JP4069508B2 - 炭化珪素単結晶の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体デバイス用の基板や炭化珪素単結晶成長用の種結晶として用いられる炭化珪素単結晶を製造する方法、特に、炭化珪素単結晶中のマイクロパイプ欠陥を低減する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
炭化珪素単結晶を製造するための方法の1つに昇華法(改良レーリー法)がある。昇華法は、黒鉛るつぼの上部に種結晶を、下部に原料粉末を配置して上下方向に温度勾配を設け、高温にした原料粉末から低温にした種結晶への物質移動で単結晶を得る方法である。この方法による炭化珪素単結晶の製造例を図5(a)を用いて具体的に説明すると、図中、黒鉛るつぼ91内には、上部に設けた台座92に炭化珪素種結晶Sが接合してあり、下部には主として炭化珪素からなる原料粉末93が充填されている。ここで、原料粉末93を2200℃以上に加熱して原料ガスGを発生させる一方、種結晶Sを原料粉末93より数10℃以上低温にすると、原料ガスGが種結晶S上で再結晶し、炭化珪素単結晶94が成長する。
【0003】
ところが、昇華法により成長させた炭化珪素単結晶94には、図示するように、マイクロパイプ欠陥3が発生することがある。このような単結晶94から切り出した基板は、図5(b)のように、内部に貫通した欠陥3を有する炭化珪素単結晶基板2となり、その後のデバイス作製等において、大きな障害となっていた。
【0004】
そこで、炭化珪素単結晶基板2のマイクロパイプ欠陥3を閉塞することが検討されており、例えば、炭化珪素単結晶基板上に、マイクロパイプ欠陥に蓋をするようにして炭化珪素単結晶膜を形成する方法が提案されている。米国特許第5679153号には、シリコン中へのSiC溶融を用いた液相エピタキシー法を用いて結晶成長させると、エピタキシャル成長途中でマイクロパイプ欠陥が閉塞されていくことを利用して、マイクロパイプ欠陥を有する種結晶上にマイクロパイプ欠陥が低減されたエピタキシャル層を形成できることが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法は、炭化珪素単結晶基板上に欠陥が低減された新たな炭化珪素単結晶の層を形成しようとするもので、炭化珪素単結晶基板の内部に存在するマイクロパイプ欠陥を閉塞することはできない。また、異なる成長法で複数層のエピタキシャル層を形成する必要があるなど、製造工程が複雑になる問題があった。
【0006】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、炭化珪素単結晶基板の内部に存在するマイクロパイプ欠陥を塞ぎ、欠陥の少ない炭化珪素単結晶を得ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の請求項1の方法は、マイクロパイプ欠陥を有する炭化珪素単結晶基板の、マイクロパイプ欠陥が開口した一方の面または両面に接して、炭化珪素基板を配置し、熱処理を行って、上記マイクロパイプ欠陥を閉塞する炭化珪素単結晶の製造方法において、複数枚の上記マイクロパイプ欠陥を有する炭化珪素単結晶基板を、上記炭化珪素基板を介して積層し、同時に熱処理することを特徴とする。
【0008】
マイクロパイプ欠陥を有する炭化珪素単結晶基板を、上記マイクロパイプ欠陥を埋めるための原料となる上記炭化珪素基板と接触させた状態で熱処理することにより、上記炭化珪素基板およびマイクロパイプ欠陥内壁またはその一方からの物質移動で上記マイクロパイプ欠陥を閉塞することができる。このメカニズムは必ずしも明らかではないが、以下のように推定される。昇華法による結晶成長の原理は、温度差による飽和蒸気圧の差であり、高温の原料側からの昇華ガスが低温の成長面側で再結晶化する。本発明の方法では、上記マイクロパイプ欠陥を有する炭化珪素単結晶基板と上記炭化珪素基板には温度差がほとんどないが、上記マイクロパイプ欠陥の内壁と上記炭化珪素基板の飽和蒸気圧の差によって、物質移動が発生し、上記炭化珪素単結晶基板と上記炭化珪素基板の界面付近から格子歪みが緩和され、その結果として、上記マイクロパイプ欠陥が該界面付近より埋まっていくと考えられる。このように、本発明では、上記炭化珪素基板を重ねて熱処理するという簡単な方法で、上記マイクロパイプ欠陥を閉塞することができる。この時、複数枚の上記炭化珪素単結晶基板を、上記炭化珪素基板を介して積層し、同時に熱処理することにより、各炭化珪素単結晶基板内のマイクロパイプ欠陥を同時に修復し、欠陥の少ない上記炭化珪素単結晶基板を、複数、同時に得ることができる。そして、上記マイクロパイプ欠陥が修復された炭化珪素単結晶基板を用いて、良質な半導体デバイスの作製が可能である。また、これを種結晶として欠陥の少ない炭化珪素単結晶を成長させることができる。
【0011】
請求項2の方法では、マイクロパイプ欠陥を有する炭化珪素単結晶基板を、炭化珪素粉末中に埋没させ、熱処理を行って、上記マイクロパイプ欠陥を閉塞する。上記炭化珪素粉末に覆われた状態で熱処理を行うことによっても、上記炭化珪素基板を接して配置した場合と同様に上記マイクロパイプ欠陥を閉塞することが可能である。
【0012】
請求項3の方法では、マイクロパイプ欠陥を有する炭化珪素単結晶基板を、炭化珪素粉末中に埋没させ、熱処理を行って、上記マイクロパイプ欠陥を閉塞する方法において、上記マイクロパイプ欠陥を有する炭化珪素単結晶基板としては、4Hまたは6H−SiC単結晶が好適に用いられる。この時、上記炭化珪素粉末としては、結晶形が異なる3C−SiC粉末を用いることができる。あるいは、請求項4のように、上記炭化珪素基板または上記炭化珪素粉末として、4H−SiCまたは6H−SiCを用いることもできる。上記マイクロパイプ欠陥の内壁は歪みを有し飽和蒸気圧が異なるため、上記炭化珪素単結晶基板と上記炭化珪素基板が同じ結晶形であっても、飽和蒸気圧差による物質移動を発生させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明で使用する熱処理装置の概略構成を示す図で、図中、断熱材5で覆われたるつぼ6内には、マイクロパイプ欠陥3を有する炭化珪素単結晶基板2が、その両面に接して配した炭化珪素基板1a、1b間に挟持された状態で設置してある。るつぼ6の外周には、高周波加熱用ヒータコイル4が配設されて、るつぼ6内を所定温度に加熱できるようになしてある。また、これらるつぼ6およびヒータコイル4は、排気管および雰囲気ガス導入管を備えた図略の容器内に設置されており、るつぼ6内を所定雰囲気、所定圧力に調整することができる。また、ヒータコイル4に代えて抵抗加熱ヒータ等を用いることもできる。
【0014】
ここで、マイクロパイプ欠陥3を有する炭化珪素単結晶基板2は、例えば、6H−SiCまたは4H−SiC単結晶よりなる。6H−SiCまたは4H−SiC単結晶は、電気的特性に優れ半導体デバイス用の基板として好適である。炭化珪素単結晶基板2の厚さは、通常、0.1mm〜1mmの範囲であるが、厚さは特に限定されない。本実施の形態では、炭化珪素単結晶基板2の上下面にそれぞれ接して、炭化珪素基板1a、1bを配置し、この状態で、熱処理を行う。炭化珪素基板1a、1bは、好ましくは、炭化珪素単結晶基板2と結晶形の異なる炭化珪素からなり、炭化珪素単結晶基板2が6H−SiCまたは4H−SiC単結晶よりなる場合には、例えば、CVD法(化学的気相蒸着法)により形成した3C−SiC多結晶が好適に用いられる。立方晶系の3C−SiCは、六方晶系の6H−SiCや4H−SiCに比べて昇華しやすく、原料となる昇華ガスが発生しやすい利点がある。炭化珪素基板1a、1bの厚さは、通常、0.01mm〜1mm、好適には、0.1mm〜1mmの範囲とするのがよい。
【0015】
炭化珪素基板1a、1bとしては、3C−SiC多結晶の他、3C−SiC単結晶や3C−SiC焼結体を用いてもよく、同様の効果が得られる。また、炭化珪素基板1a、1bを、炭化珪素単結晶基板2と結晶形の異なる炭化珪素で構成する必要は必ずしもなく、結晶形の同じ4Hまたは6H−SiCとしてもマイクロパイプ欠陥3を閉塞する効果がある。炭化珪素単結晶基板2のマイクロパイプ欠陥3を両面から埋める必要がない場合には、炭化珪素基板1a、1bを、いずれか一方とすることもでき、炭化珪素基板1a、1bを配置した側からマイクロパイプ欠陥3が閉塞する。
【0016】
熱処理温度は、炭化珪素が昇華可能な温度、通常、2000〜2500℃の範囲とし、圧力は、通常、760Torr以下とすることが好ましい。るつぼ6内の雰囲気は、アルゴンガス、ヘリウムガス等の不活性ガス雰囲気、または、n型のドーパントである窒素雰囲気とすることもできる。あるいは、アルゴンガス、ヘリウムガス等に、窒素を少量添加してもよい。熱処理時間は、時間が長くなるほど再結晶化が進み、修復率が向上するので、必要に応じて適宜設定すればよい。通常、6時間以上で系内がほぼ平衡状態になる。
【0017】
本発明では、このように、マイクロパイプ欠陥3を有する炭化珪素単結晶基板2を、結晶形の異なる炭化珪素基板1a、1b間に挟持された状態で、熱処理を行うことにより、マイクロパイプ欠陥3を両面から閉塞することができる。このメカニズムについて以下に説明する。昇華法による成長の原理は、温度差による飽和蒸気圧の差であり、原料粉末の温度(T1 )と種結晶の成長面の温度(T2 )との間に温度差(ΔT)を設けることにより、温度の高い原料側からのSiC蒸気が、温度の低い成長面側で再結晶化する。一方、本発明のように、炭化珪素単結晶基板2と炭化珪素基板1a、1bを積層させた場合には、図2に示すように、各基板が近接しており、温度差(ΔT)は非常に小さい。従って、単なる温度差では物質の移動が起こらない。ところが、このような状態でも、結晶形および(または)結晶性が異なる物質を近接した場合には、ほぼ同一温度(ΔTが小さい状態)でも、物質移動が起こることが判明し、結晶形および(または)結晶性の違いに基づく飽和蒸気圧の差が結晶の成長に大きく影響していることが考えられる。
【0018】
この原理を図2で説明する。図中、炭化珪素単結晶基板2は4Hまたは6H−SiC、炭化珪素基板1a、1bは3C−SiCであるとすると、マイクロパイプ欠陥3の内壁と、炭化珪素基板1a、1bとは、結晶形が異なるため、飽和蒸気圧が異なる。従って、この飽和蒸気圧の差が原動力となって、3C−SiCよりなる炭化珪素基板1a、1bおよび(または)マイクロパイプ欠陥内壁から、マイクロパイプ欠陥3の内部空間への物質移動が発生し(図中、矢印)、炭化珪素単結晶基板2と炭化珪素基板1a、1bの界面付近で格子歪みが緩和されることで該界面付近で再結晶化が起こり、マイクロパイプ欠陥3が埋まっていくものと考えられる。より詳細に説明すると、図2(a)に示すように、マイクロパイプ欠陥3の端(両端、一方端)で再結晶化しはじめ、両端の閉塞後はマイクロパイプ欠陥3の内壁からのSiC原料蒸気により、内部への方向に修復されていく(図2(b))。従って、両端から修復した場合は、中央付近に空間が残り(図2(c))、一方端からの修復では、完全に修復されてマイクロパイプ欠陥3が消滅することもある。通常は、部分的に空洞が残る。
【0019】
なお、上述したように、物質個々の飽和蒸気圧は、多形の違いの他に、結晶の内部歪みの程度によっても異なる。従って、同一結晶であってもマイクロパイプ欠陥3の近傍と、良好な結晶性を有する部分とでは飽和蒸気圧が異なる。つまり、炭化珪素基板1a、1bが、炭化珪素単結晶基板2と同じ4Hまたは6H−SiCであっても、マイクロパイプ欠陥3との飽和蒸気圧の差により物質移動を発生させて、マイクロパイプ欠陥3内を閉塞することが可能となる。
【0020】
このようにして、本発明によれば、マイクロパイプ欠陥3を低減した炭化珪素単結晶基板2を得ることができる。得られた炭化珪素単結晶基板2は、デバイス作製用の基板として好適であり、または単結晶成長用の種結晶として用いることにより、高品質の炭化珪素単結晶を得ることができる。なお、マイクロパイプ欠陥3を有する炭化珪素単結晶基板2と炭化珪素基板1a、1bができるだけ密接している方が、マイクロパイプ欠陥3を修復する効果が高く、両者の隙間を小さくするために、例えば炭化珪素基板1a、1bの表面を平滑化する前処理を行ってもよい。
【0021】
図3は本発明の第2の実施の形態を示すものである。本実施の形態のように、複数枚のマイクロパイプ欠陥3を有する炭化珪素単結晶基板2を、炭化珪素基板1を介して積層し、この積層体の上下面に炭化珪素基板1を配置して、るつぼ6内で同時に熱処理を行うこともできる。炭化珪素単結晶基板2や炭化珪素基板1の結晶形や、単結晶、多結晶といった形態、熱処理の条件等は、上記第1の実施の形態と同様である。このように、本発明方法では、複数枚の炭化珪素単結晶基板2を同時に熱処理することが可能であり、欠陥修復を効率よく行うことができるため、経済的である。
【0022】
図4は本発明の第3の実施の形態を示すものである。本実施の形態では、マイクロパイプ欠陥3を有する炭化珪素単結晶基板2を、炭化珪素粉末8中に埋没させて、熱処理を行う。上記各実施の形態と同様に、炭化珪素単結晶基板2としては、例えば、6H−SiCまたは4H−SiC単結晶が使用され、炭化珪素粉末8は、炭化珪素単結晶基板2と結晶形の異なる炭化珪素の粉末、例えば、3C−SiC粉末が好適に用いられる。炭化珪素単結晶基板2と結晶形の同じ6H−SiCまたは4H−SiC粉末を用いることもできる。熱処理等の条件も、上記各実施の形態と同様である。このように、本発明方法では、炭化珪素粉末8中で熱処理を行うこともでき、マイクロパイプ欠陥3を閉塞する同様の効果が得られる。また、複数枚の炭化珪素単結晶基板2を炭化珪素粉末8中に埋没させて、同時に熱処理を行うこともできる。また、同様に、炭化珪素基板1a、1bと炭化珪素粉末8を組み合わせてもよい。
【0023】
【実施例】
(実施例1)
本発明の効果を確認するために、図1に示すように、炭化珪素単結晶基板2の両面に接して炭化珪素基板1a、1bを配し、熱処理を行った。マイクロパイプ欠陥3を有する厚さ0.35mmの4H−SiC単結晶よりなる炭化珪素単結晶基板2を、CVD法を用いて形成した厚さ0.5mmの多結晶3C−SiCよりなる炭化珪素基板1a、1bにより両面から挟み込み、断熱材5で覆われたるつぼ6内に設置した。圧力500Torr、アルゴンガス雰囲気において、るつぼ6をヒータコイル4によって2300℃に加熱して、24時間熱処理を行った。炭化珪素単結晶基板2をるつぼ6から取出し、鏡面研磨した後、光学顕微鏡で観察したところ、マイクロパイプ欠陥3が両面から閉塞していることが確認された。
【0024】
(実施例2)
本発明の効果を確認するために、図3に示すように、複数枚の炭化珪素単結晶基板2を積層して、同時に熱処理を行った。マイクロパイプ欠陥3を有する厚さ0.35mmの4H−SiC単結晶よりなる炭化珪素単結晶基板2を、複数枚用意し、CVD法を用いて形成した厚さ0.5mmの多結晶3C−SiCよりなる炭化珪素基板1を介して積層した。積層体の上下面にも炭化珪素基板1を配置して、断熱材5で覆われたるつぼ6内に設置した。圧力500Torr、アルゴンガス雰囲気において、るつぼ6をヒータコイル4によって2300℃に加熱して、24時間熱処理を行った。炭化珪素単結晶基板2をるつぼ6から取出し、鏡面研磨した後、光学顕微鏡で観察したところ、いずれの炭化珪素単結晶基板2においても、マイクロパイプ欠陥3が両面から閉塞していることが確認された。
【0025】
(実施例3)
本発明の効果を確認するために、図4に示すように、炭化珪素単結晶基板2を炭化珪素粉末8に埋没させて熱処理を行った。マイクロパイプ欠陥3を有する厚さ0.35mmの4H−SiC単結晶よりなる炭化珪素単結晶基板2を、断熱材5で覆われたるつぼ6内に充填した3C−SiC粉末よりなる炭化珪素粉末8中に埋没させた。圧力500Torr、アルゴンガス雰囲気において、るつぼ6をヒータコイル4によって2300℃に加熱して、24時間熱処理を行った。炭化珪素単結晶基板2をるつぼ6から取出し、鏡面研磨した後、光学顕微鏡で観察したところ、マイクロパイプ欠陥3が両面から閉塞していることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態を示す熱処理装置の全体概略断面図である。
【図2】図2(a)〜(c)は本発明方法による作用効果を説明するための模式図である。
【図3】図3は本発明の第2の実施の形態を示す熱処理装置の全体概略断面図である。
【図4】図4は本発明の第3の実施の形態を示す熱処理装置の全体概略断面図である。
【図5】図5は昇華法による単結晶の製造方法を説明するための成長装置の全体概略断面図と、マイクロパイプ欠陥を有する炭化珪素単結晶基板の概略断面図である。
【符号の説明】
1、1a、1b 炭化珪素基板
2 炭化珪素単結晶基板
3 マイクロパイプ欠陥
4 ヒータコイル
5 断熱材
6 るつぼ
7 再結晶化炭化珪素
8 炭化珪素粉末
Claims (4)
- マイクロパイプ欠陥を有する炭化珪素単結晶基板の一方の面または両面に接して、炭化珪素基板を配置し、熱処理を行って、上記マイクロパイプ欠陥を閉塞する炭化珪素単結晶の製造方法において、複数枚の上記マイクロパイプ欠陥を有する炭化珪素単結晶基板を、上記炭化珪素基板を介して積層し、同時に熱処理することを特徴とする炭化珪素単結晶の製造方法。
- マイクロパイプ欠陥を有する炭化珪素単結晶基板を、炭化珪素粉末中に埋没させ、熱処理を行って、上記マイクロパイプ欠陥を閉塞することを特徴とする炭化珪素単結晶の製造方法。
- マイクロパイプ欠陥を有する炭化珪素単結晶基板を、炭化珪素粉末中に埋没させ、熱処理を行って、上記マイクロパイプ欠陥を閉塞する炭化珪素単結晶の製造方法において、上記マイクロパイプ欠陥を有する炭化珪素単結晶基板が4Hまたは6H−SiC単結晶であり、上記炭化珪素粉末が3C−SiC粉末であることを特徴とする炭化珪素単結晶の製造方法。
- マイクロパイプ欠陥を有する炭化珪素単結晶基板を、炭化珪素粉末中に埋没させ、熱処理を行って、上記マイクロパイプ欠陥を閉塞する炭化珪素単結晶の製造方法において、上記マイクロパイプ欠陥を有する炭化珪素単結晶基板が4Hまたは6H−SiC単結晶であり、上記炭化珪素基板または上記炭化珪素粉末が4H−SiCまたは6H−SiCであることを特徴とする炭化珪素単結晶の製造方法。
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