JP2012006186A - タイヤ用モールド - Google Patents

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Abstract

【課題】ブロックがしっかりと固定され、使用後でも分解可能なモールドの提供。
【解決手段】内面にキャビティ面7が形成されたタイヤ用モールド1であって、間にスリット28を形成しつつ並列された複数の板状ピース13、14を有するブロック6と、ブロック6が嵌合されうる凹所21を有するホルダ5と、凹所21に嵌合されたブロック6を凹所21に対して着脱可能に固定する固定部材とを備えており、この固定部材が、ホルダ5を貫通してブロック6のピン穴19に係合しうる固定ピン20であり、固定ピン20を緩めることにより、ブロック6のホルダ5への嵌合及び取り外しが可能となる。
【選択図】図7

Description

本発明は、タイヤの加硫工程に用いられるモールドに関する。
タイヤの加硫工程では、モールドが用いられている。割モールド及びツーピースモールドが、この加硫工程に用いられうる。加硫工程では、予備成形されたローカバーが、モールドに投入される。このローカバーは、モールドとブラダーとに囲まれたキャビティにおいて、加圧されつつ加熱される。加圧と加熱とにより、ローカバーのゴム組成物がキャビティ内を流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。加圧の際、モールドのキャビティ面とローカバーとの間にエアーが残留すると、タイヤの表面にベアーが形成される。ベアーは、タイヤの品質を低下させる。一般的なモールドは、ベントホールを有している。このベントホールを通じて、エアーが排出される。
割モールドは、円弧状のトレッドセグメント(以下、単にセグメントという)を備えている。多数のセグメントが並べられることで、リング状のキャビティ面が形成される。セグメントは、鋳型が用いられた重力鋳造又は低圧鋳造によって得られる。金属製鋳型が用いられた精密鋳造(いわゆるダイキャスト)により、セグメントが得られることもある。
このようなタイヤ用モールドの一例として、特開2009−269245公報に開示されたモールドが知られている。このモールドのセグメントは、ブロックを備えている。このブロックは、キャビティ面を備えている。このキャビティ面は、直彫りによって形成されている。ブロックは、ベースと、このベースに収容されて一体化したコアとを備えている。このコアは多数のピースから構成されている。それぞれのピースはボルト孔を備えている。この多数のピースが並列され、上記ボルト孔にボルトが貫通されて固定される。こうすることにより、この多数のピースが一体化されてコアが形成される。
上記コアのベースへの一体化は、鋳ぐるみによって行われる。すなわち、コアが鋳型の空隙部に挿入される。この空隙部内に溶融金属が流し込まれる。この溶融金属が凝固してベースが形成され、ベースとベースに鋳ぐるまれたコアとからなるブロックが形成される。このブロックに切削加工が施され、表面にキャビティ面が形成される。
鋳ぐるみによるコアのベースへの一体化は、その鋳造自体に多くの工数を要する。コアは、鋳物によって被覆されて固定されるので、ブロックを製造後に分解することが不可能になる。そのため、ピース同士の隙間に堆積した汚れを除去するためには、特殊な熱処理が必要となる。
特開2009−269245公報
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、コアがしっかりと固定されつつ、手間のかかる鋳造工程が不要となり、製造後の分解が可能になるタイヤ用モールドの提供、及び、かかるタイヤ用モールドの製造方法の提供にある。
本発明に係るタイヤ用モールドは、内面にキャビティ面が形成されたタイヤ用モールドであり、並列された複数の板状ピースを有するブロックと、このブロックが嵌合されうる凹所を有するホルダと、この凹所に嵌合されたブロックを、凹所に対して着脱可能に固定する固定部材とを備えている。
かかる構成により、鋳造工程が不要となり、そして、モールドが完成した後、また、その使用後においても、このモールドを分解することができる。
上記ブロックとホルダとの間にクリアランスが形成されるとともに、隣接する2つの上記ピースの間に周方向に延在する第一スリットが形成され、この第一スリットが、上記キャビティ面から背面の上記クリアランスまで延在しており、そして、上記クリアランスと外部とを連通するエアー流通用のチャンネルが形成されているのが好ましい。
上記チャンネルが、上記板状ピース及び第一スリットを貫通するように形成されており、このチャンネルが、上記第一スリットを経由してクリアランスと外部とを連通していてもよい。
このモールドにおいては、隣接する2つの上記ピースの間に挟まれた第一シムを備えており、上記第一スリットが、この第一シムによって形成されていてもよい。
隣接する2つの上記ピースの間に軸方向に延在する第二スリットが形成されており、
この第二スリットが、上記キャビティ面から背面の上記クリアランスまで延在しており、
上記ブロックが、軸方向に並列された複数のユニットを備えており、隣接する2つのユニットの間に、周方向に延在する第三スリットが形成されるのが好ましい。
隣接する2つの上記ピースの間に挟まれた第二シムと、隣接する2つの上記ユニットの間に挟まれた第三シムとを備え、上記第二スリットがこの第二シムによって形成され、上記第三スリットがこの第三シムによって形成されていてもよい。
本発明に係るタイヤ用モールドの製造方法は、
複数の板状のピース母材を並列状態に固定してブロック母材を形成する工程、
切削加工により、ホルダ母材にブロック母材を嵌合するための凹所を形成する工程、
上記ブロック母材を上記ホルダ母材の凹所に嵌合する工程、
凹所に嵌合されたブロック母材を、固定部材によって凹所に着脱可能に固定してセグメント母材を形成する工程、
このセグメント母材に切削加工を施してキャビティ面を形成するセグメント形成工程、及び、
このセグメントを複数個連接してモールドを形成する工程を含んでいる。
上記ブロック母材を形成する工程において、隣接するピース母材同士の間にシムを配置することにより、スリットを形成し、上記セグメント形成工程において、そのキャビティ面に上記スリットを露出させるのが好ましい。
本発明に係るタイヤの製造方法は、
予備成形によってローカバーが得られる工程と、
内面にキャビティ面が形成されたモールドに、上記ローカバーが投入される工程と、
このローカバーが上記モールド内で加圧及び加熱される工程とを含んでおり、
上記モールドが、並列された複数の板状ピースを有するブロックと、このブロックが嵌合されうる凹所を有するホルダと、この凹所に嵌合されたブロックを、凹所に対して着脱可能に固定する固定部材とを備えているモールドである。
エアーの排出によってベアーを抑制する観点から、上記板状ピース同士の間にシムが介装されているのが好ましい。
本発明に係るモールドでは、鋳造工程を要することなくブロックがしっかりと保持され、そして、その使用後においてもこのモールドを分解することができるので、ホルダやブロックを清掃することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ用モールドの一部を示す平面図である。 図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。 図3は、図1のモールドのセグメントを示す斜視図である。 図4(a)は図3のセグメントのブロックを示す平面図であり、図4(b)はその一部切り欠き正面図である。 図5は、図4(a)のV−V線に沿った断面図である。 図6は、図4(a)のVI−VI線に沿った断面図である。 図7は、図3のセグメントのVII−VII線に沿った断面図である。 図8は、図3のセグメントのVIII−VIII線に沿った断面図である。 図9は、図5のIX−IX線に沿った拡大断面図である。 図10は、図3のセグメントの母材の組み立て前の斜視図である。 図11は、図10の母材の組み立て後の斜視図である。 図12は、図11の母材の切削前後の各状態を示す断面図である。 図13は、本発明の他の実施形態に係るモールドのセグメントを示す平面図である。 図14は、図13のXIV−XIV線に沿った断面図である。 図15は、本発明のさらに他の実施形態に係るモールドのセグメントを示す、図14に対応する断面図である。 図16は、本発明のさらに他の実施形態に係るモールドのセグメントを示す斜視図である。 図17は、図16のXVII−XVII線に沿った断面図である。 図18は、図16のXVIII−XVIII線に沿った断面図である。 図19は、図16のセグメントのブロックを示す斜視図である。 図20は、図16のセグメントの母材の組み立て前の斜視図である。 図21は、図20の母材の組み立て後の斜視図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ用モールド(以下、単にモールドという)1の一部を示す平面図である。図2は図1のII−II線に沿った拡大断面図である。このモールド1は、多数のセグメント2と、上下一対のサイドプレート3と、上下一対のビードリング4とを備えている。セグメント2の平面形状は実質的に円弧状である。多数のセグメント2がリング状に連結される。セグメント2の数は通常3以上20以下である。サイドプレート3及びビードリング4は実質的にリング状である。このモールド1はいわゆる「割モールド」である。図2において、符号Rはローカバーを示している。
図3は、図1のモールド1のセグメント2を示す斜視図である。図3において、矢印Xは半径方向を示し、矢印Yは軸方向を示し、矢印Zは周方向を示している。これは、他の図面においても同様である。このセグメント2はホルダ5とブロック6とからなる。ホルダ5は鋼又はアルミニウム合金からなる。ブロック6はホルダ5に装着されてる。ホルダ5に、周方向Zに並列された複数のブロック6が装着されてもよい。
ブロック6はキャビティ面7を備えている。このキャビティ面7は凸部8と凹部9とを備えている。この凸部8はタイヤのトレッドの溝に対応する。凹部9はタイヤのトレッドのブロックに対応する。この凸部8及び凹部9により、タイヤにトレッドパターンが形成される。凸部8及び凹部9の形状は、トレッドパターンに応じて適宜決定される。なお、図2では、凸部8及び凹部9の図示が省略されている。
図4(a)は図3のセグメント2のブロック6を示す平面図であり、図4(b)はその正面図である。図5は、図4(a)のV−V線に沿った拡大断面図である。図6は、図4(a)のVI−VI線に沿った拡大断面図である。ブロック6は、上記キャビティ面7とともに、背面10、2つの分割面11及び上下の端面29を有している。背面10は、キャビティ面7と対向している。
ブロック6は、2枚の端部ピース13と、これら端部ピース13同士の間に配置された多数枚の中間ピース14とを有している。各ピース13、14は板状である。各ピース14はアルミニウム合金からなる。全ピース13、14が軸方向Yに並列されている。それぞれのピース13、14には、互いに一致する位置にボルト孔15が形成されている。このボルト孔15にボルト16が挿通されている。各ボルト16の両端にはナット17が螺着されている。端部ピース13のボルト孔15には、ナット17を収容するための座ぐり18が形成されている。このため、端部ピース13の端面29からはボルト16もナット17も突出しない。この実施形態では、全ピース13、14が4本のボルト16及びナット17によって締結されている。
端部ピース13の端面29には、上記ボルト孔15及び座ぐり18を避けた位置に、固定用のピン穴19が形成されている。このピン穴19は、後述するように、固定ピン20(図7)によってブロック6をホルダ5に固定するために使用される。この実施形態では、各端部ピース13に3つのピン穴19が形成されている。しかし、この個数に限定はされない。
図7及び図8から明らかなように、ホルダ5には、ブロック6が密に嵌合しうる凹所21が切削加工によって形成されている。この凹所21は、底面22と、対向する一対の側壁23の内面とによって画されて、概ね矩形横断面のチャンネル状を呈している。凹所21は、ブロック6の外形と相補的な形状を呈している。凹所21の底面22はブロック6の背面10を覆い、凹所21の側壁23はブロック6の上下の各端面(端部ピース13の端面)29を覆っている。ブロック6の分割面11は露出している(図3)。凹所21の底面22は、凹所21に嵌合されたブロック6の背面10と、わずかなクリアランス30を形成しつつ当接している。凹所21の側壁23の内面は、嵌合されたブロック6の上下の各端面と、わずかなクリアランス30を形成しつつ当接している。これらのクリアランス30は、例えば、凹所21の内面及び/又はブロック6の外面に凸条を形成することによって形成されうる。
図7に示されるように、上記側壁23における、端部ピース13のピン穴19に一致する部位に、ねじ孔24が貫通している。このねじ孔24に、上記固定ピン20が螺着されている。固定ピン20の外周面には、先端の所定長さ部分を除き、雄ねじが形成されている。固定ピン20の先端の所定長さ部分には、上記雄ねじの谷径又はそれより小さい外径を有するピン部25が形成されている。固定ピン20がねじ孔24に螺着されることにより、このピン部25が端部ピース13のピン穴19に係合される。これにより、ブロック6が凹所21に固定される。固定ピン20は、ねじ孔24に螺着された状態では、その後端はねじ孔24内に没している。固定ピン20の後端には、ドライバによる回転操作のための係合溝26が形成されている。固定ピン20が緩められ、又は、抜き取られることにより、ブロック6が凹所21から取り出されうる。このように、この固定ピン20は、上記ねじ孔24及びピン穴19とで、ブロック6を凹所21に着脱可能に固定する固定部材を構成している。図8に示されるように、ホルダ5の背面には、保持用のアイボルト等を螺着するためのねじ穴34、及び、位置決めのためのピン穴35が形成される。これらの穴34、35は、凹所21内部には貫通していない。
図5及び図6に示されるように、ブロック6における隣接するピース13、14同士の間に第一シム27が挟まれている。上記ナット17が締められることにより、ピース13、14が第一シム27を挟圧する。この第一シム27により、隣接するピース13、14同士の間に第一スリット28が形成される。第一スリット28は、半径方向X及び周方向Zに延在している。第一スリット28はキャビティ面7から背面10にまで至っている。従って、第一スリット28は上記クリアランス30に連通している。第一シム27はステンレス鋼のような金属からなる。第一シム27は薄い板状である。図9に示されるように、第一シム27の平面形状は実質的に矩形である。矩形である第一シム27は容易に製作されうる。
図9は、図5のIX−IX線に沿った拡大断面図である。図9には、中間ピース14、ボルト16及び3枚の第一シム27が示されている。第一シム27は、ボルト孔15を避けて配置されている。換言すれば、ボルト16は第一シム27を貫通していない。第一シム27がボルト16のための孔を備える必要がないので、この第一シム27は容易に製作されうる。図9ではトレッドパターンの凸部8及び凹部9の図示が省略されている。
図10及び図11を参照しつつ、セグメント2の製法が概説される。まず、ホルダ5の母材(ホルダ母材という)31と、端部ピース13の母材(端部ピース母材という)32と、中間ピース14の母材(中間ピース母材という)33とが用意される。ホルダ母材31は、図10に示されるように、好ましくは鍛造アルミ合金から直方体状に形成され、次いで切削加工によって凹所21が形成されたものである。この凹所21の底面22は部分円柱状を呈している。この底面22を挟んで対向する一対の側壁23が立設される。この側壁23には、上記ねじ孔24が、側壁23の外方から凹所21内部に貫通するように形成される。
ピース母材32、33は板状であり、その平面形状は矩形の一辺が円弧状にされた形状である。この円弧の曲率半径は、上記凹所21の底面の曲率半径と一致する。端部ピース母材32及び中間ピース母材33にはボルト孔15が形成され、端部ピース母材32にはさらに座ぐり18及びピン穴19が形成されている。これら15、18、19については既に説明されている。図10に示されるように、2枚の端部ピース母材32と、端部ピース母材32間に配置される中間ピース母材33と、ピース母材32、33間に配置される第一シム27とが積層される。ボルト孔15にボルト16が挿通され、ナット17が締め込まれる。これにより、全ピース母材32、33が締結され、ブロック母材36が構成される。このブロック母材36は、直方体の一面が部分円柱状にされた形状を有している。
図11に示されるように、上記ブロック母材36が、上記ホルダ母材31の凹所21に嵌合される。ホルダ母材31のねじ孔24に固定ピン20が螺入され、固定ピン20の先端のピン部25がブロック母材36のピン穴19に挿入される。これにより、ブロック母材36とホルダ母材31とが固定されてセグメント母材37が構成される。図11では、固定ピン20の雄ねじの図示が省略されている。セグメント母材37の両端面は、二点鎖線で示されるように、傾斜するように切削される。
図12に示されるように、セグメント母材37を切削加工により、ハッチング部分のみが削除されてセグメント(図中の白地部分)2が形成される。上記固定ピン20は、ホルダ母材31のねじ孔24に螺入された状態で、その後端が、ハッチングで示される切除範囲には位置しない長さにされている。
多数のピース母材32、33と多数の第一シム27とが、交互に積層されている(図12には第一シム27は示されていない)。これらピース母材32、33及び第一シム27は、ボルト16及びナット17によって一体化されている。上記切削加工により、凹凸模様を備えたキャビティ面7が形成される。この方法では、凹凸模様が直彫りされる。典型的な切削加工は、工具による切削である。切削加工が、高エネルギー密度加工によってなされてもよい。高エネルギー密度加工の具体例としては、電解加工、放電加工、ワイヤーカット放電加工、レーザ加工及び電子ビーム加工が挙げられる。凹凸模様が直彫りされるので、この凹凸模様の形状の自由度は高い。この凹凸模様では、寸法精度が高い。以上の切削加工によってセグメント2が得られる。
このモールド1が用いられたタイヤ製造方法においては、予備成形によってローカバーが得られる。このローカバーが、モールド1が開いておりブラダーが収縮している状態で、モールド1に投入される。この段階では、ローカバーのゴム組成物は未架橋状態である。モールド1が締められ、ブラダーが膨張する。ローカバーはブラダーによってモールド1のキャビティ面7に押しつけられ、加圧される。この状態のローカバーRが、図2に示されている。同時にローカバーは、加熱される。加圧と加熱とによりゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。ローカバーが加圧及び加熱される工程は、加硫工程と称される。
前述の通り、第一スリット28はキャビティ面7に露出している(図5〜図7)ので、加硫工程において、ローカバーとキャビティ面7との間のエアーは第一スリット28を通じて移動する。エアーは分割面11に至り、排出される。分割面11から離れた領域にあるエアーでも、第一スリット28を通じて分割面11に移動しうる。第一スリット28及びボルト孔15を通じても、エアーが排出されうる。エアーの移動と排出とにより、ベアーが防止される。このモールド1では、ベントホールが設けられなくても、十分にエアーが排出されうる。ベントホールを有さないモールド1により、スピューがないタイヤが得られる。このタイヤは、外観及び初期グリップ性能に優れる。第一スリット28と共に、少数のベントホールが設けられてもよい。
図13及び図14には他のセグメント41が示されている。このセグメント41が、図3に示されるセグメント2と相違する点は、このセグメント41には、ホルダ5の両側壁23及び全ピース13、14を貫通するエアー流通用のチャンネル42が形成されている点である。さらに、セグメント41の上面43及び下面44(上記側壁23の外面)に、上記チャンネルに42に連通する溝状のベントライン45が形成されている点である。本セグメント41の上記以外の構成部材は、図3のセグメント2の構成部材と実質的に同一であるため、これらの構成部材には図3のセグメント2の構成部材の符号と同一の符号が付され、その説明が省略される。
チャンネル42はセグメント41の軸方向Yに延在している。チャンネル42は上記ボルト孔15及びピン穴19から離間している。チャンネル42は、セグメント41の上面43及び下面44のそれぞれに開口している。チャンネル42は、セグメント41を貫通しているが、第一シム27を貫通してはいない。すなわち、このチャンネル42は第一スリット28と連通している。前述したように、第一スリット28はクリアランス30と連通しているので、チャンネル42はクリアランス30とも連通している。チャンネル42は、第一スリット28及びクリアランス30と外部とを連通している。このチャンネル42及びベントライン45はともにエアーを流通しうる。ベントライン45は、チャンネル42の開口に連通されている。図13に示されているように、各ベントライン45はチャンネル42の開口から半径方向X外向きに延在している。従って、セグメント41の上下両面43、44がセクターシュー(図示されず)を構成する部材で覆われても、エアーは排出されうる。このセグメント41が用いられたモールドは、エアーの排出性能に優れ、ベアーが効果的に防止されうる。
図13に示されているように、一つのセグメント41に4本のチャンネル42が設けられている。1つのセグメント41に設けられるチャンネル42の数は、適宜決められる。これらチャンネル42は、同一円周上に、間隔を空けて配置されている。なお、セグメント41に設けられる複数のチャンネル42が、同心円状に複数列に配置されてもよい。これらチャンネル42が、ランダムに配置されてもよい。
図15には、さらに他のセグメント51が示されている。このセグメント51もチャンネル52とベントライン45とを備えている。このセグメント51が、図13に示されるセグメント41と相違する点は、このセグメント51におけるチャンネル52が底を有しており、非貫通の穴である点である。本セグメント51のチャンネル52以外の構成部材は、図13のセグメント41の構成部材と実質的に同一であるため、これらの構成部材には図13のセグメント41の構成部材の符号と同一の符号が付され、その説明が省略される。
このセグメント51には、セグメント51の上面53に開口したチャンネル52と、下面54に開口したチャンネル52とが形成されている。いずれのチャンネル52もセグメント51の軸方向Yに延在している。チャンネル52は、同一円周上に、間隔を空けて配置されている。なお、セグメント51に設けられる複数のチャンネル52が、同心円状に複数列に配置されてもよい。これらチャンネル52が、ランダムに配置されてもよい。
上記チャンネル52は、クリアランス30に達し、クリアランス30と外部とを連通している。クリアランス30を移動するエアーの一部は、チャンネル52を通って外部に排出される。第一スリット28を移動するエアーも、クリアランス30及びチャンネル52を通って外部に排出される。このチャンネル52はエアーの排出に寄与しうる。このセグメント51が用いられたモールドは、エアーの排出性能に優れ、ベアーが効果的に防止されうる。なお、このチャンネル52の長さが調整されることにより、このチャンネル52が第一スリット28と外部とを直接に連通し得るように構成されてもよい。
このセグメント41の製法は、図10〜図12を参照しつつ述べたセグメント1の製法とほぼ同じであるため、説明を省略する。
図16には、さらに他のセグメント61が示されている。このセグメント61もホルダ62とブロック63とを備えている。このブロック63においては、端部ピース64及び中間ピース65が、軸方向Yではなく、周方向Zに並列されている。ブロック63は直方体の外形を有している。ブロック63はホルダ62の凹所81に嵌合している。このブロック63は、軸方向Yに並列された2つのユニット66を備えている。ユニットの個数は2つに限定されず、3つ以上であってもよい。
図17は、図16ののXVII−XVII線に沿った断面図である。図17ではトレッドパターンの凸部8及び凹部9の図示が省略されている。図18は、図16ののXVIII−XVIII線に沿った断面図である。図19は図16のセグメント61におけるブロック64を示す斜視図である。図17及び図19に示されるように、各ユニット66ごとに、全ピース64、65がボルト67及びナット68によって締結されている。端部ピース64の端面には、ナット68を収容するための座ぐり69が形成されている。端部ピース64の端面からはボルト67もナット68も突出しない。
図17に示されるように、各ピース65間に第二シム70が挟まれている。上記ナット68が締められることにより、ピース64、65が第二シム70を挟圧する。第二シム70は、ボルト67を避けて配置されている。換言すれば、ボルト67は第二シム70を貫通していない。この第二シム70は、図5及び図6に示された第一シム27と同等の構成を有している。この第二シム70により、隣接するピース64、65同士の間に第二スリット71が形成されている。第二スリット71は、半径方向X及び軸方向Yに延在している。第二スリット71は、ブロック63のキャビティ面72から背面73にまで至っている。
図18及び図19に示されるように、上記2つのユニット66は、ボルト74及びボルト74の両端に螺着されたナット(図示されていない)によって締結されている。具体的には、各ユニット66の端部ピース64に、軸方向Yにボルト孔76が形成されている。各ユニット66の端部ピース64の側端面には、ナットを収容するための座ぐり77が形成されている。端部ピース64の側端面からはボルト74もナットも突出しない。
図18に示されるように、2つのユニット66の間に第三シム78が挟まれている。第三シム78は、ボルト74を避けて配置されている。換言すれば、ボルト74は第三シム78を貫通していない。この第三シム78により、2つのユニット66の間に第三スリット79が形成されている。第三スリット79は、半径方向X及び周方向Zに延在している。第三スリット79は、ブロック63のキャビティ面72から背面73にまで至っている。
図18及び図19に示されるように、各ユニット66の複数個の中間ピース65の側端面には、軸方向Yに固定用のピン穴80が形成されている。このピン穴80は、後述するように、固定ピンによってブロック63をホルダ62に固定するために使用される。この実施形態では、各ユニット66について間隔をおいた3つの中間ピース65にピン穴80が形成されている。もちろん、ピン穴80が形成される中間ピース65の個数は3つに限定されない。2つでも4つ以上でもよい。
図16及び図18に示されるように、ブロック63はホルダ62の凹所81に密に嵌合したうえで、固定ピン20(図16には示されていない)によって固定されている。凹所81は切削加工によって形成されている。この凹所81は、底面82と、対向する一対の側壁83の内面とによって画されて、概ね矩形横断面のチャンネル状を呈している。凹所81は、ブロック63の外形と相補的な形状を呈している。凹所81の底面82はブロック63の背面73を覆い、凹所81の側壁83はブロック63の上下の各端面(全ピース64、65の側端面)84を覆っている。ブロック63の分割面85は露出している(図16)。凹所81の底面82は、凹所81に嵌合されたブロック63の背面73と、わずかなクリアランス86を形成しつつ当接している。凹所81の側壁83の内面は、嵌合されたブロック63の上下の各端面84と、わずかなクリアランス86を形成しつつ当接している。これらのクリアランス86は、例えば、凹所81の内面及び/又はブロック63の外面に凸条を形成することによって形成されうる。
図18に示されるように、ホルダ62の側壁83における、3つの中間ピース65のピン穴80と一致する部位に、ねじ孔87が貫通している。このねじ孔87に固定ピン20が螺着されている。この固定ピン20は、図7に示される固定ピン20と同一構成のピンであるので、ここではその説明が省略される。ホルダ62のねじ孔87に固定ピン20が螺着されると、その先端のピン部25が中間ピース65のピン穴80に係合される。これにより、ブロック63が凹所81に固定される。固定ピン20は、ねじ孔87に螺着された状態では、その後端はねじ孔87内に没している。固定ピンが緩められ、又は、抜き取られることにより、ブロック63が凹所81から取り出されうる。
図20及び図21を参照しつつ、セグメント61の製法が概説される。まず、ホルダ62の母材(ホルダ母材という)91と、端部ピース64の母材(端部ピース母材という)92と、中間ピース65の母材(中間ピース母材という)93とが用意される。ホルダ母材91は、図20に示されるように、鍛造アルミ合金から直方体状に形成され、次いで切削加工によって凹所81が形成されたものである。この底面82を挟んで対向する一対の側壁83が立設される。この側壁83には、上記ねじ孔87が、側壁83の外方から凹所81内部に貫通するように形成される。ホルダ62の背面には、保持用のアイボルト等を螺着するためのねじ穴94、及び、位置決めのためのピン穴95が形成される(図17及び図18)。これらの穴94、95は、凹所81内部には貫通していない。
ピース母材92、93は板状である。このピース母材92、93にはボルト孔、座ぐり69及びピン穴80が形成されているが、これらについては既に説明されている。図20に示されるように、2枚の端部ピース母材92と、端部ピース母材92間に配置される多数枚の中間ピース母材93と、ピース母材92、93間に配置される第二シム70とが積層される。ボルト孔にボルト67が挿通され、ナット68が締め込まれる。これにより、全ピース母材92、93が締結され、各ユニットの母材が構成される。2つのユニット母材と、ユニット母材同士の間に配置される第三シム78とが積層される。各ユニット母材のボルト孔76にボルト74が挿通され、ナットが締め込まれる。これにより、2つのユニット母材が一体化され、ブロック母材96が構成される。このブロック母材96は直方体状にされている。
図21に示されるように、このブロック母材96が、上記ホルダ母材91の凹所81に嵌合される。ホルダ母材91のねじ孔87に固定ピン20が螺入され、固定ピン20のピン部25がブロック母材96のピン穴80に挿入される。これにより、ブロック母材96とホルダ母材91とが固定されてセグメント母材97が構成される。セグメント母材97の両端面は、二点鎖線で示されるように、傾斜するように切削される。このセグメント母材97に対して、さらなる切削加工によってキャビティ面等が加工され、図16に示すセグメント61ができあがる。
キャビティ面7に凹凸模様が形成されなくてもよい。凹凸模様を有さないモールド1により、スリックタイヤ及びプレーンタイヤが得られうる。このスリックタイヤ及びプレーンタイヤでも、スピューが抑制される。このプレーンタイヤの表面がカットされて、凹凸模様が形成される。スピューが少ないので、このプレーンタイヤのカットは容易である。
モールド1が繰り返し用いられると、キャビティ面7に堆積物が付着する。この堆積物は、タイヤの品質を損なう。堆積物は、除去される必要がある。除去するためには、固定ピン20が緩められるか抜き取られるかした後、ブロック6、63がホルダ5、62の凹所21、81から取り出される。次いで、ブロック6からボルト16が抜き取られ、各ピース13、14に分解される。複数ユニット66からなるブロック63の場合、まず、ブロック63からボルト74が抜き取られることにより、複数のユニット66に分解される。次いで、各ユニット66からボルト67が抜き取られ、各ピース64、65に分解される。各部品が清掃された後、上記とは逆の手順でセグメント2、41、51、61が組み立てられる。
以上説明された実施形態においては、各スリット28、71、79は、シム27、70、78がピース13、14、64、65間又はユニット66間に介装されることによって形成されている。しかし、かかる構成には限定されない。例えば、ピース13、14、64、65の外面及びユニット66の外面に凸条を形成することによっても、スリットが形成されうる。
本発明に係るモールドは、種々のタイヤの製造に適している。
1・・・(タイヤ用の)モールド
2、41、
51、61・・・セグメント
5、62・・・ホルダ
6、63・・・ブロック
7、72・・・キャビティ面
10、73・・・背面
11、85・・・分割面
13、64・・・端部ピース
14、65・・・中間ピース
16、67・・・(ピース締結用)ボルト
17、68・・・(ピース締結用)ナット
20・・・固定ピン
21、81・・・凹所
27・・・第一シム
28・・・第一スリット
30、86・・・クリアランス
31、91・・・ホルダ母材
32、92・・・端部ピース母材
33、93・・・中間ピース母材
36、96・・・ブロック母材
37、97・・・セグメント母材
42、52・・・チャンネル
45・・・ベントライン
66・・・ユニット
70・・・第二シム
71・・・第二スリット
74・・・(ユニット締結用)ボルト
78・・・第三シム
79・・・第三スリット

Claims (10)

  1. 内面にキャビティ面が形成されたタイヤ用モールドであって、
    並列された複数の板状ピースを有するブロックと、
    このブロックが嵌合されうる凹所を有するホルダと、
    この凹所に嵌合されたブロックを、凹所に対して着脱可能に固定する固定部材とを備えているタイヤ用モールド。
  2. 上記ブロックとホルダとの間にクリアランスが形成されており、
    隣接する2つの上記ピースの間に周方向に延在する第一スリットが形成されており、
    この第一スリットが、上記キャビティ面から背面の上記クリアランスまで延在しており、
    上記クリアランスと外部とを連通するエアー流通用のチャンネルが形成されている請求項1に記載のタイヤ用モールド。
  3. 上記チャンネルが、上記板状ピース及び第一スリットを貫通するように形成されており、このチャンネルが、上記第一スリットを経由してクリアランスと外部とを連通している請求項2に記載のタイヤ用モールド。
  4. 隣接する2つの上記ピースの間に挟まれた第一シムを備えており、
    上記第一スリットが、この第一シムによって形成されている請求項2又は3に記載のタイヤ用モールド。
  5. 隣接する2つの上記ピースの間に軸方向に延在する第二スリットが形成されており、
    この第二スリットが、上記キャビティ面から背面の上記クリアランスまで延在しており、
    上記ブロックが、軸方向に並列された複数のユニットを備えており、
    隣接する2つのユニットの間に、周方向に延在する第三スリットが形成される請求項1に記載のタイヤ用モールド。
  6. 隣接する2つの上記ピースの間に挟まれた第二シムと、隣接する2つの上記ユニットの間に挟まれた第三シムとを備えており、
    上記第二スリットがこの第二シムによって形成され、上記第三スリットがこの第三シムによって形成されている請求項5に記載のタイヤ用モールド。
  7. 複数の板状のピース母材を並列状態に固定してブロック母材を形成する工程、
    切削加工により、ホルダ母材にブロック母材を嵌合するための凹所を形成する工程、
    上記ブロック母材を上記ホルダ母材の凹所に嵌合する工程、
    凹所に嵌合されたブロック母材を、固定部材によって凹所に着脱可能に固定してセグメント母材を形成する工程、
    このセグメント母材に切削加工を施してキャビティ面を形成するセグメント形成工程、及び、
    このセグメントを複数個連接するモールド形成工程
    を含むタイヤ用モールドの製造方法。
  8. 上記ブロック母材を形成する工程において、隣接するピース母材同士の間にシムを配置することにより、スリットを形成し、
    上記セグメント形成工程において、そのキャビティ面に上記スリットを露出させる請求項7に記載のタイヤ用モールドの製造方法。
  9. 予備成形によってローカバーが得られる工程と、
    内面にキャビティ面が形成されたモールドに、上記ローカバーが投入される工程と、
    このローカバーが上記モールド内で加圧及び加熱される工程とを含んでおり、
    上記モールドが、並列された複数の板状ピースを有するブロックと、このブロックが嵌合されうる凹所を有するホルダと、この凹所に嵌合されたブロックを、凹所に対して着脱可能に固定する固定部材とを備えているモールドである、タイヤ製造方法。
  10. 上記板状ピース同士の間にシムが介装されている、請求項9に記載のタイヤ製造方法。
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