JP2011246315A - 炭化珪素基板およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】炭化珪素基板を用いた半導体装置の製造コストの低減を実現可能な炭化珪素基板およびその製造方法を提供する。
【解決手段】SiC張り合せ基板の製造方法は、複数の炭化珪素(SiC)からなる単結晶体を準備する工程S10と、集合体を形成する工程S20と、単結晶体同士を接続する工程S30と、集合体をスライスする工程S60とを備える。工程S20では、複数のSiC単結晶インゴットを、珪素(Si)を含むSi層を間に挟んで並ぶように配置して単結晶体の集合体を形成する。工程S30では、集合体を加熱することにより、Si層の少なくとも一部を炭化珪素化するとともに、Si層において炭化珪素化した部分により、隣接するSiC単結晶インゴット同士を接続する。工程S60では、SiC単結晶インゴット同士が接続された集合体をスライスする。
【選択図】図1

Description

この発明は、炭化珪素基板およびその製造方法に関し、より特定的には、複数の単結晶領域が接合層を介して接合された炭化珪素基板およびその製造方法に関する。
近年、半導体装置の高耐圧化、低損失化、高温環境下での使用などを可能とするため、半導体装置を構成する材料として炭化珪素の採用が進められつつある。炭化珪素は、従来から半導体装置を構成する材料として広く使用されている珪素に比べてバンドギャップが大きいワイドバンドギャップ半導体である。そのため、半導体装置を構成する材料として炭化珪素を採用することにより、半導体装置の高耐圧化、オン抵抗の低減などを達成することができる。また、炭化珪素を材料として採用した半導体装置は、珪素を材料として採用した半導体装置に比べて、高温環境下で使用された場合の特性の低下が小さいという利点も有している。
このような状況の下、半導体装置の製造に用いられる炭化珪素結晶および炭化珪素基板の製造方法については、種々の検討がなされ、様々なアイデアが提案されている(たとえば、非特許文献1参照)。
M.Nakabayashi, et al.、"Growth of Crack‐free 100mm−diameter 4H‐SiC Crystals with Low Micropipe Densities、Mater. Sci. Forum,vols.600‐603、2009年、p.3−6.
しかし、炭化珪素は常圧で液相を持たない。また、結晶成長温度が2000℃以上と非常に高く、成長条件の制御や、その安定化が困難である。そのため、炭化珪素単結晶は、高品質を維持しつつ大口径化することが困難であり、大口径の高品質な炭化珪素基板を得ることは容易ではない。そして、大口径の炭化珪素基板の作製が困難であることに起因して、炭化珪素基板の製造コストが上昇するだけでなく、当該炭化珪素基板を用いて半導体装置を製造するに際しては、1バッチあたりの生産個数が少なくなり、半導体装置の製造コストが高くなるという問題があった。また、製造コストの高い炭化珪素単結晶を基板として有効に利用することにより、半導体装置の製造コストを低減できるものと考えられる。
そこで、本発明の目的は、炭化珪素基板を用いた半導体装置の製造コストの低減を実現可能な炭化珪素基板およびその製造方法を提供することである。
この発明に従った炭化珪素基板の製造方法は、複数の炭化珪素(SiC)からなる単結晶体を準備する工程と、集合体を形成する工程と、単結晶体同士を接続する工程と、集合体をスライスする工程とを備える。集合体を形成する工程では、複数の単結晶体を、珪素(Si)を含む接合層を間に挟んで並ぶように配置して単結晶体の集合体を形成する。単結晶体同士を接続する工程では、集合体を加熱することにより、接合層の少なくとも一部を炭化珪素化するとともに、接合層において炭化珪素化した部分により、接合層を介して隣接する単結晶体同士を接続する。集合体をスライスする工程では、単結晶体同士が接続された集合体をスライスする。
このように、複数の単結晶体を、炭化珪素化した接合層により接続して、炭化珪素の大きなインゴットを形成してから、当該インゴットをスライスすることで、単一の単結晶体をスライスして得られるサイズより大きなサイズの炭化珪素基板を複数枚効率的に得ることができる。このため、サイズの大きな炭化珪素基板を用いて半導体装置を製造すれば、1枚の炭化珪素基板に形成できる半導体装置(チップ)の数を従来よりも多くすることができる。この結果、半導体装置の製造コストを低減することができる。
また、上記のように大きなインゴットを形成し、当該インゴットをスライスすることによって本発明による炭化珪素基板を得ているので、比較的厚みの薄い単結晶体を接合して炭化珪素基板を1枚づつ形成する場合より、一度に複数枚の炭化珪素基板を製造できる。このため、炭化珪素基板の製造コストも、単結晶体を接合して1枚づつ炭化珪素基板を形成する場合より低減することができる。
この発明に従った炭化珪素基板は、炭化珪素からなる複数の単結晶領域と、接続層とを備える。接続層は、炭化珪素からなるとともに複数の単結晶領域の間に位置し、単結晶領域同士を接続する。単結晶領域は、炭化珪素基板の第1の主表面から、当該第1の主表面と反対側に位置する第2の主表面にまで到達するように形成されている。単結晶領域における結晶性は、第1の主表面から第2の主表面までの厚み方向において実質的に同じである。複数の単結晶領域では、第1の主表面における結晶方位が互いに異なっている。接続層は単結晶領域よりも結晶性が劣る。
このようにすれば、複数の単結晶領域が接合層により接続された状態となっているので、単一の単結晶領域からなる炭化珪素基板より、主表面の面積の大きな炭化珪素基板を実現できる。このため、半導体装置を形成するときに1枚の炭化珪素基板からより多くの半導体装置を得ることができるので、半導体装置の製造コストを低減できる。
また、単結晶領域では、第1の主表面から第2の主表面まで厚み方向にほぼ結晶性が同じとなっているので、縦型デバイスを形成する場合に当該炭化珪素基板の厚み方向での特性が問題になることがない。
本発明によれば、半導体装置の製造コストを低減可能な炭化珪素基板およびその製造方法を提供できる。
本発明による炭化珪素基板の製造方法を示すフローチャートである。 図1に示した炭化珪素基板の製造方法を説明するための模式図である。 図2の線分III−IIIにおける断面模式図である。 図1に示した炭化珪素基板の製造方法を説明するための模式図である。 図1に示した炭化珪素基板の製造方法を説明するための模式図である。 図1に示した炭化珪素基板の製造方法を説明するための模式図である。 図1に示した炭化珪素基板の製造方法を説明するための模式図である。 図1に示した炭化珪素基板の製造方法を説明するための模式図である。 図1に示した工程(S20)におけるSiC単結晶インゴットの配置の他の例を説明するための平面模式図である。 図1に示した工程(S20)におけるSiC単結晶インゴットの配置の他の例を説明するための平面模式図である。 図1の工程(S20)におけるプロセスの変形例を示す断面模式図である。 図1の工程(S20)におけるプロセスの他の変形例を示す断面模式図である。 図1の工程(S20)におけるプロセスの他の変形例を示す断面模式図である。 図1の工程(S20)におけるプロセスの別の変形例を示す断面模式図である。 図1の工程(S20)におけるプロセスの別の変形例を示す断面模式図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
図1〜図8を参照して、本発明による炭化珪素基板の製造方法を説明する。
図1に示すように、まず複数の単結晶体を準備する工程(S10)を実施する。具体的には、図2に示すように、炭化珪素(SiC)単結晶インゴット1を複数個準備する。
次に、珪素含有層を介して、複数の単結晶体を並べて配置する工程(S20)を実施する。具体的には、図2に示すように、複数のSiC単結晶インゴット1を、互いの対向する端面がSi層2を介して接触するように配置する。ここで、図2は、SiC単結晶インゴット1を、Si層2を介して接触するように並べることで構成される集合体を示す斜視模式図である。図2および図3からもわかるように、この工程(S20)においては、SiC単結晶インゴット1が、互いに対向する端面がそれぞれSi層2に接触した状態で配置されている。Si層2としては、Siを主成分とする層であれば任意の形態の層を用いることができる。たとえば、Si層2として、Siを主成分とするシート状部材、あるいはSi基板を所定の形状にカットしたものなどを用いてもよい。また、SiC単結晶インゴット1の端面にたとえばCVD法などを用いてSi膜を形成し、当該Si膜をSi層2として利用してもよい。
また、図2に示すように並べられたSiC単結晶インゴット1は、その結晶方位がほぼ揃っていることが好ましい。たとえば、図2に示した集合体において、SiC単結晶インゴット1の上側の主表面(上部表面)がC面またはSi面、あるいは他の任意の結晶面となっていてもよい。なお、このように複数のSiC単結晶インゴット1の結晶方位が揃っていることが好ましいが、加工工程での誤差などによりこれらの結晶方位を完全に一致させることは難しい。そのため、複数のSiC単結晶インゴット1の結晶方位については、たとえば1つの基準とするSiC単結晶インゴット1の所定の結晶方位に対する、他のSiC単結晶インゴット1の対応する結晶方位のずれ角度(交差角度)が5°以内、より好ましくは1°以内であることが好ましい。
次に、図1に示すように、炭素を含む雰囲気中で熱処理する工程(S30)を実施する。具体的には、雰囲気に炭素を含むガスを用いて上記集合体を加熱する。たとえば、雰囲気ガスとしてアセチレン、プロパンなどの炭化水素ガスを用い、雰囲気圧力を1Pa以上大気圧以下程度として、加熱温度を1400℃以上1900℃以下、加熱保持時間を10分以上6時間以下程度、といった条件の熱処理を実施してもよい。
その結果、図4に示すように、Si層2(図3参照)の上端部および下端部において、雰囲気から供給される炭素とSi層2中の珪素とが反応することでSiC層3が形成される。ここで、図4は、図1の工程(S30)における処理対象物である集合体の状況を説明するための断面模式図である。なお、図4は図3に対応する。
図4に示すように、隣り合うSiC単結晶インゴット1同士がSiC層3により接続された状態となる。このSiC層3は、Si層2の一部が溶融してSiCが液相成長することにより形成されてもよい。なお、SiC層3を形成するため、任意の熱処理条件を用いることができる。
次に、図1に示すように、SiC部を拡大する工程(S40)を実施する。具体的には、熱処理により、図4に示したSiC層3の間に残存するSi層2(図4参照)を図5に示すようにSiC層4へと変換する。
この工程(S40)においては、Si層2をSiC層4へ変換するために任意の方法を用いることができる。たとえば、SiC単結晶インゴット1の間の隙間(SiC層4が形成されるべき領域)に沿って(図5の上下方向、あるいは集合体の厚み方向に沿って)温度勾配を形成し、いわゆる近接昇華法を用いてSiC層3側からSi層2側へSiC層を成長させてもよい。また、当該隙間の図5における上下方向に沿って温度分布を形成し、溶液成長によりSiC層3側からSiCを成長させてもよい。また、この工程(S40)では、雰囲気ガスとしてたとえばアセチレン、プロパンなどの炭化珪素ガスを用い、雰囲気圧力を1Pa以上大気圧以下として、加熱温度を1400℃以上1900℃以下、加熱保持時間を10分以上6時間以下、といった条件の熱処理を実施してもよい。
次に、図1に示すように、後処理工程(S50)を実施する。具体的には、上述のようにSi層2(図2参照)からSiC層3、4に変換された領域(以下、接合層とも言う)から、残存している珪素(Si)を除去することにより、当該接合層の主成分をSiCとする。この工程(S50)においては、たとえば図6に示すように、熱処理炉10の内部にSiC単結晶インゴット1と上述した接合層とからなる集合体をサセプタ11上に搭載し、熱処理炉10の内部を減圧雰囲気とした状態で、ヒータ12によりサセプタ11を介して当該集合体を加熱する。なお、熱処理炉10の内部は、当該熱処理炉10に接続された配管14を介して真空ポンプ13により内部の雰囲気ガスを排出することによりその圧力を調整することができる。この結果、上述した接合層から珪素が昇華し、当該接合層における主成分をSiCとすることができる。
なお、この後処理工程(S50)においては、図7に示すように、フッ硝酸溶液21にSiC単結晶インゴット1と接合層とからなる集合体(接合インゴットとも言う)を浸漬し、当該接合層から珪素を除去してもよい。ここで、図6は、後処理工程(S50)でのプロセスの例を説明するための模式図であり、図7は、後処理工程(S50)でのプロセスの他の例を説明するための模式図である。
次に、図1に示すように、スライス工程(S60)を実施する。具体的には、上述の工程(S10)〜(S50)により得られた、複数のSiC単結晶インゴット1を接続層により接続した集合体(接合インゴット)から、任意の面方位が主表面において表出するSiC張り合せ基板30(図8参照)を切り出す。この結果、図8に示すように、第1領域31と第2領域32とが張り合せ領域33によって接続された張り合せ基板であるSiC張り合せ基板30を得ることができる。なお、この工程(S60)において用いる装置は、ワイヤソーやブレード(たとえば内周刃ブレードや外周刃ブレードなど)を用いた従来周知の任意の切断装置を用いることができる。このようにして、本発明によるSiC張り合せ基板30を得ることができる。
ここで、図8に示した張り合せ領域33は、図6に示したSiC層3、4に対応する。また、第1領域31と第2領域32とは、それぞれ図6に示したSiC単結晶インゴット1の一部である。そして、第1領域31と第2領域32とは、所定の結晶方位(たとえば<0001>方向)が互いにある程度揃ってはいるものの、完全に平行にはなっていない。このような結晶方位の相違は、たとえばX線回折による特定面の回折方位測定により検出することができる。例えば、ポールフィギュア法による全天方位測定によるピーク方位のずれを検出する、といった方法により上述した結晶方位の相違を確認することができる。
また、第1領域31と第2領域32とは、その厚み方向における結晶性がほぼ同様になっている。ここで、結晶性とは、XRD評価により測定される、回折角度の半値幅により評価することができる。また、上記のように「結晶性が厚み方向でほぼ同様」とは、具体的には上記データの上記厚み方向におけるばらつきが所定の値以下になっている(たとえば、データのばらつきが平均値に対して±10%以内である)ことを意味する。また、上記結晶性の評価手法に基づいて測定すると、第1領域31および第2領域32よりも、張り合せ領域33の結晶性は劣っている。
なお、図1に示した工程(S20)においては、図2に示すようにSiC単結晶インゴット1をマトリックス状に複数列×複数行配置する構成としたが、他の配置としてもよい。図9および図10を参照して、SiC単結晶インゴット1の集合体の構成の変形例を説明する。なお、図9および図10はSiC単結晶インゴット1を複数個集めて形成した集合体の平面模式図である。
たとえば、図9に示すように、図1の工程(S20)における複数のSiC単結晶インゴット1を含む集合体は、所定の方向(図9において上下方向に沿った方向)に複数個のSiC単結晶インゴット1がSi層2を介して並んだ列が、複数列(図9においては2列だが3列以上でもよい)、互いにSi層2を介して当該Si層2と接触した状態となっている。当該集合体では、各列におけるSi層2の当該所定の方向における位置が各列毎に異なっているような構成であってもよい。この場合、Si層2がSiC単結晶インゴット1の角部において3方向に延びるような構成となっている。一方、図2および図3に示した集合体でのSiC単結晶インゴット1の配置では、当該角部からSi層2が4方向に延びた状態となる。このため、図9に示した配置の方が、当該角部に隣接するSi層2の体積を少なくすることができる。この結果、SiC単結晶インゴット1同士を(Si層2に由来する)SiC層3、4で接続する構造とする場合に、Si層2の体積が1つの上記角部近傍において大きくなるためSi層2からSiC層3、4が十分に形成されない(SiC層3、4により隣接するSiC単結晶インゴット1同士を十分に接合するような接続構造を形成できない)といった問題の発生を抑制できる。
また、図1の工程(S20)における複数のSiC単結晶インゴット1を含む集合体では、図10に示すような配置を採用してもよい。図10においては、SiC単結晶インゴット1の平面形状は六角形状となっている。そして、この平面形状が六角形状の(つまり六角柱状の外形を有する)SiC単結晶インゴット1の端面がSi層2を介して接触するように集合体が構成されている。このような構成によっても、SiC単結晶インゴット1の1つの角部においてはSi層2が3方向に延びるようになっているので、図9に示した集合体と同様の効果を得ることができる。
また、上述した炭化珪素基板の製造方法においては、工程(S20)において、接合層となるべき層であるSi層2上を覆うようにキャップ部材5を図11または図12に示すように配置してもよい。なお、図11および図12は図3に対応する。以下、図11および図12を参照して、図1の工程(S20)におけるSiC単結晶インゴット1を含む集合体の構成の変形例を説明する。
図11および図12に示すように、加工対象物であるSiC単結晶インゴット1の間にSi層2を配置した加工対象物である集合体においては、当該Si層2上を覆うようにキャップ部材5を配置してもよい。このキャップ部材5としては、たとえばSiC製の基板を用いることができる。キャップ部材5の平面形状は、基本的にはSi層2の平面形状に沿って、当該Si層2の上部端面を覆うような構成であれば任意の形状とすることができる。たとえば、比較的小さなサイズの基板(たとえばSiC基板)を、Si層2の上端に沿って複数個並べるように配置してもよい。このようにすれば、Si層2をSiC層3などへ変換する熱処理を行なうとき(工程(S30)や工程(S40)を実施するとき)に、たとえば形成されたSiC層3、4などからSiが昇華して散逸することを抑制できる。
また、図12に示すように、当該キャップ部材5下に、キャップSi層6を配置してもよい。このようなキャップSi層6を配置することにより、キャップ部材5とSiC単結晶インゴット1との間の密着性をより向上させることができる。なお、キャップSi層6に代えて、炭素(C)からなる層(キャップ炭素層)を配置してもよい。
また、図13に示すように、上述したキャップ部材5を用いる代わりに、複数個のSiC単結晶インゴット1を並べた第1層41の上部表面を覆うように、他の複数のSiC単結晶インゴット1を並べた第2層42を配置してもよい。第1層41と第2層42とは、中間Si層7を介して積層されている。第1層41および第2層42では、隣接するSiC単結晶インゴット1の端面はそれぞれ接合層となるべきSi層2と接触した状態になっている。
このとき、SiC単結晶インゴット1の端面と接触するSi層2の平面視での位置を、第1層41と第2層42とでずらしておく(一部のみが重なって、他のほとんどの領域では重ならないようにしておく)ことが好ましい。このようにすれば、第1層41については、第2層42を上述したキャップ部材と同様の効果を奏する部材として利用することができる。また、このようにSiC単結晶インゴット1を2段積み、あるいは3段以上の複数段積層した構造とすることで、より大きなSiC単結晶の集合体(張り合せインゴット)を得ることができる。
次に、図1の工程(S20)の別の変形例を、図14および図15を参照しながら説明する。図14、図15は図3に対応する。
図14に示すように、図1の工程(S20)においては、ベース材45上に空隙46を介してSiC単結晶インゴット1を並べて配置する。そして、当該空隙46を覆うようにキャップSi層6を配置する。さらに、キャップSi層6上にSiCからなるキャップ部材5を配置する。この状態で、図14に示した集合体全体を所定の温度まで加熱することにより、キャップSi層6を溶融する。当該温度は、キャップSi層6が溶融する温度(珪素の融点より高い温度)であって、炭化珪素が昇華する温度より低い温度であればよい。この熱処理では、たとえば加熱温度を1400℃以上1900℃以下、より好ましくは1500℃以上1800℃以下とすることができる。そして、キャップSi層6が溶融することで形成される溶融Siは、図14に示した空隙46に流れ込む。その後、温度を珪素の融点以下にまで低下させると、上記空隙46に流れ込んだ溶融Siが再び固化する。
この結果、図15に示すように、SiC単結晶インゴット1の間の空隙には流入Si層52が固体として配置された状態となる。また、上述したキャップ部材5は、流入Si層52の上部端面を覆った状態となっている。このようにして、図2および図3に示したSiC単結晶インゴット1を張り合せた状態となるべき集合体を得ることができる。そして、このような流入Si層52についても、図1に示した工程(S30)〜工程(S50)を実施することにより、SiC層に変換できる。この結果、SiC単結晶インゴット1同士をSiC層からなる接合層(張り合せ層)により接続した単結晶インゴット集合体(張り合せインゴット)を形成できる。そして、図1の工程(S60)を実施することで、SiC張り合せ基板を得ることができる。
以下、上述した説明と一部重複する部分もあるが、本発明の特徴的な構成を列挙する。
この発明に従った炭化珪素基板の製造方法は、SiC張り合せ基板の製造方法であって、複数の炭化珪素(SiC)からなる単結晶体を準備する工程(S10)と、集合体を形成する工程(図1の工程(S20))と、単結晶体同士を接続する工程(図1の工程(S30))と、集合体をスライスする工程(図1の工程(S60))とを備える。集合体を形成する工程(S20)では、複数の単結晶体(SiC単結晶インゴット1)を、珪素(Si)を含む接合層(Si層2および中間Si層7)を間に挟んで並ぶように配置して単結晶体の集合体を形成する。SiC単結晶インゴット1同士を接続する工程である上記工程(S30)では、集合体を加熱することにより、接合層(Si層2および中間Si層7)の少なくとも一部を炭化珪素化するとともに、接合層において炭化珪素化した部分により、接合層を介して隣接するSiC単結晶インゴット1同士を接続する。集合体をスライスするスライス工程(S60)では、SiC単結晶インゴット1同士が接続された集合体をスライスする。
このように、複数のSiC単結晶インゴット1を、炭化珪素化した接合層であるSiC層3、4により接続して、炭化珪素の大きなインゴット(張り合せインゴット)を形成してから、当該インゴットをスライスすることで、単一の単結晶体からなるインゴットをスライスして得られるサイズより大きなサイズの炭化珪素基板(SiC張り合せ基板30)を複数枚効率的に得ることができる。そして、サイズの大きなSiC張り合せ基板30を用いて半導体装置を製造すれば、1枚のSiC張り合せ基板30に形成できる半導体装置(チップ)の数を従来よりも多くすることができる。この結果、半導体装置の製造コストを低減することができる。
また、上記のように大きなインゴットを形成し、当該インゴットをスライスすることによって本発明による炭化珪素基板(SiC張り合せ基板30)を得ているので、比較的厚みの薄い単結晶体を接合してSiC張り合せ基板(炭化珪素基板)を1枚づつ形成する場合より、一度に複数枚のSiC張り合せ基板を製造できる。このため、SiC張り合せ基板30の製造コストも、厚みの薄い単結晶体を接合して1枚づつ炭化珪素基板(SiC張り合せ基板)を形成する場合より低減することができる。
上記炭化珪素基板の製造方法は、上記接続する工程(図1の工程(S30))の後であって前記スライスする工程(図1の工程(S60)の前に、接合層から珪素を除去する工程(図1の工程(S50))をさらに備えていてもよい。
この場合、接合層であるSiC層3、4に珪素(Si)が残存しないようにできるので、当該SiC層3、4(SiC張り合せ基板30における張り合せ領域33)に珪素が残存していることに起因する問題の発生を抑制できる。たとえば、当該接合層を有する炭化珪素基板(SiC張り合せ基板30)の接合層である張り合せ領域33に珪素が残存していると、SiC張り合せ基板30に対する熱処理などのときに当該熱処理温度が珪素の融点付近になった場合、張り合せ領域33から珪素が外部へ放出される可能性がある。このように張り合せ領域33から珪素が外部へ放出されると、当該張り合せ領域33の密度が下がって結果的に当該張り合せ領域33の強度が低下する可能性上がる。このように張り合せ領域33の強度が低下すると、SiC張り合せ基板30が破損する、あるいは放出された珪素がSiC張り合せ基板30への処理に対して悪影響を及ぼす、といった可能性がある。しかし、上記のような工程(S50)を実施することで、上述の問題の発生を抑制できる。
上記炭化珪素基板の製造方法において、上記接続する工程(図1の工程(S30))では、液相成長法(LPE法)を用いて接合層(Si層2および中間Si層7)の少なくとも一部を炭化珪素化してもよい。この場合、Si層2の一部を確実に炭化珪素化することができる。
上記炭化珪素基板の製造方法において、接続する工程(図1の工程(S30))では、接合層(Si層2および中間Si層7)の一部が炭化珪素化している。また、上記炭化珪素基板の製造方法は、接続する工程である図1の工程(S30)の後、接合層の延在方向に沿って(たとえばSi層2の延在方向である厚み方向に沿って)温度勾配を形成するように集合体を加熱することにより、炭化珪素化した接合層の一部(SiC層3)から、接合層において炭化珪素化していない部分(たとえば図4のSi層2)へ炭化珪素を成長させる工程(図1の工程S(40))をさらに備えていてもよい。また、上記接続する工程(図1の工程(S30))では、炭素を含有する雰囲気中で上記集合体を加熱してもよい。
この場合、炭化珪素化した接合層における炭化珪素の割合を高めることができる。このため、炭化珪素化した接合層(図6のSiC層3、4:接続層ともいう)によるSiC単結晶インゴット1間の接続強度を向上させることができる。
上記炭化珪素基板の製造方法において、集合体を形成する工程(図1の工程(S20))では、接合層(Si層2)として珪素を主成分とするシート状部材を用いてもよい。この場合、シート状部材をSiC単結晶インゴット1の間に配置することで、容易に集合体を構成することができる。
上記炭化珪素基板の製造方法において、集合体を形成する工程(図1の工程(S20))は、複数のSiC単結晶インゴット1を、図14に示すように間隙を介して並ぶように配置する工程と、間隙を覆うように珪素を主成分とする接合部材(図14のキャップSi層6)を配置する工程と、当該接合部材(キャップSi層6)を加熱して溶融させ、溶融した接合部材を間隙に流入させることで接合層(流入Si層52)を形成する工程とを含んでいてもよい。
この場合、溶融した接合部材が間隙に流入するので、間隙の隅々にまで溶融したキャップSi層6を配置することができる。このため、間隙を当該流入Si層52で充填することができるので、接合部材(つまり流入Si層52)とSiC単結晶インゴット1の端面(間隙に現れる表面)とを確実に接触させることができる。このため、流入Si層52が炭化珪素化した部分について、当該部分とSiC単結晶インゴット1との接続をより確実に行なうことができる。
上記炭化珪素基板の製造方法において、集合体を形成する工程(図1の工程(S20))では、化学気相成長法(CVD法)を用いて接合層(Si層2)を形成してもよい。この場合、シート状の接合層を準備してSiC単結晶インゴット1の間に個別に配置するという工程に代えて、所定の間隙を介して並べた複数のSiC単結晶インゴット1に対して、当該間隙にCVD法を用いてSi層2を一度に形成することができる。このため、集合体を形成する工程(図1の工程(S20))を簡略化することができるので、結果的にSiC張り合せ基板30の製造コストを低減できる。
上記炭化珪素基板の製造方法において、接続する工程(図1の工程(S30))では、接合層(Si層2)の端面を覆うように蓋部材(キャップ部材5)を配置した状態で集合体を加熱してもよい。この場合、図1の工程(S30)において接合層(Si層2)の一部が炭化珪素化されるときに、当該Si層2から珪素が放出されたり、Si層2が一時的に溶融してSi層2が配置された領域(SiC単結晶インゴット1の間の間隙)から溶融したSi層2接合層が流出したりすることを抑制できる。
上記炭化珪素基板の製造方法において、蓋部材(キャップ部材5)は、炭化珪素(SiC)および炭素(C)のいずれか一方を主成分としてもよい。この場合、キャップ部材5が十分に融点の高い材料により構成されることになるため、キャップ部材5が上記工程(S30)での熱処理により損傷を受けることを防止できる。
上記炭化珪素基板の製造方法において、接続する工程(図1の工程(S30))では、キャップ部材5と集合体との間には中間層(キャップSi層6)が配置されていてもよい。この場合、中間層の材料としてキャップ部材5の材質とは異なり、集合体(SiC単結晶インゴット1や接合層としてのSi層2)との密着性に優れる材料を選択できる。このため、キャップ部材5およびキャップSi層6により接合層であるSi層2の端面を確実に覆うことができる。
上記炭化珪素基板の製造方法において、中間層(キャップSi層6)は、珪素(Si)および炭素(C)のいずれか一方を主成分としてもよい。特に、中間層として珪素を用いる場合、中間層と集合体との密着性をより高めることができる。
この発明に従った炭化珪素基板であるSiC張り合せ基板30は、炭化珪素からなる複数の単結晶領域(図8の第1領域31および第2領域32)と、接合層(張り合せ領域33)とを備える。張り合せ領域33は、炭化珪素(SiC)からなるとともに複数の単結晶領域(第1領域31および第2領域32)の間に位置し、単結晶領域(第1領域31および第2領域32)同士を接続する。単結晶領域(第1領域31および第2領域32)は、SiC張り合せ基板30の第1の主表面(図8の上側の主表面)から、当該第1の主表面と反対側に位置する第2の主表面(図8のSiC張り合せ基板30の下側に位置する裏面)にまで到達するように形成されている。単結晶領域(第1領域31および第2領域32)における結晶性は、第1の主表面から第2の主表面までの厚み方向において実質的に同じである。複数の単結晶領域(第1領域31および第2領域32)では、第1の主表面における結晶方位が互いに異なっている。張り合せ領域33は単結晶領域(第1領域31および第2領域32)よりも結晶性が劣る。
このようにすれば、複数の単結晶領域(第1領域31および第2領域32)が張り合せ領域33により接続された状態となっているので、単一の単結晶領域からなる炭化珪素基板より、主表面の面積の大きな炭化珪素基板(SiC張り合せ基板30)を実現できる。このため、半導体装置を形成するときに1枚の炭化珪素基板からより多くの半導体装置を得ることができるので、半導体装置の製造コストを低減できる。
また、単結晶領域(第1領域31および第2領域32)では、第1の主表面から第2の主表面まで厚み方向にほぼ結晶性が同じとなっているので、縦型デバイスを形成する場合に当該SiC張り合せ基板30の厚み方向での結晶性が局所的に劣っていることに起因する問題は発しない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、炭化珪素の単結晶体を複数個張り合せた構造の基板について特に有利に適用される。
1 SiC単結晶インゴット、2 Si層、3,4 SiC層、5 キャップ部材、6 キャップSi層、7 中間Si層、10 熱処理炉、11 サセプタ、12 ヒータ、13 真空ポンプ、14 配管、21 フッ硝酸溶液、30 SiC張り合せ基板、31 第1領域、32 第2領域、33 張り合せ領域、41 第1層、42 第2層、45 ベース材、46 空隙、52 流入Si層。

Claims (12)

  1. 複数の炭化珪素からなる単結晶体を準備する工程と、
    複数の前記単結晶体を、珪素を含む接合層を間に挟んで並ぶように配置して前記単結晶体の集合体を形成する工程と、
    前記集合体を加熱することにより、前記接合層の少なくとも一部を炭化珪素化するとともに、前記接合層において前記炭化珪素化した部分により、前記接合層を介して隣接する前記単結晶体同士を接続する工程と、
    前記単結晶体同士が接続された前記集合体をスライスする工程とを備える、炭化珪素基板の製造方法。
  2. 前記接続する工程では、液相成長法を用いて前記接合層の少なくとも一部を炭化珪素化する、請求項1に記載の炭化珪素基板の製造方法。
  3. 前記接続する工程では、前記接合層の一部が炭化珪素化しており、
    前記接続する工程の後、前記接合層の延在方向に沿って温度勾配を形成するように前記集合体を加熱することにより、前記炭化珪素化した前記接合層の一部から、前記接合層において炭化珪素化していない部分へ炭化珪素を成長させる工程をさらに備える、請求項1または2に記載の炭化珪素基板の製造方法。
  4. 前記接続する工程では、炭素を含有する雰囲気中で前記集合体を加熱する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の炭化珪素基板の製造方法。
  5. 前記集合体を形成する工程では、前記接合層として珪素を主成分とするシート状部材を用いる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の炭化珪素基板の製造方法。
  6. 前記集合体を形成する工程は、
    複数の前記単結晶体を、間隙を介して並ぶように配置する工程と、
    前記間隙を覆うように珪素を主成分とする接合部材を配置する工程と、
    前記接合部材を加熱して溶融させ、溶融した前記接合部材を前記間隙に流入させることで前記接合層を形成する工程とを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の炭化珪素基板の製造方法。
  7. 前記集合体を形成する工程では、化学気相成長法を用いて前記接合層を形成する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の炭化珪素基板の製造方法。
  8. 前記接続する工程では、前記接合層の端面を覆うように蓋部材を配置した状態で前記集合体を加熱する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の炭化珪素基板の製造方法。
  9. 前記蓋部材は、珪素および炭素のいずれか一方を主成分とする、請求項8に記載の炭化珪素基板の製造方法。
  10. 前記接続する工程では、前記蓋部材と前記集合体との間には中間層が配置されている、請求項8または9に記載の炭化珪素基板の製造方法。
  11. 前記中間層は、炭化珪素および炭素のいずれか一方を主成分とする、請求項10に記載の炭化珪素基板の製造方法。
  12. 炭化珪素からなる複数の単結晶領域と、
    炭化珪素からなるとともに複数の前記単結晶領域の間に位置し、前記単結晶領域同士を接続する接続層とを備える炭化珪素基板であって、
    前記単結晶領域は、前記炭化珪素基板の第1の主表面から、前記第1の主表面と反対側に位置する第2の主表面にまで到達するように形成され、
    前記単結晶領域における結晶性は、前記第1の主表面から前記第2の主表面までの厚み方向において同じであり、
    複数の前記単結晶領域では、前記第1の主表面における結晶方位が互いに異なっており、
    前記接続層は前記単結晶領域よりも結晶性が劣る、炭化珪素基板。
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