JP2003320535A - タイヤモールド - Google Patents
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Abstract
定のままである外観のタイヤを成形する種類のモールド
の能力を向上させるために前記欠点のうちの少なくとも
いくつかを解消する。 【解決手段】 タイヤモールドは積層周クラウンを備え
ている。モールドは複数の薄いシートの周方向積重ね体
よりなる。いくつかの隣接シートにわたって分布される
切欠き(102、103、104)がモールドのガス抜
き能を高めている。
Description
る。より詳細には、本発明はそれらのトレッドの成形に
関する。
向に配列されたシートの形態の多数の成形要素によりタ
イヤトレッドを成形することができる種類のモールドを
説明している。成形面は各シートの併置群の境界または
縁部よりなる。シートが横方向に配向されているので、
これらのシートはタイヤの一方の肩部から他方の肩部ま
で延びている。ヨーロッパ特許出願第0860260号
は支持リングに切削されたスリットに係合され、従って
精密に案内される中間シートによりシートの配向をでき
るだけ半径方向に完全に維持することを提案している。
ッドパターンの場合、このようなモールドのガス抜きは
局部的に不適切であるとわかる。しかも、モールドのシ
ートは一般にタイヤ製造サイクルが行われるほどに詰ま
ってしまい、これによりモールドのガス抜き能を漸次低
下させ、製造されたタイヤの外観の質を保証するために
モールドを規則正しく清浄することを必要としている。
クラウンを構成するシートすべての半径方向の釣り合っ
た変位を行うことを伴う。寄生的摩擦作用がモールドの
開閉移動を妨げることがある。また、望むほどに一様で
あるシート間の隙間の分布を維持するのは困難であるこ
とがわかる。その結果、シート間の隙間が公称隙間より
大きくなる箇所に成形バリが出現してしまう。追求する
目的のうちの1つは正確にはモールドの閉鎖中のいずれ
のときにもゴムがシート間に流れるのを防ぐように、ヨ
ーロッパ特許第0569909号に記載にように公称隙
間を選択することである。
形サイクル後に一定のままである外観のタイヤを成形す
る種類のモールドの能力を向上させるために前記欠点の
うちの少なくともいくつかを解消することである。本発
明の他の目的は設計が組立て誤差の恐れが付随する非常
に多数のシートの扱いを伴う前記種類のモールドを組立
て易くすることである。本発明のなお一層の目的はシー
トの配向の再現性を向上させることである。これらのシ
ートは例えば半径方向の平面において各成形サイクル毎
に実質的に同じ位置に戻らなければならない。
部を成形するための積層周クラウンを備えており、前記
積層周クラウンが複数の薄い成形要素の周方向の積重ね
体を備えており、前記要素が本質的に半径方向に配向さ
れており、前記トレッドの成形を前記要素の半径方向内
側縁部により行い、前記縁部がトレッドにパターンを成
形するために望まれる輪郭を有しているタイヤトレッド
用のモールドにおいて、前記隣接成形要素の少なくとも
1つの群は少なくとも1つのガス抜きチャンネルを形成
するのに相互に協働する部分切欠きを有していることを
特徴とするタイヤトレッド用のモールドを提案する。特
定の変更実施例では、本発明はまた、クラウンがセクタ
に分割されており、各セクタ毎に、そのセクタに属する
要素が互いに取付けられて単一のブロックを構成し、モ
ールドの開閉移動中、各セクタを変位させることができ
るようなこの種類のモールドを提案する。
側の」であると言う場合、構成要素または表面がモール
ドの中心側に、すなわち、内側の成形キャビティの側に
位置決めされていることを意味している。「外側の」の
記載を使用する場合、表面または構成要素が前記成形キ
ャビティから更に離れて位置決めされていることを意味
している。例えば、タイヤトレッドを成形するシートを
考慮すると、内側縁部は成形面を構成するシートの縁部
であって、成形中、ゴムと接触しており、外側の側面、
縁部または境界はシートを支持する要素と接触している
表面である。
用するタイヤの製造方法、およびこのような方法により
得られるタイヤにも及ぶ。この場合、前記モールドを使
用する利点はガス抜きチャンネルおよびシート間の隙間
により成形方法中、優れたガス抜きに寄与すると言う点
である。このようなモールドの作動の全般の説明につい
ては、読者は先に述べたヨーロッパ特許第056990
9号、特に図5に関するその特許の部分を見ることを勧
める。
ドを成形するのに役立つ積層周クラウンの成形要素が隣
接したシートであり、それらの厚さは0.1mm(好ま
しくは0.5mm)と5mmとの間である。図1はこの
ようなシート1を示している。積層クラウンは最大数千
の隣接シートよりなる。これらをシートから得るのはこ
のタイヤのモールドを特徴付ける薄い成形要素を製造す
る非常に有利な方法である。ソートの厚さはトレッドパ
ターンを形成するモールドの分解能に対応する。使用シ
ートは例えば鋼製でもよく、有利には、すべて、製造す
べきパターン要素により決定される輪郭に沿ってそれら
の平面と直角に切り出す。シートを常に直角に切ること
によって、トレッドパターンの幾つかの面が星形トレッ
ドの外観を有し、これによりこの技術の特徴である外観
を成形タイヤトレッドに与える。
るように、シート1は部分切欠き(102、103、1
04、105、106、107)を備えることができ
る。これらの切欠きは、シートが互いに対して適所にあ
るとき、モールドの内部を(または少なくとも成形面に
近い帯域)をモールドの外側に連結するベントチャンネ
ルを形成するようになっている。幾つかのシートは協働
してチャンネルを形成することは各シートがそれ自身一
体に完全のままであることが望まれるときに有利であ
る。しかも、この協働は他の利点を有する。切欠きを幾
つかのシートの間で分布することによって、いずれの1
つのシートを他のシートに対して過剰に弱くするのを回
避する。また、シートの単位厚さに制限されることなし
に大きい横断面を有するチャンネルまたはそれらの一部
を作ることが可能である。この場合、ガス抜きはシート
間に起こるもの(その原理がヨーロッパ特許第0569
909号および0860260号に記載されている)と
は異なる。
すると、部分切欠きの協働が明示されている。図1に
は、記号103はシートの内縁部に、すなわち、モール
ドの成形面に開口する切欠きの例に相当する。図1の例
における開口切欠き103はタイヤのパターン要素10
1の縁部のガス抜き許容している。図2に示す隣接シー
トは開口切欠き103を切欠き102に連結する切欠き
104を有している。連結切欠き104はこれらを得る
方法と適合する任意の適当な形状のものであることがで
きる。切欠き102は同様に所定群の各シートに設けら
れている。これらの共通の切欠き102は互いに反対側
に配置されていて、ガス抜き回路網を相互連結するため
に周方向にシート群を通るダクトの形成を可能にしてい
る。ガス抜き回路網は、例えば共通の切欠き102と、
必要なら圧力を減じることができるモールドの中央帯域
との間で隣接シートに配置された抜取り切欠き105
(図3の右側に見える)によってモールドの外側に連結
されている。わかるように、共通の切欠き102は一群
の種々のシート間の連結をもたらし、換言すると、抜取
り切欠き105は、これとともにガス抜きダクトを構成
する他のシートと直接隣接する必要はない。抜取り切欠
き105はまた例えば、対応する共通の切欠き102と
反対側のシートの軸方向外側部分に配置されてもよい
(図3の左側部分を参照)。
シートをきつく押し合わせると、図1、図2および図3
に示すシートの積重ね体が切欠き103、103、10
2、105のこの順序の連結により形成される追加のガ
ス抜きを生じるということはわかる。本発明の利点は各
個々のシートが1つの部分切欠きを有するだけであり、
その一体性またはその強さを妥協しない。
生じることができる切欠き106、107を連結する他
の例を示している。例えば、これらの切欠きと、各々が
図1に示す原理による1つまたはそれ以上の開放切欠き
103を備えた1つまたはそれ以上の隣接シートとを関
連させることができる。
ヤの切欠き106、107は図1に示す種類の開放切欠
き103が隣接シートに存在せずにしようすることがで
きる。この場合、切欠き106または107の機能はシ
ート間に生じるガス抜きを改良することである。シート
間のガス抜きはヨーロッパ特許第0569909号に記
載されている。この種類のガス抜きは本発明によれば切
欠き106または107からモールドの内部を分離する
距離がシートの外縁部から内縁部を分離する距離と比較
して短いという点で改良されている。切欠き106、1
07は成形面から、すなわち、縁部の最も近い部分から
dの距離で本質的に内縁部10に沿って延びており、距
離dは好ましくはヨーロッパ特許第0569909号に
おけるように数センチではなく多くとも2、3ミリであ
る。従って、同等な流量の場合、ガス抜きに必要とされ
る圧力は著しく低下される。逆に、同等な圧力の場合、
ガス抜き流量はより高い。従って、本発明の目的の1
つ、すなわち、成形品質を向上させる目的はこの構成に
より達成される。例えば、成形時間を短縮するために同
じ効果を使用してより剛性な成形材料の成形を可能にす
るか、或いはより深いトレッドパターンの成形を許容す
る。
108を有する本発明の好適な変更例を示している。こ
れらの変形部108はシートの場合には型押しにより簡
単に得ることができる。変形部は、機能がモールドを開
放すると、すなわち、各成形サイクル中、シートを押し
離すことであるばね要素を構成する。この効果は、いく
つかのシートがモールドを開放するときに合わさったま
まであることに起因して、成形サイクルを繰り返すにつ
れてモールドのいくつかの部分がそれらのガス抜き能を
失うのを防ぐことである。好ましくは、変形部108
は、分離移動がモールドの周囲に沿って実質的に一様で
あるようにモールドの周囲を構成するシート全体にわた
って分能されている。その目的で、各2つのシートのう
ちの一方をそのように配置することができる。男性変形
部108の高さは好ましくは0.01mmと0.1mm
との間である。
れない。トレッドパターンの種類によっては、当業者は
例えば複数のシートの間で分布された複数の切欠きの協
同により積重ねシートよりなるモールドにガス抜き回路
網を構成する本発明の原理を多くの異なる方法に適用す
ることができる。
を示している。クラウンは2つの部分(G、D)に分割さ
れており、各々がこれらの部分に属する2つの別個の且
つ隣接したシートを備えている。シートまたは成形要素
は全体として記号1で示してある。部分Gに属する要素
またはその一部をより明確に示そうとする場合、記号1
Gを使用する。本発明が部分Dに属する要素またはその一
部を明確に示そうとする場合、記号1Dを使用する。こ
のモールドは先に述べたもののような多数のシートによ
りおよびタイヤの側壁部を成形するシェル111G、1
11Dにより形成される。これらのシートはシェルにも
たれ、そしてベルト112および円錐形フープ113
G、113Dにより案内される。2つのシート1G、1Dの
代わりに、トレッドの全幅を成形する単一のシートを使
用することもできる。これらの異なる種類のモールドの
作動はヨーロッパ特許第0569909号に記載されて
いる。
ループ化することを特徴とする好適な実施例を示してい
る。これらの図では、先に説明した切欠きは図示してい
ない。各副組立体(または限定数の副組立体)は先に説
明したような、すなわち、ガス抜き用の部分切欠きを備
えた1つまたはそれ以上のシートを含んでいる。
原理によれば、積層クラウンの薄い要素すべてが一体の
副組立体構成セクタ11にクループ分けされる。
割され、クラウンが、各々がこれらの部分のうちの一方
に属する2つの別個の且つ隣接したシートを横方向に備
えていることを示している。成形シートまたは要素は全
体として記号1で示してある。
ートの縁部10の側のシート1の少なくとも端部はモー
ルドの軸線に向かって半径方向に漸次減少する厚さを有
している。かくして、各シートは、角度が本質的に周成
形クラウンの一回路のまわりにシートの数だけ360°
を分割することによって得られる値に対応する僅かなテ
ーパを構成する。このようにして、シートは組付けると
当然扇形状に配列し、それらの間に本質的に一定の隙間
を有する。この課題については、ヨーロッパ特許第09
16419号および第0916421号を参照された
い。
7、図9および図10で非常にはっきり分かるようにシ
ート1をセクタ11にグループ分けする。この目的で、
1つのセクタのシート1を2つの突出ヘッドを備えた固
定装置、例えば、ボルト2(そのヘッドは第1ヘッド2
1を構成する)およびナット22(第2ヘッドを構成す
る)により締め付ける。各ボルト2のヘッド21は各セ
クタ11を境界決めするシートの各々の自由側面にもた
れる。固定装置(ボルト2およびナット22の組み合わ
せ)は1つのセクタから他のセクタまで交互に配置され
(図7および図10参照)、各セクタは隣接セクタの固
定装置のヘッドを受入れるために凹部12を有してい
る。凹部12は十分な数のシートを切り取るときにこれ
らのシートに穴をあけることによって得られる。これに
より、セクタを接触させて(図9参照)タイヤトレッド
を成形することを可能にする連続クラウンを構成する。
列される(図1ないし図5を参照)。この場合、共通の
切欠きの輪郭にスロット110(図1ないし図5A参
照)の存在により、ガス抜きガスの循環がシートパック
の固定手段により制限されない。また、固定手段の片寄
り、および1つの副組立体から次の副組立体まで切欠き
102が整合されないと言う結果にもかかわらず、凹部
12を切欠き102に連結してガス抜きガスを1つのブ
ロックから次のブロックへ循環することができる。この
連結は少なくとも1つの凹部12と、この凹部12に貢
献するシートのうちの少なくとも1つにおける1つの切
欠き102とを繋ぐ追加の切欠き(図示せず)により達
成することができる。なお、ここに表す保持手段の種類
の結果、2つの軸方向部分G、Dがあってもなくても、ト
レッドを全体として成形するのに偶数のセクタが必ずな
ければならないということを指摘しておくが、これはす
べての種類の保持手段の場合に必ずしもそうとは限らな
い(図12参照)。
0と1000との間である。要素の数はセクタ毎におい
て同じであっても、1つのセクタと他のセクタとでは異
なってもよい。組付けられてセクタに保持されるシート
の群を操るのに種々の手段を使用することができる。こ
れはモールドを開閉するのに必要な場合にセクタの移動
を体系ずることを必要とする。例えば、1つのセクタに
属するシートをケーシングに固定することができ、モー
ルドの開閉移動中、各ケーシングを変位させることがで
きる。
ドパターンに共通な標準構成要素であることができる一
体の支持体を構成するケーシング4に設けられているこ
とを示している。当然、これは単に例として実施例であ
る。ケーシング4がもちろん一般にタイヤのサイズに適
合しても、それ自身成形構成要素ではないので、いくつ
かの異なるパターンに使用することができ、従って、た
った1つのタイヤに特定されない。この固定をもたらす
には、ケーシング4の一方の側に形成された突起14と
係合する溝14を得るようにシートを切断し、次いでセ
クタをストラップ40により不動化し、各シートの他の
溝14に固定しケーシング4にねじ付ける。かくして、
1つのセクタ11に属するシートを1つのケーシング4
に固定し、それで各ケーシング4をモールドの開閉移動
中に変位させることができる。シートの数はすべてのセ
クタに対して同じであることができるか、或いはセクタ
は異なる数のシートを備えることができる。
46、背面43および中央縁部48を有しており、この
中央縁部48は他の部分の隣接ケーシングの対応する中
央縁部48と接触するようになっている。なお、とりわ
け閉鎖の最終段階中、ケーシング4従ってシート1をモ
ールド閉鎖段階全体にわたって同じ半径方向の高さに非
常に正確に位置決めすることができるように、部分Gの
ケーシング4の各々に形成された切欠き49bに係合す
るピン49aが部分Dのケーシング4の各々に存在する。
矢印により示す相対移動を許容するように横路(図示せ
ず)により斜面3に設けられている。この例では、モー
ルドの部分G、Dの各々は斜面3が設けられる高台を有す
る。斜面3は前記ケーシング4と接触する角度αの截頭
円錐形支持面30を半径方向内側に有している。この斜
面により、2つの軸方向部分にセクタを有するモールド
について知られているように、図8に示すようにケーシ
ング4をそれらの閉位置に移すように、或いはケーシン
グ4をそれらの開位置(図8には図示しないが、図10
のシートの群に対応する)に移すようにケーシング4の
移動を制御することができる。
方向に対して同じ角度で配列されてケーシングに設けら
れている。この例では、シートは子午線方向の配向で配
列されている。換言すると、積層周クラウンをモールド
の幾何学的軸線と直角な平面に沿って横断面で見たとき
(図9参照)、シートは半径に沿って配列されており、
それらの事実上の延長はモールドの幾何学的軸線を含
む。これは何ら限定するものではなく、シートがいくら
か傾斜されてもよい。
方向に備えるモールドの種類に限定されないことを示し
ているが、たった1つの部分で軸方向に形成されたモー
ルドの他の種類にも有利に適応し得る。この場合、使用
する要素は幅がタイヤトレッドの幅に本質的に対応する
シート1Lである。各セクタは適切な幅の多くの異なる
トレッドパターンに共通な標準構成要素であることがで
きる一体の支持体を構成するケーシング4Lに設けられ
ている。セクタ11に組入れられたシートをともに保持
するのに多くの変更実施例を予測することができる。か
くして、ヘッド21およびナット22が突出しているこ
とがわかる図7ないし図10に示すボルト2の代わり
に、例えば、ヘッド21bおよび対応するナット22b
が截頭円錐形形状を有し且つ各セクタの厚さ内に入る込
むねじ2bを使用することができ(図12参照)、ヘッ
ド21bおよびナット22bは各セクタの境界に嵌合さ
れるシート1bに形成された截頭円錐形支持面15bと
協働する。なお、この文書を示す実施例では、セクタを
境界きめするシート1bにすぐ隣接した2つのシート1
bbが大きい孔を有しており、この孔は、モールドを組
み立てるとき、締付力を取り、且つセクタにおけるシー
トの整合を確保するワッシャ7bを受入れることができ
る。
明の範囲を超えることなしに1つのセクタのシートをと
もに保持する機能のある多くの他の変更実施例を想像す
ることができることをわかるであろう。
よび製造によく適している方法で非常に短い製造時間で
非常に良好なガス抜き能を有するモールドを製造するこ
とができる。そのように製造されたモールドは非常に強
靭であり、且つ多数の開閉サイクルに非常によく耐える
ことができる。何故なら、特に、(成形要素間に起こる
ガス抜きのほかに)ガス抜きが少なくとも一部ガス抜き
チャンネルを通して起こるからである。
するのに必要とされるメンテナンスを減少させながら、
良好な外観質を有するタイヤを製造することができる。
しかも、これらのモールドはベント型跡がさほど見えな
いタイヤを成形することができる。実際、ベントが成形
要素を通る孔として設けられる従来の(非積層)モール
ドの場合が一般にそうであるように、開放切欠き103
(図1参照)により生じられる成形ニップルは必ずしも
成形面と直角ではない。反対に、本発明によれば、開放
切欠き103は自由に配向することができ、例えば、タ
イヤのトレッド表面に近づく方向に配向することができ
る。このような場合、仕上げ済み製品に存在するいずれ
のニップル(バリとも呼ばれる)もさほど目立たない。
トレッドの表面に対して60°未満の角度例えば45°
でのこれらのニップルの配向は外観の基準とモールド取
出し力との有利な妥協を表している。
イヤ」は当然、空気式であろうとなかろうと任意の種類
の弾性カバーに当てはまる。本発明は本質的にタイヤの
成形に関しており、その作動に関するわけではない。
目の薄い成形要素の平面図である。
し得る3番目の薄い成形要素の平面図である。
図である。
る。
るモールドの子午線方向断面図である。
種類への適用における本発明による、モールドが開いて
いるときに可能であるような離れている2つのセクタを
示す斜視図である。
で本発明の第2変更例によるモールドの子午線方向平面
を通る断面図である。
る状態での軸線と直角な平面を通る断面図である。
いる状態での軸線と直角な平面を通る断面図である。
ールド種類への適応における本発明によるモールドの子
午線方向平面を通る断面図である。
す図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 トレッドの外部を成形するための積層周
クラウンを備えており、前記積層周クラウンが複数の薄
い成形要素(1)の周方向の積重ね体を備えており、前
記要素が本質的に半径方向に配向されており、前記トレ
ッドの成形を前記要素の半径方向内側縁部(10)によ
り行い、前記縁部がトレッドにパターンを成形するため
に望まれる輪郭を有しているタイヤトレッド用のモール
ドにおいて、 いくつかの隣接成形要素はガス抜きチャンネルを形成す
るのに相互に協働する部分切欠き(102、104、1
05、106、107)を有していることを特徴とする
タイヤトレッド用のモールド。 - 【請求項2】 実質的にすべての成形要素(1)は切欠
き(104)および少なくとも1つの取出し切欠き(1
05)を互いに繋ぐ本質的に周方向のダクトを生じるよ
うに互いに整合された切欠き(102)を備えているこ
とを特徴とする請求項1に記載のモールド。 - 【請求項3】 成形要素(1)は前記ガス抜きチャンネ
ルをモールドの内部容積に連結する開放切欠き(10
3)を備えていることを特徴とする請求項1または2に
記載のモールド。 - 【請求項4】 部分切欠き(106、107)は実質的
に縁部の最も近い部分から距離dだけ内側縁部(10)
に沿って延びており、dは10mm未満であることを特
徴とする請求項1または2に記載のモールド。 - 【請求項5】 成形要素(1)はモールドが開放してい
るときに要素を押し離す傾向があるばね要素として作用
することが可能な変形部(108)を備えていることを
特徴とする請求項1ないし4のうちのいずれか1項に記
載のモールド。 - 【請求項6】 クラウンはセクタ(11)に分割されて
おり、各セクタ毎に、そのセクタに属する要素は互いに
保持されて単一のブロックを構成し、モールドの開閉移
動中、各セクタを変位させることができることを特徴と
する請求項1ないし5のうちのいずれか1項に記載のモ
ールド。 - 【請求項7】 1つのセクタに属する要素はケーシング
(4)に固定されており、モールドの開閉移動中、各ケ
ーシングを変位させることができることを特徴とする請
求項6に記載のモールド。 - 【請求項8】 クラウンは2つの部分に分割されてお
り、クラウンは各々がこれらの部分のうちの1つに属す
る2つの別個の隣接した要素(1G、1D)を横方向に備
えていることを特徴とする請求項6または7に記載のモ
ールド。 - 【請求項9】 各要素の厚さは0.1mmと5mmとの
間であり、成形縁部(10)側の前記要素の端部の厚さ
はモールドの軸線に半径方向に向かうにつれて漸次減少
していることを特徴とする請求項6ないし8のうちのい
ずれか1項に記載のモールド。 - 【請求項10】 1つのセクタの要素はセクタを境界決
めする要素の各々の自由表面にもたれている2つの突出
ヘッドを備えた固定装置により互いに締付らており、固
定装置は1つのセクタから次のセクタまで交互に配置さ
れており、各セクタはこれらがタイヤトレッドを成形す
る前記クラウンを形成するために接触しているとき、隣
接セクタの固定装置のヘッドを受入れる凹部(12)を
備えていることを特徴とする請求項6ないし9のうちの
いずれか1項に記載のモールド。 - 【請求項11】 偶数のセクタを備えていることを特徴
とする請求項6ないし10のうちのいずれか1項に記載
のモールド。 - 【請求項12】 請求項1ないし11のうちのいずれか
1項に記載のモールドを使用し、モールドが少なくとも
部分的に少なくとも1つのガス抜きチャンネルを通して
ガス抜きされることを特徴とするタイヤを製造する方
法。 - 【請求項13】 タイヤトレッドの表面に対して60°
より小さい角度で配向されている型跡とニップルを有す
ることを特徴とする請求項12の方法により得られるタ
イヤ。
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