JP3197521B2 - ハンドカート - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンドカートをエ
スカレータや動く歩道に乗り入れた際に、車輪の転動並
びに車輪受けの旋回をロックする自動ロック機構付きキ
ャスタを備えたハンドカートに関するものである。
スカレータや動く歩道に乗り入れた際に、車輪の転動並
びに車輪受けの旋回をロックする自動ロック機構付きキ
ャスタを備えたハンドカートに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】エスカレータや動く歩道のように人を連
続的に輸送する目的で設けられた輸送装置に人が携行す
るハンドカートを一緒に載せる場合、ハンドカートが安
全に搬送されるようにキャスタの動きをロックしておく
必要があり、このロック動作が自動で行われるようにす
るために、輸送装置の輸送面に輸送方向に沿って刻設さ
れた縦溝に陥入可能なセンサホイールを設け、このセン
サホイールの縦溝への陥入に応じて車輪の転動並びに車
輪受けの旋回の各動作を拘束するようにした自動ロック
機構付きのキャスタが知られている（特公昭５１−２７
３３１号公報参照）。
続的に輸送する目的で設けられた輸送装置に人が携行す
るハンドカートを一緒に載せる場合、ハンドカートが安
全に搬送されるようにキャスタの動きをロックしておく
必要があり、このロック動作が自動で行われるようにす
るために、輸送装置の輸送面に輸送方向に沿って刻設さ
れた縦溝に陥入可能なセンサホイールを設け、このセン
サホイールの縦溝への陥入に応じて車輪の転動並びに車
輪受けの旋回の各動作を拘束するようにした自動ロック
機構付きのキャスタが知られている（特公昭５１−２７
３３１号公報参照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の自動
ロック機構付きキャスタは、単輪式で、車輪の片面にセ
ンサホイールを添装した構成を採用していたため、ハン
ドカートを誤って傾けた際にキャスタがセンサホイール
側に傾くと、ハンドカートや荷物の荷重がセンサホイー
ルに作用してセンサホイールが破損するおそれがあっ
た。
ロック機構付きキャスタは、単輪式で、車輪の片面にセ
ンサホイールを添装した構成を採用していたため、ハン
ドカートを誤って傾けた際にキャスタがセンサホイール
側に傾くと、ハンドカートや荷物の荷重がセンサホイー
ルに作用してセンサホイールが破損するおそれがあっ
た。
【０００４】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消し、ハンドカートが傾いた際にセンサホイールが破
損することがないように構成された自動ロック機構付き
キャスタを備えたハンドカートを提供することを目的に
案出されたものである。
解消し、ハンドカートが傾いた際にセンサホイールが破
損することがないように構成された自動ロック機構付き
キャスタを備えたハンドカートを提供することを目的に
案出されたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明においては、ハンドカートの構成を、平
坦な路面上を車輪と共に転動可能でかつ輸送装置の輸送
面の縦溝に陥入可能なセンサホイールと、該センサホイ
ールの縦溝への陥入に伴って車輪の水平軸回りの転動並
びに車輪受けの垂直軸回りの旋回の各動作を拘束するロ
ック機構とを有するキャスタを備え、該自動ロック機構
付きキャスタが、左右一対の車輪を備え、該左右の車輪
間にセンサホイールが配置されたものとした。
ために、本発明においては、ハンドカートの構成を、平
坦な路面上を車輪と共に転動可能でかつ輸送装置の輸送
面の縦溝に陥入可能なセンサホイールと、該センサホイ
ールの縦溝への陥入に伴って車輪の水平軸回りの転動並
びに車輪受けの垂直軸回りの旋回の各動作を拘束するロ
ック機構とを有するキャスタを備え、該自動ロック機構
付きキャスタが、左右一対の車輪を備え、該左右の車輪
間にセンサホイールが配置されたものとした。
【０００６】これによると、ハンドカートが左右いずれ
の方向に傾いても、センサホイールが浮き上がるのみ
で、ハンドカートや荷物の荷重がセンサホイールに作用
しないため、センサホイールの破損を防止することがで
きる。しかも、ハンドカートが左右いずれの方向に傾い
ても、センサホイールが浮き上がることで車輪の転動並
びに車輪受けの旋回がロックされるため、ハンドカート
がより一層不安定な姿勢になるのを防止することがで
き、ハンドカートの安定性を高めることができる。
の方向に傾いても、センサホイールが浮き上がるのみ
で、ハンドカートや荷物の荷重がセンサホイールに作用
しないため、センサホイールの破損を防止することがで
きる。しかも、ハンドカートが左右いずれの方向に傾い
ても、センサホイールが浮き上がることで車輪の転動並
びに車輪受けの旋回がロックされるため、ハンドカート
がより一層不安定な姿勢になるのを防止することがで
き、ハンドカートの安定性を高めることができる。
【０００７】特に、車輪の転動をロックするべく、左右
の各車輪に左右の各端部がそれぞれ係脱可能なロックピ
ンを有し、該ロックピンは、センサホイールと左右の車
輪との間に設けられた車輪受けをなす左右の軸支部材に
開設された上下方向のガイド孔に挿通されたものとする
と良い。これによると、ロックピンがガイド孔に案内さ
れて左右の車輪の転動を同時にロックすることができ、
しかも、高剛性な軸支部材により車輪に加わる回転外力
に対して大きな反力を得ることができるため、車輪の転
動を確実にロックすることができる。
の各車輪に左右の各端部がそれぞれ係脱可能なロックピ
ンを有し、該ロックピンは、センサホイールと左右の車
輪との間に設けられた車輪受けをなす左右の軸支部材に
開設された上下方向のガイド孔に挿通されたものとする
と良い。これによると、ロックピンがガイド孔に案内さ
れて左右の車輪の転動を同時にロックすることができ、
しかも、高剛性な軸支部材により車輪に加わる回転外力
に対して大きな反力を得ることができるため、車輪の転
動を確実にロックすることができる。
【０００８】これに加えて、車輪受けの旋回運動を拘束
するべく、ハンドカート本体への取付部材に係脱可能な
ロック部を備えた上下方向に揺動可能なレバーを有し、
該レバーは、リンクを介してロックピンに連結されたも
のとすると好ましい。これによると、簡単な構造で車輪
の転動並びに車輪受けの旋回の両動作を同時にロックす
ることができる。
するべく、ハンドカート本体への取付部材に係脱可能な
ロック部を備えた上下方向に揺動可能なレバーを有し、
該レバーは、リンクを介してロックピンに連結されたも
のとすると好ましい。これによると、簡単な構造で車輪
の転動並びに車輪受けの旋回の両動作を同時にロックす
ることができる。
【０００９】さらに、前記のように構成された自動ロッ
ク機構付きのキャスタを前輪に備えたものとすると良
い。これによると、エスカレータ等の輸送装置の始点で
は、ロックされた前輪が輸送装置に牽引される状態とな
るため、ハンドカートが引き込まれるようにして輸送装
置に乗り移る。他方、輸送装置の終点では、前輪が輸送
面から抜け出てそのロックが解除されると、自動ロック
機構のない後輪キャスタが未だ輸送面に載った状態でも
ハンドカートを押し出して直ちに脱出することができ、
輸送装置に対する乗り降りを円滑に行うことができる。
ク機構付きのキャスタを前輪に備えたものとすると良
い。これによると、エスカレータ等の輸送装置の始点で
は、ロックされた前輪が輸送装置に牽引される状態とな
るため、ハンドカートが引き込まれるようにして輸送装
置に乗り移る。他方、輸送装置の終点では、前輪が輸送
面から抜け出てそのロックが解除されると、自動ロック
機構のない後輪キャスタが未だ輸送面に載った状態でも
ハンドカートを押し出して直ちに脱出することができ、
輸送装置に対する乗り降りを円滑に行うことができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明の構成を詳細に説明する。
明の構成を詳細に説明する。
【００１１】図１は、本発明が適用されたハンドカート
を示している。このハンドカートは、空港等でのトラン
ク等の比較的大型の手荷物の搬送の用に供されるもので
あり、円形断面をなす複数種類のパイプを曲成して形成
されたフレーム１と、フレーム１の前部の幅方向中心部
分に１基設けられた双輪式の前輪キャスタ２と、フレー
ム１の後部の左右両端部分に１基ずつ設けられた単輪式
の後輪キャスタ３とからなっている。
を示している。このハンドカートは、空港等でのトラン
ク等の比較的大型の手荷物の搬送の用に供されるもので
あり、円形断面をなす複数種類のパイプを曲成して形成
されたフレーム１と、フレーム１の前部の幅方向中心部
分に１基設けられた双輪式の前輪キャスタ２と、フレー
ム１の後部の左右両端部分に１基ずつ設けられた単輪式
の後輪キャスタ３とからなっている。
【００１２】フレーム１には、荷物の積載面が後方に向
かって下向きに傾斜するように設けられた荷台部４と、
この荷台部４の前後に立設された前後のガード部５・６
とよって荷物の積載スペースが画成されており、荷台部
４の左右の側部にて荷物の積み卸しが可能になってい
る。後輪キャスタ３の上方には本ハンドカートを押し引
き操作するためのハンドル７が設けられている。
かって下向きに傾斜するように設けられた荷台部４と、
この荷台部４の前後に立設された前後のガード部５・６
とよって荷物の積載スペースが画成されており、荷台部
４の左右の側部にて荷物の積み卸しが可能になってい
る。後輪キャスタ３の上方には本ハンドカートを押し引
き操作するためのハンドル７が設けられている。
【００１３】前輪キャスタ２の後方には、エスカレータ
の上りで踏み板に本ハンドカートが安定に支持されるよ
うにストッパアーム８が設けられている。このストッパ
アーム８は、ハンドカートが傾斜するのに応じて適切な
角度位置に変位するように、図示しない回転ダンパを介
して取付板９に傾動可能に固定されている。また、後輪
キャスタ３にも、これと同様の機能を有するストッパア
ーム１０が車輪３ａの後方に設けられている。このスト
ッパアーム１０は、図示しない回転ダンパを介して後輪
キャスタ３のブラケット３ｂに対して傾動可能に固定さ
れている。前輪キャスタ２を取り巻くように設けられた
フレーム１の前輪支持部には、エスカレータの下りにお
いて本ハンドカートを安定に支持するためのストッパプ
レート１１が左右に一対設けられている。
の上りで踏み板に本ハンドカートが安定に支持されるよ
うにストッパアーム８が設けられている。このストッパ
アーム８は、ハンドカートが傾斜するのに応じて適切な
角度位置に変位するように、図示しない回転ダンパを介
して取付板９に傾動可能に固定されている。また、後輪
キャスタ３にも、これと同様の機能を有するストッパア
ーム１０が車輪３ａの後方に設けられている。このスト
ッパアーム１０は、図示しない回転ダンパを介して後輪
キャスタ３のブラケット３ｂに対して傾動可能に固定さ
れている。前輪キャスタ２を取り巻くように設けられた
フレーム１の前輪支持部には、エスカレータの下りにお
いて本ハンドカートを安定に支持するためのストッパプ
レート１１が左右に一対設けられている。
【００１４】前輪キャスタ２は、図２に示すように、略
水平方向のシャフト１５を中心にして回転可能な左右一
対の車輪１６・１７と、シャフト１５を支持する車輪受
けとしての断面略コ字形状をなすアウタ並びにインナの
両ブラケット１３・１４と、ブラケット１３・１４を垂
直軸回りに旋回自在とするべく、アウタブラケット１３
の上板１３ａ並びにハンドカートへの取付台座１８間に
設けられたスラスト軸受部１９とを有している。
水平方向のシャフト１５を中心にして回転可能な左右一
対の車輪１６・１７と、シャフト１５を支持する車輪受
けとしての断面略コ字形状をなすアウタ並びにインナの
両ブラケット１３・１４と、ブラケット１３・１４を垂
直軸回りに旋回自在とするべく、アウタブラケット１３
の上板１３ａ並びにハンドカートへの取付台座１８間に
設けられたスラスト軸受部１９とを有している。
【００１５】左右の各車輪１６・１７は、軸受２１を介
してシャフト１５に支持されたディスク２２と、ディス
ク２２の外周リム部に装着されたゴムタイヤ２３とから
なっている。ディスク２２は、鋼板のプレス成形品を２
枚重ね合わせたものである。ディスク２２の内側内周部
分には、図３に併せて示すように、凹部２４が周方向に
等間隔をおいて複数形成されている。
してシャフト１５に支持されたディスク２２と、ディス
ク２２の外周リム部に装着されたゴムタイヤ２３とから
なっている。ディスク２２は、鋼板のプレス成形品を２
枚重ね合わせたものである。ディスク２２の内側内周部
分には、図３に併せて示すように、凹部２４が周方向に
等間隔をおいて複数形成されている。
【００１６】スラスト軸受部１９は、上下の軌道輪２６
・２７と中間の軌道輪２８との間に大小２種類の鋼球２
９・３０が互いに軌道半径をずらして設けられたもので
あり、上側の軌道輪２６が取付台座１８に対して固定さ
れ、中間の軌道輪２８がアウタブラケット１３の上板１
３ａに対して固定されている。下側の軌道輪２７は上側
の軌道輪２６と同様に取付台座１８に対して固定されて
おり、その外周部の前側（図３中右側）には切り欠き３
１が形成されている。
・２７と中間の軌道輪２８との間に大小２種類の鋼球２
９・３０が互いに軌道半径をずらして設けられたもので
あり、上側の軌道輪２６が取付台座１８に対して固定さ
れ、中間の軌道輪２８がアウタブラケット１３の上板１
３ａに対して固定されている。下側の軌道輪２７は上側
の軌道輪２６と同様に取付台座１８に対して固定されて
おり、その外周部の前側（図３中右側）には切り欠き３
１が形成されている。
【００１７】左右の車輪１６・１７間には、エスカレー
タ等の輸送装置の輸送面に設けられた縦溝を検出するた
めのセンサホイール２０が設けられている。このセンサ
ホイール２０は、ナイロン等の合成樹脂材の射出成形に
て形成されたものであり、車輪１６・１７と略同一な外
径に形成されている。センサホイール２０の中心部に
は、軸受３３を介して円盤状スライダ３４が設けられて
いる。軸受３３並びに円盤状スライダ３４の左右両面に
は補強リング３５が設けられている。
タ等の輸送装置の輸送面に設けられた縦溝を検出するた
めのセンサホイール２０が設けられている。このセンサ
ホイール２０は、ナイロン等の合成樹脂材の射出成形に
て形成されたものであり、車輪１６・１７と略同一な外
径に形成されている。センサホイール２０の中心部に
は、軸受３３を介して円盤状スライダ３４が設けられて
いる。軸受３３並びに円盤状スライダ３４の左右両面に
は補強リング３５が設けられている。
【００１８】円盤状スライダ３４は、ナイロン等の合成
樹脂材の射出成形にて形成されたものであり、その中心
部には、円盤状スライダ３４が上下方向に変位可能なよ
うに、シャフト１５の径に対して上下方向に長いシャフ
ト挿通孔３６が開設されている。シャフト挿通孔３６の
下側の内周面には、径方向下向きに窪み３７が側面を開
放させた状態で凹設されている。この窪み３７の底面
と、シャフト１５に外装されたパイプ３８の外周面との
間には、圧縮コイルばね３９が縮設されており、これに
より円盤状スライダ３４が下向きに弾発付勢されてい
る。
樹脂材の射出成形にて形成されたものであり、その中心
部には、円盤状スライダ３４が上下方向に変位可能なよ
うに、シャフト１５の径に対して上下方向に長いシャフ
ト挿通孔３６が開設されている。シャフト挿通孔３６の
下側の内周面には、径方向下向きに窪み３７が側面を開
放させた状態で凹設されている。この窪み３７の底面
と、シャフト１５に外装されたパイプ３８の外周面との
間には、圧縮コイルばね３９が縮設されており、これに
より円盤状スライダ３４が下向きに弾発付勢されてい
る。
【００１９】円盤状スライダ３４の上部には、シャフト
１５の軸線に平行にロックピン４０が貫設されている。
このロックピン４０には円盤状スライダ３４に対する軸
線方向移動を規制するためのクリップ４１が左右に一対
設けられている。ロックピン４０の左右両端部は、イン
ナブラケット１４の左右の各側板１４ｂ・１４ｃにそれ
ぞれ穿設されたガイド孔４２を通ってその外側に抜け出
している。ガイド孔４２は、円盤状スライダ３４の回転
を規制すると共に円盤状スライダ３４の上下運動を拘束
しないように上下に長く形成されている。円盤状スライ
ダ３４の左右の側面とインナブラケット１４の左右の側
板１４ｂ・１４ｃの内面との間には、平形並びに波形の
ワッシャ４３・４４が左右に一対ずつ介装されており、
円盤状スライダ３４の左右方向の傾動を規制すると同時
にインナブラケット１４に対する円盤状スライダ３４の
上下方向の摺動が円滑になされるようになっている。
１５の軸線に平行にロックピン４０が貫設されている。
このロックピン４０には円盤状スライダ３４に対する軸
線方向移動を規制するためのクリップ４１が左右に一対
設けられている。ロックピン４０の左右両端部は、イン
ナブラケット１４の左右の各側板１４ｂ・１４ｃにそれ
ぞれ穿設されたガイド孔４２を通ってその外側に抜け出
している。ガイド孔４２は、円盤状スライダ３４の回転
を規制すると共に円盤状スライダ３４の上下運動を拘束
しないように上下に長く形成されている。円盤状スライ
ダ３４の左右の側面とインナブラケット１４の左右の側
板１４ｂ・１４ｃの内面との間には、平形並びに波形の
ワッシャ４３・４４が左右に一対ずつ介装されており、
円盤状スライダ３４の左右方向の傾動を規制すると同時
にインナブラケット１４に対する円盤状スライダ３４の
上下方向の摺動が円滑になされるようになっている。
【００２０】センサホイール２０の上方には、インナブ
ラケット１４の左右の両側板１４ｂ・１４ｃ間に架設さ
れた枢支ピン４６を中心にして上下方向に揺動可能なレ
バー４７が設けられている。このレバー４７は、コ字形
状断面をなし、その前端（図３中右端）には、上向きに
曲折された突片４８が形成されている。一方、レバー４
７の後端（図３中左端）には、円盤状スライダ３４の上
下運動をレバー４７に伝達するための左右一対のリンク
４９の上端部が枢着されている。リンク４９に下端部
は、円盤状スライダ３４に貫設されたロックピン４０に
枢着されている。
ラケット１４の左右の両側板１４ｂ・１４ｃ間に架設さ
れた枢支ピン４６を中心にして上下方向に揺動可能なレ
バー４７が設けられている。このレバー４７は、コ字形
状断面をなし、その前端（図３中右端）には、上向きに
曲折された突片４８が形成されている。一方、レバー４
７の後端（図３中左端）には、円盤状スライダ３４の上
下運動をレバー４７に伝達するための左右一対のリンク
４９の上端部が枢着されている。リンク４９に下端部
は、円盤状スライダ３４に貫設されたロックピン４０に
枢着されている。
【００２１】以上のように構成されたハンドカートが平
滑な路面を走行する場合には、図２及び図３に示したよ
うに、前輪キャスタ２の下向きにばね付勢されたセンサ
ホイール２０が、常時、路面Ａに圧接し、左右の車輪１
６・１７と同軸な状態でこれと共に路面Ａ上を転動す
る。このとき、図１に示したストッパアーム８・１０と
ストッパプレート１１とは路面に接触していないため、
走行の支障とならない。
滑な路面を走行する場合には、図２及び図３に示したよ
うに、前輪キャスタ２の下向きにばね付勢されたセンサ
ホイール２０が、常時、路面Ａに圧接し、左右の車輪１
６・１７と同軸な状態でこれと共に路面Ａ上を転動す
る。このとき、図１に示したストッパアーム８・１０と
ストッパプレート１１とは路面に接触していないため、
走行の支障とならない。
【００２２】一方、エスカレータ等の輸送装置にハンド
カートを乗り入れると、図４及び図５に示すように、輸
送面Ｂに刻設された縦溝Ｃに前輪キャスタ２のセンサホ
イール２０が落ち込む。すると、円盤状スライダ３４が
降下してロックピン４０の左右の各端部が左右の各車輪
１６・１７に設けられた凹部２４にそれぞれ嵌入して、
左右の各車輪１６・１７の転動がロックされる。このと
き、高剛性なインナブラケット１４の左右の側板１４ｂ
・１４ｃでロックピン４０の前後方向変位が規制される
ため、車輪１６・１７を回転させようとする外力に対し
て大きな反力を得ることができ、車輪１６・１７の転動
を確実に拘束することができる。
カートを乗り入れると、図４及び図５に示すように、輸
送面Ｂに刻設された縦溝Ｃに前輪キャスタ２のセンサホ
イール２０が落ち込む。すると、円盤状スライダ３４が
降下してロックピン４０の左右の各端部が左右の各車輪
１６・１７に設けられた凹部２４にそれぞれ嵌入して、
左右の各車輪１６・１７の転動がロックされる。このと
き、高剛性なインナブラケット１４の左右の側板１４ｂ
・１４ｃでロックピン４０の前後方向変位が規制される
ため、車輪１６・１７を回転させようとする外力に対し
て大きな反力を得ることができ、車輪１６・１７の転動
を確実に拘束することができる。
【００２３】また、円盤状スライダ３４並びにロックピ
ン４０の降下に応じてリンク４９が下方に変位し、これ
に伴ってレバー４７が揺動してレバー４７の前端に設け
られた突片４８が、スラスト軸受部１９の下側の軌道輪
２７の切り欠き３１に嵌入する。これにより、取付台座
１８に対してブラケット１３・１４が相対回動不能とな
り、ブラケット１３・１４の旋回がロックされる。
ン４０の降下に応じてリンク４９が下方に変位し、これ
に伴ってレバー４７が揺動してレバー４７の前端に設け
られた突片４８が、スラスト軸受部１９の下側の軌道輪
２７の切り欠き３１に嵌入する。これにより、取付台座
１８に対してブラケット１３・１４が相対回動不能とな
り、ブラケット１３・１４の旋回がロックされる。
【００２４】一方、前輪キャスタ２が輸送装置の輸送面
から平坦な路面に移行すると、ばね力に抗してセンサホ
イール２０が押し上げられ、これに伴って円盤状スライ
ダ３４のロックピン４０が上昇して、その左右両端部が
ホイール２２の凹部２４から抜け出し、車輪１６・１７
の転動のロック状態が解除される。これと同時に、レバ
ー４７の突片４８が切り欠き３１から抜け出して、ブラ
ケット１３・１４の旋回のロック状態も解除される。
から平坦な路面に移行すると、ばね力に抗してセンサホ
イール２０が押し上げられ、これに伴って円盤状スライ
ダ３４のロックピン４０が上昇して、その左右両端部が
ホイール２２の凹部２４から抜け出し、車輪１６・１７
の転動のロック状態が解除される。これと同時に、レバ
ー４７の突片４８が切り欠き３１から抜け出して、ブラ
ケット１３・１４の旋回のロック状態も解除される。
【００２５】以上のようにして、輸送装置への乗り降り
に伴って路面状況が変化するのに応じて、前輪キャスタ
２の転動並びに旋回の両動作のロック状態とアンロック
状態とが切り換えられるが、後輪キャスタ３は常時転動
可能であるため、輸送装置の始点では、ロックした前輪
キャスタ２が輸送装置に牽引される状態となり、ハンド
カートは引き込まれるようにして輸送装置に乗り移る。
他方、輸送装置の終点では、前輪キャスタ２が輸送面か
ら抜け出てそのロックが解除されると、後輪キャスタ３
が輸送装置の輸送面に未だ載った状態でもハンドカート
を押し出すことができ、ハンドカートを輸送面から速や
かに脱出させることができる。
に伴って路面状況が変化するのに応じて、前輪キャスタ
２の転動並びに旋回の両動作のロック状態とアンロック
状態とが切り換えられるが、後輪キャスタ３は常時転動
可能であるため、輸送装置の始点では、ロックした前輪
キャスタ２が輸送装置に牽引される状態となり、ハンド
カートは引き込まれるようにして輸送装置に乗り移る。
他方、輸送装置の終点では、前輪キャスタ２が輸送面か
ら抜け出てそのロックが解除されると、後輪キャスタ３
が輸送装置の輸送面に未だ載った状態でもハンドカート
を押し出すことができ、ハンドカートを輸送面から速や
かに脱出させることができる。
【００２６】特にハンドカートがエスカレータに搬送さ
れる場合には、前輪キャスタ２のロック作用でハンドカ
ートの転落が防止されるのに加えて、上りでは、前後の
ストッパアーム８・１０が踏み板に接してハンドカート
が後方に仰け反るのが規制され、下りでは、ストッパプ
レート１１が踏み板に接することでハンドカートが前の
めりになるのが規制される。また、前輪キャスタ２が踏
み板から外れて前輪キャスタ２のロック作用が機能しな
い場合には、前側のストッパアーム８やストッパプレー
ト１１がハンドカートの転落を防止する。ストッパプレ
ート１１はハンドカートや荷物の荷重が前輪キャスタ２
に集中するのを緩和する役目も果たす。
れる場合には、前輪キャスタ２のロック作用でハンドカ
ートの転落が防止されるのに加えて、上りでは、前後の
ストッパアーム８・１０が踏み板に接してハンドカート
が後方に仰け反るのが規制され、下りでは、ストッパプ
レート１１が踏み板に接することでハンドカートが前の
めりになるのが規制される。また、前輪キャスタ２が踏
み板から外れて前輪キャスタ２のロック作用が機能しな
い場合には、前側のストッパアーム８やストッパプレー
ト１１がハンドカートの転落を防止する。ストッパプレ
ート１１はハンドカートや荷物の荷重が前輪キャスタ２
に集中するのを緩和する役目も果たす。
【００２７】
【発明の効果】このように本発明によれば、ハンドカー
トが左右いずれの方向に傾いても、センサホイールが浮
き上がるのみで、ハンドカートや荷物の荷重がセンサホ
イールに作用しないため、センサホイールの破損を防止
することができる。しかも、ハンドカートが左右いずれ
の方向に傾いても、センサホイールが浮き上がることで
車輪の転動並びに車輪受けの旋回の両動作がロックされ
るため、ハンドカートがより一層不安定な姿勢になるの
を防止することができ、ハンドカートの安定性を高める
上で大きな効果が得られる。
トが左右いずれの方向に傾いても、センサホイールが浮
き上がるのみで、ハンドカートや荷物の荷重がセンサホ
イールに作用しないため、センサホイールの破損を防止
することができる。しかも、ハンドカートが左右いずれ
の方向に傾いても、センサホイールが浮き上がることで
車輪の転動並びに車輪受けの旋回の両動作がロックされ
るため、ハンドカートがより一層不安定な姿勢になるの
を防止することができ、ハンドカートの安定性を高める
上で大きな効果が得られる。
【図１】本発明が適用されたハンドカートを示す斜視
図。
図。
【図２】図１に示したハンドカートの前輪キャスタを車
軸に平行な平面で切断した縦断面図。
軸に平行な平面で切断した縦断面図。
【図３】図１に示したハンドカートの前輪キャスタを車
軸に直交する平面で切断した縦断面図。
軸に直交する平面で切断した縦断面図。
【図４】エスカレータ等の輸送装置に乗り入れたときの
前輪キャスタを示す図２と同様な縦断面図。
前輪キャスタを示す図２と同様な縦断面図。
【図５】同じくエスカレータ等の輸送装置に乗り入れた
ときの前輪キャスタを示す図３と同様な縦断面図。
ときの前輪キャスタを示す図３と同様な縦断面図。
１ フレーム ２ 前輪キャスタ ３ 後輪キャスタ、車輪３ａ、ブラケット３ｂ ４ 荷台部 ５ 前側のカード部 ６ 後側のガード部 ７ ハンドル ８ ストッパアーム ９ 取付板 １０ ストッパアーム １１ ストッパプレート １３ アウタブラケット １４ インナブラケット １５ シャフト １６・１７ 車輪 １８ 取付台座 １９ スラスト軸受部 ２０ センサホイール ２１ 軸受 ２２ ディスク ２３ ゴムタイヤ ２４ 凹部 ２６・２７・２８ 軌道輪 ２９・３０ 鋼球 ３１ 切り欠き ３３ 軸受 ３４ 円盤状スライダ ３５ 補強リング ３６ シャフト挿通孔 ３７ 窪み ３８ パイプ ３９ 圧縮コイルばね ４０ ロックピン ４１ クリップ ４２ ガイド孔 ４３・４４ ワッシャ ４６ 枢支ピン ４７ レバー ４８ 突片 ４９ リンク Ａ 路面 Ｂ 輸送面 Ｃ 縦溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平９−2280（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−66835（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−226308（ＪＰ，Ａ) 特開 昭47−28644（ＪＰ，Ａ) 実開 昭58−79471（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭51−27331（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B62B 5/04 B62B 3/00 B62B 5/00
Claims (4)
- 【請求項１】 平坦な路面上では車輪と共に転動し、
かつ輸送装置の輸送面上ではその縦溝に陥入可能なセン
サホイールと、該センサホイールの縦溝への陥入に伴っ
て車輪の水平軸回りの転動並びに車輪受けの垂直軸回り
の旋回の各動作を拘束するロック機構とを有する自動ロ
ック機構付きキャスタを備えたハンドカートであって、 前記自動ロック機構付きキャスタは、左右一対の車輪を
有し、該左右の車輪間に前記センサホイールが配置され
たことを特徴とするハンドカート。 - 【請求項２】 前記左右の車輪の転動をロックするべ
く、該左右の車輪の各々に左右の各端部がそれぞれ係脱
可能なロックピンを有し、該ロックピンは、前記センサ
ホイールと前記左右の車輪との間に設けられた前記車輪
受けをなす左右の軸支部材に開設された上下方向のガイ
ド孔に挿通されたことを特徴とする請求項１に記載のハ
ンドカート。 - 【請求項３】 前記車輪受けの旋回をロックするべ
く、ハンドカート本体への取付部材に係脱可能なロック
部を備えた上下方向に揺動可能なレバーを有し、該レバ
ーは、リンクを介して前記ロックピンに連結されたこと
を特徴とする請求項２に記載のハンドカート。 - 【請求項４】 前記自動ロック機構付きキャスタを前
輪に備えたことを特徴とする請求項１乃至請求項３のい
ずれかに記載のハンドカート。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11852398A JP3197521B2 (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | ハンドカート |
| DE19855691A DE19855691B4 (de) | 1998-04-28 | 1998-12-02 | Gepäck- oder Einkaufswagen mit selbstverriegelnder Vorderradanordnung |
| CN98125986A CN1234356A (zh) | 1998-04-28 | 1998-12-31 | 具有自动锁定前脚轮装置的行李车或购物车 |
| US09/260,844 US6131936A (en) | 1998-04-28 | 1999-03-02 | Luggage or shopping cart having a self-locking front caster wheel assembly |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11852398A JP3197521B2 (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | ハンドカート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11310136A JPH11310136A (ja) | 1999-11-09 |
| JP3197521B2 true JP3197521B2 (ja) | 2001-08-13 |
Family
ID=14738727
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11852398A Expired - Fee Related JP3197521B2 (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | ハンドカート |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6131936A (ja) |
| JP (1) | JP3197521B2 (ja) |
| CN (1) | CN1234356A (ja) |
| DE (1) | DE19855691B4 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107284134A (zh) * | 2017-06-21 | 2017-10-24 | 上海鸿研物流技术有限公司 | 带有刹车装置的万向脚轮 |
Families Citing this family (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11310134A (ja) * | 1998-04-30 | 1999-11-09 | Exedy Corp | カート |
| DE29919764U1 (de) * | 1999-11-10 | 2000-01-05 | Wanzl Metallwarenfabrik Kg | Gepäcktransportwagen |
| US6626117B1 (en) * | 2000-02-18 | 2003-09-30 | Chapman/Leonard Studio Equipment | Wheel system for a camera dolly |
| KR20020026662A (ko) * | 2000-10-02 | 2002-04-12 | 광 섭 정 | 캐스터 |
| DE20108132U1 (de) * | 2001-05-14 | 2002-09-26 | Moedlhammer Raimund | Radfederung |
| DE10150268B4 (de) * | 2001-10-11 | 2015-11-12 | GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) | Transportwagen zum spurhaltenden Verfahren und richtungsungebundenen Verschieben von Lasten |
| US7199709B2 (en) * | 2001-12-04 | 2007-04-03 | Arichell Technologies, Inc. | Cart fleet management system |
| DE10242631A1 (de) * | 2002-09-13 | 2004-03-18 | Wanzl Metallwarenfabrik Gmbh | Rolltreppengängiger Gepäcktransportwagen |
| DE10309741A1 (de) * | 2003-03-06 | 2004-09-16 | Wanzl Metallwarenfabrik Gmbh | Laufrolle sowie ein mit der Laufrolle ausgestatteter Transportwagen |
| US8056908B2 (en) * | 2008-01-18 | 2011-11-15 | Scott David G | Mechanic's creeper |
| CN102424063A (zh) * | 2011-08-31 | 2012-04-25 | 苏州苏鼎产品设计有限公司 | 一种废旧纸箱手推车 |
| CN103738116A (zh) * | 2014-01-07 | 2014-04-23 | 常熟市发东塑业有限公司 | 电梯轮 |
| KR101989635B1 (ko) * | 2014-09-01 | 2019-06-14 | (주)엘지하우시스 | 창호 포장방법 |
| US9524600B2 (en) * | 2015-05-04 | 2016-12-20 | DigiPas USA, LLC | Luggage locking device and baggage handling method |
| USD770716S1 (en) * | 2015-05-26 | 2016-11-01 | Safe-Strap Company, Inc. | Shopping cart frame |
| USD844276S1 (en) * | 2016-06-29 | 2019-03-26 | FMT Swiss AG Fluid Management Technologies Swiss AG | Transport cart |
Family Cites Families (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3040370A (en) * | 1959-04-27 | 1962-06-26 | John Brent & Co Proprietary Lt | Castor wheels |
| US3305064A (en) * | 1962-12-12 | 1967-02-21 | Westinghouse Electric Corp | Braking devices |
| US3265157A (en) * | 1964-08-06 | 1966-08-09 | Westinghouse Electric Corp | Floor structures for storage distribution areas |
| US3318432A (en) * | 1965-09-22 | 1967-05-09 | Westinghouse Electric Corp | Wheeled transportation assemblies |
| US3405783A (en) * | 1966-06-10 | 1968-10-15 | Westinghouse Electric Corp | Releasable brake constructions for vehicles |
| DE2105547A1 (de) * | 1971-02-06 | 1972-08-10 | Tente Rollen GmbH & Co, 5678 Wermelskirchen Tente | Lenkrolle, insbesondere fur Ein kaufswagen in Selbstbedienungsladen |
| US4327462A (en) * | 1980-10-06 | 1982-05-04 | Shepherd Products U.S. Inc. | Multi-wheel bed roller |
| GB8515266D0 (en) * | 1985-06-17 | 1985-07-17 | Colson Castors Europ Ltd | Castor |
| DE8608186U1 (de) * | 1986-03-25 | 1986-05-07 | Gross & Froelich GmbH, 7000 Stuttgart | Rolle, insbesondere für Büromöbel |
| DE3841697A1 (de) * | 1988-12-10 | 1990-06-13 | Wanzl Metallwarenfabrik Kg | Fahrrolle zur befestigung an transportwagen, insbesondere an einkaufswagen |
| DE4010918A1 (de) * | 1989-06-24 | 1991-01-03 | Wanzl Metallwarenfabrik Kg | Fahrrolle zur befestigung an transportwagen, insbesondere einkaufswagen |
| DE9406960U1 (de) * | 1994-04-28 | 1994-06-09 | Wanzl Metallwarenfabrik Kg | Rolltreppengängiger Gepäcktransportwagen |
| DE19546224B4 (de) * | 1995-12-13 | 2006-07-06 | Gross + Froelich Gmbh & Co | Lenkrolle mit Feststellvorrichtung |
-
1998
- 1998-04-28 JP JP11852398A patent/JP3197521B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1998-12-02 DE DE19855691A patent/DE19855691B4/de not_active Expired - Fee Related
- 1998-12-31 CN CN98125986A patent/CN1234356A/zh active Pending
-
1999
- 1999-03-02 US US09/260,844 patent/US6131936A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN107284134A (zh) * | 2017-06-21 | 2017-10-24 | 上海鸿研物流技术有限公司 | 带有刹车装置的万向脚轮 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CN1234356A (zh) | 1999-11-10 |
| DE19855691B4 (de) | 2004-02-12 |
| JPH11310136A (ja) | 1999-11-09 |
| US6131936A (en) | 2000-10-17 |
| DE19855691A1 (de) | 1999-11-04 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |