JP2507560Y2

JP2507560Y2 - 液晶表示装置

Info

Publication number: JP2507560Y2
Application number: JP1990083038U
Authority: JP
Inventors: 治田中
Original assignee: Rohm Co Ltd
Current assignee: Rohm Co Ltd
Priority date: 1990-08-03
Filing date: 1990-08-03
Publication date: 1996-08-14
Anticipated expiration: 2005-08-03
Also published as: JPH0440272U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、互いに重ね合わせた二枚のガラス板の間に
液晶を封入して成る液晶パネル素子を、表示窓を備えた
固定枠体の裏面側に装着し、更に、前記液晶パネル素子
の裏面側に、蛍光灯を備えた光源拡散体を装着して成る
液晶表示装置の改良に関するものである。

〔従来の技術〕

最近、携帯型（ラップトップ型）のワードプロセッサ
やコンピュータ等には、液晶パネル素子を、表示窓を備
えた固定枠体の裏面に装着し、更に、前記液晶パネル素
子の裏面に、蛍光灯を備えた光源拡散体を配設した形式
の液晶表示装置が使用されている。

そして、この種の従来における液晶表示装置は、第６
図〜第10図に示すように、上面板1aに矩形状の表示窓1b
を穿設した金属板製の固定枠体１内に、互いに重ね合わ
せた二枚のガラス板2a,2bの間に液晶を封入しその周囲
に駆動用電子部品を搭載した回路基板2c,2d,2eをフィル
ム状のコネクタ2f,2g,2hを介して接合して成る液晶パネ
ル素子２を、当該液晶パネル素子２における一方のガラ
ス板2aの上面と前記固定枠体１における上面板1aの下面
との間、及び各回路基板2c,2d,2eの上面と前記固定枠体
１における上面板1aの下面との間に各々シリコンゴム等
の緩衝材3a,3b,3cを挟んで挿入し、次いで、透明板4aの
少なくとも一側縁に蛍光灯4bを装着し且つ前記透明板4a
の裏面に遮光板4cを張設して成る板状の光源拡散体４
を、当該光源拡散体４と前記液晶パネル素子２における
各回路基板2c,2d,2eの下面又は他方のガラス板2bの下面
との間にシリコンゴム等の緩衝材5a,5b,5cを挟んで挿入
し、更に、裏蓋板６を、当該裏蓋板６の前記光源拡散体
４との間にシリコンゴム等の緩衝材7a,7bを挟んで挿入
したのち、前記固定枠体１の周壁板1cの下端に一体的に
造形した爪片1dを、内向きに折り曲げることによって、
前記液晶パネル素子２及び光源拡散体４を固定枠体１内
に固定すると言う構成にしている。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、この従来における液晶表示装置は、固定枠体
１に対して、液晶パネル素子２と、その裏面における光
源拡散体４とを固定するに際して、前記光源拡散体４の
裏面に裏蓋板６を緩衝材7a,7bを挟んで当がったのち、
前記固定枠体１における周壁板1cの下端に一体的に造形
した爪片1dを内向きに折り曲げると言う構成を採用して
いるから、部品点数が多くなると共に、組立てに要する
手数が嵩み、製造コストが大幅にアップすると言う問題
がある。

しかも、液晶表示装置における全体の高さ寸法（Ｈ）
には、第９図に示すように、前記緩衝材7a,7bの厚さ寸
法及び前記裏蓋板６の厚さ寸法並びに前記爪片1dの厚さ
寸法の合計の高さ寸法（H₁）が加算されることになるか
ら、前記全体の高さ寸法（Ｈ）が増大すると共に、重量
が重くなると言う問題もあった。

本考案は、これらの問題を、固定枠体に対して液晶パ
ネル素子及びこれに接合した回路基板とを強固に、且
つ、確実に固定できる状態のもとで、解消することを技
術的課題とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

この技術的課題を達成するため本考案は、「表示窓を穿設して成る固定枠体の裏面側に、互いに重
ね合わせた二枚のガラス板の間に液晶を封入しその周囲
に駆動用電子部品付き回路基板を接合した液晶パネル素
子と、透明板の少なくとも一側縁に蛍光灯を装着し且つ
透明板の裏面に遮光板を張設した光源拡散体とを、前記
液晶パネル素子と前記固定枠体との間に緩衝材を挟んで
装着して成る液晶表示装置において、前記液晶パネル素
子と前記固定枠体の裏面との間における緩衝材を、弾力
性を有するフィルムの両面に感圧性接着剤を塗布して成
る弾力性両面テープにして、この弾力性両面テープに
て、前記液晶パネル素子を固定枠体に接着する一方、前
記液晶パネル素子の裏面に前記光源拡散体を、フィルム
の両面に感圧性接着剤を塗布した両面テープにて接着
し、更に、前記弾力性両面テープ及び両面テープを、前
記液晶パネル素子におけるガラス板と回路基板との両方
に跨がって接着するように構成した。

ものである。

〔考案の作用・効果〕

このように構成すると、裏面に光源拡散体を両面テー
プにて接着した液晶パネル素子を、固定枠体の裏面に対
して弾力性両面テープを介して弾性的に保持した状態の
もとで、当該液晶パネル素子及び光源拡散体の両方を、
前記固定枠体に対して固定することができるから、前記
従来のように、光源拡散体の裏面側に緩衝材を挟んで裏
蓋板を配設すること、及び固定枠体に折り曲げ用の爪片
を設けることを必要としないのである。

しかも、前記液晶パネル素子に対して光源拡散体を接
着するための両面テープ、及び前記固定枠体に対して液
晶パネル素子を接着するための弾力性両面テープを、液
晶パネル素子におけるガラス板とこれに接合した回路基
板との両方に跨がって接着するように構成したことによ
り、液晶パネル素子におけるガラス板及び回路基板を、
固定枠体と光源拡散体との両方に対して同時に固定する
ことができる。

従って、本考案によると、液晶表示装置における全体
の高さ寸法を、液晶パネル素子及び光源拡散体を固定枠
体に対して弾性的に保持した状態のものでありながら、
大幅に低くすることができると共に、液晶表示装置の軽
量化を達成できることに加えて、部品点数を少なくで
き、且つ、組立てに要する手数を軽減できるから、製造
コストを大幅に低減できるのであり、その上、液晶パネ
ル素子におけるガラス板及びこれに接合した回路基板
を、固定枠体と光源拡散体との両方に対して同時に固定
できることにより、液晶パネル板におけるガラス板と回
路基板とを、その接合が外れることがないように確実、
且つ、強固に保持することができると言う効果を有す
る。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面（第１図〜第５図）につ
いて説明する。

この図面において符号11は、上面板11aに幅寸法がW₁
で長さ寸法L₁の矩形状表示窓11bを穿設し、且つ、前記
上面板11aの全周囲に周壁板11cを一体的に連接して成る
金属板製の固定枠体を示す。

また、符号12は、互いに重ね合わせた二枚のガラス板
12a,12bの間に液晶を封入し、且つ、その周囲に駆動用
電子部品を搭載した回路基板12c,12d,12eをフィルム状
のコネクタ12f,12g,12hを介して接合して成る液晶パネ
ル素子を示す。

更にまた、符号14は、アクリル樹脂等の透明板14aの
少なくとも一側縁に蛍光灯14bを装着し、且つ、前記透
明板14aの裏面に遮光板14cを張設して成る板状の光源拡
散体を示す。

そして、前記固定枠体11内に、前記液晶パネル素子12
を挿入するに際して、前記液晶パネル素子12における一
方のガラス板12aにおける幅寸法W₂及び長さ寸法L₂を、
前記固定枠体11における表示窓11bにおける幅寸法がW₁
及び長さ寸法L₁よりも僅かだけ小さい寸法に構成して、
この一方のガラス板12aが、前記上面板12aにおける表示
窓12b内に嵌まるように構成すると共に、弾力性を有す
るフィルムの両面に感圧性接着材を塗布して成る弾力性
両面テープ13a,13bを、他方のガラス板12b及び回路基板
12c,12d,12eと上面板12aの下面との間に介挿することに
より、この弾力性両面テープ13a,13bにて、前記液晶パ
ネル素子12を、固定枠体11における上面板11aの裏面に
対して接着する。

この場合において、前記弾力性両面テープ13a,13b
を、液晶パネル素子12におけるガラス板12a,12bと、こ
れに接続した12c,12d,12eとの両方に同時に接着するよ
うに構成する。

次いで、前記固定枠体11内に、前記光源拡散体14を挿
入して、該光源拡散体14を前記液晶パネル素子12の裏面
に対して、フィルムの両面に感圧性接着剤を塗布した両
面テープ15a,15bによって接着するように構成する。

この場合においても、前記両面テープ15a,15bを、液
晶パネル素子12におけるガラス板12a,12bと、これに接
続した12c,12d,12eとの両方に同時に接着するように構
成する。

このように構成すると、光源拡散体14を両面テープ15
a,15b又は接着剤にて接着した液晶パネル素子12を、固
定枠体11における上面板11aの下面に対して弾力性両面
テープ13a,13b又は弾力性接着剤を介して弾性的に保持
した状態のもとで、前記液晶パネル素子12及び光源拡散
体14を、固定枠体11に対して確実に固定することがで
き、従来のように、光源拡散体14の裏面側に緩衝材を介
して裏蓋板を配設すること、及び固定枠体11に折り曲げ
用の爪片を設けることを省略できるから、液晶表示装置
における全体の高さ寸法（Ｈ）を、前記従来の場合より
も遥かに低くすることができるのである。

なお、前記実施例のように、液晶パネル素子12におけ
る一方のガラス板12aにおける幅寸法W₂及び長さ寸法L₂
を、固定枠体11における表示窓11bにおける幅寸法がW₁
及び長さ寸法L₁よりも僅かだけ小さい寸法に構成して、
この一方のガラス板12aが、前記上面板12aにおける表示
窓12b内に嵌まるように構成することにより、液晶表示
装置における全体の高さ寸法（Ｈ）をより低くすること
ができるのであり、また、前記光源拡散体14における蛍
光灯14bとして、光を全周から発射することなく円周の
一部分から発射するように構成したアパチャー管型の蛍
光灯14bを使用して、このアパチャー管型の蛍光灯14b
を、図示のように、液晶パネル素子12における各回路基
板12c,12d,12eよりも外側の部位に配設するように構成
することにより、液晶表示装置における全体の高さ寸法
（Ｈ）を、前記蛍光灯14aを各回路基板12c,12d,12eの真
下の部位に配設する場合よりも低くすることができるの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は本考案の実施例を示し、第１図は分解
した状態の斜視図、第２図は第１図のII-II視拡大断面
図、第３図は第１図のIII-III視拡大断面図、第４図は
第２図の組立状態の断面図、第５図は第３図の組立状態
の断面図、第６図は〜第10図は従来の場合を示し、第６
図は分解した状態の斜視図、第７図は第８図のVII-VII
視拡大断面図、第８図は第６図のVIII-VIII視拡大断面
図、第９図は第７図の組立状態の断面図、第10図は第８
図の組立状態の断面図である。 11……固定枠体、11a……上面板、11b……表示窓、11c
……周壁板、12……液晶パネル素子、12a,12b……ガラ
ス板、12c,12d,12e……回路基板、12f,12g,12h……コネ
クタ、13a,13b……弾力性両面テープ、14……光源拡散
体、14a……透明板、14b……蛍光灯、14c……遮光板、1
5a,15b……両面テープ。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】表示窓を穿設して成る固定枠体の裏面側
に、互いに重ね合わせた二枚のガラス板の間に液晶を封
入しその周囲に駆動用電子部品付き回路基板を接合した
液晶パネル素子と、透明板の少なくとも一側縁に蛍光灯
を装着し且つ透明板の裏面に遮光板を張設した光源拡散
体とを、前記液晶パネル素子と前記固定枠体との間に緩
衝材を挟んで装着して成る液晶表示装置において、前記
液晶パネル素子と前記固定枠体の裏面との間における緩
衝材を、弾力性を有するフィルムの両面に感圧性接着剤
を塗布して成る弾力性両面テープにして、この弾力性両
面テープにて、前記液晶パネル素子を固定枠体に接着す
る一方、前記液晶パネル素子の裏面に前記光源拡散体
を、フィルムの両面に感圧性接着剤を塗布した両面テー
プにて接着し、更に、前記弾力性両面テープ及び両面テ
ープを、前記液晶パネル素子におけるガラス板と回路基
板との両方に跨がって接着するように構成したことを特
徴とする液晶表示装置。