JP2012131100A - 空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】通電性能を保持しつつ、導電性ゴムのボリュームを低減できる空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部に非導電性ゴムで形成されたトレッドゴムが配されるとともに、トレッドゴムに、導電性ゴムで形成され且つ接地面からカーカス層7又はベルト層に至る導電部が埋設された空気入りタイヤの製造方法において、カーカス層7を成形する工程が、平行に配列した複数本のカーカスコード21を、カーカスコード21の延在方向に沿った非導電性ゴム部22aと、その非導電性ゴム部22aよりも幅狭の導電性ゴム部22bとからなるトッピングゴム22により被覆して短冊状カーカスプライ20を成形する段階と、短冊状カーカスプライ20をプライ幅CW方向に多数並べて順次に接合する段階とを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、車体やタイヤで発生した静電気を路面に放出することができる空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤに関する。
近年、燃費性能と関係が深いタイヤの転がり抵抗の低減を目的として、トレッドゴムをシリカ高配合とした空気入りタイヤが提案されている。ところが、かかるトレッドゴムは、カーボンブラック高配合としたものに比べて電気抵抗が高く、車体やタイヤで発生した静電気の路面への放出を阻害するため、ラジオノイズ等の不具合を生じ易いという問題があった。
そこで、シリカ等を配合した非導電性ゴムからなるトレッドゴムに、カーボンブラック等を配合した導電性ゴムからなる導電部を設けて、通電性能を発揮できるようにした空気入りタイヤが開発されている。例えば下記特許文献1,2に記載の空気入りタイヤでは、非導電性のトレッドゴムに、接地面からタイヤ径方向内側に延びるとともに、ギャップ部とベース部との間をタイヤ幅方向に延びてサイドウォールゴムに接続される導電部を設けて、静電気を放出するための導電経路を形成している。
しかし、特許文献1,2の空気入りタイヤにおいて、サイドウォールゴムを非導電性ゴムで成形した場合、導電部をカーカス層やベルト層に接続して通電する必要があるが、カーカス層及びベルト層を構成するトッピングゴムをすべて非導電性ゴムで成形すると、通電性能を発揮することができない。また、トレッドゴムを非導電性ゴムで形成することによる改善効果を高めるうえでは、カーカス層及びベルト層における導電性ゴムのボリュームを極力少なくすることが望ましい。
特開2009−126291号公報 国際公開第2009/066605号
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、通電性能を保持しつつ、導電性ゴムのボリュームを低減できる空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明に係る空気入りタイヤの製造方法は、トレッド部に非導電性ゴムで形成されたトレッドゴムが配されるとともに、前記トレッドゴムに、導電性ゴムで形成され且つ接地面からカーカス層又はベルト層に至る導電部が埋設された空気入りタイヤの製造方法において、前記カーカス層を成形する工程が、平行に配列した複数本のカーカスコードを、前記カーカスコードの延在方向に沿った非導電性ゴム部と、その非導電性ゴム部よりも幅狭の導電性ゴム部とからなるトッピングゴムにより被覆して短冊状カーカスプライを成形する段階と、前記短冊状カーカスプライをプライ幅方向に多数並べて順次に接合する段階とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、短冊状カーカスプライが、カーカスコードを非導電性ゴム部と導電性ゴム部とからなるトッピングゴムで被覆して成形されているので、カーカス層は通電可能となり、カーカス層、及びトレッドゴムに埋設された導電部を通じて、車体やタイヤで発生した静電気を路面に放出することができる。また、短冊状カーカスプライは、カーカスコードを非導電性ゴム部と非導電性ゴム部よりも幅狭の導電性ゴム部とで被覆して成形されているため、通電性能を保持しつつ、導電性ゴムのボリュームを低減できる。
本発明に係る空気入りタイヤの製造方法では、前記非導電性ゴム部により前記プライ幅方向の中央部を被覆し、前記導電性ゴム部により前記プライ幅方向の両端部を被覆して前記短冊状カーカスプライを成形し、プライ幅方向に並べた前記短冊状カーカスプライの端部どうしを突き合わせて接合することが好ましい。
かかる製造方法によれば、プライ幅方向に並べた短冊状カーカスプライの端部どうしを突き合わせて接合する際、短冊状カーカスプライの両端部を導電性ゴムとすることで、接合性が良好となり、接合強度も高くなる。
また、本発明に係る空気入りタイヤの製造方法は、トレッド部に非導電性ゴムで形成されたトレッドゴムが配されるとともに、前記トレッドゴムに、導電性ゴムで形成され且つ接地面からベルト層に至る導電部が埋設された空気入りタイヤの製造方法において、前記ベルト層を成形する工程が、平行に配列した複数本のベルトコードを、前記ベルトコードの延在方向に沿った非導電性ゴム部と、その非導電性ゴム部よりも幅狭の導電性ゴム部とからなるトッピングゴムにより被覆して短冊状ベルトプライを成形する段階と、前記短冊状ベルトプライをプライ幅方向に多数並べて順次に接合する段階とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、短冊状ベルトプライが、ベルトコードを非導電性ゴム部と導電性ゴム部とからなるトッピングゴムで被覆して成形されているので、ベルト層は通電可能となり、ベルト層、及びトレッドゴムに埋設された導電部を通じて、車体やタイヤで発生した静電気を路面に放出することができる。また、短冊状ベルトプライは、ベルトコードを非導電性ゴム部と非導電性ゴム部よりも幅狭の導電性ゴム部とで被覆して成形されているため、通電性能を保持しつつ、導電性ゴムのボリュームを低減できる。
本発明に係る空気入りタイヤの製造方法では、前記非導電性ゴム部により前記プライ幅方向の中央部を被覆し、前記導電性ゴム部により前記プライ幅方向の両端部を被覆して前記短冊状ベルトプライを成形し、プライ幅方向に並べた前記短冊状ベルトプライの一方の端部を、他方の端部に重ねて接合することが好ましい。
かかる製造方法によれば、プライ幅方向に並べた短冊状ベルトプライの一方の端部を、他方の端部に重ねて接合すると、その接合部は、プライ幅方向の中央部に比べ少し厚くなるため、カーカス層と接触し易くなり、短冊状ベルトプライの両端部を導電性ゴムとすることで通電性能を確保しやすい。
本発明に係る空気入りタイヤは、一対のビード部と、前記ビード部から各々タイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部と、前記サイドウォール部の各々のタイヤ径方向外側端に連なるトレッド部と、前記一対のビード部の間に配されたカーカス層と、前記カーカス層のトレッド部外周側に配されたベルト層とを備えた空気入りタイヤにおいて、トレッド部に非導電性ゴムで形成されたトレッドゴムが配されるとともに、前記トレッドゴムに、導電性ゴムで形成され且つ接地面からカーカス層又はベルト層に至る導電部が埋設され、前記カーカス層は、平行に配列された複数本のカーカスコードをトッピングゴムで被覆してなる短冊状カーカスプライを、プライ幅方向に多数並べて相互に接合され、前記トッピングゴムは、前記カーカスコードの延在方向に沿ってそれぞれ延びる非導電性ゴム部と非導電性ゴム部よりも幅狭の導電性ゴム部とで形成されているものである。
本発明によれば、短冊状カーカスプライが、カーカスコードを非導電性ゴム部と導電性ゴム部とからなるトッピングゴムで被覆して成形されているので、カーカス層は通電可能となり、カーカス層、及びトレッドゴムに埋設された導電部を通じて、車体やタイヤで発生した静電気を路面に放出することができる。また、短冊状カーカスプライは、カーカスコードを非導電性ゴム部と非導電性ゴム部よりも幅狭の導電性ゴム部とで被覆して成形されているため、通電性能を保持しつつ、導電性ゴムのボリュームを低減できる。
また、本発明に係る空気入りタイヤは、一対のビード部と、前記ビード部から各々タイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部と、前記サイドウォール部の各々のタイヤ径方向外側端に連なるトレッド部と、前記一対のビード部の間に配されたカーカス層と、前記カーカス層のトレッド部外周側に配されたベルト層とを備えた空気入りタイヤにおいて、トレッド部に非導電性ゴムで形成されたトレッドゴムが配されるとともに、前記トレッドゴムに、導電性ゴムで形成され且つ接地面からベルト層に至る導電部が埋設され、前記ベルト層は、平行に配列された複数本のベルトコードをトッピングゴムで被覆してなる短冊状ベルトプライを、プライ幅方向に多数並べて相互に接合され、前記トッピングゴムは、前記ベルトコードの延在方向に沿ってそれぞれ延びる非導電性ゴム部と非導電性ゴム部よりも幅狭の導電性ゴム部とで形成されているものである。
本発明によれば、短冊状ベルトプライが、ベルトコードを非導電性ゴム部と導電性ゴム部とからなるトッピングゴムで被覆して成形されているので、ベルト層は通電可能となり、ベルト層、及びトレッドゴムに埋設された導電部を通じて、車体やタイヤで発生した静電気を路面に放出することができる。また、短冊状ベルトプライは、ベルトコードを非導電性ゴム部と非導電性ゴム部よりも幅狭の導電性ゴム部とで被覆して成形されているため、通電性能を保持しつつ、導電性ゴムのボリュームを低減できる。
本発明に係る空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線断面図 カーカス層の構造を示す平面図 ベルト層の構造を示す平面図 カーカスプライを製造するための装置を概略的に示す説明図 帯状カーカスプライの成形装置の概略構成図 短冊状カーカスプライ及び接合部を示す断面図 ベルトプライを製造するための装置を概略的に示す説明図 短冊状ベルトプライ及び接合部を示す断面図 トレッドゴムの成形工程を概略的に示す断面図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1に示した空気入りタイヤTは、一対のビード部1と、そのビード部1から各々タイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部2と、そのサイドウォール部2の各々のタイヤ径方向外側端に連なるトレッド部3と、一対のビード部1の間に配されたカーカス層7と、カーカス層7のトレッド部3外周側に配されたベルト層6とを備えている。
ビード部1には、鋼線等の収束体をゴム被覆してなる環状のビード1aと、硬質ゴムからなるビードフィラー1bとが配設されている。
一対のビード部1の間にはトロイド状のカーカス層7が配され、その端部がビード1aを介して巻き上げられた状態で係止されている。カーカス層7は、少なくとも1枚(本実施形態では2枚)のカーカスプライ17より構成され、該カーカスプライ17は、タイヤ赤道Cに対して略90°の角度で延びるコード(カーカスコード)をトッピングゴムで被覆して形成されている。カーカス層7の内周には、空気圧を保持するためのインナーライナーゴム5が配されている。
カーカス層7のビード部1外周には、不図示のリムに接するリムストリップゴム4が配されている。また、カーカス層7のサイドウォール部2外周には、サイドウォールゴム9が配されている。
カーカス層7のトレッド部3外周には、複数枚(本実施形態では2枚)のベルトプライ16より構成されたベルト層6が配されている。各ベルトプライ16は、タイヤ赤道Cに対して傾斜して延びるコード(ベルトコード)をトッピングゴムで被覆して形成され、該コードがプライ間で互いに逆向きに交差するように積層されている。
トレッド部3には非導電性ゴムで形成されたトレッドゴム10が配され、そのトレッドゴム10に、導電性ゴムで形成され且つ接地面からカーカス層7に至る導電部13を埋設している。本実施形態のトレッドゴム10は、非導電性ゴムで形成され且つ接地面を構成するキャップ部12と、非導電性ゴムで形成され且つキャップ部12のタイヤ径方向内側に接合されるベース部11とを備える。また、このタイヤTでは、トレッドゴム10の両端部にサイドウォールゴム9の端部を載せた、いわゆるサイドオントレッド構造を採用しているが、これに限られるものではない。
ここで、導電性ゴムとは、体積抵抗率が10Ω・cm未満であるゴムを指し、例えば原料ゴムに補強剤としてカーボンブラックを高比率で配合することにより作製される。カーボンブラック以外にも、カーボンファイバーや、グラファイト等のカーボン系、及び金属粉、金属酸化物、金属フレーク、金属繊維等の金属系の公知の導電性付与材を配合することでも得られる。また、非導電性ゴムとは、体積抵抗率が10Ω・cm以上であるゴムを指し、例えば原料ゴムに補強剤としてシリカを高比率で配合することにより作製される。
このタイヤTでは、ベース部11とキャップ部12の両方を非導電性ゴムで形成しているため、トレッドゴム10を非導電性ゴムで形成したことによる改善効果(シリカ高配合とした場合には、転がり抵抗の低減効果や濡れた路面での制動性能の向上効果)を良好に高められる。
導電部13が露出する接地面は、正規リムにリム組みし、正規内圧を充填した状態でタイヤを平坦な路面に垂直に置き、正規荷重を加えたときの路面に接地するトレッド部の表面を指す。正規リムは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば"Design Rim"、ETRTOであれば"Measuring Rim"となる。
正規内圧は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES"に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" であるが、タイヤが乗用車用である場合には180KPaとする。また、正規荷重は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば上記の表に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" であるが、タイヤが乗用車用である場合には内圧180KPaの対応荷重の85%とする。
導電部13は、接地面からタイヤ径方向内側に延びてベース部11の外周面に達する第1導電部13aと、その第1導電部13aに連続して設けられ且つタイヤ幅方向に(本実施形態では図1の右方向に)延びてトレッドゴム10の底面に至る第2導電部13bとを有する。本実施形態では、第1導電部13aが、タイヤ赤道Cの近傍で傾斜して接地面に露出するとともに、その先端部をタイヤ幅方向に延ばしており、接地面上での露出頻度を確保してパターンデザインの自由度を高めている。
図2は、カーカス層7を平面視した図である。カーカス層7は、少なくとも1枚のカーカスプライ17により構成され、カーカスプライ17は、短冊状カーカスプライ20をプライ幅CW方向に多数並べて相互に接合されている。短冊状カーカスプライ20はカーカスコード21(図2では破線で示す)がタイヤ赤道Cに対して略90°の角度で延びるように配置される。短冊状カーカスプライ20のプライ幅CWは、例えば200〜450mmである。
短冊状カーカスプライ20は、平行に配列された複数本のカーカスコード21をトッピングゴム22で被覆してなる。トッピングゴム22は、カーカスコード21の延在方向に沿ってそれぞれ延びる非導電性ゴム部22aと非導電性ゴム部22aよりも幅狭の導電性ゴム部22bとで形成されている。
非導電性ゴム部22aと導電性ゴム部22bの配置は特に限定されないが、プライ幅CW方向の中央部を非導電性ゴム部22aとし、プライ幅CW方向の両端部を導電性ゴム部22bとすることが好ましい。短冊状カーカスプライ20どうしの接合は、端部どうしを突き合わせて、ジッパーを掛けて圧着することで接合強度を高めるようにしている。非導電性ゴム部22aが低硬度であると、両端部を非導電性ゴム部22aとした場合に接合性が良くないが、両端部を導電性ゴム部22bとすることで、接合性が良好となり、接合強度も高くなる。
非導電性ゴム部22aと導電性ゴム部22bは、導電性ゴム部22bの幅(Wa+Wb)がプライ幅CWの5〜20%となるように配置するのが好ましい。導電性ゴム部22bの幅(Wa+Wb)がプライ幅CWの5%よりも小さいと、安定した通電性能が得られにくく、20%よりも大きいと、導電性ゴムのボリューム低減効果が小さくなる傾向にある。
図3は、ベルト層6を平面視した図である。ベルト層6は、複数枚のベルトプライ16により構成され、ベルトプライ16は、短冊状ベルトプライ30をプライ幅BW方向に多数並べて相互に接合されている。短冊状ベルトプライ30はベルトコード31(図3では破線で示す)がタイヤ赤道Cに対して所定の角度(例えば15〜35°)で傾斜する方向に延びるように配置される。短冊状ベルトプライ30のプライ幅BWは、例えば25〜55mmである。
短冊状ベルトプライ30は、平行に配列された複数本のベルトコード31をトッピングゴム32で被覆してなる。トッピングゴム32は、ベルトコード31の延在方向に沿ってそれぞれ延びる非導電性ゴム部32aと非導電性ゴム部32aよりも幅狭の導電性ゴム部32bとで形成されている。
非導電性ゴム部32aと導電性ゴム部32bの配置は特に限定されないが、プライ幅BW方向の中央部を非導電性ゴム部32aとし、プライ幅BW方向の両端部を導電性ゴム部32bとすることが好ましい。短冊状ベルトプライ30どうしの接合は、両端縁からゴムをわずかに突出させて耳ゴム部を作成し、プライ幅BW方向に並べた短冊状ベルトプライ30の一方の耳ゴム部を、他方の耳ゴム部又はプライ本体に重ねて接合するようにしている。これにより、短冊状ベルトプライ30どうしの接合部は、プライ幅BW方向の中央部に比べ少し厚くなるため、カーカス層7と接触し易くなり、短冊状ベルトプライ30の両端部の耳ゴム部を導電性ゴム部32bとすることで通電性能を確保しやすい。
非導電性ゴム部32aと導電性ゴム部32bは、導電性ゴム部32bの幅(Wc+Wd)がプライ幅BWの5〜20%となるように配置するのが好ましい。導電性ゴム部32bの幅(Wc+Wd)がプライ幅BWの5%よりも小さいと、安定した通電性能が得られにくく、20%よりも大きいと、導電性ゴムのボリューム低減効果が小さくなる傾向にある。
本実施形態では、カーカスプライ17のトッピングゴム22の一部、及びベルトプライ16のトッピングゴム32の一部のほか、リムストリップゴム4が、それぞれ導電性ゴムで形成されている。これにより、車体やタイヤで発生した静電気は、リム、リムストリップゴム4、カーカス層7、及び導電部13を介した導電経路を通じて路面に放出される。なお、本実施形態では、導電部13がカーカス層7と接続しているため、ベルト層6のトッピングゴム32を全て非導電性ゴム部32aで形成してもよい。
サイドウォールゴム9は、導電性ゴム或いは非導電性ゴムで形成することができるが、転がり抵抗を低下させる観点から非導電性ゴムで形成されるのが好ましい。
空気入りタイヤTを製造する方法の一例について、図面を参照しながら簡単に説明する。この空気入りタイヤTは、以下に説明するカーカスプライ17、ベルトプライ16に関する点を除けば、従来のタイヤ製造工程と同様にして製造できる。
図4は、カーカスプライ17を製造するための装置を概略的に示す説明図である。カーカスプライ17は、多数の短冊状カーカスプライ20を成形ドラム40上でプライ幅CW方向に並べて順次に接合することにより製造される。帯状カーカスプライ23は、平行に配列された複数本のカーカスコード21(図4では不図示)をゴム被覆してなり、該カーカスコード21の延在方向は長手方向Nに一律に揃えられている。短冊状カーカスプライ20は、帯状カーカスプライ23をカッター41により所定の長さL1で切断することで得られる。
帯状カーカスプライ23は、例えば図5に示すような装置を用いて成形できる。押出機50は、スクリューを内蔵する第1シリンダ51及び第2シリンダ52と、第1シリンダ51内に非導電性ゴム部22aのゴム材料を投入するための第1ホッパー51a、第2シリンダ52内に導電性ゴム部22bのゴム材料を投入するための第2ホッパー52aとを備える。第1シリンダ51内に投入されたゴム材料は、回転するスクリューによって第1シリンダ51の先端に搬送され、ダイ55へと送り込まれて開口部55aから押し出される。第2シリンダ52内に投入されたゴム材料は、回転するスクリューによって第2シリンダ52の先端に搬送され、ダイ55へと送り込まれて開口部55aから押し出される。
ダイ55の内部には不図示の仕切りが設けられており、送り込まれた非導電性ゴム部22aのゴム材料を開口部55aの中央部へと導き、送り込まれた導電性ゴム部22bのゴム材料を開口部55aの両端部へと導くことができる。
押出機50には多数のボビン53からカーカスコード21が供給され、位置決め部材54により平行に配列された複数本のカーカスコード21が、第1シリンダ51及び第2シリンダ52から送り込まれた非導電性ゴム部22aと導電性ゴム部22bのゴム材料で被覆され、ダイ55を介して所定の断面形状を有する帯状カーカスプライ23が押出成形される。
帯状カーカスプライ23は、図5のような押出機50を利用する方法のほか、平行に配列した複数本のカーカスコードを一対のカレンダーロールの間に送り込み、該カレンダーロールで成形したシート状のゴム材料により被覆する方法、或いは平行に配列した複数本のカーカスコードを上下に重なるゴムシートで挟み込む方法などによっても成形可能である。カレンダーロールを利用してカーカスプライ23を成形する場合にも、ロール間に仕切りを設けることで、プライ幅CW方向の中央部が非導電性ゴム部22aで被覆され、プライ幅CW方向の両端部が導電性ゴム部22bで被覆された帯状カーカスプライ23を成形することができる。図4の装置では、成形直後の帯状カーカスプライ23を供給しても構わないが、成形した帯状カーカスプライ23を一旦ロール状に巻き取って保管し、必要な時にロールから巻き戻して供給するようにしてもよい。
短冊状カーカスプライ20の長さL1は、タイヤ成形に必要とされるカーカスプライ17の幅W1と同等に設定され、作製するタイヤの仕様やサイズに応じて適宜に変更可能である。短冊状カーカスプライ20は、図6に示すように、プライ幅CW方向の中央部に位置する非導電性ゴム部22aと、その非導電性ゴム部22aの両側に位置する導電性ゴム部22bとを備え、非導電性ゴム部22a及び導電性ゴム部22bの各々にカーカスコード21が埋設されている。
カーカスプライ17を製造する手順は、次のとおりである。まず、長尺の帯状カーカスプライ23をカッター41により長さL1で切断し、短冊状カーカスプライ20を得る。次に、短冊状カーカスプライ20を成形ドラム40上に搬送し、プライ幅CW方向に並べて順次に接合する。短冊状カーカスプライ20は、カーカスコード21の延在方向がタイヤ周方向に略直交するように並べられる。該タイヤ周方向は、成形ドラム40の周方向と同じ方向である。成形ドラム40を軸40a周りに回転させながら、多数の短冊状カーカスプライ20を次々に接合していき、成形ドラム40の外周に円筒状のカーカスプライ17を成形する。
短冊状カーカスプライ20を接合するに際しては、図6に示すように、相互に隣接した短冊状カーカスプライ20の両端部の導電性ゴム部22bどうしを突き合わせて、ジッパー42を掛けて圧着することで接合強度を高めるようにしている。非導電性ゴム部22aが低硬度であると、両端部を非導電性ゴム部22aとした場合に接合性が良くないが、両端部を導電性ゴム部22bとすることで、接合性が良好となり、接合強度も高くなる。
カーカスプライ17の成形後は、他のタイヤ構成部材を成形ドラム40上に順次に供給する。本実施形態では、成形ドラム40上で短冊状カーカスプライ20を接合し、それによってカーカスプライ17を円筒状に成形する例を示すが、例えばドラムやコンベアよりなる接合用基台の上で短冊状カーカスプライ20を接合して、タイヤ周長に相当する長さのシート状のカーカスプライ17を成形し、それを成形ドラムに円筒状に貼り付けてタイヤ成形に供するようにしても構わない。
カーカスプライ17に用いられるカーカスコード21の材質としては、ポリエステルやレーヨン、ナイロン、アラミド等の有機繊維コード、或いはスチール等の金属性コードが挙げられ、通常は撚り加工が施されている。
図7は、ベルトプライ16を製造するための装置を概略的に示す説明図である。短冊状ベルトプライ30は、帯状ベルトプライ33をカッター61により所定の長さL2で切断することで得られ、ベルトコード31(図7では不図示)がタイヤ周方向に対して所定の角度で傾斜するようにプライ幅BW方向に並べられる。帯状ベルトプライ33は、上記した帯状カーカスプライ23と同様の方法により成形できる。
短冊状ベルトプライ30の長さL2は、短冊状ベルトプライ30をプライ幅BW方向に並べた際に、タイヤ成形に必要とされるベルトプライ16の幅W2が得られるように設定され、作製するタイヤの仕様やサイズに応じて適宜に変更可能である。短冊状ベルトプライ30は、図8に示すように、プライ幅BW方向の中央部に位置する非導電性ゴム部32aと、その非導電性ゴム部32aの両側に位置する導電性ゴム部32bとを備え、非導電性ゴム部32a及び導電性ゴム部32bの各々にベルトコード31が埋設されている。
ベルトプライ16を製造する手順は、次のとおりである。まず、長尺の帯状ベルトプライ33をカッター61により長さL2で切断し、短冊状ベルトプライ30を得る。このとき、切断面が長手方向Nに対して斜めになるように切断する。次に、短冊状ベルトプライ30を成形ドラム60上に搬送し、プライ幅BW方向に並べて順次に接合する。短冊状ベルトプライ30は、ベルトコード31の延在方向がタイヤ周方向に対して所定角度で傾斜するように並べられる。ベルトプライ16は、成形ドラム60を軸60a周りに回転させながら、多数の短冊状ベルトプライ30を次々に接合することで、成形ドラム60の外周に円筒状に成形される。
短冊状ベルトプライ30を接合するに際しては、図8に示すように、相互に隣接した短冊状ベルトプライ30の一方の導電性ゴム部32bを、他方の導電性ゴム部32bに重ねて接合する。これにより、短冊状ベルトプライ30どうしの接合部は、プライ幅BW方向の中央部に比べ少し厚くなるため、カーカス層7と接触し易くなり、短冊状ベルトプライ30の両端部を導電性ゴム部32bとすることで通電性能を確保しやすい。
ベルトプライ16の成形後は、後述するトレッドゴム10などを構成する他のタイヤ構成部材を貼り付けて、円筒状成形体を作製する。そして、カーカスプライ17等が配設された別の成形ドラムに、この円筒状成形体を搬送し、所定の作業を行ってグリーンタイヤを成形する。本実施形態では、成形ドラム60上で短冊状ベルトプライ30を接合し、それによってベルトプライ16を円筒状に成形する例を示すが、別個に設置した接合用基台の上で短冊状ベルトプライ30を接合して、タイヤ周長に相当する長さのシート状のベルトプライ16を成形し、それを成形ドラムに貼り付けて円筒状にしても構わない。
トレッドゴム10の成形工程を簡単に説明する。まず、図9(A)に示すように、成形ドラムの外周面などで構成される成形面70に非導電性ゴムを貼り付け、ベース部11を成形する。このベース部11の成形は、押出成形法やリボン巻き工法により行うことができる。押出成形法とは、所定の断面形状を有する帯状ゴム部材を押出成形し、その端部同士をジョイントして環状に成形する工法であり、リボン巻き工法とは、小幅のゴムリボンをタイヤ周方向に螺旋状に巻き付けて所望の断面形状を成形する工法である。
次に、図9(B)に示すように、非導電性ゴムによりキャップ部12の半分12Lを成形する。このとき、後工程で導電部13を載せるための斜面15を形成する。キャップ部12の成形は、押出成形法又はリボン巻き工法により行うことができる。
続いて、図9(C)に示すように、導電性ゴムにより導電部13を成形する。導電部13は、接地面から斜面15とベース部11の上を通ってトレッドゴム10の底面に至るように延在し、第1導電部13aが斜面15に載り、それに連続する第2導電部13bがベース部11に載る。導電部13の成形は、シート状ゴム部材の配置により、若しくはリボン巻き工法により行われ、それらを併用することも可能である。
導電部13を形成した後は、図9(D)に示すように、非導電性ゴムでキャップ部12の残り半分12Rを成形することにより、トレッドゴム10が得られる。
図9では記載を省略しているが、トレッドゴム10の内周にはベルト層6が配設されており、このトレッドゴム10を、カーカス層7やサイドウォールゴム9など他のタイヤ構成部材と組み合わせることにより、図1に示した空気入りタイヤTを製造できる。このとき、トレッドゴム10に埋設されている導電部13は、カーカス層7と接続される。このようにして製造されたタイヤTは、加硫成形工程において加硫処理が施されるとともに、トレッドゴム10の表面にトレッドパターンが設けられる。
[別実施形態]
前述の実施形態では、導電部13がカーカス層7と接続しているが、導電部13をベルト層6に接続するように構成することができる。その場合においても、ベルト層6を上記の構成とすることで、通電性能を保持しつつ、導電性ゴムのボリュームを低減できる。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例について説明する。評価に供したタイヤのサイズは245/55R19であり、以下に説明するカーカス層及びベルト層の構造を除いて、各例におけるタイヤ構造やゴム配合は共通である。
評価項目は、次の通りである。
通電性能:リムに装着したタイヤに所定の荷重を負荷し、リムを支持する軸からタイヤが接地する金属板に印加電圧(1000V)をかけて電気抵抗値を測定した。100MΩを閾値として、電気抵抗値が100MΩ未満の場合を通電性能有り、100MΩを超える場合を通電性能無しとした。
転がり抵抗:転がり抵抗試験機によって転がり抵抗を測定した。比較例1の結果を100として指数評価し、数値が小さいほど転がり抵抗が小さいことを示す。
実施例1
図1に示した構造のタイヤであって、図2のようなカーカスプライ及び図3のようなベルトプライを備えるタイヤを成形した。短冊状カーカスプライにおいて、プライ幅を300mmとし、プライ幅方向の中央部に非導電性ゴムを285mm幅で設け、プライ幅方向の両端部に導電性ゴムを7.5mm幅でそれぞれ設けた。すなわち、短冊状カーカスプライにおいて、導電性ゴムの幅をプライ幅全体の5%とした。また、短冊状ベルトプライにおいて、プライ幅を40mmとし、プライ幅方向の中央部に非導電性ゴムを38mm幅で設け、プライ幅方向の両端部に導電性ゴムを1mm幅でそれぞれ設けた。すなわち、短冊状ベルトプライにおいて、導電性ゴムの幅をプライ幅全体の5%とした。評価結果を表1に示す。
実施例2
図1に示した構造のタイヤであって、図2のようなカーカスプライ及び図3のようなベルトプライを備えるタイヤを成形した。短冊状カーカスプライにおいて、プライ幅を300mmとし、プライ幅方向の中央部に非導電性ゴムを240mm幅で設け、プライ幅方向の両端部に導電性ゴムを30mm幅でそれぞれ設けた。すなわち、導電性ゴムの幅をプライ幅全体の20%とした。また、短冊状ベルトプライにおいて、プライ幅を40mmとし、プライ幅方向の中央部に非導電性ゴムを32mm幅で設け、プライ幅方向の両端部に導電性ゴムを4mm幅でそれぞれ設けた。すなわち、短冊状ベルトプライにおいて、導電性ゴムの幅をプライ幅全体の20%とした。評価結果を表1に示す。
実施例3
図1に示した構造のタイヤであって、図2のようなカーカスプライ及び図3のようなベルトプライを備えるタイヤを成形した。短冊状カーカスプライにおいて、プライ幅を300mmとし、プライ幅方向の中央部に非導電性ゴムを150mm幅で設け、プライ幅方向の両端部に導電性ゴムを75mm幅でそれぞれ設けた。すなわち、導電性ゴムの幅をプライ幅全体の50%とした。また、短冊状ベルトプライにおいて、プライ幅を40mmとし、プライ幅方向の中央部に非導電性ゴムを20mm幅で設け、プライ幅方向の両端部に導電性ゴムを10mm幅でそれぞれ設けた。すなわち、短冊状ベルトプライにおいて、導電性ゴムの幅をプライ幅全体の50%とした。評価結果を表1に示す。
比較例1
カーカスプライ及びベルトプライのトッピングゴムをすべて非導電性ゴムで成形したこと以外は、実施例1と同じとした。評価結果を表1に示す。
Figure 2012131100
表1において、幅比率(カーカス)、および幅比率(ベルト)は、短冊状カーカスプライ及び短冊状ベルトプライのそれぞれのプライ幅における導電性ゴムの幅の比率を意味する。表1に示すように、比較例1では、短冊状カーカスプライ及び短冊状ベルトプライに導電性がないため、通電性能が発揮されない。実施例3では、通電性能は有するものの、導電性ゴムのボリュームが大きいため、転がり抵抗が少し悪化している。一方、実施例1,2では、通電性能を保持しつつ、導電部のボリュームを低減できたことに伴って、転がり抵抗は比較例1とほぼ同等に抑えられている。
1 ビード部
2 サイドウォール部
3 トレッド部
6 ベルト層
7 カーカス層
8 サイドウォールゴム
10 トレッドゴム
13 導電部
16 ベルトプライ
17 カーカスプライ
20 短冊状カーカスプライ
21 カーカスコード
22 トッピングゴム
22a 非導電性ゴム部
22b 導電性ゴム部
30 短冊状ベルトプライ
31 ベルトコード
32 トッピングゴム
32a 非導電性ゴム部
32b 導電性ゴム部
CW 短冊状カーカスプライのプライ幅
BW 短冊状ベルトプライのプライ幅
T 空気入りタイヤ

Claims (6)

  1. トレッド部に非導電性ゴムで形成されたトレッドゴムが配されるとともに、前記トレッドゴムに、導電性ゴムで形成され且つ接地面からカーカス層又はベルト層に至る導電部が埋設された空気入りタイヤの製造方法において、
    前記カーカス層を成形する工程が、平行に配列した複数本のカーカスコードを、前記カーカスコードの延在方向に沿った非導電性ゴム部と、その非導電性ゴム部よりも幅狭の導電性ゴム部とからなるトッピングゴムにより被覆して短冊状カーカスプライを成形する段階と、前記短冊状カーカスプライをプライ幅方向に多数並べて順次に接合する段階とを含むことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  2. 前記非導電性ゴム部により前記プライ幅方向の中央部を被覆し、前記導電性ゴム部により前記プライ幅方向の両端部を被覆して前記短冊状カーカスプライを成形し、プライ幅方向に並べた前記短冊状カーカスプライの端部どうしを突き合わせて接合することを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  3. トレッド部に非導電性ゴムで形成されたトレッドゴムが配されるとともに、前記トレッドゴムに、導電性ゴムで形成され且つ接地面からベルト層に至る導電部が埋設された空気入りタイヤの製造方法において、
    前記ベルト層を成形する工程が、平行に配列した複数本のベルトコードを、前記ベルトコードの延在方向に沿った非導電性ゴム部と、その非導電性ゴム部よりも幅狭の導電性ゴム部とからなるトッピングゴムにより被覆して短冊状ベルトプライを成形する段階と、前記短冊状ベルトプライをプライ幅方向に多数並べて順次に接合する段階とを含むことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  4. 前記非導電性ゴム部により前記プライ幅方向の中央部を被覆し、前記導電性ゴム部により前記プライ幅方向の両端部を被覆して前記短冊状ベルトプライを成形し、プライ幅方向に並べた前記短冊状ベルトプライの一方の端部を、他方の端部に重ねて接合することを特徴とする請求項3に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  5. 一対のビード部と、前記ビード部から各々タイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部と、前記サイドウォール部の各々のタイヤ径方向外側端に連なるトレッド部と、前記一対のビード部の間に配されたカーカス層と、前記カーカス層のトレッド部外周側に配されたベルト層とを備えた空気入りタイヤにおいて、
    トレッド部に非導電性ゴムで形成されたトレッドゴムが配されるとともに、前記トレッドゴムに、導電性ゴムで形成され且つ接地面からカーカス層又はベルト層に至る導電部が埋設され、
    前記カーカス層は、平行に配列された複数本のカーカスコードをトッピングゴムで被覆してなる短冊状カーカスプライを、プライ幅方向に多数並べて相互に接合され、
    前記トッピングゴムは、前記カーカスコードの延在方向に沿ってそれぞれ延びる非導電性ゴム部と非導電性ゴム部よりも幅狭の導電性ゴム部とで形成されている空気入りタイヤ。
  6. 一対のビード部と、前記ビード部から各々タイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部と、前記サイドウォール部の各々のタイヤ径方向外側端に連なるトレッド部と、前記一対のビード部の間に配されたカーカス層と、前記カーカス層のトレッド部外周側に配されたベルト層とを備えた空気入りタイヤにおいて、
    トレッド部に非導電性ゴムで形成されたトレッドゴムが配されるとともに、前記トレッドゴムに、導電性ゴムで形成され且つ接地面からベルト層に至る導電部が埋設され、
    前記ベルト層は、平行に配列された複数本のベルトコードをトッピングゴムで被覆してなる短冊状ベルトプライを、プライ幅方向に多数並べて相互に接合され、
    前記トッピングゴムは、前記ベルトコードの延在方向に沿ってそれぞれ延びる非導電性ゴム部と非導電性ゴム部よりも幅狭の導電性ゴム部とで形成されている空気入りタイヤ。


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