JP2008087428A - タイヤ用モールドの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤにベアーが生じにく、形状自由度が高く、かつベース24の厚みの不均一が抑制されたモールドの提供。
【解決手段】複数の第一金属片26が、仮ベース34に立設される。これら第一金属片26と仮ベース34とが、鋳型の中にセットされる。この鋳型に、溶融金属が鋳込まれる。溶融金属は、第一金属片26とこの第一金属片26に隣接する他の第一金属片26との間に充填される。溶融金属が凝固し、鋳物42が得られる。溶融金属の凝固により、ベース24及び第二金属片28が形成される。凝固及び冷却の収縮により、第一金属片26と第二金属片28との間にスリットが形成される。鋳物42が切断され、ブロック44が得られる。このブロック44に切削加工が施され、セグメントのピースが得られる。
【選択図】図6

Description

本発明は、タイヤの成形・加硫工程に用いられるモールドの製造方法に関する。
タイヤの成形・加硫工程では、モールドが用いられている。モールドは、割モールドとツーピースモールドとに大別される。成形・加硫工程では、予備成形されたグリーンタイヤが、モールドに投入される。このグリーンタイヤは、モールドとブラダーとに囲まれたキャビティにおいて、加圧されつつ加熱される。加圧と加熱とにより、グリーンタイヤのゴム組成物がキャビティ内を流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。加圧の際、モールドのキャビティ面とグリーンタイヤとの間にエアーが残留すると、タイヤの表面にベアーが形成される。ベアーは、タイヤの品質を低下させる。一般的なモールドは、ベントホールを備えている。このベントホールを通じて、エアーが排出される。
特開平7−24843号公報には、メインブロックと、このメインブロックの材質とは異なる材質からなるプレートとを備えたモールドが開示されている。このプレートは、多孔質材料からなる。このプレートにより、エアーが排出される。
割モールドは、円弧状のトレッドセグメントを備えている。多数のトレッドセグメントが並べられることで、リング状のキャビティ面が形成される。セグメントは、鋳型が用いられた重力鋳造又は低圧鋳造によって得られる。金属製鋳型が用いられた精密鋳造(いわゆるダイキャスト)により、セグメントが得られることもある。
セグメントの、隣接するセグメントに当接する面は、「分割面」と称されている。分割面とこの分割面に隣接する他の分割面との間には、微小な間隙が生じる。この間隙を通じて、エアーが排出される。この排出により、ベアーが防止される。
特開平11−198145号公報には、セグメントが多数のピースを備えたモールドが開示されている。このモールドでは、多数のピースが並べられることで、円弧状のキャビティ面が形成される。ピースの、隣接するピースに当接する面も、「分割面」と称されている。分割面とこの分割面に隣接する他の分割面との間には、微小な間隙が生じる。この間隙を通じても、エアーが排出される。
分割面同士の間隙を通じてエアーが排出されるモールドでは、分割面の近傍のエアーは十分に排出される。しかし、分割面から遠い箇所では、エアーの残留が原因でベアーが発生しやすい。
セグメントが母材とこの母材に埋設されたコアとからなるモールドも、提案されている。コアは、鋳ぐるみによって母材に埋設される。母材とコアとの間には、微小なスリットが生じている。このモールドでは、分割面の間隙のみならず、スリットからもエアーが排出される。このモールドでは、分割面から遠い箇所でのベアーも抑制される。
特開平7−24843号公報 特開平11−198145号公報
母材とコアとの間にスリットを備えたセグメントの重力鋳造及び低圧鋳造には、極めて手間がかかる。しかも、このセグメントでは、凹凸模様の寸法精度が不十分である。精密鋳造(ダイキャスト)によれば、スリットを備えたセグメントが、簡便にかつ精度良く得られうる。しかし、精密鋳造では金属製鋳型が破壊されることなくセグメントが取り出される必要があるので、脱型容易な形状の凹凸模様を備えたセグメントのみが製作されうる。精密鋳造では、セグメントの形状が制約される。
本出願人は、特願2005−320566において、タイヤ用モールドの製造方法を提案している。この製造方法は、
(1)複数の第一金属片が互いに間隔を隔てて配置される工程、
(2)第一金属片同士の間に第二金属片が配置されてブロックが得られる工程
及び
(3)この第一金属片及び第二金属片が切削されて、ブロックの表面に凹凸模様が形成さ れる工程
を含む。この製造方法では、切削により凹凸模様が形成されるので、形状自由度が高いモールドが簡便に得られる。このモールドは、ベースと、このベースから起立する複数の第一金属片及び複数の第二金属片とからなる。このモールドでは、第一金属片と第二金属片との間のスリットを通じてエアーが排出される。
タイヤは円形であるため、セグメントの背面は円弧状に湾曲している。特願2005−320566に開示された製造方法では矩形の第一金属片が用いられているので、ベースの厚みが不均一である。厚みの不均一は、熱伝導の不均一を招来する。特に、第一金属片の材質がベースの材質と異なるとき、熱伝導の不均一が生じやすい。局部的に薄いベースは、強度に劣る。第一金属片の周方向距離が大きい場合、この第一金属片がベースから露出することもある。
一端が湾曲した第一金属片が用いられ、この一端がベースに差し込まれれば、厚みの不均一は生じない。しかし、この第一金属片を固定するためのベースの加工には、困難が伴う。
本発明の目的は、タイヤにベアーが生じにく、かつベースの厚みの不均一が抑制されたモールドの提供にある。
本発明に係るタイヤ用モールドの製造方法は、
前端が凸状に湾曲した複数の第一金属片が、互いに間隔を隔てて仮ベースに立設される工程、
これら第一金属片と仮ベースとが鋳型の中にセットされる工程、
この鋳型に溶融金属が鋳込まれて、第一金属片とこの第一金属片に隣接する他の第一金属片との間にこの溶融金属が充填される工程、
この溶融金属が凝固して、第一金属片とこの第一金属片に隣接する他の第一金属片との間に第二金属片を備えた鋳物が得られる工程、
この鋳物から仮ベースを含む部分が除去されてブロックが得られる工程
及び
このブロックが切削されて、キャビティ面を有するピースが得られる工程
を含む。キャビティ面が凹凸模様を有してもよい。
好ましくは、第一金属片は突起を備える。この突起は、第二金属片を構成する溶融金属に囲まれる位置に設けられる。この突起により、第二金属片からの第一金属片の脱落が阻止される。第一金属片が穴を備えてもよい。この穴は、第二金属片を構成する溶融金属が流入する位置に設けられる。この穴により、第二金属片からの第一金属片の脱落が阻止される。
この製造方法で得られたモールドでは、第一金属片と第二金属片との間のスリットを通じてエアーが排出される。この排出により、ベアーが抑制される。この製造方法では、前端が凸状に湾曲した第一金属片が用いられるので、ベースの厚みの不均一が抑制される。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る製造方法で得られたタイヤ用モールド2の一部が示された平面図である。図2は、図1のII−II線に沿った拡大断面図である。このモールド2は、多数のトレッドセグメント4と、上下一対のサイドプレート6と、上下一対のビードリング8とを備えている。セグメント4の平面形状は、実質的に円弧状である。多数のセグメント4が、リング状に連結される。セグメント4の数は、通常3以上20以下である。サイドプレート6及びビードリング8は、実質的にリング状である。このモールド2は、いわゆる「割モールド」である。
図3は、図1のモールド2のセグメント4が示された斜視図である。このセグメント4は、ホルダー10とピース12とからなる。ピース12は、ホルダー10に装着されてる。ホルダー10に、複数のピース12が装着されてもよい。
図4は、図3のセグメント4のピース12が示された拡大斜視図である。この図4において上下方向は、モールド2の軸方向である。ピース12は、キャビティ面14、2つの分割面16及び背面18を備えてる。このキャビティ面14は、凸部20と凹部22とを備えている。凸部20は、筋山状である。この凸部20は、タイヤのトレッドの溝に対応する。凹部22は、タイヤのトレッドのブロックに対応する。この凸部20及び凹部22により、タイヤにトレッドパターンが形成される。凸部20及び凹部22の形状は、トレッドパターンに応じて、適宜決定される。なお図2では、凸部20及び凹部22の図示が省略されている。
ピース12は、ベース24、第一金属片26及び第二金属片28からなる。第二金属片28は、ベース24と一体である。第一金属片26と第二金属片28とは、軸方向において交互に配置されている。第一金属片26と第二金属片28との間には、スリット30が形成されている。スリット30の幅は、1μmから30μmである。スリット30は、一方の分割面16から他方の分割面16にまで至っている。スリット30はまた、キャビティ面14に露出している。なお図2では、ベース24、第一金属片26、第二金属片28及びスリット30の図示が省略されている。
このモールド2が用いられたタイヤ製造方法では、まず、予備成形工程によってグリーンタイヤ32が得られる。次に、モールド2が開いておりブラダーが収縮している状態で、グリーンタイヤ32がモールド2に投入される。この段階では、グリーンタイヤ32のゴム組成物は未架橋状態である。次に、モールド2が締められ、ブラダーが膨張する。グリーンタイヤ32はブラダーによってモールド2のキャビティ面14に押しつけられ、加圧される。この状態のグリーンタイヤ32が、図2に示されている。同時にグリーンタイヤ32は、加熱される。加圧と加熱とによりゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。グリーンタイヤ32が加圧及び加熱される工程は、成形・加硫工程と称される。
前述の通り、スリット30はキャビティ面14に露出しているので、成形・加硫工程において、グリーンタイヤ32とキャビティ面14との間のエアーはスリット30を通じて移動する。エアーは分割面16に至り、排出される。この排出により、ベアーが防止される。このモールド2では、ベントホールが設けられなくても、エアーが排出されうる。ベントホールを有さないモールド2により、スピューがないタイヤが得られる。このタイヤは、外観及び初期グリップ性能に優れる。スリット30と共に、少数のベントホールが設けられてもよい。
図5には、第一金属片26と仮ベース34とが示されている。この例では、5個の第一金属片26が、互いに間隔を隔てて配置されている。この第一金属片26の前端36は、凸状に湾曲している。前端36の典型的な形状は、円弧である。第一金属片26の後端38は、平坦面である。仮ベース34は、4個の溝40を備えている。この溝40に、第一金属片26の後端38が差し込まれている。後端38が平坦面なので、溝40の形状はシンプルである。第一金属片26が、仮ベース34と一体的に形成されてもよい。一体的な形成の方法としては、鋳造又は削り出しが挙げられる。
これら第一金属片26と仮ベース34とは、鋳型の中にセットされる。この鋳型に、溶融金属が鋳込まれる。重力鋳造法又は低圧鋳造法が採用されうる。溶融金属は、第一金属片26とこの第一金属片26に隣接する他の第一金属片26との間に充填される。溶融金属はさらに、第一金属片26及び仮ベース34の周囲にも充填される。この溶融金属が凝固し、鋳物が得られる。
図6には、図5の第一金属片26及び仮ベース34を含む鋳物42が示されている。鋳物42は、直方体である。この鋳物42は、ベース24及び第二金属片28を含んでいる。ベース24及び第二金属片28は、溶融金属の凝固により得られる。ベース24と第二金属片28とは、一体的に形成されている。第二金属片28は、第一金属片26とこの第一金属片26に隣接する他の第一金属片26との間に位置している。凝固及び冷却の収縮により、第一金属片26と第二金属片28との間にスリット30(図4参照)が形成される。この鋳物42が、図6に示された二点鎖線に沿って切断される。鋳物42は、2つに分割される。仮ベース34を含む部分は、廃棄される。残余の部分は、ブロック44である。
図7は、ブロック44が示された斜視図である。このブロック44の上面47に切削加工が施される。切削加工により、ブロック44の上面47に、図4に示される凹凸模様を備えたキャビティ面14が形成される。この製造方法では、凹凸模様が直彫りされる。典型的な切削加工は、工具による切削である。切削加工が、高エネルギー密度加工によってなされてもよい。高エネルギー密度加工の具体例としては、電解加工、放電加工、ワイヤーカット放電加工、レーザ加工及び電子ビーム加工が挙げられる。凹凸模様が直彫りされるので、この凹凸模様の形状の自由度は高い。この凹凸模様では、寸法精度が高い。ブロック44にはさらに、図7に示された二点鎖線に沿った切削がなされる。この切削により、背面18が形成される。この方法により、図4に示されたピース12が得られる。このピース12がホルダー10に装着されて、セグメント4が得られる。
図8は、図4のVIII−VIII線に沿った断面図である。図8には、ベース24及び第一金属片26が示されている。ベース24の背面18の断面形状は、円弧である。第一金属片26の前端36の断面形状も、円弧である。もし第一金属片26が矩形であるなら、その前端36の位置は図8における二点鎖線に一致する。この場合、ベース24の厚みは周方向において不均一である。不均一な厚みは、熱伝導の不均一を招来する。前端36が、背面18に露出することもあり得る。本発明では、第一金属片26の前端36が凸状(特には円弧形状)なので、ベース24の厚みの不均一が抑制される。このモールド2では、均一な熱伝導が達成されうる。理想的には、背面18の円弧と前端36の円弧とは、同心である。
ベース24及び第二金属片28の材質としては、鋼、アルミニウム合金等が挙げられる。強度の観点からは、鋼が好ましい。凹凸模様の加工容易及び軽量の観点からは、アルミニウム合金が好ましい。
第一金属片26の材質としては、鋼、アルミニウム合金等が挙げられる。凹凸模様の加工容易の観点から、アルミニウム合金が好ましい。第一金属片26の材質と第二金属片28の材質とが同一であってもよく、異なっていてもよい。凹凸模様の加工容易の観点からは、両者が同一であることが好ましい。溶融金属の鋳込みによっても第一金属片26が溶融しないとの観点からは、両者が異なることが好ましい。具体的には、第一金属片26の融点が第二金属片28の融点よりも高いことが好ましい。
エアーの残留が生じやすい箇所にスリット30が設けられることが、好ましい。互いに厚みの異なる複数の第一金属片26が用いられることにより、スリット30の位置が調整されうる。互いに厚みの異なる複数の第二金属片28が形成されることによっても、スリット30の位置が調整されうる。
ブロック44の切削加工により、凹凸模様を有さないキャビティ面が形成されてもよい。このキャビティ面を有するモールドにより、スリックタイヤが得られる。このスリックタイヤの成形・加硫工程でも、スリットを通じてエアーが排出される。このモールドでも、ベントホールの数が抑制されうる。このモールドにより、スピューの少ないスリックタイヤが得られる。このスリックタイヤは、初期グリップ性能に優れる。
凹凸模様を有さないモールドにより、プレーンタイヤが得られてもよい。このプレーンタイヤでも、スピューが抑制される。このプレーンタイヤの表面がカットされて、凹凸模様が形成される。スピューが少ないので、このプレーンタイヤのカットは容易である。
図9は、本発明の他の実施形態に係る製造方法に用いられる第一金属片46が示された斜視図である。この第一金属片46は、ボス48を備えている。鋳型に鋳込まれた溶融金属は、このボス48を囲む。この溶融金属が凝固することで、第二金属片(図示されず)が形成される。ボス48は、第二金属片に入り込む。ボス48のアンカー効果により、第二金属片からの第一金属片46の脱落が防止される。第一金属片46がボス48以外の突起を備えてもよい。
図10は、本発明のさらに他の実施形態に係る製造方法に用いられる第一金属片50が示された斜視図である。この第一金属片50は、穴52を備えている。鋳型に鋳込まれた溶融金属は、この穴52に流入する。この溶融金属が凝固することで、突起を備えた第二金属片が得られる。突起は、第一金属片50の穴52に入り込む。突起のアンカー効果により、第二金属片からの第一金属片50の脱落が防止される。
図11は、本発明のさらに他の実施形態に係る製造方法に用いられる第一金属片54が示された斜視図である。図11には、仮ベースとしてのスペーサー56も示されている。スペーサー56は、第一金属片54とこの第一金属片54に隣接する他の第一金属片54との間に位置している。第一金属片54は、溶接等によりスペーサー56に固定されている。スペーサー56により、複数の第一金属片54が互いに間隔を隔てて配置されている。これら第一金属片54及びスペーサー56が、鋳型の中にセットされる。この鋳型に、溶融金属が鋳込まれる。この溶融金属が凝固し、鋳物が得られる。溶融金属は、ベース及び第二金属片を形成する。第一金属片54と第二金属片との間には、スリットが形成される。この鋳物から、スペーサー56を含む部分が除去されて、ブロックが得られる。このブロックが切削されて、ピースが得られる。
図12は、本発明のさらに他の実施形態に係る製造方法で得られたモールド58が示された平面図である。このモールド58は、ツーピースモールドである。このモールド58は、下型60と上型とを備えている。図12には、下型60のみが示されている。このモールド58は、ピース62とシェル64とを備えている。ピース62は、シェル64に固定されている。ピース62は、円弧状である。多数のピース62がリング状に連結されている。
図13は、図12のモールド58のピース62が示された拡大斜視図である。ピース62は、キャビティ面65を備えてる。このキャビティ面65は、凸部66と凹部68とを備えている。凸部66は、筋山状である。この凸部66は、タイヤのトレッドの溝に対応する。凹部68は、タイヤのトレッドのブロックに対応する。この凸部66及び凹部68により、タイヤにトレッドパターンが形成される。
このピース62は、ベース70、第一金属片72及び第二金属片74からなる。第一金属片72と第二金属片74とは、軸方向において交互に配置されている。第一金属片72と第二金属片74との間には、スリット76が形成されている。スリット76の幅は、1μmから30μm程度である。スリット76は、キャビティ面65に露出している。このピース62においても、キャビティ面65とグリーンタイヤとの間に存在するエアーが、スリット76を通じて排出される。排出により、ベアーが防止される。
このピース62の製作では、複数の第一金属片72が互いに間隔を隔てて仮ベース(図示されず)に立設される。この第一金属片72の前端は、凸状に湾曲している。これら第一金属片72及び仮ベースが、鋳型の中にセットされる。この鋳型に、溶融金属が鋳込まれる。この溶融金属が凝固し、鋳物が得られる。溶融金属は、ベース70及び第二金属片74を形成する。第一金属片72と第二金属片74との間には、スリット76が形成される。この鋳物から、仮ベースを含む部分が除去されて、ブロックが得られる。このブロックが切削されて、ピース62が得られる。このピース62の厚みは、周方向において均一である。この製造方法でも、ブロックの切削加工は不要である。
ブロックの切削により、凸部66及び凹部68を有さないキャビティ面が形成されてもよい。このキャビティ面を有するモールドにより、スリックタイヤ又はプレーンタイヤが得られる。
本発明に係るモールドは、種々のタイヤの製造に適している。
図1は、本発明の一実施形態に係る製造方法で得られたタイヤ用モールドの一部が示された平面図である。 図2は、図1のII−II線に沿った拡大断面図である。 図3は、図1のモールドのセグメントが示された斜視図である。 図4は、図3のセグメントのピースが示された拡大斜視図である。 図5は、図1のモールドの製造に用いられる第一金属片及び仮ベースが示された斜視図である。 図6は、図5の第一金属片及び仮ベースを含む鋳物が示された斜視図である。 図7は、図6の鋳物から得られたブロックが示された斜視図である。 図8は、図4のVIII−VIII線に沿った断面図である。 図9は、本発明の他の実施形態に係る製造方法に用いられる第一金属片が示された斜視図である。 図10は、本発明のさらに他の実施形態に係る製造方法に用いられる第一金属片が示された斜視図である。 図10は、本発明のさらに他の実施形態に係る製造方法に用いられる第一金属片が示された斜視図である。 図12は、本発明のさらに他の実施形態に係る製造方法で得られたモールドが示された平面図である。 図13は、図12のモールドのピースが示された拡大斜視図である。
符号の説明
2、58・・・モールド
4・・・セグメント
6・・・サイドプレート
8・・・ビードリング
10・・・ホルダー
12・・・ピース
14、65・・・キャビティ面
16・・・分割面
18・・・背面
20、66・・・凸部
22、68・・・凹部
24、70・・・ベース
26、46、50、54、72・・・第一金属片
28、74・・・第二金属片
30、76・・・スリット
34・・・仮ベース
36・・・前端
38・・・後端
40・・・溝
42・・・鋳物
44・・・ブロック
48・・・ボス
52・・・穴
56・・・スペーサー
60・・・下型
62・・・ピース
64・・・シェル

Claims (4)

  1. 前端が凸状に湾曲した複数の第一金属片が、互いに間隔を隔てて仮ベースに立設される工程、
    これら第一金属片と仮ベースとが鋳型の中にセットされる工程、
    この鋳型に溶融金属が鋳込まれて、第一金属片とこの第一金属片に隣接する他の第一金属片との間にこの溶融金属が充填される工程、
    この溶融金属が凝固して、第一金属片とこの第一金属片に隣接する他の第一金属片との間に第二金属片を備えた鋳物が得られる工程、
    この鋳物から仮ベースを含む部分が除去されてブロックが得られる工程
    及び
    このブロックが切削されて、キャビティ面を有するピースが得られる工程
    を含むタイヤ用モールドの製造方法。
  2. 上記キャビティ面が凹凸模様を有する請求項1に記載の製造方法。
  3. 上記第一金属片が、第二金属片を構成する溶融金属に囲まれる位置に突起を備えている請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 上記第一金属片が、第二金属片を構成する溶融金属が流入する位置に穴を備えている請求項1又は2に記載の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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