JP2001213110A - 段差対応2輪キャスター - Google Patents
段差対応2輪キャスターInfo
- Publication number
- JP2001213110A JP2001213110A JP2000059611A JP2000059611A JP2001213110A JP 2001213110 A JP2001213110 A JP 2001213110A JP 2000059611 A JP2000059611 A JP 2000059611A JP 2000059611 A JP2000059611 A JP 2000059611A JP 2001213110 A JP2001213110 A JP 2001213110A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- level difference
- wheel
- applicable
- floating
- support column
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 台車や乳母車などの簡単な手押し車を利用
するとき、段差は面倒な問題である。また、車椅子も5
cm程度の段差で立ち往生する場合がある。段差を乗り
越えるために、手押し車の「持ち上げ」などの無理な動
作をできるだけ不要にするのが目的である。 【解決手段】 2輪ハウジングと遊動台車支持柱を組
み合わせて段差から受ける垂直方向の抵抗を水平方向に
分散させる段差対応2輪キャスターを考案した。したが
って、車輪半径以下の段差であれば「持ち上げ」なしに
押すだけの動作で乗り切ることができる。
するとき、段差は面倒な問題である。また、車椅子も5
cm程度の段差で立ち往生する場合がある。段差を乗り
越えるために、手押し車の「持ち上げ」などの無理な動
作をできるだけ不要にするのが目的である。 【解決手段】 2輪ハウジングと遊動台車支持柱を組
み合わせて段差から受ける垂直方向の抵抗を水平方向に
分散させる段差対応2輪キャスターを考案した。したが
って、車輪半径以下の段差であれば「持ち上げ」なしに
押すだけの動作で乗り切ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷物運搬台車など
で使用するキャスターを2輪として、2輪固定部と遊動
台車支持部で構成するキャスターに関するものである。
で使用するキャスターを2輪として、2輪固定部と遊動
台車支持部で構成するキャスターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の手押し台車や乳母車などでは、走
行面の段差を乗り越えるとき手押しハンドルに体重をか
けたり、持ち上げたりして車輪の荷重を軽減させること
が必要であった。また、車椅子の前輪が段差にであった
ときなどは、誰かの手助けを必要とした。従来の技術で
は、小さな段差の問題は人力で対応すべきものとして、
あまり重視されなかった。
行面の段差を乗り越えるとき手押しハンドルに体重をか
けたり、持ち上げたりして車輪の荷重を軽減させること
が必要であった。また、車椅子の前輪が段差にであった
ときなどは、誰かの手助けを必要とした。従来の技術で
は、小さな段差の問題は人力で対応すべきものとして、
あまり重視されなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、台車などが
段差にであったとき、前方に押す力だけで容易にその段
差を乗り切れることを課題とした。
段差にであったとき、前方に押す力だけで容易にその段
差を乗り切れることを課題とした。
【0004】
【課題を解決するための手段】台車が段差から受ける垂
直方向の抵抗を水平方向に分散させる手段として、2輪
ハウジングに設けたガイドウェーに遊動台車支持柱を搭
載した。ガイドウェーの寸法は、垂直状態の遊動台車支
持柱の中心線が後輪の中心よりやや前方に位置するよう
に設定した。このため、平面走行中は台車荷重の大部分
が後輪にかかり、前輪は軽荷状態になる。したがって、
前輪は比較的容易に段差に乗り上がる。前輪が段差を乗
り切るとき、2輪ハウジングの前進抵抗はさらに大きく
なるので台車を押す力は、遊動台車支持柱をガイドウェ
ーにしたがって斜め前方に押し上げる。後輪が段差を乗
り切って平面走行の状態になったとき、2輪ハウジング
にかかる走行抵抗が減少する。このとき、引張コイルば
ね(4)の作用で遊動台車支持柱がガイドウェーの後端
に戻るように設計した。
直方向の抵抗を水平方向に分散させる手段として、2輪
ハウジングに設けたガイドウェーに遊動台車支持柱を搭
載した。ガイドウェーの寸法は、垂直状態の遊動台車支
持柱の中心線が後輪の中心よりやや前方に位置するよう
に設定した。このため、平面走行中は台車荷重の大部分
が後輪にかかり、前輪は軽荷状態になる。したがって、
前輪は比較的容易に段差に乗り上がる。前輪が段差を乗
り切るとき、2輪ハウジングの前進抵抗はさらに大きく
なるので台車を押す力は、遊動台車支持柱をガイドウェ
ーにしたがって斜め前方に押し上げる。後輪が段差を乗
り切って平面走行の状態になったとき、2輪ハウジング
にかかる走行抵抗が減少する。このとき、引張コイルば
ね(4)の作用で遊動台車支持柱がガイドウェーの後端
に戻るように設計した。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の軽量化、耐久性の向上、
低コスト化の観点から遊動台車支持柱は図4に示すとお
り単純な構造にした。また、円筒ころの採用でガイドウ
ェーも案内機能と軽目穴の効果を兼備している。実験に
おいては、車輪半径約32から50ミリ、車輪幅25か
ら30ミリの車輪を用いた。前輪と後輪ともに同一仕様
の車輪を使用し、その軸間距離を車輪半径の2.8倍、
円筒ころ中心の遊動距離を車輪半径の2.0倍とした。
また、ガイドウェーの水平中点を前輪軸と後輪軸の中間
に設定した。
低コスト化の観点から遊動台車支持柱は図4に示すとお
り単純な構造にした。また、円筒ころの採用でガイドウ
ェーも案内機能と軽目穴の効果を兼備している。実験に
おいては、車輪半径約32から50ミリ、車輪幅25か
ら30ミリの車輪を用いた。前輪と後輪ともに同一仕様
の車輪を使用し、その軸間距離を車輪半径の2.8倍、
円筒ころ中心の遊動距離を車輪半径の2.0倍とした。
また、ガイドウェーの水平中点を前輪軸と後輪軸の中間
に設定した。
【0006】
【発明の効果】以上に述べた条件で本発明が作動する状
態を図5に示した。図5において、(a)から(e)の
状態は次のとおりである。 (a)平面走行の状態 (b)前輪が段差に衝突した。前輪が段差に乗り上げる
とき、後輪の中心を支点として2輪ハウジングは前方上
に傾斜する。この時点では、前輪はまだ軽荷状態のため
ショックは軽微で、かつ、てこの原理で遊動台車支持柱
は少し持ち上がる。 (c)前輪が段差を乗り切るとき、2輪ハウジングの前
進抵抗はさらに増大し、台車を押す力は遊動台車支持柱
を前方に押し上げる。 (d)遊動台車支持柱が前方に移動したとき、後輪は軽
荷状態になり、引張コイルばねが後輪を引き上げる。 (e)平面走行の状態になったとき、引張コイルばねの
作用で遊動台車支持柱は相対的に後方に移動する。 以上の説明のとおり、本発明の課題は解決した。荷重と
速度が適切なとき、台車の慣性力が遊動台車支持柱を斜
め前方に押し上げる力に加わるので、強く力を込めて台
車を加速する必要はない。他方、段差を下りる場合は前
輪の降下でガイドウェーが滑り台の状態となって遊動台
車支持柱を下方に誘導する。このため急激な下降ショッ
クが軽減される。なお、本発明は、垂直に立ち上がった
段差の高さが前輪の半径以下の場合にだけ対応できる。
態を図5に示した。図5において、(a)から(e)の
状態は次のとおりである。 (a)平面走行の状態 (b)前輪が段差に衝突した。前輪が段差に乗り上げる
とき、後輪の中心を支点として2輪ハウジングは前方上
に傾斜する。この時点では、前輪はまだ軽荷状態のため
ショックは軽微で、かつ、てこの原理で遊動台車支持柱
は少し持ち上がる。 (c)前輪が段差を乗り切るとき、2輪ハウジングの前
進抵抗はさらに増大し、台車を押す力は遊動台車支持柱
を前方に押し上げる。 (d)遊動台車支持柱が前方に移動したとき、後輪は軽
荷状態になり、引張コイルばねが後輪を引き上げる。 (e)平面走行の状態になったとき、引張コイルばねの
作用で遊動台車支持柱は相対的に後方に移動する。 以上の説明のとおり、本発明の課題は解決した。荷重と
速度が適切なとき、台車の慣性力が遊動台車支持柱を斜
め前方に押し上げる力に加わるので、強く力を込めて台
車を加速する必要はない。他方、段差を下りる場合は前
輪の降下でガイドウェーが滑り台の状態となって遊動台
車支持柱を下方に誘導する。このため急激な下降ショッ
クが軽減される。なお、本発明は、垂直に立ち上がった
段差の高さが前輪の半径以下の場合にだけ対応できる。
【図1】 本発明の斜視図
【図2】 本発明の側面図
【図3】 本発明の正面図
【図4】 本発明の遊動台車支持柱の分解斜視図
【図5】 本発明の作動状態の説明図
(1)は2輪ハウジング (2)は遊動台車支持
柱 (3)はガイドウェー (4)は引張コイルば
ね (5)は車輪(前輪と後輪) (6)は円筒ころ (7)は引張コイルばねフック (8)は円筒ころ固定
軸 (9)は軸穴
柱 (3)はガイドウェー (4)は引張コイルば
ね (5)は車輪(前輪と後輪) (6)は円筒ころ (7)は引張コイルばねフック (8)は円筒ころ固定
軸 (9)は軸穴
Claims (1)
- 【請求項1】 2輪ハウジング(1)とそのガイドウ
ェー(3)に遊動台車支持柱(2)を搭載した段差対応
2輪キャスター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000059611A JP2001213110A (ja) | 2000-01-30 | 2000-01-30 | 段差対応2輪キャスター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000059611A JP2001213110A (ja) | 2000-01-30 | 2000-01-30 | 段差対応2輪キャスター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001213110A true JP2001213110A (ja) | 2001-08-07 |
Family
ID=18580041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000059611A Pending JP2001213110A (ja) | 2000-01-30 | 2000-01-30 | 段差対応2輪キャスター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001213110A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005084965A1 (ja) * | 2004-03-09 | 2005-09-15 | Xuanzhuang Yang | 車輪の支持構造 |
JP2006341709A (ja) * | 2005-06-08 | 2006-12-21 | Toin Gakuen | 階段昇降装置 |
NL1030623C2 (nl) * | 2005-12-08 | 2007-06-11 | Martin Van Rijn | Wielophanging, om de kracht te reduceren die nodig is om een wiel over een obstakel te doen rijden. |
JP2012210919A (ja) * | 2011-11-18 | 2012-11-01 | Factory Y Kk | キャスター、搬送ベッド及び台車 |
-
2000
- 2000-01-30 JP JP2000059611A patent/JP2001213110A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005084965A1 (ja) * | 2004-03-09 | 2005-09-15 | Xuanzhuang Yang | 車輪の支持構造 |
JP2006341709A (ja) * | 2005-06-08 | 2006-12-21 | Toin Gakuen | 階段昇降装置 |
NL1030623C2 (nl) * | 2005-12-08 | 2007-06-11 | Martin Van Rijn | Wielophanging, om de kracht te reduceren die nodig is om een wiel over een obstakel te doen rijden. |
WO2007067040A3 (en) * | 2005-12-08 | 2007-07-26 | Manger Cats Pier | Wheel construction enabling to roll over threshold |
JP2012210919A (ja) * | 2011-11-18 | 2012-11-01 | Factory Y Kk | キャスター、搬送ベッド及び台車 |
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