JP3026873U - 反動防止軽量キャリー - Google Patents

反動防止軽量キャリー

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JP3026873U
JP3026873U JP1996000076U JP7696U JP3026873U JP 3026873 U JP3026873 U JP 3026873U JP 1996000076 U JP1996000076 U JP 1996000076U JP 7696 U JP7696 U JP 7696U JP 3026873 U JP3026873 U JP 3026873U
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carry
lightweight
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原澤俊
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ハラックス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 待機時にフォーク板が浮いてしまうのを防止
する機構を有する反動防止軽量キャリーを提供する。 【構成】 主フレーム1と補強フレーム2及びフレーム
の端に溶接固定された荷物を載置するフォーク板3と、
2輪タイヤ7と、該2輪タイヤ7を両端に軸着した車軸
15と、前記主フレーム1と補強フレーム2のフォーク
板側近傍に溶接固定されるとともに前記車軸15を挿通
して支持する長穴11を設けた2個のブラケット18
と、からなり、前記長穴11をその長径方向がフォーク
板面に対して45度以上の角度で穿設されて前記車軸1
5が長穴内を移動可能とするとともに、待機状態で該長
穴11に挿通した車軸15が長穴の床面側に位置して2
輪タイヤ7が下端7aにて床面Zに接地する構造を特徴
とし、加えて車軸15に一端12aが係止され他端12
bが補強フレーム2に係止された圧縮コイルバネ12を
配して前記車軸15及び2輪タイヤ7を待機状態で床面
側に軽く付勢押圧する構造を備えた構成の反動防止軽量
キャリー40。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、従来の重い鉄製キャリー(手押し台車)に代わって取扱いが楽な アルミ合金製またはその他の軽量部材を使用した軽量キャリーに関するものであ って、軽量であるが故に生じる荷物を載せた時に起きる反動の危険性を防止した 構造の反動防止軽量キャリーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から荷物、商品の手ごろな運搬具として一般商店や工場、倉庫等では図5 の斜視図に示されるような形状の(鉄製)キャリー(手押し台車)が広範囲に使 用されている。
【0003】 最近では、この鉄製キャリーでは自重量が重くて扱い難いため、鉄製キャリー と同構造のアルミ合金製キャリー(所謂アルミキャリー)が製造販売されている 。
【0004】 上記アルミキャリーは軽くて操作性が良好であるのみならず錆びにくいという 利点もあるためユーザーに好意的に受け入れられている。
【0005】 図5を利用してアルミキャリーの構造について概説すると、直径26mm程度 のアルミパイプを折曲成形した主フレーム1、主フレームに一部溶接固定された 補強フレーム2及び主フレーム1の端部1aと補強フレーム2の端部に溶接固定 されて荷物を載置するフォーク板3と、前記補強フレーム2に固定された直径2 0mm程度のシャフト材5と、該シャフト材5に軸着された2輪タイヤ7と、か らなっている。
【0006】 2輪タイヤ7内側の近傍には主フレーム1と補強フレーム2間に溶接固定され た補強のための平板状のブラケット8が配設されている。
【0007】 補強フレーム2は主フレーム1に沿って溶接されており、シャフト材5は補強 フレーム2の下方をL字状に折曲した角部分に溶接されている。
【0008】 主フレーム1の上部は折り曲げられて取手部分1bを形成している。
【0009】 荷物の載るフォーク板3の上面はリブ状のスベリ止め加工が為されており、荷 崩れを防ぐようになっている。
【0010】 アルミキャリーの高さは1m程度で、重量は全体で6.2kg程度である。
【0011】 キャリーを使用しない待機状態時には鉄製キャリーでは、2輪タイヤを含めた キャリー全体の重心垂直線がフォーク板3内を貫く位置にあり、本体が垂直に立 った状態、即ちフォーク板3が床面(一般には水平面)に水平に接地安定した状 態になっている。
【0012】 且つ、待機状態時では2輪タイヤ7の下端が接地せずに床面より概ね1〜2c mだけ浮いた状態になるように設計されている。
【0013】 この点、本考案において対象となる図5のような2輪タイプのキャリーは、機 能上、上記のようにフォーク板3が床面に水平に接地している待機状態でタイヤ 7が前述のように僅かに浮いている必要がある。
【0014】 蓋し、仮に2輪タイヤ7がフォーク板3とともに床面に接地している待機状態 であるとすると、荷物を載せてから運搬状態にフレーム1を傾ける時に力が掛け にくいことと、タイヤの接地点を支点として傾けて、フォーク板3が僅かに浮く と同時にタイヤ7が作業者がコントロールできる状態になる前に不意に前方へ動 き始めて危険なためである。
【0015】 上記理由のため販売されているこの2輪タイプの手押しキャリーは全てフォー ク板3が床面に水平に接地した直立の待機状態でタイヤ7がある程度浮くように 設計されている。
【0016】 使用開始時には作業者はフォーク板3上面に荷物を載置して図面右側から主フ レーム1の取手部分1bを掴んで手前に倒しつつ2輪タイヤ7を接地させてなお もキャリー全体を30〜45度傾けて全体の重心垂直線を作業者側へ移動させて 2輪タイヤ7と作業者の取手部分1bを支える力によって作業者のコントロール 状態下にするのである。
【0017】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図6の軽量キャリー(例えばアルミキャリー)の待機状態を示 す側面図から判るように、アルミキャリー10は2輪タイヤ7を除く全体が軽量 になったことが原因で荷物Qを載せない待機状態においてフォーク板3が床面Z に水平に接した状態での全体の重心垂直線Mがフォーク板3の縁3bよりも2輪 タイヤ7側へ寄っており、その結果、待機状態では図6のようにやや傾いた状態 (フォーク板3の縁3bと2輪タイヤ7の接地点7aが床面Zに接地した状態) で安定し、フォーク板3は傾いて先端3aが浮いた状態となっている。
【0018】 したがって、荷物Qをドスンとフォーク板3の上に落として置くと、その反動 でアルミキャリー10の主フレーム1(補強フレーム2も)が荷物Qを置いた作 業者側(図面左側)に破線で示した如く勢いよく振れて頭などに当たって作業者 が怪我をする危険があった。
【0019】 この点、本願出願人は先の実願平7ー12666号にて開示した反動防止装置 付き軽量キャリーの考案で、待機状態においてフレームが傾かないように2輪タ イヤが浮いた状態でフォーク板を床面に水平に接地させるように作業者が足で操 作して棒状のストッパーをロック・解除するストッパー機構を有する軽量キャリ ーを提案した。
【0020】 しかしながら、上記ストッパー機構にてロックする手段では、作業者が逐一足 でストッパーを操作しなければならないので、操作が面倒であり、ロックするの を忘れたり故意に怠ったりすることになりかねず、完全な反動防止の問題解決と は言えなかった。
【0021】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、軽量キャリーの2輪タイヤ を軸支している車軸がフレーム本体に対して可動としつつ、待機時に2輪タイヤ が自重で床面に接地するようにし、または加えてバネで床面に付勢押圧もしくは ダンパーにて使用開始時に漸次車軸を移動させるようにして、待機状態時にフォ ーク板が床面に水平に接地安定するようにして使用時の反動を防止し、且つ運搬 開始時にフレームを傾けた場合に2輪タイヤが車軸とともにフレームに対して相 対的に上へ平行移動するようにして、従来の2輪タイヤが床面から浮いているの と同様に作業者が楽にコントロールできる状態に移行するようにした反動防止軽 量キャリーを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本考案は、 (1)アルミ合金またはアルミと同等の軽量素材からなる主フレームと補強フ レーム及び前記主フレームと補強フレームの端に溶接固定された荷物を載置する フォーク板と、前記主フレームと補強フレームのフォーク板側近傍に溶接固定さ れるとともに車軸を挿通して支持する円孔を設けた2個のブラケットと、前記ブ ラケットの円孔に挿通した車軸と、該車軸両端に軸着された2輪タイヤと、から なる軽量キャリーにおいて、前記ブラケットの円孔に代えて長穴をその長径方向 がフォーク板面に対して45度以上の角度で穿設されて前記車軸が長穴内を移動 可能とするとともに、待機状態で該長穴に挿通した車軸が長穴の床面側に位置し て2輪タイヤが床面に接地する構造を特徴とする反動防止軽量キャリーを提供す ることにより、上記目的を達成するものである。
【0023】 (2)また、上記(1)記載の反動防止軽量キャリーにおいて、車軸に一端が 係止され他端が補強フレームまたはフォーク板の縁に係止されたダンパーを配し て車軸及び2輪タイヤを待機状態で前記ダンパーにて漸次自重で床面側に接地す る構造を特徴とする反動防止軽量キャリーを提供することにより、上記目的を達 成するものである。
【0024】 (3)また、上記(1)記載の反動防止軽量キャリーにおいて、車軸に一端が 係止され他端が補強フレームまたはフォーク板の縁に係止されたコイルバネを配 して前記車軸及び2輪タイヤを待機状態で床面側に付勢押圧する構造を特徴とす る反動防止軽量キャリーを提供することにより、上記目的を達成するものである 。
【0025】 (4)さらに、アルミ合金またはアルミと同等の軽量素材からなる主フレーム と補強フレーム及び前記主フレームと補強フレームの端に溶接固定された荷物を 載置するフォーク板と、前記主フレームと補強フレームのフォーク板側近傍に溶 接固定されるとともに車軸を挿通して支持する円孔を設けた2個のブラケットと 、前記ブラケットの円孔に挿通した車軸と、該車軸両端に軸着された2輪タイヤ と、からなる軽量キャリーにおいて、前記ブラケットの一端側を主フレームに軸 着するとともに補強フレームに突設した制動用突起に嵌合する長穴を軸着した軸 に対して円弧を描くようにブラケット内部に穿設し、且つブラケットの他端側に 設けた円孔に車軸を挿通して、待機状態で前記車軸が長穴の床面側に位置して2 輪タイヤが床面に接地する構造を特徴とする反動防止軽量キャリーを提供するこ とにより、上記目的を達成するものである。
【0026】 尚、ここにいうキャリーとは2輪の手押し台車(キャリヤーとも称される)を 意味する。
【0027】 また、軽量とは従来の鉄製キャリーの重量に比較して軽量であることを意味し 、軽量素材とはアルミ製キャリーと同等の重量となる材質一般をいい、例えばア ルミ合金、強化プラスチック、木材等を意味する。
【0028】 また、ダンパーとは一般に油圧ダンパーを意味し、外からの衝撃を内部流体の 流体抵抗で緩和し漸次伸縮する減衰装置(ショックアブソーバ)である。
【0029】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。尚、各部を表す符号は従 来例と同等部分は同符号にて表す。
【0030】 図1は本考案に係わる反動防止軽量キャリーの第一の実施の形態を表す部分斜 視図である。
【0031】 図2は上記反動防止軽量キャリーの機構を説明するための運搬状態での部分側 面図である。
【0032】 図3は本考案に係わる反動防止軽量キャリーの第二の実施の形態を表す部分斜 視図である。
【0033】 図4は本考案に係わる反動防止軽量キャリーの第三の実施の形態を表す部分斜 視図である。
【0034】 図1において、反動防止軽量キャリー40の構成は、従来のアルミ合金または アルミと同等の軽量素材からなる主フレーム1と補強フレーム2及び前記主フレ ームと補強フレームの端に溶接固定された荷物を載置するフォーク板3と、2輪 タイヤ7と、該2輪タイヤ7を両端に軸着した車軸15と、前記主フレーム1と 補強フレーム2のフォーク板側近傍に溶接固定されるとともに前記車軸15を挿 通して支持する長穴11を設けた2個のブラケット18と、からなり、 前記ブラケット18の従来の円孔に代えて長穴11がフォーク板3の面に対して 長径方向が45度以上の角度(図面では略直角)になるように穿設されており、 加えて車軸15に一端12aが係止され他端12bが補強フレーム2に係止され た(圧縮)コイルバネ12を配して前記車軸15及び2輪タイヤ7を待機状態で 床面側に軽く付勢押圧する構造を備えたことを特徴とする。
【0035】 上記構成によって反動防止軽量キャリー40においては、車軸15に軸着され た2輪タイヤ7が車軸15の長穴11内の可動範囲でキャリー本体に対して相対 的に略垂直に可動なので、待機状態時には主フレーム1をはじめとするキャリー 本体と2輪タイヤ7とは独立して床面Zに接して各自身を支える。
【0036】 つまり、2輪タイヤ7と車軸15を除くキャリー本体の重心垂直線M1がフォ ーク板3の面内を通るのでフォーク板3の裏面が床面Zに水平に接地してキャリ ー本体を支持し、一方、車軸15がブラケット18の長穴11の下方床面側に移 動して2輪タイヤ7の下端(接地点7a)は床面Zに接地して自身を支え、キャ リー本体にはタイヤの重量が直接に荷重しない。
【0037】 且つ、前記車軸15を(圧縮)コイルバネ12で床面側(図面中の矢印方向) に軽く付勢押圧しているので反動防止軽量キャリー40全体はフォーク板裏面と 2輪タイヤにて安定に直立支持される。
【0038】 この際、上記コイルバネ12のバネ係数は1kg/cm程度の弱いもので十分 であろう。
【0039】 このコイルバネ12はキャリー本体が外力で2輪タイヤ7側へ倒れる危険を防 止する作用を有し、また運搬開始時に主フレーム1を傾ける際の適度な反力を与 えて急激な動きを抑止する作用を併せ持つ。
【0040】 勿論、コイルバネ12が無くても、2輪タイヤ7は自重にて床面に接地して待 機状態で独立に自身を支えることは言うまでもない(この場合は請求項1に対応 する)。
【0041】 尚、コイルバネ12のフレーム側の係止は例えば図1のように補強フレーム2 に溶接固定した突起16に引掛ける手段を用い、車軸15側への係止もバネ先端 を引掛ける手段で簡単にできる。
【0042】 次に、図2に示すように荷物Qをフォーク板3に載せフレームを傾けて運搬す る際には、フレームを少し傾けた場合に先ずブラケット18がフォーク板の端3 bを中心に傾いて車軸15が長穴11の上端へ移動して支えられ、フォーク板3 が浮いて全体の重心が2輪タイヤ側へ移動して、ついには作業者の持ち手と2輪 タイヤ7によって支えられる。
【0043】 傾ける際には作業者はコイルバネ12に抗して傾けるのであるが、その力は僅 かでよい(3bを支点、12aを作用点、持ち手を力点とするテコの原理)。
【0044】 畢竟、反動防止軽量キャリー40は待機時には2輪タイヤ7が接地しているに もかかわらず、運搬開始時には従来と同様に2輪タイヤ7が少し床面から浮いた 状態にあるのと同じように作用して、運搬開始時の不具合を回避しているのであ る。
【0045】 上記(圧縮)コイルバネ12による下方への付勢押圧はコイルバネの取付向き を逆にして且つ付勢押圧の向きを逆さにしても同様の効果が得られる。
【0046】 つまり図3に示されるように、反動防止軽量キャリー50は前記圧縮コイルバ ネ12に代えて引っ張りコイルバネ13としてもよい。
【0047】 上記場合には、引っ張りコイルバネ13のキャリー本体側への係止は図のよう に補強フレーム下側でもよく、またフォーク板3の縁であってもよいであろう。
【0048】 図3の構造でも前述の作用・効果が全く同様に得られることは言うまでもない 。
【0049】 また、上記圧縮コイルバネ12や引っ張りコイルバネ13に代えてダンパーを 用いてもよい。
【0050】 上記ダンパー(油圧ダンパーが最適)を使用した場合には、待機時に2輪タイ ヤ7は完全にキャリー本体と独立して自重にて接地しているが、使用開始時にフ レームを傾ける時にはダンパーの減衰力が車軸15を長穴11の上方へ相対的移 動に抵抗するので、コイルバネと同様の作用を呈する。
【0051】 また、運搬時には、車軸15は長穴11の一方端(待機状態の場合と反対側) に位置して概ね安定しており、キャリーの押し引きの際にむやみに動くことはな いが、ダンパーを配することで上記運搬時の車軸の安定さは増すものと思われる 。
【0052】 勿論、作業者は荷物を床面に水平に接地しているフォーク板上に載置するので 、多少乱暴に荷物を載せてもフォーク板ひいてはキャリー本体が動くことはなく 反動の危険性は無い。
【0053】 且つ、操作においては従来の鉄製キャリーの取扱いと同様であって、ストッパ ーを上下させるような余分な操作を要しない。
【0054】 したがって、ストッパーのロック操作の忘れ、怠りで反動防止機構が作動しな いという事態に陥ることがなく、確実に反動の危険が防止される。
【0055】 次に、図4には第3の実施の形態であり、反動防止軽量キャリー60は、従来 主フレーム1と補強フレーム2に溶接固定されていたブラケット28が、一端側 28aを主フレーム1に軸着するとともに補強フレーム2に突設した制動用突起 22に嵌合する長穴21を前記軸着した軸28aに対して円弧を描くようにブラ ケット内部に穿設し、且つブラケットの他端側28bに設けた円孔に車軸15を 挿通して、待機状態で前記車軸15が長穴21の床面側に位置して2輪タイヤ7 が床面に接地する構造となっている。
【0056】 上記構造では、2輪タイヤ7が長穴21で制動用突起22の可動範囲でブラケ ット28が軸28aを中心として回動自在であり、その範囲で車軸15ひいては 2輪タイヤ7も破線で示した如く上下可動(フォーク板3面に対して略直角方向 、つまり主フレーム1が直立の待機時で垂直方向に可動)である。
【0057】 したがって、待機時には、2輪タイヤ7は接地した状態となって、反動防止軽 量キャリー全体は安定している。
【0058】 以下、使用開始時の作用も前述の実施の形態(図3参照)と変わるところはな い。
【0059】 尚、ブラケットに設ける長穴11、21は短径と長径との比が1:2ないし1 :5程度にして車軸の移動量が1〜4cm程度になるように設計することが肝要 である。
【0060】 また、ブラケットの大きさも適宜設計されなければならない。
【0061】 使用時には車軸15は長穴11、21の一端(取手1b側)に位置した状態で 自重ないし荷物の重量でコイルバネの応力に抗して安定しており、移動時の押し 引きで車軸15の長穴における位置が動く恐れはない(図2参照)。
【0062】 さらに、念のために付言すれば、長穴11の形状は種々の形態が有り得るので あって、「く」の字状に折曲したものや緩やかに湾曲したものでもよい。
【0063】 また、上記反動防止構造は従来のブラケットの形状変更と車軸と補強フレーム 間に付設するコイルバネまたはダンパーが追加されるのみであって、製品のコス ト増も問題にならない程度である。
【0064】 然して、本考案の反動防止軽量キャリー40、50、60は従来のように軽量 キャリーが軽量であるが故に内抱していた反動の危険性を、添付説明書や「PL ラベル」で注意を促すといった消極的手段に頼ることなく抜本的に解決すること ができ、且つ鉄製キャリーと同様の簡単な使用方法でよく、余分な操作を必要と せずに確実に反動が防止されて飛躍的な安全性の向上が達成され、ひいては製造 物責任の問題が回避され得るのである。
【0065】
【考案の効果】
本考案に係わる反動防止軽量キャリーは、上記のように構成されているため、 以下に記載するような効果を有する。
【0066】 (1)従来の軽量キャリーが内抱していた待機状態でフォーク板が傾いている ことから生じる荷物搭載時のフレームの反動による危険が回避され、安全性が飛 躍的に向上するという優れた効果を有する。
【0067】 (2)また、反動防止装置は余分な操作なしに自動的に作動するので使用上の 煩わしさが無く、且つ操作忘れや解怠による装置の不動作が生じないので反動防 止が確実であるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係わる反動防止軽量キャリーの第一
の実施の形態を表す部分斜視図である。
【図2】 上記反動防止軽量キャリーの機構を説明する
ための運搬状態での部分側面図である。
【図3】 本考案に係わる反動防止軽量キャリーの第二
の実施の形態を表す部分斜視図である。
【図4】 本考案に係わる反動防止軽量キャリーの第三
の実施の形態を表す部分斜視図である。
【図5】 従来のキャリー(アルミキャリー)の構造を
説明するための斜視図である。
【図6】 従来の軽量キャリー(アルミキャリー)の反
動の問題点を説明するための待機状態、使用開始状態を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 主フレーム 1b 取手部分 2 補強フレーム 3 フォーク板 3a フォーク板の先端 3b フォーク板の縁 5 シャフト材 7 2輪タイヤ 7a 接地点 8、18、28 ブラケット 10 アルミキャリー 11 長穴 12 (圧縮)コイルバネ 13 引っ張りコイルバネ 15 車軸 22 制動用突起 40、50、60 反動防止軽量キャリー M、M1 重心垂直線 G 重心 Z 床面 Q 荷物

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミ合金またはアルミと同等の軽量素
    材からなる主フレームと補強フレーム及び前記主フレー
    ムと補強フレームの端に溶接固定された荷物を載置する
    フォーク板と、前記主フレームと補強フレームのフォー
    ク板側近傍に溶接固定されるとともに車軸を挿通して支
    持する円孔を設けた2個のブラケットと、前記ブラケッ
    トの円孔に挿通した車軸と、該車軸両端に軸着された2
    輪タイヤと、からなる軽量キャリーにおいて、前記ブラ
    ケットの円孔に代えて長穴をその長径方向がフォーク板
    面に対して45度以上の角度で穿設されて前記車軸が長
    穴内を移動可能とするとともに、待機状態で該長穴に挿
    通した車軸が長穴の床面側に位置して2輪タイヤが床面
    に接地する構造を特徴とする反動防止軽量キャリー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の反動防止軽量キャリーに
    おいて、車軸に一端が係止され他端が補強フレームまた
    はフォーク板の縁に係止されたダンパーを配して車軸及
    び2輪タイヤを待機状態で前記ダンパーにて漸次自重で
    床面側に接地する構造を特徴とする反動防止軽量キャリ
    ー。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の反動防止軽量キャリーに
    おいて、車軸に一端が係止され他端が補強フレームまた
    はフォーク板の縁に係止されたコイルバネを配して前記
    車軸及び2輪タイヤを待機状態で床面側に付勢押圧する
    構造を特徴とする反動防止軽量キャリー。
  4. 【請求項4】 アルミ合金またはアルミと同等の軽量素
    材からなる主フレームと補強フレーム及び前記主フレー
    ムと補強フレームの端に溶接固定された荷物を載置する
    フォーク板と、前記主フレームと補強フレームのフォー
    ク板側近傍に溶接固定されるとともに車軸を挿通して支
    持する円孔を設けた2個のブラケットと、前記ブラケッ
    トの円孔に挿通した車軸と、該車軸両端に軸着された2
    輪タイヤと、からなる軽量キャリーにおいて、前記ブラ
    ケットの一端側を主フレームに軸着するとともに補強フ
    レームに突設した制動用突起に嵌合する長穴を軸着した
    軸に対して円弧を描くようにブラケット内部に穿設し、
    且つブラケットの他端側に設けた円孔に車軸を挿通して
    待機状態で前記車軸が長穴の床面側に位置して2輪タイ
    ヤが床面に接地する構造を特徴とする反動防止軽量キャ
    リー。
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