JP6362534B2 - 曲面ディスプレイ装置 - Google Patents
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Description
また、この曲面ディスプレイ装置では、LCDパネルと裏面板との間に挟み込んで拡散シートを固定することにより、拡散シートをLCDパネルの後面に沿って湾曲させて配置している。
よって、LCDパネルと拡散シートの熱膨張率の違いによりLCDパネルに加わる応力を抑制することができる。
ここで、このような曲面ディスプレイ装置は、前記光学シート群を、前記LCDパネルの前記外縁領域内の、相互に離間した複数の位置においてのみ、前記LCDパネルの後面に前記接着剤を用いて接着することが好ましい。
このようにすることにより、接着剤による光学シート群とLCDパネルの連結部分の可撓性を高め、LCDパネルと拡散シートの変形の度合いの差を、より大きく、接着剤の変形によって吸収することができるようになる。
また、以上の曲面ディスプレイ装置において、前記LCDパネルは、当該LCDパネル駆動用のICが搭載されたCOF(Chip On Flexible)が接続されたものである場合には、前記LCDパネルと前記COFの接続位置周辺において、前記光学シート群は、前記LCDパネルに接着しないことが好ましい
このようにすることにより、外部から加わる力に対する耐性が比較的に小さいCOFや、COFのLCDパネルとの接続箇所に力が加わることを効果的に防止することができる。
図1に、本実施形態に係る曲面ディスプレイ装置の構成を示す。
ここで、図1中、図1aは曲面ディスプレイ装置の前面図、図1bは曲面ディスプレイ装置の上面図、図1cは曲面ディスプレイ装置の側面図を表している。
また、図1dは、図1a中のA-A線による曲面ディスプレイ装置の断面を、図1eは、図1a中のB-B線による曲面ディスプレイ装置の断面を表している。
図示するように、曲面ディスプレイ装置は、筐体1、前方からみて凹形状に湾曲したLCDパネル2、光学シート群3、バックライト装置4、制御基板5を備えている。
そして、LCDパネル2、光学シート群3、バックライト装置4、制御基板5は、前方より後方に向かって当該順序で、筐体1に収容されている。
ここで、図2に模式的に示すように、光学シート群3は、一枚または複数枚の光学シート31より構成されている。また、各光学シート31は、10分の数mm程度の厚みのシート状の光学部材であり、可撓性を備えている。そして、光学シート群3は、LCDパネル2の後面の曲面に沿って、LCDパネル2の後面に積層された形態で配置される。
そして、光学シート群3としては、一枚の拡散シート、複数枚の拡散シート、1枚または複数枚の拡散シートとプリズムシートや輝度上昇シートとの組み合わせを用いることができる。
次に、バックライト装置4は、導光板41と、導光板41の後面に重ねて配置した反射板42と、導光板41の側面から導光板41内に光を出射する光源装置43とより構成される。
そして、このような構成において、光源装置43から出射された光は導光板41と反射板42によって前方に向かう照明光となり、光学シート群3を通過して、LCDパネル2を後面側より照明する。そして、LCDパネル2の各画素の透過率を制御することにより画像が形成される。
図3aは、LCDパネル2と光学シート群3を後面側から見たようすを表している。
ここで、図中の20の領域は、LCDパネル2が画像を表示する表示領域である。また、LCDパネル2の表示領域20の外側のLCDパネル2の領域を外縁領域21と呼ぶこととして、外縁領域21は前方から見て筐体1のベゼル部分(図1d、eの符号11の部分)によって覆われた、ユーザからは見えない領域となっている。
すなわち、この場合には、図3bにLCDパネル2の一つの角付近の後面側のようすを拡大して示したように、各光学シート31がLCDパネル2の後面を覆う領域の大きさを、より前側の光学シート31がより小さくなるように設定する。ただし、一番前側の光学シート31aがLCDパネル2の後面を覆う領域の大きさは、表示領域20と外縁領域21の一部を覆う大きさとする。そして、一番前の光学シート31aを、外縁領域21の内側の上下左右の複数のポイントPで、LCDパネル2の後面に接着剤を用いて接着する。そして、他の光学シート31b、31cを、外縁領域21の内側、かつ、一つ前の光学シート31の外側の複数のポイントPでLCDパネル2の後面に接着剤を用いて接着する。
以上、本発明の実施形態について説明した。
以上のように本実施形態によれば、光学シート群3を接着剤でLCDパネル2の後面に接着するだけの、光学シート群3以外の特別な部材を必要とせず、各光学シート31の特段の加工も必要としない簡易な構造によって、LCDパネル2の後面に沿って湾曲させて光学シート31を配置することができる。
ところで、以上に示した実施形態における光学シート群3のLCDパネル2の後面への接着は、図4aに接着箇所をLによって示すように、外縁領域21内において、光学シート群3の縁に沿って光学シート群3をLCDパネル2の後面に、硬化後に弾性体となる可撓性の接着剤を用いて接着することにより行うようにしてもよい。ただし、この場合も、図示するように、COF22とLCDパネル2の接続箇所の周辺においては接着を行わないようにすることが好ましい。
また、以上の実施形態では、前方からみて凹形状に湾曲したLCDパネル2を用いる曲面ディスプレイ装置について説明したが、本実施形態の、光学シート群3のLCDパネル2への接着による固定の技術は前方からみて凸形状に湾曲したLCDパネル2を用いる曲面ディスプレイ装置についても同様に適用することができる。
Claims (2)
- 表示面が湾曲した曲面ディスプレイ装置であって、
湾曲した形状を有するLCDパネルと、
1枚または複数枚の光学シートよりなる、前記LCDの後面に重ねて配置された光学シート群と、
前記光学シート群の後方に配置された、前方に向かって光を出射するバックライト装置と、
前記LCDパネル駆動用のICが搭載された、複数のCOF(Chip On Flexible)とを備え、
前記LCDパネルは、画像を表示する領域として4つの辺を有する表示領域を有すると共に、前記表示領域を囲む外縁領域を有し、
前記複数のCOFは、前記LCDパネルの前面の前記外縁領域のうちの、前記表示領域の前記4つの辺のうちの一つの辺である第1辺の外側の部分に、当該第1辺に沿った方向に間隙をおいて接続されており、
前記光学シート群は、前記LCDパネルの後面に当該後面の曲面に沿って重なるように、前記LCDパネルの前記外縁領域内の複数の接着領域において、前記LCDパネルの後面に、硬化後に弾性体となる接着剤を用いて、接着されており、
前記複数の接着領域は、
前記外縁領域内に前記表示領域を囲むように設けた領域から、前記外縁領域内の前記第1辺の外側の部分を除いた領域である接着領域と、
前記第1辺の外側の外縁領域内に、前記複数のCOF間の間隙の各々に対応して設けた、当該第1辺に沿った方向についての範囲が、対応する間隙の当該第1辺に沿った方向についての範囲内となる接着領域とを有し、
前記第1辺の外側の外縁領域の、前記複数のCOFの当該第1辺に沿った方向についての範囲と、前記第1辺に沿った方向について重複する範囲には、前記接着領域は設けられていないことを特徴とする曲面ディスプレイ装置。 - 請求項1記載の曲面ディスプレイ装置であって、
前記光学シート群は、1枚または複数枚の拡散シートを含むことを特徴とする曲面ディスプレイ装置。
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