JP2011514265A - Wvtrバリア性を改善した多層スタック構造体の製造方法 - Google Patents

Wvtrバリア性を改善した多層スタック構造体の製造方法 Download PDF

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Abstract

多層スタック構造体(12)で順に:支持体(6a)バリア層(14)接着剤層(15)バリア層(14)支持体(6b)を含む構造体を製造する方法および装置。この方法は、a)単一処理空間(5)に二つの支持体(6a、6b)を用意する工程で、この処理空間(5)がこの処理空間(5)内に大気圧グロー放電プラズマを発生するために少なくとも二つの電極(2、3)を含む工程;b)これら二つの支持体(6a、6b)の向合う面をこの単一処理空間(5)内で同時に処理する工程;c)この多層スタック構造体(12)を得るためにこれら二つの処理した面(6a、6b)をこれらの向合う面の間の接着剤層(15)で貼合せる工程を含む。

Description

本発明は、多層スタック構造体であって順に:
支持体−バリア層−接着剤層−バリア層−支持体を含む構造体を製造する方法に関する。
更に、この発明は、そのような多層スタック構造体を含む装置、例えば有機発光ダイオード(OLED)装置に関する。
その上更なる態様で、本発明は、多層スタック構造体を生産するための装置であって、処理空間に大気圧グロー放電プラズマを発生するためのプラズマ制御ユニットに接続した少なくとも二つの電極を備えるその処理空間、およびこの処理空間に混合物(ガスと先駆物質)を提供するためにこの処理空間と連通するガス供給装置を含む生産装置に関する。
国際特許出願WO99/04411は、円筒空洞電極を使って支持体ウエブを処理する、プラズマ処理システムおよび処理方法を開示する。直接プラズマ処理および遠隔プラズマ処理装置が開示してある。二つの支持体表面の同時処理を単一エンクロージャ内で二つの異なるプラズマ処理装置を使って行う(図13の実施例参照)。
これまで、プラスチック支持体またはフィルムの表面上にアルミニウム酸化物、マグネシウム酸化物またはシリコン酸化物の薄い金属酸化物被膜を作ることによって製作したガスバリア膜が、水蒸気または酸素のような種々のガスから保護する必要がある物品を包みまたは包装するためにおよび食品、工業製品および医薬品が劣化するのを防ぐためにそれらを包みまたは包装するために広く使われている。物品を包み且つ包装するためにそれを適用することとは別に、その他に、このガスバリア膜は、液晶ディスプレイ装置、太陽電池およびEL装置の基板として使われている。特に、液晶ディスプレイ装置およびEL装置用によく使われている透明基板は、軽量であることが必要であり且つ大型パネルを有しおよび、その上、更に、長期の信頼性を有し且つその形状の設計に十分な自由がある点でおよび湾曲面のディスプレイを可能にする点で高レベルの性能能力を満足することが必要である。
最近、液晶ディスプレイ装置およびEL装置の分野で、透明プラスチック等のフィルム基板が重く且つ容易に割れまたは砕けおよび大型パネルに加工するのが困難なガラス基板の代りに使われている。その上、透明プラスチック等のこのフィルム基板が上述の要件を満足するのでおよびそれがロール・ツー・ロール方式に適用可能なので、それは、それによる生産可能性が高く且つそれによる生産コストが低い点でガラスより更に有利である。しかし、透明プラスチック等のこのフィルム基板は、そのガスバリア性がガラスのそれに比べて良くない点で問題がある。ガスバリア性の悪い基板を使うと、水蒸気および空気がそれに浸透するかも知れず;それで、例えば、それを液晶ディスプレイ装置に使うと、この液晶セルの液晶が劣化するかも知れずおよびこの劣化した部分がディスプレイ故障で、それによってこの装置のディスプレイ品質を悪化するかも知れない。
上述のフィルム基板上に薄い金属酸化物被膜を作り、それによって出来たガスバリア膜を透明基板として使うことが知られている。材料および液晶ディスプレイ装置を包む際に使用するためのガスバリア膜として、蒸着によってシリコン酸化物を塗被したプラスチックフィルム(例えば、JP−4904169、pp.1−3参照)、および蒸着によってアルミニウム酸化物を塗被したプラスチックフィルム(例えば、JP−A−58−217344、pp.1−4参照)が知られている。これらは、水蒸気バリアレベルが約1g/m/dayである。しかし、大型パネル液晶ディスプレイ装置および高精細度ディスプレイ装置の最近の発達で、このフィルム基板は、約0.1g/m/dayの水蒸気バリアレベルを必要とされている。
最近、高ガスバリアレベルを要する有機EL装置および高精細度カラー液晶ディスプレイ装置の発展が促進され、およびそれらに適用できる透明性を保ち且つ高ガスバリアレベル、特に0.01g/m/day以下の高水蒸気バリアレベルの基板が要求されている。
これらの要件を満たすために、高ガスバリアレベルを生ずると思われる幾つかの方法、例えば、低圧下でグロー放電によって発生したプラズマを使うことにより薄膜を形成するスパッタリング法、および膜形成のためのCVD(化学蒸着)法が調査されていた。その上、所望の結果を得るためにラミネート構造形成を変える試みがなされた(例えば、JP−A−2003−296361、pp.2−3参照)。
しかし、フィルム基板を使うとき、その上の層形成で基板温度が制限され、従って十分に高密度で堅い構造のバリア層が作れず、それでこれらの要件を満たせる満足なバリア性を有する膜は、未だ作れなかった。
バリア性の良い薄膜材料として、シリコン窒化物とシリコン酸窒化物を使って、それらを積層する試みがされた。例えば、US6,413,645B1(p.4[2−54]ないしp.8[8−22])が支持体フィルム上に窒素/酸素構成比が異なるシリコン酸窒化物の二つの層を積層して製作したバリア膜を記載する。しかし、この構成は、このフィルム基板が使われるときになければならない十分なガスバリアレベルと曲げこわさの両方を満足できず、それでその更なる技術的改善が望ましい。
他方、真空蒸着法により有機物層/無機物層の交互ラミネート構造を有するバリア膜を生産する技術が提案されていて(例えば、アフィニト外、固体薄膜、1996年、p.290−291(pp.63−67)参照)、それが有機EL装置用フィルム基板に関して使用可能なバリア膜を提供する。
しかし、この有機物層と無機物層の間の接着性は、必ずしも満足でなく、且つ少なくとも6層の多層構造が有機EL装置用に高信頼性バリア膜を提供するために必要である。
別の方法が国際特許出願WO03/005461に記載してあり、そこでは二つのポリマー無機多層材料が対向する関係に挟まれていて良いバリア性を示す。この無機物層の蒸着は、汚染と欠陥を抑制するために非常に複雑な真空圧プラズマプロセスで行う。
優れたバリア性を示すOLED装置用の柔軟な薄い基板用材料の製造および商品化の技術では、よりコスト効果が高く且つより単純なプロセスが望まれる。
WO99/04411 JP−4904169 JP−A−2003−296361 US6,413,645B1 WO03/005461 PCT/NL2006/050209 EP−A−1381257 EP−A−1626613 EP−A−1351321 EP−A−1371752
アフィニト外、固体薄膜
本発明は、水蒸気に対してバリア性が優れた柔軟な多層材料を製造するための効果的、効率的且つ安価なプロセスを提供する。更に、この発明は、水蒸気に対してバリア性が優れた柔軟な多層材料を提供する。
この発明の一態様によれば、上記序文に記載するような方法であって:
a)単一処理空間に二つの支持体を用意する工程で、この単一処理空間がこの単一処理空間内に大気圧グロー放電プラズマを発生するために少なくとも二つの電極の間に作ってある工程;
b)これら二つの支持体の向合う面をこの単一処理空間内で同時に処理する工程;
c)この多層スタック構造体を得るためにこれら二つの処理した面をこれらの向合う面の間の接着剤層で貼合せる工程を含む方法が提供される。
二つの支持体をこの単一処理空間内で同時に処理しおよび続いてこれら二つの支持体を貼合せることによって、非常に効率的生産プロセスが得られ、結果として水蒸気透過率特性が非常に良い多層スタック構造体ができる。更に、貼合せ前に不純物またはその他の汚染物質がこれらの支持体に達する機会が減る。また、単一処理空間を使うとき、これらの支持体のより均質な処理を達成する。材料の層をこれら二つの支持体(フィルムまたは箔)に付けおよび後にこれらを一つの多層スタック構造体(再びフィルムまたは箔のロール)に貼合せるとき、或る特性を改善するために本方法を適用してもよいことが分った。本発明の実施例を使うことは、1nm/s以上の、例えば5nm/sのまたは10nm/sもの蒸着速度を提供することを可能にする。
更なる実施例で、この方法は、更に二つ以上の多層スタック構造体を間の追加の接着剤層で貼合せる工程を含む。多層スタック構造体を更に積重ねることによって、このWVTR特性が更に改善されるだろう。
この多層スタック構造体を連続プロセスで得るために、これらの支持体をシーとして用意する。例えば、これらの支持体を所定の幅で二つのロールから供給してもよく、および貼合せた構造体を受取りロール上に巻いてもよい。この2ロール・ツー・1ロールプロセスは、これら二つの処理した面を、接着剤を使う一つのロールへの貼合せにより、処理した面を互いに向けて接着することにより、この多層スタック構造体の連続製造のために非常に効率的である。
更なる実施例で、これらの支持体は、有機樹脂フィルムである。そのような(ポリマ材料の)有機樹脂フィルムの例には、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PET(ポリエチレンTeraphtalate)、PC(ポリカーボネート)、COP(環状オレフィンポリマ)等があるがそれらに限らない。これらの面の厚さは、20と800μmの間、例えば50μmまたは200μmでもよい。
これらの向合う面を処理する工程は、更なる実施例に於いて、このバリア層、例えば、SiOx層を形成するためにこの支持体面上に無機材料を蒸着する工程を含む。
更なる実施例では、これらの向合う面を処理する工程を10%より上、好ましくは60%より上の利用率で実施する。これは、この無機層を支持体面上に蒸着するとき埃の形成を効果的に減らす。
更なる実施例では、この処理空間内の少なくとも二つの電極に電源装置からオン時間(ton)の間電力を加えることにより大気圧グロー放電を発生し、この処理空間は、蒸着すべき化合物または元素の先駆物質を含むガス成分で満たされていて、このガス成分は、1と99.99%の間の量の窒素および0.01と25%の間の量の酸素を含む。再び、これは、蒸着工程で埃を形成する機会を減らしおよびこの蒸着した層の品質の改善。
更なる態様で、本発明は、本方法の実施例によって得た多層構造体を含む装置、例えば、OLED装置に関係する。
その上更なる態様で、本発明は、上記序文に定めるような装置に関し、この処理空間は、これら少なくとも二つの電極の間に作ってある単一処理空間であり、およびこの装置は、更に、発生した大気圧グロー放電プラズマを使って処理するためにこの単一処理空間に二つの支持体を同時に供給するための供給装置、およびこれら二つの処理した支持体を間の接着剤層で貼合せるための貼合せ装置を含む。
以下に、添付の図面を参照して、本発明を多数の実施例を使って更に詳しく議論する。
中で本発明を具体化できるプラズマ発生装置の概略図を示す。 図1のプラズマ発生装置の電極に供給するために電源装置によって発生した周期的信号のグラフを示す。 2ロール・ツー・1ロールプロセスを伴う実施例の概略図を示す。 本発明の実施例による構造体の断面図を示す。 本発明の実施例による構造体の断面図を示す。
図1は、本発明を適用できるプラズマ装置10の概略図を示す。処理空間5は、エンクロージャ7内の処理室、または開放構造体を備える処理空間5でもよく、二つの湾曲した電極2、3、例えば円筒電極を含む。一般的にこれらの電極2、3は、この処理空間5内に大気圧でグロー放電を発生し且つ維持出来るために誘電体バリアを備える。それに代るべきものとしては、複数の電極2、3を備える。
これらの電極2、3は、例えば、取付け軸および/または軸受装置を使って、作動中回転させるように取付けてもよい。これらの電極2、3は、自由に回転する回転電極2、3として設けてもよく、または制御装置および駆動ユニット(それら自体は当業者に周知)を使って或る角速度で駆動してもよい。
二つの支持体6a、6bを単一処理空間5で同時に処理して、このプラズマ装置10のスループットを効果的に向上することが出来る。支持体6a、6bは、それぞれのロール4からこの処理空間5に供給して、処理空間5への支持体6a、6bの連続供給を可能にすることが出来る。処理した支持体6a’、6b’は、更なる処理のためまたは例えば保管のためにこの処理空間5を出る。
二つの支持体6a、6bを同じ処理空間5で同時に処理することは、各支持体6a、6bに別々の処理プロセスを使うという応用に比べてより均一なプラズマ処理をもたらす。
グロー放電プラズマの形成は、電極2、3に接続したプラズマ制御ユニット11を使って、処理空間5内の支持体6a、6bの表面の均一な活性化に繋がる、変位電流を制御すること(動的マッチング)によって誘発することが出来る。プラズマ制御ユニット11は、例えば、参考までにここに援用する、出願人の係属中の国際特許出願PCT/NL2006/050209、およびヨーロッパ特許出願EP−A−1381257、EP−A−1626613に記載してあるような電源装置および関連する制御回路装置を含む。
この発明は、更に、幾つかの異なるデバイスで使うために水蒸気に対して優れた透過バリアとなる、多層スタック構造体(例えば、図1に示すように支持体6a、6bの表面上に)を製造する方法に関する。更に、この発明は、水蒸気に対して優れたバリア性を生じる多層構造体に関する。
バリア膜に対する水蒸気透過率を定量化するために二つの異なる測定法を使うことができる。第1の測定法は、検出下限値が5*10−4g/m/dayのcoloumbmetricセル(電気化学セル)を使うMocon社のAquatranを使って行う。この方法は、赤外線吸収を使うことによる透過測定(当業者に周知)より感度および精度が高い透過率評価をもたらす。測定条件は、10〜40°Cで変えることができ、相対湿度も通常60〜90%である。
第2に、更に敏感な透過測定を行うために40°Cおよび90%RHの条件の下でカルシウム腐食試験を行った。基本的に、カルシウムを試験支持体上に蒸着し、次にこのカルシウム層を覆うようにガラススライドを貼付けた。次にこのスパッタしたカルシウム層からの光吸収を監視しながら、この得たサンプルを40°Cおよび90%RHに曝した。
膜の光学濃度(OD)は、厚さに比例し、それで以下の式によってWVTR(水蒸気透過率)を計算できる:
Figure 2011514265
ここでAは、カルシウム厚さとODの間の倍率であり、M[H2O]およびM[Ca]は、水とCaのモル質量であり、それぞれの値が18および40.1単位である。ρCaはカルシウムの密度であり、LCaおよびWCaは蒸着したCaの長さおよび幅であり、LおよびWは内部境界線によって定められる浸透領域の長さおよび幅であり、d(OD)/dtは測定した光学吸光度対時間の傾斜である。
驚いたことに、i)一つの処理空間5で大気圧グロー放電プラズマを使うことによって図1に概略的に示すように二つの有機樹脂(例えば、ポリエチレン)支持体6a/6b上に無機バリア層(例えば、SiO)を蒸着してから、但し大気圧グロー放電は電源装置11から処理空間5内の少なくとも二つの電極2、3に電力を加えることにより発生し、この処理空間5は、蒸着すべき化合物または元素の先駆物質を含むガス組成物で満たされていて、このガス組成物は1%と99.99%の間の或る量の窒素および0.01%と25%の間の或る量の酸素を含み、並びにii)[樹脂−無機バリア]−層6a、6bの二つのロールを接着剤15で貼合せてから、真空中でプラズマ蒸着プロセスを使うとき水蒸気バリア性が遙かに良い多層スタック構造体を整えることが可能であることに気付いた。これは、以下に図3を参照して更に詳しく説明する。
特に、この多層スタック構造体12は、OLED装置を保護および/または包む上層および/または下層材料として使える。
処理空間5に、ガス供給装置8から先駆物質を含む、ガスの組合せを導入する。ガス供給装置8は、当業者に周知のように保管、供給および混合部分を備えてもよい。この目的は、先駆物質を処理空間5で二つの支持体6a、6bの表面に蒸着する化合物または化学元素に分解させることである。
一般的にこのガスの組合せは、先駆物質の他に例えば酸素のような活性ガスおよび不活性ガスの混合物を含む。そのような実施態様を使うとき、一般的に蒸着時の直後に埃の形成が観察され、それで円滑な埃のない蒸着を達成できない。高品質用途(マイクロエレクトロニクス、透過バリア、光学用途)に使うプラズマでは、埃形成が重大な関心事である。そのような用途に対して、埃形成がコーティングの品質を落すことがある。大気圧で、埃形成は、プラズマの典型的大出力密度および反応性分子の大集中のために、普通のことである。このため、大気プラズマのコーティング用途への工業的利用は、現在増加する接着のような低価格帯用途に限られている。大気圧でのプラズマに於ける埃形成の仕組に関して、埃形成の群れをなす種が反応性分子の解離によって出来た負および正イオンであると思われている。埃形成を防ぐためには、分子の過剰な劣化またはプラズマの中のマクロポリマの形成を避けるために、プラズマによる分子の解離を制限することが必要である。低圧プラズマを使うことは、これを達成するための一つの方法である。低圧で、これらのイオンは、プラズマを消してから2〜3ミリセコンドも生残れず、および低圧で埃粒子は、かなりの大きさになるまで比較的遅く(約10s)成長する。電力をパルスにすることは、単位時間当りこのプラズマに伝えられる平均エネルギーを減らすことによりプラズマ反応性を減らすためのもう一つの標準的方法である。
一般的に、パルス化したプラズマで埃形成を抑制するための標準的方法は、このプラズマの出力オフ時間中に埃凝集中心が急速に崩壊することに基づく。これは、プラズマオフ時間中の埃の“自然死”と見做すことができる。低圧プラズマでは、出力オフ時間が短期間しか必要なく、それで出力オン時間を比較的長く(数百msのオーダに)できる。これらのパルス化した例の出力オン時間を出力オン時間と出力オブ時間の和で割ったものと定義される使用率が大きく、典型的に50〜98%の範囲にある。プラズマを数ミリセコンドのオフ時間でパルス化することが埃粒子の成長を妨害しそれで埃形成を制限するに十分である。
理論に束縛されず、本発明は、埃凝集中心の“自然死”(崩壊)に基づくのではなくて、出力オン時間の段階からプラズマの中のそれらの濃度を最小化することに基づく。出力オフ時間の調整による凝集中心の崩壊に基づく埃形成の操作である標準的方法と反対に、これは、むしろ凝集中心の形成を妨げて始めさせないことに基づく方法である。
大気圧では、高使用率がこれまで得られなかった。大気圧では、5%未満(例えば、1%)の使用率が達成可能な最大使用率であった。大気圧でのパルス化が埃形成を抑制するために必要であるが、表面の処理が遅い欠点がある。それでもしプラズマオフ時間に反応性ラジカルの濃度が殆ど0に減少するならば、限られた範囲のガス混合物に対してだけ低使用率がオプションである。本発明で、我々は今驚いたことに大気圧での利用率を5%を超える値、10%より以上にさえ、例えば15%または20%にかなり増せることが分った。前に述べたように、処理空間5に先駆物質、活性ガス例えば酸素および不活性ガスの組合せを含むガスの組合せを導入する。大抵の不活性ガス成分に対して、それ以下では先駆物質がもう完全には分解せず、蒸着すべき化合物または元素およびこの先駆物質または完全には分解していない先駆物質分子を含む蒸着をもたらす、臨界酸素濃度を特定できる。例えば、先駆物質としてヘキサメチルジシロキサン(HMDSO)、活性ガスとして酸素および不活性ガスとしてアルゴンのこのシステムに対して、1.3%の臨界酸素限界以下でHMDSOの完全な分解が得られことが分った。
驚いたことに、このガス混合物への窒素の添加が酸素の効率をかなり増し、それが埃形成を抑制するという大きな利点をもたらすことが分った。窒素を使わない蒸着に比べて窒素を使うとき蒸着効率が増し、それは同じ活性ガス濃度で蒸着が遙かに効率的であり且つ高い活性ガス濃度で埃形成が抑制されることを意味する。非常に少量の酸素ガスしか使用しないことは、化学的観点から、埃形成なしまたは非常に限られた量しか形成せずに均質な蒸着および5%より高い、更には10%より高い使用率、例えば、20%、50%、60%、70%、80%または98%さえも得られるようにする。一実施例で、このガス成分は、先駆物質の他に酸素および窒素を含む。酸素は、例えば、このガス成分の0.01ないし25%を使うことができ、およびこのガス成分は、更に99.99%ないし1%の量の窒素を含むことができる。窒素に加えて、このガス成分は、ヘリウム、ネオンまたはアルゴンのような希ガスを含んでもよい。この使用する希ガスの量は、全ガス成分の1%から90%までにも及ぶことができる。95%以上の値、例えば99%でも使うことができる。この実施例で、先駆物質の量を含む全ガス成分は、量が0.01から25%に及ぶ酸素および、窒素と希ガスの量が上に特定した通りで、99.99%から75%までに及ぶ希ガス窒素混合物だろう。希ガスとしてアルゴンを使うとき、非常によい結果が得られている。活性ガスの他に不活性ガスとして窒素だけを使う実施例も都合よく使える。
パルス化が埃の形成を減らすという事実のために、この電源装置は、オン時間(ton)とオフ時間(toff)の周期的電気信号を提供し、このオン時間とオフ時間の和がこの周期的電気信号の周期またはサイクルであるように構成してもよい。
この電源装置(図1を参照して説明したようにプラズマ制御ユニット11の一部である)は、広範囲の周波数を提供する電源装置でもよい。例えば、それはオン時間中に低周波(f=10〜450kHz)電気信号を提供できる。それは高周波電気信号例えばf=450kHz〜30MHzも提供できる。また450kHzから1MHzのような、または1ないし20MHz等のような他の周波数も提供できる。このオン時間は、非常に短い、例えば20msから短い、例えば500msまで変動してもよい。窒素の好影響のために、500msを超える、例えば1sのオン時間も使える。このオン時間は、効果的に作動周波数で一連の正弦波周期を持つパルス列を生じ、このオン時間(例えば、正弦波の10ないし30周期)の合計持続時間は0.1ないし0.3msである。これを図2のグラフに概略的に示す。
別の実施例では、埃形成を防ぐために非常に短いパルスを使う。これらの非常に短いパルスを使えば、上に指定したガス成分を使うことによって10%を超える使用率を実現できるので、蒸着率を高レベルに維持しながら、埃形成が更に抑制される。
この大気圧グロー放電プラズマの非常に短いオン時間を使うことによって、更に粒子の帯電が効果的に防がれ、処理空間5内の化学反応を更に効率的に制御できるようにする。
非常に短いパルスを使う場合、この大気圧グロー放電プラズマの出力オン時間は、反応種に付加的帯電をさせないように十分短く、それで遙かに効果的蒸着プロセスを可能にする。
ミリセコンドのオーダのオフ時間でプラズマをパルス化することは、埃粒子の成長を妨げおよびそれで埃形成を制限するに十分である。埃凝集中心の密度を最小化するために、反応装置の処理空間5内のガス滞留時間のオーダのパルス間の間隔(toff)も本発明で都合よく使える。この場合、パルス間の時間は、この放電空間内のガスの滞留時間に匹敵すべきである。例えば、アルゴン/酸素/HMDSOの場合、次のパルスの開始前に洗い流す必要がある、寿命の長い反応種がある。サイクルタイム(パルスオン時間とパルスオフ時間の和)より短い滞留時間は、安全側にあり、この滞留時間は、どんな場合も埃凝集中心の累積がないように選ぶべきであり、窒素を使うこの発明の実施例の場合、この滞留時間をサイクルタイムより大きい値まで引き延せる。サイクルタイムの10倍ほどの滞留時間をこれらの実施例では使ってもよい。
提案したパルス化プラズマ法は、出力オン時間ton中の初期の段階から埃凝集中心の形成を抑制することに基づく。更に、それは出力オフ時間(toff)を調整することによるおよびガス組成を調整することによる埃凝集中心の崩壊に基づく。凝集中心の総量は、プラズマガス成分、および使用するガス混合物、例えば、上に議論したような割合の酸素および勿論ガス流の中で蒸着すべき化合物または化学元素の先駆物質の量によって決るようだ。ガス混合物の中の先駆物質の量および/または酸素のような反応性ガスの量が減る場合、プラズマガスの中の凝集中心の量も減るだろう。このガス成分の中の先駆物質の量が減ることは、勿論この蒸着プロセスの効率に影響するだろう。最善の結果は、一般的に先駆物質濃度がガス成分の2から500ppmおよび例えば酸素濃度がガス相の0.01%以上、例えば2%であるが25%未満、例えば10%で得られる。
窒素を使うこの発明の実施例の場合、埃凝集中心の発生を制御する効率的方法は、一般的に出力オン時間が0.05〜0.5msのオーダで短く、1%以上または5%以上、例えば10%、20%、30%、40%、50%、60%および98%さえからの使用率で作動する電源装置を設けることによって達成するだろう。この出力オン時間(ton)および出力オフ時間(toff)は、反応性ラジカルの高い密度および効率的蒸着プロセスを上述の条件によって課される制限内で維持するために調整することができる。
この発明では反応性ガスとして酸素が多くに利点を有するが、例えば、水素、炭酸ガス、アンモニア、窒素酸化物等のような他の反応性ガスも使われるかも知れない。
本発明では、先駆物質を以下から選択することができできる(がそれらに限らない):W(CO)6、Ni(CO)4、Mo(CO)6、Co2(CO)8、Rh4(CO)12、Re2(CO)10、Cr(CO)6、またはRu3(CO)12、タンタルエトキシド(Ta(OC2H5)5))、テトラジメチルアミノチタン(またはTDAT)SiH4CH4、B2H6またはBC13、WF6、TiC14、GeH4、Ge2H6Si2H6(GeH3)3SiH、(GeH3)2SiH2、ヘキサメチルジシロキサン(HMDSO)、テトラメチルジシロキサン(TMDSO)、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルトリシロキサン、ヘキサメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタンシロキサン、テトラエトキシシラン(TEOS)、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチジメトキシシラン、ジメチジエトキシシラン、トリメチジエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、n−ブチルトリメトキシシラン、i−ブチルトリメトキシシラン、n−ヘキシトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、アミノメチルトリメチルシシラン、ジメチルジメチルアミノシラン、ジメチルアミノトリメチルシラン、アリルアミノトリメチルシラン、ジエチルアミノジメチルシラン、1−トリメチルシリルピロール、1−トリメチルシリルピロリジン、イソプロピルアミノメチルトリメチルシラン、ジメチルアミノトリメチルシラン、アニリノトリメチルシラン、2−ピペリジノエチルトリメチルシラン、3−ブチルアミノトリプロピルトリメチルシラン、3−ピペリジノプロピルトリメチルシラン、ビス(ジメチルアミノ)メチルシラン、1−トリメチルシリルイミダゾール、ビス(エチルアミノ)ジメチルシラン、ビス(ブチルアミノ)ジメチルシラン、2−アミノエチルアモノメチルメチルジメチルフェニルシラン、3−(4−メチルピペラジノプロピル)トリメチルシラン、ジメチルフェニルピペラジノメチルシラン、ブチルジメチル−3−ペラジノプロピルシラン、ジアニリノジメチルシラン、ビス(ジメチルアミノ)ジフェニルシラン、1,1,3,3−テトラメチルジシラザン、1,3−ビス(クロロメチル)−1,1,3,3−テトラメチルジシラザン、ヘキサメチルジシラザン、1,3−ジビニル−テトラメチルジシラザン、ジブチル錫ジアセタト、アルミニウムイソプロポキシド、トリス(2,4−ペンタジオナト)アルミニウム、ジブチルジエトキシ錫、ブチル錫トリス(2,4−ペンタンジオナト)、テトラエトキシ錫、メチルトリエトキシ錫、ジエチルジエトキシ錫、トリイソプロピルエトキシ錫、エトキシ錫、メチルメトキシ錫、イソプロピルイソプロポキシ錫、テトラブトキシ錫、ジエトキシ錫、ジメトキシ錫、ジイソプロキシ錫、ジブトキシ錫、ジブチリロキシ錫、ジエチル錫、テトラブチル錫、錫ビス(2,4−ペンタンジオナト)、エチル錫アセトアセトナト、エトキシ錫(2,4−ペンタンジオナト)、ジメチル錫(2,4−ペンタンジオナト)、ジアセトメチルアセタト錫、ジアセトキシ錫、ジブトキシジアセトキシ錫、ジアセトキシ錫ジアセトアセトナト、錫水素化物、錫二塩化物、錫四塩化物、トリエトキシチタン、トリメトキシチタン、トリイソプロポキシチタン、トリブトキシチタン、テトラエトキシチタン、テトライソプロポキシチタン、メチルジメトキシチタン、エチルトリエトキシチタン、メチルトリプロポキシチタン、トリエチルチタン、トリイソプロピルチタン、トリブチルチタン、テトラエチルチタン、テトライソプロピルチタン、テトラブチルチタン、テトラジメチルアミノチタン、ジメチルチタン ジ(2,4−ペンタンジオナト)、エチルチタン トリ(2,4−ペンタンジオナト)、チタン トリス(アセトメチルアセタト)、トリアセトキシチタン、ジプロポキシプロピオニロキシチタン、ジブチリロキシチタン、モノチタン水素化物、ジチタン水素化物、トリクロロチタン、テトラクロロチタン、テトラエチルシラン、テトラメチルシラン、テトライソプロピルシラン、テトラブチルシラン、テトライソプロポキシシラン、ジエチルシラン ジ(2,4−ペンタンジオナト)、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、四水素化シラン、六水素化ジシラン、テトラクロロシラン、メチルトリクロロシラン、ジエチルジクロロシラン、イソプロポキシアルミ、トリ(2,4−ペンタンジオナト)ニッケル、ビス(2,4−ペンタンジオナト)マンガン、イソプロポキシ硼素、トリ−n−ブチルジアセトキシ錫、ジ−t−ブチルジアセトキシ錫、テトライソプロポキシ錫、亜鉛 ジ(2,4−ペンタンジオナト)、およびそれらの組合せ。更に、先駆物質は、例えば、EP−A−1351321またはEP−A−1371752に記載してあるように使うことができる。一般的に、これらの先駆物質は、全ガス成分2〜500ppm、例えば50ppm付近の濃度で使う。
この発明の別の態様では、大気圧グロー放電プラズマによって蒸着すべき先駆物質を含むプラズマガスを図1で見られるように一つの装置によって二つの樹脂支持体6a、6bロールと同時に接触させる。この処置は、先駆物質および/またはキャリア材の消費が少ない結果になり、それで支持体6a、6b上に使用すべき先駆物質を含むプラズマガスの遙かに効率的施用になり、それは経済的観点および商業化の見地から好ましい。この図は、樹脂の二つのロールに同時に接触するプラズマガスの例示に過ぎず、この方法が遠隔プラズマ装置の使用および二つの樹脂ロール上に同時に蒸着すべき先駆物質要素を含むプラズマガスの噴射も含んでよいことが分るだろう。更に、大気圧グロー放電の使用は、複雑且つ高価な真空装置の使用を避け、それはこのプロセスをより単純にし且つよりコスト効果を良くするために好ましい。この仕組を完全には理解されないが、我々は、この改善が我々の大気圧放電の使用に関する先駆物質要素の遙かに良く均一且つ緻密な蒸着に関係することを信じる。
各支持体6a、6b上の蒸着の結果として、無機バリア14が厚さ10nmないし1μm、好ましくは20nmないし300nmおよび更に好ましくは50nmないし200nmでできる。
各無機バリア層は、この発明の貼合せ工程前に約0.03g/m/dayの水蒸気透過率(WVTR)を示すだろうが、その貼合せ工程を以下に図3の実施例を使って更に詳しく説明する。
図3にこの貼合せプロセスをこの発明の実施例に従って示す。無機バリア層の対6a’、6b’が互いに向合う無機バリア14側で接着剤15によって適当に接合しまたは貼合せてある。図3に示す実施例では、これを、最初に、図1の実施例に類似する、単一処理空間5で二つの支持体6a’、6b’に無機バリア層14を作ることによって達成する。次に処理した支持体6a’、6b’を二つの貼合せローラ21、22へ送り、および接着剤塗布器20を使って支持体6a’、6b’の無機層側に接着剤を付ける。これらの貼合せローラ21、22は、接着剤層15を作るためにこの接着剤を硬化または改質するために処理した支持体6a’、6b’の間の接着剤に熱または放射線を与えるように構成してある。
結果として、水蒸気に対して優れたバリア性を有する多層スタック構造体12が得られる。この発明の一つの特別な実施例で、二つの対向する面が関係する無機バリア被膜14の間に接着剤15を使って、一つの[樹脂層−無機]−層スタック組合せ6aを別の一つの[無機−有機]−層スタック組合せ6bに接着して図4aに断面で示すような層:i)有機樹脂(支持体6a);ii)無機バリア14;iii)接着剤15;iv)無機バリア14およびv)有機樹脂(支持体6b)を含む多層スタック構造体ができる場合に、既に優れたバリア性が観察されている。更に示してあるのは、各々支持体6a、6bおよびバリア層14を含む半製品6a’、6b’である。
この特別な実施例で、この貼合せ構造体は、典型的水蒸気透過率7*10−4g/m/dayを示すだろう。
図3に関して上に説明したような2ロール・ツー・1ロール運用の結果として、各製品多層スタック構造体12をもう一つの別の2ロール・ツー・1ロール運用段階で出発支持体ロールとして使うことによって、更なる製品多層スタック構造体12を調製できる。これらの別々の構造体12を図4bの断面図に示すように追加の接着剤層16を使って貼合せる。結果として、i)[有機樹脂−無機バリア−有機樹脂層−接着剤]層およびii)[有機樹脂−無機バリア−接着剤−無機バリア−有機樹脂層],層を含む厚い多スタック層構造体が調製できるだろうが、nは0より大きい整数である。結果として、これらの種類の多スタック層構造体について更に良いバリア性が観察されるだろう。
無機バリア層14を接着するために適用できる接着剤15、16には、あらゆる適当な熱可塑性−およびエラストプラスチックポリマ;紫外線または電子ビームによるような放射線により、熱により、化学開始剤によりまたはそれらの組合せにより硬化可能なポリマ;ポリアクリレート、ウレタン、エポキシド、ポリオレフィン、有機シリコン等のような、有機質または有機質含有接着剤;並びに揮発性かまたは噴霧、スパッタリング、キャスティング若しくは浸し塗りのような他の手段により堆積した、プラズマ重合、オリゴメリゼーション、または有機質−、有機シリコンおよびその他の有機金属化合物の硬化の製品がある。
この接着剤は、図4aの実施例で無機バリア層14の二つの対向する面を接着する接着剤層15および図4bの実施例で異なる多層スタック構造体12の二つの支持体6a、6bを接着する追加の接着剤層16を形成する。この接着剤層15、16は、適宜厚さが50nmないし1000μm、好ましくは100nmないし100μmであってもよい。
この多層スタック構造体12は、下層または上層保護手段として種々のデバイスに付けることができる。これらの多層体の推奨する用途は、これらの多層体をOLED装置を包むように使うことによってこのOLEDを保護することである。
この発明による多層材料(単一または複数多層スタック構造体12)は、従来技術で酸素および水蒸気に不浸透性の透明な材料を要するとして知られる、液晶ディスプレイまたは光起電力デバイスのような、他の種類のデバイスにも使ってよい。
(例)
支持体材料6a、6bとして、厚さ90μmの光学級PENが使われた。コーティングなしのこのPENのWVTRは、Mocon社のAquatranによって定量化し、典型的には0.27+/−0.03g/m/dayである。
(Comparitive例)
典型的に厚さ100nmの無機層を、アルゴン、HMDSOおよび酸素を使う、低真空誘導結合プラズマ強化CVDプロセスを使って光学級PENシート上に蒸着した。
厚さ100nmのSiOのこの層を分光偏光解析法(Woollan M−2000)によって定量化し、そのWVTRをMocon社のAquatranによって定量化した。このバリアサンプルのWVTRは、典型的に0.1g/m/day(20Cおよび60%RHで)であった。
続いて二つのバリアフィルムを、試験貼合せ器を使ってUV硬化可能疎水性アクリレートで向い合せに(バリア対バリア)貼合せ、およびUV硬化した。このアクリレート層の厚さは、典型的に10μmである。
従って、このWVTRをMocon社のAquatranを使って貼合せ構造体で測定する。得たWVTRは、典型的に0.01g/m/dayである。
厚さ50nmの二つのバリアフィルム14を図1に示すような電極設定で大気圧プラズマ装置10を使って同時に蒸着する。このプラズマ放電に向く支持体6a、6bの両側にSiOx層14を蒸着する。直ちに、無機層14を蒸着してから、二つの支持体6a’、6b’をまとめて上と同じ厚さ10μmの疎水性アクリレートで貼合せ、続いてUV硬化する。同じ条件で更に多くのバリアサンプルを作り、この材料の一部をMoconによる透過率特性決定用に用意する。
これらの個々の層6a’、6b’のWVTRは、典型的に0.03g/m/dayであるが、貼合せ構造体12の透過率は、典型的に1*10−3g/m/day未満である。
厚さ100nmの二つのバリアフィルム14を図1に示すような電極設定を使って一度に蒸着する。このプラズマ放電に向く支持体6a、6bの両側にSiOx層14を蒸着する。直ちに、無機層14を蒸着してから、二つの支持体6a’、6b’をまとめて同じ厚さおよび同じアクリレート15を使って貼合せる。
同じ条件で更に多くのバリアサンプルを作り、この材料の一部をMoconによる透過率特性決定用に抽出する。
これらの個々の層6a’、6b’のWVTRは、典型的に0.03g/m/dayであるが、貼合せ構造体12の透過率は、Mocon社のAquatranの検出限界以下である。
続いて、この透過率をカルシウム腐食試験によって特性決定する。この方法は、40°C/90%RHで10−5ないし10−6g/m/dayもの低い平均WVTRの特性決定を可能にする。
その上、この方法は、欠陥を解消したカルシウム腐食を評価するためにも使える。この欠陥の成長を繰返し測定することによって、光学顕微鏡法で非常に小さな欠陥が500時間以上後に現れがちであることに気付いた。しかし、欠陥は、非常に小さいままであり、即ち欠陥の成長はなく、および実のところ欠陥は肉眼で見えないほど小さいままである。

Claims (11)

  1. 多層スタック構造体(12)で順に:
    支持体(6a)−バリア層(14)−接着剤層(15)−バリア層(14)−支持体(6b)を含む構造体を製造する方法であって:
    a)単一処理空間(5)に二つの支持体(6a、6b)を用意する工程で、この処理空間(5)がこの単一処理空間(5)内に大気圧グロー放電プラズマを発生するために少なくとも二つの電極(2、3)の間に作ってある工程;
    b)これら二つの支持体(6a、6b)の向合う面をこの単一処理空間(5)内で同時に処理する工程;
    c)この多層スタック構造体(12)を得るためにこれら二つの処理した面(6a’、6b’)をこれらの向合う面の間の接着剤層(15)で貼合せる工程を含む方法。
  2. 請求項1による方法であって、更に、二つ以上の多層スタック構造体(12)を間の追加の接着剤層(16)で貼合せる工程を含む方法。
  3. 請求項1または2による方法に於いて、上記多層スタック構造体(12)を連続プロセスで得るために上記支持体(6a、6b)をシートとして用意する方法。
  4. 請求項1ないし3の何れか一つによる方法に於いて、上記支持体(6a、6b)が有機樹脂フィルムである方法。
  5. 請求項1ないし4の何れか一つによる方法に於いて、上記向合う面を処理する工程が上記バリア層(14)を形成するために上記支持体面上に無機材料を蒸着する工程を含む方法。
  6. 請求項1ないし5の何れか一つによる方法に於いて、上記向合う面を処理する工程を10%より上、好ましくは60%より上の利用率で実施する方法。
  7. 請求項1ないし6の何れか一つによる方法に於いて、上記処理空間(5)内の上記少なくとも二つの電極(2、3)に電源装置(11)からオン時間(ton)の間電力を加えることにより大気圧グロー放電を発生し、上記処理空間(5)は、蒸着すべき化合物または元素の先駆物質を含むガス成分で満たされていて、このガス成分は、1と99.99%の間の量の窒素および0.01と25%の間の量の酸素を含む方法。
  8. 請求項1ないし7の何れか一つによる方法によって得た多層構造体(12)を含むOLED装置。
  9. 請求項1ないし7の何れか一つによる方法によって得た多層構造体(12)を含むデバイス。
  10. 多層スタック構造体を生産するための装置であって、処理空間(5)内に大気圧グロー放電プラズマを発生するためにプラズマ制御ユニット(11)に接続されている少なくとも二つの電極(2、3)を備えるこの処理空間(5)、およびこの処理空間(5)内に混合物を供給するためにこの単一処理空間(5)に連通するガス供給装置(8)を含み、この処理空間(5)は、これら少なくとも二つの電極(2、3)の間に作ってある単一処理空間(5)であり、並びに更に
    この発生した大気圧グロー放電プラズマを使って処理するためにこの単一処理空間(5)に二つの支持体(6a、6b)を同時に供給するための供給装置(4)、および
    これら二つの処理した支持体(6a’、6b’)を間の接着剤層(15)で貼合せるための貼合せ装置(20、21)を含む装置。
  11. 請求項10による装置に於いて、上記供給装置(4)がロール(4)を含み、および上記少なくとも二つの電極(2、3)が円筒型電極を含む装置。
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