JP5656129B2 - 熱転写方法 - Google Patents

熱転写方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5656129B2
JP5656129B2 JP2012226188A JP2012226188A JP5656129B2 JP 5656129 B2 JP5656129 B2 JP 5656129B2 JP 2012226188 A JP2012226188 A JP 2012226188A JP 2012226188 A JP2012226188 A JP 2012226188A JP 5656129 B2 JP5656129 B2 JP 5656129B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ink ribbon
pattern
transfer
transfer device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012226188A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014076615A (ja
Inventor
月 弘 毅 望
月 弘 毅 望
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2012226188A priority Critical patent/JP5656129B2/ja
Publication of JP2014076615A publication Critical patent/JP2014076615A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5656129B2 publication Critical patent/JP5656129B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Description

本発明は、支持層とインク層とを有するインクリボンを用いて被転写体にインクを転写する熱転写方法に関する。
インクリボンを用いて、カードなどの被転写体に文字などの像を印字する転写システムが、広く普及している。インクリボンは、帯状に延びるリボン(支持層)と、リボン上に形成され、染料等を含んだインク層と、を有している。インクリボンを用いた印字においては、印字されるべき所望の像に対応したパターンで、インクが被転写体に転写される。
この場合、インク転写済のインクリボンには、被転写体への転写によりインクが抜けた部分が、印字された像に対応したパターンで存在している。このため、インク転写済のインクリボンから、印字された像を特定することが可能である。従って、インクリボンを用いて、被転写体にID情報などの秘匿すべき情報を印字する場合、インク転写済のインクリボンの取り扱いに注意が必要となる。
このような問題に対応するため、例えば特許文献1において、インクリボンの支持層側に設けられた第1加熱体を有し、インクリボンのインク層のインクを被転写体に対して第1パターンで転写する第1転写装置と、インク転写済のインクリボンを巻き取る巻取部と、巻取部の近傍に設けられ、インク転写済のインクリボンを支持層側から加熱する第2加熱体を有する第2転写装置と、を備えた熱転写システムが提案されている。この熱転写システムによれば、第2転写装置により加熱されるインクリボンのインク層のインクを、第1転写装置における第1パターンと異なる第2パターンで、当該インクリボンの内側に位置するインクリボンの支持層に転写することができ、これによって、インク転写済のインクリボンから、第1転写装置における第1パターンが特定されるのを防ぐことができる。
特開2011−255564号公報
インク転写済のインクリボンを巻き取る巻取部は、樹脂射出成型加工によって作製されるが、巻取部の表面には成型歪みによる凹凸が生じる。この凹凸により、特にインクリボンの巻き始めにおいて、第2転写装置の第2加熱体とインクリボンとの密着性が低下し、第2パターンの転写不良が発生していた。第2パターンの転写不良が発生すると、インク転写済のインクリボンから、第1転写装置における第1パターンが特定されるおそれがあった。
本発明は、このような課題を解決し得る熱転写方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様による熱転写方法は、インクリボンを送り出す送出部と、前記送出部の下流側に配置され、前記インクリボンの支持層側に設けられた第1加熱体を有し、前記インクリボンのインク層のインクを前記被転写体に対して第1パターンで転写する第1転写装置と、前記第1転写装置の下流側に配置され、前記インクリボンを巻き取る巻取部と、前記巻取部の近傍に設けられ、インク転写済の前記インクリボンを支持層側から加熱する第2加熱体を有する第2転写装置とを備える熱転写システムを用いた熱転写方法において、前記第1転写装置を作動させて前記インクリボンのインク層のインクを前記被転写体に対して第1パターンで転写する工程と、前記第2転写装置を作動させて、前記インクリボンのインク層のインクを前記第1パターンと異なる第2パターンで、当該インクリボンの内側に位置するインクリボンの支持層に転写する工程とを備え、前記第1パターンの転写前に、前記巻取部を少なくとも1回転させることを特徴とするものである。
本発明の一態様による熱転写方法は、前記第1パターンの転写前に、前記巻取部を少なくとも1回転させる際に、前記第2転写装置を作動させて、前記インクリボンに前記第2パターンを転写することを特徴とするものである。
本発明の一態様による熱転写方法は、前記巻取部と前記インクリボンとの接合部に樹脂フィルムが設けられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、あらかじめ巻取部を少なくとも1回転させておくことで、被転写体に対して第1パターンで転写されたインク転写済のインクリボンと、巻取部近傍に設けられた第2転写装置の第2加熱体との密着性を向上させ、第2転写装置により転写される第2パターンの転写不良が発生することを防止できる。
図1は、本発明の実施の形態における熱転写システムを示す図。 図2(a)は、本発明の実施の形態において、インク転写済のインクリボンを示す図、図2(b)は、本発明の実施の形態において、インクリボンのインクが第1パターンで転写された被転写体を示す図。 図3は、図2(a)に示すインク転写済のインクリボンのIII−III線に沿った断面図。 図4は、図1の熱転写システムの巻取装置を拡大して示す図。 図5は、図4に示す巻取装置の第2転写装置の第2加熱体を矢印Vで示す方向から見た場合を示す図。 図6は、図5に示す第2加熱体およびインクリボンのVI−VI線に沿った断面図。 図7(a)(b)は、本発明の実施の形態において、外側インクリボンのインク層のインクが、内側インクリボンの支持層に第2パターンで転写される様子を示す図。 図8(a)は、図7(a)(b)に示す転写が実施された後の外側インクリボンのインク層を示す図、図8(b)は、図7(a)(b)に示す転写が実施された後の内側インクリボンの支持層を示す図。
以下、図1乃至図8を参照して、本発明の実施の形態について説明する。はじめに図1を参照して、熱転写システム10の全体構造について説明する。
熱転写システム
図1に示すように、支持層11とインク層12とを有するインクリボン13を用いて被転写体14に所望パターンでインク12aを転写する熱転写システム10は、矢印Rで示す方向にインクリボン13を送り出す送出部16と、送出部16の下流側に配置された第1転写装置17と、第1転写装置17の下流側に配置され、矢印Rで示す方向にインク転写済のインクリボン13を巻き取る巻取部21と、巻取部21の近傍に設けられ、インク転写済のインクリボン13を支持層11側から加熱する第2転写装置22と、を備えている。図1に示すように、インクリボン13は、複数のガイドロール15に沿って搬送される。ここで、図1に示す巻取部21と第2転写装置22とにより、巻取装置20が構成されている。
図1に示すように、第1転写装置17は、被転写体14を支持するプラテンロール19と、インクリボン13および被転写体14を挟んでプラテンロール19と対向するよう設けられた第1加熱体18(例えば印字ヘッド)と、を有している。図1に示すように、第1加熱体18は、インクリボン13の支持層11側に設けられている。この第1加熱体18により、インクリボン13のインク層12のインク12aがID情報に対応する所定のパターン(第1パターン)で加熱され、これによって、インクリボン13のインク層12のインク12aが被転写体14に対して第1パターンで転写される。
図2(a)は、インク12aが被転写体14に第1パターンで転写された後のインクリボン13をインク層12側から見た場合を示す図であり、図2(b)は、インクリボン13のインク12aが第1パターンで転写された被転写体14を示す図である。図3は、図2(a)に示すインク転写済のインクリボン13のIII−III線に沿った断面図である。図2(a)および図3に示すように、インク転写済のインクリボン13において、インク層12は、被転写体14に転写されずに残留しているインク12aと、被転写体14に印字されたID情報に対応するインク抜け部分12bとからなる。この場合、図2(a)に示すように、インク転写済のインクリボン13におけるインク抜け部分12bのパターンは、上述の第1加熱体18における第1パターンに対応している。このため、インク抜け部分12bのパターンに基づいて、被転写体14に印字されたID情報を特定することが可能となっている。
巻取装置
次に図4を参照して、熱転写システム10の巻取装置20について詳細に説明する。上述のとおり、巻取装置20は、インク転写済のインクリボン13を巻き取るロール状の巻取部21と、巻取部21の近傍に設けられ、インク転写済のインクリボン13を支持層11側から加熱する第2転写装置(巻取装置用転写装置)22と、を有している。このうち第2転写装置22は、ロール形状の発熱体からなる第2加熱体23と、第2加熱体23を矢印Rで示す方向において回動可能に支持する支持機構(図示せず)と、を含んでいる。
(巻取部)
図4に示すように、本実施の形態の巻取部21においては、インクリボン13の支持層11がインク層12よりも外側に位置するようインクリボン13が巻き取られる。なお図4に示すように、本実施の形態において、巻取部21に巻き取られているインクリボン13のうち最外周に位置するインクリボン13が外側インクリボン13Aと称され、外側インクリボン13Aよりも内側で巻取部21に巻き取られ、外側インクリボン13Aに隣接しているインクリボン13が内側インクリボン13Bと称される。
(第2転写装置)
次に図5および図6を参照して、第2転写装置22の第2加熱体23について詳細に説明する。図5は、図4の第2加熱体23を矢印Vで示す方向から見た場合を示す図であり、図6は、図5に示す第2加熱体23およびインクリボン13のVI−VI線に沿った断面図である。なお、巻取部21にインクリボン13が巻き取られる際、巻き取られたインクリボン13は、実際には巻取部21のロール面に沿って湾曲するが、図6においては、便宜上、湾曲状態を無視してインクリボン13が描かれている。また図6においては、外側インクリボン13Aが第2加熱体23により押圧されて外側インクリボン13Aのインク層12の一部のインク12aが内側インクリボン13Bの支持層11に押し付けられる様子を説明するため、便宜上、外側インクリボン13Aと内側インクリボン13Bとの間に若干の隙間が描かれている。しかしながら、これに限られることはなく、外側インクリボン13Aと内側インクリボン13Bとが全面にわたって隙間無く接していてもよい。
図5および図6に示すように、第2加熱体23は、その外周に所定パターン(第2パターン)で配置された突起部23aを含んでいる。このため、図6に示すように、外側インクリボン13Aが第2加熱体23の突起部23aによって外側(支持層11側)から加熱および押圧されると、外側インクリボン13Aのインク層12に残留しているインク12aの一部が、第2パターンで、内側インクリボン13Bの支持層11上に転写される。なお、第2加熱体23の温度は、外側インクリボン13Aのインク層12のインク12aが全域にわたって溶融され、これによって外側インクリボン13Aと内側インクリボン13Bとが接着されるという現象が生じない程度に、低く設定されている。
ここで、第2加熱体23の突起部23aにおける第2パターンは、第1加熱体18における第1パターンとは異なるよう設定されている。このため、外側インクリボン13Aのインク層12に残留しているインク12aの一部を内側インクリボン13Bの支持層11上に転写することにより、外側インクリボン13Aのインク層12における、ID情報に対応する第1パターンからなるインク抜け部分12bのパターンを破壊することができる。このことにより、後に詳細に説明するように、インク抜け部分12bのパターンに基づいて被転写体14に印字されたID情報が特定されるのを防ぐことができる。
なお、巻取部21においては、巻き取りが進むにつれて、巻取部21により巻き取られているインクリボン13により構成されるロール体の外径が増加していく。このようなロール体の外径の増加に対応するため、第2加熱体23は、ロール体の半径方向(図4において矢印Dで示す方向)において移動可能となるよう支持機構(図示せず)により支持されている。また、このような支持機構によって第2加熱体23を支持することにより、巻取り駆動が停止されている場合や、第2加熱体23による加熱が不要な場合に、第2加熱体23を矢印D方向に移動させて、巻取部21に巻き取られているインクリボン13との接触を任意に中止することが可能となる。
次に、このような構成からなる熱転写システム10を用いた熱転写方法について説明する。
まず、第1転写装置17による被転写体14へのID情報の印字前に、送出部16から第1転写装置17に向けてインクリボン13を送り出し、巻取部21を少なくとも1回転させ、インクリボン13を巻取部21の外周1周分以上巻き取る。
次に、被転写体14を準備し、被転写体14を第1転写装置17に向けて搬送する。
被転写体14が第1転写装置17の第1加熱体18とプラテンロール19との間に到達すると、第1加熱体18がインクリボン13を、ID情報に対応する第1パターンで加熱しながら被転写体14に対して押し付ける。これによって、インクリボン13のインク層12のインク12aが第1パターンで被転写体14上に転写される(第1転写工程)。このことにより、被転写体14上にID情報が印字されるとともに、インクリボン13のインク層12に、ID情報に対応したインク抜け部分12bが形成される。
第1転写装置17を経た後のインク転写済のインクリボン13は、巻取装置20の巻取部21により巻き取られる。そして、巻取部21によってインク転写済のインクリボン13が巻き取られている状態において、第2転写装置22により、外側インクリボン13Aが第2パターンで加熱される(第2転写工程)。以下、図7(a)(b)および図8(a)(b)を参照して、外側インクリボン13Aが第2転写装置22により第2パターンで加熱される作用について詳細に説明する。
はじめに、図7(a)に示すように、第2転写装置22の第2加熱体23を巻取部21とともに回転させながら、外側(支持層11側)から第2加熱体23を外側インクリボン13Aに押し付ける。これによって、外側インクリボン13Aが第2加熱体23の突起部23aによって外側から加熱される。このため、外側インクリボン13Aのインク層12に残留しているインク12aの一部が、内側インクリボン13Bの支持層11上に対して、加熱されながら押し付けられる。これによって、図7(b)において符号12cにより示すように、外側インクリボン13Aのインク層12に残留しているインク12aの一部が、内側インクリボン13Bの支持層11上に転写される。
図8(a)は、第2転写装置22による転写が行われた後の外側インクリボン13Aをインク層12側から見た場合を示す図であり、図8(b)は、第2転写装置22による転写が行われた後の内側インクリボン13Bを支持層11側から見た場合を示す図である。
図8(a)に示すように、外側インクリボン13Aのインク層12には、第1転写装置17におけるID情報の印字パターンに基づく第1パターンを有するインク抜け部分12b(1)と、第2転写装置22における第2加熱体23の突起部23aの配列パターンに基づく第2パターン26を有するインク抜け部分12b(2)と、が形成されている。図8(a)に示すように、外側インクリボン13Aのインク層12には、第1パターンと第2パターン26とが混在しており、このため、ID情報に対応する第1パターンからなるインク抜け部分12b(1)のパターンが、認識不可能な程度に破壊されている。このことにより、インク抜け部分12bのパターンに基づいて被転写体14に印字されたID情報が特定されるのを防ぐことができる。
図8(b)に示すように、内側インクリボン13Bの支持層11上には、第2転写装置22によって、外側インクリボン13Aから第2パターン26でインク12cが転写されている。また図8(b)に示すように、このインク12cには、部分的に、外側インクリボン13Aのインク層12の第1パターンからなるインク抜け部分12bに基づくパターンを有するインク抜け部分12dが形成されている。しかしながら、当該インク抜け部分12dは、図8(b)に示すように、第2パターン26と重複する領域において視認されるのみであり、従って、インク抜け部分12dのパターンに基づいて、被転写体14に印字されたID情報が特定されることはない。
巻取装置20の巻取部21の表面には、巻取部21を樹脂射出成型加工で作成する際の成型歪みによる凹凸があり、特にインクリボン13の巻き始めにおいて、第2転写装置22の第2加熱体23と、巻き取られるインクリボン13との密着性が低下して第2パターンの転写不良が発生し、インク転写済のインクリボンから第1パターンが特定されてしまう。
そこで、本実施の形態においては、上述したように、第1転写装置17による被転写体14へのID情報の印字前に、インクリボン13を、送出部16から第1転写装置17に向けて送り出し、巻取装置20の巻取部21を少なくとも1回転させ、インクリボン13を巻取部21の外周1周分以上巻き取る。
巻取部21に巻き取られたインクリボン13の弾性により、巻取部21と第2加熱体23との隙間のムラが吸収され、第2加熱体23とインクリボン13との密着性が向上する。このことにより、第2パターンの転写不良を防止し、インク転写済のインクリボンから第1パターンが特定されることを防止できる。
第1転写装置17による被転写体14へのID情報の印字前に、巻取部21がインクリボン13を巻き取る際に、第2転写装置22の第2加熱体23により第2パターンを転写してもよい。第2加熱体23の熱により、インクリボン13のインク層の粘性が一時的に弱まり、巻取部21の表面形状に起因する凹凸を埋めるようにインク層が流れて固まり、第2加熱体23とインクリボン13との密着性をさらに向上させることができる。
上述のようにして、巻取装置20の巻取部21により巻き取られたインク転写済のインクリボン13が、第2転写装置22により第2パターンで外側から加熱される。そして、一連のインク転写済のインクリボン13を巻取部21により巻き取るとともに、第2転写装置22により第2パターン26で外側から加熱した後、当該インクリボン13を巻取部21から取り外して廃棄する。この際、巻取部21に巻き取られているインクリボン13の間、例えば外側インクリボン13Aと内側インクリボン13Bとの間には接着処理が施されておらず、このため、インクリボン13を巻取部21から容易に取り外すことができる。従って、巻取部21を繰り返し利用することが可能である。このことにより、巻取部21がインク転写済のインクリボン13とともに廃棄される場合に比べて、インク転写済のインクリボン13を処理するためのコストを低くすることができる。
このように本実施の形態によれば、熱転写システム10は、インクリボン13を送り出す送出部16と、送出部16の下流側に配置され、インクリボン13の支持層11側に設けられた第1加熱体18を有し、インクリボン13のインク層12のインク12aを被転写体14に対して第1パターンで転写する第1転写装置17と、第1転写装置17の下流側に配置され、インク転写済のインクリボン13を巻き取る巻取部21と、巻取部21の近傍に設けられ、インク転写済のインクリボン13を支持層11側から加熱する第2加熱体23を有する第2転写装置22と、を備えている。このため、第2転写装置22により加熱される外側インクリボン13Aのインク層12のインク12aを、第1転写装置17における第1パターンと異なる第2パターン26で、外側インクリボン13Aの内側に位置する内側インクリボン13Bの支持層11に転写することができる。このことにより、インク転写済のインクリボン13から、第1転写装置17における第1パターン、すなわち被転写体14に印字されたID情報が特定されるのを防ぐことができる。
また、本実施の形態によれば、第1転写装置17による被転写体14へのID情報の印字前に、インクリボン13を、送出部16から第1転写装置17に向けて送り出し、巻取装置20の巻取部21を少なくとも1回転させ、インクリボン13を巻取部21の外周1周分以上巻き取る。巻取部21に巻き取られたインクリボン13が、巻取部21と第2加熱体23との隙間のムラを吸収して、第2加熱体23とインクリボン13との密着性を向上させる。このことにより、第2パターンの転写不良を防止し、インク転写済のインクリボンから第1パターンが特定されることを防止できる。
また、上記の実施形態において、送出部16と、第1転写装置17と、巻取部21と、第2転写装置22とを全体としてカセット内(図示せず)に収納した構成としてもよい。また、インクリボン13を巻取部21の外周1周分以上巻き取った状態で前述のカセット内に収納してもよく、その場合は、前述のカセットの装填後に巻き取る動作が不要になり作業時間を短縮することができる。
上記実施形態において、インクリボン13と巻取部21との接合部(インクリボン13の先端部)にクッション性のあるフィルムを配置してもよい。ここで、クッション性のあるフィルムは、例えば、合成紙、エラストマ、樹脂フィルム、エンボス加工された樹脂フィルム等である。このようなフィルムを設けることで、巻取部21の表面の凹凸に起因する第2加熱体23と外側インクリボン13Aとの密着性低下を防止し、第2パターンの転写不良を防止できる。
また、上述の本実施の形態においては、ロール形状の発熱体からなる第2加熱体23を用いて説明したが、他の例として、サーマルヘッドからなる第2加熱体を設けて構成してもよい。
10 熱転写システム
11 支持層
12 インク層
12a インク
12b インク抜け部分
12c 第2転写装置により支持層上に転写されたインク
13 インクリボン
13A 外側インクリボン
13B 内側インクリボン
14 被転写体
15 ガイドロール
16 送出部
17 第1転写装置
18 第1加熱体
19 プラテンロール
20 巻取装置
21 巻取部
22 第2転写装置
23 第2加熱体
23a 突起部
26 第2パターン

Claims (3)

  1. インクリボンを送り出す送出部と、前記送出部の下流側に配置され、前記インクリボンの支持層側に設けられた第1加熱体を有し、前記インクリボンのインク層のインクを前記被転写体に対して第1パターンで転写する第1転写装置と、前記第1転写装置の下流側に配置され、前記インクリボンを巻き取る巻取部と、前記巻取部の近傍に設けられ、インク転写済の前記インクリボンを支持層側から加熱する第2加熱体を有する第2転写装置とを備える熱転写システムを用いた熱転写方法において、
    前記第1転写装置を作動させて前記インクリボンのインク層のインクを前記被転写体に対して第1パターンで転写する工程と、
    前記第2転写装置を作動させて、前記第1パターンでのインク転写済の前記インクリボンのインク層の前記被転写体に転写されずに残留しているインクを前記第1パターンと異なる第2パターンで、当該インクリボンの内側に位置するインクリボンの支持層に転写する工程とを備え、
    前記インクリボンの巻き始めにおいて、前記巻取部を少なくとも1回転させることを特徴とする熱転写方法。
  2. 記巻取部を少なくとも1回転させる際に、前記第2転写装置を作動させて、前記インクリボンに前記第2パターンを転写することを特徴とする請求項1に記載の熱転写方法。
  3. 前記巻取部と前記インクリボンとの接合部に樹脂フィルムが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱転写方法。
JP2012226188A 2012-10-11 2012-10-11 熱転写方法 Active JP5656129B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012226188A JP5656129B2 (ja) 2012-10-11 2012-10-11 熱転写方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012226188A JP5656129B2 (ja) 2012-10-11 2012-10-11 熱転写方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014076615A JP2014076615A (ja) 2014-05-01
JP5656129B2 true JP5656129B2 (ja) 2015-01-21

Family

ID=50782345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012226188A Active JP5656129B2 (ja) 2012-10-11 2012-10-11 熱転写方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5656129B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021024160A (ja) * 2019-08-01 2021-02-22 大日本印刷株式会社 熱転写システム及び巻取装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6364781A (ja) * 1986-09-05 1988-03-23 Matsushita Graphic Commun Syst Inc 感熱転写記録装置
JPS63199675A (ja) * 1987-02-16 1988-08-18 Fuji Xerox Co Ltd 熱転写型記録装置
JPH0219558U (ja) * 1988-07-25 1990-02-08
JPH03211077A (ja) * 1990-01-17 1991-09-13 Minolta Camera Co Ltd 熱転写プリンター
JPH03213384A (ja) * 1990-01-18 1991-09-18 Konica Corp 感熱転写記録方法、感熱転写記録装置、感熱転写記録媒体カセット、及び感熱転写記録媒体の記録パターン消去装置
JP5521946B2 (ja) * 2010-09-27 2014-06-18 大日本印刷株式会社 熱転写システムおよび熱転写方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021024160A (ja) * 2019-08-01 2021-02-22 大日本印刷株式会社 熱転写システム及び巻取装置
JP7306144B2 (ja) 2019-08-01 2023-07-11 大日本印刷株式会社 熱転写システム及び巻取装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014076615A (ja) 2014-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5645106B2 (ja) 熱転写システムまたは熱転写方法、および巻取装置または巻取方法
JP5800230B2 (ja) 熱転写システムおよび熱転写方法、並びに巻取装置および巻取方法
JP5861608B2 (ja) 熱転写システムおよび熱転写方法
JP6146656B2 (ja) 熱転写システムまたは熱転写方法
JP5656129B2 (ja) 熱転写方法
JP6996334B2 (ja) 熱転写システム
JP5656130B2 (ja) 熱転写システムおよび熱転写方法
JP6229934B2 (ja) 熱転写システム、熱転写方法、巻取装置、および、巻取方法
JP6757518B2 (ja) 熱転写システム
JP6834279B2 (ja) 熱転写システム
JP5867837B2 (ja) 熱転写システムおよび熱転写方法
JP6229407B2 (ja) 熱転写システム、熱転写方法、巻取装置、および、巻取方法
JP7306144B2 (ja) 熱転写システム及び巻取装置
JP7275974B2 (ja) 熱転写システム
JP2018108665A (ja) 熱転写システム
JP7530575B2 (ja) 熱転写システムおよびその制御方法
JP7037753B2 (ja) 熱転写システム
JP5578402B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP6788835B2 (ja) 熱転写システム、巻取装置、熱転写方法および巻取方法
JP2017019242A (ja) 個人情報印刷機
JP2014079888A (ja) 熱転写システム
JP6645170B2 (ja) 熱転写システム
JP2013022797A (ja) 熱転写プリンタ
JP2005007826A (ja) サーマルヘッドおよびこれを用いた熱転写プリンタ
JP2017061110A (ja) 熱転写システムおよび熱転写方法、並びに巻取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140520

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20140520

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20140610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140701

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141031

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5656129

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02