JP2002002224A - 空気入りタイヤ及び空気入りタイヤ用の加硫金型 - Google Patents

空気入りタイヤ及び空気入りタイヤ用の加硫金型

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JP2002002224A
JP2002002224A JP2000182530A JP2000182530A JP2002002224A JP 2002002224 A JP2002002224 A JP 2002002224A JP 2000182530 A JP2000182530 A JP 2000182530A JP 2000182530 A JP2000182530 A JP 2000182530A JP 2002002224 A JP2002002224 A JP 2002002224A
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angle
tread
mold
pneumatic tire
spew
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Tatsuro Chaen
達朗 茶圓
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加硫金型の耐久性と生産性を維持しつつ、型
開き時のスピュー切れを防止して製造不良を抑制する。 【解決手段】 トレッド22に設けられたブロック22
A上にベントスピュー34が生じている。トリミングさ
れる前のベントスピュー34の延びる方向(矢印B方
向)は、加硫金型40の型開き方向(矢印A方向)に対
して75°以下の角度に傾斜されており、この角度がα
とされる。ベントスピュー34の延びる方向は、トレッ
ド22の表面の法線Vが延びる方向に対して50°以下
の角度に傾斜されており、この角度がβとされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加硫金型の耐久性
と生産性を維持しつつ、加硫金型の型開き時のスピュー
切れを防止して製造不良を抑制した空気入りタイヤ及び
及び空気入りタイヤ用の加硫金型に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、乗用車用に装着されるような空
気入りタイヤを製造する際には、未加硫のゴムにより形
成された生タイヤをモールドである加硫金型内に入れて
加圧及び加熱することで、加硫されたタイヤとする必要
があるが、このタイヤの加硫工程において、加硫金型内
の空気が十分に抜けない場合には、しわ等が表面に残る
不良であるベアー不良が発生することになる。
【0003】従って、加硫金型と生タイヤとの間に残っ
た空気を排気する為に、トレッド踏面部を形成するブロ
ックやリブ等の陸部の表面に対応する加硫金型の部分
に、多数のベントホールが設置されている。一方、タイ
ヤの加硫成形に際し、空気をベントホールから排気する
のに伴って、このベントホール内にゴムが流れ込み、加
硫成形後におけるトレッド踏面部に、この流れ込んだゴ
ムによりベントスピューが生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これまでは一般的に、
上記のベントスピューがトレッドの表面であるトレッド
踏面部の法線方向に沿って延びるように、ベントホール
が加硫金型に設けられてきた。しかし、ベントスピュー
がトレッド踏面部の法線方向に沿って延びている場合、
タイヤの製造における加硫金型の型開き時において、ベ
ントスピューが切れるスピュー切れが生じ、結果として
タイヤの製造不良が増大する虞を有していた。
【0005】従って、型開き時のスピュー切れを防止し
て製造不良を抑制するべく、トレッド踏面部の法線に対
して傾斜させて加硫金型にベントホールを配設する事が
望ましいが、傾斜角度をつけてベントホールを設けた場
合、加硫金型の耐久性と生産性が低下する欠点を有して
いた。つまり、スピュー切れ防止の為にベントホールの
傾斜角度を型開き方向に余りに近づけた場合、特にトレ
ッドセンタ付近の傾斜角度がトレッド踏面部に対して鋭
角になり過ぎ、ベントホールの金型内部における開口部
の剛性が低下して、加硫金型の耐久性と生産性の低下の
原因となる欠点が挙げられる。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、加硫金型の耐
久性と生産性を維持しつつ、型開き時のスピュー切れを
防止して製造不良を抑制し得る空気入りタイヤ及び空気
入りタイヤ用の加硫金型を提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1による空気入り
タイヤは、タイヤ幅方向に2分割される構造の加硫金型
により加硫成形されると共に、トレッド踏面部にベント
スピューが生じる空気入りタイヤであって、ベントスピ
ューの延びる方向が、加硫金型の型開き方向に対して7
5°以下の角度であってトレッド踏面部の法線方向に対
して50°以下の角度に傾斜されることを特徴とした。
【0008】請求項1に係る空気入りタイヤの作用を以
下に説明する。タイヤ幅方向に2分割される構造の加硫
金型により空気入りタイヤが加硫成形されることで、ト
レッド踏面部にベントスピューが生じている空気入りタ
イヤが製造される。そして、このベントスピューの延び
る方向が、加硫金型の型開き方向に対して75°以下の
角度に傾斜され且つ、トレッド踏面部の法線方向に対し
て50°以下の角度に傾斜されている。
【0009】つまり、ベントスピューの延びる方向が、
加硫金型の型開き方向に対して75°以下の角度に傾斜
されているのは、この角度が75°を超えた場合、型開
きの際にベントスピューが受ける力を充分に逃がす事が
出来ず、スピュー切れを起こし易い為である。また、ベ
ントスピューの延びる方向が、トレッド踏面部の法線方
向に対して50°以下の角度に傾斜されているのは、こ
の角度が50°を超えた場合、ベントホールの傾斜角度
がトレッド踏面部に対して鋭角になりすぎ、ベントホー
ルの開口部の剛性が低下して、加硫金型の耐久性と生産
性が低下する為である。
【0010】以上より、ベントスピューの延びる方向を
本請求項に規定された角度範囲内で傾斜させれば、加硫
金型の耐久性と生産性を維持しつつ、型開き時のスピュ
ー切れを防止して製造不良を抑制することが可能とな
る。
【0011】請求項2に係る空気入りタイヤの作用を以
下に説明する。本請求項では請求項1と同様に作用する
が、さらに、ベントスピューの主要部分の直径が、0.
5〜0.9mmの範囲の大きさとされるという構成を有
している。つまり、ベントスピューの例えば付け根部分
のざぐり部を除く主要部分の直径が0.5mm未満で
は、充分なエア抜きの効果が得られずにベア等のタイヤ
外観不良が発生し易く、また、ベントスピューの主要部
分の直径が0.9mmを超えると、加硫金型の型開きの
際にベントスピューが受ける力を逃がし難く、スピュー
切れを起こし易くなる為に、上記の範囲とした。
【0012】請求項3に係る空気入りタイヤの作用を以
下に説明する。本請求項では請求項1及び請求項2と同
様に作用するが、さらに、ベントスピューの延びる方向
が、加硫金型の型開き方向に対して75°以下の角度で
あってトレッド踏面部の法線方向に対して50°以下の
角度に傾斜され、これらの角度の合計が90°以下とさ
れるという構成を有している。つまり、型開き方向とト
レッド踏面部の法線方向との間の角度が最大となるトレ
ッドセンタの部分であっても、90°の角度となるの
で、これらの間に配置されるベントスピューの延びる方
向が何れの方向であっても実質的に上記の角度範囲とな
る。
【0013】請求項4による空気入りタイヤ用の加硫金
型は、空気入りタイヤを加硫成形する際にタイヤ幅方向
に2分割されると共に、ベントスピューを生じさせるベ
ントホールの一端がトレッド踏面部を形成する部分に配
置される構造の空気入りタイヤ用の加硫金型であって、
ベントホールの延びる方向が、型開き方向に対して75
°以下の角度であってトレッド踏面部の法線方向に対し
て50°以下の角度に傾斜されることを特徴とした。
【0014】請求項4に係る空気入りタイヤ用の加硫金
型の作用を以下に説明する。本請求項では、空気入りタ
イヤ用の加硫金型が、空気入りタイヤを加硫成形する際
にタイヤ幅方向に2分割されると共に、ベントホールの
一端がトレッド踏面部を形成する部分に配置される構造
とされ、このベントホールがベントスピューを生じさせ
る。そして、ベントホールの延びる方向が、型開き方向
に対して75°以下の角度であってトレッド踏面部の法
線方向に対して50°以下の角度に傾斜されているの
で、空気入りタイヤの加硫成形に際して、このベントホ
ールの延びる方向に沿って延びるようにベントスピュー
が生じる。
【0015】つまり、ベントホールの延びる方向が請求
項1と同様に、型開き方向に対して75°を超えた場合
には、型開きによりベントスピューが受ける力を逃がす
事が出来ず、スピュー切れを起こし易くなり、また、請
求項1と同様に、トレッド踏面部の法線方向に対して5
0°を超えた場合には、ベントホールの開口部の剛性が
低下して、加硫金型の耐久性と生産性が低下するが、上
記の範囲であればこれらの欠点を生じさせない。以上よ
り本請求項によっても、加硫金型の耐久性と生産性を維
持しつつ、型開き時のスピュー切れを防止して空気入り
タイヤの製造不良を抑制することが可能となる。
【0016】請求項5及び請求項6に係る空気入りタイ
ヤ用の加硫金型の作用を以下に説明する。これら請求項
では請求項4と同様に作用するが、さらにこれら請求項
では、ベントスピューを生じさせるベントホールの内径
及び傾斜角度を請求項2及び請求項3と同様に規定した
ので、これら請求項では請求項2及び請求項3と同様の
作用を奏することにもなる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態に係る空気
入りタイヤ及び空気入りタイヤ用の加硫金型を図1から
図4に示し、これらの図に基づき説明する。図1は、本
実施の形態に係る空気入りタイヤ10の例として例えば
195/65R15サイズの乗用車用タイヤを示し、こ
の空気入りタイヤ10の骨格を構成するトロイド状ラジ
アルカーカスであるカーカス12が、ポリエステルコー
ドをこの空気入りタイヤ10の赤道面PLに対してほぼ
直交する方向にそれぞれ配列した2層の部材(図示せ
ず)により、形成されている。
【0018】このカーカス12の両端部近傍には、それ
ぞれリング状にスチールワイヤーが巻かれて束ねられた
一対のビードコア14が配置されており、これら一対の
ビードコア14にそれぞれカーカス12の両端部が巻き
付けられている。さらに、このビードコア14の上部の
カーカス12間の隙間には、硬質ゴム製で先細り形状に
形成されたビードフィラー16がそれぞれ埋設されてい
る。以上より、カーカス12が一対のビードコア14に
跨るように配置されることになり、この空気入りタイヤ
10の頂部となるクラウン部18を貫通するようにこの
カーカス12がクラウン部18内に埋設されている。
【0019】そして、図1に示すように、このクラウン
部18には、複数枚のベルトから成るベルト層20が配
置されるだけでなく、ゴム材によるトレッドゴムで形成
されて表面が路面に接地するトレッド22がこのベルト
層20の上部に重ねられつつ配置されている。さらに、
このトレッド22上に排水溝22Bで区画された陸部で
あるブロック22Aが形成されている。この為、このブ
ロック22Aの表面に沿うトレッド22の表面がトレッ
ド踏面部とされ、トレッド22の赤道面PLと交わる部
分がトレッドセンタとなる。
【0020】このトレッド22に設けられたブロック2
2A上にはベントスピュー34が生じており、図2及び
図3に示すように、トリミングされる前のこのベントス
ピュー34の延びる方向である矢印B方向は、加硫金型
40の型開き方向である矢印A方向に対して75°以下
の角度に傾斜されており、この角度が図2及び図3にお
いてαとされる。また、このベントスピュー34の延び
る方向は、トレッド22の表面に対する法線Vが延びる
方向である法線方向に対して50°以下の角度に傾斜さ
れており、この角度が図2及び図3においてβとされ
る。
【0021】そして、これら角度αと角度βの合計が9
0°以下とされていて、ベントスピュー34の主要部分
の直径D2が、0.5〜0.9mmの範囲の大きさとさ
れている。尚ここで、ベントスピュー34の主要部分と
は、加硫金型40内の空気を排出し易くする為のベント
スピュー34の付け根部分の大径の部分(図示せず)を
除く意味である。
【0022】一方、図1に示すように、ビードコア14
とクラウン部18との間を繋ぐ部分である空気入りタイ
ヤ10のサイドウォール24にもカーカス12が配置さ
れており、このカーカス12より内側の空気入りタイヤ
10の最内層をインナーライナー26が形成している。
また、サイドウォール24とクラウン部18との間には
ショルダ部28がそれぞれ位置しており、この一対のシ
ョルダ部28の近傍にベルト層20の端部がそれぞれ配
置されている。
【0023】次に、本実施の形態に係る空気入りタイヤ
10の製造を以下に説明する。まず、生タイヤ50を加
硫する為に図4に示す加硫金型40を予め製造して用意
しておくことにする。尚、この加硫金型40は一対の金
型構成材40A、40Bにより構成され、空気入りタイ
ヤ10を加硫成形した後においてタイヤ幅方向に金型構
成材40A、40Bが相互に分割されるような構造とさ
れる。
【0024】図4(A)に示すように、空気入りタイヤ
10のトレッド22等の各部を形成するために、この加
硫金型40には凹部42が設けられており、この凹部4
2にベントホール44の一端とされる開口端が配置され
る構造とされている。そして、このベントホール44の
主要部分の内径D1は、ベントスピュー34の主要部分
の直径D2と同一の0.5〜0.9mmの範囲の大きさ
とされており、また、ベントホール44の延びる方向
(ベントスピュー34の延びる方向と同じ図4の矢印B
方向)が、タイヤ幅方向である型開き方向(図4の矢印
A方向)に対して75°以下の角度であってトレッド2
2の表面に対する法線Vの延びる法線方向に対して50
°以下の角度に傾斜されている。
【0025】一方、ゴム練り工程、コード工程、ビード
工程等の後に、これらの工程で得られた部材を集めて成
形工程において、図4(A)に示す生タイヤ50が成形
される。この後、この生タイヤ50を加硫金型40内に
入れて、図4(B)に示すように生タイヤ50を加硫す
る。
【0026】そして、加硫金型40は上記のように形成
されているので、空気入りタイヤ10の加硫成形に際し
て、加硫金型40と生タイヤ50との間に溜まっている
空気が、ベントホール44に流れて集まり、最終的にこ
のベントホール44から排出される。これに伴って、こ
のベントホール44の延びる方向に沿ってベントスピュ
ー34が延びるように生じるので、ベントスピュー34
の延びる方向が前述のような角度となる。
【0027】この結果として、ベントスピュー34の延
びる方向と型開き方向との間の角度が角度αとされるだ
けでなく、ベントホール44の延びる方向と型開き方向
との間の角度も角度αとされている。また、ベントスピ
ュー34の延びる方向とトレッド22の表面の法線方向
との間の角度が角度βとされるだけでなく、ベントホー
ル44の延びる方向とトレッド22の表面の法線方向と
の間の角度も角度βとされている。
【0028】加硫金型40から取り出された加硫済のタ
イヤは空気入りタイヤ10となり、最後にスピュートリ
ミング工程により、このベントスピュー34の上部が取
り除かれて、図1に示すようにベントスピュー34が短
くなる。
【0029】次に、本実施の形態に係る作用を以下に説
明する。加硫金型40がタイヤ幅方向に2分割される構
造とされ、この加硫金型40のトレッド22と対向する
部分にベントホール44の開口端が設けられている。こ
のような加硫金型40により加硫成形されて空気入りタ
イヤ10を製造するのに際して、加硫金型40と生タイ
ヤ50との間に溜まっている空気が、最終的に加硫金型
40に設置されているベントホール44から排出され、
これに伴ってトレッド22の表面にベントスピュー34
が生じている空気入りタイヤ10が製造される。
【0030】そして、このベントスピュー34の延びる
方向(図3の矢印B方向)が、加硫金型40の型開き方
向(図3の矢印A方向)に対して75°以下の角度に傾
斜され且つ、トレッド22の表面に対する法線Vが延び
る方向である法線方向に対して50°以下の角度に傾斜
されている。つまり、ベントスピュー34の延びる方向
が、加硫金型40の型開き方向に対して75°を超えた
角度の場合、型開きの際にベントスピュー34が受ける
力を逃がす事が出来ず、スピュー切れを起こし易くな
る。
【0031】また、ベントスピュー34の延びる方向
が、トレッド22の表面の法線方向に対して50°を超
えた角度の場合、ベントホール44の傾斜角度がトレッ
ド22の表面に対して鋭角になりすぎ、ベントホール4
4の開口部の剛性が低下して、加硫金型40の耐久性と
生産性が低下する。すなわち、ベントホール44の傾斜
角度がトレッド22の表面に対して鋭角になりすぎる
と、加硫金型40内に強度の低い部分が生じるので、加
硫金型40の使用に際して耐久性が低下したり、加硫金
型40の製造に際して加工が困難となって加硫金型40
の生産性が低下したりする虞が生じるようになる。
【0032】以上より本実施の形態の構成に従い、ベン
トスピュー34の延びる方向が規定された角度範囲内の
傾斜とされれば、加硫金型40の耐久性と生産性を維持
しつつ、型開き時のスピュー切れを防止して製造不良を
抑制することが可能となる。
【0033】一方、ベントホール44の主要部分の内径
D1及びベントスピュー34の主要部分の直径D2が
0.5mm未満では、充分なエア抜きの効果が得られず
にベア等のタイヤ外観不良が発生し、また、これらの径
が0.9mmを超えると、加硫金型40の型開きにより
ベントスピュー34が受ける力を逃がし難く、スピュー
切れを起こし易くなるので、本実施の形態では、ベント
スピュー34の主要部分の直径が、0.5〜0.9mm
の範囲の大きさとされている。
【0034】さらに、型開き方向とトレッド22の表面
の法線方向との間の角度が最大となるトレッドセンタの
部分であっても、これらの間の角度は90°となるの
で、これらの間に配置されるベントスピュー34の延び
る方向が形成する角度αと角度βの合計は実質的に90
°以下の範囲となる。
【0035】次に、本発明に係る実施例を従来例及び比
較例とそれぞれ比較する評価テストを施した結果を説明
する。先ず上記実施の形態で説明した空気入りタイヤ1
0及びこの空気入りタイヤ10を加硫する為の加硫金型
40を実施例とした。また、上記実施の形態で説明した
角度及び径の範囲内に入っていない構造であって、従来
用いられていた空気入りタイヤ及び加硫金型を従来例と
し、上記実施の形態で説明した角度及び径の範囲内に入
っていない構造であって、比較用の空気入りタイヤ及び
加硫金型を比較例とした。そして、これら実施例、従来
例及び比較例の角度α、角度β、ベントスピューの直径
D2の値を以下の表1に表す。尚、この表1において角
度α、βの単位は度であり、直径D2の単位はmmであ
る。
【0036】
【表1】
【0037】さらに、これら実施例、従来例及び比較例
にそれぞれ評価テストを実施した結果を、以下の表2に
表す。ここで評価の内容とされるのは、スピュー切れ発
生率、加硫金型の耐久性及び、加硫金型の生産性であ
り、この表2から実施例が従来例及び比較例よりも全体
として評価が高く、従来例及び比較例よりも実施例がバ
ランス良く優れていることが理解できる。
【0038】
【表2】
【0039】尚、この表2では、実施例のそれぞれの評
価における評価点を100とし、これを基準として従来
例及び比較例の評価点を指数で示しており、評価点が高
い程、評価が良いことを表している。また、この評価テ
ストで用いた各タイヤのタイヤサイズとしては、195
/65Rl5である。
【0040】一方、本実施の形態では、トレッドの陸部
としてブロックが有する構造を基に本発明を説明した
が、トレッドの陸部としてリブを有する構造としても良
い。
【0041】
【発明の効果】本発明の空気入りタイヤ及び空気入りタ
イヤ用の加硫金型は上記構成としたので、加硫金型の耐
久性と生産性を維持しつつ、型開き時のスピュー切れを
防止して製造不良を抑制できるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る空気入りタイヤを
示す断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る空気入りタイヤを
示す断面図であって、ベントスピューをトリミングする
前の状態の図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る空気入りタイヤの
製造を説明する断面図であって、(A)は加硫金型が生
タイヤに接する前の状態を示す図であり、(B)は加硫
金型が生タイヤに接して加硫している状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ 22 トレッド 34 ベントスピュー 40 加硫金型 44 ベントホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 30:00 B60C 11/04 Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ幅方向に2分割される構造の加硫
    金型により加硫成形されると共に、トレッド踏面部にベ
    ントスピューが生じる空気入りタイヤであって、 ベントスピューの延びる方向が、加硫金型の型開き方向
    に対して75°以下の角度であってトレッド踏面部の法
    線方向に対して50°以下の角度に傾斜されることを特
    徴とした空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 ベントスピューの主要部分の直径が、
    0.5〜0.9mmの範囲の大きさとされることを特徴
    とした請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 ベントスピューの延びる方向が、加硫金
    型の型開き方向に対して75°以下の角度であってトレ
    ッド踏面部の法線方向に対して50°以下の角度に傾斜
    され、 これらの角度の合計が90°以下とされることを特徴と
    した請求項1或いは請求項2記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 空気入りタイヤを加硫成形する際にタイ
    ヤ幅方向に2分割されると共に、ベントスピューを生じ
    させるベントホールの一端がトレッド踏面部を形成する
    部分に配置される構造の空気入りタイヤ用の加硫金型で
    あって、 ベントホールの延びる方向が、型開き方向に対して75
    °以下の角度であってトレッド踏面部の法線方向に対し
    て50°以下の角度に傾斜されることを特徴とした空気
    入りタイヤ用の加硫金型。
  5. 【請求項5】 ベントホールの主要部分の内径が、0.
    5〜0.9mmの範囲の大きさとされることを特徴とし
    た請求項4記載の空気入りタイヤ用の加硫金型。
  6. 【請求項6】 ベントホールの延びる方向が、型開き方
    向に対して75°以下の角度であってトレッド踏面部の
    法線方向に対して50°以下の角度に傾斜され、 これらの角度の合計が90°以下とされることを特徴と
    した請求項4或いは請求項5記載の空気入りタイヤ用の
    加硫金型。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1361042A3 (fr) * 2002-04-29 2004-12-22 Société de Technologie Michelin Moule pour pneus
JP2012101520A (ja) * 2010-11-15 2012-05-31 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ成形用金型
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