JP2012003045A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
光源手段としてVCSELを用いたマルチビーム走査装置における収差の発生を低減し、光利用効率の高い光走査装置、及び該光走査装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】
直線偏光を出射するレーザ光源からなる発光部21を備える光源装置10と、偏向器12と、発光部21と偏向器12との間の光路上に配置された偏向器前光学系と、偏向器12で偏向された光束を被走査面上に走査する走査光学系とを備え、前記偏向器前光学系として、入射面と出射面とが互いに平行な透明体からなる平行平板光学素子28を少なくとも2つ備え、平行平板光学素子28の少なくとも2つが、直線偏光31の偏光面内において互いに逆向きの傾斜で配置されている光走査装置、及び該光走査装置を備えた画像形成装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、光走査装置、及び該光走査装置を備えた画像形成装置に関する。
近年、画像形成装置の高速化や高解像度化の要求がさらに高まりつつあり、走査速度の向上が望まれている。高速の走査を実現するためには、高速の光偏向装置が必要になるが、例えば回転多面鏡を用いる場合、その回転数の高速化には上限がある。
これに対し、発光点を持つ面発光レーザ(垂直共振器型面発光レーザ、以下「VCSEL」と表す)からの光束を走査し、1回の走査で複数の走査線を同時に走査する、いわゆる「マルチビーム走査装置」を用いた画像形成装置が提案されている。画像出力の高速化を実現するためには、上述のVCSELなどによる複数ビーム化という手段が考えられ、なかでも、高速出力機においてはマルチビーム化された書込光源を用いるのが一般的となっている。
しかしながら、画像形成装置が備える光走査装置における光源手段としてVCSELを用いた場合、温度変化や経時変化に伴って走査用ビームの光量が変化し、最終的に出力される画像(出力画像)に濃度むらが発生するおそれがある。そこで、光走査装置の光源から射出されるレーザビームの一部をモニタ用ビームとしてモニタ素子(例えば、フォトダイオード等のディテクタ)で受光し、その結果に基づいて、光源の駆動信号を制御するAPC(Auto Power Control)を実施して濃度むらの発生を抑制する技術が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
ところが、モニタ素子で受光するモニタ用ビームの光量が不十分な場合には、光量を高精度に検出することができないためAPCが正確に機能せず、発光出力を所定値に維持することが困難になる。その結果として、走査用ビームの光量が不安定となり、出力画像の劣化に繋がる恐れがあった。
また、VCSELの光出力は、反射戻り光の影響を受けやすく、光路中に配置された光学素子における反射光によるノイズが非常に発生しやすく、発光量が変動することにより、画像に濃度むらが発生するという問題もある。すなわち、図12に示すように、光源10を出射した発散光がカップリングレンズ24で平行光に変換され、アパーチャ16で整形される光学系において、アパーチャ16の反射率を抑制処理(例えば、墨塗りなど)が不十分であると、微弱な光が光源部(VCSEL)に戻ってノイズを発生させる。
これに対し、図13に示すように、カップリングレンズ24とアパーチャ16との間に1/4波長板23を設置する技術が知られている。
光源10を出射した直線偏光(図の紙面上下方向に振動する直線偏光(a))は、1/4波長板23を透過すると円偏光(b)に変換される。アパーチャ16で反射された微弱な円偏光(d)は、再び1/4波長板23を透過して光源を出射したときと垂直方向に振動する直線偏光(図では紙面に垂直な方向に振動する直線偏光(c))に変換される。光源戻り光があっても、光の振動方向が垂直であれば光波が干渉することは無いので、ノイズの発生が無い。このように1/4波長板23を使うことによりVCSELの光源戻り光に対する感度を低減することができ、さらに図13に示すように、1/4波長板を紙面内で傾けて配置することにより、入射面(光源部側)での反射光が光源部10に戻ることを回避することができる。
一般に、発光素子部(半導体レーザチップ)に塵埃等が付着することを回避するため、発光素子部はパッケージ部材内に収納され、レーザビーム射出側には透明ガラス(カバーガラス)により封止される。特許文献2には、1/4波長板を副走査断面内で傾けて配置することにより、開口の副走査幅を狭くして、発生する収差を小さくすることが可能であることが記載されているが、1/4波長板と前記透明ガラスとの相対位置関係を適切に設定(又は調整)することにより、さらに収差の発生量を小さくすることができ、同時に光量の低下を低減することが可能となると考えられるが、そのような技術は開示されていない。
また、特許文献1においては、カップリングレンズを通過した光束であって、被走査面に到達する走査用光束とモニタ用光束のいずれにも利用されない部分を、遮光部材で遮光することにより、光利用効率を低下させることなく、アパーチャミラー及びモニタ光学系を小型化することができることが記載されているが、各光学素子における透過/反射による光量低下を回避することはできないという問題がある。このため、被走査面及びモニタ用センサに入射するレーザビームの光量が低下する恐れがある。
そこで、本発明は、光源手段としてVCSELを用いたマルチビーム走査装置における収差の発生を低減し、光利用効率の高い光走査装置、及び該光走査装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。
〔1〕 光束により被走査面を走査し、該被走査面に画像情報を書き込む光走査装置であって、
直線偏光を出射するレーザ光源からなる発光部をパッケージ部材内部に備える光源装置と、
前記発光部から出射された光束を偏向する偏向器と、
前記発光部と前記偏向器との間の光路上に配置された偏向器前光学系と、
前記偏向器で偏向された光束を前記被走査面上に走査する走査光学系とを備え、
前記偏向器前光学系として、入射面と出射面とが互いに平行な透明体からなる平行平板光学素子を少なくとも2つ備え、該平行平板光学素子の少なくとも2つが、前記直線偏光の偏光面内において互いに逆向きの傾斜で配置されていることを特徴とする光走査装置である。
〔2〕 前記光源装置のパッケージ部材は、前記発光部の出射側にカバー部材を備え、
前記偏向器前光学系は、前記発光部から出射された直線偏光を円偏光に変換する変換素子と、前記変換素子により円偏光に変換されたレーザビームをカップリングするカップリング素子とをさらに備え、
前記カバー部材及び前記変換素子は前記平行平板光学素子であり、かつ前記カバー部材及び前記変換素子が前記直線偏光の偏光面内において互いに逆向きの傾斜で配置されていることを特徴とする前記〔1〕に記載の光走査装置である。
〔3〕 前記発光部から出射される直線偏光が、前記カバー部材の入射面に対して平行な成分を有するP偏光であることを特徴とする前記〔2〕に記載の光走査装置である。
〔4〕 前記変換素子と前記偏向器との間の光路上に配置され、前記カップリング素子を介した光束の最も光強度の高い部分がその中央を通る開口部を有し、該開口部の周囲に入射したレーザビームをモニタ用ビームとして反射する分離光学素子と、
前記分離光学素子により反射された前記モニタ用ビームを受光して光量を検出するモニタ素子とをさらに備えることを特徴とする前記〔2〕または〔3〕に記載の光走査装置である。
〔5〕 前記変換素子の少なくとも出射面に、無反射コートを施すことを特徴とする前記〔2〕から〔4〕のいずれかに記載の光走査装置。
〔6〕 前記カバー部材に入射するレーザビームに対する出射ビームの偏光面内のシフト量δ1と、前記変換素子に入射するレーザビームに対する出射ビームの偏光面内のシフト量δ2とが、|δ2|<2×|δ1|の関係を満たすことを特徴とする前記〔2〕から〔5〕のいずれかに記載の光走査装置である。
〔7〕 前記発光部を複数備え、
前記光源装置の偏光面内における前記複数の発光部のうち、最も離れた位置に配置された2つの前記発光部間の距離をPとしたとき、
前記平行平板光学素子に入射するレーザビームに対する出射ビームの偏光面内のシフト量δが、δ<P/2を満たすことを特徴とする前記〔2〕から〔6〕のいずれかに記載の光走査装置である。
〔8〕 前記分離光学素子と、前記偏向器との間の光路上に、レーザビームの光量を低下させるフィルタ部材を配置したことを特徴とする前記〔4〕から〔7〕のいずれかに記載の光走査装置である。
〔9〕 前記直線偏光の偏光面内において傾斜して配置された前記平行平板光学素子のうち、前記発光部に最も近接して配置されたもの以外の前記平行平板光学素子が、前記直線偏光の偏光面と直交する面においても傾斜して配置されることを特徴とする前記〔1〕から〔8〕のいずれかに記載の光走査装置である。
〔10〕 前記発光部と前記カップリング素子との間の光路上に設けられ、前記直線偏光の偏光面内において傾斜して配置された複数の前記平行平板光学素子において、前記平行平板光学素子の光束幅を規定する端部の一方の光路長の合計と、他方の光路長の合計とが等しいことを特徴とする前記〔1〕から〔9〕のいずれかに記載の光走査装置である。
〔11〕 前記〔1〕から〔10〕のいずれかに記載の光走査装置。
本発明の効果として、請求項1の発明によれば、光束により被走査面を走査し、該被走査面に画像情報を書き込む光走査装置であって、直線偏光を出射するレーザ光源からなる発光部をパッケージ部材内部に備える光源装置と、前記発光部から出射された光束を偏向する偏向器と、前記発光部と前記偏向器との間の光路上に配置された偏向器前光学系と、前記偏向器で偏向された光束を前記被走査面上に走査する走査光学系とを備え、前記偏向器前光学系として、入射面と出射面とが互いに平行な透明体からなる平行平板光学素子を少なくとも2つ備え、該平行平板光学素子の少なくとも2つが、前記直線偏光の偏光面内において互いに逆向きの傾斜で配置されている光走査装置であるため、収差の発生量を小さくすることができ、かつ光量の低下を低減することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の光走査装置において、前記光源装置のパッケージ部材は、前記発光部の出射側にカバー部材を備え、前記偏向器前光学系は、前記発光部から出射された直線偏光を円偏光に変換する変換素子と、前記変換素子により円偏光に変換されたレーザビームをカップリングするカップリング素子とをさらに備え、前記カバー部材及び前記変換素子は前記平行平板光学素子であり、かつ前記カバー部材及び前記変換素子が前記直線偏光の偏光面内において互いに逆向きの傾斜で配置されているため、レーザビームの光軸が進行方向に対する直交方向にシフトする量を低減することができ、かつ収差の発生を有効に低減することができる。
請求項3の発明によれば、請求項2に記載の光走査装置において、前記発光部から出射される直線偏光が、前記カバー部材の入射面に対して平行な成分を有するP偏光であるため、光量の低下を低減することができ、特に、後述するモニタ用ビームの光量を確保することができる。
請求項4の発明によれば、請求項2または3に記載の光走査装置において、前記変換素子と前記偏向器との間の光路上に配置され、前記カップリング素子を介した光束の最も光強度の高い部分がその中央を通る開口部を有し、該開口部の周囲に入射したレーザビームをモニタ用ビームとして反射する分離光学素子と、前記分離光学素子により反射された前記モニタ用ビームを受光して光量を検出するモニタ素子とをさらに備えるため、発光部の発光出力を安定させることが可能となり、また光量の検出精度を維持することができる。
請求項5の発明によれば、請求項2から4のいずれかに記載の光走査装置において、前記変換素子の少なくとも出射面に、無反射コートを施すため、光量低下を抑制でき、かつ、無反射コートを施す面数を最小にすることができる。
請求項6の発明によれば、請求項2から5のいずれかに記載の光走査装置において、前記カバー部材に入射するレーザビームに対する出射ビームの偏光面内のシフト量δ1と、前記変換素子に入射するレーザビームに対する出射ビームの偏光面内のシフト量δ2とが、|δ2|<2×|δ1|の関係を満たすため、シフト量を有効に低減することができる。
請求項7の発明によれば、請求項2から6のいずれかに記載の光走査装置において、前記発光部を複数備え、前記光源装置の偏光面内における前記複数の発光部のうち、最も離れた位置に配置された2つの前記発光部間の距離をPとしたとき、前記平行平板光学素子に入射するレーザビームに対する出射ビームの偏光面内のシフト量δが、δ<P/2を満たすため、シフト量の上限値を規定することができ、シフト量を有効に低減することができる。
請求項8の発明によれば、請求項4から7のいずれかに記載の光走査装置において、前記分離光学素子と、前記偏向器との間の光路上に、レーザビームの光量を低下させるフィルタ部材を配置したため、走査用ビーム及びモニタ用ビームの光量を最適化することができる。
請求項9の発明によれば、請求項1から8のいずれかに記載の光走査装置において、前記直線偏光の偏光面内において傾斜して配置された前記平行平板光学素子のうち、前記発光部に最も近接して配置されたもの以外の前記平行平板光学素子が、前記直線偏光の偏光面と直交する面においても傾斜して配置されるため、発光部にレーザビームが戻ることを回避することができる。
請求項10の発明によれば、請求項1から9のいずれかに記載の光走査装置において、前記発光部と前記カップリング素子との間の光路上に設けられ、前記直線偏光の偏光面内において傾斜して配置された複数の前記平行平板光学素子において、前記平行平板光学素子の光束幅を規定する端部の一方の光路長の合計と、他方の光路長の合計とが等しいため、各光学素子で発生する波面収差を互いにキャンセルすることができる。
請求項11の発明によれば、請求項1から10のいずれかに記載の光走査装置を備えた画像形成装置であるため、マルチビーム走査装置における収差の発生を低減し、光利用効率を向上させることができ、ムラの発生が抑制された画像を出力することができる。
本発明の光走査装置の一例を示す図であり、(A)は主走査断面(X−Y断面)、(B)は副走査断面(Y−Z断面)である。 図1(A)に示した光源装置付近の領域100の拡大図であり、(A)は主走査断面(X−Y断面)、(B)は副走査断面(Y−Z断面)である。 偏向器の入射光と反射光のビームにおける直線偏光及び円偏光を示す説明図である。 入射角度と透過率の関係を示すグラフである。 平行平板ガラスを通過する光軸のシフト(レーザビームの屈折)の様子を示す説明図である。 複数の発光点を備えるVCSELから出射された光束の平行平板硝子を通過する光軸のシフト(レーザビームの屈折)の様子を示す説明図である。 NDフィルタを配置した態様の一例を示すであり、(A)は主走査断面(X−Y断面)、(B)は副走査断面(Y−Z断面)である。 1/4波長板を、直線偏光の偏光面及び直交する面においても傾斜させた態様の一例を示すであり、(A)は主走査断面(X−Y断面)、(B)は副走査断面(Y−Z断面)である。 分離光学素子として、光路分離プリズムを配置した態様の一例を示す図である。 平行平板光学素子による波面収差の発生を説明する図である。 本発明の画像形成装置の一例を示す断面図である。 従来の光走査装置における偏向器前光学系の概略構成を示す模式図である。 1/4波長板を配置した偏向器前光学系の概略構成の例を示す模式図である。
以下、本発明に係る光走査装置及び画像形成装置について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
本発明の光走査装置の主走査断面(X−Y断面)を図1(A)に、副走査断面(Y−Z断面)を図1(B)に示す。
図1(A)及び(B)に示すように、光源装置10を出射したレーザビーム30は、シリンドリカルレンズ11の作用により、光偏向器(ポリゴンスキャナ)12のポリゴンミラー13の反射面に、主走査に長い線像として結像する。ポリゴンスキャナ12により偏向されたレーザビーム30は、走査レンズ14を介して、感光体ドラム52の表面上にビームスポットとして走査される。
図1(A)に示した光源装置10付近の領域100の拡大図について、主走査断面(X−Y断面)を図2(A)に、副走査断面(Y−Z断面)を図2(B)に示す。図2(A)では、レーザビーム30の光束幅を図示し、図2(B)では、レーザビーム30の主光線を図示している。
図2(A)に示すように、複数の発光部を備えたレーザチップ(VCSEL)21がパッケージ部材20内に収納され、レーザビーム30の出射側はカバー部材(以下、「カバーガラス」という)22により封止されている。カバーガラス22を出射したレーザビームは、変換素子(以下、「1/4波長板」という)23を通過した後、カップリング素子(以下、「カップリングレンズ」という)24により以降の光学系の特性に応じて、所定の発散性(平行光束/弱い発散光束/弱い収束光束)及び射出軸方向になるようにカップリングされる。
カップリングレンズ24から出射したレーザビーム30は、光路分離素子(以下、「アパーチャミラー」という)16により、走査用ビーム30aとモニタ用ビーム30bに分離される。アパーチャミラー16に入射するレーザビーム30の最も光強度の大きい部分が、アパーチャミラー16の中央部に形成された開口部を通過し、この開口部の周囲に入射したレーザビーム30はモニタ用光束30bとして反射される。走査用ビーム30aは、シリンドリカルレンズに入射する。
一方、モニタ用ビーム30bは、折り返しミラー17により光路を90°折り曲げられた後、集光レンズ18の作用により、モニタ素子(以下、「光量検知用センサ」という)19に入射する。光量検知用センサ19による検出結果に基づき、発光部の発光出力が調整される。モニタ用ビーム30bの光量が所定値より小さい場合には、光量検知用センサ19による検出精度が低下し、発光部の発光出力が不安定となり、出力画像の品質劣化(例えば、濃度むらの発生)の原因となる。
図2(B)に示すように、カバーガラス22及び1/4波長板23は、副走査断面内でそれぞれ傾けて配置されている。カバーガラス22はβ1=+16°(「+」は時計方向の回転(+X軸回り)を表す)、1/4波長板23はβ2=−8°(「−」は反時計方向の回転(−X軸回り)を表す)の角度で傾けて配置されており、射出ビームの光軸が進行方向に直交する方向にシフトされる。
このようにカバーガラス22及び1/4波長板23を配置することにより、両光学素子の入射面及び/又は出射面で反射されたレーザビーム30が、VCSEL(活性層)21に戻り、発光出力の不安定化を回避することができる。また、それぞれの光学素子を互いに逆向きに傾けていることから、1/4波長板23からの出射光軸がカバーガラス22への入射光軸からずれる量を低減することができる。さらに、カバーガラス22及び1/4波長板23は、VCSEL21とカップリングレンズ24との間、すなわち強い発散光束の光路に配置されているため、波面収差が発生しやすいが、上述のような配置とすることにより、それぞれの光学素子で発生する波面収差をキャンセルすることができる。詳細については後述する。
図3に、偏向器の入射光と反射光のビームにおける直線偏光及び円偏光を示す。
図2及び図3(A)に示すように、VCSEL21から発射するレーザビーム30は、副走査断面に平行な偏光面を有する直線偏光31である。従って、カバーガラス22の入射面及び出射面、並びに1/4波長板23の入射面に対して、P偏光で入射している。なお、1/4波長板の出射面では、円偏光32に変換されている。
図4に、P偏光とS偏光のおける透過率の入射角依存性の一例を示す。
図4に示すように、透過率はS偏光の場合よりP偏光の方が大きい。したがって、図2及び図3に示すような偏光面と平行な面内でカバーガラス22と1/4波長板23とを傾けて配置する構成(P偏光)を採用することにより、偏光面に直交する面内で傾けて配置する構成(S偏光)と比較して、カバーガラス22の入射面及び出射面、並びに1/4波長板23の入射面において生じる光量の低下を低減することができる。
上述のように、光量検知用センサ19に入射するモニタ用ビーム30bの光量が所定値より小さい場合には、光量検知用センサ19による検出精度が低下し、発光部の発光出力が不安定と原因となる。そのため、モニタ用ビーム30b、すなわち、アパーチャミラーに入射するレーザビームの光量は大きいことが望ましい。
なお、図3に示すように、1/4波長板23の出射面では円偏光32に変換されているため、P偏光の場合と比較して透過率が低下する。そこで、少なくとも1/4波長板23の出射面に、無反射コートを施して、光量の低下を低減することが好ましい。
1/4波長板23の出射面に無反射コートを施す方法としては、特に限定されず、例えば、表面に無反射コート膜を形成する方法等が挙げられる。
図5に、カバーガラス22及び1/4波長板23のような平行平板ガラス28を通過するレーザビーム(光線)の屈折の様子を示す。
一般に、平行平板ガラス28を面内で角度θだけ傾けて配置したとき、入射ビームに対する出射ビームのシフト量δは、下記式(1)で表わされる。
δ={1−(1/N)}×D×θ・・・式(1)
なお、Nは屈折率、Dは平行平板ガラスの厚みを表わす。
図2(B)の構成において、レーザビームの光軸(主光線)が、進行方向に対して直交方向にシフトする量を有効に低減する条件を以下に示す。
カバーガラス22の厚みd1、屈折率n1、傾斜角β1と、1/4波長板23の厚みd2、屈折率n2、傾斜角β2を、下記式(2)の関係を満たすように設定する。
|δ2|≦2×|δ1|・・・式(2)
なお、δ1はカバーガラス22のシフト量、δ2は1/4波長板23のシフト量を表す。
これにより、1/4波長板23を出射したレーザビーム30のVCSEL21からのシフト量を、カバーガラス22によるシフト量以下にすることができる。
すなわち、下記式(3)とすればよい。
|{1−(1/n2)}×d2×β2|≦2×|{1−(1/n1)}×d1×β1|・・・式(3)
ここで、|δ2|=|δ1|とすることが最適である。
表1は、カバーガラスと1/4波長板の設定値の関係を示す表である。
Figure 2012003045
例えば、カバーガラス(d1=0.3[mm]、n1=1.51)をβ1=+10°で配置した場合、1/4波長板(d2=0.7[mm]、n2=1.60)は、|β2|<7.7°に設定することが好ましく、さらには、β2=−3.9°に設定することが最も好ましい。
複数の発光部を備えたVCSEL21を備える光源装置におけるシフト量低減のための設定について、図6により説明する。
図6に示すように偏光面内において最も離れた発光部の間隔をPとしたとき、δ<P/2となるように、d1、n1、β1をそれぞれ設定することで、カバーガラス22でのシフト量が不必要に大きくなることを回避することができる。
例えば、カバーガラス23(n1=1.51、d1=2[mm])と、VCSEL21(発光部の間隔P=0.2[mm])の組み合わせの場合には、カバーガラスの傾斜角度β1=8.5°にてδ=0.1[mm](=P/2)となる。
従って、この場合には、|β1|<8.5°とすることが好ましい。
さらに、本発明の光走査装置においては、分離光学素子と偏向器との間の光路に、レーザビームの光量を低下させるためのフィルタ部材(以下「NDフィルタ」という)を配置してもよい。
図7(A)及び(B)に、NDフィルタ25を配置した例を示す。
図7(A)に示すように、アパーチャミラー16の開口部を通過するレーザビーム30の光量が高い中央部分が走査用ビーム30aとなり、開口部の周辺部で反射される部分がモニタ用ビーム30bとなる。従って、通常は、走査用ビーム30aは感光体52の感度に対して十分な光量を確保することができる。一方、モニタ用ビーム30bは、検出精度を確保するために発光部21からの発光出力を大きくすると、むしろ走査用ビーム30aの光量が感光体52の感度に対して大きくなりすぎることがある。
そこで、このような場合には、アパーチャミラー16と偏向器12との間の光路に、レーザビーム30の光量を所定量だけ低下させるNDフィルタ25を配置することにより、走査用ビーム30aとモニタ用ビーム30bの光量を、それぞれ適切な値に設定することができる。
このとき、NDフィルタ25は、カバーガラス22及び1/4波長板23とは異なり、X−Y平面内で傾けて配置することが望ましい。これにより、NDフィルタで反射したレーザビーム30がVCSEL21に戻ることを回避することができる。
図2(A)及び(B)に示す態様においては、カバーガラス22及び1/4波長板23を、偏光面に平行な平面内でのみ傾けて配置しているが、図8(A)に示すように、カバーガラス22の次にVCSEL21に近い位置に配置された1/4波長板23を、さらに偏光面に直交する平面内で所定の角度傾けて配置してもよい。
このように、1/4波長板23を2つの方向で傾斜させることにより、1/4波長板23で反射したレーザビーム30がVCSEL21に戻ることを回避することができる。カバーガラス22より1/4波長板23の方がVCSEL21との距離が離れている(光路長が長い)ため、カバーガラス22を傾けるよりも、所定の傾斜角度を小さくすることができる。
図2(A)及び(B)に示す態様においては、アパーチャミラー16を用いて、走査用ビーム30aとモニタ用ビーム30bとの光路を分離しているが、図9に示すように、カバーガラス22と1/4波長板23との間の光路にハーフミラー28を利用した光路分離プリズム27を配置し、これを用いて分離してもよい。
図9では、カバーガラス22と1/4波長板23は、偏光面に平行な平面内で同じ向きに傾斜させ、光路分離プリズム27はカバーガラス22や1/4波長板23とは逆向きに傾斜させている。
このように、VCSEL21とカップリングレンズ24との間の光路(すなわち、強い発散光束)中に平行平板光学素子を傾けて配置した場合に、各光学素子において波面収差が発生する理由を、図10の模式図を用いて説明する。
各光学素子の傾き(β)は、時計方向を(+)、反時計方向を(−)とする。また、カバーガラス22、光路分離プリズム27、及び1/4波長板23の厚みをそれぞれd1、d2、d3(ただし、d1<d3<d2)とし、屈折率をそれぞれn1、n2、n3とする。
図10に示すように、例えば、カバーガラス22は、時計方向(+)に角度β1傾斜して配置されている場合、VCSEL21を発射した発散光束の拘束幅の+Z側の最周辺の光路長(カバーガラス22内)n1・R1aは、−Z側の再周辺の光路長n1・R1bよりも長くなる。このように、同一の光学素子内で光路長が異なることが波面収差の発生原因となる。
そこで、各光学素子の厚みに応じて、傾きβの向きを、カバーガラスを(+)、光路分離プリズムを(−)、1/4波長板を(+)として、各光路長の関係が、下記式(4)を満たすように設定することにより、各光学素子で発生する波面収差を互いにキャンセルすることができる。
n1・R1a+n2・R2a+n3・R3a=n1・ R1b+n2・R2b+n3・R3b・・・式(4)
すなわち、各光学素子からの反射光がVCSEL21に戻ることを回避するために、各光学素子をY−Z平面内で傾けて配置する場合には、「光学素子内の+Z側の光路長の合計の値」と「光学素子内の−Z側の光路長の合計の値」とが等しくなるように、光学素子の厚さに応じて角度βを設定することが好ましい。
例えば、各光学素子について、厚みd、屈折率n、傾斜角βをそれぞれ下記のように設定することにより、上記式(4)を満たすことができる。
カバーガラス22:d1=1.0[mm]、n1=1.51、β1=+30度
光路分離プリズム27:d2=5.0[mm]、n2=1.51、β2=−10°
1/4波長板23:d3=4.4[mm]、n3=1.60、β3=+5度
この設定により、
n1・R1a=1.654、
n2・R2a=7.552、
n3・R3a=7.111
n1・R1b=1.599、
n2・R2b=7.713、
n3・R3b=7.044、
であるため、
n1・R1a+n2・R2a+n3・R3a=n1・ R1b+n2・R2b+n3・R3b=16.316となる。
本発明の画像形成装置は、本発明の光走査装置を備える。
図11は、本発明の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
図11に示すように、本発明の画像形成装置50は、感光体52と、感光体52の表面を帯電させる帯電手段51と、帯電した感光体52の表面に光を照射して静電潜像を形成する本発明の光走査装置である光走査手段53と、前記静電潜像にトナーを付着してトナー像を形成する現像手段と、前記感光体上の前記トナー像を記録媒体である画像記録用紙56に転写する転写手段と、前記記録媒体上の前記トナー像を定着する定着手段60とを備える。光走査手段53は、光源手段としてVCSELを用いている。
画像形成装置50における画像形成を説明する。
帯電装置51により帯電された感光体ドラム52の表面には、本発明の光走査装置53からレーザ光が照射され、静電潜像が形成される。その際、レーザ光は感光体ドラム52の表面の方線に対して所定の入射角で感光体ドラム52の表面を照射する。静電潜像を形成された感光体ドラム52を時計回り方向に回転して、現像装置54により静電潜像をトナーで現像してトナー像にする。
一方、搬送装置57〜59により画像記録用紙56を用紙トレイ等から搬送し、転写装置55において感光体ドラム52に圧接して、感光体ドラム52上のトナー像を画像記録用紙56上に転写し、定着装置60へと搬送する。
定着装置60は、プレヒータ61、ヒートローラ62並びにバックアップローラ63などから構成されており、それらのローラによって画像記録用紙56に対して加熱と圧力をかけて画像記録用紙56上のトナー像を定着する。このようにして、画像記録用紙56上に画像が形成される。
すなわち、帯電装置51が感光体ドラム52の表面を帯電する帯電手段に相当し、感光体ドラム52が感光体に相当し、本発明の光走査装置53が帯電装置51によって帯電させた感光体ドラム52の表面に光を照射して静電潜像を形成する光走査手段に相当する。
また、現像装置54が感光体ドラム52上の静電潜像にトナーを付着してトナー像を形成する現像手段に相当し、転写装置55が感光体ドラム52上のトナー像を画像記録用紙56上に転写する転写手段に相当し、定着装置60が画像記録用紙56上のトナー像を定着する定着手段に相当する。
そして、トナー像を画像記録用紙56に転写した感光体ドラム52は更に回転を続け、次の画像プロセス(帯電、露光、現像、転写、定着)が繰り返され、用紙トレイ等から画像記録用紙56を順次供給して、同様にして画像形成が継続的に実行される。
上述のように、本発明の光走査装置によれば、マルチビーム走査装置における収差の発生を低減し、光利用効率を向上させることができ、該光走査装置を備えた画像形成装置は、ムラの発生が抑制された画像を出力することができる。
10 光源装置
11 シリンドリカルレンズ
12 偏向器(ポリゴンスキャナ)
13 ポリゴンミラー
14 走査光学系(走査レンズ)
15 光学ハウジング
16 光路分離素子(アパーチャミラー)
17 折返しミラー
18 集光レンズ
19 モニタ素子(光量検知用センサ)
20 パッケージ部材
21 発光部(VCSEL)
22 カバー部材(カバーガラス)
23 変換素子(1/4波長板)
24 カップリング素子(カップリングレンズ)
25 NDフィルタ
26 ハーフミラー
27 光路分離プリズム
28 平行平板光学素子
30 レーザビーム
31 直線偏光
32 円偏光
52 感光体ドラム
特開2010−122473号公報 特開2009−294327号公報

Claims (11)

  1. 光束により被走査面を走査し、該被走査面に画像情報を書き込む光走査装置であって、
    直線偏光を出射するレーザ光源からなる発光部をパッケージ部材内部に備える光源装置と、
    前記発光部から出射された光束を偏向する偏向器と、
    前記発光部と前記偏向器との間の光路上に配置された偏向器前光学系と、
    前記偏向器で偏向された光束を前記被走査面上に走査する走査光学系とを備え、
    前記偏向器前光学系として、入射面と出射面とが互いに平行な透明体からなる平行平板光学素子を少なくとも2つ備え、該平行平板光学素子の少なくとも2つが、前記直線偏光の偏光面内において互いに逆向きの傾斜で配置されていることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記光源装置のパッケージ部材は、前記発光部の出射側にカバー部材を備え、
    前記偏向器前光学系は、前記発光部から出射された直線偏光を円偏光に変換する変換素子と、前記変換素子により円偏光に変換されたレーザビームをカップリングするカップリング素子とをさらに備え、
    前記カバー部材及び前記変換素子は前記平行平板光学素子であり、かつ前記カバー部材及び前記変換素子が前記直線偏光の偏光面内において互いに逆向きの傾斜で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記発光部から出射される直線偏光が、前記カバー部材の入射面に対して平行な成分を有するP偏光であることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記変換素子と前記偏向器との間の光路上に配置され、前記カップリング素子を介した光束の最も光強度の高い部分がその中央を通る開口部を有し、該開口部の周囲に入射したレーザビームをモニタ用ビームとして反射する分離光学素子と、
    前記分離光学素子により反射された前記モニタ用ビームを受光して光量を検出するモニタ素子とをさらに備えることを特徴とする請求項2または3に記載の光走査装置。
  5. 前記変換素子の少なくとも出射面に、無反射コートを施すことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の光走査装置。
  6. 前記カバー部材に入射するレーザビームに対する出射ビームの偏光面内のシフト量δ1と、前記変換素子に入射するレーザビームに対する出射ビームの偏光面内のシフト量δ2とが、|δ2|<2×|δ1|の関係を満たすことを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の光走査装置。
  7. 前記発光部を複数備え、
    前記光源装置の偏光面内における前記複数の発光部のうち、最も離れた位置に配置された2つの前記発光部間の距離をPとしたとき、
    前記平行平板光学素子に入射するレーザビームに対する出射ビームの偏光面内のシフト量δが、δ<P/2を満たすことを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の光走査装置。
  8. 前記分離光学素子と、前記偏向器との間の光路上に、レーザビームの光量を低下させるフィルタ部材を配置したことを特徴とする請求項4から7のいずれかに記載の光走査装置。
  9. 前記直線偏光の偏光面内において傾斜して配置された前記平行平板光学素子のうち、前記発光部に最も近接して配置されたもの以外の前記平行平板光学素子が、前記直線偏光の偏光面と直交する面においても傾斜して配置されることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の光走査装置。
  10. 前記発光部と前記カップリング素子との間の光路上に設けられ、前記直線偏光の偏光面内において傾斜して配置された複数の前記平行平板光学素子において、前記平行平板光学素子の光束幅を規定する端部の一方の光路長の合計と、他方の光路長の合計とが等しいことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の光走査装置。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の光走査装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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