JP2012118466A5 - - Google Patents

Description

本発明は、結晶構造をとりうる部位を有するブロックポリマーを主成分とする結着樹脂、着色剤及びワックスを有機溶媒に溶解及び／又は分散させて、トナー材料を得る工程と、
前記トナー材料を、水系媒体中に乳化及び／又は分散させて、油滴を形成する工程と、
前記油滴から前記有機溶媒を除去する工程と、
前記有機溶媒を除去した後、下記式（１）を満たす加熱温度ｔ（℃）にて０．５時間以上の加熱処理を行う工程と、
Ｔｐ’−１５．０≦ｔ≦Ｔｐ’−５．０ （１）
（式（１）中、Ｔｐ’は、ＤＳＣによる吸熱量測定におけるブロックポリマーの最大吸熱ピークのピーク温度を表す。）
前記結着樹脂が、ポリエステルを主成分として含有し、
前記結着樹脂中の結晶構造をとりうる部位の割合が、５０質量％以上８５質量％以下であり、
前記トナーの示差走査熱量計（ＤＳＣ）による吸熱量測定において、前記結着樹脂に由来する最大吸熱ピークのピーク温度Ｔｐが、５０℃以上８０℃以下である
ことを特徴とするトナーの製造方法である。

Claims (7)

1. 結晶構造をとりうる部位を有するブロックポリマーを主成分とする結着樹脂、着色剤及びワックスを、有機溶媒に溶解及び／又は分散させて、トナー材料を得る工程と、
   前記トナー材料を、水系媒体中に乳化及び／又は分散させて、油滴を形成する工程と、
   前記油滴から前記有機溶媒を除去する工程と、
   前記有機溶媒を除去した後、下記式（１）を満たす加熱温度ｔ（℃）にて０．５時間以上の加熱処理を行う工程と、
   Ｔｐ’−１５．０≦ｔ≦Ｔｐ’−５．０ （１）
   （式（１）中、Ｔｐ’は、ＤＳＣによる吸熱量測定におけるブロックポリマーの最大吸熱ピークのピーク温度（℃）を表す。）
   を有するトナーの製造方法であって、
   前記結着樹脂が、ポリエステルを主成分として含有し、
   前記結着樹脂中の結晶構造をとりうる部位の割合が、５０質量％以上８５質量％以下であり、
   前記トナーの示差走査熱量計（ＤＳＣ）による吸熱量測定において、前記結着樹脂に由来する最大吸熱ピークのピーク温度Ｔｐが、５０℃以上８０℃以下である
   ことを特徴とするトナーの製造方法。
2. 前記結晶構造をとりうる部位が、結晶性ポリエステルにより構成されている請求項１に記載のトナーの製造方法。
3. 前記加熱温度ｔ（℃）と前記ピーク温度（℃）とが、下記式（２）を満たす
   Ｔｐ’−１１．０≦ｔ≦Ｔｐ’−６．０ （２）
   請求項１又は２に記載のトナーの製造方法。
4. 前記加熱処理を行う工程における加熱時間が、１．０時間以上５０．０時間以下である請求項１〜３のいずれか１項に記載のトナーの製造方法。
5. 前記ブロックポリマーが、前記結晶構造をとりうる部位と結晶構造をとらない部位とを有し、前記結晶構造をとりうる部位と前記結晶構造をとらない部位とが、ウレタン結合で結合されている請求項１〜４のいずれか１項に記載のトナーの製造方法。
6. 前記トナーの示差走査熱量計（ＤＳＣ）による吸熱量測定において、前記結着樹脂に由来する吸熱ピークの半値幅が、５．０℃以下である請求項１〜５のいずれか１項に記載のトナーの製造方法。
7. 前記トナーの示差走査熱量計（ＤＳＣ）による吸熱量測定において、前記結着樹脂に由来する吸熱ピークの全吸熱量（ΔＨ）が、前記結着樹脂１ｇ当たり３０Ｊ／ｇ以上８０Ｊ／ｇ以下である請求項１〜６のいずれか１項に記載のトナーの製造方法。