可能な状態とし、前記凸部が第1輪1の下方を通過した後は、当該第1輪1のみで前記荷重を受けるべく第2輪2を上方へ回転可能な状態とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャスター、搬送ベッド及び台車に関し、特に、路面に凹凸が存在する場合でも凹凸通過時の衝撃をほとんど発生させずに走行できるキャスター及びこのキャスターを備えた搬送ベッド及び台車に関する。
荷物を運ぶための台車や人を運ぶための車椅子や搬送ベッドでは、路面の段差や継ぎ目で生じる凹凸を通過する際の衝撃の発生をできるだけ軽減することが望まれる。
例えば、特許文献1には、小車輪を放射状に配置した補助車輪体を前輪近くに取り付けた車椅子が開示されている。この車椅子によれば、段差部分に対して前輪よりも先に小車輪を先に衝突させ、小車輪の回転と補助車輪体全体の回転を利用して段差を乗り越えることができる。
また、特許文献2には、前輪を主輪と補助輪とで構成し、これら主輪と補助輪を2つのギア及びリンクで接続した段差乗り越え機構が開示されている。本機構によれば、路面の凸部を乗り越える際に、凸部から主輪に対して作用する後向きの力を、ギア及びリンクによって補助輪に対する下向きの力に変換して利用することで、アクチュエータを用いずに段差を乗り越えることができる。
また、特許文献3には、キャスターを台車本体の四隅以外にも多数設けた台車が開示されている。本台車によれば、例えば前側左右の2つのキャスターが凹部に嵌り込みそうになった場合でも、他の4つ以上のキャスターで台車本体を水平状態に支えることにより、台車本体の傾斜を防止することができる。
特開2002−35041号公報 特許2007−145094号公報 特許2011−46379号公報
ところが、上記従来の技術では以下のような問題があった。
すなわち、特許文献1及び2の技術では、段差(凸部)を乗り越える際には車椅子の搭乗者自身の位置も上方に移動してしまい、また、路面の凹部を通過する際には搭乗者自身の位置も下方に移動してしまうため、凸部と凹部のいずれを通過する際にも搭乗者に衝撃が伝わってしまうという問題があった。
また、特許文献3の技術では、凹部を衝撃なく通過することはできるが、凸部を通過する際には台車本体の位置も上方に移動するために、荷物に衝撃が伝わってしまうという問題があった。
したがって、特許文献1〜3の技術を例えば病院内で患者を運ぶための搬送ベッドに適用した場合には、廊下の凹凸を通過する際に患者に衝撃が伝わってしまうという問題があった。
また、特許文献1及び2の技術では、段差の手前で車椅子を一旦停止させて、車輪を段差に低速で押し当てて、その後ゆっくりと段差を乗り越えていく必要がある。従って、上記搬送ベッドのような、緊急時にできるだけ早く移動させる必要があるものに特許文献1及び2の技術を適用することは難しいという問題があった。
本発明はこのような問題に鑑み、路面の凸部と凹部の両方に対して、衝撃をほとんど発生させずに走行できるキャスター及びこのキャスターを使用した搬送ベッド及び台車を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明のキャスターは、第1輪を回転自在に軸支する第1プレートと、前記第1輪よりも進行方向後方に配置される第2輪を回転自在に軸支する第2プレートと、前記第1プレートを鉛直面内で回転可能となるように軸支する第1フォークと、前記第2プレートを鉛直面内で回転可能となるように軸支する第2フォークとを備え、前記第1フォーク及び第2フォークから伝達される荷重を前記第1輪と前記第2輪の少なくとも一方で受ける構造になっており、走行中に路面上の凸部を検知した場合には、まず第2輪のみで前記荷重を受けるべく第1輪を上方へ回転可能な状態とし、前記凸部が第1輪の下方を通過した後は、当該第1輪のみで前記荷重を受けるべく第2輪を上方へ回転可能な状態とすることを特徴とする。
また、請求項2に係るキャスターは、前記第1プレートの上方への回転を規制する第1規制手段と、前記第2プレートの上方への回転を規制する第2規制手段と、路面上の凸部を検知すると共に前記第1規制手段による規制を解除する第1解除手段と、路面上の凸部を検知すると共に前記第2規制手段による規制を解除する第2解除手段と、前記第1プレートの下方への回転を規制すると共に上下方向の位置を調節する第1位置決め手段と、前記第2プレートの下方への回転を規制すると共に上下方向の位置を調節する第2位置決め手段とを備え、前記第1解除手段、前記第1輪、前記第2解除手段、前記第2輪の順に進行方向後方に配置されており、走行中に路面上の凸部を検知した場合には、まず第1解除手段が第1規制手段の規制を解除することで第1輪を上方へ回転可能な状態とし、前記凸部が第1輪の下方を通過した後は、第2解除手段が第2規制手段の規制を解除することで、第2輪を上方へ回転可能な状態とすることを特徴とする。
また、請求項3に係るキャスターは、請求項2に記載のキャスターにおいて、前記第1フォークと前記第2フォークの両者を兼ねる一つのフォークを備え、当該フォークが前記第1プレート及び第2プレートの各々を鉛直面内で回転可能となるように同軸上に軸支することを特徴とする。
また、請求項4に係るキャスターは、請求項3に記載のキャスターにおいて、前記第1規制手段、第2規制手段、第1解除手段、第2解除手段、第1位置決め手段及び第2位置決め手段を取り付けるためのフレームを備えており、前記第1規制手段が、前記第1プレートの上面に接触すると共に鉛直面内で回転可能となるように前記フレームに軸支される第1ピンと、当該第1ピンを鉛直状態に付勢する第1ばねを備えており、前記第2規制手段が、前記第2プレートの上面に接触すると共に鉛直面内で回転可能となるように前記フレームに軸支される第2ピンと、当該第2ピンを鉛直状態に付勢する第2ばねを備えており、前記第1解除手段が、鉛直面内で回転可能となるように前記フレームに軸支される第1レバーを備えており、前記第2解除手段が、鉛直面内で回転可能となるように前記フレームに軸支される第2レバーを備えており、前記第1レバーが、その上端において前記第1ピンとワイヤーを介して連結すると共にその下端において前記凸部と接触するための第1接触部を備え、前記第2レバーが、その上端において前記第2ピンとワイヤーを介して連結すると共にその下端において前記凸部と接触するための第2接触部を備えていることを特徴とする。
また、請求項5に係るキャスターは、請求項2に記載のキャスターにおいて、前記第1規制手段、第1解除手段及び第1位置決め手段を取り付けるための第1フレームと、前記第2規制手段、第2解除手段及び第2位置決め手段を取り付けるための第2フレームを備えており、前記第1規制手段が、進行方向に沿って前後移動可能となるように前記第1フレームに支持される第1ロッドと、当該第1ロッドを後方に付勢する第1ばねを備え、前記第2規制手段が、進行方向に沿って前後移動可能となるように前記第2フレームに支持される第2ロッドと、当該第2ロッドを後方に付勢する第2ばねを備え、前記第1解除手段が、鉛直面内で回転可能となるように前記第1フレームに軸支される第1レバーを備え、当該第1レバーが、その上端において前記第1ロッドと連結すると共にその下端において前記凸部と接触するための第1接触部を備え、前記第2解除手段が、鉛直面内で回転可能となるように前記第2フレームに軸支される第2レバーを備え、当該第2レバーが、その上端において前記第2ロッドと連結すると共にその下端において前記凸部と接触するための第2接触部を備え、前記第1ロッドは後方に位置する状態で前記第1プレートの一部に接触することで当該第1プレートの上方への回転を規制しており、前記第2ロッドは後方に位置する状態で前記第2プレートの一部に接触することで当該第2プレートの上方への回転を規制しており、前記第1レバーが鉛直面内で回転し、その上端が前方へ移動することにより前記第1ロッドも前方へ移動し、当該第1ロッドが第1プレートから離れることで当該第1プレートが上方へ回転可能な状態となり、前記第2レバーが鉛直面内で回転し、その上端が前方へ移動することにより前記第2ロッドも前方へ移動し、当該第2ロッドが第2プレートから離れることで当該第2プレートが上方へ回転可能な状態となることを特徴とする。
また、請求項6に係るキャスターは、請求項5に記載のキャスターにおいて、前記凸部が上下方向に大きい場合には、前記第1レバーの鉛直面内での回転角が大きくなることで、当該第1レバーの上端と前記第1ロッドとの連結状態が一時的に解除され、同様に前記第2レバーの鉛直面内での回転角が大きくなることで、当該第2レバーの上端と前記第2ロッドとの連結状態が一時的に解除されることを特徴とする。
また、請求項7に係る搬送ベッドは、請求項1〜6のいずれか一項に記載のキャスターを備えることを特徴とする。
また、請求項8に係る台車は、請求項1〜6のいずれか一項に記載のキャスターを備えることを特徴とする。
本発明のキャスターは、路面上の凸部に対しては、まず第2輪のみで荷重を受けるべく第1輪を上方へ回転可能な状態とし、凸部が第1輪の下方を通過した後は、当該第1輪のみで荷重を受けるべく第2輪を上方へ回転可能な状態とする。つまり、凸部を乗り越えている方の車輪には荷重をかけず、凸部を乗り越えていない方の車輪のみで荷重を受けるので、凸部を通過する際の衝撃がほとんど発生しない。
また、路面上の凹部に対しては、凹部の上を通過している方の車輪には荷重をかけず、凹部の上を通過していない方の車輪、すなわち路面に接地している方の車輪のみで荷重を受けるので、車輪が凹部に嵌り込むことがなく、凹部を通過する際の衝撃がほとんど発生しない。
以上の通り、本発明のキャスターによれば路面の凸部と凹部の両方に対して、衝撃をほとんど発生させずに走行することができる。
また、複数個のキャスターを搬送ベッドや台車に取り付けた場合、各キャスターは独立して動作する。したがって、凹凸部の通過時に左右2つのキャスターが凹凸部に対して平行となるように、搬送者が搬送ベッドや台車を回転させて向きを調節する必要がなく、凹凸部に対して斜めに入射した場合でも各キャスターの独立動作により速やかに凹凸部を通過できる。したがって、緊急時等に搬送ベッドや台車を早く移動させることができる。
また、上下方向に大きい凸部に対しては、第1レバーと第1ロッドとの連結状態及び第2レバーと第2ロッドとの連結状態を一時的に解除することで、両レバーの回転量を増大させることができるので、両レバーが大きい凸部と衝突することによる両レバー及び各ロッドの破損を未然に防止できる。
なお、本発明において「台車」にはショッピングセンター等で使用するショッピングカートや工場等で使用するAGV(Automated(or Autonomous) Guided Vehicle 無人搬送車)も含むものとする。
キャスターの構造を概略的に示す側面図 キャスターの構造を概略的に示す平面図 キャスターの構造を概略的に示す矢視図(a)〜(d) キャスターの動作を説明するための側面図 キャスターの動作を説明するための側面図 キャスターの動作を説明するための側面図 キャスターの動作を説明するための側面図 キャスターの動作を説明するための側面図 キャスターの動作を説明するための側面図 キャスターの動作を説明するための側面図 第2の実施の形態のキャスターの構造を示す平面図 第2の実施の形態のキャスターの構造を示す側面図 第3の実施の形態キャスターの構造を示す側面図 第4の実施の形態のキャスターの構造を概略的に示す側面図(a)及び第1フレームの前方の一部を削除した図(b) 第4の実施の形態のキャスターの構造を概略的に示す平面図(a)及び第1ロッドの連結部付近を削除した図(b) 第4の実施の形態のキャスターの構造を概略的に示す矢視図 第4の実施の形態のキャスターの動作を説明するための側面図 第4の実施の形態のキャスターの動作を説明するための側面図 第4の実施の形態のキャスターの動作を説明するための側面図 第4の実施の形態のキャスターの動作を説明するための側面図 第4の実施の形態のキャスターの動作を説明するための側面図 第4の実施の形態のキャスターの動作を説明するための側面図 第4の実施の形態のキャスターの動作を説明するための側面図 キャスターを搬送ベッドに取り付けた場合の進行方向と凹凸部との位置関係を示す図
[第1の実施の形態]
本発明のキャスター10の第1の実施の形態について説明する。なお、以下の第1〜第3の実施の形態のキャスターは請求項1〜4に係る発明に該当する。
図1〜図3に示すように、キャスター10は第1輪1、第2輪2、第1プレート3、第2プレート4、フォーク5、フレーム6、第1規制手段20、第2規制手段30、第1位置決め手段40、第2位置決め手段50、第1解除手段60、第2解除手段70等を備えている。なお、キャスター10の構造の理解を容易にするために、必要に応じて図中の第1輪1、第2輪2、フォーク5及びフレーム6等を点線で示したり、図示を省略している場合がある。また、キャスター10を搬送ベッドや台車に取り付けた場合に進行方向となる側(例えば図1では紙面右方向)を前方とし、水平面内で進行方向に直交する方向(例えば図2では紙面上下方向)を左右方向とする。
第1輪1は第1車軸1aによって第1プレート3に回転自在に軸支されている。
第2輪2は、第1輪1よりも後方に配置されており、第2車軸2aによって第2プレート4に回転自在に軸支されている。
第1プレート3は前後方向にのびる長方形状の金属製の薄板部材であり、左右2枚で一組となっている。つまり、第1輪1は左右の第1プレート3に軸支されている。
第2プレート4も前後方向にのびる長方形状の金属製の薄板部材であり、左右2枚で一組となっている。つまり、第2輪2は左右の第2プレート4に軸支されている。
また、第1プレート3の方が第2プレート4よりも短くなっている。
本実施の形態では、図2に示すように平面視した場合、第2プレート4を第1プレート3の外側に配置しており、左右2枚の第2プレート4で左右2枚の第1プレート3を挟む構造になっている。
また、図2に示すように、第1プレート3及び第2プレート4の長手方向前端は、左右2枚のフォーク5の間に通された貫通軸5aによって同軸上に軸支されている。したがって、第1プレート3及び第2プレート4は軸支された箇所を中心にして鉛直面内で上下方向に回転可能となっている。
つまり、本実施の形態では第1プレート3を軸支する第1フォークと、第2プレート4を軸支する第2フォークの両者を一つのフォーク5で兼用していることになる。
また、第1プレート3及び第2プレート4の長手方向後端はそれぞれ薄板3a、4aで連結されている。
各フォーク5の上端は台座7に軸支されることで水平面内で回転自在になっている。また、右側のフォーク5の外面にはスペーサ5bを介してフレーム6が接合されている。
フレーム6は後述する第1規制手段20等を所定位置に取り付けるための略四角形状の枠体である。
第1規制手段20は、第1プレート3の上方への回転を規制するために設けられている。
本実施の形態においては、第1規制手段20が第1ピン21と第1ばね22を備えている。
図3(c)に示すように、第1ピン21は正面視略L字型の金属製の部材である。
第1ピン21のL字型の下側部分を構成する左右方向にのびる部分には第1上部ボルト23が螺合しており、この第1上部ボルト23の下端が第1プレート3の上面に接触する。
また、第1ピン21の上側部分を構成する上下方向にのびる部分においてフレーム6の内面に軸支されており、この軸支された箇所を中心として鉛直面内で回転可能な構成になっている。
第1ばね22はその前端が第1ピン21に接続しており、その後端がフレーム6に設けたブラケット6aに接続している。そして、通常状態、すなわち路面上に凹凸が存在しない状態では、第1ピン21の第1上部ボルト23が第1プレート3の上面に接触した状態で鉛直状態になるように第1ばね22によって第1ピン21が付勢されている。
第1規制手段20がこのような構成を備えることにより、通常状態では第1プレート3及び第1輪1は上方への回転が規制された状態になっている。
なお、第1上部ボルト23を軸回りに回転させることで第1ピン21に対する上下方向の相対位置を調節できるようになっている。
第2規制手段30は、第2プレート4の上方への回転を規制するために設けられている。
本実施の形態においては、第2規制手段30が第2ピン31と第2ばね32を備えている。
図3(d)に示すように、第2ピン31も正面視略L字型の金属製の部材である。
第2ピン31のL字型の下側部分を構成する左右方向にのびる部分にも第2上部ボルト33が螺合しており、この第2上部ボルト33の下端が第2プレート4の上面に接触する。
また、第2ピン31の上側部分を構成する上下方向にのびる部分においてフレーム6内面に軸支されており、この軸支された箇所を中心として鉛直面内で回転可能な構成になっている。
第2ばね32はその前端が第2ピン31に接続しており、その後端がフレーム6に設けたブラケット6bに接続している。そして、通常状態では、第2ピン31の第2上部ボルト33が第2プレート4の上面に接触した状態で鉛直状態になるように第2ばね32によって第2ピン31が付勢されている。
第2規制手段30がこのような構成を備えることにより、通常状態では第2プレート4及び第2輪2は上方への回転を規制された状態になっている。
なお、第2上部ボルト33を軸回りに回転させることで第2ピン31に対する上下方向の相対位置を調節できるようになっている。
第1位置決め手段40は、第1プレート3の下方への回転を規制すると共に上下方向の位置を調節するために設けられている。
本実施の形態においては、第1位置決め手段40が第1下部ボルト41を備えている。
第1下部ボルト41はフレーム6の下面に形成したブラケット6cに螺合することでその上端が第1プレート3の下面に接触している。
第1位置決め手段40がこのような構成を備えることにより、第1プレート3は下方への回転が規制されている。また、第1下部ボルト41を軸回りに回転させて、その先端の上下方向の位置を調節することで、当該先端に接触する第1プレート3の上下方向の位置が調節可能になっている。
第2位置決め手段50は、第2プレート4の下方への回転を規制すると共に上下方向の位置を調節するために設けられている。
本実施の形態においては、第2位置決め手段50が第2下部ボルト51を備えている。
第2下部ボルト51はフレーム6の下面に形成したブラケット6dに螺合することでその上端が第2プレート4の下面に接触している。
第2位置決め手段50がこのような構成を備えることにより、第2プレート4は下方への回転が規制されている。また、第2下部ボルト51を軸回りに回転させて、その先端の上下方向の位置を調節することで、当該先端に接触する第2プレート4の上下方向の位置が調節可能になっている。
以上のように、第1プレート3は第1規制手段20及び第1位置決め手段40によってその上下が挟まれた状態になっており、同様に第2プレート4は第2規制手段30及び第2位置決め手段50によってその上下が挟まれた状態になっている。したがって、通常状態ではフォーク5から伝達される荷重を第1輪1及び第2輪2で受ける構造になっている。
なお、第1プレート3及び第2プレート4はそれぞれ、一方の端部が各プレートに連結し他方の端部がフレーム6に連結する第1引きばね8a及び第2引きばね8bによって下向きの力が印加されている。したがって、第1プレート3及び第2プレート4は第1引きばね8a及び第2引きばね8bによってそれぞれ第1下部ボルト41及び第2下部ボルト51に接触するように付勢されている。
第1解除手段60は、路面上の凸部Aを検知すると共に第1規制手段20による規制を解除するために設けられている。
本実施の形態においては、第1解除手段60が第1レバー61を備えている。
第1レバー61は鉛直面内で回転可能となるようにフレーム6に軸支された棒状部材であり、その上端においてワイヤー62を介して第1ピン21と連結する(図4参照)と共にその下端において凸部Aと接触するための第1接触部63を備える。
第1接触部63の下端が路面からごく僅かに浮き上がった状態となるように、フレーム6への第1レバー61の取り付け位置が調節されている。
詳しい説明は後述するが、第1接触部63が路面の凸部A(図5参照)と接触する、すなわち路面の凸部Aを検知すると、第1レバー61の上端が前方に回転移動するため、ワイヤー62が前方に引っ張られる。そして、第1ピン21の上端が前方に回転することで、第1上部ボルト23を介して第1プレート3の上面に接触していた第1ピン21の後端が後方に回転し、第1規制手段20による第1プレート3の回転規制が解除されることになる。
第2解除手段70は、路面上の凸部Aを検知すると共に第2規制手段30による規制を解除するために設けられている。
本実施の形態においては、第2解除手段70が第2レバー71を備えている。
第2レバー71は鉛直面内で回転可能となるようにフレーム6に軸支された棒状部材であり、その上端においてワイヤー72を介して第2ピン31と連結すると共にその下端において凸部Aと接触するための第2接触部73を備える。
第2接触部73の下端が路面からごく僅かに浮き上がった状態となるように、フレーム6への第2レバー71の取り付け位置が調節されている。
また、詳しい説明は後述するが、第2接触部73が路面の凸部Aと接触する、すなわち路面の凸部Aを検知すると、第2レバー71の上端が前方に回転移動するため、ワイヤー72が前方に引っ張られる。そして、第2ピン31の上端が前方に回転することで、第2上部ボルト33を介して第2プレート4の上面に接触していた第2ピン31の後端が後方に回転し、第2規制手段30による第2プレート4の回転規制が解除されることになる。
次に、凸部Aを通過する際のキャスター10の動作について説明する。
キャスター10を搬送ベッドに使用する場合には、搬送ベッドの四隅にキャスター10を取り付けておく。また、第1上部ボルト23、第1下部ボルト41、第2上部ボルト33及び第2下部ボルト51により、第1輪1及び第2輪2が共に路面に接触した状態になるように上下方向の位置を予め調節しておく。
上述の通りフォーク5は台座7に軸支されることで水平面内で回転自在になっており、また、フォーク5には第1プレート3及び第2プレート4を介して第1輪1及び第2輪2が連結している。したがって、搬送ベッドの走行を開始すると、フォーク5が適宜回転することで図4に示すように第1輪1及び第2輪2が進行方向に沿って回転移動した状態になる。
図5に示すように、走行中の路面上に凸部A(搬送ベッドの場合、廊下の継ぎ目や段差等に相当する)が存在した場合には、まず第1接触部63が凸部Aに接触する。
これによって第1レバー61はフレーム6に軸支された箇所を中心にしてその上端が前方に回転し始める。すると、第1レバー61に接続しているワイヤー62が前方に引っ張られ、ワイヤー62に接続している鉛直状態の第1ピン21の上端が、第1ばね22の付勢力に抗して前方に回転する。これと同時に第1プレート3の上面に接触していた第1ピン21の後端が後方に回転し、第1規制手段20による第1プレート3の回転規制が解除される。
なお、上述の通り第1プレート3は第1引きばね8aによって下方に付勢されているので、この時点では第1輪1は路面に接触した状態を維持している。
次に、図6に示すように、凸部Aが第1輪1に接触すると、第1プレート3の回転規制が解除されていることから、第1プレート3及び第1輪1は第1引きばね8aの付勢力に抗して凸部Aを乗り越えるように僅かに上方に移動(回転)する。
この時点ではフォーク5から伝達される荷重を第2輪2のみで受けているため、第1輪1が凸部Aを乗り越える際に衝撃はほとんど発生しない。
第1輪1が凸部Aを乗り越えた後は、図7に示すように、第1ピン21は第1ばね22の付勢力に従って鉛直状態に戻り、第1ピン21の第1上部ボルト23の下端が第1プレート3の上面に接触することで、第1規制手段20による第1プレート3の回転規制が再開される。また、第1輪1は第1引きばね8aの付勢力に従って下方に移動し、再び路面に接触した状態になる。
次に、第2接触部73が凸部Aに接触すると、第1レバー61はフレーム6に軸支された箇所を中心にしてその上端が前方に回転し始める。そして、第2レバー71に接続しているワイヤー72が前方に引っ張られ、ワイヤー72に接続している鉛直状態の第2ピン31の上端が、第2ばね32の付勢力に抗して前方に回転する。これと同時に第2プレート4の上面に接触していた第2ピン31の後端が後方に回転し、第2規制手段30による第2プレート4の回転規制が解除される。
なお、上述の通り第2プレート4は第2引きばね8bによって下方に付勢されているので、この時点では第2輪2は路面に接触した状態を維持している。
次に、図8に示すように、凸部Aが第2輪2に接触すると、第2プレート4の回転規制が解除されていることから、第2プレート4及び第2輪2は凸部Aを乗り越えるように僅かに上方に移動(回転)する。
この時点ではフォーク5から伝達される荷重を第1輪1のみで受けているため、第2輪2が凸部Aを乗り越える際に衝撃はほとんど発生しない。
そして、第2輪2が凸部Aを乗り越えた後は、第2ピン31は第2ばね32の付勢力に従って鉛直状態に戻り、第2ピン31の下端が第2プレート4の上面に接触することで、第2規制手段30による第2プレート4の回転規制が再開される。また、第2輪2は第2引きばね8bの付勢力に従って下方に移動し、再び路面に接触した状態になる。つまり、図4に示すようなフォーク5から伝達される荷重を第1輪1及び第2輪2で受ける状態に戻る。
次に、凹部Bを通過する際のキャスター10の動作について説明する。
図9に示すように、走行中に凹部Bが存在した場合には、凹部Bは第1接触部63に接触することなく通過し、第1輪1に至る。
第1輪1は第1規制手段20と第1位置決め手段40により上下方向への回転が規制されているため、その上下方向の位置が変わることなく凹部Bの上方を通過する。この間はフォーク5から伝達される荷重を第2輪2のみで受けることになる。
次に、図10に示すように、凹部Bは第2接触手段に接触することなく通過し、第2輪2に至る。
第2輪2でも同様に第2規制手段30と第2位置決め手段50により上下方向への回転が規制されているため、その上下方向の位置が変わることなく凹部Bの上方を通過する。この間はフォーク5から伝達される荷重を第1輪1のみで受けることになる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明のキャスターの第2の実施の形態について説明するが、上記第1の実施の形態と同一の構成となる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図11及び図12に示すように、本実施の形態のキャスター80は、第1プレート81を第2プレート82の外側に配置し、左右2枚の第1プレート81で左右2枚の第2プレート82を挟む構造になっている点に特徴を有する。
なお、第2プレート82には第1車軸83を通すための長穴82aを設けている。
また、左右の第1プレート81の後端同士は連結してない。これにより、第2輪2が凸部Aを乗り越える際に、上方に回転する第2プレート82が第1プレート81に接触しない構造になっている。
[第3の実施の形態]
次に、本発明のキャスターの第3の実施の形態について説明するが、上記第1及び第2の実施の形態と同一の構成となる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図13(a)に示すように、本実施の形態のキャスター90は、第1車軸1aと第2車軸2aのピッチ(間隔)P1を上記第1の実施の形態で示したキャスター10におけるピッチP2(図13(b)参照)と比較して長くした点に特徴を有する。
ピッチの変更は第1プレート3と第2プレート4の両者又はいずれか一方の前後方向の長さを適宜変えるだけでよい。
図13(a)に示した本実施の形態のキャスター90のようにピッチP1を長くすることで前後方向に長い凹凸にも対応できる。
なお、ピッチP1の長さは、キャスター90を使用する路面の状況に応じて適宜調節すればよい。
[第4の実施の形態]
次に、本発明のキャスターの第4の実施の形態について説明する。なお、第4の実施の形態のキャスターは請求項1、2、5及び6に係る発明に該当する。
図14〜図16に示すように、キャスター100は第1輪110、第2輪120、第1プレート130、第2プレート140、第1フォーク150、第2フォーク160、第1フレーム170、第2フレーム180、第1規制手段190、第2規制手段200、第1位置決め手段210、第2位置決め手段220、第1解除手段230、第2解除手段240等を備えている。
なお、キャスター100の構造の理解を容易にするために、必要に応じて図中の第1輪110、第2輪120、各フォーク150、160及び各フレーム170、180等を点線で示したり、図示を省略している場合がある。
第1輪110は第1車軸111によって第1プレート130に回転自在に軸支されている。
第2輪120は第1輪110よりも進行方向後方に配置されており、第2車軸121によって第2プレート140に回転自在に軸支されている。
なお、キャスター100を構成する第1輪110側と第2輪120側は同一の構造になるため、以下の説明及び各図では主に第1輪110側について説明する。
第1プレート130は前後方向にのびる長方形状の金属製の薄板部材であり、図15に示すように左右2枚で一組となっている。つまり、第1輪110は左右の第1プレート130に軸支されている。
第1プレート130の長手方向前端は、左右2枚の第1フォーク150の間に通された貫通軸131によって軸支されている。したがって、第1プレート130は軸支された箇所を中心にして鉛直面内で上下方向に回転可能となっている。
第1プレート130の長手方向後端は薄板132で連結されており、当該薄板132の外面には上方に延びる延長部133が接合されている。
第1フォーク150の上端は台座151に軸支されており、第1フォーク150は水平面内で回転自在になっている。また、右側のフォークの外面には第1フレーム170が接合されている。
第1フレーム170は後述する第1規制手段190等を所定位置に取り付けるための略四角形状の金属製の枠体である。
第1規制手段190は第1プレート130の上方への回転を規制するために設けられている。
本実施の形態においては、第1規制手段190が第1ロッド191と第1ばね192を備えている。
第1ロッド191は金属製の棒状部材であり、その後部にカラー193が接合されており、その後端にフック194が設けられており、更に前端には連結部195が設けられている。
第1ロッド191は、ブラケット196を介して第1フレーム170の上面に接合された筒体197の開口内に挿入されている。これにより、第1ロッド191は筒体197の開口内を前後方向に移動可能になっている。なお、第1ロッド191を長さの調節が可能ないわゆる可変ロッドにしてもよい。また、筒体197をオイルレスメタル等の潤滑性や摺動性が高い材料で構成することで第1ロッド191が筒体197の開口内をスムーズに移動できるようにするのが好ましい。
第1ばね192は、その前端が筒体197内に固定されており、その後端が第1ロッド191のカラー193に固定されている。
そして、通常状態、すなわち路面上に凹凸が存在しない状態では、第1ばね192がカラー193を後方に押し付けることで第1ロッド191を後方に付勢しており、フック194が第1プレート130の延長部133の上端に接触することで、当該第1プレート130の上方への回転を規制している。
また、図15(a)に示すように連結部195は上下方向に貫通する開口195aと、鉛直面内で回転可能となるように開口195aの内面に軸支されたコマ195bを備えている。第1レバー231の上端を開口195aに挿入し、コマ195bの後側の面に接触させることで、第1レバー231と第1ロッド191とが連結することになる。
第1位置決め手段210は、第1プレート130の下方への回転を規制すると共に上下方向の位置を調節するために設けられている。
本実施の形態においては、第1位置決め手段210が第1下部ボルト211を備えている。
第1下部ボルト211は第1フレーム170の下面に形成したブラケット212(図16(b)参照)に螺合することでその上端が第1プレート130の下面に接触している。
第1位置決め手段210がこのような構成を備えることにより、第1プレート130は下方への回転が規制されている。また、第1下部ボルト211を軸回りに回転させて、その先端の上下方向の位置を調節することで、当該先端に接触する第1プレート130の上下方向の位置を調節可能になっている。
なお、第1プレート130は、一方の端部が第1プレート130に連結し他方の端部が第1フレーム170に連結する第1引きばね213によって下向きの力が印加されている。したがって、第1プレート130は第1引きばね213によって第1下部ボルト211に接触するように付勢されている。
以上のように、第1プレート130は第1規制手段190及び第1位置決め手段210によってその上下が挟まれた状態になっている。同様に第2プレート140は第2規制手段200及び第2位置決め手段220によってその上下が挟まれた状態になっている。したがって、通常状態では第1フォーク150から伝達される荷重を第1輪110で受け、第2フォーク160から伝達される荷重を第2輪120で受けることで、搬送ベッド等から伝達される荷重を分担して受ける構造になっている。
第1解除手段230は、路面上の凸部Aを検知すると共に第1規制手段190による規制を解除するために設けられている。
本実施の形態においては、第1解除手段230が第1レバー231を備えている。
第1レバー231は鉛直面内で回転可能となるように第1フレーム170に軸支される棒状部材であり、上述の通りその上端において第1ロッド191の連結部195に連結している。また、第1レバー231の下端には凸部Aと接触するための第1接触部232が形成されている。
第1接触部232はその下側が路面からごく僅かに浮き上がった状態となるように、第1フレーム170への第1レバー231の取り付け位置が調節されている。
詳しい説明は後述するが、第1接触部232が路面の凸部Aと接触する、すなわち路面の凸部Aを検知すると、第1レバー231が鉛直面内で回転し、第1レバー231の上端が前方に回転移動するため、第1ロッド191も前方へ移動する。そして、第1ロッド191のフック194が第1プレート130の延長部133から離れることで第1規制手段190による第1プレート130の回転規制が解除され、第1プレート130及び第1輪110が上方へ回転可能な状態となる。
次に、図17を用いて凸部Aを通過する際の前輪側の動作について説明する。なお、凸部Aは上下方向にさほど大きくないものとする。
まず、キャスター100を搬送ベッドに使用する場合には、搬送ベッドの四隅各々に前後2輪からなるキャスター100を取り付けておく。また、第1下部ボルト211により、第1輪110が路面に接触した状態になるように上下方向の位置を予め調節しておく。
上述の通り第1フォーク150は台座151に軸支されることで水平面内で回転自在になっており、また、第1フォーク150には第1プレート130を介して第1輪110が連結している。したがって、搬送ベッドの走行を開始すると、図17(a)に示すように第1フォーク150が適宜回転することで第1輪110が進行方向に沿って回転移動した状態になる。
そして、走行中の路面上に凸部A(搬送ベッドの場合、廊下の継ぎ目や段差等に相当する)が存在した場合には、図17(b)に示すように第1接触部232が凸部Aに接触する。
これによって第1レバー231は第1フレーム170に軸支された箇所を中心にしてその上端が前方に回転し始め、第1レバー231の上端が連結部195を前方に押し出す。これにより、第1ロッド191は第1ばね192の付勢力に抗して前方に移動し、フック194が第1プレート130の延長部133から離れて第1規制手段190による第1プレート130の回転規制が解除される。
第1プレート130の回転規制が解除されていることから、図17(c)に示すように、第1プレート130及び第1輪110は第1引きばね213の付勢力に抗して凸部Aを乗り越えるべく上方に移動(回転)する。
第1輪110が凸部Aを乗り越えた後は、図17(d)に示すように、第1ロッド191は第1ばね192の付勢力に従って後方位置に戻り、フック194が再び延長部133の上端に接触することで第1規制手段190による第1プレート130の回転規制が再開される。また、第1輪110は第1引きばね213の付勢力に従って下方に移動し、再び路面に接触した状態になる。
次に、凸部Aを通過する際のキャスター100(第1輪110及び第2輪120)の動作について説明する。
まず、図18(a)に示すように前輪と後輪を進行方向に沿って前後に取り付けた状態では、搬送ベッドから伝達される荷重を第1輪110と第2輪120とで分担して受けている。
この状態から搬送ベッドの走行を開始すると、(b)で第1レバー231が凸部と接触し、第1レバー231の上端が前方に回転することで、第1ロッド191のフック194が第1プレート130の延長部133から離れて、第1規制手段190による第1プレート130の回転規制が解除される。
そして(c)で第1輪110が凸部の上面に至る。この時点では搬送ベッドから伝達される荷重を第2輪120のみで受けるため、第1輪110が凸部を乗り越える際に衝撃はほとんど発生しない。そして、(d)で第1輪110が凸部を乗り越え、次に(e)で第2レバーが凸部と接触し、第2レバーの上端が前方に回転することで、第2ロッドのフック194が第2プレート140の延長部133から離れて、第2規制手段200による第2プレート140の回転規制が解除される。
次に(f)に示すように、第2プレート140及び第2輪120は第2引きばねの付勢力に抗して凸部Aを乗り越えるべく上方に移動(回転)する。この時点では搬送ベッドから伝達される荷重を第1輪110のみで受けるため、第2輪120が凸部を乗り越える際に衝撃はほとんど発生しない。
第2輪120が凸部Aを乗り越えた後は、(g)に示すように、第2ロッドは第2ばねの付勢力に従って後方位置に戻り、フック194が第2プレート140の延長部133の上端に接触することで第2規制手段200による第2プレート140の回転規制が再開される。また、第2輪120は第2引きばねの付勢力に従って下方に移動し、再び路面に接触した状態になる。そして、(a)のような搬送ベッドから伝達される荷重を第1輪110及び第2輪120で分担して受ける状態に戻る。
なお、キャスター100が凹部を通過する際には、上記第1の実施の形態と同様に、凹部Bは第1接触部232に接触することなく通過し、第1輪110に至る。
第1輪110は第1規制手段190と第1位置決め手段210により上下方向への回転が規制されているため、その上下方向の位置が変わることなく凹部Bの上方を通過する。この間は搬送ベッドから伝達される荷重を第2輪120のみで受けることになる。
次に、凹部Bは第2接触手段に接触することなく通過し、第2輪120に至る。
第2輪120でも同様に第2規制手段200と第2位置決め手段220により上下方向への回転が規制されているため、その上下方向の位置が変わることなく凹部Bの上方を通過する。この間は搬送ベッドから伝達される荷重を第1輪110のみで受けることになる。
次に、上下方向に大きい凸部を乗り越える際の車輪の動作について、第1輪110を用いて説明する。
まず図19(a)の状態から走行を開始し、(b)に示すように第1レバー231が上下方向に大きい凸部A´に接触すると、第1レバー231の回転角が大きくなり、第1ロッド191上端の前方への移動量が大きくなるので、図20(a)に示すように第1レバー231の上端が連結部195の開口から外れ、第1レバー231の上端と第1ロッド191との連結状態が一時的に解除される。すなわち、第1レバー231と第1ロッド191との縁が一時的に切れた状態になる。また、第1ロッド191のフック194が第1プレート130の延長部133から離れて、第1規制手段190による第1プレート130の回転規制が解除される。
そして、図20(b)に示すように第1輪110が凸部A´の上面に至り、図21(a)に示すように凸部A´を乗り越える時点では第1ロッド191は第1ばね192の付勢力に従って後方へ移動し始める。
そして、図21(b)に示すように第1輪110が凸部A´を完全に乗り越えた時点ではフック194が再び第1プレート130の延長部133に接触することで第1規制手段190による第1プレート130の回転規制が再開される。なお、この時点では第1レバー231の上端は連結部195の開口195aから外れたままになっている。
その後、図22(a)に示すように第1レバー231は第1接触部232の重量によって反対方向に回転し始め、第1レバー231の上端がコマ195bの前側の面に接触する。なお、第1接触部232近傍に重りを付けておくことで、第1レバー231の反対方向への回転速度を増大させてもよい。
図22(b)に示すように、コマ195bの回転可能範囲は開口内面に設けたピン195cによって制限されている。従って、第1レバー231の上端によって後方に押されたコマ195bは図に示す時計回りに回転し、図23に示すように第1レバー231の上端は再び開口195a内に格納され、第1レバー231の上端と第1ロッド191との連結状態が再開される。
なお、第2輪120の動作は第1輪110と同様となるため説明を省略する。
このように、本実施の形態のキャスター100では、レバーとロッドとの連結状態を一時的に解除し、レバーの回転量を増大させることで、上下方向に大きい凸部A´と衝突することによるレバー及びロッドの破損を未然に防止できる。
以上のように、本発明のキャスターでは凸部Aを通過する場合と凹部Bを通過する場合の両方において衝撃がほとんど発生しない。
また、図24は4つのキャスター10を搬送ベッドCに取り付けた場合における凹凸部ABと進行方向との位置関係を示している。
本発明のキャスター10の場合、凹凸部ABに対して直角進入となる進行方向L1に限らず、斜め進入L2又はL3の場合でも衝撃を抑えて通過することができる。すなわち、各キャスター10は独立して動作するため、例えば、凹凸部ABの手前で斜め進入L2になっている場合であっても、搬送者は直角進入L1となるように搬送ベッドCの向きを変える必要がなく、斜め進入L2のまま凹凸部ABを乗り越えることができる。したがって、緊急時等に介護用等の搬送ベッドCを早く移動させることができる。
なお、上記各実施の形態ではキャスターを搬送ベッドに使用した場合について説明したが、これに限らず、例えば台車に使用してもよい。また、車椅子の左右の前輪に本発明のキャスターを使用してもよく、上記AGVのステアリング用車輪に使用してもよい。
他にも凹凸路面走行時の衝撃を抑える必要がある器具、装置、機械等に本発明のキャスターを使用できる。また、各実施の形態では前輪と後輪を一直線上に配置した構成としたが、これに限らず、例えば前輪と後輪を並列にし、前輪を後輪よりも僅かに前方に配置する構成であってもよい。また、第1プレート及び第2プレートがそれぞれ左右2枚一組で構成されるものとしたが、第1プレート及び第2プレートの両者あるいはいずれか一方を1枚のみで構成し、車輪を片持ち状態で軸支する構成にしてもよい。
本発明は、路面の凸部と凹部の両方に対して、衝撃をほとんど発生させずに走行できるキャスター及びこのキャスターを使用した搬送ベッド及び台車に関するものであり、産業上の利用可能性を有する。
A 凸部
B 凹部
AB 凹凸部
C 搬送ベッド
1 第1輪
1a 第1車軸
2 第2輪
2a 第2車軸
3 第1プレート
4 第2プレート
5 フォーク
5a 貫通軸
6 フレーム
7 台座
10 キャスター
20 第1規制手段
21 第1ピン
22 第1ばね
23 第1上部ボルト
30 第2規制手段
31 第2ピン
32 第2ばね
33 第2上部ボルト
40 第1位置決め手段
41 第1下部ボルト
50 第2位置決め手段
51 第2下部ボルト
60 第1解除手段
61 第1レバー
62 ワイヤー
63 第1接触部
70 第2解除手段
71 第2レバー
72 ワイヤー
73 第2接触部
80 キャスター
81 第1プレート
82 第2プレート
83 第1車軸
90 キャスター
100 キャスター
110 第1輪
120 第2輪
130 第1プレート
133 延長部
140 第2プレート
150 第1フォーク
151 台座
160 第2フォーク
170 第1フレーム
180 第2フレーム
190 第1規制手段
191 第1ロッド
192 第1ばね
193 カラー
194 フック
195 連結部
195a 開口
195b コマ
197 筒体
200 第2規制手段
210 第1位置決め手段
211 第1下部ボルト
213 第1引きばね
220 第2位置決め手段
230 第1解除手段
231 第1レバー
232 第1接触部
240 第2解除手段

Claims (8)

  1. 第1輪を回転自在に軸支する第1プレートと、
    前記第1輪よりも進行方向後方に配置される第2輪を回転自在に軸支する第2プレートと、
    前記第1プレートを鉛直面内で回転可能となるように軸支する第1フォークと、
    前記第2プレートを鉛直面内で回転可能となるように軸支する第2フォークとを備え、
    前記第1フォーク及び第2フォークから伝達される荷重を前記第1輪と前記第2輪の少なくとも一方で受ける構造になっており、
    走行中に路面上の凸部を検知した場合には、まず第2輪のみで前記荷重を受けるべく第1輪を上方へ回転可能な状態とし、前記凸部が第1輪の下方を通過した後は、当該第1輪のみで前記荷重を受けるべく第2輪を上方へ回転可能な状態とすることを特徴とするキャスター。
  2. 前記第1プレートの上方への回転を規制する第1規制手段と、
    前記第2プレートの上方への回転を規制する第2規制手段と、
    路面上の凸部を検知すると共に前記第1規制手段による規制を解除する第1解除手段と、
    路面上の凸部を検知すると共に前記第2規制手段による規制を解除する第2解除手段と、
    前記第1プレートの下方への回転を規制すると共に上下方向の位置を調節する第1位置決め手段と、
    前記第2プレートの下方への回転を規制すると共に上下方向の位置を調節する第2位置決め手段とを備え、
    前記第1解除手段、前記第1輪、前記第2解除手段、前記第2輪の順に進行方向後方に配置されており、
    走行中に路面上の凸部を検知した場合には、まず第1解除手段が第1規制手段の規制を解除することで第1輪を上方へ回転可能な状態とし、前記凸部が第1輪の下方を通過した後は、第2解除手段が第2規制手段の規制を解除することで、第2輪を上方へ回転可能な状態とすることを特徴とする請求項1に記載のキャスター。
  3. 前記第1フォークと前記第2フォークの両者を兼ねる一つのフォークを備え、
    当該フォークが前記第1プレート及び第2プレートの各々を鉛直面内で回転可能となるように同軸上に軸支することを特徴とする請求項2に記載のキャスター。
  4. 前記第1規制手段、第2規制手段、第1解除手段、第2解除手段、第1位置決め手段及び第2位置決め手段を取り付けるためのフレームを備えており、
    前記第1規制手段が、前記第1プレートの上面に接触すると共に鉛直面内で回転可能となるように前記フレームに軸支される第1ピンと、当該第1ピンを鉛直状態に付勢する第1ばねを備えており、
    前記第2規制手段が、前記第2プレートの上面に接触すると共に鉛直面内で回転可能となるように前記フレームに軸支される第2ピンと、当該第2ピンを鉛直状態に付勢する第2ばねを備えており、
    前記第1解除手段が、鉛直面内で回転可能となるように前記フレームに軸支される第1レバーを備えており、
    前記第2解除手段が、鉛直面内で回転可能となるように前記フレームに軸支される第2レバーを備えており、
    前記第1レバーが、その上端において前記第1ピンとワイヤーを介して連結すると共にその下端において前記凸部と接触するための第1接触部を備え、
    前記第2レバーが、その上端において前記第2ピンとワイヤーを介して連結すると共にその下端において前記凸部と接触するための第2接触部を備えていることを特徴とする請求項3に記載のキャスター。
  5. 前記第1規制手段、第1解除手段及び第1位置決め手段を取り付けるための第1フレームと、前記第2規制手段、第2解除手段及び第2位置決め手段を取り付けるための第2フレームを備えており、
    前記第1規制手段が、進行方向に沿って前後移動可能となるように前記第1フレームに支持される第1ロッドと、当該第1ロッドを後方に付勢する第1ばねを備え、
    前記第2規制手段が、進行方向に沿って前後移動可能となるように前記第2フレームに支持される第2ロッドと、当該第2ロッドを後方に付勢する第2ばねを備え、
    前記第1解除手段が、鉛直面内で回転可能となるように前記第1フレームに軸支される第1レバーを備え、当該第1レバーが、その上端において前記第1ロッドと連結すると共にその下端において前記凸部と接触するための第1接触部を備え、
    前記第2解除手段が、鉛直面内で回転可能となるように前記第2フレームに軸支される第2レバーを備え、当該第2レバーが、その上端において前記第2ロッドと連結すると共にその下端において前記凸部と接触するための第2接触部を備え、
    前記第1ロッドは後方に位置する状態で前記第1プレートの一部に接触することで当該第1プレートの上方への回転を規制しており、
    前記第2ロッドは後方に位置する状態で前記第2プレートの一部に接触することで当該第2プレートの上方への回転を規制しており、
    前記第1レバーが鉛直面内で回転し、その上端が前方へ移動することにより前記第1ロッドも前方へ移動し、当該第1ロッドが第1プレートから離れることで当該第1プレートが上方へ回転可能な状態となり、
    前記第2レバーが鉛直面内で回転し、その上端が前方へ移動することにより前記第2ロッドも前方へ移動し、当該第2ロッドが第2プレートから離れることで当該第2プレートが上方へ回転可能な状態となることを特徴とする請求項2に記載のキャスター。
  6. 前記凸部が上下方向に大きい場合には、前記第1レバーの鉛直面内での回転角が大きくなることで、当該第1レバーの上端と前記第1ロッドとの連結状態が一時的に解除され、同様に前記第2レバーの鉛直面内での回転角が大きくなることで、当該第2レバーの上端と前記第2ロッドとの連結状態が一時的に解除されることを特徴とする請求項5に記載のキャスター。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のキャスターを備えることを特徴とする搬送ベッド。
  8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のキャスターを備えることを特徴とする台車。
JP2012029300A 2011-11-18 2012-02-14 キャスター、搬送ベッド及び台車 Pending JP2012210919A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012029300A JP2012210919A (ja) 2011-11-18 2012-02-14 キャスター、搬送ベッド及び台車

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011252310 2011-11-18
JP2011252310 2011-11-18
JP2012029300A JP2012210919A (ja) 2011-11-18 2012-02-14 キャスター、搬送ベッド及び台車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012210919A true JP2012210919A (ja) 2012-11-01

Family

ID=47265277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012029300A Pending JP2012210919A (ja) 2011-11-18 2012-02-14 キャスター、搬送ベッド及び台車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012210919A (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000024043A (ja) * 1998-07-08 2000-01-25 Yamaha Motor Co Ltd 車椅子
JP2001213110A (ja) * 2000-01-30 2001-08-07 Keisuke Tsujii 段差対応2輪キャスター
JP2002035041A (ja) * 2000-07-19 2002-02-05 Akio Kato 車椅子
JP2006306246A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Zojirushi Baby Kk キャスター
JP2007145094A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Osaka Prefecture 段差乗り越え機構および走行移動体
JP3140380U (ja) * 2007-11-12 2008-03-27 康記 溝渕 車輪構造
JP2009161162A (ja) * 2007-12-10 2009-07-23 Hagiwara Body Seisakusho:Kk 移動台車
JP2011046379A (ja) * 2010-12-10 2011-03-10 Gop Kk 運搬台車
JP2011093363A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Canon Inc 移動装置の車輪構造

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000024043A (ja) * 1998-07-08 2000-01-25 Yamaha Motor Co Ltd 車椅子
JP2001213110A (ja) * 2000-01-30 2001-08-07 Keisuke Tsujii 段差対応2輪キャスター
JP2002035041A (ja) * 2000-07-19 2002-02-05 Akio Kato 車椅子
JP2006306246A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Zojirushi Baby Kk キャスター
JP2007145094A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Osaka Prefecture 段差乗り越え機構および走行移動体
JP3140380U (ja) * 2007-11-12 2008-03-27 康記 溝渕 車輪構造
JP2009161162A (ja) * 2007-12-10 2009-07-23 Hagiwara Body Seisakusho:Kk 移動台車
JP2011093363A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Canon Inc 移動装置の車輪構造
JP2011046379A (ja) * 2010-12-10 2011-03-10 Gop Kk 運搬台車

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5932673B2 (ja) 台車の制動構造
JP2009511331A (ja) 荷物運搬台車
JP5399124B2 (ja) 被牽引台車
JP5253839B2 (ja) 移動台車
JP2012210919A (ja) キャスター、搬送ベッド及び台車
JP5208667B2 (ja) 台車
JP6067165B1 (ja) 運搬用車両
JP2008296609A (ja) 牽引台車
KR20120056065A (ko) 핀연결 무인자동운반대차
JP4306576B2 (ja) バッテリ交換台車及びバッテリ交換台車の一体化方法
JP2012001040A (ja) 牽引台車
JP5595092B2 (ja) 運搬用台車のブレーキ構造
JP2019098904A (ja) 台車の車輪構造
JP7286059B1 (ja) キャスタ
JP6627542B2 (ja) 搬送台車
JP6287700B2 (ja) 物品搬送装置
JP2018079759A (ja) 搬送用台車
JP4693195B1 (ja) 搬送台車
JP5311312B2 (ja) 運搬用かご台車
JP5974820B2 (ja) 台車
JP2014091475A (ja) 自転車用荷台及び該荷台を備える自転車
JP2024094647A (ja) 車両移動用ドーリー、該ドーリーを用いた車両移動方法、及び該車両移動方法に用いる補助具
JP6786043B2 (ja) 作業台車
JP4737561B2 (ja) かご台車牽引用アタッチメント
JP4518341B1 (ja) 搬送台車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150212

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20150212

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20150212

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20150202

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20150811

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150821

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20151214