JPH0994830A - タイヤの製造方法およびタイヤ加硫モールド - Google Patents
タイヤの製造方法およびタイヤ加硫モールドInfo
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- JPH0994830A JPH0994830A JP25256295A JP25256295A JPH0994830A JP H0994830 A JPH0994830 A JP H0994830A JP 25256295 A JP25256295 A JP 25256295A JP 25256295 A JP25256295 A JP 25256295A JP H0994830 A JPH0994830 A JP H0994830A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 モールドからタイヤを取り出すときのスピュ
ウ切断防止。 【解決手段】 タイヤの軸方向に間隔を置いてトレッド
に設けられた複数の溝によって形成された、リブやブロ
ックなどの凸部を備えたタイヤを、赤道面で上型と下型
に2分割され上下に開閉するフルモールドで加硫するタ
イヤの製造方法において (1)タイヤの該凸部に相当するモールドの凹部の、タ
イヤの該溝に相当するモールドの骨部に近接する個所
に、直径1乃至2mm程度の小さな空気抜き用のベント
・ホールを周上多数設け、(2)該ベント・ホールに
は、外気と連繋する完通ベント・ホールと外気と連繋し
ない盲ベント・ホールとが併用され、(3)タイヤ加硫
後モールドからタイヤを抜くときにスピュー切れが発生
しやすい個所には該盲ベント・ホールが形成され、加硫
時にタイヤとモールドとの間に溜まる空気を抜いてタイ
ヤを加硫することを特徴とするタイヤの製造方法。
ウ切断防止。 【解決手段】 タイヤの軸方向に間隔を置いてトレッド
に設けられた複数の溝によって形成された、リブやブロ
ックなどの凸部を備えたタイヤを、赤道面で上型と下型
に2分割され上下に開閉するフルモールドで加硫するタ
イヤの製造方法において (1)タイヤの該凸部に相当するモールドの凹部の、タ
イヤの該溝に相当するモールドの骨部に近接する個所
に、直径1乃至2mm程度の小さな空気抜き用のベント
・ホールを周上多数設け、(2)該ベント・ホールに
は、外気と連繋する完通ベント・ホールと外気と連繋し
ない盲ベント・ホールとが併用され、(3)タイヤ加硫
後モールドからタイヤを抜くときにスピュー切れが発生
しやすい個所には該盲ベント・ホールが形成され、加硫
時にタイヤとモールドとの間に溜まる空気を抜いてタイ
ヤを加硫することを特徴とするタイヤの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタイヤの製造方法お
よびタイヤ加硫モールドに関するものであり、特に、加
硫時にタイヤとモールドとの間に溜まる空気を抜くため
のベント・ホールに関するものである。
よびタイヤ加硫モールドに関するものであり、特に、加
硫時にタイヤとモールドとの間に溜まる空気を抜くため
のベント・ホールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、加硫時にタイヤとモールドと
の間に溜まる空気を抜くために、モールドに多数のベン
ト・ホールが設けられている。従来、ベント・ホール
は、加硫時にタイヤとモールドとの間に空気が溜まりや
すい、リブやブロックなどの角部に相当するモールドの
凹部の端縁から1乃至4mm程度離間した位置に設けら
れていた。
の間に溜まる空気を抜くために、モールドに多数のベン
ト・ホールが設けられている。従来、ベント・ホール
は、加硫時にタイヤとモールドとの間に空気が溜まりや
すい、リブやブロックなどの角部に相当するモールドの
凹部の端縁から1乃至4mm程度離間した位置に設けら
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、赤道面
で上型と下型に2分割され上下に開閉するフルモールド
でタイヤを加硫すると、加硫終了後モールドからタイヤ
を取り出すときに、ベント・ホールに流れ込んで形成さ
れたスピュウが切断されることがあり、そうなると、ベ
ント・ホールにゴム詰まりが生じるので、次のタイヤを
加硫する前にベント・ホールに詰まったゴムを取り除く
モールド・クリーニング作業が必要であった。赤道面で
上型と下型に2分割され上下に開閉するフルモールドで
はなく、赤道面と直角方向、すなわちタイヤの経方向に
複数個に分割された割りモールドでタイヤを加硫すれば
上記のような不具合は容易に解消されるが、コスト高で
あって安易に採用できない。
で上型と下型に2分割され上下に開閉するフルモールド
でタイヤを加硫すると、加硫終了後モールドからタイヤ
を取り出すときに、ベント・ホールに流れ込んで形成さ
れたスピュウが切断されることがあり、そうなると、ベ
ント・ホールにゴム詰まりが生じるので、次のタイヤを
加硫する前にベント・ホールに詰まったゴムを取り除く
モールド・クリーニング作業が必要であった。赤道面で
上型と下型に2分割され上下に開閉するフルモールドで
はなく、赤道面と直角方向、すなわちタイヤの経方向に
複数個に分割された割りモールドでタイヤを加硫すれば
上記のような不具合は容易に解消されるが、コスト高で
あって安易に採用できない。
【0004】本発明の目的は、上記のような不具合を解
消して、加硫終了後モールドからタイヤを取り出すとき
に、ベント・ホールに流れ込んで形成されたスピュウが
切断されることがないような、赤道面で上型と下型に2
分割され上下に開閉するフルモールドでタイヤを加硫す
るタイヤの製造方法およびタイヤ加硫モールドを提供す
ることである。
消して、加硫終了後モールドからタイヤを取り出すとき
に、ベント・ホールに流れ込んで形成されたスピュウが
切断されることがないような、赤道面で上型と下型に2
分割され上下に開閉するフルモールドでタイヤを加硫す
るタイヤの製造方法およびタイヤ加硫モールドを提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明によるタイヤの製造方法は、タイヤの軸方向
に間隔を置いてトレッドに設けられた複数の溝によって
形成された、リブやブロックなどの凸部を備えたタイヤ
を、赤道面で上型と下型に2分割され上下に開閉するフ
ルモールドで加硫するタイヤの製造方法において (1)タイヤの該凸部に相当するモールドの凹部の、タ
イヤの該溝に相当するモールドの骨部に近接する個所
に、直径1乃至2mm程度の小さな空気抜き用のベント
・ホールを周上多数設け、(2)該ベント・ホールに
は、外気と連繋する完通ベント・ホールと外気と連繋し
ない盲ベント・ホールとが併用され、(3)タイヤ加硫
後モールドからタイヤを抜くときにスピュー切れが発生
しやすい個所には該盲ベント・ホールが形成され、加硫
時にタイヤとモールドとの間に溜まる空気を抜いてタイ
ヤを加硫することを特徴とするタイヤの製造方法であ
る。本発明によるタイヤの製造方法では、上記のよう
に、スピュー切れが発生しやすい個所には盲ベント・ホ
ールが形成されているので、加硫終了後モールドを上下
に開くときにスピュウが切断されることなくタイヤをモ
ールドから取り外すことが可能となった。
め、本発明によるタイヤの製造方法は、タイヤの軸方向
に間隔を置いてトレッドに設けられた複数の溝によって
形成された、リブやブロックなどの凸部を備えたタイヤ
を、赤道面で上型と下型に2分割され上下に開閉するフ
ルモールドで加硫するタイヤの製造方法において (1)タイヤの該凸部に相当するモールドの凹部の、タ
イヤの該溝に相当するモールドの骨部に近接する個所
に、直径1乃至2mm程度の小さな空気抜き用のベント
・ホールを周上多数設け、(2)該ベント・ホールに
は、外気と連繋する完通ベント・ホールと外気と連繋し
ない盲ベント・ホールとが併用され、(3)タイヤ加硫
後モールドからタイヤを抜くときにスピュー切れが発生
しやすい個所には該盲ベント・ホールが形成され、加硫
時にタイヤとモールドとの間に溜まる空気を抜いてタイ
ヤを加硫することを特徴とするタイヤの製造方法であ
る。本発明によるタイヤの製造方法では、上記のよう
に、スピュー切れが発生しやすい個所には盲ベント・ホ
ールが形成されているので、加硫終了後モールドを上下
に開くときにスピュウが切断されることなくタイヤをモ
ールドから取り外すことが可能となった。
【0006】上記目的を達成するため、本発明によるタ
イヤ加硫モールドは、タイヤの軸方向に間隔を置いてト
レッドに設けられた複数の溝によって形成された、リブ
やブロックなどの凸部を備えたタイヤを加硫する、赤道
面で上型と下型に2分割され上下に開閉するフルモール
ドにおいて (1)タイヤの該凸部に相当するモールドの凹部の、タ
イヤの該溝に相当するモールドの骨部に近接する個所
に、直径1乃至2mm程度の小さな空気抜き用のベント
・ホールが周上多数設けられ、(2)該ベント・ホール
には、外気と連繋する完通ベント・ホールと外気と連繋
しない盲ベント・ホールとが併用され、(3)タイヤ加
硫後モールドからタイヤを抜くときにスピュー切れが発
生しやすい個所には該盲ベント・ホールが形成されてい
ることを特徴とするタイヤ加硫モールドである。本発明
によるタイヤ加硫モールドでは、上記のように、スピュ
ー切れが発生しやすい個所には盲ベント・ホールが形成
されているので、加硫終了後モールドを上下に開くとき
にスピュウが切断されることなくタイヤをモールドから
取り外すことが可能となった。
イヤ加硫モールドは、タイヤの軸方向に間隔を置いてト
レッドに設けられた複数の溝によって形成された、リブ
やブロックなどの凸部を備えたタイヤを加硫する、赤道
面で上型と下型に2分割され上下に開閉するフルモール
ドにおいて (1)タイヤの該凸部に相当するモールドの凹部の、タ
イヤの該溝に相当するモールドの骨部に近接する個所
に、直径1乃至2mm程度の小さな空気抜き用のベント
・ホールが周上多数設けられ、(2)該ベント・ホール
には、外気と連繋する完通ベント・ホールと外気と連繋
しない盲ベント・ホールとが併用され、(3)タイヤ加
硫後モールドからタイヤを抜くときにスピュー切れが発
生しやすい個所には該盲ベント・ホールが形成されてい
ることを特徴とするタイヤ加硫モールドである。本発明
によるタイヤ加硫モールドでは、上記のように、スピュ
ー切れが発生しやすい個所には盲ベント・ホールが形成
されているので、加硫終了後モールドを上下に開くとき
にスピュウが切断されることなくタイヤをモールドから
取り外すことが可能となった。
【0007】上記目的を達成するため、本発明では、ト
レッドを幅方向におよそ3等分に分割し、トレッド両側
部とトレッド中央部に区分したときに、トレッド中央部
でスピュー切れが発生しやすいので、ベント・ホールの
うち少なくともトレッド中央部に位置するベント・ホー
ルを盲ベント・ホールで形成することが好ましい。ま
た、ベアーを発生させずにスピュー形成を最小限度に抑
えるために、盲ベント・ホールの深さが30乃至40m
m程度であることが好ましい。
レッドを幅方向におよそ3等分に分割し、トレッド両側
部とトレッド中央部に区分したときに、トレッド中央部
でスピュー切れが発生しやすいので、ベント・ホールの
うち少なくともトレッド中央部に位置するベント・ホー
ルを盲ベント・ホールで形成することが好ましい。ま
た、ベアーを発生させずにスピュー形成を最小限度に抑
えるために、盲ベント・ホールの深さが30乃至40m
m程度であることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に従う実施例のタイヤ加硫
モールドによって製造されたタイヤと従来例のタイヤ加
硫モールドによって製造されたタイヤを以下図面を参照
して詳細に説明する。タイヤ・サイズはいずれも10.
00R20である。
モールドによって製造されたタイヤと従来例のタイヤ加
硫モールドによって製造されたタイヤを以下図面を参照
して詳細に説明する。タイヤ・サイズはいずれも10.
00R20である。
【0009】図1は、本発明に従う実施例の、赤道面で
上型と下型に2分割され上下に開閉するフルモールドで
加硫されたタイヤのトレッド・パターン(一部正面図)
である。タイヤの軸方向に間隔を置いてトレッドに設け
られた4本の周方向に延びるジグザグ溝1、2によって
5本のリブ3が形成されている。ジグザグ溝1とジグザ
グ溝2によって挟まれて形成されたリブ3には横方向に
延びるサイプ4が形成されているので、事実上はブロッ
ク・タイプのリブである。本発明に従う実施例では、タ
イヤの凸部(リブ3)に相当するモールドの凹部の、タ
イヤの溝1、2に相当するモールドの骨部に近接する個
所に、直径1.2mmの小さな空気抜き用のベント・ホ
ールが周上多数設けられ、ベント・ホールには、外気と
連繋する完通ベント・ホールと外気と連繋しない盲ベン
ト・ホールとが併用され、タイヤ加硫後モールドからタ
イヤを抜くときにスピュー切れが発生しやすい個所には
盲ベント・ホールが形成され、加硫時にタイヤとモール
ドとの間に溜まる空気を抜いてタイヤが加硫される。本
実施例では、トレッド幅TWをおよそ3等分に分割し、
トレッド両側部TSとトレッド中央部TCに区分したと
きに、タイヤ加硫終了後モールドからタイヤを抜くとき
にスピュー切れが発生しやすい個所であるトレッド中央
部TCに位置するベント・ホールが、深さ30mmの盲
ベント・ホールで形成されている。上記実施例のモール
ドで加硫されたタイヤのトレッドには、図1に示す如
く、上記空気抜き用のベント・ホールによって多数のス
ピュー5、6が加硫時に形成されている。トレッド両側
部TSのスピュー5は外気と連繋する完通ベント・ホー
ルによって形成され、トレッド中央部TCに位置するス
ピュー6は外気と連繋しない盲ベント・ホールによって
形成されている。
上型と下型に2分割され上下に開閉するフルモールドで
加硫されたタイヤのトレッド・パターン(一部正面図)
である。タイヤの軸方向に間隔を置いてトレッドに設け
られた4本の周方向に延びるジグザグ溝1、2によって
5本のリブ3が形成されている。ジグザグ溝1とジグザ
グ溝2によって挟まれて形成されたリブ3には横方向に
延びるサイプ4が形成されているので、事実上はブロッ
ク・タイプのリブである。本発明に従う実施例では、タ
イヤの凸部(リブ3)に相当するモールドの凹部の、タ
イヤの溝1、2に相当するモールドの骨部に近接する個
所に、直径1.2mmの小さな空気抜き用のベント・ホ
ールが周上多数設けられ、ベント・ホールには、外気と
連繋する完通ベント・ホールと外気と連繋しない盲ベン
ト・ホールとが併用され、タイヤ加硫後モールドからタ
イヤを抜くときにスピュー切れが発生しやすい個所には
盲ベント・ホールが形成され、加硫時にタイヤとモール
ドとの間に溜まる空気を抜いてタイヤが加硫される。本
実施例では、トレッド幅TWをおよそ3等分に分割し、
トレッド両側部TSとトレッド中央部TCに区分したと
きに、タイヤ加硫終了後モールドからタイヤを抜くとき
にスピュー切れが発生しやすい個所であるトレッド中央
部TCに位置するベント・ホールが、深さ30mmの盲
ベント・ホールで形成されている。上記実施例のモール
ドで加硫されたタイヤのトレッドには、図1に示す如
く、上記空気抜き用のベント・ホールによって多数のス
ピュー5、6が加硫時に形成されている。トレッド両側
部TSのスピュー5は外気と連繋する完通ベント・ホー
ルによって形成され、トレッド中央部TCに位置するス
ピュー6は外気と連繋しない盲ベント・ホールによって
形成されている。
【0010】従来例のタイヤ加硫モールドは、タイヤの
赤道面側のベント・ホールがすべて外気と連繋する完通
ベント・ホールによって形成されていることを除き、上
記実施例1のタイヤ加硫モールドとほぼ同じである。
赤道面側のベント・ホールがすべて外気と連繋する完通
ベント・ホールによって形成されていることを除き、上
記実施例1のタイヤ加硫モールドとほぼ同じである。
【0011】比較例1のタイヤ加硫モールドは、トレッ
ド中央部TCに位置するベント・ホールが、深さ10m
mの盲ベント・ホールで形成されていることを除き、上
記実施例1のタイヤ加硫モールドとほぼ同じである。比
較例2のタイヤ加硫モールドは、トレッド中央部TCに
位置するベント・ホールが、深さ20mmの盲ベント・
ホールで形成されていることを除き、上記実施例1のタ
イヤ加硫モールドとほぼ同じである。
ド中央部TCに位置するベント・ホールが、深さ10m
mの盲ベント・ホールで形成されていることを除き、上
記実施例1のタイヤ加硫モールドとほぼ同じである。比
較例2のタイヤ加硫モールドは、トレッド中央部TCに
位置するベント・ホールが、深さ20mmの盲ベント・
ホールで形成されていることを除き、上記実施例1のタ
イヤ加硫モールドとほぼ同じである。
【0012】上記実施例、従来例および比較例1乃至2
のモールドを使用して、それぞれタイヤを10本製造し
てスピュー切断およびベアー発生状況を試験した。その
結果、上記実施例のモールドを使用して製造されたタイ
ヤではスピュー切断およびベアーが全く発生しなかった
が、従来例のモールドを使用して製造されたタイヤでは
ベアーが発生しなかったが、10本中5本のタイヤでス
ピュー切断が発生していた。また、比較例1のモールド
を使用して製造されたタイヤではスピュー切断は発生し
なかったが、10本中6本のタイヤでかなり大きなベア
ーが発生し、比較例2のモールドを使用して製造された
タイヤではベアーが若干改良されたが、10本中3本の
タイヤで小さなベアーが発生していた。
のモールドを使用して、それぞれタイヤを10本製造し
てスピュー切断およびベアー発生状況を試験した。その
結果、上記実施例のモールドを使用して製造されたタイ
ヤではスピュー切断およびベアーが全く発生しなかった
が、従来例のモールドを使用して製造されたタイヤでは
ベアーが発生しなかったが、10本中5本のタイヤでス
ピュー切断が発生していた。また、比較例1のモールド
を使用して製造されたタイヤではスピュー切断は発生し
なかったが、10本中6本のタイヤでかなり大きなベア
ーが発生し、比較例2のモールドを使用して製造された
タイヤではベアーが若干改良されたが、10本中3本の
タイヤで小さなベアーが発生していた。
【0013】
【発明の効果】上記の結果から、本発明に従う実施例は
従来例や比較例と比べて、スピュー切断およびベアーが
発生しにくいことが分かる。
従来例や比較例と比べて、スピュー切断およびベアーが
発生しにくいことが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うタイヤ加硫モールドによって製造
されたタイヤのトレッド・パターン(一部正面図)であ
る。
されたタイヤのトレッド・パターン(一部正面図)であ
る。
1 周方向ジグザグ溝 2 周方向ジグザグ溝 3 周方向リブ 4 横方向サイプ 5 スピュー 6 スピュー TW トレッド幅 TS トレッド両側部 TC トレッド中央部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 30:00
Claims (6)
- 【請求項1】 タイヤの軸方向に間隔を置いてトレッド
に設けられた複数の溝によって形成された、リブやブロ
ックなどの凸部を備えたタイヤを、赤道面で上型と下型
に2分割され上下に開閉するフルモールドで加硫するタ
イヤの製造方法において (1)タイヤの該凸部に相当するモールドの凹部の、タ
イヤの該溝に相当するモールドの骨部に近接する個所
に、直径1乃至2mm程度の小さな空気抜き用のベント
・ホールを周上多数設け、(2)該ベント・ホールに
は、外気と連繋する完通ベント・ホールと外気と連繋し
ない盲ベント・ホールとが併用され、(3)タイヤ加硫
後モールドからタイヤを抜くときにスピュー切れが発生
しやすい個所には該盲ベント・ホールが形成され、加硫
時にタイヤとモールドとの間に溜まる空気を抜いてタイ
ヤを加硫することを特徴とするタイヤの製造方法。 - 【請求項2】 トレッドを幅方向におよそ3等分に分割
し、トレッド両側部とトレッド中央部に区分したとき
に、該ベント・ホールのうち少なくともトレッド中央部
に位置するベント・ホールを該盲ベント・ホールで形成
することを特徴とする請求項1記載のタイヤ製造方法。 - 【請求項3】 該盲ベント・ホールの深さが30乃至4
0mm程度であることを特徴とする請求項1乃至2記載
のタイヤ製造方法。 - 【請求項4】 タイヤの軸方向に間隔を置いてトレッド
に設けられた複数の溝によって形成された、リブやブロ
ックなどの凸部を備えたタイヤを加硫する、赤道面で上
型と下型に2分割され上下に開閉するフルモールドにお
いて (1)タイヤの該凸部に相当するモールドの凹部の、タ
イヤの該溝に相当するモールドの骨部に近接する個所
に、直径1乃至2mm程度の小さな空気抜き用のベント
・ホールが周上多数設けられ、(2)該ベント・ホール
には、外気と連繋する完通ベント・ホールと外気と連繋
しない盲ベント・ホールとが併用され、(3)タイヤ加
硫後モールドからタイヤを抜くときにスピュー切れが発
生しやすい個所には該盲ベント・ホールが形成されてい
ることを特徴とするタイヤ加硫モールド。 - 【請求項5】 トレッドを幅方向におよそ3等分に分割
し、トレッド両側部とトレッド中央部に区分したとき
に、該ベント・ホールのうち少なくともトレッド中央部
に位置するベント・ホールが該盲ベント・ホールで形成
されていることを特徴とする請求項4記載のタイヤ加硫
モールド。 - 【請求項6】 該盲ベント・ホールの深さが30乃至4
0mm程度であることを特徴とする請求項4乃至5記載
のタイヤ加硫モールド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25256295A JPH0994830A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | タイヤの製造方法およびタイヤ加硫モールド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25256295A JPH0994830A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | タイヤの製造方法およびタイヤ加硫モールド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0994830A true JPH0994830A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17239107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25256295A Pending JPH0994830A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | タイヤの製造方法およびタイヤ加硫モールド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0994830A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008188883A (ja) * | 2007-02-05 | 2008-08-21 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | タイヤ加硫成形用金型 |
JP2013256153A (ja) * | 2012-06-11 | 2013-12-26 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP25256295A patent/JPH0994830A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008188883A (ja) * | 2007-02-05 | 2008-08-21 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | タイヤ加硫成形用金型 |
JP2013256153A (ja) * | 2012-06-11 | 2013-12-26 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040622 |