JP5613198B2 - タイヤ加硫金型 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤを加硫成形するためのタイヤ加硫金型に関し、詳しくは、タイヤの外表面に成形されるスピューを低減しつつ金型内の空気を排出しうるタイヤ加硫金型に関する。
表面が未加硫ゴムで覆われた生タイヤをタイヤ加硫金型内で加硫成形することにより、タイヤが製造される。生タイヤは、タイヤ加硫金型内で、加熱されるとともに、タイヤ加硫金型の成形面に押し付けられる。これにより、未加硫ゴムが所定の形状に成形される。精度良くタイヤを成形するために、生タイヤを、タイヤ加硫金型の成形面に均一に密着させることが望ましい。しかしながら、例えば、生タイヤと成形面との接触タイミングのずれ等により、生タイヤと成形面との間に、空気が閉じ込められることがある。このような空気は、加硫中のゴムの流れを阻害し、タイヤの外表面に凹み(ベア)等の成形不良を生じさせる原因となる。
従来、タイヤの成形不良を抑制するために、図9に示されるように、成形面aと金型外部とを連通するベントホールcを具えたタイヤ加硫金型dが提案されている(例えば、下記特許文献1を参照。)。このようなタイヤ加硫金型dは、生タイヤeの外表面fとタイヤ加硫金型dの成形面aとの間の空気を、ベントホールcから排出することができる。
特開2001−163018号公報
ところで、加硫成形時、生タイヤeは、流体の充填により膨張したゴム風船状のブラダーgによって内側から押圧され膨張する。このブラダーgは、タイヤ外表面の各部のゴムiを、ほぼ成形面dに対して、その法線b方向に押圧する。
一方、従来のベントホールcは、成形面cの法線b方向とほぼ平行に形成されている。
このため、従来のタイヤ加硫金型dでは、生タイヤeがブラダーgで押圧されて膨張する際、空気とともにゴムiが、容易にベントホールc内へ進入してしまう。ベントホールc内に進入したゴムiは、加硫後、タイヤの外表面にヒゲ状のスピューとして残存する。このようなスピューは、タイヤの外観を悪化させるため、好ましくない。一方、ゴムのベントホールc内への進入を阻止してスピューの低減を図るために、例えば、ベントホールcの内径を小さくすることも考えられるが、この方法では空気の排出が十分に期待できない。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、タイヤの外表面に成形されるスピューを低減しつつ、タイヤ加硫金型内の空気を排出しうるタイヤ加硫金型を提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、タイヤの外表面を成形する成形面を具えたタイヤ加硫金型であって、一端が前記成形面で開口しかつ他端が金型外部に連通することにより、加硫時に空気を金型外部に排出しうる少なくとも1つのベントホールを有し、前記ベントホールは、前記成形面に立てた法線に対し60°以上90°未満の角度θでタイヤ周方向に傾斜して前記成形面に連通していることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、タイヤの外表面を成形する成形面を具えたタイヤ加硫金型であって、一端が前記成形面で開口しかつ他端が金型外部に連通することにより、加硫時に空気を金型外部に排出しうる少なくとも1つのベントホールを有し、前記ベントホールは、前記成形面に立てた法線に対し60°以上90°未満の角度θで傾斜して前記成形面に連通し、前記成形面は、前記タイヤのサイドウォール部を成形するサイドウォール成形面であることを特徴とする
また請求項3記載の発明は、タイヤの外表面を成形する成形面を具えたタイヤ加硫金型であって、一端が前記成形面で開口しかつ他端が金型外部に連通することにより、加硫時に空気を金型外部に排出しうる少なくとも1つのベントホールを有し、前記ベントホールは、前記成形面に立てた法線に対し60°以上90°未満の角度θで傾斜して前記成形面に連通し、前記ベントホールは、前記成形面から金型外方にのびる第1の部分と、該第1の部分に連なる第2の部分とを含み、前記第1の部分が、前記成形面に設けられた穴に着脱自在かつ貫通穴を有した筒状のベントピースの前記貫通穴で形成されていることを特徴とする
また請求項4記載の発明は、前記貫通穴の断面積が0.10〜0.30mm 2 である請求項3に記載のタイヤ加硫金型である。
また請求項5記載の発明は、タイヤの外表面を成形する成形面を具えたタイヤ加硫金型であって、一端が前記成形面で開口しかつ他端が金型外部に連通することにより、加硫時に空気を金型外部に排出しうる少なくとも1つのベントホールを有し、前記ベントホールは、前記成形面に立てた法線に対し60°以上90°未満の角度θで傾斜して前記成形面に連通し、前記成形面に設けられた前記ベントホールの開口は、タイヤ周方向に長い横長形状であることを特徴とする
また請求項6記載の発明は、前記横長形状は、矩形状である請求項5に記載のタイヤ加硫金型である。
また請求項7記載の発明は、前記ベントホールは、前記成形面からタイヤ周方向に傾斜している請求項2乃至6のいずれかに記載のタイヤ加硫金型である。
本発明によれば、ベントホールが、タイヤ加硫金型の成形面に立てた法線に対し60°以上90°未満の角度θで傾斜して前記成形面に連通していることを特徴とする。このため、成形面の法線方向に沿って押圧されたゴムは、該法線方向と大きな角度を有して傾斜するベントホールの内周面での抵抗を受け、ベントホール内に沿った向きの推進力が弱められる。これにより、本発明では、ベントホール内へのゴムの進入が減少し、タイヤの外表面に成形されるスピューを低減できる。また、ゴムによってベントホールが目詰りするのも防止できる。
本発明の実施形態を示すタイヤ加硫金型の断面図である。 図1のタイヤ加硫金型のサイドウォール金型片を、その成形面側から見た側面図である。 サイドウォール金型片の部分拡大斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図1のX視図である。 タイヤ加硫金型のベントピースを説明する斜視図である。 他の形状のベントピースを説明する斜視図である。 実施例のベントピースを成形面側から見た線図である。 従来のタイヤ加硫金型の断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が、図面に基づき説明される。
図1に示されるように、本実施形態のタイヤ加硫金型(以下、単に「加硫金型」と記載する場合がある。)1は、その内側に、未加硫の生タイヤTの外表面Tsを成形する成形面2を具えている。生タイヤTは、該加硫金型1内で加熱されるとともに、内側から、膨張したゴム風船状のブラダーBによって成形面Ts側に押圧される。これにより、生タイヤTは、加硫成形される。
生タイヤTは、トレッド部10と、その両端でタイヤ半径方向内方にのびるサイドウォール部11と、このサイドウォール部11のタイヤ半径方向内端部に設けられたビード部13とを具えた乗用車用の空気入りタイヤが示されている。また、生タイヤTは、図示していないが、トレッド部10からサイドウォール部11を経てビード部13に至るカーカスや、該カーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部10の内部に配されたベルト層等で補強される。
本実施形態において、加硫金型1は、トレッド部10の外表面10Aを成形するトレッド成形面5Aを具えたトレッド金型片5と、サイドウォール部11の外表面11Aを成形するサイドウォール成形面6Aを具えたサイドウォール金型片6と、ビード部13の外表面13Aを成形するビード成形面7Aを具えたビード金型片7とからなる。
前記トレッド金型片5は、タイヤ周方向で複数に分割されたセグメントを連ねることにより環状に連続している。また、各セグメントは、タイヤ半径方向に移動可能に設けられる。これにより、トレッド金型片5は、生タイヤTのトレッド部10の外表面10Aと接近及び離間可能に構成されている。なお、トレッド金型片5のトレッド成形面5Aには、タイヤTの加硫時にトレッド部10の外表面10Aに転写されるトレッドパターンが形成されている。
前記サイドウォール金型片6及びビード金型片7は、例えば、タイヤ周方向に連続する環状に形成され、それぞれタイヤ軸方向に移動可能に配されている。従って、各金型片5、6及び7は、図1に示された閉型状態から、互いに離間させることができる。これにより、加硫金型1から、加硫を終えたタイヤが取り出される。なお、図示していないが、金型片5乃至7は、加熱手段が付設され、例えば、100℃以上の温度まで調整可能に設けられる。
本実施形態において、サイドウォール金型片6には、ベントホール20が形成されている。該ベントホール20は、一端20aがサイドウォール成形面6Aで開口し、他端20bが金型外部に連通された流路である。ベントホール20の他端20b側には、図示しないポンプ等が接続され、ベントホール20内が負圧とされる。これにより、ベントホール20は、サイドウォール部11の外表面11Aとサイドウォール成形面6Aとの間の空気を金型外部に排出でき、生タイヤTの外表面Tsを加硫金型1の成形面2に密着させることができ、ひいてはベア等の成形不良を防止することができる。
ベントホール20の内径や断面積等については、このような作用を発揮させるものとして、適宜設定される。また、ベントホールの個数については、少なくとも一つ設けられていれば良いが、本実施形態のように、複数個が望ましい。
図2には、サイドウォール金型片6を、その成形面6A側から見た側面図(図1のX視図)が示され、図3には、サイドウォール金型片6の部分拡大斜視図が示されている。本実施形態のベントホール20は、サイドウォール成形面6Aに立てた法線Nに対し60°以上90°未満の角度θで傾斜して前記成形面6Aに連通していることを特徴とする。
このような加硫金型1では、加硫時、成形面6Aの法線Nの方向にほぼ沿って押圧される生タイヤTのゴムは、該法線Nの方向と大きな角度を有して傾斜するベントホール20の内周面での抵抗を受け、ベントホール20内に沿った向きの推進力が弱められる。即ち、ベントホール20の一端20aにおいて、サイドウォール成形面6Aの法線Nの方向の外力Fは、ベントホール20と平行な力F・cosθに弱められる。前記角度θは、60°以上90°未満であるため、ゴムのベントホール20と平行な推進力は、50%以下に弱められることになる。従って、本発明では、ベントホール20内へのゴムの進入が減少し、タイヤの外表面に成形されるスピューを低減できる。また、ゴムによってベントホール20が目詰りするのも防止できる。
本実施形態のベントホール20は、成形面6Aと金型外部とを直線状にのびて連通している。このようなベントホール20は、加工が容易であるから、加硫金型1の生産性が向上する点で望ましい。ただし、本発明では、ベントホール20が成形面6Aに連通する角度θが上述の範囲に設定されていれば、他端側の角度を任意に変更することができる。即ち、ベントホール20は、屈曲するものであってもよい。
ベントホール20は、成形面6Aに対して、成形面6Aに立てた法線Nに対し、60°以上90°未満の角度θで傾斜していれば、その傾斜の向きについては任意に定めることができる。本実施形態では、図2又は図3から明らかなように、ベントホール20は、サイドウォール成形面6Aからタイヤ周方向に前記角度θの範囲で傾斜している。この態様は、例えば、サイドウォール成形面6Aに、ベントホール20をタイヤ半径方向に並べて複数個配置する場合、ベントホール20が互いに干渉せず、十分な配置スペースを確保しうる点で好適である。ただし、必要に応じ、ベントホール20は、タイヤ半径方向に傾斜させることもできる。
ベントホール20は、金型片5、6又は7に、例えばドリル等の切削加工により形成される。該ベントホール20は、加工された穴のままで使用されても良い。ただし、前記切削加工によって小さい穴を加工するのは限界がある。このため、切削加工された穴にベントピース23などを挿入して、ベントホール20の断面積などをさらに小さく調節することもできる。
図4には、図1のA−A断面図が示され、図5には、図1のX視図が示されている。本実施形態のベントホール20は、サイドウォール成形面6Aから金型外方にのびる第1の部分21と、該第1の部分21に連なって前記他端20bまでのびる第2の部分22とを含む。
第2の部分22は、例えば、切削加工された穴24をそのまま利用された流路であり、内径d2を有する。
第1の部分21は、サイドウォール成形面6Aに形成された穴26に着脱自在かつ貫通穴25を有した筒状のベントピース23の貫通穴25で形成され、内径d1を有する。穴26は、前記穴24と連通しているが、穴24よりも大きい内径を有する。
前記ベントピース23は、図6に示されるように、外筒部29と、該外筒部29に気密に挿入される内筒部28とから構成される。内筒部28は、分割可能な一対の割片28a、28bから構成され、これを合わせることにより、前記貫通孔25を有した筒状に形成される。このようなベントピース23は、各種の機械加工によって形成できるため、貫通孔25の断面積をより小型化できる。従って、ベントホール20の一端20a側での開口面積を調節するのに役立つ。
ベントピース23において、ベントホール20の一端20a側に現れる前記貫通穴25の断面積は、空気を効率良く通すために、好ましくは0.1mm2以上、より好ましくは0.16mm2以上に設定される。他方、貫通穴25の断面積は、ゴムの流れ込みを極力抑制するものとして、好ましくは0.3mm2以下、より好ましくは0.24mm2以下に設定される。
またベントピース23の貫通穴25の形状は、例えば、ベントホール20の一端20a側の開口、すなわち、成形面6Aでの貫通穴25の形状が、タイヤ周方向に長い横長形状であるのが望ましい。図6に示したように、本実施形態では、貫通穴25の断面積が等しい場合、ベントホール20内に進入されるゴムの推進力をより弱められるとの観点から、成形面6Aでの貫通穴25の形状は、タイヤ周方向に長い矩形状に形成される。このような成形面6Aでの貫通穴25の矩形状は、例えば、正方形断面でのびる貫通穴25が、成形面6Aに沿って斜めに切断されることにより形成される。
なお本実施形態では、前記成形面6Aでの貫通穴25の形状を、タイヤ周方向に長い矩形状に形成したが、貫通穴25の加工容易性の観点から、例えば、図7に示されるように、成形面6Aでの貫通穴25の形状を、タイヤ周方向に長い楕円形状に形成してもよい。このような前記成形面6Aでの貫通穴25の楕円形状は、例えば、円形断面でのびる貫通穴25が、成形面6Aに沿って斜めに切断されることにより形成される。
以上、本実施形態の加硫金型1について詳述したが、本発明はこの実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。本実施形態では、サイドウォール金型片6にベントホール20を形成しているが、例えば、該ベントホール20をトレッド金型片5、特に、タイヤTのショルダー部16の成形面付近に形成してもよい。また本実施形態の加硫金型1は、タイヤTの用途に限定されるものではなく、例えば、レーシングカート用、二輪車用、乗用車用、重荷重車両用及び航空機用等、全ての用途のタイヤに用いることができる。
本発明の効果を確認するために、表1に記載される仕様の加硫金型にて、タイヤサイズ215/45R17のタイヤが試作された。前記タイヤは、180℃、2200kPaで加硫金型に押し当てられた後、190℃で加硫成形された。この加硫成形が各仕様の加硫金型毎に1000回行われ、この際の、加硫後のベントホールへのゴムの流れ込み量、ベントホール内でのゴムの焼け付きによるゴム詰まり、及びタイヤのサイドウォール部の空気溜まりによるベアの発生状況が、それぞれ10点法で評価された。
前記表1には、1回目、300回目、600回目及び1000回目の加硫成形後の評価が示され、いずれも数値が大きい程良好である。
なお、加硫成形に用いられた加硫金型は、ベントホールの数及びベントホールの配置場所が、各仕様で同一である。また、表1に記載されるベントホールの成形面での開口形状は、図8(a)乃至(e)に示される形状A乃至Eに対応する。
<ゴムの流れ込み量>
ベントホールにゴムが流れ込んだ場合、流れ込んだゴムは、加硫成形後のタイヤのサイドウォール部にスピューとして成形される。このため、ゴムの流れ込み量は、該スピューの長さを測定して評価した。該評価は、例えば、スピューが無い場合を満点の10とし、スピューの長さが2.5mmの場合を5とし、スピューの長さが5mm以上の場合を1として示される。
<ゴム詰まり>
ゴム詰まりは、タイヤを加硫成形した後の加硫金型において、複数のベントホールのうち、何割のベントホールにゴムの焼け付きによるゴム詰まりがあるかを計測して評価した。該評価は、例えば、加硫金型に100カ所のベントホールがあり、全てのベントホールにゴム詰まりが無い場合を満点の10とし、50カ所のベントホールにゴム詰まりがある場合を5とし、100カ所全てのベントホールにゴム詰まりがある場合を1として示される。
<ベア発生状況>
ベア発生状況は、1回目、300回目、600回目及び1000回目の加硫成形の前後10回、計20回の加硫成形で成形された20本のタイヤにおいて、ベアの発生状況の有無を確認して評価した。該評価は、例えば、20本のタイヤ全てにベアの発生が無い場合を満点の10とし、10本のタイヤにベアの発生がある場合を5とし、20本のタイヤ全てにベアの発生がある場合を1として示される。なお、1回目の加硫成形における評価は、1〜20回目の加硫成形でッ成形された20本のタイヤにおいて、ベアの発生状況の有無を確認して評価した。
Figure 0005613198
表1に示されるように、本発明の加硫金型を用いて加硫成形されるタイヤは、タイヤの外表面に成形されるスピューやベントホールの目詰まりを低減できるとともに、タイヤ加硫金型の成形面とタイヤの外表面との間の空気を排出しうることが確認できた。
1 タイヤ加硫金型
2 成形面
5 トレッド金型片
6 サイドウォール金型片
6A サイドウォール成形面
7 ビード金型片
10 トレッド部
11 サイドウォール部
11A 外表面
13 ビード部
20 ベントホール
21 第1部分
22 第2部分
23 ベントピース
25 貫通穴
T タイヤ
Ts 外表面
N 法線
θ 角度

Claims (7)

  1. タイヤの外表面を成形する成形面を具えたタイヤ加硫金型であって、
    一端が前記成形面で開口しかつ他端が金型外部に連通することにより、加硫時に空気を金型外部に排出しうる少なくとも1つのベントホールを有し、
    前記ベントホールは、前記成形面に立てた法線に対し60°以上90°未満の角度θでタイヤ周方向に傾斜して前記成形面に連通していることを特徴とするタイヤ加硫金型。
  2. タイヤの外表面を成形する成形面を具えたタイヤ加硫金型であって、
    一端が前記成形面で開口しかつ他端が金型外部に連通することにより、加硫時に空気を金型外部に排出しうる少なくとも1つのベントホールを有し、
    前記ベントホールは、前記成形面に立てた法線に対し60°以上90°未満の角度θで傾斜して前記成形面に連通し、
    前記成形面は、前記タイヤのサイドウォール部を成形するサイドウォール成形面であることを特徴とするタイヤ加硫金型。
  3. タイヤの外表面を成形する成形面を具えたタイヤ加硫金型であって、
    一端が前記成形面で開口しかつ他端が金型外部に連通することにより、加硫時に空気を金型外部に排出しうる少なくとも1つのベントホールを有し、
    前記ベントホールは、前記成形面に立てた法線に対し60°以上90°未満の角度θで傾斜して前記成形面に連通し、
    前記ベントホールは、前記成形面から金型外方にのびる第1の部分と、該第1の部分に連なる第2の部分とを含み、
    前記第1の部分が、前記成形面に設けられた穴に着脱自在かつ貫通穴を有した筒状のベントピースの前記貫通穴で形成されていることを特徴とするタイヤ加硫金型。
  4. 前記貫通穴の断面積が0.10〜0.30mm 2 である請求項3に記載のタイヤ加硫金型。
  5. タイヤの外表面を成形する成形面を具えたタイヤ加硫金型であって、
    一端が前記成形面で開口しかつ他端が金型外部に連通することにより、加硫時に空気を金型外部に排出しうる少なくとも1つのベントホールを有し、
    前記ベントホールは、前記成形面に立てた法線に対し60°以上90°未満の角度θで傾斜して前記成形面に連通し、
    前記成形面に設けられた前記ベントホールの開口は、タイヤ周方向に長い横長形状であることを特徴とするタイヤ加硫金型。
  6. 前記横長形状は、矩形状である請求項5に記載のタイヤ加硫金型。
  7. 前記ベントホールは、前記成形面からタイヤ周方向に傾斜している請求項2乃至6のいずれかに記載のタイヤ加硫金型。
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