JP2001183633A

JP2001183633A - 液晶表示装置

Info

Publication number: JP2001183633A
Application number: JP36872999A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Tanaka; 和雄田中
Original assignee: Citizen Watch Co Ltd
Current assignee: Citizen Watch Co Ltd
Priority date: 1999-12-27
Filing date: 1999-12-27
Publication date: 2001-07-06

Abstract

(57)【要約】【課題】従来、液晶表示モジュールを固定枠体に取り
付けるときには、接着するのが一般的であり、接着剤の
塗布、貼り合わせ等の工程が必要となり、組立作業のさ
らなる簡易化を妨げていた。【解決手段】固定枠体２に設けられた６箇所の爪部４
は、液晶表示モジュール３の取り付けを簡易化し、保持
を確実なものとする。爪部４は、液晶モジュール３を装
置１の背面側から挿圧する方向に沿ってその摺接面４ａ
を内傾斜させている。このため、液晶表示モジュール３
を矢印Ｂに示す方向に爪部４の摺接面４ａに沿って押圧
すると、爪部４は矢印Ｃの方向に持ち上がり、液晶モジ
ュール３がはめ込まれる。これにより、液晶表示モジュ
ール３は、組立時に簡単に固定枠体２に取り付けること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像又は文字を表
示する液晶表示装置に関し、特に固定枠体への液晶モジ
ュールの取り付けが簡単な液晶表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】画像又は文字を表示するための表示装置
として、薄型化及び省電力化の要請から液晶表示装置が
広く使われるようになった。液晶表示装置は、液晶剤を
二枚のガラス板で挟み込み、一方のガラス板にアレイ状
に配置された薄膜トランジスタと、他方のガラス板に形
成された対向電極との間に加えられた電気信号により液
晶剤を変化させて画像又は文字を表示する。対向電極が
形成された他方のガラス板に、カラーフィルタが形成さ
れることによりカラーの画像を表示する。

【０００３】最近の液晶表示装置は、例えば、特開平５
-１４３２３１号公報や特開平５-２３０８７３号公報に
開示されているように前記液晶剤と、この液晶剤を挟み
込んだ二枚のガラス板からなる液晶表示パネル部と、こ
の液晶表示パネル部を駆動するための駆動回路基板とを
積層してモジュール化（液晶表示モジュールという）
し、固定枠体に取り付けることによって組立作業を簡易
化するようになった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記のような液晶表示
モジュールを固定枠体に取り付けるときやタッチパネル
を取り付けるときには、接着するのが一般的であり、多
くの接着剤の塗布、貼り合わせ等の工程が必要となり、
組立作業のさらなる簡易化を妨げていた。

【０００５】また、液晶表示装置の表面にタッチパネル
を設けるときには、タッチパネルからのフレキシブル配
線と、前記液晶表示パネル部からのフレキシブル配線を
駆動回路基板に接続するため、前記液晶表示モジュール
からそれぞれフレキシブル配線を引き出さなければなら
ず、その引き出しには工夫が必要である。

【０００６】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、固定枠体に液晶表示モジュールを簡単に取り付
けてなり、組立作業の簡易化をはかれる液晶表示装置の
提供を目的とする。

【０００７】また、液晶表示装置の表面にタッチパネル
を設けるときには、タッチパネルからのフレキシブル配
線と、液晶表示パネル部からのフレキシブル配線とを同
一方向から、装置自体の薄型化を可能とするように引き
出せる液晶表示装置の提供を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明に係る液晶表示装
置は、上記課題を解決するために、少なくとも液晶パネ
ルを備えた液晶モジュールと、この液晶モジュールを装
置の裏面側から固定するための爪部を設けた固定枠体と
を有する。

【０００９】ここで、前記固定枠体に設けた爪部は、前
記液晶モジュールを装置の裏面側から挿圧する方向に沿
ってその摺接面を内傾斜させている。

【００１０】また、タッチパネルを備えるときには、タ
ッチパネルに接続するフレキシブル配線と、前記液晶パ
ネルに接続するフレキシブル配線とを同一方向から引き
出すために、前記固定枠体にフレキシブル配線挿通部を
設ける。

【００１１】また、前記液晶パネルに接続するフレキシ
ブル配線は補強テープに沿って曲げられる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。この実施の形態は、図
１に示す液晶表示装置１である。この液晶表示装置１
は、例えばプラスチックからなる固定枠体２に液晶表示
モジュール３を取り付けている。液晶表示モジュール３
は、後述するように液晶パネルと駆動回路基板からな
る。図１に示す矢印Ｂ側が裏面側であり、矢印Ｆ側が正
面側である。固定枠体２への液晶表示モジュール３の取
付は、固定枠体２に形成された６箇所の爪部４を用いて
行われている。

【００１３】図２には上記矢印Ｆ側から見た正面図を、
また図３には矢印Ｂ側から見た背面図を示す。正面側に
はタッチパネル５が設けられ、使用者による押圧操作を
可能とする。タッチパネル５から引き出されたフレキシ
ブル配線は、固定枠体２に形成されたフレキシブル配線
挿通部６を通って液晶表示モジュール３を形成する背面
側の駆動回路基板７に引き回されている。

【００１４】図４には図３に示した背面側における、Ａ
−Ａ’での断面図を示す。固定枠体２に設けられた前記
６箇所の爪部４は、液晶表示モジュール３の取り付けを
簡易化し、保持を確実なものとする。爪部４は、液晶表
示モジュール３を装置１の背面側から挿圧する方向に沿
ってその摺接面４ａを内傾斜させている。このため、液
晶表示モジュール３を矢印Ｂに示す方向に爪部４の摺接
面４ａに沿って押圧すると、爪部４は矢印Ｃの方向に持
ち上がり、液晶表示モジュール３がはめ込まれる。これ
により、液晶表示モジュール３は、組立時に簡単に固定
枠体２に取り付けることができる。

【００１５】液晶表示モジュール３は液晶パネル８と駆
動回路基板７とをモジュール化してなる。液晶パネル８
は、液晶剤を二枚のガラス板で挟み込み、一方のガラス
板にアレイ状に配置された薄膜トランジスタと、他方の
ガラス板に形成された対向電極との間に加えられた電気
信号により液晶剤を変化させて画像又は文字を表示す
る。対向電極が形成された他方のガラス板に、カラーフ
ィルタが形成されることによりカラーの画像を表示す
る。また、前記ガラス板には、図５に示す如く駆動ＩＣ
７ａが実装されている。

【００１６】固定枠２は下方の爪部４に対して、上方に
はストッパ２ａと、周辺立設部２ｂとにより、板状部材
を容易に収納できるような上方開放の枠形状を形成して
いる。この固定枠体２にはストッパ２ａを挟んで板状部
材である導光板９とタッチパネル５が両面接着テープ１
３で取り付けられている。ストッパ２ａの厚みは液晶パ
ネル８の上側基板より厚くしてあるため、液晶パネル８
と導光板９が接触しないように、また導光板を当該位置
に配設しない時には液晶パネル８とタッチパネル５と
が、接触しないよう間隔を確保される。これは、ニュー
トンリング及び光干渉を防ぐものである。

【００１７】タッチパネル５には、図５に示すフレキシ
ブル配線１０が接続されている。また、液晶パネル８に
も、フレキシブル配線１２が接続されている。特にフレ
キシブル配線１２は補強テープ１１により補強されて断
面カーブを描くように曲げられている。この補強テープ
１１を挟んでタッチパネル５のフレキシブル配線１０も
同方向に曲げられて固定枠２に切り欠き状に設けられた
フレキシブル配線ガイド部２ａを通りフレキシブル配線
１０の信頼性を落とさない曲率で曲げ、フレキシブル配
線１２に重ねて配設される。したがって、二つのフレキ
シブル配線１０及び１２は同一方向から引き出されてフ
レキシブル配線１２が駆動回路基板７に接続され、フレ
キシブル配線１２の端部は自由支持になっている。この
時、フレキシブル配線１０をフレキシブル配線１２との
間にフレキシブル配線１２の接続補強テープが配設され
ている。図６には固定枠体２に設けた前記フレキシブル
配線挿通部６の拡大図を示す。

【００１８】以上説明したように、この実施の形態で
は、液晶表示モジュール３を固定枠体２の爪部４の摺接
面４ａの傾斜面に沿って押圧するだけで簡単に固定枠体
２に取り付けることができるので、組立作業の簡易化を
はかることができる。

【００１９】また、タッチパネル５を設けるときには、
タッチパネル５からのフレキシブル配線１０と、液晶表
示パネル部８からのフレキシブル配線１２とを同一方向
から、装置自体の薄型化を可能とするように引き出せ
る。

【００２０】なお、上記実施の形態では、爪部４を６箇
所としたが、４辺からの固定を完全なものにするのであ
れば４箇所でも８箇所でも構わない。

【００２１】また、本願の実施例では導光板９あるいは
タッチパネル５を上方に配設したが、爪部４とストッパ
２ａとの内側で液晶パネル上方あるいは下方に設けても
良く、爪部４の効果は同様に得られる。

【００２２】

【発明の効果】本発明によれば、固定枠体に液晶表示モ
ジュールを簡単に取り付け、組立作業の簡易化がはかれ
る液晶表示装置を提供できる。

【００２３】また、ストッパの厚みを最適にすることで
液晶パネルと、その上方に配設される板部材の間に間隔
を容易に、しかも正確に設定でき、液晶パネルと板部材
との干渉及びニュートンリング不良を防ぐことができる
効果を有する。

【００２４】また、液晶表示装置の表面にタッチパネル
を設けるときには、タッチパネルからのフレキシブル配
線と、液晶表示パネル部からのフレキシブル配線とを同
一方向から、装置自体の薄型化を可能とするように引き
出せるうえ信頼性が向上した液晶表示装置を提供でき
る。

【００２５】また、固定枠にフレキシブル配線挿通部を
設けたため、携帯においての振動、衝撃、不要な圧迫力
に対してフレキシブル配線１０を保護できるため、フレ
キシブル配線１０の信頼性及び、フレキシブル配線の接
続部の信頼性が向上する効果を有する。また、フレキシ
ブル配線１２は補強テープにより液晶パネルとの接続が
保護されているため、前記接続の信頼性が向上し、さら
には、フレキシブル配線１０とフレキシブル配線１２と
の間に補強テープが配設されるため、フレキシブル配線
１０とフレキシブル配線１２との間のコスレによるノイ
ズを防ぐ効果も有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態となる液晶表示装置の外観
斜視図である。

【図２】前記液晶表示装置の正面図である。

【図３】前記液晶表示装置の背面図である。

【図４】前記液晶表示装置の爪部付近の断面図である。

【図５】前記液晶表示装置のフレキシブル配線挿通部の
断面図である。

【図６】前記フレキシブル配線内通部を示す図である。

【符号の説明】

１液晶表示装置２固定枠体３液晶表示モジュール４爪部５タッチパネル６フレキシブル配線挿通部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも液晶パネルを備えた液晶モジ
ュールと、タッチパネルと、前記液晶モジュールを装置
の裏面側から固定するための爪部を少なくとも二箇所に
設けた固定枠体とを有する液晶表示装置。
【請求項２】前記固定枠体に設けた前記爪部は、前記
液晶モジュールを液晶表示装置の裏面側から挿圧する方
向に沿ってその摺接面を内傾斜させていることを特徴と
する請求項１記載の液晶表示装置。
【請求項３】前記固定枠体における爪部側の端部を反
対側に位置する前記固定枠体の端部との間には、前記爪
部とにより前記液晶パネルを少なくとも挟持するための
ストッパが配設されていることを特徴とする請求項１ま
たは請求項２または請求項３に記載の液晶表示装置。
【請求項４】前記ストッパの上部が板状部材を収納す
る枠形状をなし、枠形状内のストッパの上に載置される
ようにして、少なくとも１つの板状部材が枠形状内に収
納されたことを特徴とする請求項３に記載の液晶表示装
置。
【請求項５】請求項４における前記板状部材がタッチ
パネルであることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項６】請求項４における前記板状部材が導光板
であることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項７】請求項４における前記板状部材がタッチ
パネルと導光板であることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項８】前記ストッパの上部と前記導光板または
前記タッチパネルが両面接着テープで接着されているこ
とを特徴とする請求項５ないし請求項７に記載の液晶表
示装置。
【請求項９】前記ストッパの厚みは前記液晶パネルの
上側の基板の厚みより厚いことにより前期液晶パネルと
前記板状部材との間に間隔を設けたことを特徴とする請
求項４または請求項５または請求項６に記載の液晶表示
装置。
【請求項１０】タッチパネルを備えるときには、タッ
チパネルに接続するフレキシブル配線と、前記液晶パネ
ルに接続するフレキシブル配線とを同一方向から引き出
すために、前記固定枠体にフレキシブル配線挿通部を設
けることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項１１】前記液晶パネルに接続するフレキシブ
ル配線は補強テープに沿って曲げられることを特徴とす
る請求項１０記載の液晶表示装置。
【請求項１２】タッチパネルを備えるときには、タッ
チパネルに接続するフレキシブル配線と、前記液晶パネ
ルに接続するフレキシブル配線とを同一方向から引き出
すために、前記板状部材を収納する枠形状をなす固定枠
体にフレキシブル配線挿通部を設けたことを特徴とする
請求項４ないし請求項９に記載の液晶表示装置。