JPH05177644A - 空気入りタイヤ用金型 - Google Patents

空気入りタイヤ用金型

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Publication number
JPH05177644A
JPH05177644A JP3356737A JP35673791A JPH05177644A JP H05177644 A JPH05177644 A JP H05177644A JP 3356737 A JP3356737 A JP 3356737A JP 35673791 A JP35673791 A JP 35673791A JP H05177644 A JPH05177644 A JP H05177644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
tire
pneumatic tire
tread
molding
Prior art date
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Pending
Application number
JP3356737A
Other languages
English (en)
Inventor
Yujiro Yoshida
雄次郎 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP3356737A priority Critical patent/JPH05177644A/ja
Publication of JPH05177644A publication Critical patent/JPH05177644A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベントホールの数を減少させることにより、
金型の製作費を低減させ、金型の保守作業、並びに加硫
済のタイヤ表面のスピュー除去作業を簡略化することが
できるとともに、金型成形面と生タイヤの表面との間の
気体を容易に且つ確実に排出することのできる空気入り
タイヤ用金型を提供することである。 【構成】 加硫工程において用いられる空気入りタイヤ
用金型であって、空気入りタイヤのトレッド外面及びサ
イドウォール外面に当接してこれを成形する金型1の成
形面の少なくとも一方の成形面に、直径が 2.5mm乃至
5.0mm、高さが 0.3mm乃至 1.0mmの範囲の突起3を複数
設け、トレッド外面の金型成形面及びサイドウォール外
面の金型成形面の単位面積当たりに、突設された突起3
の占める面積の割合を20%乃至40%としたものであり、
ゴムの流れを改善し、ベントホールを通常の1/3乃至
1/5に減少させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気入りタイヤの製造
過程における加硫工程で用いられる空気入りタイヤ用金
型に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気入りタイヤの製造過程にお
ける加硫工程は、未加硫ゴムで成形された生タイヤを空
気入りタイヤ用金型に圧着し、金型の内部または外部か
ら加熱して加硫成形を行うものであり、この加硫工程に
おいて生タイヤが金型内面に当接する際、金型成形面と
生タイヤのトレッド部及びサイドウォール部等の表面と
の間に空気やガス(以下、単に気体という)が滞留しや
すく、かつ排出されにくいために、金型成形面と生タイ
ヤの表面との間に気体が封入されて残留し、加硫後にタ
イヤ表面にゴム欠損(以下、単にベアーという)を生じ
やすく、外観不良なタイヤになる恐れがあった。
【0003】従来、上記ベアーの発生を防止するため
に、金型の気体が封入されると予測される位置に、金型
内部と外部とを連通させる気体排出用の小孔即ちベント
ホールを多数設けることにより、このベントホールを通
じて封入された気体を外部に排出させる手段が用いられ
ており、例えば、直径1.5 mmのベントホールを、トレッ
ド部全周で 800〜1500個(0.3〜0.4 個/cm2)、サイドウ
ォール部全周で80〜200個(0.03〜0.1 個/cm2)設ける
ことが知られている(一例として、トレッド部に810
個、サイドウォール部に96個)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の空気入りタイヤ用金型においては、加硫中に上記ベ
ントホール内にゴムが押し出されて、加硫済のタイヤ表
面に形成される余分な細い突起部スピュー(Spew)が非
常に多数になって、除去作業に手間がかかるものであ
り、さらに、加硫終了後、金型をタイヤから外す前にス
ピューが切断されると、ベントホール内に切断されたス
ピューが詰まってこれを閉塞し、排気能力を失わせるか
ら、常時ベントホールの清掃を行わなくてはならないも
のであるが、ベントホールが多数であるために保守作業
が手間がかかるとともに、多数のベントホールを金型に
形成する加工費が高くなるという問題があった。
【0005】本発明の目的は、ベントホールの数を減少
させることにより、金型の製作費を低減させ、金型の保
守作業、並びに加硫済のタイヤ表面のスピュー除去作業
を簡略化することができるとともに、金型成形面と生タ
イヤの表面との間の気体を容易に且つ確実に排出するこ
とのできる空気入りタイヤ用金型を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の空気入りタイヤ
用金型は、加硫工程において用いられる空気入りタイヤ
用金型であって、空気入りタイヤのトレッド外面及びサ
イドウォール外面に当接してこれを成形する金型の成形
面の少なくとも一方の成形面に、直径が 2.5mm乃至 5.0
mm、高さが 0.3mm乃至 1.0mmの範囲の突起を複数設け、
トレッド外面の金型成形面及びサイドウォール外面の金
型成形面の単位面積当たりに、突設された突起の占める
面積の割合を20%乃至40%としたものであり、ゴムの流
れを改善し、ベントホールを通常の1/3乃至1/5に
減少させることができる。
【0007】
【実施例】本発明を空気入りタイヤのトレッド部及びサ
イドウォール上端のショルダー部を成形する金型に適用
した実施例について説明する。図1は本発明にかかる空
気入りタイヤ用金型の展開図、図2は同じくタイヤ軸を
含む平面による断面図、図3は加硫中の状態の断面図で
あり、環状に形成された金型1は生タイヤ6のトレッド
部60と接触するトレッド成形面10と、その両側に連続し
て設けられ、生タイヤ6のショルダー部61,61と接触す
るショルダー成形面11, 11とを内側に備え、外側にタイ
ヤ円周方向に設けられた周方向ベントグルーブ4と、タ
イヤ半径方向に設けられた径方向ベントグルーブ5とが
設けられており、金型1を貫通し、一端がトレッド成形
面10及びショルダー成形面11, 11に開口し、他端が周方
向ベントグルーブ4及び径方向ベントグルーブ5内に開
口しているベントホール2が多数(例えば、トレッド部
に 810個、ショルダー部に96個)穿設されている。
【0008】トレッド成形面10及びショルダー成形面1
1, 11に、直径が 2.5mm乃至 5.0mm、高さが 0.3mm乃至
1.0mmの範囲の突起3を立設し、トレッド成形面10及び
ショルダー成形面11, 11の単位面積当たりに、突設され
た突起の占める面積の割合を20%乃至40%の範囲にする
ことにより、生タイヤ6のトレッド部60及びショルダー
部61,61に上記突起3に対応する凹部が形成され、金型
1の突起3と生タイヤ6の凹部との間に形成される間隙
が気体通路となり、気体がこの気体通路を通って金型1
の適所に設けられたベントホール2に流れるから、気体
の排出がスムーズに行われ、ベアーを発生させることな
く、ベントホール2の数を減少させることができる。
【0009】突起3の直径が 2.5mm未満であると、金型
1の突起3と生タイヤ6の凹部との間に形成される気体
通路が短く、排気能力が低下し、ベアーの発生を抑制す
ることが困難になってベアーが発生し、 5.0mmを超える
と外観を損なう恐れがあり、高さが 0.3mm未満である
と、十分な気体通路面積を確保することができず、確実
な排気を行うことができないものであり、 1.0mmを超え
ると、気体通路の長さが大となって流路抵抗か大きくな
り、排気効率が低下する。
【0010】また、トレッド成形面10及びショルダー成
形面11, 11の単位面積当たりに、突設された突起の占め
る面積の割合を20%未満にすると、単位面積当たりのベ
ントホール2への気体通路が少なくなり、排気能力が低
下してベアーの発生を抑制することが困難になってベア
ーが発生し、40%を超えると外観を損なう。
【0011】次に、タイヤI〔165R13Rib LT〕及びタイ
ヤII〔650R16Rib LT〕の金型に本発明を適用した実験結
果を表1に示す。 〔表 1〕 165R13Rib LT 650R16Rib LT トレッド部 ショルダー部 トレッド部 ショルダー部 従来例I BH 1.5φ BH 1.5φ BH 1.8φ BH 1.8φ 810個(100) 96個(100) 590個(100) 112個(100) 突起無し 突起無し 突起無し 突起無し 従来例II BH 1.5φ BH 1.5φ BH 1.8φ BH 1.8φ 400個(49) 30個(31) 150個(25) 56個(50) 突起無し 突起無し 突起無し 突起無し 実施例 BH 1.5φ BH 1.5φ BH 1.8φ BH 1.8φ 324個(40) 24個(25) 118個(20) 32個(29) 突起 突起 突起 突起 0.2 個/cm2 0.4 個/cm2 0.2 個/cm2 0.4 個/cm2 従来例I のタイヤ ベアー無し ベアー無し ベアー無し ベアー無し 従来例II のタイヤ ベアー多数 ベアー多数 ベアー多数 ベアー多数 実施例の タイヤ ベアー無し ベアー無し ベアー無し ベアー無し なお、上記表1において、BHはベントホールで直径と
個数が示されており、括弧内の数字は従来例Iのベント
ホール個数を 100としたときのベントホール個数の割合
である。
【0012】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているか
ら以下に述べる効果を奏する。ベントホールの個数を1
/3〜1/5に減少させることができるから、加硫後の
空気入りタイヤに形成されるスピューの数が少なくな
り、スピューの除去作業が大幅に軽減される。また、金
型の突起によりトレッド表面に凹部が形成され、この凹
部により路面への吸着力が大きくなり、雨天走行時等の
ウェットグリップ(wet grip) が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる空気入りタイヤ用金型の展開図
である。
【図2】本発明にかかる空気入りタイヤ用金型のタイヤ
軸を含む平面による断面図である。
【図3】加硫中の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 空気入りタイヤ用金型 2 ベントホール 3 突起 4 周方向ベントグルーブ 5 径方向ベントグルーブ 6 生タイヤ
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:24 B29L 30:00 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加硫工程で用いられる空気入りタイヤ用
    金型であって、トレッド外面及びサイドウォール外面に
    当接してこれを成形する金型の成形面の少なくとも一方
    の成形面に、直径が 2.5mm乃至 5.0mm、高さが 0.3mm乃
    至 1.0mmの範囲の突起を複数設け、金型成形面の単位面
    積当たりの突起の面積の割合を20%乃至40%としたこと
    を特徴とする空気入りタイヤ用金型。
JP3356737A 1991-12-26 1991-12-26 空気入りタイヤ用金型 Pending JPH05177644A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3356737A JPH05177644A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 空気入りタイヤ用金型

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JP3356737A Pending JPH05177644A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 空気入りタイヤ用金型

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5800642A (en) * 1995-07-10 1998-09-01 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire, mold including vent grooves, and method
JP2006192868A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ成形用金型
CN105793025A (zh) * 2013-12-06 2016-07-20 大陆轮胎德国有限公司 用于冬季和四季车辆轮胎的硫化模具、用于生产硫化模具的方法及充气车辆轮胎
JP2019107802A (ja) * 2017-12-15 2019-07-04 Toyo Tire株式会社 トレッドモールド

Cited By (5)

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