JP2012137671A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】第1のパネルの上に第2のパネルを被せる作業を容易に行えるテレビを得ることにある。
【解決手段】実施形態によれば、テレビは、カバー、第1のパネルおよび第2のパネルを備えている。第1のパネルは、表示面を有する。第2のパネルは、第1のパネルの表示面を覆うように第1のパネルに被せられている。第2のパネルの縁部に保持部材が固定されている。保持部材は、第2のパネルの周囲に突出された突出部を有している。さらに、カバーに受け部が設けられている。突出部は、第1のパネルに対し斜めの向きとなるような姿勢に第2のパネルを傾けた状態で受け部に突き当たる。第2のパネルは、カバーの受け部に突き当てられた突出部の先端を支点として第1のパネルに向けて回動される。この回動により、第2のパネルが第1のパネルの表示面を覆うように第1のパネルに積層される。
【選択図】図4
【解決手段】実施形態によれば、テレビは、カバー、第1のパネルおよび第2のパネルを備えている。第1のパネルは、表示面を有する。第2のパネルは、第1のパネルの表示面を覆うように第1のパネルに被せられている。第2のパネルの縁部に保持部材が固定されている。保持部材は、第2のパネルの周囲に突出された突出部を有している。さらに、カバーに受け部が設けられている。突出部は、第1のパネルに対し斜めの向きとなるような姿勢に第2のパネルを傾けた状態で受け部に突き当たる。第2のパネルは、カバーの受け部に突き当てられた突出部の先端を支点として第1のパネルに向けて回動される。この回動により、第2のパネルが第1のパネルの表示面を覆うように第1のパネルに積層される。
【選択図】図4
Description
本発明の実施形態は、テレビおよび電子機器に関する。
例えば手書き文字認識機能を有するテレビあるいは電子機器は、タッチパネルのような入力パネルを備えている。入力パネルは、液晶表示パネルの表示面を覆うように液晶表示パネルの上に積層されている。
入力パネルを液晶表示パネルの上に被せる時、作業者は入力パネルを片手で保持しながら入力パネルと液晶表示パネルとの間に圧縮空気を供給している。これにより、入力パネルおよび液晶表示パネルに付着しようとする塵埃を圧縮空気で吹き飛ばしている。
しかしながら、入力パネルに圧縮空気を吹き付けると、入力パネルが圧縮空気の圧力を受けて浮き上がってしまい、入力パネルの姿勢が不安定となる。そのため、入力パネルを液晶表示パネルに被せる際の作業性が悪くなる。
本発明の目的は、第1のパネルに第2のパネルを被せる作業を容易に行うことができるテレビおよび電子機器を得ることにある。
一つの実施形態によれば、テレビは、カバー、第1のパネルおよび第2のパネルを備えている。第1のパネルは、表示面を有する。第2のパネルは、第1のパネルの表示面を覆うように第1のパネルに被せられている。第2のパネルの縁部に保持部材が固定されている。保持部材は、第2のパネルの周囲に突出された突出部を有している。さらに、カバーに受け部が設けられている。突出部は、第1のパネルに対し斜めの向きとなるような姿勢に第2のパネルを傾けた状態でカバーの受け部に突き当たる。第2のパネルは、受け部に突き当てられた突出部の先端を支点として第1のパネルに向けて回動される。この回動により、第2のパネルが第1のパネルの表示面を覆うように第1のパネルに積層される。
[第1の実施形態]
以下第1の実施形態について図1ないし図4を参照して説明する。
以下第1の実施形態について図1ないし図4を参照して説明する。
図1および図2は、液晶テレビ1を示している。液晶テレビ1は、卓上スタンド2とテレビ本体3とを備えている。
卓上スタンド2は、例えばテレビ台の設置面4の上に置かれているとともに、テレビ本体3を支持している。
図3に示すように、テレビ本体3は、筐体5と、手書き文字認識機能を有する液晶表示装置6と、を備えている。筐体5は、バックカバー8とフロントベゼル9とで構成されている。バックカバー8は、四角い支持壁10と、支持壁10の外周縁部から立ち上がる周壁11と、を有している。フロントベゼル9は、四角い開口部12を規定する枠形であって、開口部12を取り囲む前壁13と、前壁13の外周縁部から立ち上がる周壁14とを有している。筐体5は、バックカバー8にフロントベゼル9を被せて、バックカバー8の周壁11とフロントベゼル9の周壁14とを互いに突き合わせることで、フラットな箱形に組み立てられている。
液晶表示装置6は、筐体5の内部に収容されている。液晶表示装置6は、液晶表示パネル16、タッチパネル17および板金製の保持部材18を備えている。
液晶表示パネル16は、第1のパネルの一例であって、四角い形状を有している。液晶表示パネル16は、映像を表示する表示面16aと、表示面16aの反対側に位置された背面16bと、を有している。液晶表示パネル16は、背面16bをバックカバー8の支持壁10に向けた姿勢でバックカバー8の内側に収められている。
タッチパネル17は、第2のパネルの一例である。タッチパネル17は、液晶表示パネル16と略同じサイズの四角い形状を有している。さらに、タッチパネル17は、入力面となる第1の面20aと、第1の面20aの反対側に位置された第2の面20bとを有している。タッチパネル17は、液晶表示パネル16の表示面16aを覆うように液晶表示パネル16の上に積層されている。
前記保持部材18は、例えばタッチパネル17の外周縁部に沿うような四角い枠形である。図3に示すように、保持部材18は、例えば両面接着テープ21を介してタッチパネル17の第2の面20bの外周部に固定されている。保持部材18は、液晶表示パネル16の表示面16aの外周部とタッチパネル17の第2の面20bの外周部との間に介在されている。
タッチパネル17に接着された保持部材18は、その複数個所がねじを介してバックカバー8の支持壁10に固定されている。さらに、保持部材18は、バックカバー8の支持壁10と協働して液晶表示パネル16を挟み込んでいる。この結果、液晶表示パネル16およびタッチパネル17は、互いに積層されてバックカバー8の支持壁10の上に保持されている。タッチパネル17の第1の面20aは、フロントベゼル9の開口部12から筐体5の外に露出されている。
図3に示すように、保持部材18は、タッチパネル17の幅方向に延びる一辺18aを有している。一対の突出部24(一方のみを図示)が保持部材18の一辺18aに一体に形成されている。突出部24は、保持部材18の一辺18aからタッチパネル17の周囲に張り出すとともに、タッチパネル17の幅方向に互いに離れている。さらに、突出部24は、タッチパネル17の周囲でバックカバー9の支持壁10の外周部とフロントベゼル9の前壁13との間に介在されている。
支持壁10は、ボス部25を有している。ボス部25は、液晶表示パネル16の周囲で支持壁10の内面の外周部からフロントベゼル9に向けて突出されている。ボス部25の先端面に受け部26が一体に形成されている。受け部26は、第1の壁27aおよび第2の壁27bを有している。
第1の壁27aは、ボス部25の先端面からフロントベゼル9に向けて起立されているとともに、タッチパネル17の幅方向に沿う所定の幅寸法を有している。第2の壁27bは、第1の壁27aの先端からタッチパネル17に向けて一体的に延出されている。言い換えると、第2の壁27bは、第1の壁27aと交差する方向に延びてボス部25の先端面と向かい合っている。このため、ボス部25の先端面と第2の壁27bとの間に、液晶表示装置6に向けて開口された隙間28が形成されている。
次に、テレビ本体3を組み立てる手順について図4を加えて説明する。
まず、バックカバー8にフロントベゼル9を被せる以前に、バックカバー8を水平に保持し、バックカバー8の支持壁10の内面を上向きとする。この状態で、支持壁10の内面の所定の位置に液晶表示パネル16を設置する。
次に、作業者は、保持部材18が接着されたタッチパネル17を液晶表示パネル16の上に被せる作業に移る。この際、作業者は、液晶表示パネル16に対し保持部材18の突出部24が斜め下向きとなる姿勢にタッチパネル17を傾けるとともに、突出部24の先端を受け部26に突き当てる。
具体的には、図4に示すように、液晶表示パネル16に対しタッチパネル17を傾けたまま、突出部24の先端をボス部25の先端面と第2の壁27bとの間の隙間28に挿入する。それとともに、突出部24の先端をボス部25の先端面と第1の壁27aとで規定された角部29に突き当てる。
これにより、タッチパネル17がバックカバー8に一時的に保持され、液晶表示パネル16に対するタッチパネル17の傾き角度αが定まる。
次に、作業者は、一方の手でタッチパネル17を保持してタッチパネル17を傾いた姿勢に保持する。それとともに、作業者は、例えば他方の手でエアガンを保持して液晶表示パネル16とタッチパネル17との間の領域に気体の一例である圧縮空気を供給する。この際、タッチパネル17の傾き角度αは、圧縮空気を液晶表示パネル16およびタッチパネル17の双方に吹き付け易い角度とすることが望ましい。
液晶表示パネル16およびタッチパネル17に圧縮空気を吹き付けることで、液晶表示パネル16およびタッチパネル17に付着しようとする空気中の塵埃が除去される。
次に、作業者は、液晶表示パネル16およびタッチパネル17に圧縮空気を吹き付けながら、受け部26に突き当てられた突出部24の先端を支点としてタッチパネル17を液晶表示パネル16に向けて回動させる。この回動により、タッチパネル17が液晶表示パネル16の表示面16aを覆うように液晶表示パネル16の上に積層される。
タッチパネル17が液晶表示パネル16の上に積層された状態で、保持部材18をバックカバー8の支持壁10に固定する。最後に、バックカバー8にフロントベゼル9を被せる。
このような第1の実施形態によれば、保持部材18の一辺18aからタッチパネル17の周囲に突出された突出部24の先端をバックカバー8の受け部26に突き当てることで、タッチパネル17がバックカバー8に仮止めされる。そのため、タッチパネル17を液晶表示パネル16に対して傾けた姿勢に容易に保持することができる。
よって、タッチパネル17を液晶表示パネル16の上に被せるに当たって、タッチパネル17と液晶表示パネル16との間の領域に圧縮空気を供給しても、タッチパネル17が圧縮空気の圧力を受けて浮き上がったり、ぐらつくのを防止できる。
しかも、突出部24の先端を受け部26に突き当てた状態では、受け部26の第2の壁27bが突出部24の先端の上に張り出している。このため、タッチパネル17が圧縮空気により押し上げられたとしても、第2の壁27bが突出部24の先端に突き当たって、タッチパネル17の浮き上がりを防止する。
この結果、タッチパネル17の姿勢が安定し、圧縮空気をタッチパネル17や液晶表示パネル16に吹き付ける作業を容易に行うことができる。
加えて、受け部26に突き当てられた突出部24の先端は、タッチパネル17を液晶表示パネル16に向けて回動させる際の支点となる。このため、タッチパネル17をぐらつくことなく安定した軌跡を描いて回動させることができる。よって、圧縮空気で塵埃を吹き飛ばしつつ、液晶表示パネル16の上にタッチパネル17を被せる作業を容易に行うことができる。
第1の実施形態では、液晶表示パネルを第1のパネルとしたが、液晶表示パネルの代わりに、例えば有機ELパネルのような他の表示パネルを用いてもよい。
さらに、液晶表示パネルの上に被せる第2のパネルは、タッチパネルに限らない。例えば、液晶表示パネルの表示面を保護する透明な保護板あるいはプライバシーフィルタを第2のパネルとしてもよい。
[第2の実施形態]
図5ないし図13は、第2の実施形態を開示している。
図5ないし図13は、第2の実施形態を開示している。
図5は、電子機器の一例であるポータブルコンピュータ31を開示している。ポータブルコンピュータ31は、本体モジュール32と、本体モジュール32に回動可能に支持された表示モジュール33と、を具備している。
本体モジュール32は、フラットな箱形の第1の筐体34を備えている。第1の筐体34は、例えばCPUが実装されたマザーボードおよびハードディスク駆動装置のような主要な要素を収容している。キーボード35が第1の筐体34の上面に設置されている。
図7に示すように、表示モジュール33は、第2の筐体37と液晶表示装置38とを備えている。第2の筐体37は、バックカバー39、アンテナカバー40およびフロントカバー41で構成されている。
バックカバー39は、例えばマグネシウム合金のような金属材料で射出成形されている。図6ないし図8に示すように、バックカバー39は、四角い支持壁42、支持壁42の左側縁、右側縁および下縁から立ち上がる周壁43を有している。
アンテナカバー40は、合成樹脂材料で射出成形されている。アンテナカバー40は、支持壁42の上縁の外周面に取り付けられて、支持壁42の幅方向に延びている。アンテナカバー40は、支持壁42の上縁から支持壁42の周囲に張り出す延長部44と、前記バックカバー39の周壁43に連続する第1の側壁45aおよび第2の側壁45bとを有している。延長部44は、支持壁42の幅方向に延びているとともに、第1の側壁45aおよび第2の側壁45bに連続している。
フロントカバー41は、例えば合成樹脂材料で射出成形されている。フロントカバー41は、四角い開口部47を規定する枠形であって、開口部47を取り囲む前壁48と、前壁48の外周縁から立ち上がる周壁49と、を有している。
第2の筐体37は、バックカバー39にフロントカバー41を被せて、バックカバー39の周壁43とフロントカバー41の周壁49とを突き合わせることで、フラットな箱形に組み立てられている。さらに、アンテナカバー40の延長部44の先端、第1の側壁45aおよび第2の側壁45bがフロントカバー41の周壁49に連なっている。
液晶表示装置38は、第2の筐体37の内部に収容されている。液晶表示装置38は、液晶表示パネル51、タッチパネル52および保持部材53を備えている。
液晶表示パネル51は、第1のパネルの一例であって、四角い形状を有している。液晶表示パネル51は、画像を表示する表示面51aと、表示面51aの反対側に位置された背面51bと、を有している。液晶表示パネル51は、背面51bをバックカバー39の支持壁42に向けた姿勢でバックカバー39の内側に収められている。
第2の実施形態では、支持壁42の内面および液晶表示パネル51の周囲に位置された起立壁54の側面に、液晶表示パネル51を受け止めるスポンジのようなクッション材55が貼り付けられている。
タッチパネル52は、第2のパネルの一例である。タッチパネル52は、図示しない透明電極が設けられた透明基板56を含んでいる。透明基板56は、液晶表示パネル51よりも一回り大きな四角い形状である。
さらに、透明基板56は、入力面となる第1の面57aと、第1の面57aの反対側に位置された第2の面57bと、を有している。透明基板56の第1の面57aの上に、例えばスタイラスペンで触れることにより入力操作を実行する四角い入力領域58が規定されている。入力領域58は、第1の面57aの外周部分を除く第1の面57aの大部分を占めている。
タッチパネル52は、液晶表示パネル51の表示面51aを覆うように液晶表示パネル51の上に積層されている。これにより、タッチパネル52の第2の面57bが液晶表示パネル51の表示面51aと向かい合っている。
図9および図10に示すように、前記保持部材53は、板金製の本体61を備えている。本体61は、透明基板56の外周縁部に沿うような四角い枠形であり、第1ないし第4の辺62a,62b,62c,62dを有している。第1ないし第4の辺62a,62b,62c,62dは、夫々透明基板56の四つの縁に沿うように直線状に延びている。
具体的には、第1の辺62aおよび第3の辺62cは、透明基板56の上縁および下縁に沿って透明基板56の幅方向に延びている。第2の辺62bおよび第4の辺62dは、透明基板56の側縁に沿って透明基板56の高さ方向に延びている。
本体61の第1ないし第4の辺62a,62b,62c,62dは、夫々図7に示す両面接着テープ63を介して透明基板56の第2の面57bの外周部に固定されている。本体61は、透明基板56の第2の面57bの方向から入力領域58を取り囲んでいる。
さらに、本体61は、液晶表示パネル51の表示面51aの外周部と透明基板56の第2の面57bの外周部との間に介在されている。この結果、液晶表示パネル51の表示面51aと透明基板56の第2の面57bとの間に、タッチパネル52の撓みを吸収する隙間64が確保されている。
第2の実施形態によると、両面接着テープ63は、コアとなる帯状のインシュレータ層65と、インシュレータ層65の表面に積層された第1の接着層66aと、インシュレータ層65の裏面に積層された第2の接着層66bと、を有する三層構造となっている。したがって、インシュレータ層65の厚さを変更することで、液晶表示パネル51とタッチパネル52との間の隙間64の大きさを調節することができる。
図8ないし図10に示すように、複数の係合片68が保持部材53の第1の辺62a,第2の辺62bおよび第4の辺62dの外周縁に一体に形成されている。係合片68は、第1の辺62a,第2の辺62bおよび第4の辺62dの外周縁から液晶表示パネル51に向けて直角に折り曲げられている。
それとともに、係合片68は、第1の辺62a,第2の辺62bおよび第4の辺62dの長手方向に互いに間隔を存して並んでいる。係合片68は、タッチパネル52を液晶表示パネル51の上に積層した時に、液晶表示パネル51とタッチパネル52との相対的な位置合わせを実行する。
図10に示すように、第1および第2の突出部70a,70bが保持部材53の第1の辺62aに一体に形成されている。第1の突出部70aおよび第2の突出部70bは、第1の辺62aの長手方向に互いに離れているとともに、第1の辺62aからタッチパネル52の周囲に張り出している。
第2の実施形態では、第1の突出部70aは、第1の辺62aと第2の辺62bとで規定された本体61の角部よりも第1の辺62aの長手方向に沿う中央部の方向にずれている。同様に、第2の突出部70bは、第1の辺62aと第4の辺62dとで規定された本体61の角部よりも第1の辺62aの長手方向に沿う中央部の方向にずれている。
図7に示すように、第1および第2の突出部70a,70bは、タッチパネル52の周囲でバックカバー39の支持壁42の外周部とフロントカバー41の前壁48との間に介在されている。
図11に示すように、バックカバー39の支持壁42は、一対の座部72a,72bを有している。座部72a,72bは、保持部材53の第1および第2の突出部70a,70bに対応する位置で支持壁42の外周部の内面からフロントカバー41の前壁48に向けて突出されている。座部72a,72bは、夫々ねじ孔73を有している。ねじ孔73は、座部72a,72bの先端面に開口されている。
図7は、保持部材53の第1の突出部70a、座部72aおよびフロントカバー41の前壁48の位置関係を開示している。保持部材53の第1の突出部70aは、座部72aの先端面とフロントカバー41の前壁48との間に介在されている。第1の突出部70aは、ねじ孔73に合致するねじ挿入孔74を有している。同様に、前壁48は、ねじ挿入孔74を介してねじ孔73に合致する通孔75を有している。
図示を省略するが、保持部材53の第2の突出部70bは、座部72bの先端面とフロントカバー41の前壁48との間に介在されている。そのため、第2の突出部70bは、第1の突出部70aと同様にねじ挿入孔74を有している。
保持部材53の第1および第2の突出部70a,70bは、固定具としてのねじ77を介して座部72a,72bに固定されている。図7に第1の突出部70aの固定部分を代表して示すように、ねじ77は、前壁48の通孔75から第1の突出部70aのねじ挿入孔74を貫通して座部72aのねじ孔73にねじ込まれている。これにより、第1の突出部70aおよび前壁48がねじ77の頭部77aと座部72aの先端面との間で挟み込まれている。
したがって、保持部材53の第1および第2の突出部70a,70bは、フロントカバー41と一緒にバックカバー39の座部72aに固定されている。この固定により、タッチパネル52がバックカバー39の支持壁42の上に保持されて、保持部材53の本体61が液晶表示パネル51の表示面51aの外周部に接している。
保持部材53の本体61は、バックカバー39の支持壁42と協働して液晶表示パネル51を挟み込んでいる。この結果、液晶表示パネル51およびタッチパネル52は、互いに積層された状態でバックカバー39の支持壁42の上に保持されており、タッチパネル52の入力領域58がフロントカバー41の開口部47から第2の筐体37の外に露出されている。
第2の実施形態では、ねじ77の頭部77aは、前壁48の通孔75を塞ぐゴム製の蓋78で覆い隠されている。
図7、図11および図12に示すように、アンテナカバー40の延長部44は、第1および第2の受け部80a,80bを有している。第1および第2の受け部80a,80bは、保持部材53の第1の辺62aと隣り合った位置でアンテナカバー40の幅方向に互いに離れている。第1および第2の受け部80a,80bは、互いに共通の構成を有するため、第1の受け部80aの構成を代表して説明する。
第1の受け部80aは、第1ないし第5の壁81a,81b,81c,81d,81eを有している。第1の壁81aは、アンテナカバー40の延長部44の内面からフロントカバー41の前壁48に向けて起立されているとともに、アンテナカバー40の幅方向に沿う所定の幅寸法を有している。第1の壁81aの先端は、第1および第2の突出部70a,70bの先端と向かい合っている。
第2の壁81bは、第1の壁81aの先端に一体的に形成されて、第1の壁81aの先端からタッチパネル52に向けて延出されている。言い換えると、第2の壁81bは、第1の壁81aと交差する方向に延びている。
第3の壁81cは、第1の壁81aの根元に一体的に形成されている。第3の壁81cは、第1の壁81aの根元から第2の壁81bと平行に延びて、バックカバー39の支持壁42の上縁に重なり合っている。
このため、第3の壁81cは、第2の壁81bに臨むとともに、第2の壁81bとの間にタッチパネル52に向けて開口された隙間82を構成している。それとともに、第3の壁81cは、第1の壁81aと協働して角部83を構成している。角部83は、隙間82内に露出されている。
第4の壁81dは、第1の壁81aの側縁、第2の壁81bの側縁および第3の壁81cの側縁の間を結んでいる。第4の壁81dは、前記隙間82をアンテナカバー40の幅方向から塞いで、第1および第2の壁81a,81bを補強している。
第5の壁81eは、第4の壁81dの反対側で第1の壁81aの側縁、第2の壁81bの側縁および第3の壁81cの側縁の間を結んでいる。第5の壁81eは、前記隙間82を第4の壁81dの反対側から塞いで、第1および第2の壁81a,81bを補強している。
したがって、第2の実施形態では、第1ないし第5の壁81a,81b,81c,81d,81eは、互いに協働してタッチパネル52に向けて開口された凹部84を構成している。
次に、ポータブルコンピュータ31の表示モジュール33を組み立てる手順について図13を加えて説明する。
まず、アンテナカバー40が取り付けられたバックカバー39を水平に保持し、バックカバー39の支持壁42の内面およびアンテナカバー40の延長部44の内面を上向きとする。この状態でバックカバー39の支持壁42の上に液晶表示パネル51を載置する。
次に、作業者は、保持部材53が接着されたタッチパネル52を液晶表示パネル51の上に被せる作業に移る。この際、作業者は、液晶表示パネル51に対し保持部材53の第1および第2の突出部70a,70bが斜め下向きとなる姿勢にタッチパネル52を傾けるとともに、第1および第2の突出部70a,70bの先端をアンテナカバー40の第1および第2の受け部80a,80bに突き当てる。
詳しく述べると、図8および図13に示すように、液晶表示パネル51に対しタッチパネル52を傾けたまま、第1および第2の突出部70a,70bの先端を夫々第1および第2の受け部80a,80bの凹部84内に導く。すなわち、第1および第2の突出部70a,70bの先端を夫々第2の壁81bと第3の壁81cとの間の隙間82に挿入して、隙間82内に露出された角部83に突き当てる。
言い換えると、第1および第2の突出部70a,70bは、液晶表示パネル51に対し斜めの向きとなる第1の位置と、液晶表示パネル51に沿うような向きとなる第2の位置との間で移動が可能となっている。そのため、第1および第2の突出部70a,70bの先端は、前記第1の位置と前記第2の位置との間で第1および第2の受け部80a,80bの第1の壁81aに突き当たる。
これにより、タッチパネル52がアンテナカバー40に一時的に保持され、液晶表示パネル51に対するタッチパネル52の傾き角度αが定まる。
次に、作業者は、一方の手でタッチパネル52を保持してタッチパネル52を傾いた姿勢に保持する。さらに、作業者は、他方の手でエアガンを保持して液晶表示パネル51とタッチパネル52との間の領域に気体の一例である圧縮空気を供給する。この際、タッチパネル52の傾き角度αは、圧縮空気を液晶表示パネル51およびタッチパネル52の双方に吹き付け易い角度とすることが望ましい。
液晶表示パネル51およびタッチパネル52に圧縮空気を吹き付けることで、液晶表示パネル51およびタッチパネル52に付着しようとする空気中の塵埃が除去される。
次に、作業者は、液晶表示パネル51およびタッチパネル52に圧縮空気を吹き付けながら、第1および第2の受け部80a,80bの角部83に突き当てられた第1および第2の突出部70a,70bの先端を支点としてタッチパネル52を液晶表示パネル51に向けて回動させる。この回動により、タッチパネル52が液晶表示パネル51の表示面51aを覆うように液晶表示パネル51の上に積層される。
タッチパネル52が液晶表示パネル51の上に積層されると、第1および第2の突出部70a,70bが第2の位置となって、第1および第2の突出部70a,70bの先端が第1および第2の受け部80a,80bの第2の壁81bに下方から近づく。第2の壁81bは、第1および第2の突出部70a,70bがタッチパネル52と一緒に液晶表示パネル51から離れる方向へ移動するのを抑制する。
さらに、タッチパネル52が液晶表示パネル51の上に積層されると、座部72a,72bの先端面の上に重なり合う。それとともに、第1および第2の突出部70a,70bのねじ挿入孔74と座部72a,72bのねじ孔73とが互いに合致する。
この状態で、バックカバー39の上にフロントカバー41の上に被せて、前壁48の通孔75を第1および第2の突出部70a,70bのねじ挿入孔74に合わせる。引き続いて、ねじ77を通孔75からねじ挿入孔74を通じてねじ孔73にねじ込む。このねじ込みにより、ねじ77の頭部77aと座部72a,72bの先端面との間でフロントカバー41の前壁48および第1および第2の突出部70a,70bが挟み込まれる。
この結果、タッチパネル52がバックカバー39の支持壁42に保持されるとともに、タッチパネル52と支持壁42との間で液晶表示パネル51が挟み込まれる。さらに、バックカバー39とフロントカバー41とが互いに結合され、表示モジュール33の組み立て作業が完了する。
このような第2の実施形態によると、保持部材53の第1および第2の突出部70a,70bの先端をアンテナカバー40の第1および第2の受け部80a,80bに突き当てることで、タッチパネル52がアンテナカバー40に仮止めされる。そのため、タッチパネル52を液晶表示パネル51に対して傾けた姿勢に容易に保持することができる。
よって、タッチパネル52を液晶表示パネル51の上に被せるに当たって、タッチパネル52と液晶表示パネル51との間の領域に圧縮空気を供給しても、タッチパネル52が圧縮空気の圧力を受けて浮き上がったり、ぐらつくのを防止できる。
しかも、第1および第2の突出部70a,70bの先端を第1および第2の受け部80a,80bに突き当てた状態では、第2の壁81bが第1および第2の突出部70a,70bの先端の上に張り出している。このため、たとえタッチパネル52が圧縮空気により押し上げられたとしても、第2の壁81bが第1および第2の突出部70a,70bの先端を上から押さえ込み、タッチパネル52の浮き上がりを防止する。
さらに、第2の実施形態によると、第1および第2の受け部80a,80bは、夫々第4および第5の壁81d,81eを有している。第4および第5の壁81d,81eは、第1ないし第3の壁81a,81b,81cと協働してタッチパネル52に向けて開口された凹部84を構成している。
この構成によれば、第1および第2の突出部70a,70bの先端が凹部84内に導かれた状態では、第1および第2の突出部70a,70bの先端が第4の壁81dと第5の壁81eとの間でタッチパネル52の幅方向から挟み込まれている。このため、例えば第1および第2の突出部70a,70bの先端を第1および第2の受け部80a,80bに突き当てた時、あるいはタッチパネル52を回動させた時に、第1および第2の突出部70a,70bがタッチパネル52の幅方向にずれようとしても、第1および第2の突出部70a,70bの動きを第4および第5の壁81d,81eによって規制することができる。
したがって、タッチパネル52の姿勢が安定し、圧縮空気をタッチパネル52や液晶表示パネル51に吹き付ける作業を容易に行うことができる。
加えて、保持部材53の第1の辺62a,第2の辺62bおよび第4の辺62dから液晶表示パネル51に向けて折り返された複数の係合片68は、互いに間隔を存して並んでいる。すなわち、隣り合う係合片68が離れているので、タッチパネル52と液晶表示パネル51との間に供給された圧縮空気が係合片68の間を通ってタッチパネル52と液晶表示パネル51との間から抜け出ることになる。
したがって、タッチパネル52の回動に伴ってタッチパネル52と液晶表示パネル51との間の間隔が狭くなっても、圧縮空気の抜け道を確保することができ、この点でもタッチパネル52が浮き上がり難くなる。
さらに、第1および第2の受け部80a,80bに突き当てられた第1および第2の突出部70a,70bの先端は、タッチパネル52を液晶表示パネル51に向けて回動させる際の支点となる。このため、タッチパネル52をぐらつくことなく安定した軌跡を描いて回動させることが可能となる。
よって、圧縮空気で塵埃を吹き飛ばしつつ、液晶表示パネル51の上にタッチパネル52を被せる作業を容易に行うことができ、表示モジュール33の組み立て時の作業性が向上するといった利点がある。
第1および第2の突出部は、タッチパネルに接着された保持部材に形成することに限定されない。例えば、タッチパネルの一つ縁部に液晶表示パネルの周囲に張り出す突出部を形成し、タッチパネルの突出部の先端を受け部に突き当てるようにしてもよい。
それとともに、前記タッチパネルに突出部にねじが通るねじ挿通孔を形成し、タッチパネルを直接バックカバー又はアンテナカバーに固定するようにしてもよい。
さらに、第2の実施形態では、保持部材の第1および第2の突出部をアンテナカバーの座部にねじで固定している。しかしながら、第2の実施形態を実施するに当たっては、保持部材のうち第1および第2の突出部を外れた位置にタッチパネルの周囲に張り出す複数の固定片を設け、これら固定片をアンテナカバー又はバックカバーにねじで固定するようにしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
8,39,40…カバー(バックカバー、アンテナカバー)、16,51…第1のパネル(液晶表示パネル)、16a,51a…表示面、17,52…第2のパネル(タッチパネル)、18,53…保持部材、24,70a,70b…突出部(第1の突出部、第2の突出部)、26,80a,80b…受け部(第1の受け部、第2の受け部)、81a…第1の壁、81b…第2の壁。
本発明の実施形態は、電子機器に関する。
本発明の目的は、第1のパネルに第2のパネルを被せる作業を容易に行うことができる電子機器を得ることにある。
一つの実施形態によれば、電子機器は、表示面を有する第1のパネルと、前記第1のパネルに被せられ、前記第1のパネルの前記表示面を覆った第2のパネルと、前記第2のパネルに設けられ、前記第2のパネルの周囲に突出された突出部を有する保持部材と、前記保持部材の前記突出部が固定されたカバーを含む筐体と、前記筐体に設けられた受け部と、を具備している。
前記受け部は、前記第2のパネルを前記第1のパネルに対し傾けた状態で前記突出部の先端を受け止め可能な第一壁部と、前記突出部を間に挟んで向かい合う一対の第二壁部と、前記突出部が前記カバーに固定された状態において前記突出部の前記先端から離れた位置で当該先端を前記カバーとは反対側から覆った第三壁部と、を含み、
前記第一壁部で受け止められた前記突出部の前記先端を支点として前記第2のパネルを前記第1のパネルに向けて回動させるとともに、前記突出部を前記カバーに固定することで前記第2のパネルが前記第1のパネルの前記表示面を覆ったことを特徴とする。
前記受け部は、前記第2のパネルを前記第1のパネルに対し傾けた状態で前記突出部の先端を受け止め可能な第一壁部と、前記突出部を間に挟んで向かい合う一対の第二壁部と、前記突出部が前記カバーに固定された状態において前記突出部の前記先端から離れた位置で当該先端を前記カバーとは反対側から覆った第三壁部と、を含み、
前記第一壁部で受け止められた前記突出部の前記先端を支点として前記第2のパネルを前記第1のパネルに向けて回動させるとともに、前記突出部を前記カバーに固定することで前記第2のパネルが前記第1のパネルの前記表示面を覆ったことを特徴とする。
さらに、タッチパネル52が液晶表示パネル51の上に積層されると、第1および第2の突出部70a,70bが座部72a,72bの先端面の上に重なり合う。それとともに、第1および第2の突出部70a,70bのねじ挿入孔74と座部72a,72bのねじ孔73とが互いに合致する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 表示面を有する第1のパネルと、
前記第1のパネルの前記表示面を覆うように前記第1のパネルに被せられた第2のパネルと、
前記第2のパネルの縁部に固定され、前記第2のパネルの周囲に突出された突出部を有する保持部材と、
前記第1のパネルに対し前記突出部が斜めの向きとなる姿勢に前記第2のパネルを傾けた状態で前記突出部の先端が突き当たる受け部を有するカバーと、を具備し、
前記受け部に突き当てられた前記突出部の先端を支点として前記第2のパネルを前記第1のパネルに向けて回動させることで、前記第2のパネルが前記第1のパネルの前記表示画面を覆うように前記第1のパネルに積層されたテレビ。
[2] 前記第2のパネルを前記第1のパネルに向けて回動させる時に前記第1のパネルと前記第2のパネルとの間に気体が供給された[1]に記載のテレビ。
[3] 前記気体が圧縮空気である[2]に記載のテレビ。
[4] 前記受け部は、前記カバーの内面から起立された第1の壁と、前記第1の壁の先端から前記第2の壁と交差する方向に延出された第2の壁と、を含み、前記第2のパネルを回動させる時の支点となる前記突出部の先端は、前記第2の壁の下方で前記第1の壁に突き当てられた[3]に記載のテレビ。
[5] 前記突出部の先端が前記カバーの内面と前記第2の壁との間の隙間に挿入された[4]に記載のテレビ。
[6] 前記突出部の先端が前記第1の壁と前記カバーの内面とで規定された角部に突き当てられた[5]に記載のテレビ。
[7] 前記第1のパネルは液晶表示パネルであり、前記第2のパネルが透明である[6]に記載のテレビ。
[8] 第1のパネルと、
前記第1のパネルに重ねられた第2のパネルと、
前記第2のパネルの縁部から前記第2のパネルの周囲に突出された突出部と、
前記第1のパネルに対し前記突出部が斜めの向きとなる第1の位置と、前記第1のパネルに対し前記突出部が沿った向きとなる第2の位置との間で前記突出部の先端を突き当て可能な第1の壁と、前記第2の位置から前記突出部が前記第1のパネルから離れる方向への移動を抑制可能な第2の壁と、を有するカバーと、を具備し、
前記第1の壁に突き当てられた前記突出部の先端を支点として前記第2のパネルを前記第1のパネルに向けて回動させることで、前記第2のパネルが前記第1のパネルに積層された電子機器。
[9] 前記第2のパネルを前記第1のパネルに向けて回動させる時に前記第1のパネルと前記第2のパネルとの間に気体が供給された[8]に記載の電子機器。
[10] 前記気体が圧縮空気である[9]に記載の電子機器。
[11] 前記第2のパネルを回動させる時の支点となる前記突出部の先端は、前記第2の壁の下方で前記第1の壁に突き当てられた[10]に記載の電子機器。
[12] 前記第2の壁に臨むように前記第1の壁から延出された第3の壁をさらに備えており、前記第2のパネルを回動させる時の支点となる前記突出部の先端が前記第2の壁と前記第3の壁との間の隙間に挿入された[11]に記載の電子機器。
[13] 前記突出部の先端が前記第1の壁と前記第3の壁とで規定された角部に突き当てられた[12]に記載の電子機器。
[14] 前記第1の壁の側縁と前記第2の壁の側縁との間を結ぶ第4の壁をさらに備えた[11]に記載の電子機器。
[15] 前記突出部は、前記第1のパネルに前記第2のパネルを重ねた状態で前記カバーに固定具を介して固定された[10]に記載の電子機器。
[16] 前記第2のパネルは、前記カバーと協働して前記第1のパネルを挟み込んだ[15]に記載の電子機器。
[17] 前記第2のパネルを露出させる開口部が設けられたフロントカバーをさらに備えており、前記フロントカバーは、前記カバーと協働して前記第1および第2のパネルを収容する筐体を構成するとともに、前記固定具を介して前記カバーに固定された[16]に記載の電子機器。
[18] 表示面を有する第1のパネルと、
前記表示面を覆うように前記第1のパネルに積層された第2のパネルと、
前記第1のパネルと前記第2のパネルとの間に介在された保持部材と、
前記保持部材に設けられ、前記第2のパネルの周囲に突出された突出部と、
前記第1のパネルに対し前記突出部が斜めの向きとなる姿勢に前記第2のパネルを傾けた状態で前記突出部の先端が突き当たる受け部を有するカバーと、を具備し、
前記受け部に突き当てられた前記突出部の先端を支点として前記第2のパネルを前記第1のパネルに向けて回動させることで、前記第2のパネルが前記第1のパネルの前記表示面を覆うように前記第1のパネルに積層された電子機器。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 表示面を有する第1のパネルと、
前記第1のパネルの前記表示面を覆うように前記第1のパネルに被せられた第2のパネルと、
前記第2のパネルの縁部に固定され、前記第2のパネルの周囲に突出された突出部を有する保持部材と、
前記第1のパネルに対し前記突出部が斜めの向きとなる姿勢に前記第2のパネルを傾けた状態で前記突出部の先端が突き当たる受け部を有するカバーと、を具備し、
前記受け部に突き当てられた前記突出部の先端を支点として前記第2のパネルを前記第1のパネルに向けて回動させることで、前記第2のパネルが前記第1のパネルの前記表示画面を覆うように前記第1のパネルに積層されたテレビ。
[2] 前記第2のパネルを前記第1のパネルに向けて回動させる時に前記第1のパネルと前記第2のパネルとの間に気体が供給された[1]に記載のテレビ。
[3] 前記気体が圧縮空気である[2]に記載のテレビ。
[4] 前記受け部は、前記カバーの内面から起立された第1の壁と、前記第1の壁の先端から前記第2の壁と交差する方向に延出された第2の壁と、を含み、前記第2のパネルを回動させる時の支点となる前記突出部の先端は、前記第2の壁の下方で前記第1の壁に突き当てられた[3]に記載のテレビ。
[5] 前記突出部の先端が前記カバーの内面と前記第2の壁との間の隙間に挿入された[4]に記載のテレビ。
[6] 前記突出部の先端が前記第1の壁と前記カバーの内面とで規定された角部に突き当てられた[5]に記載のテレビ。
[7] 前記第1のパネルは液晶表示パネルであり、前記第2のパネルが透明である[6]に記載のテレビ。
[8] 第1のパネルと、
前記第1のパネルに重ねられた第2のパネルと、
前記第2のパネルの縁部から前記第2のパネルの周囲に突出された突出部と、
前記第1のパネルに対し前記突出部が斜めの向きとなる第1の位置と、前記第1のパネルに対し前記突出部が沿った向きとなる第2の位置との間で前記突出部の先端を突き当て可能な第1の壁と、前記第2の位置から前記突出部が前記第1のパネルから離れる方向への移動を抑制可能な第2の壁と、を有するカバーと、を具備し、
前記第1の壁に突き当てられた前記突出部の先端を支点として前記第2のパネルを前記第1のパネルに向けて回動させることで、前記第2のパネルが前記第1のパネルに積層された電子機器。
[9] 前記第2のパネルを前記第1のパネルに向けて回動させる時に前記第1のパネルと前記第2のパネルとの間に気体が供給された[8]に記載の電子機器。
[10] 前記気体が圧縮空気である[9]に記載の電子機器。
[11] 前記第2のパネルを回動させる時の支点となる前記突出部の先端は、前記第2の壁の下方で前記第1の壁に突き当てられた[10]に記載の電子機器。
[12] 前記第2の壁に臨むように前記第1の壁から延出された第3の壁をさらに備えており、前記第2のパネルを回動させる時の支点となる前記突出部の先端が前記第2の壁と前記第3の壁との間の隙間に挿入された[11]に記載の電子機器。
[13] 前記突出部の先端が前記第1の壁と前記第3の壁とで規定された角部に突き当てられた[12]に記載の電子機器。
[14] 前記第1の壁の側縁と前記第2の壁の側縁との間を結ぶ第4の壁をさらに備えた[11]に記載の電子機器。
[15] 前記突出部は、前記第1のパネルに前記第2のパネルを重ねた状態で前記カバーに固定具を介して固定された[10]に記載の電子機器。
[16] 前記第2のパネルは、前記カバーと協働して前記第1のパネルを挟み込んだ[15]に記載の電子機器。
[17] 前記第2のパネルを露出させる開口部が設けられたフロントカバーをさらに備えており、前記フロントカバーは、前記カバーと協働して前記第1および第2のパネルを収容する筐体を構成するとともに、前記固定具を介して前記カバーに固定された[16]に記載の電子機器。
[18] 表示面を有する第1のパネルと、
前記表示面を覆うように前記第1のパネルに積層された第2のパネルと、
前記第1のパネルと前記第2のパネルとの間に介在された保持部材と、
前記保持部材に設けられ、前記第2のパネルの周囲に突出された突出部と、
前記第1のパネルに対し前記突出部が斜めの向きとなる姿勢に前記第2のパネルを傾けた状態で前記突出部の先端が突き当たる受け部を有するカバーと、を具備し、
前記受け部に突き当てられた前記突出部の先端を支点として前記第2のパネルを前記第1のパネルに向けて回動させることで、前記第2のパネルが前記第1のパネルの前記表示面を覆うように前記第1のパネルに積層された電子機器。
37…筐体(第2の筐体)、39…カバー(バックカバー)、51…第1のパネル(液晶表示パネル)、52…第2のパネル(タッチパネル)、53…保持部材、70a,70b…突出部(第1の突出部、第2の突出部)、80a,80b…受け部(第1の受け部、第2の受け部)、81a…第一壁部(第1の壁)、81d,81e…第二壁部(第4の壁、第5の壁)、81b…第三壁部(第2の壁)。
Claims (18)
- 表示面を有する第1のパネルと、
前記第1のパネルの前記表示面を覆うように前記第1のパネルに被せられた第2のパネルと、
前記第2のパネルの縁部に固定され、前記第2のパネルの周囲に突出された突出部を有する保持部材と、
前記第1のパネルに対し前記突出部が斜めの向きとなる姿勢に前記第2のパネルを傾けた状態で前記突出部の先端が突き当たる受け部を有するカバーと、を具備し、
前記受け部に突き当てられた前記突出部の先端を支点として前記第2のパネルを前記第1のパネルに向けて回動させることで、前記第2のパネルが前記第1のパネルの前記表示画面を覆うように前記第1のパネルに積層されたテレビ。 - 請求項1の記載において、前記第2のパネルを前記第1のパネルに向けて回動させる時に前記第1のパネルと前記第2のパネルとの間に気体が供給されたテレビ。
- 請求項2の記載において、前記気体が圧縮空気であるテレビ。
- 請求項3の記載において、前記受け部は、前記カバーの内面から起立された第1の壁と、前記第1の壁の先端から前記第2の壁と交差する方向に延出された第2の壁と、を含み、前記第2のパネルを回動させる時の支点となる前記突出部の先端は、前記第2の壁の下方で前記第1の壁に突き当てられたテレビ。
- 請求項4の記載において、前記突出部の先端が前記カバーの内面と前記第2の壁との間の隙間に挿入されたテレビ。
- 請求項5の記載において、前記突出部の先端が前記第1の壁と前記カバーの内面とで規定された角部に突き当てられたテレビ。
- 請求項6の記載において、前記第1のパネルは液晶表示パネルであり、前記第2のパネルが透明であるテレビ。
- 第1のパネルと、
前記第1のパネルに重ねられた第2のパネルと、
前記第2のパネルの縁部から前記第2のパネルの周囲に突出された突出部と、
前記第1のパネルに対し前記突出部が斜めの向きとなる第1の位置と、前記第1のパネルに対し前記突出部が沿った向きとなる第2の位置との間で前記突出部の先端を突き当て可能な第1の壁と、前記第2の位置から前記突出部が前記第1のパネルから離れる方向への移動を抑制可能な第2の壁と、を有するカバーと、を具備し、
前記第1の壁に突き当てられた前記突出部の先端を支点として前記第2のパネルを前記第1のパネルに向けて回動させることで、前記第2のパネルが前記第1のパネルに積層された電子機器。 - 請求項8の記載において、前記第2のパネルを前記第1のパネルに向けて回動させる時に前記第1のパネルと前記第2のパネルとの間に気体が供給された電子機器。
- 請求項9の記載において、前記気体が圧縮空気である電子機器。
- 請求項10の記載において、前記第2のパネルを回動させる時の支点となる前記突出部の先端は、前記第2の壁の下方で前記第1の壁に突き当てられた電子機器。
- 請求項11の記載において、前記第2の壁に臨むように前記第1の壁から延出された第3の壁をさらに備えており、前記第2のパネルを回動させる時の支点となる前記突出部の先端が前記第2の壁と前記第3の壁との間の隙間に挿入された電子機器。
- 請求項12の記載において、前記突出部の先端が前記第1の壁と前記第3の壁とで規定された角部に突き当てられた電子機器。
- 請求項11の記載において、前記第1の壁の側縁と前記第2の壁の側縁との間を結ぶ第4の壁をさらに備えた電子機器。
- 請求項10の記載において、前記突出部は、前記第1のパネルに前記第2のパネルを重ねた状態で前記カバーに固定具を介して固定された電子機器。
- 請求項15の記載において、前記第2のパネルは、前記カバーと協働して前記第1のパネルを挟み込んだ電子機器。
- 請求項16の記載において、前記第2のパネルを露出させる開口部が設けられたフロントカバーをさらに備えており、前記フロントカバーは、前記カバーと協働して前記第1および第2のパネルを収容する筐体を構成するとともに、前記固定具を介して前記カバーに固定された電子機器。
- 表示面を有する第1のパネルと、
前記表示面を覆うように前記第1のパネルに積層された第2のパネルと、
前記第1のパネルと前記第2のパネルとの間に介在された保持部材と、
前記保持部材に設けられ、前記第2のパネルの周囲に突出された突出部と、
前記第1のパネルに対し前記突出部が斜めの向きとなる姿勢に前記第2のパネルを傾けた状態で前記突出部の先端が突き当たる受け部を有するカバーと、を具備し、
前記受け部に突き当てられた前記突出部の先端を支点として前記第2のパネルを前記第1のパネルに向けて回動させることで、前記第2のパネルが前記第1のパネルの前記表示面を覆うように前記第1のパネルに積層された電子機器。
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