JP2011255564A - 熱転写システムまたは熱転写方法、および巻取装置または巻取方法 - Google Patents

熱転写システムまたは熱転写方法、および巻取装置または巻取方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インクリボンのインク抜け部分から印字されたID情報が特定されるのを防ぐことができる熱転写システムを提供する。
【解決手段】熱転写システム10は、インクリボン13を送り出す送出部16と、送出部16の下流側に配置された第1転写装置17と、第1転写装置17の下流側に配置され、インク転写済のインクリボン13を巻き取る巻取部21と、巻取部21の近傍に設けられ、インク転写済のインクリボン13を支持層11側から加熱する第2転写装置22と、を備えている。第2転写装置22は、インク転写済のインクリボン13を支持層11側から所定のパターンで加熱する第2加熱体23を有している。このため、第2加熱体23により加熱されるインクリボン13のインク層12のインク12aが、所定のパターンで、当該インクリボン13の内側に位置するインクリボン13の支持層11に転写される。
【選択図】図1

Description

本発明は、支持層とインク層とを有するインクリボンを用いて被転写体にインクを転写する熱転写システムまたは熱転写方法に関する。また本発明は、インク転写済のインクリボンを巻き取る巻取装置または巻取方法に関する。
インクリボンを用いて、カードなどの被転写体に文字などの像を印字する転写システムが、広く普及している。インクリボンは、帯状に延びるリボン(支持層)と、リボン上に形成され、染料等を含んだインク層と、を有している。インクリボンを用いた印字においては、印字されるべき所望の像に対応したパターンで、インクが被転写体に転写される。この場合、インク転写済のインクリボンには、被転写体への転写によりインクが抜けた部分が、印字された像に対応したパターンで存在している。このため、インク転写済のインクリボンから、印字された像を特定することが可能である。従って、インクリボンを用いて、被転写体にID情報などの秘匿すべき情報を印字する場合、インク転写済のインクリボンの取り扱いに注意が必要となる。
このような問題に対応するため、例えば特許文献1において、巻取部に巻き取られた最外周のインクリボンを、最外周のインクリボンの内側に位置するインクリボンに接着させる熱転写システムが提案されている。特許文献1に記載の熱転写システムによれば、巻取部に巻き取られたインク転写済のインクリボンを一体化させることができ、これによって、インク転写済のインクリボンから、印字された像が特定されるのを防ぐことができる。
特開2008−49663号公報
特許文献1に記載の熱転写システムにおいては、巻取部が、当該巻取部に巻き取られたインク転写済のインクリボンと一体化されると考えられる。このため、巻取部に巻き取られたインク転写済のインクリボンを廃棄する際、巻取部もともに廃棄されることになる。すなわち、巻取部を繰り返し利用することができず、このため、インク転写済のインクリボンを処理するためのコストが高くなってしまう。
また、特許文献1に記載の熱転写システムにおいては、巻取部に巻き取られたインク転写済のインクリボンが、内側に位置するインクリボンに接着されるため、いったん巻取部に巻き取られたインクリボンを逆向きに送り出すのは困難である。すなわち、巻取部においては、インクリボンを巻き取る方向における駆動のみが可能となっており、逆方向への駆動(いったん巻き取られたインクリボンを送り出す方向への駆動)が不可能となっていると考えられる。このため、巻取部に巻き取られる前のインクリボンが何らかの障害物にひっかかった場合に、巻取部の駆動方向を逆にすることによってインクリボンの搬送状態を改善することができないと考えられる。このように特許文献1に記載の熱転写システムにおいては、巻取部の駆動方向に関する自由度が低くなっていると考えられる。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得る熱転写システムまたは熱転写方法、および巻取装置または巻取方法を提供することを目的とする。
本発明は、支持層とインク層とを有するインクリボンを用いて被転写体にインクを転写する熱転写システムにおいて、前記インクリボンを送り出す送出部と、前記送出部の下流側に配置され、前記インクリボンの支持層側に設けられた第1加熱体を有し、前記インクリボンのインク層のインクを前記被転写体に対して第1パターンで転写する第1転写装置と、前記第1転写装置の下流側に配置され、インク転写済の前記インクリボンを巻き取る巻取部と、前記巻取部の近傍に設けられ、インク転写済の前記インクリボンを支持層側から加熱する第2加熱体を有する第2転写装置と、を備え、前記第2転写装置において、前記第2加熱体により加熱されるインクリボンのインク層のインクが、前記第1パターンと異なる第2パターンで、当該インクリボンの内側に位置するインクリボンの支持層に転写されることを特徴とする熱転写システムである。
本発明による熱転写システムの前記巻取部において、前記インクリボンの支持層がインク層よりも外側に位置するようインクリボンが巻き取られてもよい。この場合、前記第2加熱体は、前記巻取部に巻き取られた最外周のインクリボンの内側に位置するインクリボンの支持層に、最外周のインクリボンのインク層のインクを前記第2パターンで転写するよう、最外周のインクリボンを外側から加熱してもよい。
本発明による熱転写システムにおいて、前記第2転写装置は、前記巻取部から離間して配置され、前記巻取部により巻き取られる前の前記インクリボンを支持する支持ロールと、前記支持ロールにより支持される前記インクリボンを支持層側から加熱する前記第2加熱体と、を有していてもよい。ここで、前記第2加熱体により加熱される前記インクリボンよりも内側に位置するインクリボンが、前記支持ロールによってさらに支持されており、この場合、前記第2加熱体により加熱される前記インクリボンのインク層のインクが、前記第2パターンで、内側に位置するインクリボンの支持層に転写される。
本発明による熱転写システムにおいて、前記支持ロールの上流側または下流側に、前記第2加熱体により加熱される前記インクリボンを支持して案内する案内ロールが設けられていてもよい。
本発明は、支持層とインク層とを有するインクリボンであって、インク層のインクが被転写体に対して第1パターンで転写されたインク転写済のインクリボンを巻き取る巻取装置において、インク転写済の前記インクリボンを巻き取る巻取部と、前記巻取部の近傍に設けられ、インク転写済の前記インクリボンを支持層側から加熱する巻取装置用加熱体を有する巻取装置用転写装置と、を備え、前記巻取装置用転写装置において、前記巻取装置用加熱体により加熱されるインクリボンのインク層のインクが、前記第1パターンと異なる第2パターンで、当該インクリボンの内側に位置するインクリボンの支持層に転写されることを特徴とする巻取装置である。
本発明による巻取装置の前記巻取部において、前記インクリボンの支持層がインク層よりも外側に位置するようインクリボンが巻き取られてもよい。この場合、前記巻取装置用加熱体は、前記巻取部に巻き取られた最外周のインクリボンの内側に位置するインクリボンの支持層に、最外周のインクリボンのインク層のインクを前記第2パターンで転写するよう、最外周のインクリボンを外側から加熱してもよい。
本発明による巻取装置において、前記巻取装置用転写装置は、前記巻取部から離間して配置され、前記巻取部により巻き取られる前の前記インクリボンを支持する支持ロールと、前記支持ロールにより支持される前記インクリボンを支持層側から加熱する前記巻取装置用加熱体と、を有していてもよい。ここで、前記巻取装置用加熱体により加熱される前記インクリボンよりも内側に位置するインクリボンが、前記支持ロールによってさらに支持されており、この場合、前記巻取装置用加熱体により加熱される前記インクリボンのインク層のインクが、前記第2パターンで、内側に位置するインクリボンの支持層に転写される。
本発明による巻取装置において、前記支持ロールの上流側または下流側に、前記巻取装置用加熱体により加熱される前記インクリボンを支持して案内する案内ロールが設けられていてもよい。
本発明は、支持層とインク層とを有するインクリボンを用いて被転写体にインクを転写する熱転写方法において、前記インクリボンを送り出す工程と、前記インクリボンのインク層のインクを前記被転写体に対して第1パターンで転写する第1転写工程と、インク転写済の前記インクリボンを巻き取る工程と、インク転写済の前記インクリボンを支持層側から加熱する第2転写工程と、を備え、前記第2転写工程において、支持層側から加熱されるインクリボンのインク層のインクが、前記第1パターンと異なる第2パターンで、当該インクリボンの内側に位置するインクリボンの支持層に転写されることを特徴とする熱転写方法である。
本発明は、支持層とインク層とを有するインクリボンであって、インク層のインクが被転写体に対して第1パターンで転写されたインク転写済のインクリボンを巻き取る巻取方法において、インク転写済の前記インクリボンを巻き取る工程と、インク転写済の前記インクリボンを支持層側から加熱する工程と、を備え、前記加熱する工程において、支持層側から加熱されるインクリボンのインク層のインクが、前記第1パターンと異なる第2パターンで、当該インクリボンの内側に位置するインクリボンの支持層に転写されることを特徴とする巻取方法である。
本発明によれば、巻取部の近傍に、インク転写済のインクリボンを支持層側から加熱する第2加熱体を有する第2転写装置が設けられている。このため、第2転写装置により加熱されるインクリボンのインク層のインクを、第1転写装置における第1パターンと異なる第2パターンで、当該インクリボンの内側に位置するインクリボンの支持層に転写することができる。このことにより、インク転写済のインクリボンから、第1転写装置における第1パターンが特定されるのを防ぐことができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態における熱転写システムを示す図。 図2(a)は、本発明の第1の実施の形態において、インク転写済のインクリボンを示す図、図2(b)は、本発明の第1の実施の形態において、インクリボンのインクが第1パターンで転写された被転写体を示す図。 図3は、図2(a)に示すインク転写済のインクリボンのIII−III線に沿った断面図。 図4は、図1の熱転写システムの巻取装置を拡大して示す図。 図5は、図4に示す巻取装置の第2転写装置の第2加熱体を矢印Vで示す方向から見た場合を示す図。 図6は、図5に示す第2加熱体およびインクリボンのVI−VI線に沿った断面図。 図7(a)(b)は、本発明の第1の実施の形態において、外側インクリボンのインク層のインクが、内側インクリボンの支持層に第2パターンで転写される様子を示す図。 図8(a)は、図7(a)(b)に示す転写が実施された後の外側インクリボンのインク層を示す図、図8(b)は、図7(a)(b)に示す転写が実施された後の内側インクリボンの支持層を示す図。 図9は、本発明の第2の実施の形態における熱転写システムを示す図。 図10(a)(b)は、図9の熱転写システムの巻取装置を拡大して示す図。 図11は、本発明の第3の実施の形態における熱転写システムを示す図。 図12(a)(b)は、図11の熱転写システムの巻取装置を拡大して示す図。 図13は、本発明の第3の実施の形態における巻取装置の変形例を示す図。 図14(a)(b)は、巻取装置の第2転写装置により実施される転写のパターンの変形例を示す図。 図15は、巻取装置の第2転写装置の第2加熱体の変形例を示す図。 図16は、巻取装置の第2転写装置の第2加熱体のその他の変形例を示す図。
第1の実施の形態
以下、図1乃至図8を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。はじめに図1を参照して、熱転写システム10の全体構造について説明する。
熱転写システム
図1に示すように、支持層11とインク層12とを有するインクリボン13を用いて被転写体14に所望パターンでインク12aを転写する熱転写システム10は、矢印Rで示す方向にインクリボン13を送り出す送出部16と、送出部16の下流側に配置された第1転写装置17と、第1転写装置17の下流側に配置され、矢印Rで示す方向にインク転写済のインクリボン13を巻き取る巻取部21と、巻取部21の近傍に設けられ、インク転写済のインクリボン13を支持層11側から加熱する第2転写装置22と、を備えている。図1に示すように、インクリボン13は、複数のガイドロール15に沿って搬送される。ここで、図1に示す巻取部21と第2転写装置22とにより、巻取装置20が構成されている。
図1に示すように、第1転写装置17は、被転写体14を支持するプラテンロール19と、インクリボン13および被転写体14を挟んでプラテンロール19と対向するよう設けられた第1加熱体18、例えば印字ヘッドと、を有している。図1に示すように、第1加熱体18は、インクリボン13の支持層11側に設けられている。この第1加熱体18により、インクリボン13のインク層12のインク12aがID情報に対応する所定のパターン(第1パターン)で加熱され、これによって、インクリボン13のインク層12のインク12aが被転写体14に対して第1パターンで転写される。
図2(a)は、インク12aが被転写体14に第1パターンで転写された後のインクリボン13をインク層12側から見た場合を示す図であり、図2(b)は、インクリボン13のインク12aが第1パターンで転写された被転写体14を示す図である。図3は、図2(a)に示すインク転写済のインクリボン13のIII−III線に沿った断面図である。図2(a)および図3に示すように、インク転写済のインクリボン13において、インク層12は、被転写体14に転写されずに残留しているインク12aと、被転写体14に印字されたID情報に対応するインク抜け部分12bとからなる。この場合、図2(a)に示すように、インク転写済のインクリボン13におけるインク抜け部分12bのパターンは、上述の第1加熱体18における第1パターンに対応している。このため、インク抜け部分12bのパターンに基づいて、被転写体14に印字されたID情報を特定することが可能となっている。
巻取装置
次に図4を参照して、熱転写システム10の巻取装置20について詳細に説明する。上述のとおり、巻取装置20は、インク転写済のインクリボン13を巻き取るロール状の巻取部21と、巻取部20の近傍に設けられ、インク転写済のインクリボン13を支持層11側から加熱する第2転写装置(巻取装置用転写装置)22と、を有している。このうち第2転写装置22は、ロール形状の発熱体からなる第2加熱体23と、第2加熱体23を矢印Rで示す方向において回動可能に支持する支持機構(図示せず)と、を含んでいる。
(巻取部)
図4に示すように、本実施の形態の巻取部21においては、インクリボン13の支持層11がインク層12よりも外側に位置するようインクリボン13が巻き取られる。なお図4に示すように、本実施の形態において、巻取部21に巻き取られているインクリボン13のうち最外周に位置するインクリボン13が外側インクリボン13Aと称され、外側インクリボン13Aよりも内側で巻取部21に巻き取られ、外側インクリボン13Aに隣接しているインクリボン13が内側インクリボン13Bと称される。
(第2転写装置)
次に図5および図6を参照して、第2転写装置22の第2加熱体23について詳細に説明する。図5は、図4の第2加熱体23を矢印Vで示す方向から見た場合を示す図であり、図6は、図5に示す第2加熱体23およびインクリボン13のVI−VI線に沿った断面図である。なお、巻取部21にインクリボン13が巻き取られる際、巻き取られたインクリボン13は、実際には巻取部21のロール面に沿って湾曲するが、図6においては、便宜上、湾曲状態を無視してインクリボン13が描かれている。また図6においては、外側インクリボン13Aが第2加熱体23により押圧されて外側インクリボン13Aのインク層12の一部のインク12aが内側インクリボン13Bの支持層11に押し付けられる様子を説明するため、便宜上、外側インクリボン13Aと内側インクリボン13Bとの間に若干の隙間が描かれている。しかしながら、これに限られることはなく、外側インクリボン13Aと内側インクリボン13Bとが全面にわたって隙間無く接していてもよい。
図5および図6に示すように、第2加熱体23は、その外周に所定パターン(第2パターン)で配置された突起部23aを含んでいる。このため、図6に示すように、外側インクリボン13Aが第2加熱体23の突起部23aによって外側(支持層11側)から加熱および押圧されると、外側インクリボン13Aのインク層12に残留しているインク12aの一部が、第2パターンで、内側インクリボン13Bの支持層11上に転写される。なお、第2加熱体23の温度は、外側インクリボン13Aのインク層12のインク12aが全域にわたって溶融され、これによって外側インクリボン13Aと内側インクリボン13Bとが接着されるという現象が生じない程度に、低く設定されている。
ここで、第2加熱体23の突起部23aにおける第2パターンは、第1加熱体18における第1パターンとは異なるよう設定されている。このため、外側インクリボン13Aのインク層12に残留しているインク12aの一部を内側インクリボン13Bの支持層11上に転写することにより、外側インクリボン13Aのインク層12における、ID情報に対応する第1パターンからなるインク抜け部分12bのパターンを破壊することができる。このことにより、後に詳細に説明するように、インク抜け部分12bのパターンに基づいて被転写体14に印字されたID情報が特定されるのを防ぐことができる。
なお、巻取部21においては、巻き取りが進むにつれて、巻取部21により巻き取られているインクリボン13により構成されるロール体の外径が増加していく。このようなロール体の外径の増加に対応するため、第2加熱体23は、ロール体の半径方向(図4において矢印Dで示す方向)において移動可能となるよう支持機構(図示せず)により支持されている。また、このような支持機構によって第2加熱体23を支持することにより、巻取り駆動が停止されている場合や、第2加熱体23による加熱が不要な場合に、第2加熱体23を矢印D方向に移動させて、巻取部21に巻き取られているインクリボン13との接触を任意に中止することが可能となる。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。ここでは、熱転写システム10の第1転写装置17により被転写体14にID情報が印字され、その後、インク転写済の外側インクリボン13Aのインク層12のインク12aが、第2転写装置22により第2パターンで内側インクリボン13Bの支持層11上に転写される作用について説明する。
まず被転写体14を準備し、次に、被転写体14を第1転写装置17に向けて搬送する。一方、図1に示すように、インクリボン13を、送出部16から第1転写装置17に向けて送り出す。
被転写体14が第1転写装置17の第1加熱体18とプラテンロール19との間に到達すると、第1加熱体18がインクリボン13を、ID情報に対応する第1パターンで加熱しながら被転写体14に対して押し付ける。これによって、インクリボン13のインク層12のインク12aが第1パターンで被転写体14上に転写される(第1転写工程)。このことにより、被転写体14上にID情報が印字されるとともに、インクリボン13のインク層12に、ID情報に対応したインク抜け部分12bが形成される。
第1転写装置17を経た後のインク転写済のインクリボン13は、巻取装置20の巻取部21により巻き取られる。そして、巻取部21によってインク転写済のインクリボン13が巻き取られている状態において、第2転写装置22により、外側インクリボン13Aが第2パターンで加熱される(第2転写工程)。以下、図7(a)(b)および図8(a)(b)を参照して、外側インクリボン13Aが第2転写装置22により第2パターンで加熱される作用について詳細に説明する。
はじめに、図7(a)に示すように、第2転写装置22の第2加熱体23を巻取部21とともに回転させながら、外側(支持層11側)から第2加熱体23を外側インクリボン13Aに押し付ける。これによって、外側インクリボン13Aが第2加熱体23の突起部23aによって外側から加熱される。このため、外側インクリボン13Aのインク層12に残留しているインク12aの一部が、内側インクリボン13Bの支持層11上に対して、加熱されながら押し付けられる。これによって、図7(b)において符号12cにより示すように、外側インクリボン13Aのインク層12に残留しているインク12aの一部が、内側インクリボン13Bの支持層11上に転写される。
図8(a)は、第2転写装置22による転写が行われた後の外側インクリボン13Aをインク層12側から見た場合を示す図であり、図8(b)は、第2転写装置22による転写が行われた後の内側インクリボン13Bを支持層11側から見た場合を示す図である。図8(a)に示すように、外側インクリボン13Aのインク層12には、第1転写装置17におけるID情報の印字パターンに基づく第1パターンを有するインク抜け部分12b(1)と、第2転写装置22における第2加熱体23の突起部23aの配列パターンに基づく第2パターン26を有するインク抜け部分12b(2)と、が形成されている。図8(a)に示すように、外側インクリボン13Aのインク層12には、第1パターンと第2パターン26とが混在しており、このため、ID情報に対応する第1パターンからなるインク抜け部分12b(1)のパターンが、認識不可能な程度に破壊されている。このことにより、インク抜け部分12bのパターンに基づいて被転写体14に印字されたID情報が特定されるのを防ぐことができる。
図8(b)に示すように、内側インクリボン13Bの支持層11上には、第2転写装置22によって、外側インクリボン13Aから第2パターン26でインク12cが転写されている。また図8(b)に示すように、このインク12cには、部分的に、外側インクリボン13Aのインク層12の第1パターンからなるインク抜け部分12bに基づくパターンを有するインク抜け部分12dが形成されている。しかしながら、当該インク抜け部分12dは、図8(b)に示すように、第2パターン26と重複する領域において視認されるのみであり、従って、インク抜け部分12dのパターンに基づいて、被転写体14に印字されたID情報が特定されることはない。
上述のようにして、巻取装置20の巻取部21により巻き取られたインク転写済のインクリボン13が、第2転写装置22により第2パターンで外側から加熱される。そして、一連のインク転写済のインクリボン13を巻取部21により巻き取るとともに、第2転写装置22により第2パターン26で外側から加熱した後、当該インクリボン13を巻取部21から取り外して廃棄する。この際、巻取部21に巻き取られているインクリボン13の間、例えば外側インクリボン13Aと内側インクリボン13Bとの間には接着処理が施されておらず、このため、インクリボン13を巻取部21から容易に取り外すことができる。従って、巻取部21を繰り返し利用することが可能である。このことにより、巻取部21がインク転写済のインクリボン13とともに廃棄される場合に比べて、インク転写済のインクリボン13を処理するためのコストを低くすることができる。
このように本実施の形態によれば、熱転写システム10は、インクリボン13を送り出す送出部16と、送出部16の下流側に配置され、インクリボン13の支持層11側に設けられた第1加熱体18を有し、インクリボン13のインク層12のインク12aを被転写体14に対して第1パターンで転写する第1転写装置17と、第1転写装置17の下流側に配置され、インク転写済のインクリボン13を巻き取る巻取部21と、巻取部21の近傍に設けられ、インク転写済のインクリボン13を支持層11側から加熱する第2加熱体23を有する第2転写装置22と、を備えている。このため、第2転写装置22により加熱される外側インクリボン13Aのインク層12のインク12aを、第1転写装置17における第1パターンと異なる第2パターン26で、外側インクリボン13Aの内側に位置する内側インクリボン13Bの支持層11に転写することができる。このことにより、インク転写済のインクリボン13から、第1転写装置17における第1パターン、すなわち被転写体14に印字されたID情報が特定されるのを防ぐことができる。
第2の実施の形態
次に図9および図10(a)(b)を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。ここで図9は、本発明の第2の実施の形態における熱転写システムを示す図であり、図10(a)(b)は、図9の熱転写システムの巻取装置を拡大して示す図である。
図9および図10(a)(b)に示す第2の実施の形態は、第2転写装置が、巻取部から離間して配置され、巻取部により巻き取られる前のインクリボンを支持する支持ロールを有する点が異なるのみであり、その他の構成は、図1乃至図8に示す第1の実施の形態と略同一である。図9および図10(a)(b)に示す第2の実施の形態において、図1乃至図8に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図9に示すように、熱転写システム10の第2転写装置22は、巻取部21から離間して配置され、巻取部21により巻き取られる前のインク転写済のインクリボン13を支持する支持ロール24と、支持ロール24により支持されるインクリボン13を支持層11側から加熱する第2加熱体23と、を有している。支持ロール24は、支持ロール用支持機構(図示せず)により、矢印Rで示す方向において回動可能に支持されている。このような第2転写装置22において、第2加熱体23により加熱されるインクリボン13のインク層12のインク12aが、第1転写装置17における第1パターンと異なる第2パターンで、当該インクリボン13の内側に位置するインクリボン13の支持層11に転写される。以下、図10(a)(b)を参照して、本実施の形態における巻取装置20の第2転写装置22について詳細に説明する。
図10(a)(b)はともに、図9の熱転写システム10の巻取装置20を拡大して示す図である。このうち図10(b)は、図10(a)に示す状態からさらに多くのインクリボン13が巻取部21によって巻き取られた場合を示す図である。
図10(a)(b)に示すように、第2転写装置22の支持ロール24においては、インクリボン13が二重に重ねられて支持されている。以下の説明において、外側に位置しているインクリボン13であって、第2加熱体23により加熱されているインクリボン13が外側インクリボン13Cと称される。また、外側インクリボン13Cよりも内側で支持ロール24に支持されるとともに、外側インクリボン13Cに隣接しているインクリボン13が内側インクリボン13Dと称される。なお本実施の形態において、「内側」とは、「巻取部21により近い側」を意味している。
図10(a)(b)に示すように、支持ロール24を通り過ぎた外側インクリボン13Cは、巻取部21の周囲を回った後に再度支持ロール24と第2加熱体23との間に戻って内側インクリボン13Dとなる。また、支持ロール24を通り過ぎた内側インクリボン13Dは、巻取部21により巻き取られる。
図10(a)(b)において、外側インクリボン13Cと内側インクリボン13Dとが接触している区間、および、内側インクリボン13Dと巻取部21によって既に巻き取られたインクリボン13とが接触している区間が、一点鎖線からなる矢印Dにより示されている。
なお、支持ロール24によりインクリボン13が二重に重ねられて支持されている例を示したが、これに限られることはなく、支持ロール24が、三重以上に重ねられたインクリボン13を支持していてもよい。この場合、支持ロール24により支持されているインクリボン13のうち最も外側に位置するインクリボン13が外側インクリボン13Cとなる。また、外側インクリボン13Cよりも内側で支持ロール24により支持されるとともに、外側インクリボン13Cに隣接しているインクリボン13が内側インクリボン13Dとなる。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。ここでは、インク転写済の外側インクリボン13Cのインク層12のインク12aが、第2転写装置22により第2パターンで内側インクリボン13Dの支持層11上に転写される作用について説明する。
図10(a)に示すように、第2転写装置22の第2加熱体23を支持ロール24とともに回転させながら、外側(支持層11側)から第2加熱体23を外側インクリボン13Cに押し付ける。これによって、外側インクリボン13Cが第2加熱体23の突起部23aによって外側から加熱される。このため、外側インクリボン13Cのインク層12に残留しているインク12aの一部が、内側インクリボン13Dの支持層11上に対して、加熱されながら押し付けられる。これによって、外側インクリボン13Cのインク層12に残留しているインク12aの一部が、第2パターンで、内側インクリボン13Dの支持層11上に転写される。このことにより、外側インクリボン13Cのインク抜け部分12bのパターンに基づいて被転写体14に印字されたID情報が特定されるのを防ぐことができる。
なお、第2転写装置22による転写が行われた後の外側インクリボン13Cのインク層12、および、第2転写装置22による転写が行われた後の内側インクリボン13Dの支持層11は、図8(a)(b)に示す第1の実施の形態における外側インクリボン13Aおよび内側インクリボン13Bの場合と略同一であるので、詳細な説明は省略する。
次に図10(b)を参照して、巻取部21により巻き取られているインクリボン13により構成されるロール体の外径が増加した場合について説明する。
上述のように、本実施の形態において、外側インクリボン13Cは、巻取部21から離間して配置された支持ロール24において第2加熱体23により第2パターンで加熱される。このため、図10(b)に示すように、巻取部21により巻き取られているインクリボン13により構成されるロール体の外径が増加した場合であっても、第2加熱体23を常に同一の位置で保持することが可能となっている。これによって、簡易な駆動機構により第2加熱体23を駆動および支持することができ、かつ、外側インクリボン13Cのインク層12のインク12aを、第2パターンで、内側インクリボン13Dの支持層11上に、常に安定して転写させることができる。例えば、巻取部21により巻き取られた最外周のインクリボン13の表面に起伏が形成されている場合であっても、そのような起伏に影響されることなく、第2加熱体23による転写を安定に実施することができる。このことにより、外側インクリボン13Cのインク抜け部分12bのパターンに基づいて被転写体14に印字されたID情報が特定されるのを、常に確実に防ぐことができる。
このように本実施の形態によれば、第2転写装置22は、巻取部21から離間して配置され、巻取部21により巻き取られる前のインク転写済のインクリボン13を支持する支持ロール24と、支持ロール24により支持される外側インクリボン13Cを支持層11側から加熱する第2加熱体23と、を有している。ここで、外側インクリボン13Cよりも内側においては、支持ロール24によって内側インクリボン13Dがさらに支持されている。この場合、第2加熱体23により加熱される外側インクリボン13Cのインク層12のインク12aが、第1転写装置17における第1パターンと異なる第2パターンで、内側インクリボン13Dの支持層11に転写される。このことにより、インク転写済のインクリボン13から、第1転写装置17における第1パターン、すなわち被転写体14に印字されたID情報が特定されるのを防ぐことができる。
第3の実施の形態
次に図11および図12(a)(b)を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。ここで図11は、本発明の第3の実施の形態における熱転写システムを示す図であり、図12(a)(b)は、図11の熱転写システムの巻取装置を拡大して示す図である。
図11および図12(a)(b)に示す第3の実施の形態は、支持ロールの上流側または下流側に、第2加熱体により加熱されるインクリボンを支持して案内する案内ロールが設けられている点が異なるのみであり、その他の構成は、図9および図10(a)(b)に示す第2の実施の形態と略同一である。図11および図12(a)(b)に示す第3の実施の形態において、図9および図10(a)(b)に示す第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図11に示すように、第2転写装置22は、支持ロール24の上流側または下流側に設けられ、第2加熱体23により加熱される外側インクリボン13Cを支持して案内する複数の案内ロール25が設けられている。以下、図12(a)(b)を参照して、本実施の形態における巻取装置20の第2転写装置22について詳細に説明する。
図12(a)(b)はともに、図11の熱転写システム10の巻取装置20を拡大して示す図である。このうち図12(b)は、図12(a)に示す状態からさらに多くのインクリボン13が巻取部21によって巻き取られた場合を示す図である。
図12(a)(b)において、外側インクリボン13Cと内側インクリボン13Dとが接触している区間、および、内側インクリボン13Dと巻取部21によって既に巻き取られたインクリボン13とが接触している区間が、一点鎖線からなる矢印Dにより示されている。
巻取装置20においては、巻取部21からの距離の差に依存して、より外側に位置するインクリボン13ほどその搬送速度が大きくなることが考えられる。このため、外側インクリボン13Cと内側インクリボン13Dとが接触している区間、および、内側インクリボン13Dと巻取部21によって既に巻き取られたインクリボン13とが接触している区間においては、外側のインクリボン13とそれより内側のインクリボン13との間の搬送速度の差に起因して摩擦力が生じていることが考えられる。このような摩擦力が大きくなると、巻取部21においてインクリボン13を密に巻き取ることが困難になるなどの現象が生じることが考えられる。
ここで、図12(a)(b)から明らかなように、本実施の形態によれば、案内ロール25を設けることにより、案内ロール25が設けられていない場合に比べて、一点鎖線からなる矢印Dにより示される区間の長さを短くすることができる。このため、外側のインクリボン13とそれより内側のインクリボン13との間の搬送速度の差に起因して生じる摩擦力を低減することができ、このことにより、巻取部21においてインクリボン13を安定に密に巻き取ることが可能となる。
なお本実施の形態において、さらに多くの案内ロール25が設けられていてもよい。例えば、図12(a)(b)において一点鎖線からなる矢印Dにより示される区間を無くすよう、内側インクリボン13Dを案内する案内ロール(図示せず)をさらに設けてもよい。これによって、外側のインクリボン13とそれより内側のインクリボン13との間の搬送速度の差に起因して生じる摩擦力をさらに低減することができ、このことにより、巻取部21においてインクリボン13をより安定に密に巻き取ることが可能となる。
また本実施の形態において、巻取部21によって、インクリボン13の支持層11がインク層12よりも外側に位置するようインクリボン13が巻き取られる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図13に示すように、巻取部21によって、インクリボン13の支持層11がインク層12よりも内側に位置するようインクリボン13を巻き取ってもよい。この場合であっても、第2加熱体23により、外側インクリボン13Cのインク層12のインク12aが、第1転写装置17における第1パターンと異なる第2パターンで内側インクリボン13Dの支持層11に転写される。このことにより、インク転写済のインクリボン13から、第1転写装置17における第1パターン、すなわち被転写体14に印字されたID情報が特定されるのを防ぐことができる。
また上記各実施の形態において、第2転写装置22の第2加熱体23により外側インクリボン13A,13Cのインク層12のインク12aの一部を内側インクリボン13B,13Dの支持層11上に転写する際の第2パターン26が、インクリボン13の搬送方向に直交する方向に延びる複数のラインからなる場合を示した(図8(a)参照)。しかしながら、これに限られることはなく、第2パターン26として、第1転写装置17における第1パターンを適切に破壊することができる任意のパターンを用いることができる。例えば図14(a)に示すように、第2パターン26が、インクリボン13の搬送方向に平行する方向に延びる複数のラインからなっていてもよい。または図14(b)に示すように、第2パターン26が、インクリボン13上に連続的に並べられた矩形模様からなっていてもよい。
また上記各実施の形態において、第2加熱体23の外周に、所定パターンで配置された突起部23aが設けられ、これによって上述の第2パターン26が形成される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図15に示すように、突起部を有さない加熱ロールから第2加熱体23が構成されていてもよい。この場合、所定の周期で第2加熱体23を矢印Dの方向において上下させることにより、外側インクリボン13Aのインク層12に残留しているインク12aの一部を、上述の第1パターンとは異なる第2パターンで、内側インクリボン13Bの支持層11上に転写することができる。
若しくは、図16に示すように、第2加熱体23が印字ヘッドからなっていてもよい。この場合、印字ヘッドの形態が特に限られることはなく、例えば、端面ヘッドを有し、イレースパターンを転写する印字ヘッドが用いられてもよい。
なお、図15および図16においては、上述の加熱ロールまたは印字ヘッドからなる第2加熱体23が、図1乃至図8に示す第1の実施の形態における外側インクリボン13Aおよび内側インクリボン13Bに対して適用される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図示はしないが、上述の加熱ロールまたは印字ヘッドからなる第2加熱体23を、図9および図10(a)(b)に示す第2の実施の形態における外側インクリボン13Cおよび内側インクリボン13Dに対して適用してもよく、また、図11および図12(a)(b)に示す第3の実施の形態における外側インクリボン13Cおよび内側インクリボン13Dに対して適用してもよい。
また上記各実施の形態において、インクリボン13が、支持層11とインク層12とからなる例を示した。ここで、支持層11の構成が特に限られることはなく、様々な層によって支持層11を構成することができる。例えば、インク層12を支持する基材層(図示せず)によって、支持層11を構成してもよい。若しくは、インク層12を支持する基材層(図示せず)と、基材層の面のうちインク層12を支持する面と反対側の面に設けられた背面層(図示せず)と、により支持層11を構成してもよい。この場合、背面層は、第1転写装置17の第1加熱体18、または第2転写装置の第2加熱体23により加熱されて押圧される層となっている。従って、背面層は、例えば所定の耐熱性を有する材料から構成される。
10 熱転写システム
11 支持層
12 インク層
12a インク
12b インク抜け部分
12c 第2転写装置により支持層上に転写されたインク
13 インクリボン
13A 外側インクリボン
13B 内側インクリボン
13C 外側インクリボン
13D 内側インクリボン
14 被転写体
15 ガイドロール
16 送出部
17 第1転写装置
18 第1加熱体
19 プラテンロール
20 巻取装置
21 巻取部
22 第2転写装置
23 第2加熱体
23a 突起部
24 支持ロール
25 案内ロール
26 第2パターン

Claims (10)

  1. 支持層とインク層とを有するインクリボンを用いて被転写体にインクを転写する熱転写システムにおいて、
    前記インクリボンを送り出す送出部と、
    前記送出部の下流側に配置され、前記インクリボンの支持層側に設けられた第1加熱体を有し、前記インクリボンのインク層のインクを前記被転写体に対して第1パターンで転写する第1転写装置と、
    前記第1転写装置の下流側に配置され、インク転写済の前記インクリボンを巻き取る巻取部と、
    前記巻取部の近傍に設けられ、インク転写済の前記インクリボンを支持層側から加熱する第2加熱体を有する第2転写装置と、を備え、
    前記第2転写装置において、前記第2加熱体により加熱されるインクリボンのインク層のインクが、前記第1パターンと異なる第2パターンで、当該インクリボンの内側に位置するインクリボンの支持層に転写されることを特徴とする熱転写システム。
  2. 前記巻取部において、前記インクリボンの支持層がインク層よりも外側に位置するようインクリボンが巻き取られ、
    前記第2加熱体は、前記巻取部に巻き取られた最外周のインクリボンの内側に位置するインクリボンの支持層に、最外周のインクリボンのインク層のインクを前記第2パターンで転写するよう、最外周のインクリボンを外側から加熱することを特徴とする請求項1に記載の熱転写システム。
  3. 前記第2転写装置は、前記巻取部から離間して配置され、前記巻取部により巻き取られる前の前記インクリボンを支持する支持ロールと、前記支持ロールにより支持される前記インクリボンを支持層側から加熱する前記第2加熱体と、を有し、
    前記支持ロールにおいて、前記第2加熱体により加熱される前記インクリボンよりも内側に位置するインクリボンがさらに支持されており、この場合、前記第2加熱体により加熱される前記インクリボンのインク層のインクが、前記第2パターンで、内側に位置するインクリボンの支持層に転写されることを特徴とする請求項1に記載の熱転写システム。
  4. 前記支持ロールの上流側または下流側に、前記第2加熱体により加熱される前記インクリボンを支持して案内する案内ロールが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の熱転写システム。
  5. 支持層とインク層とを有するインクリボンであって、インク層のインクが被転写体に対して第1パターンで転写されたインク転写済のインクリボンを巻き取る巻取装置において、
    インク転写済の前記インクリボンを巻き取る巻取部と、
    前記巻取部の近傍に設けられ、インク転写済の前記インクリボンを支持層側から加熱する巻取装置用加熱体を有する巻取装置用転写装置と、を備え、
    前記巻取装置用転写装置において、前記巻取装置用加熱体により加熱されるインクリボンのインク層のインクが、前記第1パターンと異なる第2パターンで、当該インクリボンの内側に位置するインクリボンの支持層に転写されることを特徴とする巻取装置。
  6. 前記巻取部において、前記インクリボンの支持層がインク層よりも外側に位置するようインクリボンが巻き取られ、
    前記巻取装置用加熱体は、前記巻取部に巻き取られた最外周のインクリボンの内側に位置するインクリボンの支持層に、最外周のインクリボンのインク層のインクを前記第2パターンで転写するよう、最外周のインクリボンを外側から加熱することを特徴とする請求項5に記載の巻取装置。
  7. 前記巻取装置用転写装置は、前記巻取部から離間して配置され、前記巻取部により巻き取られる前の前記インクリボンを支持する支持ロールと、前記支持ロールにより支持される前記インクリボンを支持層側から加熱する前記巻取装置用加熱体と、を有し、
    前記支持ロールにおいて、前記巻取装置用加熱体により加熱される前記インクリボンよりも内側に位置するインクリボンがさらに支持されており、この場合、前記巻取装置用加熱体により加熱される前記インクリボンのインク層のインクが、前記第2パターンで、内側に位置するインクリボンの支持層に転写されることを特徴とする請求項5に記載の巻取装置。
  8. 前記支持ロールの上流側または下流側に、前記巻取装置用加熱体により加熱される前記インクリボンを支持して案内する案内ロールが設けられていることを特徴とする請求項7に記載の巻取装置。
  9. 支持層とインク層とを有するインクリボンを用いて被転写体にインクを転写する熱転写方法において、
    前記インクリボンを送り出す工程と、
    前記インクリボンのインク層のインクを前記被転写体に対して第1パターンで転写する第1転写工程と、
    インク転写済の前記インクリボンを巻き取る工程と、
    インク転写済の前記インクリボンを支持層側から加熱する第2転写工程と、を備え、
    前記第2転写工程において、支持層側から加熱されるインクリボンのインク層のインクが、前記第1パターンと異なる第2パターンで、当該インクリボンの内側に位置するインクリボンの支持層に転写されることを特徴とする熱転写方法。
  10. 支持層とインク層とを有するインクリボンであって、インク層のインクが被転写体に対して第1パターンで転写されたインク転写済のインクリボンを巻き取る巻取方法において、
    インク転写済の前記インクリボンを巻き取る工程と、
    インク転写済の前記インクリボンを支持層側から加熱する工程と、を備え、
    前記加熱する工程において、支持層側から加熱されるインクリボンのインク層のインクが、前記第1パターンと異なる第2パターンで、当該インクリボンの内側に位置するインクリボンの支持層に転写されることを特徴とする巻取方法。
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