JP6627542B2 - 搬送台車 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送台車に関する。
物品を載置して所定の場所から他の所定の場所まで運搬する搬送台車が知られている。この搬送台車の物品載置台には、直線方向に物品を移動させることができる搬送路が設けられている。この搬送路の直線方向の一端部側には、常時物品の移動を阻止する固定ストッパが設けられ、他端部側には、物品の移動を阻止する作動状態と物品の移動を許容する非作動状態とを選択的に採ることが可能な可動ストッパが設けられている。可動ストッパは、物品を搬送路から送り出すとき及び受け入れるときには非作動状態とされ、受け入れた後は作動状態とされるのが望ましい。これによって、物品の送り出し、受け入れが円滑にできるとともに、物品の運搬時に物品が搬送台車から落下することを抑制できる。
可動ストッパの第1の機構としては、搬送台車を物品を受け渡すステーションに当接させたとき、非作動状態とする機構がある。例えば、物品の運搬時には搬送路上に可動ストッパの一部材であるストッパ部材が突出することによって物品の移動を阻止し、搬送台車がステーションに押し当てられる力を利用してワイヤを牽引しストッパ部材を搬送路から退避させて物品の移動を可能とする機構等である。可動ストッパの第2の機構としては、ステーションから物品を搬送台車に受け入れる場合には、物品の移動による押圧によって搬送路からストッパ部材が退避させられて非作動状態となるが、物品がストッパ部材上を通過して押圧がなくなると元の状態に復帰して作動状態となる機構がある。この機構の場合、搬送台車をステーションに当接させて搬送台車から物品を送り出す場合には、手動でストッパ部材を非作動状態とする必要がある。特許文献1に開示された可動ストッパは第2の機構に相当する。
特開2004−331052号公報
上記の第1の機構においては、可動ストッパを非作動状態とするには搬送台車をステーションに当接させればよいので簡便である。しかし、物品を受け入れた搬送台車をステーションから離隔させるとき、可動ストッパが作動状態から非作動状態に復帰するまで若干の距離が必要であるので急に離隔させると物品が慣性によって落下するおそれがあった。また、上記の第2の機構においては、搬送台車をステーションから離隔させるとき、可動ストッパは作動状態となっているので物品が慣性によって落下するおそれはない。しかし、物品を搬送台車からステーションに送り出す場合に手動でストッパ部材を非作動状態とする必要があり操作がわずらわしいという問題があった。
このような問題に鑑み、本発明の課題は、載置した物品を送り出すとき簡便な操作によって非作動状態となり、物品を受け入れたとき自動で作動状態となる可動ストッパを備えた搬送台車を提供することである。
本発明の第1発明は、物品を搬送する搬送台車であって、前記物品を載置して直線方向に移動させることが可能な搬送路と、該搬送路の直線方向の一端部側に配設され前記物品の移動を阻止する固定ストッパと、前記搬送路の他端部側に配設され前記物品の移動を阻止する作動状態と前記物品の移動を許容する非作動状態とを選択的に採ることが可能な可動ストッパと、を備え、該可動ストッパは、前記搬送台車の前記他端部側が前記物品を受け渡すステーション又は他の搬送台車に当接していないとき前記作動状態となり、前記搬送台車の前記他端部側が前記ステーション又は他の搬送台車に当接しているとき前記非作動状態となって前記物品を前記搬送台車と前記ステーション又は他の搬送台車との間で移動可能にするとともに、前記物品を前記搬送台車から前記ステーション又は他の搬送台車に移動させたときは前記非作動状態のままで、前記ステーション又は他の搬送台車から前記搬送台車に移動させたときは前記作動状態に復帰するように構成されていることを特徴とする。
第1発明によれば、搬送台車の他端部側をステーション又は他の搬送台車に当接させるという簡便な操作によって可動ストッパを非作動状態とすることができる。また、物品を搬送台車からステーション又は他の搬送台車に移動させたときには可動ストッパは非作動状態のままだが、物品をステーション又は他の搬送台車から前記搬送台車に移動させることにより自動で可動ストッパを作動状態に復帰させることができる。
本発明の第2発明は、第1発明において、前記可動ストッパは、前記作動状態のとき前記物品に当接するストッパ板と、該ストッパ板の動きを制御する制御機構と、を備え、前記ストッパ板は、前記搬送台車のフレーム部に対して前記直線方向に垂直で前記搬送路の上面と平行な方向に立設された第1回転軸に軸支された板状部材で、前記第1回転軸の前記一端部側に形成された物品当接部と、前記第1回転軸に対して前記物品当接部の反対側の前記ストッパ板に垂直に立設された保持ピンと、を有し、前記物品当接部が前記搬送路の上面から上方に突出した突出状態と該上面から下方に退避した退避状態との間で回転可能であり前記突出状態を維持するように回転付勢されて回転が止められており、前記制御機構は、前記ストッパ板を前記退避状態に保持する保持板と、該保持板に軸支され前記ストッパ板の回転付勢方向とは逆の方向には前記保持板と一体に回転し前記ストッパ板の回転付勢方向には該保持板とは別に回転する押動板と、前記ストッパ板を前記突出状態に回転させる牽引機構と、を有し、前記保持板は、前記フレーム部に対して前記突出状態の前記保持ピン位置より前記物品当接部側かつ下方において前記第1回転軸と平行に立設された第2回転軸に軸支された板状部材で、前記ストッパ板に対して前記保持ピンの立設側に配設されるとともに、前記フレーム部に対して前記ストッパ板の回転付勢と同じ方向に回転付勢されており、前記突出状態のとき前記保持ピンに当接することで前記保持板の回転が止められる第1面部と、前記ストッパ板が前記退避状態に至る間に前記保持ピンに対する前記第1面部の当接が外れて前記保持板が回転するとともに前記退避状態のとき前記保持板の回転が止められた状態で前記保持ピンに当接することで前記ストッパ板の回転を止める第2面部と、を有し、前記押動板は、前記突出状態の前記保持板に対して前記第2回転軸より前記物品当接部側において前記第2回転軸と平行に立設された第3回転軸に軸支された板状部材で、前記保持板に対し前記ストッパ板の反対側に配設され、前記保持板に対して前記ストッパ板の回転付勢方向とは逆の方向に回転付勢されて前記突出状態のとき回転が止められており、前記第3回転軸に対して前記第2回転軸位置とは反対側かつ上方において上方に突出した突部を有し、該突部は前記突出状態のとき前記搬送路の上面から下方に退避しており、前記退避状態のとき前記保持板とともに回転して前記搬送路の上面から上方に突出するように構成されており、前記牽引機構は、前記ストッパ板の前記第1回転軸に対して前記物品当接部側に連結される第1牽引部材と、前記搬送台車が前記ステーション又は他の搬送台車に近接する動きが機構的に伝達されて前記搬送台車が前記ステーション又は他の搬送台車に近接するときに前記第1牽引部材に係合して該第1牽引部材を下方に牽引して前記搬送台車が前記ステーション又は他の搬送台車に当接したときに前記ストッパ板を前記退避状態にしたのち前記第1牽引部材との係合を解除する第2牽引部材と、を有することを特徴とする。
第2発明によれば、搬送台車の他端部側がステーション又は他の搬送台車に当接していないとき、ストッパ板が付勢力により突出状態に保持される。このとき、保持板は、第1面部と保持ピンとの当接により回転が止められている。搬送台車の他端部側をステーション又は他の搬送台車に当接させると、牽引機構の第1牽引部材が第2牽引部材により下方に牽引されてストッパ板が退避状態となる。ストッパ板が退避状態を採ると、保持板の第1面部と保持ピンとの当接が外れて第2面部と保持ピンとが当接し、ストッパ板が退避状態に保持される。また、ストッパ板が退避状態を採ったとき、牽引機構の第1牽引部材と第2牽引部材との係合が外れるため、ストッパ板は保持板によってのみ退避状態に保持された状態となる。ここで、物品を搬送台車からステーション又は他の搬送台車に移動させたときは、押動板の突部が物品に押圧されることで、押動板がストッパ板の回転付勢方向と同じ方向に保持板とは別に回転する。しかし、物品をステーション又は他の搬送台車から搬送台車に移動させたときは、押動板の突部が物品に押圧されることで、押動板が保持板と一体的に回転してストッパ板の退避状態の保持を解除させる。すなわち、3枚の板状部材と牽引機構とを動作させるという簡潔な構造によって、可動ストッパを、簡便な操作で非作動状態とし、物品を受け入れたとき自動で作動状態とすることができる。
本発明の第3発明は、第2発明において、前記第1牽引部材は、上下方向に延びる部材で、上部が前記ストッパ板に軸支され下部に前記ストッパ板に対して垂直方向に延びる係合部が設けられて上下方向に移動可能に前記フレーム部に対して配設されており、前記第2牽引部材は、前記フレーム部に対して上下方向に移動可能かつ上方に付勢されて配設され前記搬送台車が前記ステーション又は他の搬送台車に近接するとき引き下げられる上下動部材と、該上下動部材の上部に前記係合部と同じ方向に延びて配設された第4回転軸に揺動可能に取付けられたプレートと、該プレートの前記第4回転軸より下側に前記第4回転軸を挟んで前記プレートに垂直に設けられた一対のピンと、を有し、前記フレーム部には、前記ピンの一方が前記係合部に上方から当接した状態で前記上下動部材が引き下げられるとき前記ストッパ板が前記退避状態となるまで前記プレートの前記上下動部材に対する回転を止め、前記ストッパ板が前記退避状態となった後は前記ピンの一方が前記係合部との当接から外れる方向に前記プレートを回転させるように前記ピンの他方を保持する保持部材が設けられていることを特徴とする。
第3発明によれば、搬送台車がステーション又は他の搬送台車に近接するとき、第2牽引部材の上下動部材が引き下げられ、プレートに設けられた2つのピンの一方が第1牽引部材の係合部に上方から当接して係合部を下方に押圧する。係合部が下方に押圧されることでストッパ板が退避状態となると、プレートが回転して上記ピンの一方が係合部との当接から外れる方向に回転する。すなわち、プレートを回転させるという簡潔な構造によって、ストッパ板が退避状態を採ったときに牽引機構の第1牽引部材と第2牽引部材との係合を外すことができる。
本発明の一実施形態である搬送台車の前端部側が定盤載置台から離れている状態を示す図である。 上記実施形態の搬送台車において、搬送台車の前端部側が定盤載置台に当接した状態を示す図である。 上記実施形態の搬送台車において、搬送台車の搬送路上から定盤載置台の搬送路上へと定盤が移動した状態を示す図である。 上記実施形態の搬送台車において、定盤載置台の搬送路上から搬送台車の搬送路上へと定盤が返された状態を示す図である。 上記実施形態の搬送台車において、搬送台車の前端部側が定盤載置台から離れている状態を上から見た平面図である。 上記実施形態の搬送台車において、搬送台車の前端部側が定盤載置台から離れているときの搬送台車側ストッパの状態を示す正面図である。 上記実施形態の搬送台車において、搬送台車の前端部側が定盤載置台から離れているときの搬送台車側ストッパの状態を示す側面図である。 上記実施形態の搬送台車において、搬送台車の前端部側が定盤載置台に当接したときの搬送台車側ストッパの状態を示す正面図である。 上記実施形態の搬送台車において、搬送台車の搬送路上から定盤載置台の搬送路上へと定盤が移動していくときの搬送台車側ストッパの状態を示す正面図である。 上記実施形態の搬送台車において、定盤載置台の搬送路上から搬送台車の搬送路上へと定盤が戻されていくときの搬送台車側ストッパの状態を示す正面図である。 上記実施形態の搬送台車において、搬送台車の搬送路上に定盤が戻される動作が完了したときの搬送台車側ストッパの状態を示す正面図である。 上記実施形態の搬送台車において、搬送台車側ストッパの解除機構の一部を示す上面図である。 載置台側ストッパの解除機構の一部を示す上面図である。
図1〜図13は、本発明の一実施形態を示す。
<本実施形態の搬送台車20を用いた搬送システム1の概略>
図1に示すように、本発明の一実施形態である搬送台車20を用いた搬送システム1は、搬送台車20とフロアFに定置された定盤載置台50との間で物品を搬送するシステムとして構成される。物品としては、例えば、溶接用位置合わせゲージ(図示せず)を上面に配設した定盤Sが挙げられる。搬送台車20は、図示しない他の載置台から受け取った定盤Sを定盤載置台50まで運搬して受け渡す。定盤載置台50は、作業台としての機能を有する台で受け取った定盤Sをその台上に固定してその上でワークの溶接作業を行うことを可能とする。各図中、搬送台車20を定盤載置台50に対して近付けていく方向を前方とした場合の前、後、上、下、左、右、の各方向を示す。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。定盤Sが、特許請求の範囲の「物品」に相当する。定盤載置台50が特許請求の範囲の「ステーション」に相当する。
<搬送台車20について>
図1及び図5に示すように、搬送台車20は、金属製の角パイプが略直方体枠状に組まれて構成された搬送台車フレーム21と、搬送台車フレーム21の下部四隅に取付けられたキャスタ25と、搬送台車フレーム21の後上方部に取付けられた把持部26と、を備えている。さらに、搬送台車20は、搬送台車フレーム21の上部に配設された搬送路22と、搬送路22の前端部左側近傍に配設された搬送台車側ストッパ30と、を備えている。搬送路22は、搬送台車フレーム21の前後方向に延びる上辺部21uと、この上辺部21uの上端面に対して複数個均一な間隔で前後方向に並ぶように取付けられたボールキャスタ23と、から構成されている。搬送路22の後端部及び左右両端部には、規制板221が設けられており、搬送路22上に載置された定盤Sが後方及び左右方向に移動しないように位置規制している。なお、図1では、後方の規制板221rのみを図示し、左右方向の規制板221sは省略している。搬送路22が、特許請求の範囲の「搬送路」に相当する。後方の規制板221rが、特許請求の範囲の「固定ストッパ」に相当する。搬送台車側ストッパ30が、特許請求の範囲の「可動ストッパ」に相当する。
<搬送台車側ストッパ30について>
図1及び図6に示すように、搬送台車側ストッパ30は、搬送台車フレーム21の上下方向に延びる左側の前辺部21fの上端部右側面と前後方向に延びる左側の上辺部21uの前端部右側面とに跨って締結固定された基板31と、基板31の上側部位に配設されたストッパ板321と、ストッパ板321の動作を制御する制御機構30Sと、から構成されている。制御機構30Sは、ストッパ板321の右側に配設された保持板331及び押動板341と、基板31の下側部位から搬送台車フレーム21の下辺部21dにわたって配設された解除機構35と、基板31の下側部位に配設され解除機構35の動作により動く牽引機構36と、から構成されている。
<基板31について>
図6及び図7に示すように、基板31は、右方から見て上下方向に長尺な略矩形状の板から後方上端部及び前方下端部を切り欠いたような形状に形成されており、左右方向に対して垂直な状態で搬送台車フレーム21に固定されている。基板31は、右方に突出するように固定された複数のブラケットを備えている。この複数のブラケットは、板材を断面L字状に折り曲げた形状となっており、L字の一辺部分が基板31に固定され、L字の他辺部分が基板31に起立された状態となっている。ブラケットは、主として、基板31の上下方向中間部より若干上方の前端部近傍に固定された第1ブラケット311と、基板31の上端部より若干下方の後端部近傍に固定された第2ブラケット312と、第2ブラケット312よりわずかに下方の前端部に固定された第3ブラケット313と、第2ブラケット312よりわずかに前下側に固定された第4ブラケット314と、基板31の上下方向中間部の前端部近傍に固定された固定側被当接部31Bと、が配設されている。なお、図7では、図を見易くするために、第2ブラケット312、第3ブラケット313及び第4ブラケット314を省略している。固定側被当接部31Bが、特許請求の範囲の「保持部材」に相当する。
<ストッパ板321について>
図6及び図7に示すように、ストッパ板321は、後端部が弧となる略扇形に形成された板であり、基板31より右側に配設されている。ストッパ板321は、その前後方向中央部より若干前方の上側部位が、第1回転軸321Aを介して、基板31の上端部よりわずかに下方に枢支されている。ストッパ板321の前端部近傍には、右方に突出したローラ321Bが取付けられている。また、ストッパ板321の第1回転軸321Aとローラ321Bとの間の部位の右側面には、ばね321Eの一端部が連結されている。ばね321Eはその他端部が第1ブラケット311に取付けられており、これにより、ストッパ板321が図6において第1回転軸321Aを中心に時計回り方向に付勢された状態となっている。ストッパ板321の後上端部には、上方に張り出した物品当接部321Cが形成されている。搬送台車20の前端部側が定盤載置台50に当接していないとき、ストッパ板321はばね321Eの付勢力により、物品当接部321Cが搬送路22のボールキャスタ23の上端部をつないだ面より上方へ定盤Sの厚み寸法と同程度の高さ突出した突出状態を採る。なお、ストッパ板321の前後方向中央部の下端部には、切り欠き321Gが形成されている。ローラ321Bが、特許請求の範囲の「保持ピン」に相当する。
<保持板331について>
図6〜図8に示すように、保持板331は、上下方向に長尺な略矩形に形成された板であり、ストッパ板321より右側に配置されている。保持板331は、その中央部よりわずかに前側の部位が第2回転軸331Aを介して基板31に枢支されている。保持板331の第2回転軸331Aは、ストッパ板321の第1回転軸321Aの略真下に位置している。なお、第2回転軸331Aは、ストッパ板321が図6において反時計回り方向に回転した時にストッパ板321の切り欠き321Gに入り込むことでストッパ板321と干渉しない構成となっている。保持板331の下端部近傍の第2回転軸331Aの略真下の位置には、右方に突出したピン331Dが取付けられている。また、保持板331の第2回転軸331Aとピン331Dとの間の部位の右側面には、ばね331Eの一端部が連結されている。ばね331Eはその他端部が第2ブラケット312に取付けられており、これにより、保持板331は図6において第2回転軸331Aを中心に時計回り方向に付勢された状態となっている。なお、保持板331の前端の第2回転軸331Aより上側の部位である前端上側部331Bは、ストッパ板321が突出状態にあるときにローラ321Bに前方から当接される部位となっている。そして、保持板331に連結されたばね331Eのばね定数は、ストッパ板321に連結されたばね321Eのばね定数より弱いものとなっている。このため、保持板331は、ローラ321Bによって図6における反時計回り方向に回転するように押圧されることになる。これにより、保持板331は、その前端部下側が第3ブラケット313に固定されたピンP4に押し付けられて回転規制され、長手方向が上下方向と一致する非保持姿勢を採る。前端上側部331Bが、特許請求の範囲の「第1面部」に相当する。
<押動板341について>
図6及び図7に示すように、押動板341は、略矩形の板の後端部上側に上方へ突出する突部341Bを形成した形状であり、保持板331より右側に配置されている。押動板341は、その中央部より若干前側の部位が第3回転軸341Aを介して保持板331の前後方向中央部よりわずかに後下側に枢支されている。また、押動板341の前後方向中央部よりわずかに前側の下端部近傍の右側面には、ばね341Eの一端部が連結されている。ばね341Eは、その他端部が保持板331に連結されており、これにより、押動板341は保持板331に対して図6において第3回転軸341Aを中心に反時計回り方向に付勢された状態となっている。このため、押動板341の前端部下側は保持板331のピン331Dに当接した状態に維持される。図6及び図8に示すように、押動板341は、保持板331が非保持姿勢を採っている時には、突部341Bの上端部が搬送路22のボールキャスタ23の上端部をつないだ面より下側に位置した非突出状態を採り、保持板331が保持姿勢を採っている時には、突部341Bの上端部が搬送路22のボールキャスタ23の上端部をつないだ面より上方へ定盤Sの厚み寸法よりわずかに低い高さで突出した突出状態を採る。
<解除機構35について>
図1、図6及び図12に示すように、解除機構35は、主として、搬送台車フレーム21の左右方向に延びる下辺部21dの下側を通って前後方向に延びる丸棒部材351と、丸棒部材351の後端部に一端が枢支された上面視略L字状のクランク部材352と、クランク部材352の他端に下端部が連結されたワイヤ353と、基板31に枢支されワイヤ353に引っ張られて動く伝達機構354と、から構成されている。
図1、図2及び図12に示すように、丸棒部材351は、図示しないブラケットを介して搬送台車フレーム21に取付けられている。丸棒部材351は、搬送台車20の前端部側が定盤載置台50に当接したときに丸棒部材351の前端部が載置台フレーム51の下辺部51dに当接して、図12の二点鎖線で示すように相対的に後方に押し動かされるようになっている。クランク部材352は、支軸352Aにより図示しないブラケットを介して搬送台車フレーム21に枢支されている。クランク部材352は、丸棒部材351が後方に押し動かされることにより、ワイヤ353を引っ張るように回転する構成となっている。なお、丸棒部材351及びクランク部材352は、図示しない付勢手段により丸棒部材351が後方に押し動かされる前の状態(図12の実線参照)に戻るように付勢されている。図6及び図12に示すように、ワイヤ353は、いわゆるコントロールケーブルであり、詳細には、アウタチューブ353Aと、アウタチューブ353Aに内装されるインナワイヤ353Bと、から構成されており、アウタチューブ353Aの下端部が図示しないブラケットを介して搬送台車フレーム21の下辺部21dに固定され、インナワイヤ353Bの下端部がクランク部材352の支軸352Aが無い側の端部に連結される構成となっている。図6及び図7に示すように、伝達機構354は、右方から見て正面視略T字形であり後端部が基板31の後下方の右側面に枢支された第1伝達板354Aと、略矩形状であり上端部が第1伝達板354Aの前端部左側面に枢支された第2伝達板354Bと、を備える。第1伝達板354Aの下方へ延在している下方延設部354Aaの下端部には、ワイヤ353のインナワイヤ353Bの上端部が連結されている。第1伝達板354Aは、その前端部より若干後方部位の右側面と基板31の中央部より若干上側部位の右側面との間にわたって取付けられたばね354Eの付勢力により、図6において後端部を中心に反時計回り方向に付勢された状態にある。
<牽引機構36について>
図6及び図7に示すように、牽引機構36は、上下方向に長尺な細長い略矩形状の板であり上端部がストッパ板321の右側面に枢支された垂下板363と、上下方向に延びる丸棒状の部材であり第2伝達板354Bの右側面に下端部が枢支された上下動部材365と、上下動部材365の上端部に枢支されたプレート366と、から構成されている。垂下板363は、支軸363Aを介して、ストッパ板321の後部上側の右側面に枢支されている。垂下板363は、その上下方向中央部近傍に、上下方向に長尺な長孔363Bを備え、下端部近傍に、右方に突出する水平な面状の突起である可動側被当接部363Cを備えている。垂下板363の長孔363Bには、基板31に固定されたピンP1が通されており、垂下板363の上下移動が直線的にガイドされるようになっている。上下動部材365は、基板31に固定された固定側被当接部31Bと、垂下板363の可動側被当接部363Cと、の間を通されてさらに上方へ延びている。上下動部材365の上端部右側には、プレート366の上側頂点部366uが第4回転軸366Aを介して枢支されている。プレート366は、右方から見て正面視略三角形の板材であり、基板31に対して平行に配設されている。プレート366は、自重作用により前側頂点部366fと後側頂点部366rとが水平に並んだ押し下げ姿勢を採っている。プレート366は、前側頂点部366fの左側に突出するように固定された固定側当接ピン366Bと、後側頂点部366rの左側に突出するように固定された可動側当接ピン366Cと、を備えている。なお、固定側当接ピン366Bは、固定側被当接部31Bに取付けられた上下方向に延びるピンP2に後側から当接された状態にある。このため、プレート366は、第4回転軸366Aを中心に固定側当接ピン366Bが前方移動するように回転することはできるが、固定側当接ピン366BがピンP2の位置を超えて後方移動するように回転することはできない構成となっている。なお、プレート366は、押し下げ姿勢を採っている時には、固定側当接ピン366Bが基板31の固定側被当接部31Bの真上に位置し、可動側当接ピン366Cが垂下板363の可動側被当接部363Cの真上に位置するように構成されている。垂下板363が、特許請求の範囲の「第1牽引部材」に相当する。可動側被当接部363Cが、特許請求の範囲の「係合部」に相当する。上下動部材365及びプレート366が、特許請求の範囲の「第2牽引部材」に相当する。
<定盤載置台50について>
図1及び図5に示すように、定盤載置台50は、金属製の角パイプが略直方体枠状に組まれて構成された載置台フレーム51と、載置台フレーム51の上部に配設された搬送路52と、載置台フレーム51の下部四隅に取付けられた脚部55と、搬送路52の後端部左側近傍に配設された載置台側ストッパ60と、を備えている。搬送路52は、載置台フレーム51の前後方向に延びる上辺部51uと、上辺部51uの上端面に対して均一な間隔で複数個前後方向に並ぶように取付けられたボールキャスタ53と、から構成されている。搬送路52の前端部及び左右両端部には、規制板521が設けられており、搬送路52上に載置された定盤Sが前方及び左右方向に移動しないように位置規制している。なお、図1では、前方の規制板521のみを図示し、左右方向の規制板521は省略している。
<載置台側ストッパ60について>
図1に示すように、載置台側ストッパ60は、載置台フレーム51の前後方向に延びる左側の上辺部51uの後端部右側面に対して前上方に延びるように取付けられた略矩形状の支持部材623と、支持部材623の前端部に取付けられたストッパローラ621と、支持部材623から載置台フレーム51の左右方向に延びる下辺部51dにわたって配設された解除機構65と、から構成されている。支持部材623は、ストッパローラ621が搬送路52のボールキャスタ53の上端部をつないだ面より上方へ突出した姿勢と、当該面より下方に退避した姿勢と、の間で傾動可能な構成となっており、図1における反時計周り方向に付勢されている。図1及び図13に示すように、解除機構65は、主として、載置台フレーム51の左右方向に延びる下辺部51dの上面に取付けられた水平なブラケット51daと、ブラケット51daの上側に支軸652Aを介して枢支された長辺が右後方に延び短辺が左後方に延びる略L字状のクランク部材652と、クランク部材652の長辺の先端に取付けられた当接部材651と、クランク部材652の短辺の先端に下端部が連結されたワイヤ653と、から構成されている。当接部材651は、搬送台車20の前端部側が定盤載置台50に当接したときに搬送台車フレーム21の下辺部21dに当接して、図13の二点鎖線で示すように相対的に前方に押し動かされるようになっている。クランク部材652は、当接部材651が前方に押し動かされることによりワイヤ653を引っ張るように回転する構成となっている。図13に示すように、ワイヤ653は、いわゆるコントロールケーブルであり、詳細には、アウタチューブ653Aと、アウタチューブ653Aに内装されるインナワイヤ653Bと、から構成されており、アウタチューブ653Aの下端部は図示しないブラケットを介して載置台フレーム51の下辺部51dに固定され、インナワイヤ653Bの下端部がクランク部材652の当接部材651が無い側の端部に連結される構成となっている。図1に示すように、ワイヤ653のインナワイヤ653Bの上端部は支持部材623に連結されており、搬送台車20の前端部が定盤載置台50に当接してインナワイヤ653Bが引っ張られると、ストッパローラ621が搬送路52上から退避するように動かされることになる。なお、クランク部材652は、図示しない付勢手段により当接部材651が前方に押し動かされる前の状態(図13の実線参照)に戻るように付勢されている。
<搬送台車20の動作について>
まず、図1及び図6に示すように、定盤Sを搬送台車20の搬送路22上へ載置する。このとき、搬送台車側ストッパ30のストッパ板321は、その物品当接部321Cが搬送路22のボールキャスタ23の上端部をつないだ面より上方へ突出する突出状態を採る。ストッパ板321は、ローラ321B及び保持板331を介してピンP4により回転規制されることで、ストッパ板321の物品当接部321Cが前方に押圧されても突出状態のまま当該押圧力を支持可能となっている。このため、定盤Sが搬送路22上で前方移動しようとしても、定盤Sの前端部がストッパ板321の物品当接部321Cの後側と当接して定盤Sの前方移動が阻止される。なお、ストッパ板321が突出状態にあるとき、ストッパ板321の後端部下側は第2ブラケット312に固定されたピンP3の前端部からわずかに離隔している。このため、ピンP3は、ストッパ板321の図6における時計回り方向及び反時計回り方向の回転に干渉しない構成となっている。しかし、例えば、定盤Sを勢いよく前方移動させる等してストッパ板321の物品当接部321Cに過大な荷重が印加されて保持板331の前端上側部331Bがローラ321Bからの押圧力により変形した場合等には、ストッパ板321の後端部下側にピンP3の前端部が当接しピンP3により当該荷重を受け止めることができる。
次に、図2、図6及び図12に示すように、搬送台車20を前方移動させて定盤載置台50に当接させていく。これにより、搬送台車側ストッパ30の解除機構35の丸棒部材351が載置台フレーム51の下辺部51dに当接して相対的に後方に押し動かされ、クランク部材352を介して、インナワイヤ353Bが下方へ引っ張られる。インナワイヤ353Bが下方へ引っ張られていくと、伝達機構354の第1伝達板354Aが前後方向に略水平であった水平姿勢から前端部が下がった姿勢となり、牽引機構36の上下動部材365が下方へ引き下げられていく。上下動部材365が下方へ引き下げられていくと、プレート366が共に下方へ移動していき、プレート366の固定側当接ピン366Bが固定側被当接部31Bと当接し、可動側当接ピン366Cが可動側被当接部363Cと当接する。この状態から、さらに上下動部材365が下方へ引き下げられていくと、固定側当接ピン366Bは固定側被当接部31Bに当接しているためそれ以上の下方移動が規制され、可動側当接ピン366Cはさらに下方へ移動して可動側被当接部363Cを押し下げていく。これにより、図8に示すように、ストッパ板321は第1回転軸321Aを中心に紙面反時計回り方向に回転し、搬送路22のボールキャスタ23の上端部をつないだ面より物品当接部321Cが下方に退避した退避状態となる。これに伴って、ストッパ板321のローラ321Bが前方移動するため、保持板331の前端上側部331Bとローラ321Bとの当接が外されて、保持板331がばね331Eの付勢力により紙面時計回り方向に回転する。紙面時計回り方向に回転した保持板331は、その後端部下側が第4ブラケット314に固定されたピンP5と当接してそれ以上の紙面時計周り方向の回転が規制されることで、長手方向が約60度前上方に傾斜した保持姿勢を採る。保持板331が保持姿勢を採ると、保持板331の上端の第2回転軸331Aより前側の部位である上端前側部331Cがストッパ板321のローラ321Bに当接する。搬送台車20の前端部を定盤載置台50に当接させる動作が完了すると、プレート366は、第4回転軸366Aを中心に回転し、可動側当接ピン366Cが可動側被当接部363Cの上方から前方にオフセットしたオフセット姿勢を採る。これにより、可動側当接ピン366Cからの可動側被当接部363Cに対する押圧力が解除されて、保持板331の上端前側部331Cとローラ321Bとの当接によりストッパ板321が退避状態に保持された状態となる。押動板341は保持板331と共に紙面時計回り方向に回転し、押動板341の突部341Bの上端部を搬送路22のボールキャスタ23の上端部をつないだ面より上方へ突出させた突出状態を採る。搬送台車側ストッパ30のストッパ板321が搬送路22から退避すると同時に、定盤載置台50の載置台側ストッパ60の解除機構65も動いて、ストッパローラ621も搬送路52上から退避するように動く。保持板331の上端前側部331Cが、特許請求の範囲の「第2面部」に相当する。
この状態で、図9に示すように、定盤Sを前方移動させて、搬送台車20の搬送路22上から定盤載置台50の搬送路52上へと送り出していく。これにより、定盤Sの前端部が押動板341の突部341Bの上端部に後方から当接し、前方に押していく。すると、押動板341のみが第3回転軸341Aを中心に紙面時計回り方向に回転する。定盤Sの搬送路52上への移動が完了すると、押動板341は、ばね341Eの付勢力により再び突出状態に戻る。この状態で、搬送台車20を定盤載置台50から離して溶接作業の妨げにならない場所まで移動させたのちに、搬送路52上で定盤Sの上面に固定された溶接用位置合わせゲージを用いてワークの溶接作業を行う。搬送台車20を定盤載置台50から離すと、載置台側ストッパ60のストッパローラ621が突出状態となり定盤Sの後方移動を阻止する状態に戻る。このため、搬送台車20が定盤載置台50から離れている状態であっても、定盤Sの搬送路52上での後方移動を阻止できる。溶接作業が完了したのち、再度、搬送台車20を定盤載置台50に当接させることで、図8に示すように、再び載置台側ストッパ60のストッパローラ621を搬送路52上から退避した状態となる。なお、上記溶接作業は、搬送台車20を定盤載置台50に当接させたままで行うこともできる。
搬送路52上での溶接作業が完了したら、図10に示すように、定盤Sを後方移動させて、定盤載置台50の搬送路52上から搬送台車20の搬送路22上へと戻していく。これにより、定盤Sの後端部が押動板341の突部341Bの上端部に前方から当接し、後方に押していく。すると、押動板341は第3回転軸341Aを中心に紙面反時計回り方向に回転する。このとき、押動板341は、ピン331Dを介して、保持板331を紙面反時計回り方向に押し動かす。保持板331が紙面反時計回り方向に押し動かされると、保持板331の前端上側部331Cがストッパ板321のローラ321Bから離隔し、ストッパ板321がばね321Eの付勢力により第1回転軸321Aを中心に紙面時計回り方向に回転しようとする。しかし、この時点では、ストッパ板321は定盤Sの下面部と当接しているため突出状態に戻ることができない。定盤Sの後方移動が完了する直前に定盤Sの前端部がストッパ板321から離れると、図11に示すように、ストッパ板321が紙面時計回り方向に回転して突出状態に戻る。これにより、搬送台車20を定盤載置台50に当接させた状態のまま、搬送台車側ストッパ30が搬送路22上での定盤Sの前方移動を阻止する状態に戻ることになる。そして、搬送台車20を後方移動させて定盤載置台50から離し、定盤Sを保管場所へと運搬する。
以上のように構成される本実施形態は、次のような作用効果を奏する。搬送台車20の前端部側が定盤載置台50に当接していないとき、ストッパ板321がばね321Eの付勢力により、突出状態に保持される。このとき、保持板331は、前端上側部331Bとローラ321Bとの当接により、ばね321Eの付勢力を受けて非保持姿勢に維持される。搬送台車20の前端部側を定盤載置台50に当接させると、プレート366の可動側当接ピン366Cが、垂下板363の可動側被当接部363Cに上方から当接してこれを押し下げ、ストッパ板321に退避状態を採らせる。ストッパ板321が退避状態を採ると、保持板331が非保持姿勢から保持姿勢となり保持板331の上端前側部331Cとローラ321Bとが当接する。これにより、ストッパ板321は退避状態に保持される。すなわち、搬送台車20の前端部側を定盤載置台50に当接させるという簡便な操作によって、搬送台車側ストッパ30を非作動状態とすることができる。また、ストッパ板321が退避状態を採ったとき、プレート366がオフセット姿勢となって可動側当接ピン366Cと垂下体363の可動側被当接部363Cとの係合が外れる。このため、ストッパ板321は保持板331によってのみ退避状態に保持された状態となる。ここで、定盤Sを搬送台車20から定盤載置台50に移動させたときは、押動板341の突部341Bが前方に押圧されることで、押動板341がストッパ板321の回転付勢方向と同じ方向に保持板331とは別に回転する。しかし、定盤Sを定盤載置台50から搬送台車20に移動させたときは、押動板341の突部341Bが後方に押圧されることで、押動板341が保持板331と一体的に回転してストッパ板321の退避状態の保持を解除させる。これにより、ストッパ板321はばね321Eの付勢力により定盤Sの下面部に押し付けられ、移動していく定盤Sの下面部に摺接する状態となる。そして、定盤Sがストッパ板321の上側を通り過ぎると、ストッパ板321は突出状態に復帰する。すなわち、搬送台車20の搬送路22に定盤Sを受け入れた時に自動で搬送台車側ストッパ30が作動状態に復帰することができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、本実施形態においては特に言及しなかったが、定盤Sを搬送台車20の搬送路22上と定盤載置台50の搬送路52上との間で前後方向への移動させる操作は、作業員の手作業によりなされてもよいし、電動装置によりなされてもよいし、ぜんまいや定盤Sの自重作用等を利用したからくりによりなされてもよい。
また、本実施形態においては、定盤載置台50の載置台側ストッパ60が、搬送台車20の搬送台車側ストッパ30と異なる構成となっている例を示した。しかし、載置台側ストッパ60を、搬送台車側ストッパ30を前後逆転させたような構成とすることもできる。
また、本実施形態においては、搬送台車20が定盤Sを運搬する相手として、定盤載置台50を示した。しかし、これに限定されない。すなわち、例えば、定盤載置台50以外でフロアFに固定される載置台、又は、搬送路を備えた他の搬送台車、を搬送相手とすることもできる。
20 搬送台車
21 搬送台車フレーム(フレーム部)
22 搬送路
221r 後方の規制板(固定ストッパ)
30 搬送台車側ストッパ(可動ストッパ)
30S 制御機構
31B 固定側被当接部(保持部材)
321 ストッパ板
321A 第1回転軸
321B ローラ(保持ピン)
321C 物品当接部
331 保持板
331A 第2回転軸
331B 前端上側部(第1面部)
331C 上端前側部(第2面部)
341 押動板
341A 第3回転軸
36 牽引機構
363 垂下板(第1牽引部材)
363C 可動側被当接部(係合部)
365 上下動部材(第2牽引部材)
366 プレート(第2牽引部材)
366A 第4回転軸
366B 固定側当接ピン(ピンの他方)
366C 可動側当接ピン(ピンの一方)
50 定盤載置台(ステーション)
S 定盤(物品)

Claims (3)

  1. 物品を搬送する搬送台車であって、
    前記物品を載置して直線方向に移動させることが可能な搬送路と、
    該搬送路の直線方向の一端部側に配設され前記物品の移動を阻止する固定ストッパと、
    前記搬送路の他端部側に配設され前記物品の移動を阻止する作動状態と前記物品の移動を許容する非作動状態とを選択的に採ることが可能な可動ストッパと、
    を備え、
    該可動ストッパは、
    前記搬送台車の前記他端部側が前記物品を受け渡すステーション又は他の搬送台車に当接していないとき前記作動状態となり、
    前記搬送台車の前記他端部側が前記ステーション又は他の搬送台車に当接した際に、前記可動ストッパが前記ステーション又は他の搬送台車により押される動作によって、前記非作動状態となって前記物品を前記搬送台車と前記ステーション又は他の搬送台車との間で移動可能にするとともに、前記物品を前記搬送台車から前記ステーション又は他の搬送台車に移動させたときは前記非作動状態のままで、前記物品を前記ステーション又は他の搬送台車から前記搬送台車に移動させたときは、前記可動ストッパが前記物品に押されることで、前記作動状態に復帰するように構成されている搬送台車。
  2. 請求項1において、
    前記可動ストッパは、前記作動状態のとき前記物品に当接するストッパ板と、該ストッパ板の動きを制御する制御機構と、を備え、
    前記ストッパ板は、前記搬送台車のフレーム部に対して前記直線方向に垂直で前記搬送路の上面と平行な方向に立設された第1回転軸に軸支された板状部材で、前記第1回転軸の前記一端部側に形成された物品当接部と、前記第1回転軸に対して前記物品当接部の反対側の前記ストッパ板に垂直に立設された保持ピンと、を有し、前記物品当接部が前記搬送路の上面から上方に突出した突出状態と該上面から下方に退避した退避状態との間で回転可能であり前記突出状態を維持するように回転付勢されて回転が止められており、
    前記制御機構は、前記ストッパ板を前記退避状態に保持する保持板と、該保持板に軸支され前記ストッパ板の回転付勢方向とは逆の方向には前記保持板と一体に回転し前記ストッパ板の回転付勢方向には該保持板とは別に回転する押動板と、前記ストッパ板を前記突出状態に回転させる牽引機構と、を有し、
    前記保持板は、前記フレーム部に対して前記突出状態の前記保持ピン位置より前記物品当接部側かつ下方において前記第1回転軸と平行に立設された第2回転軸に軸支された板状部材で、前記ストッパ板に対して前記保持ピンの立設側に配設されるとともに、前記フレーム部に対して前記ストッパ板の回転付勢と同じ方向に回転付勢されており、前記突出状態のとき前記保持ピンに当接することで前記保持板の回転が止められる第1面部と、前記ストッパ板が前記退避状態に至る間に前記保持ピンに対する前記第1面部の当接が外れて前記保持板が回転するとともに前記退避状態のとき前記保持板の回転が止められた状態で前記保持ピンに当接することで前記ストッパ板の回転を止める第2面部と、を有し、
    前記押動板は、前記突出状態の前記保持板に対して前記第2回転軸より前記物品当接部側において前記第2回転軸と平行に立設された第3回転軸に軸支された板状部材で、前記保持板に対し前記ストッパ板の反対側に配設され、前記保持板に対して前記ストッパ板の回転付勢方向とは逆の方向に回転付勢されて前記突出状態のとき回転が止められており、
    前記第3回転軸に対して前記第2回転軸位置とは反対側かつ上方において上方に突出した突部を有し、該突部は前記突出状態のとき前記搬送路の上面から下方に退避しており、前記退避状態のとき前記保持板とともに回転して前記搬送路の上面から上方に突出するように構成されており、
    前記牽引機構は、前記ストッパ板の前記第1回転軸に対して前記物品当接部側に連結される第1牽引部材と、前記搬送台車が前記ステーション又は他の搬送台車に近接する動きが機構的に伝達されて前記搬送台車が前記ステーション又は他の搬送台車に近接するときに前記第1牽引部材に係合して該第1牽引部材を下方に牽引して前記搬送台車が前記ステーション又は他の搬送台車に当接したときに前記ストッパ板を前記退避状態にしたのち前記第1牽引部材との係合を解除する第2牽引部材と、を有する搬送台車。
  3. 請求項2において、
    前記第1牽引部材は、上下方向に延びる部材で、上部が前記ストッパ板に軸支され下部に前記ストッパ板に対して垂直方向に延びる係合部が設けられて上下方向に移動可能に前記フレーム部に対して配設されており、
    前記第2牽引部材は、前記フレーム部に対して上下方向に移動可能かつ上方に付勢されて配設され前記搬送台車が前記ステーション又は他の搬送台車に近接するとき引き下げられる上下動部材と、該上下動部材の上部に前記係合部と同じ方向に延びて配設された第4回転軸に揺動可能に取付けられたプレートと、該プレートの前記第4回転軸より下側に前記第4回転軸を挟んで前記プレートに垂直に設けられた一対のピンと、を有し、
    前記フレーム部には、前記ピンの一方が前記係合部に上方から当接した状態で前記上下動部材が引き下げられるとき前記ストッパ板が前記退避状態となるまで前記プレートの前記上下動部材に対する回転を止め、前記ストッパ板が前記退避状態となった後は前記ピンの一方が前記係合部との当接から外れる方向に前記プレートを回転させるように前記ピンの他方を保持する保持部材が設けられている搬送台車。
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