以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。本実施形態は本開示を実現するための一例に過ぎず、本開示の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。各図において共通の構成については同一の参照符号が付されている。
[第1の実施形態]
図1A~1Dは、第1の実施形態に係る表示装置の構成例を模式的に示す。以下において、表示装置に表示されている画像を視るユーザの側を前側と呼び、その反対側を後側又は裏側と呼ぶ。図1Aは、前側から見た表示装置を示す。図1Aは表示装置の全体を示す。図1Bは、図1AにおけるIB-IB切断線での断面構造を示す。図1Cは、表示装置の一部の部品を示す斜視図である。図1Dは、図1Bに示す断面図の一部を示す。
図1Aにおいて、表示装置の最前面に配置されている前面板3が実線で示され、前面板3の後側に配置されている部品は破線で示されている。図1Aは、前面板3の後側に配置されている部品の一部のみを例として示している。前面板3は、例えば、ガラス又は樹脂で形成されている。本例において、前面板3は矩形であり、外形を画定する四つの辺(側面)を有する。前面板3は、矩形と異なる多角形状を有してもよい。
図1Bに示すように、前面板3の後側に、中間パネル4、表示パネル10、シャーシ6、及びブラケット7が配置されている。中間パネル4は、例えば、1又は複数の透明絶縁基板を含むタッチパネルである。本例における表示パネル10は液晶パネルである。
図1Aに示すように、前面板3の外形は、中間パネル4及び表示パネル10よりも大きく、前側から見て(平面視において)、それらを完全に覆っている。つまり、中間パネル4及び表示パネル10は、前側から見て、前面板3の外形内に含まれている。図1Aの例において、前面板3の外形は、シャーシ6及びブラケット(側面板)7からなる筐体の外形に略一致している。
図1Cは、シャーシ6及びブラケット7からなる筐体の構成を模式的に示す。シャーシ6は、例えば、エポキシ樹脂やアクリル樹脂等の、樹脂により構成されている。ブラケット7は、例えば、鉄又はステンレス等の金属で形成されている。シャーシ6及びブラケット7の材料は特に限定されない。
シャーシ6は箱状であって、底61と、底61から前側に立ち上がる三つの側壁62、63、64とを含む。底61内に、バックライトの部品が収容されている。バックライトは、例えば、光源に加え、積層された導光板、拡散板、集光板等を含む。バックライトは、表示パネル10に向けて、面状光を照射する。
図1Cの例において、底61の一辺には側壁が存在しない。ブラケット7は、シャーシ6(底61)の側辺に配置され、筐体の側壁の一部を構成する。ブラケット7は、断面L字状の板あって、シャーシ6の底61の一辺に沿って延びている。ブラケット7は、側壁部71と、側壁部71に連続する桁部72とを含む。本例において、側壁部71と桁部72との間の角度は、略直角である。
ブラケット7は、例えば、鉄又はステンレス等の一枚の金属板を、プレス加工することで形成することができる。この場合、側壁部71及び桁部72は共に同一の厚みを有する板状であり、連続し、同一材料で形成されている。
側壁部71は、後側から前側に立ち上がり、シャーシ6の底面の一辺に沿って延びている、板状の部分である。側壁部71の主面の一部は、シャーシ6の底面の端面(側面)に当接する。桁部72は側壁部71の前端に連続し、シャーシ6の内側に向かって突出し、シャーシ6の底61の一辺に沿って延びている、板状の部分である。図1Cの例において、桁部72は、シャーシ6の側壁62、64それぞれに形成されている凹部に嵌合している。
ブラケット7は、例えば、ネジによってシャーシ6に固定されている。例えば、ネジは、桁部72とシャーシ6の側壁62、64の前面とを結合する、又は、側壁部71とシャーシ6の底61の端面(側面)とを結合する。ブラケット7は、ネジに代えて又は加えて、接着部(硬化された接着剤又は接着テープ)によって、シャーシ6に接着されていてもよい。ブラケット7が固定される辺に、他の側壁62、63、64よりも低い側壁が形成されていてもよい。
本例において、一つのみのブラケット7が、シャーシ6に固定されている。他の例において、複数のブラケットが、シャーシ6の辺それぞれに固定されていてもよい。ブラケットが固定される辺において、シャーシ6の側壁は省略されている、又は、固定されているブラケットよりも低い側壁が形成されている。平面視において、複数のブラケットは個別部品でもよく、複数辺を囲む一つの部品の一部でもよい。
図1Bに示すように、表示パネル10は、シャーシ6及びブラケット7からなる筐体内の空間において、前面板3によって吊り下げ保持されている。表示パネル10はバックライトを収容するシャーシ6及びブラケット7から離間している。
本例において、表示パネル10は、液晶パネルである。表示パネル10は、TFT(Thin Film Transistor)基板11、CF(カラーフィルタ)基板12、前側偏光板13A、及び、後側偏光板13Bを含む。これらは積層されており、図1Bに示す例において、後側から、偏光板13B、TFT基板11(後側基板)、CF基板12(前側基板)、及び偏光板13Aの順で配置されている。
TFT基板11及びCF基板12は、シャーシ6内のバックライトの前側に配置されている。TFT基板11及びCF基板12は、積層され、シール材により互いに接着されている。CF基板12は、TFT基板11の対向基板である。液晶材料が、TFT基板11とCF基板12との間に封入されている。CF基板12は、TFT基板11の前側に配置されている。
本例において、TFT基板11及びCF基板12は、矩形である。これらは、他の外形を有してもよい。TFT基板11及びCF基板12は、それぞれ、前側の主面及び裏側の主面、それら主面の周囲を囲む四つの側端面を有する。
TFT基板11は、絶縁基板と、絶縁基板の前側主面上に形成されたTFTアレイ回路とを含む。偏光板13Bは、絶縁基板の後側主面に固定されている。CF基板12は、絶縁基板の後側主面上に形成された複数色のカラーフィルタ層を含む。絶縁基板の前側主面に、偏光板13Aが固定さている。
表示パネル10の主面は、前後方向においてみた表示パネル10の面であり、複数部品の面で構成され得る。例えば、表示パネル10の前側主面は、偏光板13Aの前側主面、CF基板12の前側主面の一部及びTFT基板11の前側主面の一部を含む。
表示パネル10の一部の辺において、TFT基板11がCF基板12よりも外側まで突出している。本例においては、表示パネル10の一辺においてのみ、TFT基板11がCF基板12よりも外側まで突出している。他の3辺において、TFT基板11の端面(側面)とCF基板12の端面(側面)とは、面一である。
TFT基板11の突出している部分の前側主面上に、FPC(Flexible Printed Circuit)21が接続されている。FPC21は、フレキシブルケーブルであって、シャーシ6の外側に配置される回路基板22と接続されており、回路基板22とTFT基板11との間の信号を伝送する。TFT基板11は、複数の辺において、CF基板12から突出していてもよく、突出している部分それぞれの面に、FPCが接続されていてもよい。
TFT基板11は、回路基板22に実装されているコントローラの制御下において、バックライトからの光の透過量を表示領域の画素毎に制御する。CF基板12の各画素のカラーフィルタ層は、TFT基板11からの光から特定色の光を選択して通過させる。
なお、CF基板12は、カラーフィルタ層を有してない対向基板でもよい。液晶の制御方式は、TN(Twisted Nematic)、VA(Vertical Alignment)、IPS(In-Plane-Switching)、FFS(Fringe Field Switching)等のいずれでもよい。表示パネル10は、液晶表示パネルと異なるタイプの表示パネルでもよく、例えば、OLED(Organic Light Emitting Diode)パネルでもよい。
図1Bに示すように、矩形の透明な前面板3は、表示パネル10の前側に配置されている。中間パネル4は、矩形であって、前面板3と表示パネル10との間に配置されている。中間パネル4の辺は、それぞれ、表示パネル10の辺に平行である。平面視において、中間パネル4の辺の少なくとも一部は、表示パネル10の辺よりも内側にある。
図1A、1Bの例において、中間パネル4のブラケット7に対向する辺は、TFT基板11、CF基板12、及び偏光板13Aがブラケット7に対向する辺よりも内側に位置している。中間パネル4のブラケット7に対向する辺の反対側の辺は、表示パネル10の外形画定する辺(CF基板12又はTFT基板11の辺)よりも外側にある。図1Bの例において、中間パネル4の側面は、ブラケット7の桁部72に当接している。また、中間パネル4の側面は、シャーシ6の側壁63の内面に当接している。
表示パネル10は、中間パネル4を介して、前面板3に接着されている。中間パネル4と前面板3との間に、透明な光学弾性樹脂層5Bが存在する。光学弾性樹脂層5Bは、中間パネル4の前側主面(前側面)と前面板3の後側主面(後側面)とに接着し、中間パネル4と前面板3とを接着固定している。図1Bの例において、光学弾性樹脂層5Bは、中間パネル4の前側面の一部と前面板3の後側面の一部とに接着している。
表示パネル10と中間パネル4との間に、透明な光学弾性樹脂層5Aが存在する。光学弾性樹脂層5Aは、表示パネル10(偏光板13A)の前側主面(前側面)と中間パネル4の後側主面(後側面)とに接着し、表示パネル10と中間パネル4とを接着固定している。図1Bの例において、光学弾性樹脂層5Aは、表示パネル10(偏光板13A)の前側面の一部と中間パネル4の後側面の一部と接着している。
光学弾性樹脂層5A、5Bは、例えば、平面視において、表示パネル10の表示領域の全面を覆うように形成されている。光学弾性樹脂層5A、5Bは、例えば、アクリル又はシリコン系の樹脂である。光学弾性樹脂層5A、5Bは、例えば、UV光、熱、湿気等で硬化する液状樹脂であるOCR(Optical Clear Resin)によって形成される。光学弾性樹脂層5A、5Bは、OCA(Optical Clear Adhesive)により形成してもよい。光学弾性樹脂層5A、5Bの色及び透明度は特に限定されない。
図1Bに示すように、表示パネル10は、中間パネル4及び光学弾性樹脂層5A、5Bを介して、前面板3に吊り下げ保持されている。表示パネル10は、光学弾性樹脂層5Aと接触し、シャーシ6及びブラケット7から離間している。この構造によって、前面板3が押圧されることにより表示パネル10がシャーシ6又はブラケット7に押し付けられ、その応力により表示画質が低下することを避けることができる。
前面板3は、ブラケット7、及び、バックライトを収容するシャーシ6に、それぞれ、両面テープ(接着層又は接着部)8A、8Bにより接着固定されている。図1Bの例において、両面テープ8Aは、前面板3の後側面及びブラケット7の桁部72前側主面(前側面)に接着している。同様に、両面テープ8Bは、前面板3の後側面及びシャーシ6の側壁62、63、64の前側面に接着している。前面板3は、ブラケット7の桁部72及びシャーシ6の側壁62、63、64によって支持(保持)されている。両面テープ8A、8Bの接着力は、光学弾性樹脂層5A、5Bよりも大きい。
図1A、1Cに示す例において、桁部72は、前側から見て矩形を有する。桁部72の最も幅の広い主面がそれぞれ、前後を向いている。桁部72は、前面板3の後側に配置されており、前側から見て、前面板3は、桁部72の前側面を覆う。桁部72の外側辺は、前側から見て、前面板3の辺より内側に位置する。桁部72は、前面板3の主面の辺にそって延びており、前面板3の主面の周縁領域(の一部)と重なる。
図1Dを参照して、ブラケット7を含む部分の断面構造の詳細を説明する。桁部72は、側壁部71の内側面(内側主面)よりも内まで前面板3の後側面に沿って突出している。側壁部71の内側面は、図1Dにおける左側の面である。側壁部71の内側面は、前面板3の外周端よりも内側に位置する。
ブラケット7の桁部72は、側壁部71から前面板3と偏光板13Aとの間に存在する空間まで、延びている。桁部72の先端部は、前面板3と偏光板13Aの間に位置している。桁部72の厚みT1は、前面板3の後側面と偏光板13Aの前側面との間のギャップT2よりも小さい。
より具体的には、桁部72の厚みT1と両面テープ8Aの厚みの和は、前面板3の後側主面と偏光板13Aの前側主面との間のギャップT2よりも小さい。桁部72の厚みT1は、桁部72の前後における寸法である。本例において、桁部72の厚みT1は一定である。
両面テープ8Aの接着領域は、桁部72の前側面において、前面板3と偏光板13Aとの間の領域A2の少なくとも一部を含む。図1Dの例においては、両面テープ8Aの接着領域は、桁部72の前側面の内側端まで達達している。また、両面テープ8Aの接着領域は、桁部72の前側面の外側端まで達している。つまり、両面テープ8Aは、桁部72の前面板3に対向する前側面の全領域を覆う。
桁部72が、側壁部71から内側に突出することで、桁部72と前面板3との間の接着領域を確保しつつ、額縁領域A1の幅を狭くすることができる。特に、桁部72が、前面板3と偏光板13Aとの間に存在する空間まで達しているため、より狭い額縁領域A1において同一の接着面積を確保することができる。なお、前面板3と偏光板13Aとの間に存在する空間は、前面板3とTFT基板11又はCF基板12との間に存在する空間でもある。
図1Dに示すように、桁部72とシャーシ6の底61との間に、偏光板13A、CF基板12、TFT基板11及び、偏光板13Bの端部が存在している。桁部72の後側面は、偏光板13A、CF基板12、及びTFT基板11の主面に一部(端の領域)と対向している。
TFT基板11は、CF基板12よりも、側壁部71に向かって突出している。TFT基板11の側壁部71に対向する辺(端面)は、CF基板12の側壁部71に対向する辺(端面)よりも、側壁部71に近い。平面視において、TFT基板11の前側面の一部が、CF基板12の外側において露出しており、桁部72の後側面に対向している。TFT基板11のこの露出面に、FPC21の一端が接続されている。
FPC21は、ブラケット7とシャーシ6の底61との間を通って外部に引き出され、シャーシ6の後側に配置されている回路基板22に接続されている。FPC21と対向する位置にブラケット7が配置されているため、FPC21を容易に、前面板3とブラケット7との間から外部に引き出すことができる。FPC21を前面板3とブラケット7との間を通すことなく、筐体外部の回路基板22まで引き出すことで、前面板3の接着領域の減少を防ぐことができる。
以下において、表示装置の組み立て方法(製造方法)を説明する。図2A~図2Dは、表示装置の組み立て工程のステップをそれぞれ示す。図2Aに示すように、表示装置の組み立ては、まず、前面板3の後側面に光学弾性樹脂層5Bを形成するために、光学弾性樹脂を塗布する。中間パネル4と前面板3とを、光学弾性樹脂層5Bによって、貼り合わせる。光学弾性樹脂の材料に応じて、必要であれば、熱又はUV光などで、光学弾性樹脂を硬化させる。
次に、図2Bに示すように、桁部72の前側面に両面テープ8Aが接着されているブラケット7を用意する。両面テープ8Aを前面板3の後側面に向けた状態で、中間パネル4によって位置合わせを行いながら、前面板3の後側面にブラケット7を貼り付ける。位置合わせは、桁部72の端面を中間パネル4の端面に当接させる。
次に、図2Cに示すように、中間パネル4の後側面に、光学弾性樹脂層5Aを形成するために、光学弾性樹脂を塗布する。前面板3(中間パネル4)と、FPC21及び回路基板22が実装されている表示パネル10とを、光学弾性樹脂層5Aによって、貼り合わせる。表示パネル10は、偏光板13Aの端部と桁部72の端部とが重なるように、光学弾性樹脂層5A上に配置される。光学弾性樹脂の材料に応じて、必要であれば、熱又はUV光などで、光学弾性樹脂を硬化させる。
次に、図2Dに示すように、両面テープ8Bを前面板3の後側面に接着する。さらに、シャーシ6の側壁62、63、64の前側面が両面テープ8Bに接着されるように、シャーシ6と前面板3とを貼り合せる。貼り合せにおいて、FPC21がシャーシ6とブラケット7とに挟まれるように、回路基板22を保持する。更に、シャーシ6とブラケット7とを、ネジ等(不図示)で固定する。
上述のように、前面板3の後側面にブラケット7を貼り付けた後に、表示パネル10を貼り付けることで、桁部72の一部が表示パネル10と前面板3との間に位置するように、表示装置を容易に組み立てることができる。
[第2の実施形態]
図3A~4Dを参照して、第2の実施形態の表示装置を説明する。以下においては、第1の実施形態との相違点を主に説明する。図3Aは、第2の実施形態の表示装置の構成を示す断面図であり、図3Bは、第2の実施形態のブラケット7の構造を示す断面図である。
図3Bに示すように、ブラケット7は、ブラケット前部75とブラケット後部76とで構成されている。ブラケット後部76は、断面がL字状の部品であり、側壁部71及び側壁部71に前側端で連続している前端部762、を含む。ブラケット後部76は、例えば、鉄又はステンレス等の一枚の金属板を、プレス加工することで形成することができる。
側壁部71は、第1の実施形態の説明が適用できる。前端部762は、側壁部71から筐体内側に突出している。側壁部71と前端部762との間の角度は、本例において、略直角である。前端部762は、側壁部71の内側面(内側主面)よりも内側まで前面板3の後側主面に沿って突出している。図3Aの例において、前端部762は表示パネル10と前面板3との間に存在する空間まで突出しており、具体的には、TFT基板11と前面板3との間に存在する空間まで突出している。前端部762は、前面板3の辺に沿って延びている。例えば、前端部762の幅は、側壁部71の高さより小さい。
ブラケット前部75は、前端部762の前側面上に配置されている。前端部762の前側面(前側主面)は、ブラケット前部75の後側面(後側主面)と対向している。ブラケット前部75は、例えば、鉄又はステンレス等の金属で形成されている板である。固定されたブラケット前部75及び前端部762が、ブラケット7の桁部を構成する。
図3Aに示すように、ブラケット前部75は、前端部762に、ネジ73によって固定されている。図3Aは、説明のため、TFT基板11と重なる位置にネジ73を示すが、実際のネジ73は、平面視において、表示パネル10と重ならない位置で、ブラケット前部75を前端部762に固定する。ネジ73は、例えば、前端部762に形成されている貫通孔を、後側から前側に向かって貫通し、ブラケット前部75に形成されているネジ穴に螺合している。ブラケット前部75は、接着部を介して前端部762上に配置され、当該接着部が、ブラケット前部75と前端部762とに接着していてもよい。
ブラケット前部75の厚みは、前端部762の厚みと同一又は異なる。例えば、ブラケット前部75、前端部762及び側壁部71は同一の材料で形成され、同一の厚みを有する。
図3A、3Bの例において、ブラケット前部75は、前端部762の前側面よりも広い幅を有している。幅は、図3A、3Bにおける左右方向の寸法であり、ブラケット前部75は、側壁部71(の内側主面)よりも、内側(図3A、3Bにおいて左側)に突出し、さらに、前端部762よりも内側まで突出している。
ブラケット前部75の前側面は、前面板3の後側面と対向しており、それらの間に両面テープ8Aが存在する。図3Aの例において、両面テープ8Aは、ブラケット前部75の前側面及び前面板3の後側面に接着している。接着領域は、前端部762の内側端よりも内側の領域を含み、さらに、前面板3と偏光板13Aとの間の領域を含む。接着領域は、ブラケット前部75の外側端から内側端までを覆う。
筐体の内側に向かってブラケット7と前面板3との接着領域を広げることができ、前面板3の接着強度を確保すると共に、表示装置の額縁領域を小さくすることができる。特に、図3A、3Bの例において、ブラケット前部75は、偏光板13Aと前面板3との間に存在する空間まで延びており、接着領域の確保しつつ、狭額縁効果を高めることができる。
図3Aに示すように、ブラケット前部75の厚みT3は、前面板3の後側面と偏光板13Aの前側面との間のギャップT2よりも小さい。より具体的には、ブラケット前部75の厚みT1と両面テープ8Aの厚みの和は、前面板3の後側主面と偏光板13Aの前側面との間のギャップT2よりも小さい。
前端部762は、TFT基板11と前面板3との間に存在する空間まで延びている。前端部762とブラケット前部75の厚みの和T4(桁部の最大厚み)は、前面板3の後側主面とTFT基板11の前側面との間のギャップT2よりも小さい。より具体的には、前端部762とブラケット前部75の厚みの和T4と両面テープ8Aの厚みの総和は、前面板3の後側主面とTFT基板11の前側面との間のギャップT2よりも小さい。
ブラケット前部75とブラケット後部76の前端部762とで構成される桁部は、前面板3と偏光板13Aとの間に存在する空間に挿入されている内側部分より、外側の周縁部が厚い形状を有する。また、桁部の最大厚みは、側壁部71の最大厚みより大きい。これにより、接着面積を確保するとともに、ブラケット7(表示装置)の剛性を高めることができる。
以下において、本実施形態の表示装置の組み立て方法(製造方法)を説明する。図4A~図4Dは、表示装置の組み立て工程のステップをそれぞれ示す。図4Aのステップは、図2Aが示すステップと同様である。
次に、図4Bに示すように、前側面に両面テープ8Aが接着されているブラケット前部75を用意する。両面テープ8Aを前面板3の後側面に向けた状態で、中間パネル4によって位置合わせを行いながら、前面板3の後側面にブラケット前部75を貼り付ける。位置合わせは、ブラケット前部75の端面を中間パネル4の端面に当接させる。
次に、図4Cに示すように、中間パネル4の後側面に、光学弾性樹脂層5Aを形成するために、光学弾性樹脂を塗布する。前面板3(中間パネル4)と、FPC21及び回路基板22が実装されている表示パネル10とを、光学弾性樹脂層5Aによって、貼り合わせる。
表示パネル10は、偏光板13Aの端部とブラケット前部75の端部とが重なるように、光学弾性樹脂層5A上に配置される。光学弾性樹脂の材料に応じて、必要であれば、熱又はUV光などで、光学弾性樹脂を硬化させる。図4Cに示すステップにおいて、ブラケットの側壁部71が存在していない。そのため、FPC21を大きく屈曲させる必要がなく、組み立て作業がより容易である。
次に、図4Dに示すように、両面テープ8Bを前面板3の後側面に接着する。さらに、シャーシ6の側壁62、63、64の前側面が両面テープ8Bに接着されるように、シャーシ6と前面板3とを貼り合せる。さらに、ブラケット後部76を、ブラケット前部75及びシャーシ6に固定する。ブラケット後部76とブラケット前部75とは、例えば、表示パネル10と重なる領域の外側において、ネジで固定される。シャーシ6とブラケット後部76とは、例えば、ネジで固定される。
ブラケット後部76の取り付けにおいて、FPC21がシャーシ6とブラケット7とに挟まれるように、回路基板22を保持する。ブラケット後部76とシャーシ6とは、いずれが先に取り付けられてもよいが、ブラケット後部を先に取り付けると回路基板22を持ち上げてシャーシ6を組み込む必要があるため、シャーシ6を先に取り付けるとより容易になる。上述のように、ブラケット7を、分離された部品であるブラケット前部75とブラケット後部76とで構成し、さらに、ブラケット前部75の後、ブラケット後部76の前に、表示パネル10を取り付けることで、表示装置の組み立て作業性が改善される。
[第3の実施形態]
図5を参照して、第3の実施形態の表示装置を説明する。以下においては、第1の実施形態との相違点を主に説明する。図5は、第3の実施形態の表示装置の構成を示す断面図である。
図5に示す例において、ブラケット7の桁部72は、偏光板13Aと前面板3との間に存在する空間までは達しておらず、TFT基板11と前面板3との間に存在する空間までは達している。桁部72の内側端は、TFT基板11と前面板3との間に位置している。
桁部72の厚みT1(最大厚み)は、偏光板13Aの前側面と前面板3の後側面との間のギャップより大きく、TFT基板11の前側面と前面板3の後側面との間のギャップT5より小さい。より具体的には、桁部72の厚みT1と両面テープ8Aの厚みの和は、TFT基板11の前側面と前面板3の後側面との間のギャップT5よりも小さい。
桁部72の最大厚みは、側壁部71の最大厚みより大きいいため、ブラケット7(表示装置)の剛性を高めることができる。また、桁部72は、TFT基板11上の回路に対するノイズの影響を軽減できる。
[第4の実施形態]
図6を参照して、第4の実施形態の表示装置を説明する。以下においては、第1の実施形態との相違点を主に説明する。図6は、第4の実施形態の表示装置の構成を示す断面図である。
図6に示す例において、ブラケット7の桁部72は、偏光板13Aと前面板3との間に存在する空間までは達しておらず、CF基板12と前面板3との間に存在する空間までは達している。桁部72の内側端は、CF基板12と前面板3との間に位置している。
桁部72の厚みT1(最大厚み)は、偏光板13Aの前側面と前面板3の後側面との間のギャップより大きく、CF基板12の前側面と前面板3の後側面との間のギャップT6より小さい。より具体的には、桁部72の厚みT1と両面テープ8Aの厚みの和は、CF基板12の前側面と前面板3の後側面との間のギャップT6よりも小さい。
桁部72の最大厚みは、側壁部71の最大厚みより大きいいため、ブラケット7(表示装置)の剛性を高めることができる。TFT基板11上に表示パネルの駆動用ドライバICチップ9が存在する場合に、桁部72は、チップ9に対するノイズの影響を軽減できるとともに、チップ9からの熱を効果的に放熱し、チップ9の誤動作を防止できる。
[第5の実施形態]
図7~8Dを参照して、第5の実施形態の表示装置を説明する。以下においては、第1の実施形態との相違点を主に説明する。図7は、第5の実施形態の表示装置の構成を示す断面図である。
図7に示すように、前面板3と、シャーシ6及びブラケット7とは、硬化した接着剤8C(接着層又は接着部)で接着されている。接着剤8Cは、例えば、UV光、熱、湿気等で硬化する、シリコン系樹脂又はアクリル系樹脂によって形成できる。
接着剤8Cの接着領域は、中間パネル4と前面板3との間の領域C1及びC2を含む。接着剤8Cの厚みは、光学弾性樹脂層5Bの厚みと同一である。接着剤8Cの接着力は、光学弾性樹脂層5A、5Bよりも大きい。接着剤8Cが中間パネル4と前面板3との間に存在することで、前面板3と中間パネル4の接着力を補強できる。
以下において、表示装置の組み立て方法(製造方法)を説明する。図8A~図8Dは、表示装置の組み立て工程のステップをそれぞれ示す。図8Aに示すように、表示装置の組み立ては、まず、前面板3の後側面に光学弾性樹脂層5Bを形成するために、光学弾性樹脂を塗布する。
さらに、接着剤8Cを光学弾性樹脂層5Bの外側の領域に塗布する。図8Aの例において、接着剤8Cと光学弾性樹脂層5Bが接するように、接着剤8Cが塗布される。さらに、中間パネル4と前面板3とを、光学弾性樹脂層5B及び接着剤8Cにおける光学弾性樹脂層5Bの周囲の部分を挟むように、貼り合わせる。必要であれば、例えばUV光で、光学弾性樹脂を硬化させる。
次に、図8Bに示すように、中間パネル4によって位置合わせを行いながら、接着剤8の上にブラケット7を配置する。位置合わせは、桁部72の端面を中間パネル4の端面に当接させる。
次に、図8Cに示すように、中間パネル4の後側面に、光学弾性樹脂層5Aを形成するために、光学弾性樹脂を塗布する。前面板3(中間パネル4)と、FPC21及び回路基板22が実装されている表示パネル10とを、光学弾性樹脂層5Aによって、貼り合わせる。必要であれば、例えばUV光で、光学弾性樹脂を硬化させる。
次に、図8Dに示すように、さらに、シャーシ6の側壁62、63、64の前側面が接着剤8Cに接着されるように、シャーシ6と前面板3とを貼り合せる。貼り合せにおいて、FPC21がシャーシ6とブラケット7とに挟まれるように、回路基板22を保持する。必要であれば、例えば、熱によって接着剤8C(及び光学弾性樹脂)を硬化させる。更に、シャーシ6とブラケット7とを、ネジ等(不図示)で固定する。なお、光学弾性樹脂及び接着剤8Cが湿気硬化型であれば、熱やUV光の付与は不要である。
[第6の実施形態]
図9~10Dを参照して、第6の実施形態の表示装置を説明する。以下においては、第1の実施形態との相違点を主に説明する。図9は、第6の実施形態の表示装置の構成を示す断面図である。
図9に示すように、前面板3と、シャーシ6及びブラケット7とは、光学弾性樹脂層5Bで接着されている。光学弾性樹脂5は、例えば、OCAで形成される。連続する光学弾性樹脂層5Bによって、中間パネル4に加え、ブラケット7及びシャーシ6を前面板3に接着することで、表示装置の組み立て作業をより容易にすることができる。
以下において、表示装置の組み立て方法(製造方法)を説明する。図10A~図10Dは、表示装置の組み立て工程のステップをそれぞれ示す。図10Aに示すように、表示装置の組み立ては、まず、前面板3の後側面に光学弾性樹脂層5Bを形成するために、光学弾性樹脂を塗布する。塗布領域は、中間パネル4が配置される領域に加え、シャーシ6及びブラケット7が配置される領域を含む。さらに、中間パネル4と前面板3とを、光学弾性樹脂層5Bによって、貼り合わせる。
次に、図2Bに示すように、中間パネル4によって位置合わせを行いながら、光学弾性樹脂層5B上にブラケット7を配置する。次に、図2Cに示すように、中間パネル4の後側面に、光学弾性樹脂層5Aを形成するために、光学弾性樹脂を塗布する。前面板3(中間パネル4)と、FPC21及び回路基板22が実装されている表示パネル10とを、光学弾性樹脂層5Aによって、貼り合わせる。
次に、図10Dに示すように、シャーシ6の側壁62、63、64の前側面が光学弾性樹脂層5Bに接着されるように、シャーシ6と前面板3とを貼り合せる。光学弾性樹脂の材料に応じて、必要であれば、例えば、熱で光学弾性樹脂を硬化させる。最後に、シャーシ6とブラケット7とを、ネジ等(不図示)で固定する。
[第7の実施形態]
図11~12Dを参照して、第7の実施形態の表示装置を説明する。以下においては、第1の実施形態との相違点を主に説明する。図11は、第7の実施形態の表示装置の構成を示す断面図である。
第1の実施形態の構成と比較して、中間パネル4及び光学弾性樹脂層5Bが省略されている。表示パネル10と前面板3との間に、透明な光学弾性樹脂層5が存在する。光学弾性樹脂層5は、表示パネル10の前側主面(前側面)と前面板3の後側主面(後側面)とに接着し、表示パネル10と前面板3とを接着固定している。本構成は、表示装置を薄型、軽量化できる。ブラケット7の桁部は、TFT基板11と前面板3との間に存在する空間まで突出している。桁部の内側端は、TFT基板11と前面板3との間に位置する。
以下において、表示装置の組み立て方法(製造方法)を説明する。図12A~図12Dは、表示装置の組み立て工程のステップをそれぞれ示す。図12Aに示すように、表示装置の組み立ては、まず、前面板3の後側面に光学弾性樹脂層5を形成するために、光学弾性樹脂を塗布する。
次に、図12Bに示すように、桁部72の前側面に両面テープ8Aが接着されているブラケット7を用意する。両面テープ8Aを前面板3の後側面に向けた状態で、前面板3の後側面にブラケット7を貼り付ける。
次に、図12Cに示すように、前面板3(中間パネル4)と、FPC21及び回路基板22が実装されている表示パネル10とを、光学弾性樹脂層5によって、貼り合わせる。光学弾性樹脂の材料に応じて、必要であれば、熱又はUV光などで、光学弾性樹脂を硬化させる。次に、図12Dのステップが行われる。図12Dのステップは、図2Dのステップの説明と同様である。
[第8の実施形態]
図13を参照して、第8の実施形態の表示装置を説明する。以下においては、第1の実施形態との相違点を主に説明する。図13は、第8の実施形態の表示装置の構成を示す断面図である。
表示装置は、二つブラケット7A、7Bを含む。ブラケット7Aは、第1の実施形態におけるブラケット7に対応する。ブラケット7Bは、表示パネル10を挟むように、ブラケット7Aと対向する辺に配置されている。ブラケット7Bが対向するTFT基板11(表示パネル10)の辺には、FPCが実装されていない。他の点については、ブラケット7A(第1の実施形態のブラケット7)と同様の説明が、ブラケット7Bに適用される。
シャーシ6の側壁の前側面よりの広い接着面積を与えることができる複数のブラケットを組み込むことで、前面板3と筐体との間の接着固定力を増すことができる。なお、表示装置は、3以上のブラケットを含むことができる。
[第9の実施形態]
図14~15Dを参照して、第9の実施形態の表示装置を説明する。以下においては、第2の実施形態との相違点を主に説明する。図14は、第9の実施形態の表示装置の構成を示す断面図である。
表示装置は、二つブラケット7A、7Bを含む。ブラケット7Aは、第2の実施形態におけるブラケット7に対応し、ブラケット前部75A及びブラケット後部76Aで構成されている。ブラケット7Bは、表示パネル10を挟むように、ブラケット7Aと対向する辺に配置されている。ブラケット7Bが対向するTFT基板11(表示パネル10)の辺には、FPCが実装されていない。
ブラケット7Bは、ブラケット前部75B及びブラケット後部76Bで構成されている。ブラケット前部75B及びブラケット後部76Bそれぞれの構造は、ブラケット前部75A及びブラケット後部76Aと同様でよい。
ブラケット7Bのブラケット前部75Bは、ブラケット前部75Aと同様に、偏光板13Aと前面板3Bとの間に存在する空間まで突出している。ブラケット後部76Bの取り付け方向が、ブラケット後部76Aの取り付け方向と異なる。ブラケット後部76Bの前端部762Bは、側壁部71Bから表示装置の外側に向かって突出している。前端部762Bの前側面は、ブラケット前部75Bの後側面における外側の領域に対向している。
側壁部71Bの外側面(図14における左側の面)は、前端部762B及びブラケット前部75Bの外側端よりも内側に位置する。前端部762B及びブラケット前部75Bからなる桁部は、側壁部71Bから外側及び内側に突出している。ブラケット7Bの構造により、シャーシ6(表示装置)を小型軽量化することができる。
以下において、本実施形態の表示装置の組み立て方法(製造方法)を説明する。図15A~図15Dは、表示装置の組み立て工程のステップをそれぞれ示す。図15Aに示すように、表示装置の組み立ては、前側面に両面テープ8Aが接着されているブラケット前部75A、75Bを用意する。両面テープ8Aを前面板3の後側面に向けた状態で、前面板3の後側面にブラケット前部75A、75Bを貼り付ける。
次に、図15Bに示すように、前面板3の後側面に光学弾性樹脂層5Bを形成するために、光学弾性樹脂を塗布し、中間パネル4と前面板3とを、光学弾性樹脂層5Bによって貼り合わせる。
次に、図15Cに示すように、中間パネル4の後側面に、光学弾性樹脂層5Aを形成するために、光学弾性樹脂を塗布する。前面板3(中間パネル4)と、FPC21及び回路基板22が実装されている表示パネル10とを、光学弾性樹脂層5Aによって、貼り合わせる。
次に、図15Dに示すように、ブラケット後部76A、76Bを、ブラケット前部75A、75Bにネジで固定する。ブラケット後部76Aの前端部は内側を向き、ブラケット後部76Bの前端部は外側を向く。両面テープを前面板3の後側面に接着し、シャーシ6と前面板3とを貼り合せる。さらに、シャーシ6とブラケット後部76A、76Bとを、ネジで固定する。
[第10の実施形態]
図16A及び16Bを参照して、第10の実施形態の表示装置を説明する。以下においては、第2の実施形態との相違点を主に説明する。図16Aは、第10の実施形態の表示装置の構成を示す平面図である。図16Bは、図16AのXVIB-XVIB切断線における断面図である。
前面板3に表示パネル10A及び10Bのように複数台の表示パネルを配置する。表示パネル10A及び10Bは、CF基板12よりTFT基板11が突出している辺(端面)同士が隣合せとなるように、配置されている。ブラケット前部77は、前面板3と表示パネル10A及び10Bの突出したTFT基板11との空間にあり、二つの表示パネルの偏光板13Aと前面板3との間に存在する。
ブラケット後部78は、表示パネル10A又は10Bいずれかの突出したTFT基板11とブラケット前部77との空間に存在する。前面板を共有したシームレスな表示装置を製造する際に、隣接する表示パネルがブラケットを共用できるため、表示パネルのTFT基板の間隔を狭くすることができる。また、複数の表示パネルを配置する前面板が樹脂製である場合、大面積にすると表示パネルと表示パネルの間は強度が弱く、たわみが発生し表示パネルには歪による表示異常(ムラ)が発生するが、表示パネルの間に配置したブラケット前部が補強板として十分な強度を確保できるので、たわみによる表示異常を防止できる。
[第11の実施形態]
図17A及び17Bを参照して、第11の実施形態の表示装置を説明する。以下においては、第10の実施形態との相違点を主に説明する。図17Aは、第11の実施形態の表示装置の構成を示す平面図である。図17Bは、図17AのXVIIB-XVIIB切断線における断面図である。
前面板3に表示パネル10A及び10Bのように複数台の表示パネルを配置する。表示パネル10Aの、TFT基板11がCF基板12より突出している辺と、表示パネル10BのCF基板12とTFT基板11の側面が面一である辺とが、隣合せとなるように、表示パネル10A及び10が配置されている。
表示パネル10Aと10Bの間にあるブラケット79の桁部80は、表示パネル10Aの突出したTFT基板11と前面板3との間の空間にある。ブラケットの側壁部81は、表示パネル10BのCF基板12とTFT基板11の側面が面一ある側に向いている。第10の実施形態と同様に、本構成は、たわみによる表示異常を防止できると共に、隣接する表示パネルがブラケットを共用できるため、表示パネルのTFT基板の間隔を狭くすることができ、シャーシ(表示装置)を小型軽量化することができる。第10や11の実施形態では、大きさや形状が異なる複数の表示パネルを用いることもできる。
以上、本開示の実施形態を説明したが、本開示が上記の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本開示の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。