JP2012028567A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012028567A
JP2012028567A JP2010165969A JP2010165969A JP2012028567A JP 2012028567 A JP2012028567 A JP 2012028567A JP 2010165969 A JP2010165969 A JP 2010165969A JP 2010165969 A JP2010165969 A JP 2010165969A JP 2012028567 A JP2012028567 A JP 2012028567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
trench
layer
contact hole
igbt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010165969A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5560991B2 (ja
Inventor
Masaki Koyama
雅紀 小山
Takahide Sugiyama
隆英 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2010165969A priority Critical patent/JP5560991B2/ja
Publication of JP2012028567A publication Critical patent/JP2012028567A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5560991B2 publication Critical patent/JP5560991B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】IGBT領域の活性領域を確保しつつ、ダイオード逆回復耐量を向上することができる半導体装置を提供する。
【解決手段】フローティング層41のうちトレンチ35の延設方向における終端部41aが、エミッタ領域39のうちトレンチ35の延設方向における終端部39aよりもIGBT領域10の外縁側に位置すると共に、エミッタ領域39の終端部39aと第1コンタクトホール42aのうちトレンチ35の延設方向における終端部42cとの間に位置している。これにより、IGBT素子がターンオフの際にフローティング層41に覆われていない第1コンタクトホール42aを介してホールを抜き取られ、ターンオフ耐量が向上する。また、ダイオード素子がオフになったときには、フローティング層41によりIGBT領域10のエミッタ領域39に流れ込む逆回復電流が抑制され、逆回復耐量が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁ゲート型の半導体装置に関する。
従来より、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)領域とダイオード(Free Wheeling Diode)領域とが同じ半導体基板に形成された半導体装置が、例えば特許文献1、2で提案されている。
具体的に、特許文献1では、複数のIGBT領域と複数のダイオード領域とが交互に繰り返し配置され、各IGBT領域の各ゲート電極と外部電極とを電気的に接続するゲート配線がIGBT領域およびダイオード領域の各終端に沿って配置されている。また、ダイオード領域の活性領域の終端が、そのダイオード領域に並設されたIGBT領域の活性領域の終端よりもゲート配線に近付いている構造が提案されている。
一方、特許文献2では、IGBT領域とダイオード領域とが交互に繰り返し配置されており、IGBT領域のうち最もダイオード領域側の活性領域からトレンチの端部を迂回してダイオード領域に達するまでの距離Lを規定する構造が提案されている。
上記特許文献1、2のように、IGBT領域の活性領域とダイオード領域の活性領域との距離を取ることで、ダイオード領域の逆回復時にIGBT領域へのホールの注入が少なくなる。また、ダイオード領域の動作時にIGBT領域に多量のホールが流れ込むことはないので、寄生NPNトランジスタが作動して破壊が起こることも防止される。こうして、ダイオード領域の逆回復耐量が向上する。
特開2008−258406号公報 特開2009−76733号公報
しかしながら、特許文献1、2では、IGBT領域とダイオード領域との距離を取る構造としているので、IGBT領域の活性領域が小さくなってしまうという問題がある。
本発明は上記点に鑑み、IGBT領域の活性領域を確保しつつ、ダイオード逆回復耐量を向上することができる半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、第1導電型のドリフト層(30)と、ドリフト層(30)の上に形成された第2導電型のベース層(31)と、を含む半導体基板(32)を備え、半導体基板(32)のうちベース層(31)側の一面(33)とは反対側の他面(34)側に、第2導電型のコレクタ層(50)と第1導電型のカソード層(51)とが同じ階層に形成され、これらコレクタ層(50)およびカソード層(51)の上にコレクタ電極(52)が形成されており、半導体基板(32)の一面(33)の面方向において、コレクタ層(50)が形成された領域がIGBT素子として動作するIGBT領域(10)とされ、カソード層(51)が形成された領域がダイオード素子として動作するダイオード領域(20)とされており、IGBT領域(10)とダイオード領域(20)とが交互に繰り返し配置されている。
IGBT領域(10)は、ベース層(31)を貫通してドリフト層(30)に達するように形成されたトレンチ(35)と、トレンチ(35)の表面に形成されたゲート絶縁膜(36)と、トレンチ(35)内において、ゲート絶縁膜(36)の上に形成されたゲート電極(37)と、ベース層(31)の表層部に形成され、当該ベース層(31)内においてトレンチ(35)の側面に接するように形成された第1導電型のエミッタ領域(39)と、ベース層(31)の表層部に形成された第2導電型の第1コンタクト領域(40)と、ベース層(31)内においてトレンチ(35)の深さ方向にエミッタ領域(39)および第1コンタクト領域(40)よりも深いと共に当該ベース層(31)をエミッタ領域(39)および第1コンタクト領域(40)側とドリフト層(30)側とに分割する第1導電(N)型のフローティング層(41)と、を備えている。
ダイオード領域(20)は、ベース層(31)の表層部に形成された第2導電型の第2コンタクト領域(46)を備えている。
さらに、IGBT領域(10)およびダイオード領域(20)は、ゲート電極(37)上を含むと共に第1コンタクト領域(40)に沿って開口した第1コンタクトホール(42a)と第2コンタクト領域(46)に沿って開口した第2コンタクトホール(42b)とが設けられた層間絶縁膜(42)と、第1コンタクトホール(42a)を介してIGBT領域(10)のエミッタ領域(39)および第1コンタクト領域(40)に電気的に接続されると共に、第2コンタクトホール(42b)を介してダイオード領域(20)の第2コンタクト領域(46)に電気的に接続されたエミッタ電極(47)と、を備えている。
また、トレンチ(35)は、IGBT領域(10)とダイオード領域(20)とが繰り返し交互に配置された繰り返し方向とは垂直方向に延設されている。
そして、フローティング層(41)のうちトレンチ(35)の延設方向における終端部(41a)は、エミッタ領域(39)のうちトレンチ(35)の延設方向における終端部(39a)よりもIGBT領域(10)の外縁側に位置していることを特徴とする。
これによると、IGBT領域(10)のベース層(31)にはフローティング層(41)が設けられているので、このフローティング層(41)が電位の壁となって機能する。このため、ダイオード領域(20)の動作時にはフローティング層(41)によりIGBT領域(10)の第1コンタクト領域(40)からダイオード領域(20)へのホールの流れを抑制することができる。また、フローティング層(41)の終端部(41a)がエミッタ領域(39)の終端部(39a)によりもIGBT領域(10)の外縁側に位置しているので、ダイオード領域(20)の動作がオフになったときには、逆回復電流がIGBT領域(10)のエミッタ領域(39)に流れ込むことをフローティング層(41)により抑制することができる。つまり、IGBT領域(10)のエミッタ領域(39)に係る寄生NPNトランジスタが作動してしまうことを抑制し、逆回復耐量を向上させることができる。以上のように、IGBT領域(10)とダイオード領域(20)との距離の確保は不要であるので、IGBT領域(10)およびダイオード領域(20)の活性領域を確保しつつ、ダイオード逆回復耐量を向上させることができる。
請求項2に記載の発明では、第1コンタクト領域(40)および第1コンタクトホール(42a)は、トレンチ(35)の延設方向に沿って形成されており、フローティング層(41)の終端部(41a)は、エミッタ領域(39)のうちトレンチ(35)の延設方向における終端部(39a)と第1コンタクトホール(42a)のうちトレンチ(35)の延設方向における終端部(42c)との間に位置していることを特徴とする。
これによると、半導体基板(32)の一面(33)に垂直な方向で第1コンタクトホール(42a)がフローティング層(41)に覆われていないので、IGBT素子のターンオフの際に第1コンタクトホール(42a)のうちフローティング層(41)で覆われていない部分の第1コンタクト領域(40)を介してホールを充分に抜き取ることができる。これにより、半導体装置のターンオフ耐量を向上させることができる。
請求項3に記載の発明では、第2コンタクト領域(46)および第2コンタクトホール(42b)は、トレンチ(35)の延設方向に沿って形成されており、第1コンタクトホール(42a)の終端部(42c)は、第2コンタクトホール(42b)のうちトレンチ(35)の延設方向における終端部(42d)よりもIGBT領域(10)の外縁側に位置していることを特徴とする。
これによると、ダイオード領域(20)ではダイオード領域(20)の外縁側から第2コンタクトホール(42b)までの距離が長くなって抵抗が高くなるので、ダイオード領域(20)の外縁側から第2コンタクトホール(42b)に流れる逆回復電流を抑制することができる。一方、IGBT領域(10)では、第1コンタクトホール(42a)の終端部(42c)が第2コンタクトホール(42b)の終端部(42d)から突出することで充分なホール抜き取り領域が確保されているので、半導体装置のターンオフ耐量を向上させることができる。
請求項4に記載の発明では、第1コンタクト領域(40)および第1コンタクトホール(42a)は、トレンチ(35)の延設方向に沿って形成されており、フローティング層(41)のうちトレンチ(35)の延設方向における終端部(41a)は、第1コンタクトホール(42a)のうちトレンチ(35)の延設方向における終端部(42c)よりもIGBT領域(10)の外縁側に位置していることを特徴とする。
これにより、IGBT領域(10)に流れる逆回復電流をほとんど無くすことができ、逆回復耐量を向上させることができる。
請求項5に記載の発明では、第1コンタクト領域(40)および第1コンタクトホール(42a)は、トレンチ(35)の延設方向に沿って形成されており、フローティング層(41)の終端部(41a)のうち繰り返し方向におけるダイオード領域(20)側は、第1コンタクトホール(42a)のうちトレンチ(35)の延設方向における終端部(42c)よりもIGBT領域(10)の外縁側に位置している。
そして、フローティング層(41)の終端部(41a)のうち繰り返し方向におけるIGBT領域(10)の中央側は、エミッタ領域(39)のうちトレンチ(35)の延設方向における終端部(39a)と第1コンタクトホール(42a)のうちトレンチ(35)の延設方向における終端部(42c)との間に位置していることを特徴とする。
これによると、IGBT領域(10)のうちダイオードとしても機能するダイオード領域(20)側では逆回復電流をほとんど無くすことができ、逆回復耐量を向上させることができる。また、IGBT領域(10)のうちIGBTとしてのみ機能するダイオード領域(20)から離れた場所では、IGBTのターンオフ耐量を向上させることができる。
請求項6に記載の発明では、第2コンタクト領域(46)および第2コンタクトホール(42b)は、トレンチ(35)の延設方向に沿って形成されており、第1コンタクトホール(42a)の終端部(42c)は、第2コンタクトホール(42b)のうちトレンチ(35)の延設方向における終端部(42d)よりもIGBT領域(10)の外縁側に位置していることを特徴とする。
これにより、ダイオード領域(20)の第2コンタクトホール(42b)よりもIGBT領域(10)の第1コンタクトホール(42a)によるホール抜き取り領域が広いので、フローティング層(41)が第1コンタクトホール(42a)を全て覆っていても半導体装置のターンオフ耐量を向上させることができる。
請求項7に記載の発明では、ダイオード領域(20)は、ベース層(31)を貫通してドリフト層(30)に達すると共に第2コンタクトホール(42b)に沿って形成されたトレンチ(35)と、トレンチ(35)の表面に形成されたゲート絶縁膜(36)と、トレンチ(35)内において、ゲート絶縁膜(36)の上に形成されると共に層間絶縁膜(42)に覆われたトレンチ電極(38)と、を備えている。
そして、トレンチ電極(38)は、半導体基板(32)の一面(33)の面方向においてダイオード領域(20)に形成されたトレンチ(35)の延設方向の端部でエミッタ電極(47)に電気的に接続されていることを特徴とする。これにより、トレンチ電極(38)をエミッタ接地することができる。
請求項8に記載の発明では、トレンチ電極(38)は、半導体基板(32)の一面(33)の面方向においてダイオード領域(20)に形成されたトレンチ(35)の長手方向の端部で、エミッタ電極(47)とは分離された制御電極(53)に電気的に接続されていることを特徴とする。
これにより、制御電極(53)を介してトレンチ電極(38)にエミッタ電圧とは異なる電圧を印加することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置の平面図である。 図1のA−B−C−D断面図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の平面図である。 本発明の第3実施形態に係る半導体装置の平面図である。 本発明の第4実施形態に係る半導体装置の平面図である。 図5のE−F−G−H断面図である。 本発明の第5実施形態に係る半導体装置の平面図である。 本発明の第6実施形態に係る半導体装置の平面図である。 本発明の第7実施形態に係る半導体装置の平面図である。 本発明の第8実施形態に係る半導体装置の平面図である。 本発明の第9実施形態に係る半導体装置の平面図である。 本発明の第10実施形態に係る半導体装置の平面図である。 本発明の第11実施形態に係る半導体装置の平面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。また、以下の各実施形態で示されるN型、N−型、N+型は本発明の第1導電型に対応し、P型、P+型は本発明の第2導電型に対応している。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態で示される絶縁ゲート型の半導体装置は、例えば、インバータ、DC/DCコンバータ等の電源回路に使用されるパワースイッチング素子として用いられるものである。
図1は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。また、図2は、図1のA−B−C−D断面図である。以下、図1および図2を参照して半導体装置の構成について説明する。
図1および図2に示されるように、半導体装置は、IGBT領域10と、このIGBT領域10に隣接するダイオード領域20と、が交互に繰り返し配置されたRC−IGBTである。IGBT領域10は多数のIGBT素子が形成された領域であり、ダイオード領域20はダイオード素子が形成された領域である。本実施形態では、IGBT領域10とダイオード領域20とが交互に繰り返された方向を繰り返し方向とする。
これらIGBT領域10およびダイオード領域20は、図2に示されるように、ドリフト層として機能するN−型のドリフト層30と、ドリフト層30の上に形成されたP型のベース層31と、を含む半導体基板32を備えている。本実施形態では、ベース層31の表面を半導体基板32の一面33とし、ドリフト層30のうちベース層31とは反対側を他面34とする。ドリフト層30としてはN−型のシリコンウェハが用いられ、このシリコンウェハの表面にP型のベース層31が例えば熱拡散で形成される。
このような半導体基板32に対して、IGBT領域10およびダイオード領域20の各領域には、ベース層31を貫通してドリフト層30まで達するように複数個のトレンチ35が形成されている。各トレンチ35は、半導体基板32の一面33の面方向のうち一方向を長手方向とし、この長手方向に沿って延設されている。ここで、トレンチ35の長手方向(延設方向)とは繰り返し方向に対して垂直方向である。そして、トレンチ35は例えば複数個等間隔に平行に形成されている。
各トレンチ35の内壁には、各トレンチ35の内壁表面を覆うようにゲート絶縁膜36が形成されている。各トレンチ35のうちIGBT領域10に形成されたトレンチ35のゲート絶縁膜36の上にはポリシリコン等のゲート電極37が埋め込まれている。これにより、トレンチゲート構造が構成されている。一方、各トレンチ35のうちダイオード領域20に形成されたトレンチ35のゲート絶縁膜36の上にはポリシリコン等のトレンチ電極38が埋め込まれている。これらゲート電極37およびトレンチ電極38はトレンチ35の延設方向に沿ってそれぞれ形成されている。
トレンチ35は例えばフォトリソグラフィ・エッチング工程により形成され、ゲート絶縁膜36は熱酸化やCVD法等で形成される。また、ゲート電極37およびトレンチ電極38はCVD法等でトレンチ35内に埋め込まれる。
IGBT領域10では、ベース層31はチャネル領域を構成している。そして、チャネル領域であるベース層31の表層部にN+型のエミッタ領域39が形成されている。このエミッタ領域39が設けられた部分がIGBT領域10における活性領域である。また、当該ベース層31の表層部に、エミッタ領域39に挟まれるようにP+型の第1コンタクト領域40が形成されている。
N+型のエミッタ領域39は、N−型のドリフト層30よりも高不純物濃度で構成され、ベース層31内において終端しており、かつ、当該ベース層31内においてトレンチ35の側面に接するように形成されている。一方、P+型の第1コンタクト領域40は、P+型のベース層31よりも高不純物濃度で構成され、エミッタ領域39と同様に、ベース層31内において終端している。
具体的には、図1に示されるように、エミッタ領域39は繰り返し方向に沿ってトレンチ35間の領域に形成されていると共に、トレンチ35の延設方向に等間隔に複数形成されている。また、第1コンタクト領域40は、2つのトレンチ35に挟まれてトレンチ35の延設方向に沿って棒状に延設されている。これらエミッタ領域39および第1コンタクト領域40はそれぞれ専用のマスクが用いられてイオン注入により形成される。
そして、IGBT領域10におけるベース層31には、図2に示されるように、トレンチ35の深さ方向にエミッタ領域39および第1コンタクト領域40よりも深いと共に当該ベース層31を分割するN型のフローティング層41が形成されている。具体的には、フローティング層41は、ベース層31をエミッタ領域39および第1コンタクト領域40が形成された側の領域とドリフト層30に接する領域とに分割している。したがってフローティング層41は、P型のベース層31において電位の壁となって機能する。このようなフローティング層41は、専用のマスクが用いられてイオン注入により形成される。
さらに、ベース層31の上にはPSG等の層間絶縁膜42がゲート電極37上を含むように形成されていると共に、層間絶縁膜42は第1コンタクト領域40に沿って開口した第1コンタクトホール42aを有している。上述のように、第1コンタクト領域40はトレンチ35の延設方向に沿って形成されているので、第1コンタクトホール42aもトレンチ35の延設方向に沿って形成されている。これにより、N+型のエミッタ領域39の一部およびP+型の第1コンタクト領域40が第1コンタクトホール42aから露出している。
また、図1に示されるように、層間絶縁膜42で覆われたゲート電極37のうちトレンチ35の延設方向における端部がゲート引き出し電極43に覆われている。このゲート引き出し電極43は、IGBT領域10およびダイオード領域20の外周に設けられた電極であり、IGBT領域10に対応した部分がトレンチ35側に突出することでトレンチ35の延設方向における端部を覆っていると共にゲート電極37に接触している。
上記の層間絶縁膜42やゲート引き出し電極43は、例えばフォトリソグラフィ・エッチング工程により形成される。ゲート引き出し電極43としてはAl等の金属やポリシリコン等が採用される。
そして、図2に示されるように、ゲート引き出し電極43の上に絶縁層44およびゲート上部電極45が順に形成されており、絶縁層44に設けられたコンタクトホール44aを介してゲート引き出し電極43とゲート上部電極45とが電気的に接続されている。これにより、ゲート電極37はゲート引き出し電極43を介してゲート上部電極45に電気的に接続されている。なお、ゲート上部電極45は例えばフォトリソグラフィ・エッチング手法によりAl等がパターニングされることで形成される。
一方、ダイオード領域20では、ダイオード領域20におけるベース層31の表層部にP+型の第2コンタクト領域46が形成されている。この第2コンタクト領域46の不純物濃度は、IGBT領域10の第1コンタクト領域40の不純物濃度とは異なる濃度になっている。つまり、第2コンタクト領域46はダイオード特性に最適な不純物濃度に設定されている。
また、ダイオード領域20では、トレンチ電極38を覆うようにダイオード領域20の全域に上記の層間絶縁膜42が形成されている。この層間絶縁膜42は第2コンタクト領域46に沿って開口した第2コンタクトホール42bを有している。このような第2コンタクト領域46は、専用のマスクが用いられてイオン注入により形成される。
そして、IGBT領域10およびダイオード領域20の両領域において半導体基板32のベース層31側にエミッタ電極47が形成されている。具体的には、IGBT領域10では、層間絶縁膜42に設けられた第1コンタクトホール42aにエミッタ電極47が埋め込まれてエミッタ電極47とエミッタ領域39および第1コンタクト領域40とが電気的に接続されている。また、ダイオード領域20では、層間絶縁膜42に設けられた第2コンタクトホール42bにエミッタ電極47が埋め込まれてエミッタ電極47と第2コンタクト領域46と電気的に接続されている。このようなエミッタ電極47は、例えばフォトリソグラフィ・エッチング手法によりAl等がパターニングされることで形成される。
さらに、ダイオード領域20では、図1に示されるように、トレンチ35の延設方向の端部を覆うようにトレンチ引き出し電極48が形成されている。このトレンチ引き出し電極48は、トレンチ電極38のうちトレンチ35の延設方向の端部の上に形成されると共にトレンチ電極38に電気的に接続されている。なお、トレンチ引き出し電極48は例えばフォトリソグラフィ・エッチング手法によりAlやポリシリコン等がパターニングされることで形成される。
さらに、トレンチ引き出し電極48の上に絶縁層44およびエミッタ電極47が順に形成されており、絶縁層44に設けられたコンタクトホール44bを介してトレンチ引き出し電極48とエミッタ電極47とが電気的に接続されている。これにより、トレンチ電極38はトレンチ引き出し電極48を介してエミッタ電極47に電気的に接続されている。このため、ダイオード領域20に形成されたトレンチ電極38はエミッタ接地されている。
また、IGBT領域10およびダイオード領域20の全域において、半導体基板32の他面34にN型のフィールドストップ層49が形成されている。そして、フィールドストップ層49のうち、IGBT領域10の領域の上にはP+型のコレクタ層50が形成され、ダイオード領域20の領域の上にはN+型のカソード層51が形成されている。コレクタ層50およびカソード層51は同じ階層に形成され、これらコレクタ層50およびカソード層51の上にAl等のコレクタ電極52が形成されている。これにより、半導体基板32の一面33の面方向において、コレクタ層50が形成された領域がIGBT領域10に該当すると共にIGBT素子として動作し、カソード層51が形成された領域がダイオード領域20に該当すると共にダイオード素子として動作する。
フィールドストップ層49は例えばシリコンウェハの裏面に形成され、フィールドストップ層49のうちIGBT領域10に対応する領域にP型のコレクタ層50が形成され、ダイオード領域20に対応する領域にN型のカソード層51が形成される。また、コレクタ電極52は例えばスパッタリングの方法により形成される。なお、各構成要素が形成されたウェハがダイシングカットされることで半導体装置としての半導体チップが得られる。
上記のような構成において、本実施形態では、フローティング層41の端の部分の位置を規定している。具体的には、フローティング層41のうちトレンチ35の延設方向における終端部41aは、エミッタ領域39のうちトレンチ35の延設方向における終端部39aよりもIGBT領域10の外縁側に位置していると共に、エミッタ領域39の終端部39aと第1コンタクトホール42aのうちトレンチ35の延設方向における終端部42cとの間に位置している。本実施形態では、フローティング層41の終端部39aは繰り返し方向に沿った直線状になっている。
なお、本実施形態では、トレンチ35の延設方向における第1コンタクトホール42aの終端部42cと第2コンタクトホール42bの終端部42dとは同じ位置に設けられている。
上述のように、エミッタ領域39は繰り返し方向に沿って形成されていると共にトレンチ35の延設方向に複数形成されているので、「エミッタ領域39のうちトレンチ35の延設方向における終端部39a」というところの終端部39aは、複数のエミッタ領域39のうちトレンチ35の延設方向において最もIGBT領域10の外縁側に位置するエミッタ領域39の最もIGBT領域10の外縁側の部分を指す。
上記構造によると、図2に示されるように、半導体基板32の一面33に垂直な方向で第1コンタクトホール42aがフローティング層41に覆われていない。言い換えると、半導体基板32の一面33に垂直な方向で第1コンタクト領域40のうち層間絶縁膜42にもフローティング層41にも覆われない部分があると言える。このため、IGBT素子がターンオフした際に、アバランシェにより発生したホールをフローティング層41に覆われていない第1コンタクト領域40を介してエミッタ電極47に充分に抜き取ることができる。これにより、ターンオフ耐量を向上させることができる。
また、IGBT素子のターンオフ後のダイオード領域20の動作時には、フローティング層41によりIGBT領域10の第1コンタクト領域40からダイオード領域20へのホールの流れが抑制される。そして、ダイオード領域20の動作がオフになったときには、逆回復電流がIGBT領域10のエミッタ領域39に流れ込むことがフローティング層41により抑制される。つまり、IGBT領域10のエミッタ領域39に係る寄生NPNトランジスタが作動してしまうことを抑制し、逆回復耐量を向上させることができる。
以上のように、IGBT領域10にフローティング層41を設け、トレンチ35の延設方向において、フローティング層41の終端部41aの位置を規定している。このため、従来のようにIGBT領域10とダイオード領域20との距離を確保する必要がなく、IGBT領域10およびダイオード領域20の活性領域を確保しつつ、半導体装置の逆回復耐量およびターンオフ耐量を向上させることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図3は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。この図に示されるように、フローティング層41の終端部41aは、トレンチ35の延設方向において、第1コンタクトホール42aのうちトレンチ35の延設方向における終端部42cよりもIGBT領域10の外縁側に位置している。すなわち、フローティング層41は、トレンチ35の延設方向において、第1コンタクトホール42aを完全に覆っている。
これにより、ダイオード領域20からIGBT領域10の第1コンタクト領域40へのホールの流れはフローティング層41の電位の壁によって阻止されるので、ダイオード領域20からIGBT領域10に流れる逆回復電流をほとんど無くすことができる。したがって、逆回復耐量を向上させることができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図3は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。この図に示されるように、トレンチ35の延設方向におけるIGBT領域10の外縁側のフローティング層41の終端部41aは、繰り返し方向においてその位置が異なる。
まず、フローティング層41の終端部41aのうち繰り返し方向におけるダイオード領域20側は、第1コンタクトホール42aのうちトレンチ35の延設方向における終端部42cよりもIGBT領域10の外縁側に位置している。つまり、フローティング層41は第1コンタクトホール42aを完全に覆っている。
また、フローティング層41の終端部41aのうち繰り返し方向におけるIGBT領域10の中央側は、エミッタ領域39のうちトレンチ35の延設方向における終端部39aと第1コンタクトホール42aのうちトレンチ35の延設方向における終端部42cとの間に位置している。つまり、フローティング層41から第1コンタクトホール42aが突出している。
このようにフローティング層41の終端部41aの位置を規定したのは以下の理由による。IGBT素子のターンオフでアバランシェによりホールが最も発生する場所はダイオード領域20から最も離れた場所である。したがって、行き場をなくしたホールを第1コンタクト領域40から充分に抜き取る必要があるので、IGBT領域10においてダイオード領域20から最も離れた場所にフローティング層41は設けられていないことが望ましい。
一方、ダイオード素子の逆回復時は、ホールの抜き取りはIGBT領域10からではなく、IGBT領域10のすぐ近くにあるダイオード領域のアノードから抜き取り、IGBT領域10で抜き取ることは望ましくはない。したがって、IGBT領域10のホール抜き取り部分(つまりダイオード領域20側の第1コンタクトホール42a)をフローティング層41でカバーするのが望ましい。
以上のことを踏まえて、本実施形態に係る構造はダイオード領域20からの距離によってIGBT領域10におけるフローティング層41の終端部41aの位置を最適に変えた構造であると言える。
(第4実施形態)
本実施形態では、第1〜第3実施形態と異なる部分について説明する。上記各実施形態では、トレンチ電極38はトレンチ35の長手方向の端部でトレンチ引き出し電極48を介してエミッタ電極47に電気的に接続されていたが、本実施形態では、トレンチ電極38はエミッタ電極47と異なる制御電極に接続されることが特徴となっている。
図5は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。また、図6は、図5のE−F−G−H断面図である。図5に示されるように、トレンチ引き出し電極48およびゲート引き出し電極43のレイアウトは上記各実施形態と同じであるが、図6に示されるようにエミッタ電極47とゲート上部電極45との間にこれらから分離された制御電極53が設けられている。そして、この制御電極53にトレンチ引き出し電極48がコンタクトホール44bを介して電気的に接続されている。制御電極53はゲート上部電極45と同様に繰り返し方向に沿って形成されている。制御電極53はAl等の金属で形成されている。
したがって、トレンチ電極38は、半導体基板32の一面33の面方向においてダイオード領域20に形成されたトレンチ35の長手方向の端部で、トレンチ引き出し電極48を介して制御電極53に電気的に接続されている。これにより、制御電極53を介してトレンチ電極38にエミッタ電圧とは異なる電圧を印加することができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図7は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。この図に示されるように、トレンチ35の延設方向において、フローティング層41の終端部41aはエミッタ領域39の終端部39aと第1コンタクトホール42aの終端部42cとの間に位置している。そして、本実施形態では、第1コンタクトホール42aの終端部42cは、トレンチ35の延設方向において、第2コンタクトホール42bのうちトレンチ35の延設方向における終端部42dよりもIGBT領域10の外縁側に位置している。
このように、トレンチ35の延設方向において、IGBT領域10の第1コンタクトホール42aの終端部42cの位置がダイオード領域20の第2コンタクトホール42bの終端部42dの位置よりもIGBT領域10の外縁側に突出しているので、第1コンタクト領域40がフローティング層41に覆われない範囲が広くなる。このため、ホールを抜き取るための第1コンタクト領域40の充分な領域が確保されるので、半導体装置のターンオフ耐量を向上させることができる。
また、ダイオード領域20では、ダイオード領域20の外縁側から第2コンタクトホール42bの終端部42dに達するまでの距離が長くなって抵抗が高くなる。このため、ダイオード領域20の外縁側から第2コンタクトホール42bに流れる逆回復電流を抵抗が高くなった分だけ抑制することができる。
以上のように、第1コンタクトホール42aの終端部42cの位置を規定することで、半導体装置の逆回復耐量およびターンオフ耐量を向上させることができる。
(第6実施形態)
本実施形態では、第5実施形態と異なる部分について説明する。図8は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。この図に示されるように、トレンチ35の延設方向における第1コンタクトホール42aの終端部42cが第2コンタクトホール42bの終端部42dよりもIGBT領域10の外縁側に位置していると共に、フローティング層41の終端部41aが第1コンタクトホール42aの終端部42cよりもIGBT領域10の外縁側に位置している。つまり、フローティング層41が第1コンタクトホール42aを完全に覆っている。
このように、フローティング層41が第1コンタクトホール42aを完全に覆っているものの、IGBT領域10の第1コンタクトホール42aによるホール抜き取り領域が広いので、半導体装置のターンオフ耐量を比較的向上させることができる。
(第7実施形態)
本実施形態では、第5実施形態と異なる部分について説明する。図9は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。この図に示されるように、トレンチ35の延設方向における第1コンタクトホール42aの終端部42cが第2コンタクトホール42bの終端部42dよりもIGBT領域10の外縁側に位置していると共に、フローティング層41の終端部41aのうち繰り返し方向におけるIGBT領域10の中央側の部分は、エミッタ領域39の終端部39aと第1コンタクトホール42aの終端部42cとの間に位置している。
ここで、本実施形態では、フローティング層41の終端部41aは、繰り返し方向におけるIGBT領域10の中央側に向かって階段状に段階的にエミッタ領域39の終端部39a側に位置している。したがって、フローティング層41の終端部41aのうち繰り返し方向におけるIGBT領域10の中央側の部分から第1コンタクトホール42aが突出した状態となる。すなわち、IGBT領域10においてダイオード領域20に近いコンタクト部分がフローティング層41で充分カバーされ、ダイオード領域20から離れるにしたがってフローティング層41のカバー比率が下がっている。
これにより、IGBT領域10のうちダイオード領域20側ではフローティング層41のカバーによってIGBT領域10に流れる逆回復電流がほとんど無くなり、逆回復耐量を向上させることができる。また、IGBT領域10のうちダイオード領域20から離れた場所では、フローティング層41に覆われてない第1コンタクトホール42aの部分からホールが抜き取られるので、ターンオフ耐量との両方を向上させることができる。
(第8実施形態)
本実施形態では、第5実施形態と異なる部分について説明する。図10は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。この図に示されるように、トレンチ35の延設方向において、フローティング層41の終端部41aはエミッタ領域39の終端部39aと第1コンタクトホール42aの終端部42cとの間に位置している。さらに、繰り返し方向において、IGBT領域10の各第1コンタクトホール42aの終端部42cがIGBT領域10の中央側に向かって段階的にIGBT領域10の外縁側に位置している。つまり、IGBT領域10の中央側に位置する第1コンタクトホール42aの終端部42cが最もIGBT領域10の外縁側に位置している。
このように、ダイオード領域20に近いIGBT領域10のコンタクト領域はトレンチ35の延設方向におけるIGBT領域10の外縁側からの抵抗を高くする構造とし、ダイオード領域20から離れたところでは充分なホール抜き取り領域を確保することで、半導体装置の逆回復耐量およびターンオフ耐量を向上させることができる。
(第9実施形態)
本実施形態では、第8実施形態と異なる部分について説明する。図11は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。この図に示されるように、トレンチ35の延設方向におけるフローティング層41の終端部41aは、IGBT領域10のうちダイオード領域20側では第1コンタクトホール42aを完全に覆っており、IGBT領域10の中央側では第1コンタクトホール42aの終端部42cとエミッタ領域39の終端部39aとの間に位置している。このように、フローティング層41の終端部41aの位置を規定することもできる。
(第10実施形態)
本実施形態では、第8実施形態と異なる部分について説明する。図12は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。この図に示されるように、エミッタ領域39のうちトレンチ35の延設方向における最もIGBT領域10の外縁側に位置するエミッタ領域39において、繰り返し方向の長さが当該エミッタ領域39よりもIGBT領域10の内側に位置するエミッタ領域39よりも短くなっている。
また、フローティング層41の終端部41aは、短くされたエミッタ領域39に沿って設けられている。すなわち、フローティング層41の終端部41aのうち繰り返し方向におけるIGBT領域10の中央側の部分が、トレンチ35の延設方向に突出したレイアウトになっている。
このため、トレンチ35の延設方向におけるフローティング層41の終端部41a側とダイオード領域20との間の第1コンタクトホール42aはフローティング層41に覆われていない。したがって、IGBT領域10において充分なホール抜き取り領域を確保することができ、半導体装置の逆回復耐量およびターンオフ耐量を向上させることができる。
(第11実施形態)
本実施形態では、第10実施形態と異なる部分について説明する。図13は、本実施形態に係る半導体装置の平面図である。この図に示されるように、エミッタ領域39のうちトレンチ35の延設方向における最もIGBT領域10の外縁側に位置するエミッタ領域39がIGBT領域10の内側に位置するエミッタ領域39よりも短くされているが、フローティング層41の終端部41aは繰り返し方向に沿って設けられている。このように、繰り返し方向におけるエミッタ領域39の長さにかかわらず、フローティング層41の終端部41aの位置を繰り返し方向に沿って直線状に設けても良い。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示された構造は一例であり、上記で示した構造に限定されることなく、本発明の特徴を含んだ他の構造とすることもできる。例えば、ダイオード領域20のトレンチ電極38をトレンチ引き出し電極48を介してエミッタ電極47に接続したものを、エミッタ電極47ではなく制御電極53に接続した構造とすることもできる。
10 IGBT領域
20 ダイオード領域
35 トレンチ
36 ゲート絶縁膜
37 ゲート電極
39 エミッタ領域
39a エミッタ領域の終端部
40 第1コンタクト領域
41 フローティング層
41a フローティング層の終端部
42 層間絶縁膜
42a 第1コンタクトホール
42b 第2コンタクトホール
42c 第1コンタクトホールの終端部
42d 第2コンタクトホールの終端部
46 第2コンタクト領域
47 エミッタ電極

Claims (8)

  1. 第1導電型のドリフト層(30)と、前記ドリフト層(30)の上に形成された第2導電型のベース層(31)と、を含む半導体基板(32)を備え、
    前記半導体基板(32)のうち前記ベース層(31)側の一面(33)とは反対側の他面(34)側に、第2導電型のコレクタ層(50)と第1導電型のカソード層(51)とが同じ階層に形成され、これらコレクタ層(50)およびカソード層(51)の上にコレクタ電極(52)が形成されており、
    前記半導体基板(32)の一面(33)の面方向において、前記コレクタ層(50)が形成された領域がIGBT素子として動作するIGBT領域(10)とされ、前記カソード層(51)が形成された領域がダイオード素子として動作するダイオード領域(20)とされており、前記IGBT領域(10)と前記ダイオード領域(20)とが交互に繰り返し配置された半導体装置であって、
    前記IGBT領域(10)は、
    前記ベース層(31)を貫通して前記ドリフト層(30)に達するように形成されたトレンチ(35)と、
    前記トレンチ(35)の表面に形成されたゲート絶縁膜(36)と、
    前記トレンチ(35)内において、前記ゲート絶縁膜(36)の上に形成されたゲート電極(37)と、
    前記ベース層(31)の表層部に形成され、当該ベース層(31)内において前記トレンチ(35)の側面に接するように形成された第1導電型のエミッタ領域(39)と、
    前記ベース層(31)の表層部に形成された第2導電型の第1コンタクト領域(40)と、
    前記ベース層(31)内において前記トレンチ(35)の深さ方向に前記エミッタ領域(39)および前記第1コンタクト領域(40)よりも深いと共に当該ベース層(31)を前記エミッタ領域(39)および前記第1コンタクト領域(40)側と前記ドリフト層(30)側とに分割する第1導電(N)型のフローティング層(41)と、を備え、
    前記ダイオード領域(20)は、前記ベース層(31)の表層部に形成された第2導電型の第2コンタクト領域(46)を備え、
    さらに、前記IGBT領域(10)および前記ダイオード領域(20)は、
    前記ゲート電極(37)上を含むと共に前記第1コンタクト領域(40)に沿って開口した第1コンタクトホール(42a)と前記第2コンタクト領域(46)に沿って開口した第2コンタクトホール(42b)とが設けられた層間絶縁膜(42)と、
    前記第1コンタクトホール(42a)を介して前記IGBT領域(10)の前記エミッタ領域(39)および前記第1コンタクト領域(40)に電気的に接続されると共に、前記第2コンタクトホール(42b)を介して前記ダイオード領域(20)の前記第2コンタクト領域(46)に電気的に接続されたエミッタ電極(47)と、を備えており、
    前記トレンチ(35)は、前記IGBT領域(10)と前記ダイオード領域(20)とが繰り返し交互に配置された繰り返し方向とは垂直方向に延設されており、
    前記フローティング層(41)のうち前記トレンチ(35)の延設方向における終端部(41a)は、前記エミッタ領域(39)のうち前記トレンチ(35)の延設方向における終端部(39a)よりも前記IGBT領域(10)の外縁側に位置していることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1コンタクト領域(40)および前記第1コンタクトホール(42a)は、前記トレンチ(35)の延設方向に沿って形成されており、
    前記フローティング層(41)の終端部(41a)は、前記エミッタ領域(39)のうち前記トレンチ(35)の延設方向における終端部(39a)と前記第1コンタクトホール(42a)のうち前記トレンチ(35)の延設方向における終端部(42c)との間に位置していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2コンタクト領域(46)および前記第2コンタクトホール(42b)は、前記トレンチ(35)の延設方向に沿って形成されており、
    前記第1コンタクトホール(42a)の終端部(42c)は、前記第2コンタクトホール(42b)のうち前記トレンチ(35)の延設方向における終端部(42d)よりも前記IGBT領域(10)の外縁側に位置していることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1コンタクト領域(40)および前記第1コンタクトホール(42a)は、前記トレンチ(35)の延設方向に沿って形成されており、
    前記フローティング層(41)のうち前記トレンチ(35)の延設方向における終端部(41a)は、前記第1コンタクトホール(42a)のうち前記トレンチ(35)の延設方向における終端部(42c)よりも前記IGBT領域(10)の外縁側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記第1コンタクト領域(40)および前記第1コンタクトホール(42a)は、前記トレンチ(35)の延設方向に沿って形成されており、
    前記フローティング層(41)の終端部(41a)のうち前記繰り返し方向における前記ダイオード領域(20)側は、前記第1コンタクトホール(42a)のうち前記トレンチ(35)の延設方向における終端部(42c)よりも前記IGBT領域(10)の外縁側に位置しており、
    前記フローティング層(41)の終端部(41a)のうち前記繰り返し方向における前記IGBT領域(10)の中央側は、前記エミッタ領域(39)のうち前記トレンチ(35)の延設方向における終端部(39a)と前記第1コンタクトホール(42a)のうち前記トレンチ(35)の延設方向における終端部(42c)との間に位置していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記第2コンタクト領域(46)および前記第2コンタクトホール(42b)は、前記トレンチ(35)の延設方向に沿って形成されており、
    前記第1コンタクトホール(42a)の終端部(42c)は、前記第2コンタクトホール(42b)のうち前記トレンチ(35)の延設方向における終端部(42d)よりも前記IGBT領域(10)の外縁側に位置していることを特徴とする請求項4または5に記載の半導体装置。
  7. 前記ダイオード領域(20)は、
    前記ベース層(31)を貫通して前記ドリフト層(30)に達すると共に前記第2コンタクトホール(42b)に沿って形成されたトレンチ(35)と、
    前記トレンチ(35)の表面に形成されたゲート絶縁膜(36)と、
    前記トレンチ(35)内において、前記ゲート絶縁膜(36)の上に形成されると共に前記層間絶縁膜(42)に覆われたトレンチ電極(38)と、を備え、
    前記トレンチ電極(38)は、前記半導体基板(32)の一面(33)の面方向において前記ダイオード領域(20)に形成されたトレンチ(35)の延設方向の端部で前記エミッタ電極(47)に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の半導体装置。
  8. 前記トレンチ電極(38)は、前記半導体基板(32)の一面(33)の面方向において前記ダイオード領域(20)に形成されたトレンチ(35)の長手方向の端部で、前記エミッタ電極(47)とは分離された制御電極(53)に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の半導体装置。
JP2010165969A 2010-07-23 2010-07-23 半導体装置 Active JP5560991B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010165969A JP5560991B2 (ja) 2010-07-23 2010-07-23 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010165969A JP5560991B2 (ja) 2010-07-23 2010-07-23 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012028567A true JP2012028567A (ja) 2012-02-09
JP5560991B2 JP5560991B2 (ja) 2014-07-30

Family

ID=45781147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010165969A Active JP5560991B2 (ja) 2010-07-23 2010-07-23 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5560991B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014053552A (ja) * 2012-09-10 2014-03-20 Toyota Motor Corp 半導体装置
US20150100228A1 (en) * 2013-10-03 2015-04-09 Denso Corporation Preceding vehicle selection apparatus
JP2016100464A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 三菱電機株式会社 逆導通型半導体装置
WO2016098199A1 (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 三菱電機株式会社 半導体装置
WO2016133027A1 (ja) * 2015-02-16 2016-08-25 富士電機株式会社 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JPWO2016098409A1 (ja) * 2014-12-19 2017-04-27 富士電機株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法
US10186608B2 (en) 2015-07-07 2019-01-22 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor apparatus
US10211299B2 (en) 2015-07-16 2019-02-19 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device and semiconductor device manufacturing method
CN111009576A (zh) * 2019-10-30 2020-04-14 国电南瑞科技股份有限公司 一种全封闭式igbt沟槽栅结构
JP2020074396A (ja) * 2016-02-15 2020-05-14 富士電機株式会社 半導体装置
JP7396037B2 (ja) 2019-12-25 2023-12-12 株式会社デンソー 半導体装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6970632B2 (ja) 2018-03-16 2021-11-24 株式会社東芝 半導体装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008300529A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Denso Corp 半導体装置
JP2009004655A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Toyota Motor Corp 半導体装置
JP2009071217A (ja) * 2007-09-18 2009-04-02 Denso Corp 半導体装置
JP2009141202A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Toyota Motor Corp 半導体装置とその半導体装置を備えている給電装置の駆動方法
JP2010118642A (ja) * 2008-10-14 2010-05-27 Denso Corp 半導体装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008300529A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Denso Corp 半導体装置
JP2009004655A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Toyota Motor Corp 半導体装置
JP2009071217A (ja) * 2007-09-18 2009-04-02 Denso Corp 半導体装置
JP2009141202A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Toyota Motor Corp 半導体装置とその半導体装置を備えている給電装置の駆動方法
JP2010118642A (ja) * 2008-10-14 2010-05-27 Denso Corp 半導体装置

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014053552A (ja) * 2012-09-10 2014-03-20 Toyota Motor Corp 半導体装置
US20150100228A1 (en) * 2013-10-03 2015-04-09 Denso Corporation Preceding vehicle selection apparatus
US9114810B2 (en) * 2013-10-03 2015-08-25 Denso Corporation Preceding vehicle selection apparatus
JP2016100464A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 三菱電機株式会社 逆導通型半導体装置
US9972618B2 (en) 2014-12-17 2018-05-15 Mitsubishi Electric Corporation Semiconductor device
WO2016098199A1 (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 三菱電機株式会社 半導体装置
JPWO2016098199A1 (ja) * 2014-12-17 2017-05-25 三菱電機株式会社 半導体装置
JPWO2016098409A1 (ja) * 2014-12-19 2017-04-27 富士電機株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法
US10720519B2 (en) 2015-02-16 2020-07-21 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device and manufacturing method of semiconductor device
JPWO2016133027A1 (ja) * 2015-02-16 2017-06-01 富士電機株式会社 半導体装置及び半導体装置の製造方法
US10297682B2 (en) 2015-02-16 2019-05-21 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device and manufacturing method of semiconductor device
WO2016133027A1 (ja) * 2015-02-16 2016-08-25 富士電機株式会社 半導体装置及び半導体装置の製造方法
US10186608B2 (en) 2015-07-07 2019-01-22 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor apparatus
US10211299B2 (en) 2015-07-16 2019-02-19 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device and semiconductor device manufacturing method
JP2020074396A (ja) * 2016-02-15 2020-05-14 富士電機株式会社 半導体装置
JP7010275B2 (ja) 2016-02-15 2022-01-26 富士電機株式会社 半導体装置
US11676960B2 (en) 2016-02-15 2023-06-13 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device
CN111009576A (zh) * 2019-10-30 2020-04-14 国电南瑞科技股份有限公司 一种全封闭式igbt沟槽栅结构
CN111009576B (zh) * 2019-10-30 2022-11-04 国电南瑞科技股份有限公司 一种全封闭式igbt沟槽栅结构
JP7396037B2 (ja) 2019-12-25 2023-12-12 株式会社デンソー 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5560991B2 (ja) 2014-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5560991B2 (ja) 半導体装置
JP5672766B2 (ja) 半導体装置
JP5605073B2 (ja) 半導体装置
JP5636808B2 (ja) 半導体装置
JP6061023B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP6844147B2 (ja) 半導体装置
JP4265684B1 (ja) 半導体装置
WO2014163058A1 (ja) 半導体装置
JP5644793B2 (ja) 半導体装置
JP6462367B2 (ja) 半導体装置
JP2009071217A (ja) 半導体装置
JP6416062B2 (ja) 半導体装置
JP6471508B2 (ja) 半導体装置
JP2009188178A (ja) 半導体装置
JP5365019B2 (ja) 半導体装置
JP2011243915A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP7068994B2 (ja) 半導体装置
JP2018198266A (ja) 半導体装置
JP5751125B2 (ja) 半導体装置
JP2019021891A (ja) 半導体装置
JP6177300B2 (ja) 半導体装置
JP2017034156A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2007095874A (ja) 半導体装置
JP2007088383A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2000269486A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140513

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140526

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5560991

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250