JP3046565B2 - 段差越え用車輪 - Google Patents

段差越え用車輪

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JP3046565B2
JP3046565B2 JP9172945A JP17294597A JP3046565B2 JP 3046565 B2 JP3046565 B2 JP 3046565B2 JP 9172945 A JP9172945 A JP 9172945A JP 17294597 A JP17294597 A JP 17294597A JP 3046565 B2 JP3046565 B2 JP 3046565B2
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邦夫 隈本
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邦夫 隈本
幸広 石原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車椅子用の自在車輪
は勿論のこと、作業運搬台車,ショッピングカ−トなど
に利用できる段差越え可能な段差越え用車輪に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、高齢者,身障者向けに段差の無い
生活環境の整備が行われている。しかしながら多くの路
面ならびに住宅施設は縁などの段差が非常に多く、車椅
子を利用する高齢者,身障者は不便を被っている。ま
た、工場などに用いられる台車に至っては、路面に配管
が巡らされている所もあり、台車による物品の搬送は困
難を極める。
【0003】現在の台車車輪は、段差など路面の変化に
非常に弱い。特に自在車輪においては、障害物と接触し
た際、前輪部の車輪が左右に触れ障害物に添って横を向
くことが多く、自由な行動が束縛されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】現存する住宅内の平滑化および路面の平滑
化などの改良工事の必要があるが膨大な時間、費用がか
かるため現存する段差を通過する器具の開発が急務であ
る。しかし従来品は前部車輪が段差を乗り上げようとす
る際、その高さの分だけ前部車輪が持ち上がってしま
う。また、その時大きな力が必要となるために、一端段
差の前で停止し重心を移動させながら弾みを付けたり、
または反動を利用し、障害物に前部車輪を架けて段差を
乗り越えるが、車椅子を利用する高齢者ならびに身障
者,および台車に乗せる積載物への衝撃による負担は相
当なものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の問
題点,課題を解決するためになされたものであって、そ
の要旨とするところは、常に通常走行時は枢動軸が枢動
規制部の後方でヨークからの重心がばね作用力で後部車
輪の後側になっていて、段差・障害物等が後部車輪に接
触するとヨークが摺動規制部を前方へ滑り、重心が前部
車輪に近づき、既に段差・障害物等の上にあった前部車
輪が着地しようと下がってきて、段差・障害物等を乗り
上げようと作用し、重量負担の軽減した後部車輪は段差
・障害物等を乗り上げ易くなり、一連の作用を行った車
輪は、ばねなどの作用力により初期の状態に戻り、次の
段差・障害物等に備え一連の車輪の作用が連続して繰り
返し行えることを特徴とする段差越え用車輪である。次
に本発明は以下実施例について図面を参照しながら詳し
く説明する。
【0006】
【実施例】先ず2は、前部車輪4および後部車輪5が夫
々枢着されると共に上部に摺動規制部3を有する溝形支
版である。また1は、上記溝形支版2の上部に摺動自在
に係合されて上記摺動規制部3に添動できるよう枢動軸
6を介して枢支連結された上端部に台車フレーム12側
に取付けられるスタッド(支柱)11の設けられたヨー
クである。なお3は、ヨーク1を前後に摺動(滑り)案
内するための摺動規制部で、溝形支版2に穿設された長
孔10と該長孔10に係入されたヨーク1に一体の枢動
軸6とで構成される摺動規制部3及び溝形支版2上面の
軌条15と該軌条15上を転動するヨーク1に一体の転
子16とで構成される摺動規制部3が設けられている。
また上記ヨーク1を上記摺動規制部3に添ってその後端
側へ常に付勢作用するようばね8,9が夫々介装されて
いる。なお4aは前部車輪4の前車輪、また5aは後部
車輪5の後車軸である。さらに図面実施例では、ヨーク
1とスタッド11との連結部にベアリング13を使用し
て自在車輪式と成した場合が例示してある。
【0007】(作用)本発明では、常に通常走行時また
は枢動軸6が摺動規制部3の後方でヨーク1からの重心
Wがばね作用力で後車軸5aより距離Sだけ後側になっ
ていて、(図2参照)段差・障害物等7が後部車輪5に
接触すると、ヨーク1が摺動規制部3を前方へ滑り、重
心が前部車輪4に近づき、既に段差・障害物等7の上に
あった前部車輪4が着地しようと下がってきて、段差・
障害物等7を乗り上げようと作用し、重量負担の軽減し
た後部車輪5は段差・障害物等7を乗り上げ易くなり、
一連の作用を行った車輪は、ばねなどの作用力により初
期の状態に戻り、次の段差・障害物等に備え一連の車輪
の作用が連続して繰り返し行える。また溝形支版2が枢
動軸6を中心に回転する際、傾き過ぎによる転倒を防止
するためにストッパ−18を取り付けてある。即ち、図
2において、前部車輪4が持ち上がった状態が普通走行
時である。図3において段差・障害物等7が後部車輪5
に接触すると枢動軸6が長孔10内を前方へ移動する。
そして重心がW2からW3へ移動することにより、後部
車輪5への車体重量が軽減され後部車輪5は、ばね8に
よって持ち上げられ段差・障害物等7を乗り上げる。段
差・障害物等7を通過し両輪が着地すると、枢動軸6は
ばね8によって引き戻され前部車輪4は、ばね9によっ
て持ち上げられ普通走行状態に戻る。また、図3におい
て7が後部車輪5に接触すると、枢動軸6は前方に移動
し車体重量の軽減した後部車輪5は、ばね8によって持
ち上げられる。車椅子の台車12が前進すると、重心の
かかった前部車輪4は着地しようと下に降りる。台車1
2がなお前進すると、段差・障害物等7を乗り上げた後
部車輪5は前部車輪4同様着地して、障害物7を通過す
る。その後、前部車輪4は、ばね9によって持ち上が
り、枢動軸6は、ばね8によって普通走行状態に戻る。
【0008】
【発明の効果】本発明の車輪を備えた台車によると、少
ない力で段差・障害物等を通過することができ、特に自
在車輪の最大の隘路となっていた斜めよりの通過が自在
車輪を横向き不安定にすることなく容易に行える効果が
ある。また従来のように段差の前で停止して弾みをかけ
たりあるいは反動を利用したりする必要がなく、それに
よってもたらされる衝撃負担を著しく軽減改善でき、安
全で心地よい走行が保証されるものである。また本発明
の段差越え用車輪は、互換性があり、従来の台車用車輪
に換えて自在車輪式のものや固定車輪式のものなど自由
にかつ容易に取付けできる。特に車椅子は高額であり、
現存する車椅子用車輪と本発明品を変更することで段差
・障害物等の際に生ずる衝撃を抑えることができ、車椅
子を利用する身障者ならびに高齢者に広く、かつ安価に
提供されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車椅子に用いられる段差越え用車輪の
構成斜視図である。
【図2】本発明の段差越え用車輪の作動過程の説明図で
ある。
【図3】本発明の段差越え用車輪の作動過程の説明図で
ある。
【図4】本発明の段差越え用車輪の作動過程の説明図で
ある。
【図5】本発明の段差越え用車輪の作動過程の説明図で
ある。
【図6】本発明の段差越え用車輪の作動過程の説明図で
ある。
【図7】本発明の段差越え用車輪の作動過程の説明図で
ある。
【図8】本発明の台車等に用いられる段差越え用車輪連
結部の説明図である。
【符号の説明】
1 ヨ−ク 2 溝形支版 3 摺動規制部 4 前部車輪 4a 前車軸 5 後部車輪 5a 後車軸 6 枢動軸 7 障害物等 8,9 ばね 10 長孔 11,11a スタット 12 台車フレ−ム 13 ベアリング 14 F.L 15 軌条 16 転子 17 ストッパ− W1,W2,W3 重心 S 距離

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部車輪及び後部車輪が夫々枢着される
    と共に上部に摺動規制部を有する溝形支版と、該溝形支
    版の上部に摺動自在に係合されて上記摺動規制部に添動
    できるよう枢動軸を介して枢支連結されたヨークと、該
    ヨークを前記摺動規制部に添ってその後端側へ常に付勢
    作用するよう介装されたばねとからなり、常に通常走行
    時は枢動軸が摺動規制部の後方でヨークからの重心がば
    ね作用力で後部車輪の後側になっていて、段差・障害物
    等が後部車輪に接触するとヨークが摺動規制部を前方へ
    滑り、重心が前部車輪に近づき、既に段差・障害物等の
    上にあった前部車輪が着地しようと下がってきて、段差
    ・障害物等を乗り上げようと作用し、重量負担の軽減し
    た後部車輪は段差・障害物等を乗り上げ易くなり、一連
    の作用を行なった車輪ばねなどの作用力により初期の状
    態に戻り、次の段差・障害物等に備え一連の車輪の作用
    が連続して繰り返し行えることを特徴とする段差越え用
    車輪。
  2. 【請求項2】 枢動軸を介して枢支連結された上端部に
    台車フレーム側に取付けられるスタッドの設けられたヨ
    ークとスタッドとの連結部にベアリングを使用、または
    フレ−ム側に取り付けられるプレ−トに連結されたスタ
    ッドとの連結部にベアリングを使用して自在車輪式と成
    した請求項1の台車等に用いる段差越え用車輪。
  3. 【請求項3】 ヨークと台車フレ−ムとを直接連結して
    固定車輪式と成した請求項1の台車等に用いる段差越え
    用車輪。
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