JP2012188653A - アルカリセルロース及びセルロースエーテルの製造方法 - Google Patents

アルカリセルロース及びセルロースエーテルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が異なるパルプを組み合わせて原料にする際に、使用しているパルプの吸収速度に合わせて接触条件例えば温度や接触時間を頻繁に変更しなければならず、生産性の低下となる課題がある。
【解決手段】アルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が異なる2種類以上のパルプとアルカリ金属水酸化物溶液とを接触させる工程と、得られた接触物を脱液する工程とを少なくとも含むアルカリセルロースの製造方法であって、上記2種類以上のパルプが、上記アルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が一番遅いパルプに対して4.0倍以内の吸収速度を有するパルプの組合せであるアルカリセルロースの製造方法を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、アルカリセルロース及びこれを用いたセルロースエーテルの製造方法に関する。
セルロースエーテルの製造方法としては、高純度に精製されたパルプにアルカリ溶液を接触させてアルカリセルロースを調製し、エーテル化剤を用いてエーテル化反応することが知られている。得られた最終セルロースエーテルは、置換度を適当にコントロールすることにより水可溶性となるが、その中に水不溶部分が存在し、水溶液の透光度を下げたり、異物となってその商品価値を損ねる場合がある。この未溶解部分は、水に溶解するのに十分な置換基を有さない低置換度部分が存在するため生じるものであり、アルカリセルロース中のアルカリ分布が不均一であることが原因の一つとして挙げられる。
このアルカリの働きは、セルロースを膨潤させてパルプ中の結晶構造を変えてエーテル化剤の浸透を助けること、アルキレンオキシドのエーテル化反応を触媒すること、ハロゲン化アルキルの反応剤であること等が挙げられる。従って、パルプとアルカリ水溶液が接触しない部分は、反応にあずからないために未溶解分となり、アルカリセルロースの均一性はそのまま未溶解分の多寡につながる。
アルカリセルロースを製造する方法として、特許文献1に示されるチップ状パルプと23〜60質量%のアルカリ金属水酸化物溶液とを連続的に接触させる工程と、得られた接触物を連続遠心分離機で脱液する方法がある。
特開2007−197682号公報
しかし、時としてアルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が異なるパルプを組み合わせて原料にする必要が生じる場合がある。例えば、最終製品であるセルロースエーテルの重合度を調節するため異なる二種以上の銘柄のパルプを組み合わせて使用する場合等である。銘柄が異なるパルプは、アルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が異なる場合がある。また、同じ銘柄のパルプであっても、ロットの違いによりアルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が異なる場合がある。接触条件の変更の煩雑さから、銘柄又はロットの異なる二種以上のパルプを組み合わせて使用できず、そのため歩留まりが低下したり、所定の物性を有するアルカリセルロースを必要な時に必要な量を製造することができない場合があった。本発明は、アルカリの分布が均一なアルカリセルロースを効率よく製造する方法を提供する。
本発明は、アルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が異なる2種類以上のパルプとアルカリ金属水酸化物溶液とを接触させる工程と、得られた接触物を脱液する工程とを少なくとも含むアルカリセルロースの製造方法であって、上記2種類以上のパルプが、上記アルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が一番遅いパルプに対して4.0倍以内の吸収速度を有するパルプの組合せであるアルカリセルロースの製造方法を提供する。
また、本発明は、製造されたアルカリセルロースをエーテル化剤と反応させる工程を少なくとも含んでなるセルロースエーテルの製造方法を提供する。
本発明により、最終製品であるセルロースエーテルの重合度の調節のため銘柄又はロットの異なる二種以上のパルプの組み合わせが可能となった。また、アルカリの分布が均一なアルカリセルロースを効率よく製造することができ、その結果として高いエーテル化率の透明性の高いセルロースエーテルを効率よく製造することができる。
アルカリセルロースの製造装置の例を示す。
本発明は、アルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が異なる2種類以上のパルプを用いて、これにアルカリ金属水酸化物溶液を接触させた後、得られた接触物を脱液することによりアルカリセルロースを得る。
ここで、パルプは、木材パルプ、コットンリンターパルプが挙げられ、木材の樹種は、マツ、トウヒ、ツガ等の針葉樹及びユーカリ、カエデ等の広葉樹を用いることができる。
また、パルプの形態は、粉末状又はチップ状のいずれの形態も好ましいが、粉末化する工程において粉砕熱により粘度低下を生じる場合がある点と、アルカリ金属水酸化物溶液と接触させた後脱液する工程で脱液性が優れるという点で、チップ状の形態が好ましい。
粉末状パルプは、シート状パルプを粉砕して得られるもので、粉末の形態を示すものである。通常、平均粒子径が10〜1,000μmのものが用いられるが、これらに限定されない。平均粒子径は、篩分け法を用いて測定できる。粉末状パルプの製造方法は限定されないが、ナイフミルやハンマーミル等の粉砕機を用いることができる。
チップ状パルプの製造方法は、限定されないが、シート状パルプをスリッターカッターの他、既存の裁断装置を利用することにより得られる。使用する裁断装置は連続的に処理できるものが投資コスト上有利である。
チップの平面積は、好ましくは4〜10,000mm、より好ましくは10〜2,500mmである。4mmより小さいと、チップ状のパルプの製造が困難になる場合がある。逆に10,000mmより大きいと、接触装置への投入、接触装置内部の送り、連続遠心分離機への投入等の取り扱いが困難になる場合がある。ここで、チップの平面積は、一片のチップ状パルプを六面体としてとらえた場合、六面のうち最も面積の大きい面の面積をいう。
アルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が異なる2種類以上のパルプは、別々にアルカリ金属水酸化物溶液との接触に供せられることが可能だが、アルカリ金属水酸化物溶液と接触させる前に均一に混合されていることが好ましい。例えば、攪拌機付きの容器や流動槽の中で混合することにより均一化することができる。特に好ましいのは、アルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が異なる2種類以上のシート状パルプを重ね合わせて同時に裁断する方法である。裁断装置は、スリッターロールと横切りカッターで構成される既存の裁断装置を利用するのが好ましく、連続的に処理できるものがコストの観点で好ましい。吸収速度が異なる2種類以上のシート状パルプは、通常ロール形態なので、ロールが自由に回転できるようなスタンドにロール状パルプを保持し、複数のロールから引き出したパルプを裁断装置の手前で重ね合わせるように合流させ、裁断装置に供するのが好ましい。
アルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が異なる2種類以上のパルプは、アルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度を異にするパルプ同士であり、例えば、銘柄が異なりアルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が異なるパルプや、銘柄が同じであるがロットの違いによりアルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が異なるパルプである。
アルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度は、以下の方法で測定される。
例えば、シート状パルプを単独で裁断機に掛けチップ状パルプを得る。一定の接触装置で一定の温度で接触時間を変えて接触させるか又は一定の時間で接触温度を変えてアルカリ金属水酸化物溶液と接触させ、同条件で脱液して得られたアルカリセルロース中のアルカリ金属水酸化物/パルプ中の固体成分の比率を滴定法で測定する。使用するパルプのうち、もっとも吸収速度の遅いパルプのアルカリ金属水酸化物/パルプ中の固体成分の比率が1.00となる温度、時間を選定し、他のパルプのアルカリ金属水酸化物/パルプ中の固体成分とこれとを比較する。
アルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が異なる2種類以上のパルプは、吸収速度が一番遅いものに対して1.0倍を超えて4.0倍以内、好ましくは2.0倍以内のものから選ぶのが好ましい。4.0倍を超えると後に得られるセルロースエーテルの透明性が悪化する。これは、吸収速度が遅いパルプのアルカリ金属水酸化物/パルプ中の固体成分の質量比率が低すぎるためセルロースエーテルにした際に置換度が低い部分が生じるため透明性が低下するものと考えられる。1.0倍を超えるのは、例えば、最終製品の重合度を調節するため異なる二つの銘柄のパルプを組み合わせて使用する場合等、アルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が異なるパルプを組み合わせて原料にする必要が生じる場合があるからである。
アルカリセルロースの製造に際して、例えば、銘柄やロットの異なる2種類以上のパルプを組合せる必要が生じる場合は、それぞれのアルカリ金属水酸化物の吸収速度を前もって測定し、吸収速度が一番遅いパルプに対して4.0倍以内のパルプを組み合わせる。
アルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が異なる2種類以上のパルプを重ね合わせて同時に裁断されて得た、好ましくはチップ状の混合パルプは、タンク等に受け入れた後、アルカリ金属水酸化物溶液と接触させるための接触装置に供されるのが好ましい。
本発明で用いるパルプとアルカリ金属水酸化物溶液を接触させる装置は、バッチ式、連続式いずれも可能であるが、コストの観点から連続式のものが好ましい。パルプがアルカリ金属水酸化物溶液に完全に浸漬され、アルカリ金属水酸化物溶液に接触し始めてから、後工程の遠心分離機で脱液されるまでの時間が調節可能であり、かつその時間の分布が小さい、すなわちピストン流れに近いものが好ましい。例として、パイプ型のもの、バケットコンベア型のもの、スクリューコンベア型のもの、ベルトコンベアー型のもの、ロータリーフィーダー型のもの等である。
必要に応じて接触混合物に、適当な撹拌力又は剪断力を加える等して接触混合物をかゆ状にしてもよい。
本発明において単位時間当たりに用いるパルプ質量とアルカリ金属水酸化物溶液の体積の比は、23〜60質量%のアルカリ金属水酸化物溶液を用いる場合、好ましくは0.15kg/L以下、より好ましくは0.10kg/L以下、更に好ましくは0.05kg/L以下である。0.15kg/Lを超えると完全な浸漬が困難になるため、アルカリセルロース中のアルカリの分布が不均一となり製品の品質の低下をきたす場合がある。なお、パルプ質量とアルカリ溶液の体積の比の下限は、0.0001kg/Lが好ましく、これを満たさないと設備が過大となり、現実的ではない場合がある。
本発明で使用するパルプとアルカリ金属水酸化物溶液を接触させる装置は、アルカリ金属水酸化物溶液の温度又は接触時間を任意にコントロールできることが好ましい。なぜなら所望の組成のアルカリセルロースを得ようとする場合、アルカリセルロースの組成はパルプがアルカリ金属水酸化物溶液を吸収した量に依存し、その吸収量は接触時間及びアルカリ金属水酸化物溶液の温度を制御することにより調節できるからである。
アルカリ金属水酸化物溶液の温度の調整方法は、公知の技術を用いることができるが、熱交換器を利用することが好ましく、その熱交換器は接触装置の内部であっても外部であってもよい。アルカリ金属水酸化物溶液の温度は、特に限定されないが、好ましくは15〜80℃の範囲で調節される。接触装置は、連続的に処理できるものが好ましい。バッチ式に比べ装置本体を小さくする事ができるので、スペース面で有利だからである。
本発明では、接触時間の調整法として、好ましくは接触ゾーンの長さを変える他、スクリューコンベア式やロータリーフィーダー式の場合は回転数を変え、また配管式の場合は液の流速を変えることが挙げられる。接触時間は、好ましくは1秒〜15分間、更に好ましくは2秒〜2分間の範囲である。1秒未満だと吸収量のコントロールがはなはだ困難な場合があり、15分を超えると装置が過大となり又は生産性が悪くなるばかりか、パルプのアルカリ吸収量が過大となり、いかなる脱液装置をもってしてもセルロースエーテルの製造に適した所望の組成のアルカリセルロースが得ることが難しくなる場合がある。
パルプとアルカリ金属水酸化物溶液を接触させる装置は、バッチ式でも連続式でもよいが、連続的に処理できるものが好ましい。バッチ式に比べ装置本体を小さくする事ができスペース面で有利である。また、連続式の場合は、接触装置はパルプをピストンフロー的に通過させるのが好ましい。なぜなら前述のように、アルカリセルロースの組成が接触時間に依存するため、接触時間がばらつかないほうが、アルカリセルロースの組成が均等になり、品質上好ましいからである。従って、供給したパルプがアルカリに全く触れずに通過するのは品質上避けねばならない。特にパルプはアルカリ金属水酸化物溶液に浮遊しやすいことに注意し、接触装置内では、完全にアルカリ金属水酸化溶液と接触できるようにパルプを通過させることが好ましい。
接触装置の中に、パルプ、アルカリ金属水酸化物溶液の順に投入するか又は接触装置に投入する前にパルプ及びアルカリ金属水酸化物溶液を予混合しておく方法が好ましい。予混合する場合は、パルプとアルカリ金属水酸化物溶液の接触がすでに行われているため、この接触時間を管理することが好ましい。
また、パルプとアルカリ金属水酸化物溶液を接触させる装置は、酸素存在下でのアルカリセルロースの重合度低下を防止するため、真空又は窒素置換ができるものがより好ましい。同時に酸素の存在下における重合度コントロールを目的とする場合は、酸素量を調整可能な構造を持つものが好ましい。
使用されるアルカリ金属水酸化物溶液は、アルカリセルロースが得られれば特に限定されないが、好ましくは水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムの水溶液、特に好ましくは経済的観点から水酸化ナトリウムである。また、その濃度は23〜60質量%、より好ましくは35〜55質量%である。23質量%未満だと、次工程でセルロースエーテルを得る際に、エーテル化反応剤が水と副反応するため経済的に不利であり、かつ所望の置換度のセルロースエーテルを得ることができず、製造されるセルロースエーテルの水溶液の透明性が劣る場合がある。一方、60質量%を超えると、粘性が高くなるため取り扱いが困難である。
なお、パルプとの接触に供されるアルカリ金属水酸化物溶液の濃度は、アルカリセルロースの組成を安定させ、セルロースエーテルの透明性を確保するために一定の濃度に保たれることが好ましい。
また、本発明は、低級アルコール(好ましくは炭素数1〜4のアルコール)やその他の不活性溶媒を使用しても差し支えない。これらの溶媒の使用により、アルカリの分布の均一性の改善に加えてアルカリセルロースの嵩密度改善も可能である。
本発明で用いる脱液装置はバッチ式でも連続式でも構わないが、生産性の観点からは連続式が好ましい。連続式脱液装置としては、デカンターや回転バスケットといった遠心力を利用した脱液装置、ロール状のもの、V型ディスクプレス、バケットプレス等の機械的脱液装置及び真空ろ過器を利用できるが、脱液の均一性から遠心力を利用する脱液装置が好ましい。例えば、スクリュー排出型遠心脱水機、押し出し板型遠心脱水機、デカンター等が挙げられる。遠心力を利用する脱液装置の場合、必要な脱液度に応じ回転数を調節することが可能である。また、機械的脱液装置の場合は脱液圧の調節、真空ろ過器の場合は真空度の調節が可能である。
図1は、パルプ1とアルカリ金属水酸化物溶液2を接触させ接触物を得るための接触装置10と、得られた接触物をアルカリセルロースとアルカリ金属水酸化物含有液体とに分離する遠心分離機20と、分離されたアルカリ金属水酸化物含有液体の一部又は全部を濃縮するための濃縮装置35と、遠心分離機20で分離され、かつ/又は濃縮装置35で濃縮されたアルカリ金属水酸化物含有液体をアルカリ金属水酸化物溶液と混合するためのタンク30とを備えるアルカリセルロース3の製造装置の一例を示す。ロール状のパルプ群1(パルプ1aとパルプ1bを図示)よりパルプシートを引き出し、重ね合わせて裁断機40に供給する。裁断されチップ状となったパルプはチップ状パルプタンク41に受け入れ、ここから接触装置10に供給される。タンク30で得られる混合液は、接触装置10に送られ、パルプとの接触に再利用できる。図1では、遠心分離機で分離されたアルカリ金属水酸化物含有液体は、ポンプ31を用いて濃縮装置35に送られ、タンク30内のアルカリ金属水酸化物含有液体は、ポンプ31を用いて接触装置10に送られる。
脱液手段で得られたケーキ(アルカリセルロース)中に含まれるアルカリ金属水酸化物と、上記パルプ中の固体成分の質量比率(アルカリ金属水酸化物/パルプ中の固体成分)は、好ましくは0.3〜1.5、より好ましくは0.65〜1.30、更に好ましくは0.90〜1.30の範囲である。上記質量比率が0.3〜1.5の場合、得られるセルロースエーテルの透明性が高くなる場合がある。ここで、パルプ中の固体成分には、主成分のセルロースの他、ヘミセルロース、リグニン、樹脂分等の有機物、Si分、Fe分等の無機物が含まれる。
なお、アルカリ金属水酸化物/パルプ中の固体成分は、例えばアルカリ金属水酸化物が水酸化ナトリウムの場合、以下に示す滴定法により求めることができる。
まず、ケーキ4.00gを採取し、中和滴定によりケーキ中のアルカリ金属水酸化物質量%を求める(0.5mol/L HSO、指示薬:フェノールフタレイン)。同様の方法で空試験を行う。
アルカリ金属水酸化物質量%
=規定度係数×(HSO滴下量ml−空試験でのHSO滴下量ml)
得られたケーキ中のアルカリ金属水酸化物質量%を用いて、次式に従いアルカリ金属水酸化物/パルプ中の固体成分を求める。
(アルカリ金属水酸化物の質量)/(パルプ中の固体成分の質量)
=(アルカリ金属水酸化物質量%)÷[{100−(アルカリ金属水酸化物質量%)/
(B/100)}×(S/100)]
ここで、Bは用いたアルカリ金属水酸化物溶液の濃度(質量%)であり、Sはパルプ中の固体成分の濃度(質量%)である。パルプ中の固体成分の濃度は、パルプ約2gを採取し105℃で2時間乾燥させた後の質量が、採取した質量に占める割合を質量%で表したものである。
本発明のアルカリセルロースは、接触装置へのパルプの供給速度と、脱液後のアルカリセルロースの回収速度又はアルカリ金属水酸化物溶液の消費速度とを各々測定し、両者の質量比から現在のアルカリセルロースの組成を算出し、算出された組成が目標の値になるよう接触時間、接触装置のアルカリ金属水酸化物溶液の温度、脱液圧を調節することが可能である。また、その測定操作と計算、調節操作をオートメーション化することも可能である。
アルカリセルロースの組成は、これを用いて得られるセルロースエーテルのエーテル化の程度、すなわち置換モル数によって決定することができる。
上記の製造方法で得られたアルカリセルロースを原料として公知の方法でセルロースエーテルを製造する事ができる。
反応方法としては、バッチ式と連続式が挙げられ、本発明のアルカリセルロースの製造方法が好ましくは連続式であることから連続反応方式が好ましいが、バッチ式でも問題はない。
バッチ式の場合は、脱液装置より排出されたアルカリセルロースをバッファータンクに貯蔵するか又は直接エーテル化反応容器に仕込んでも良いが、エーテル化反応容器の占有時間を短くするためバッファータンクに貯蔵後、短時間で反応釜に仕込む方が生産性は高い。バッファータンクは、重合度低下を抑制するため、真空又は窒素置換による酸素フリーの雰囲気が望ましい。
得られたアルカリセルロースを出発原料として得られるセルロースエーテルとしては、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース、カルボキシメチルセルロースが挙げられる。
アルキルセルロースとしては、メトキシ基(DS)が1.0〜2.2のメチルセルロース、エトキシ基(DS)が2.0〜2.6のエチルセルロース等が挙げられる。なお、DSは、置換度(degree of substitution)を表し、セルロースのグルコース環単位当たり、メトキシル基で置換された水酸基の平均個数であり、MSは、置換モル数(molar substitution)を表し、セルロースのグルコース環単位当たりに付加したヒドロキシプロポキシ基あるいはヒドロキシエトキシ基の平均モル数である。
ヒドロキシアルキルセルロースとしては、ヒドロキシエトキシ基(MS)が0.05〜3.0のヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロポキシ基(MS)が0.0 5〜3.3のヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられる。
ヒドロキシアルキルアルキルセルロースの例としては、メトキシ基 (DS)が1.0〜2.2、ヒドロキシエトキシ基(MS)が0.1〜0.6のヒドロキシエチルメチルセルロース、メトキシ基(DS)が1.0〜2.2、ヒドロキシプロポキシ基(MS)が0.1〜0.6のヒドロキシプロピルメチルセルロース、エトキシ基(DS)が1.0〜2.2、ヒドロキシエトキシ基(MS)が0.1〜0.6のヒドロキシエチルエチルセルロースが挙げられる。
また、カルボキシメトキシ基(DS)が0.2〜2.0のカルボキシメチルセルロースも挙げられる。
エーテル化剤としては、塩化メチル、塩化エチル等のハロゲン化アルキル、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイド、モノクロル酢酸等が挙げられる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を説明するが、本発明はこの実施例に限定されない。
[パルプの水酸化ナトリウム水溶液吸収速度測定]
固体成分濃度93質量%のパルプA及び固体成分濃度93質量%のパルプBを各々裁断機(スリッティングカッターと横切り刃で構成される)で処理し、10mm角のチップ状パルプA及びBを得た。
スクリュー径154mm、シャフト径90mm、スクリュー長1,500mm、スクリューピッチ100mmのスクリューコンベアを備えるスクリューコンベア型浸漬層を設置し、スクリューコンベアを30rpmで回転させた。チップ状パルプAをスクリューコンベア型浸漬槽に50kg/時の速度で投入した。同時に、水酸化ナトリウム供給口より40℃の49質量%水酸化ナトリウム水溶液を1,700L/時の速度で供給した。スクリューコンベア型浸漬槽の出口に連続遠心分離機として0.2mmスリットスクリーンを備えた押し出し板型遠心脱水機を設置し、遠心効果1,000にてスクリューコンベア型浸漬槽から排出されるチップ状パルプと水酸化ナトリウム水溶液の接触混合物を連続的に脱液した。得られたアルカリセルロース中のアルカリ金属水酸化物/パルプ中の固体成分の質量比率を滴定法により求めたところ、1.00だった。
次に、チップ状パルプBについて同様の処理を行ったところ、得られたアルカリセルロース中のアルカリ金属水酸化物/パルプ中の固体成分の質量比率は1.20だった。
以上の結果より、パルプAに対するパルプBの水酸化ナトリウム水溶液吸収速度比(パルプB/パルプA)は、1.20/1.00=1.20であることが分かった。
[実施例1]
パルプAのシートとパルプBのシートを重ね合わせて裁断機で処理し、10mm角のチップ状混合パルプABを得た。
スクリュー径154mm、シャフト径90mm、スクリュー長1,500mm、スクリューピッチ100mmのスクリューコンベアを備えるスクリューコンベア型浸漬層を設置し、スクリューコンベアを25rpmで回転させた。チップ状混合パルプABをスクリューコンベア型浸漬槽に50kg/時の速度で投入した。同時に、水酸化ナトリウム供給口より30℃の49質量%水酸化ナトリウム水溶液を1,700L/時の速度で供給した。スクリューコンベア型浸漬槽の出口に連続遠心分離機として0.2mmスリットスクリーンを備えた押し出し板型遠心脱水機を設置し、遠心効果1,000にてスクリューコンベア型浸漬槽から排出されるチップ状パルプと水酸化ナトリウム水溶液の接触混合物を連続的に脱液した。得られたアルカリセルロース中のアルカリ金属水酸化物/パルプ中の固体成分の質量比率を滴定法により求めたところ、1.25だった。
得られたアルカリセルロースをセルロース分として5.5kgを耐圧反応器に仕込み、真空引き後、塩化メチル11kg、プロピレンオキサイド2.7kgを加えて反応させ、洗浄、乾燥、粉砕を経てヒドロキシプロピルメチルセルロースを得た。得られたセルロースエーテルの置換度、2質量%水溶液の20℃における粘度、2質量%水溶液の20℃における透光度を表1に示す。なお、2質量%水溶液の20℃における透光度は、光電比色計PC-50型、セル長20mm、波長720nmにおいて測定した。
[実施例2]
原料として、パルプC、パルプDを用いた。パルプCに対するパルプDの水酸化ナトリウム水溶液吸収速度比(パルプD/パルプC)は、2.00だった。
パルプCのシートとパルプDのシートを重ね合わせて裁断機で処理し、10mm角のチップ状混合パルプCDを得た。
内径38mm、長さ10mのパイプを設置した。パイプの入り口にホッパー付きスネークポンプ(ヘイシンNVL40PL型)を接続し、スネークポンプのホッパーに40℃の49質量%水酸化ナトリウム水溶液を1100L/時の速度で供給した。同時にチップ状混合パルプCDを50kg/時の速度で投入した。パイプ出口はV型ディスクプレスに接続されており、パイプから排出されるチップ状パルプと水酸化ナトリウム水溶液の混合物を脱液した。得られたアルカリセルロース中のアルカリ金属水酸化物/パルプ中の固体成分の質量比率を滴定法により求めたところ、1.25だった。
得られたアルカリセルロースをセルロース分として5.5kgを耐圧反応器に仕込み、真空引き後、塩化メチル11kg、プロピレンオキサイド2.7kgを加えて反応させ、洗浄、乾燥、粉砕を経てヒドロキシプロピルメチルセルロースを得た。得られたセルロースエーテルの物性について実施例1と同様に測定した結果を表1に示す。なお、2質量%水溶液の20℃における透光度は、光電比色計PC-50型、セル長20mm、波長720nmにおいて測定した。
[実施例3]
原料として、パルプE、パルプFを用いた。パルプEに対するパルプFの水酸化ナトリウム水溶液吸収速度比(パルプF/パルプE)は、4.00だった。
パルプEのシートとパルプFのシートを重ね合わせて裁断機で処理し、10mm角のチップ状混合パルプEFを得た。
スクリュー径154mm、シャフト径90mm、スクリュー長1,500mm、スクリューピッチ100mmのスクリューコンベアを備えるスクリューコンベア型浸漬層を設置し、スクリューコンベアを30rpmで回転させた。チップ状混合パルプEFをスクリューコンベア型浸漬槽に50kg/時の速度で投入した。同時に、水酸化ナトリウム供給口より20℃の49質量%水酸化ナトリウム水溶液を1,700L/時の速度で供給した。スクリューコンベア型浸漬槽の出口に連続遠心分離機として0.2mmスリットスクリーンを備えたスクリュー排出型遠心脱水機を設置し、遠心効果1,000にてスクリューコンベア型浸漬槽から排出されるチップ状パルプと水酸化ナトリウム水溶液の接触混合物を連続的に脱液した。得られたアルカリセルロース中のアルカリ金属水酸化物/パルプ中の固体成分の質量比率を滴定法により求めたところ、1.25だった。
得られたアルカリセルロースをセルロース分として5.5kgを耐圧反応器に仕込み、真空引き後、塩化メチル11kg、プロピレンオキサイド2.7kgを加えて反応させ、洗浄、乾燥、粉砕を経てヒドロキシプロピルメチルセルロースを得た。得られた物性について実施例1と同様に測定した結果を表1に示す。なお、2質量%水溶液の20℃における透光度は、光電比色計PC-50型、セル長20mm、波長720nmにおいて測定した。
[比較例1]
原料として、パルプGに対するパルプHの水酸化ナトリウム水溶液吸収速度比(パルプH/パルプG)が4.20であるパルプG、パルプHを用いる以外は、実施例1と同様に行った結果を表1に示す。
Figure 2012188653
水酸化ナトリウム水溶液の吸収速度が一番遅いパルプに対してそれぞれ1.20倍、2.00倍、4.00倍の吸収速度を有するパルプを組み合わせた実施例1〜3は、表1に示すように、吸収速度が一番遅いパルプに対して4.0倍超のパルプを組み合わせた比較例1と比べて、最終生成物であるセルロースエーテルの透明性が高く、粘度も高かった。
1 パルプ
2 アルカリ金属水酸化物溶液
3 アルカリセルロース
10 接触装置
20 遠心分離機
30 アルカリ金属水酸化物溶液タンク
31 ポンプ
35 濃縮装置
40 裁断機
41 チップ状パルプタンク

Claims (3)

  1. アルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が異なる2種類以上のパルプとアルカリ金属水酸化物溶液とを接触させる工程と、得られた接触物を脱液する工程とを少なくとも含むアルカリセルロースの製造方法であって、上記2種類以上のパルプが、上記アルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が一番遅いパルプに対して4.0倍以内の吸収速度を有するパルプの組合せであるアルカリセルロースの製造方法。
  2. 上記パルプがチップ状パルプであり、上記接触工程の前に、該チップ状パルプを得るために、アルカリ金属水酸化物溶液の吸収速度が異なる2種類以上のシート状パルプを重ね合わせて同時に裁断する工程をさらに含む請求項1に記載のアルカリセルロースの製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の方法により製造されたアルカリセルロースをエーテル化剤と反応させる工程を少なくとも含んでなるセルロースエーテルの製造方法。
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