JP5974820B2 - 台車 - Google Patents

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Description

本発明は、自走式の牽引車体に牽引される台車に関するものである。
従来から、例えば、特許文献1に記載の運搬車が知られている。
特許文献1に記載の運搬車は、牽引車体と、牽引車体により牽引される台車とを備えている。牽引車体は、連結具を備えている。台車は、前記連結具に対して前後方向に相対的に移動可能に連結された被連結具を備えている。
特許文献1に記載の運搬車では、被連結具が連結具に対して後方に変位した前進牽引状態において被連結具に対する縦軸芯回りの左右揺動が許容され、被連結具が連結具に対して前方へ変位した後進牽引状態において被連結具の連結具に対する縦軸芯回りの左右揺動が阻止される。これにより、台車は、前進時には牽引車体の移動軌跡に追従することができる一方、後進時に牽引車体と一体となる。
実開平6−6014号公報
ところで、牽引車体に牽引される台車として、前輪及び後輪にそれぞれ舵角を与える機能を有する台車がある。以下、4輪操舵(4WS:4 Wheel Steering)の機能を有する台車を例に挙げて説明する。具体的に、この台車は、台車本体と、台車本体を支持する4つの車輪と、牽引車体に連結されているとともに牽引車体の旋回に応じて4つの車輪に舵角を与える操舵機構とを有する。
4輪操舵の機能を有する台車では、前進時における牽引車体の牽引力によって受動的に各車輪に対して舵角が与えられる。そのため、前進時においては牽引車体の旋回方向に台車を追従させることができる。
一方、後進時には、台車が進行方向(後進する方向)において牽引車体よりも先行する。そのため、台車と牽引車体との連結位置と操舵機構の回動軸との位置関係に応じて、牽引車体の進行方向とは無関係に各車輪に舵角が与えられてしまう。したがって、各車輪の向きをオペレータの意思で調整することができない。その結果、牽引車体及び台車が真っ直ぐ後進させようとしても、各車輪に対して思わぬ方向に舵角が与えられてしまい真っ直ぐ後進させることができない、という問題がある。
ここで、牽引車体と操舵機構との連結部分に特許文献1に記載の運搬車における連結具及び被連結具を採用することが考えられる。しかし、特許文献1に記載の連結具及び被連結具は、後進時に両者の回動を規制するためのものであり、これらを用いても台車の各車輪の向きを調整することはできない。
本発明の目的は、前輪及び後輪に舵角を与える機能を有するとともに真っ直ぐの後進を適切に行なうことができる台車を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、自走式の牽引車体に牽引される台車であって、積載物を載置するための台車本体と、少なくとも1つの前輪と少なくとも1つの後輪とを含み、前記台車本体を支持する複数の車輪と、前記牽引車体に連結されるものであり、前記牽引車体の旋回に応じて前記各車輪にそれぞれ舵角を与える操舵機構と、前記操舵機構が前記各車輪に舵角を与えるのを許容する許容状態と、前記各車輪がそれぞれ同方向に向いた状態で前記操舵機構を前記台車本体に対してロックするロック状態との間で切換可能なロック機構であって、前記牽引車体が停止することにより前記ロック状態となり、前記牽引車体が停止状態から前進することにより前記ロック状態から前記許容状態に切り換えられ、かつ、前記牽引車体が停止状態から後進している間にロック状態が維持されるロック機構とを備えている、台車を提供する。
本発明では、牽引車体が停止することにより前記ロック状態となり、前記牽引車体が停止状態から前進することにより前記ロック状態から前記許容状態に切り換えられ、かつ、前記牽引車体が停止状態から後進している間にロック状態が維持されるロック機構を備えている。
そのため、牽引車体の前進時には、ロック機構が許容状態に切り換えられることにより、操舵機構が各車輪に舵角を与えることが許容される。そのため、台車は、牽引車体に追従することができる。一方、牽引車体が停止すると、ロック機構がロック状態に切り換えられることにより、各車輪がそれぞれ同方向に向いた状態でロックされる。そのため、この状態で台車の各車輪の向く方向に牽引車体を後進させることにより、台車を真っ直ぐ後進させることができる。ここで、牽引車体が後進している間にもロック機構のロック状態が維持されるため、後進の途中で台車の各車輪が異なる方向に向くことを規制することができる。したがって、台車を安定して後進させることができる。
なお、本発明において『各車輪がそれぞれ同方向に向いた状態』とは、台車の真っ直ぐな後進が可能となる程度に各車輪の向きが揃っている状態を意味する。
前記台車において、前記ロック機構は、前記牽引車体を取り付けるための車体側取付部と、前記牽引車体からの牽引力が働く方向に沿って変位可能な状態で前記操舵機構に取り付けられた機構側取付部と、前記台車本体に係止可能な係止部とを有する変位部材を備え、前記係止部は、前記変位部材が前記操舵機構に対して相対的に後退することにより前記操舵機構が前記台車本体に対してロックされるように前記台車本体に係止し、前記係止部と前記台車本体との係止は、前記変位部材が前記操舵機構に対して相対的に前進することにより解除されることが好ましい。
この態様では、牽引車体に取り付けられる変位部材が操舵機構に対して相対的に後退することにより前記操舵機構が前記台車本体に対してロックされるように台車本体に係止する係止部が設けられている。牽引車体が前進している状態から停止した場合、台車は、牽引車体の停止後においても、慣性力によって牽引車体に近接する。これにより、変位部材が操舵機構に対して相対的に後退し、係止部が台車本体に係止する。そのため、牽引車体の停止により、ロック機構は、許容状態からロック状態に切り換えられる。また、牽引車体が停止状態から後進する場合には、変位部材が操舵機構に対して相対的に後退した状態が維持されるため、ロック機構のロック状態が維持される。
さらに、前記態様では、係止部と台車本体との係止は、変位部材が操舵機構に対して相対的に前進することにより解除される。牽引車体が停止状態から前進した場合、牽引車体からの牽引力により変位部材が操舵機構に対して相対的に前進する。これにより、ロック機構がロック状態から許容状態に切り換えられる。
前記台車において、前記ロック機構は、前記変位部材が前記操舵機構に対して相対的に後退する方向に向けて前記変位部材を前記操舵機構に対して付勢する付勢部材をさらに備えていることが好ましい。
この態様では、付勢部材によって変位部材が操舵機構に対して相対的に後退する方向に付勢されている。これにより、牽引車体が前進している状態から停止する際に、確実にロック機構を許容状態からロック状態に切り換えることができる。具体的に、前記態様では、牽引車体の停止時に、付勢部材の付勢力によって操舵機構を変位部材に引き寄せることができ、これにより、係止部を台車本体に確実に係止することができる。
また、牽引車体が停止状態から前進する場合、付勢部材の付勢力に抗して変位部材が操舵機構に対して相対的に前進する。これにより、ロック機構がロック状態から許容状態に切り換えられる。
前記台車において、前記変位部材は、上下方向に沿った軸回りに回転不能な状態で前記操舵機構に取り付けられ、前記係止部は、前記変位部材が前記操舵機構に対して相対的に後退することにより前記台車本体に対して当接する当接面を有し、前記ロック機構は、前記当接面と当接することにより前記各車輪が同方向に向いた状態で前記操舵機構が前記台車本体に対して位置決めされるように、前記台車本体に形成された被当接面をさらに備えていることが好ましい。
この態様では、操舵機構に対して上下方向に沿った軸回りに回転不能な変位部材の係止部に当接面が形成されているとともに、台車本体に被当接面が形成されている。そして、被当接面と当接面とが当接することにより、各車輪が同方向に向いた状態で操舵機構が台車本体に対して位置決めされる。そのため、変位部材が操舵機構に対して相対的に後退することにより、真っ直ぐな後進が可能な状態に操舵機構を自動的に位置決めすることができる。
前記台車において、前記ロック機構は、前記当接面と前記被当接面とが当接した状態で、前記係止部と前記台車本体とが横に位置ずれするのを規制する規制部をさらに備えていることが好ましい。
この態様では、当接面と被当接面とが横(進行方向及び上下方向と直交する方向)に位置ずれするのを規制する規制部をさらに備えている。これにより、操舵機構が台車本体に対して位置決めされた状態を後進時においても確実に維持することができる。
本発明によれば、前輪及び後輪に舵角を与える機能を有するとともに真っ直ぐの後進を適切に行なうことができる。
本発明の実施形態に係る搬送車両の全体構成を示す左側面図である。 図1に示す台車が牽引車体により前進している状態を示す平面図であり、台車本体を仮想的に示したものである。 図2に示す台車が牽引車体の旋回に追従している状態を示す平面図である。 図2に示す台車が停止又は牽引車体により後進している状態の一部を拡大して示す平面図である。 図2のV−V線断面図である。 図4のVI−VI線断面図である。 本発明の実施形態の第1変形例を示す図2相当図である。 本発明の実施形態の第2変形例を示す図2相当図である。 本発明の実施形態の第3変形例を示す図2相当図である。 本発明の実施形態の第4変形例を示す図2相当図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1を参照して、本実施形態に係る搬送車両は、自走式の牽引車体2と、牽引車体2に牽引される台車1とを備えている。なお、以下の説明では、台車1に対して牽引車体2が位置する側を前方として説明する。
台車1は、積載物を載置するための台車本体4と、台車本体4を走行可能に支持する走行部3とを備えている。
台車本体4は、走行部3上に支持される底板8と、底板8の周縁部上に設けられたフレーム9と、フレーム9の前部に設けられた左右一対の規制部10(図4参照)と、前記底板8上に設けられた前後一対の載置部11とを備えている。底板8は、平面視で略長方形の板材である。
図2を参照して、フレーム9は、底板8の前辺に沿って設けられた前フレーム9aと、底板8の後辺に沿って設けられた後フレーム9bと、底板8の右辺に沿って設けられた右フレーム9cと、底板8の左辺に沿って設けられた左フレーム9dとを備えている。
各規制部10は、詳しくは後述するが、前フレーム9aと協働して後述する係止部27を係止する。具体的に、各規制部10は、前フレーム9aの前面に固定されているとともに上下方向に延びる丸棒により形成されている。各規制部10は、互いに間隔を空けた状態で、前フレーム9aの左右方向の略中央位置に設けられている。
図1を参照して、各載置部11は、その上面に積載物を載置するためのものである。具体的に、各載置部11は、その上面に載置された積載物が左右方向に移動するのを許容するローラコンベヤである。
走行部3は、前記台車本体4を支持する4つの車輪5と、牽引車体2に連結されるものであり、牽引車体2の旋回に応じて各車輪5にそれぞれ舵角を与える操舵機構6と、操舵機構6と台車本体4とをロックするためのロック部材7とを備えている。
操舵機構6は、図2に示すように、牽引車体2の直進時には各車輪5を前後方向に沿わせるとともに、図3に示すように、牽引車体2の旋回時には各車輪5に舵角を与える。具体的に、操舵機構6は、左右一対の前輪5を支持する前輪支持部材14と、左右一対の後輪5を支持する後輪支持部材15と、前輪支持部材14と後輪支持部材15とを連結するリンク部材16と、前輪支持部材14から前方に延びる伝達部材17とを備えている。
前輪支持部材14は、右前輪5を支持する右端部と、左前輪5を支持する左端部とを有する。また、前輪支持部材14は、その長手方向の略中央位置に設けられた軸J1回りに回転可能な状態で台車本体4に取り付けられている。軸J1は、上下方向に沿った軸である。
後輪支持部材15は、右後輪5を支持する右端部と、左後輪5を支持する左端部とを有する。また、後輪支持部材15は、その長手方向の略中央位置に設けられた軸J2回りに回転可能な状態で台車本体4に取り付けられている。軸J2は、上下方向に沿った軸である。
リンク部材16は、前輪支持部材14の回動に同期して後輪支持部材15を回動させるためのものである。具体的に、リンク部材16は、前輪支持部材14に対して上下方向に沿った軸J3回り回動可能に取り付けられた前端部と、後輪支持部材15に対して上下方向に沿った軸J4回りに回動可能に取り付けられた後端部とを有する。軸J3は、軸J1よりも右側に配置されている。軸J4は、軸J2よりも左側に配置されている。したがって、図3に示すように牽引車体2が旋回すると、前輪支持部材14と後輪支持部材15とは、それぞれ逆向きに回動する。これにより、搬送車両の旋回半径を小さくすることができる。
図2及び図5を参照して、伝達部材17は、牽引車体2の牽引力を前輪支持部材14に伝達するように、後述するロック部材7を介して牽引車体2に連結されている。具体的に、伝達部材17は、前輪支持部材14からそれぞれ前方に延びる右側延設部材20及び左側延設部材21と、各延設部材20、21の前端部同士を連結する連結部材22と、連結部材22から前方に延びる操作プレート23と、操作プレート23上にそれぞれ立設された前側ピン24及び後側ピン25とを備えている。
右側延設部材20は、前輪支持部材14における軸J1の右側位置から連結部材22まで延びる。一方、左側延設部材21は、前輪支持部材14における軸J1の左側位置から連結部材22まで延びる。これにより、連結部材22に固定された操作プレート23が左右方向に揺動することにより、前輪支持部材14が軸J1回り回動する。
前側ピン24及び後側ピン25は、操作プレート23上で前後方向に離間して配置されている。前側ピン24及び後側ピン25は、それぞれ上下方向に沿って延びる。
ロック部材7は、牽引車体2からの牽引力が働く方向に沿って変位可能な状態で操舵機構6に取り付けられた変位部材18と、変位部材18を操舵機構に対して付勢する付勢部材19とを備えている。
図4及び図5を参照して、変位部材18は、操作プレート23上に設けられた変位プレート26と、変位プレート26の後端部に設けられた係止部27とを備えている。
変位プレート26は、前記牽引車体2を連結するための牽引用長孔(車体側取付部)26aと、牽引用長孔26aの後ろに設けられた3つの長孔(機構側取付部)26b〜26dとを備えている。牽引用長孔26aは、牽引車体2の連結部2a上に立設された連結ピン2bが上下方向に挿通した状態で牽引車体2を連結可能である。3つの長孔26b〜26dは、それぞれ牽引車体2からの牽引力が働く方向(前後方向)に延びる長孔であり、前後方向に一列に並んで配置されている。本実施形態では、3つの長孔26b〜26dのうちの隣接する2つの長孔(本実施形態では、長孔26c及び長孔26d)を利用して、変位部材18と操作プレート23とが連結されている。具体的に、長孔26c及び長孔26dには、前側ピン24及び後側ピン25がそれぞれ挿通している。これにより、変位部材18は、前後方向に沿って変位可能な状態で操舵機構6に取り付けられている。また、変位部材18は、上下方向に延びる2本のピン24、25によって、上下方向に沿った軸回りに回転不能な状態で操舵機構6に取り付けられている。
係止部27は、変位部材18が操舵機構6に対して相対的に後退することにより操舵機構6が台車本体4に対してロックされるように台車本体4に係止する。具体的に、係止部27は、変位プレート26の下面に固定されているとともに変位プレート26から左右方向に延びる部材である。本実施形態における係止部27は、変位プレート26の下面に固定された断面L字型の部材である。また、係止部27は、変位部材18が操舵機構6に対して相対的に後退することにより台車本体4に当接する当接面(本実施形態では後端面)27aを有する。一方、台車本体4の前フレーム9aには、当接面27aと当接することにより各車輪5が同方向(図2に示す直進時の方向)に向いた状態で操舵機構6が台車本体4に対して位置決めされる被当接面9eが形成されている。被当接面9eは、前フレーム9aの前面のうち各規制部10の間の部分である。
このように、当接面27aと被当接面9eとが当接することにより前輪支持部材14の軸J1回りの回動が規制されるため、操舵機構6が台車本体4にロックされる(ロック状態となる)。ここで、各規制部10は、図4に示すように、係止部27を左右方向の両側から挟みこむ位置に設けられている。これにより、当接面27aと被当接面9eとが当接した状態で、係止部27と台車本体4とが横に位置ずれするのを規制することができる。一方、変位部材18が操舵機構6に対して相対的に前進して当接面27aが被当接面9eから離間することにより、前輪支持部材14の軸J1回り回動が許容されるため、操舵機構6が各車輪5に舵角を与えることが許容される(許容状態となる)。
付勢部材19は、変位部材18が操舵機構6に対して相対的に後退する方向に向けて変位部材18を操舵機構6に対して付勢する。具体的に、本実施形態における付勢部材19は、係止部27の前面と連結部材22の前面との間に設けられたコイルばねにより構成されている。
本実施形態において、走行部3におけるロック部材7、並びに、台車本体4におけるフレーム9、規制部10及び付勢部材19は、ロック機構を構成する。ロック機構は、操舵機構6が各車輪5に舵角を与えるのを許容する許容状態と、各車輪5がそれぞれ同方向に向いた状態で操舵機構6を台車本体4にロックするロック状態との間で切換可能である。また、ロック機構は、牽引車体2が停止することによりロック状態となり、牽引車体2が停止状態から前進することによりロック状態から許容状態に切り換えられ、かつ、牽引車体2が停止状態から後進している間にロック状態が維持されるものである。以下、ロック部材の具体的な動作について説明する。
まず、図4及び図6に示すように、牽引車体が停止した状態において、ロック機構は、ロック状態となる。具体的に、係止部27の当接面27aと前フレーム9aの被当接面9eとが当接し、かつ、係止部27が各規制部10により左右方向に挟まれている。この状態では、当接面27aと被当接面9eとが当接していることにより、図2に示すように、各車輪5が同方向(前進時の方向)に向いた状態で、前輪支持部材14の軸J1回りの回動が規制されている。また、係止部27が各規制部10に挟まれていることにより、当接面27aと被当接面9eとが横に位置ずれするのが規制されている。
前記ロック状態から牽引車体2が前進すると、図2及び図5に示すように、ロック機構は、ロック状態から許容状態に切り換えられる。具体的に、牽引車体2の牽引力により変位部材18が操舵機構6に対して相対的に前進し、当接面27aが被当接面9eから離間するとともに、係止部27が各規制部10よりも前に変位する。このとき、付勢部材19は、牽引車体2の牽引力によって縮められる。これにより、前輪支持部材14の軸J1回りの回動が許容されるため、図3に示すように、台車1は、牽引車体2に追従することができる。
この許容状態において、牽引車体2が停止すると、ロック機構は、許容状態からロック状態に切り換えられる。具体的に、牽引車体2が停止すると台車1は、慣性力によって牽引車体2に近接する。さらに、本実施形態では、付勢部材19が設けられているので、台車1は、付勢部材19の付勢力によっても牽引車体2に近接する。このとき、変位部材18は、操舵機構6に対して相対的に後退する。これにより、係止部27が各規制部10の間に挿入されるとともに当接面27aが被当接面に対して当接する。なお、当接面27aと被当接面9eとを当接させるためには、ある程度真っ直ぐ前進した状態で牽引車体2を停止させることが必要である。
一方、前記ロック状態において、牽引車体2が後進すると、ロック機構は、ロック状態を維持する。具体的に、牽引車体2の後進力によって変位部材18が操舵機構6に対して相対的に後退した状態が維持される。これにより、係止部27が各規制部材10の間に配置された状態及び当接面27aと被当接面9eとが当接した状態が維持される。これにより、各車輪5がそれぞれ同方向に向いた状態で、台車1は真っ直ぐ後進することができる。
以上説明したように、前記実施形態では、牽引車体2が停止することによりロック状態となり、牽引車体2が停止状態から前進することによりロック状態から許容状態に切り換えられ、かつ、牽引車体2が停止状態から後進している間にロック状態が維持されるロック機構を備えている。
そのため、牽引車体2の前進時には、ロック機構が許容状態に切り換えられることにより、操舵機構6が各車輪5に舵角を与えることが許容される。そのため、台車1は、牽引車体2に追従することができる。一方、牽引車体2が停止すると、ロック機構がロック状態に切り換えられることにより、各車輪5がそれぞれ同方向に向いた状態でロックされる。そのため、この状態で台車1の各車輪5の向く方向に牽引車体2を後進させることにより、台車1を真っ直ぐ後進させることができる。ここで、牽引車体2が後進している間にもロック機構のロック状態が維持されるため、後進の途中で台車の各車輪5が異なる方向に向くことを規制することができる。したがって、台車1を安定して後進させることができる。
なお、前記実施形態において『各車輪5が同方向に向いた状態』とは、台車1の真っ直ぐな後進が可能となる程度に各車輪5の向きが揃っている状態を意味する。
前記実施形態では、牽引車体2に取り付けられる変位部材18が操舵機構6に対して相対的に後退することにより操舵機構6が台車本体4に対してロックされるように台車本体4に係止する係止部27が設けられている。牽引車体2が前進している状態から停止した場合、台車1は、牽引車体2の停止後においても、慣性力によって牽引車体2に近接する。これにより、変位部材18が操舵機構6に対して相対的に後退し、係止部27が台車本体4に係止する。そのため、牽引車体2の停止により、ロック機構は、許容状態からロック状態に切り換えられる。また、牽引車体2が停止状態から後進する場合には、変位部材18が操舵機構6に対して相対的に後退した状態が維持されるため、ロック機構のロック状態が維持される。
さらに、前記実施形態では、係止部27と台車本体4との係止は、変位部材18が操舵機構6に対して相対的に前進することにより解除される。牽引車体2が停止状態から前進した場合、牽引車体2からの牽引力により変位部材18が操舵機構6に対して相対的に前進する。これにより、ロック機構がロック状態から許容状態に切り換えられる。
前記実施形態では、付勢部材19によって変位部材18が操舵機構6に対して相対的に後退する方向に付勢されている。これにより、牽引車体2が前進している状態から停止する際に、確実にロック機構を許容状態からロック状態に切り換えることができる。具体的に、前記実施形態では、牽引車体2の停止時に、付勢部材19の付勢力によって操舵機構6を変位部材に引き寄せることができ、これにより、係止部27を台車本体4に確実に係止することができる。
また、牽引車体2が停止状態から前進する場合、付勢部材19の付勢力に抗して変位部材18が操舵機構6に対して相対的に前進する。これにより、ロック機構がロック状態から許容状態に切り換えられる。
前記実施形態では、操舵機構6に対して上下方向に沿った軸回りに回転不能な変位部材18の係止部27に当接面27aが形成されているとともに、台車本体4に被当接面9eが形成されている。そして、被当接面9eと当接面27aとが当接することにより、各車輪5が同方向に向いた状態で操舵機構6が台車本体4に対して位置決めされる。そのため、変位部材18が操舵機構6に対して相対的に後退することにより、真っ直ぐな後進が可能な状態に操舵機構6を自動的に位置決めすることができる。
前記実施形態では、当接面27aと被当接面9eとが横(左右方向)に位置ずれするのを規制する各規制部10をさらに備えている。これにより、操舵機構6が台車本体4に対して位置決めされた状態を後進時においても確実に維持することができる。
前記実施形態では、逆位相方式の4輪操舵の機能を有する台車1について説明したが、本発明の適用対象はこれに限定されない。本発明は、同位相方式の4輪操舵の機能を有する台車に対し、各車輪を同方向に維持するために適用することもできる。
なお、前記実施形態では、4つの車輪5を有する台車1について説明したが、台車1は、少なくとも1つの前輪と少なくとも1つの後輪とを含む車輪5と、牽引車体2の旋回に応じて各車輪にそれぞれ舵角を与える操舵機構6とを備えていれば、上述した効果を奏する。図7〜図10を参照して、前記実施形態の変形例について説明する。
図7に示す台車1は、1つの前輪5と、1つの後輪5と、これら車輪5に舵角を与える操舵機構6とを備えている。図8に示す台車1は、1つの前輪5と、2つの後輪5と、これら車輪5に舵角を与える操舵機構6とを備えている。図9及び図10に示す台車1は、2つの前輪5と、4つの後輪5と、これら車輪5に舵角を与える操舵機構6とを備えている。図9に示す後輪支持部材15は、その左右両端部に、前後方向に並ぶ2つの車輪5をそれぞれ支持する。一方、図10に示す後輪支持部材15は、その左右両端部に、左右方向に並ぶ2つの車輪5をそれぞれ支持する。
図7〜図10に示す台車1においても、各図に示す状態から前輪支持部材14及び後輪支持部材15が回動することにより各車輪5が異なる方向に向く。この状態においても、上述したロック機構(ロック部材7、フレーム9、規制部10及び付勢部材19)より前輪5と後輪5とが同方向にロックされるため、台車1は、真っ直ぐに後進することができる。なお、3つ以上の前輪5と、5つ以上の後輪を有する場合についても同様である。
1 台車
2 牽引車体
4 台車本体
6 操舵機構
7 ロック部材(ロック機構の一例)
8 底板
9 フレーム(ロック機構の一例)
9e 被当接面
10 規制部(ロック機構の一例)
18 変位部材
19 付勢部材(ロック機構の一例)
26 変位プレート
26a 牽引用長孔(車体側取付部)
26b〜26d 長孔(機構側取付部)
27 係止部
27a 当接面

Claims (5)

  1. 自走式の牽引車体に牽引される台車であって、
    積載物を載置するための台車本体と、
    少なくとも1つの前輪と少なくとも1つの後輪とを含み、前記台車本体を支持する複数の車輪と、
    前記牽引車体に連結されるものであり、前記牽引車体の旋回に応じて前記各車輪にそれぞれ舵角を与える操舵機構と、
    前記操舵機構が前記各車輪に舵角を与えるのを許容する許容状態と、前記各車輪がそれぞれ同方向に向いた状態で前記操舵機構を前記台車本体に対してロックするロック状態との間で切換可能なロック機構であって、前記牽引車体が停止することにより前記ロック状態となり、前記牽引車体が停止状態から前進することにより前記ロック状態から前記許容状態に切り換えられ、かつ、前記牽引車体が停止状態から後進している間にロック状態が維持されるロック機構とを備えている、台車。
  2. 前記ロック機構は、前記牽引車体を取り付けるための車体側取付部と、前記牽引車体からの牽引力が働く方向に沿って変位可能な状態で前記操舵機構に取り付けられた機構側取付部と、前記台車本体に係止可能な係止部とを有する変位部材を備え、
    前記係止部は、前記変位部材が前記操舵機構に対して相対的に後退することにより前記操舵機構が前記台車本体に対してロックされるように前記台車本体に係止し、前記係止部と前記台車本体との係止は、前記変位部材が前記操舵機構に対して相対的に前進することにより解除される、請求項1に記載の台車。
  3. 前記ロック機構は、前記変位部材が前記操舵機構に対して相対的に後退する方向に向けて前記変位部材を前記操舵機構に対して付勢する付勢部材をさらに備えている、請求項2に記載の台車。
  4. 前記変位部材は、上下方向に沿った軸回りに回転不能な状態で前記操舵機構に取り付けられ、
    前記係止部は、前記変位部材が前記操舵機構に対して相対的に後退することにより前記台車本体に対して当接する当接面を有し、
    前記ロック機構は、前記当接面と当接することにより前記各車輪が同方向に向いた状態で前記操舵機構が前記台車本体に対して位置決めされるように、前記台車本体に形成された被当接面をさらに備えている、請求項2又は3に記載の台車。
  5. 前記ロック機構は、前記当接面と前記被当接面とが当接した状態で、前記係止部と前記台車本体とが横に位置ずれするのを規制する規制部をさらに備えている、請求項4に記載の台車。
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