JP2011240801A - 制動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が停止する直前に車両の減速度を低下して車両の揺り戻しを抑える制御において、上り坂で車両がずり下がってしまう可能性を低減することを目的とする。
【解決手段】車両が上り勾配道路において減速した場合t2〜t3に、車両の減速に伴いゼロに近づくブレーキ要求車軸トルク65を算出して揺り戻しを低減する。またその後の開始タイミングt3において、ブレーキ要求車軸トルク65の初期値B0、最終値B1、および補正期間tdを決定し、当該開始タイミングt3から補正期間tdの間、ブレーキ要求車軸トルクを初期値B0から最終値B1まで低下させる。また、車輪速センサ7の検出信号に基づいて検出した車両の検出車速が最後に検出限界最小車速Vc以上だった限界時刻t3以前における検出車速の変化に基づいて、車両の実車速がゼロになる停止時刻t4を推定し、上記開始タイミングt3から当該停止時刻t4までの期間を補正期間tdとする。
【選択図】図7

Description

本発明は、制動制御装置に関するものである。
従来、車両が停止するとき、前輪側が沈み込むノーズダイブおよびノーズダイブに伴う揺り戻しが発生し、乗員の乗り心地が悪くなる問題があり、この問題を解消するため、特許文献1、2では、車両が停止する直前に車両の減速度を低下する制御を行うようになっている。
特に特許文献2では、車速がゼロとなる近傍における減速度を抑制しつつも、車両を確実に停止させるため、車両の減速度を低下させた後にその減速度を所定時間保持し、その後に、車両の停止を確実にするために、制動力を増大させる制御を行うようになっている。
特開平11―254995号公報 特開2009―40305号公報
しかし、このような技術を用いたとしても、上り坂で車両を停止させる際には、勾配によっては車両がずり下がってしまう可能性が高い。
本発明は上記点に鑑み、車両が停止する直前に車両の減速度を低下することで車両の揺り戻しを抑える制御において、上り坂で車両がずり下がってしまう可能性を低減することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、車輪速センサ(7)が備えられた車両に搭載され、前記車両のブレーキに要求する車軸トルク(以下、ブレーキ要求車軸トルクという)を算出し、算出した前記ブレーキ要求車軸トルクに応じたブレーキ圧を前記車両の制動装置(3、6)に発生させるための制御を行う制動制御装置であって、前記車両が上り勾配道路において減速した場合に、前記ブレーキ要求車軸トルクとして、前記車両の減速に伴いゼロに近づくブレーキ要求車軸トルクを算出し、その後のタイミング(以下、開始タイミングという)において、前記ブレーキ要求車軸トルクの初期値B0、前記初期値よりもゼロから離れた最終値B1、および補正期間tdを決定し、当該開始タイミングから前記補正期間tdの間、前記ブレーキ要求車軸トルクを前記初期値B0から前記最終値B1まで変化させ、前記最終値B1は、前記上り勾配道路において前記車両が停止可能なトルクであり、前記補正期間tdについては、前記車輪速センサ(7)の検出信号に基づいて検出した前記車両の検出車速が最後に検出限界最小車速Vc以上だった限界時刻(t3)以前における検出車速の変化に基づいて、前記車両の実車速がゼロになる停止時刻(t4)を推定し、前記開始タイミングから前記停止時刻(t4)までの期間を前記補正期間tdとすることを特徴とする制動制御装置である。
このように、制動制御装置は、車両が上り勾配道路において減速した場合に、ブレーキ要求車軸トルクとして、車両の減速に伴いゼロに近づくブレーキ要求車軸トルクを算出することで、ノーズダイブおよび揺り戻しが発生する可能性を低減する。そしてその後の開始タイミングにおいて、ブレーキ要求車軸トルクの初期値B0、初期値B0よりもゼロかから離れた最終値B1、および補正期間tdを決定し、当該開始タイミングから補正期間tdの間、ブレーキ要求車軸トルクを初期値B0から前記最終値B1まで低下させる。
その際最終値B1の絶対値は、マージンに坂道補正項を加算した値であり、坂道補正項は、当該上り勾配道路において車両の後方にかかる重力に対抗する力を発生するトルクである。したがって、最終的には上り勾配道路において車両を停止させるのに十分なブレーキ圧を得ることができる。
また、補正期間tdについては、車輪速センサ7の検出信号に基づいて検出した車両の検出車速が最後に検出限界最小車速Vc以上だった限界時刻(t3)以前における検出車速の変化に基づいて、車両の実車速がゼロになる停止時刻(t4)を推定し、上記開始タイミングから当該停止時刻(t4)までの期間を補正期間tdとする。検出車速は、車両の挙動を直接的に表す指標であると共に、道路の勾配の影響を受けた量であるので、この量を用いて停止時刻(t4)を推定することで、上り勾配が急な場合は補正期間tdを短くしてブレーキ要求車軸トルクを早く変化させる、上り勾配が緩い場合は補正期間tdを長くしてブレーキ要求車軸トルクをゆっくり変化させるといった様に、上り勾配の緩急に応じたブレーキ要求車軸トルクの変化制御を行うことができる。したがって、上り坂で車両がずり下がってしまう可能性を低減することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の制動制御装置において、前記開始タイミングは、上り勾配道路において前記車両の車速が前記車輪速センサ(7)の検出限界最小車速Vcを下回ったタイミングであることを特徴とする。
車速が車輪速センサ(7)の検出限界最小車速Vcを下回ったタイミングは、車両の減速に伴いゼロに近づくブレーキ要求車軸トルクが最もゼロに近づくタイミングである。換言すれば、ノーズダイブおよび揺り戻し低減のためのブレーキ要求車軸トルクの増加制御が終了するタイミングである。このタイミングを開始タイミングとすることで、ノーズダイブおよび揺り戻し防止効果を最大に発揮することができると共に、ずり下がり防止のための制御を行う時間を十分取ることができる。
また、より具体的には、請求項3に記載のように、車両に搭載される制動制御装置であって、前記車両が達成すべき目標加速度を決定する目標加速度設定部(144)と、前記目標加速度設定部(144)が決定した目標加速度に応じて、前記車両のパワートレインに要求する車軸トルク(以下、パワトレ要求車軸トルクという)および前記車両のブレーキに要求する車軸トルク(以下、ブレーキ要求車軸トルクという)を算出し、算出した前記パワトレ要求車軸トルクを、前記車両のパワートレインが前記パワトレ要求車軸トルクを発生させるよう制御するパワトレ車軸トルク実現部(124)に渡すと共に、算出した前記ブレーキ要求車軸トルクを、前記車両の制動装置(3、6)が前記ブレーキ要求車軸トルクに応じたブレーキ圧を発生させるよう制御するブレーキ車軸トルク実現部(134)に渡す制駆動協調制御部(145)と、を備え、前記目標加速度設定部(144)は、前記車両が上り勾配道路において車速境界値VL以下の車速に低下した場合に、前記車両の減速に伴いゼロに近づく負のソフト加速度を算出し、算出した前記ソフト加速度を前記目標加速度とすると共に、車速が車輪速センサ(7)の検出限界最小車速Vcを下回って以降は、前記ソフト加速度を一定に保ち、前記制駆動協調制御部(145)は、前記車両が上り勾配道路において車速が車輪速センサ(7)の検出限界最小車速Vcを下回ったタイミング(t3)で、前記ブレーキ要求車軸トルクの負の初期値B0、負の最終値B1、補正期間tdを決定し、前記タイミング(t3)から前記補正期間tdの間、前記ブレーキ要求車軸トルクを前記初期値B0から前記最終値B1まで低下させ、前記初期値B0は、前記目標加速度に応じて決まるブレーキ要求車軸トルクであり、前記最終値B1は、負のマージンに坂道補正項を減算した値であり、前記坂道補正項は、前記上り勾配道路において前記車両の後方にかかる重力に対抗する力を発生する負のトルクであり、前記制駆動協調制御部(145)は、前記車輪速センサ(7)の検出信号に基づいて検出した前記車両の検出車速が最後に検出限界最小車速Vc以上だった限界時刻(t3)における当該検出車速と、当該検出車速に基づいて算出される前記車両の検出加速度aと、に基づいて、前記車両の実車速がゼロになる停止時刻(t4)を推定し、前記限界時刻(t3)から前記停止時刻(t4)までの期間を前記補正期間tdとすることを特徴とする制動制御装置としても、本発明の特徴を把握できる。
なお、上記および特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
本発明の実施形態に係る車両用制駆動協調システムの全体構成図である。 制御部10の構成図である。 制駆動協調制御部145の機能構成図である。 目標加速度51と規範加速度52との関係を示すグラフである。 ソフト加速度算出のためのマップを示す図である。 トルク分配部 本実施形態の適用事例のタイミングチャートである。 ブレーキ要求車軸トルク補正処理のフローチャートである。 他の実施形態の適用事例のタイミングチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る車両用制駆動協調システムについて説明する。図1に、車両用制駆動協調システムの全体構成を示す。この車両用制駆動協調システムは、ガソリン式内燃機関としてのエンジン1、自動変速装置2、ブレーキアクチュエータ3、各車輪4、5付近に設けられたホイールシリンダ6および車輪速センサ7、ユーザインターフェース8、加速度センサ9、制御部10等を有している。
エンジン1のクランク軸1aには、周知の自動変速装置2が接続されており、クランク軸1aの回転力は、自動変速装置2によって変速された後、駆動輪4へと伝達される。エンジン1のエンジントルクおよび自動変速装置2のギア比は、制御部10によって制御される。
駆動輪4や従動輪5には、油圧駆動式のブレーキアクチュエータ3によって制動力が付与可能とされている。ブレーキアクチュエータ3は、制御部10の制御に従って、各車輪(各駆動輪4および各従動輪5)のホイールシリンダ6に供給される作動油の圧力(ホイールシリンダ圧)を調整する周知の装置である。具体的には、制御部10から受ける要求ブレーキ圧Pmcを実現するようホイールシリンダ圧を調整する。
また、上記駆動輪4および従動輪5のそれぞれには、更に、その回転速度を検出する車輪速センサ7が設けられている。また、車両には、ユーザインターフェース8および加速度センサ9が搭載されている。
車輪速センサ7は、車輪4、5の回転速度に応じた検出信号を出力する装置である。例えば、車輪速センサ7は、搭載先の車輪4、5と同期して回転するように配置された歯車状の磁性体であるロータの外周面の近傍にセンサ本体が対向配置されて構成され、センサ本体に対するロータの回転によってセンサ本体に生じた誘電起電力を検出信号として出力するようになっていてもよい。この場合、検出信号の周波数はロータの回転速度、すなわち、車輪の回転速度に比例した値となる。
そして、この検出信号を各車輪速センサ7から受ける制御部10(より具体的には後述するパワートレインECU12のパワトレ車軸トルク実現部、ブレーキECU13のブレーキ車軸トルク実現部、運転支援ECU14の目標加速度設定部144および制駆動協調制御部145)では、受けた検出信号に基づいて車速を算出する。例えば、各車輪4、5の速度の平均値を車速とする。このようにして算出された車速を、以下検出車速という。
このとき、制御部10が検出信号に基づいて検出できる車速には、下限(例えば0.16m/s)があり、車両の実際の速度(以下、実車速という)がこの下限を下回ると、検出車速はゼロになる。以下、車輪速センサ7の検出信号に基づいて検出できる車速の下限を、検出限界最小車速Vcという。
ユーザインターフェース8は、ユーザが車両の自動走行の要求を出す自動走行指示スイッチ、ユーザがエンジン1に対するトルクの増大要求を指示するアクセル操作部材、ユーザが各ホイールシリンダ6による制動力を指示するブレーキ操作部材等を備えて構成されている。
加速度センサ9は、自機に加わる力(車両の加速に伴う慣性力)に基づき加速度を感知するセンサである。ただし、この加速度センサ9はその性質上、自機にかかる重力も感知する。加速度センサ9としては、例えば振り子式や歪ゲージ式のものなどがある。
制御部10は、車両を制御対象として、その走行状態(制動および駆動)を制御する。詳しくは、制御部10では、上記エンジン1の運転状態や自動変速装置2の操作状態を検出する各種センサの検出信号を受け、また、ユーザインターフェース8の出力信号、各車輪速センサ7、加速度センサ9の検出信号を取り込み、これに応じて車両の制駆動制御を行う。また制御部10は、上記ユーザインターフェース8を介してユーザから自動走行の要求が入力されると、車両が目標加速度で走行するよう制御する。
図2に、制御部10の構成を示す。制御部10は、車載LAN11(CAN、LIN等)、および、車載LAN11を介して互いに通信可能なパワートレインECU12、ブレーキECU13、運転支援ECU14等を有している。
パワートレインECU12は、車載LAN11を介して運転支援ECU14等と通信するための周知の送信バッファ121、受信バッファ122、通信制御部123を備え、また、パワトレ車軸トルク実現部124を有している。
パワトレ車軸トルク実現部124は、周知のマイクロコントローラによって実現可能であり、車載LAN11を介して運転支援ECU14からパワトレ要求車軸トルク(パワートレインに要求する車軸トルク)を受信し、受信したパワトレ要求車軸トルクに応じて、エンジン1に対するトルクの要求値(要求エンジントルクTe)と、自動変速装置2に対するギア比の要求値(要求ギア比Gr)とを出力する。エンジン1のエンジントルクおよび自動変速装置2のギア比は、この要求エンジントルクTeと要求ギア比Grに従って決まるようになっている。このようにすることで、パワトレ車軸トルク実現部124は、車両のパワートレイン(エンジン1、自動変速装置2を含む動力伝達駆動系)が上記パワトレ要求車軸トルクと同じ車軸トルクを発生させるよう制御する。
ブレーキECU13は、車載LAN11を介して運転支援ECU14等と通信するための周知の送信バッファ131、受信バッファ132、通信制御部133を備え、また、ブレーキ車軸トルク実現部134を有している。
ブレーキ車軸トルク実現部134は、周知のマイクロコントローラによって実現可能であり、車載LAN11を介して運転支援ECU14からブレーキ要求車軸トルク(ブレーキに要求する車軸トルク)を受信し、受信したブレーキ要求車軸トルクに基づいて、ホイールシリンダ圧(ブレーキ圧)の要求値(要求ブレーキ圧Pmc)をブレーキアクチュエータ3に出力する。ブレーキアクチュエータ3は、各ホイールシリンダ6のホイールシリンダ圧がブレーキ車軸トルク実現部134から受けた要求ブレーキ圧Pmcとなるよう作動する。このようにすることで、ブレーキ車軸トルク実現部134は、車両の制動装置(ブレーキアクチュエータ3、ホイールシリンダ6)が上記ブレーキ要求車軸トルクに応じたブレーキ圧を発生させるよう制御する。具体的には、ブレーキ要求車軸トルクが負の値で0より小さくなるほど(負の値でその絶対値が大きくなるほど)高いブレーキ圧を発生させる。
運転支援ECU14(制動制御装置の一例に相当する)は、車載LAN11を介してパワトレECU12およびブレーキECU13等と通信するための周知の送信バッファ141、受信バッファ142、通信制御部143を備え、また、目標加速度設定部144および制駆動協調制御部145を有している。
目標加速度設定部144および制駆動協調制御部145は、それぞれが1つのマイクロコンピュータとして実現されていてもよいし、まとめて1つのマイクロコンピュータとして実現されていてもよい。
目標加速度設定部144は、所定の制御周期毎に車両が達成すべき加速度(すなわち、目標加速度)を決定し、決定した目標加速度を制駆動協調制御部145に出力する。目標加速度の決定方法としては、例えば以下のような方法を採用する。
上述のユーザインターフェース8の自動走行指示スイッチに対してユーザが車両の自動走行の要求を出している場合は、自動走行のための各種アプリケーションを実行することで、目標加速度を決定する。
自動走行のための各種アプリケーションとしては、例えば、クルーズ制御、車間制御、およびプリクラッシュ制御がある。クルーズ制御は、車両の走行速度を一定値に制御する制御である。車間制御は、前方の車両との車間距離を所定に保つ制御である。プリクラッシュ制御は、前方の車両との衝突の衝撃を緩和するために車両を減速させる制御である。
自動走行のためにこれら複数のアプリケーションを実行した場合は、さらに調停制御を行う。調停制御では、これらクルーズ制御、車間制御、およびプリクラッシュ制御が個々に決定した目標加速度に基づいて、1つの目標加速度を決定し、それを制駆動協調制御部145に出力する。
制駆動協調制御部145は、所定の制御周期毎に、目標加速度設定部144から受けた目標加速度に応じて、フィードフォワード制御とフィードバック制御の2自由度制御によって、上述のパワトレ要求車軸トルクおよびブレーキ要求車軸トルクを算出し、算出したパワトレ要求車軸トルクを車載LAN11を介してパワートレインECU12に送信し、算出したブレーキ要求車軸トルクを車載LAN11を介してブレーキECU13に送信する。
図3に、この制駆動協調制御部145の機能構成を示す。制駆動協調制御部145の機能は、目標車軸トルクFF演算部41、目標車軸トルクFB演算部42、およびトルク分配部43に分かれている。これら目標車軸トルクFF演算部41、目標車軸トルクFB演算部42、およびトルク分配部43は、互いに同時並列的に実行される3つのプログラムによって個々に実現されてもよいし、制駆動協調制御部145内の3つのICによってそれぞれ実現されてもよい。
目標車軸トルクFF演算部41および目標車軸トルクFB演算部42は、それぞれ、目標加速度が実現するようにフィードフォワード演算およびフィードバック演算を行う部分であり、目標車軸トルクFF演算部41が目標車軸トルクのFF(フィードフォワード)演算分を算出し、目標車軸トルクFB演算部42が目標車軸トルクのFB(フィードバック)演算分を算出する。トルク分配部43は、これら目標車軸トルクのFF演算分とFB演算分の和を目標車軸トルクとし、この目標車軸トルクをパワトレ要求車軸トルクおよびブレーキ要求車軸トルクに分配する。
まず目標車軸トルクFF演算部41について詳細に説明する。目標車軸トルクFF演算部41は、車両の走行抵抗を算出する走行抵抗演算部41aを含み、算出された走行抵抗に規範力(目標加速度にあらかじめ設定された車両の重量Mを乗算した値)を加えた力Fffを算出し、算出した力Fffに駆動輪4の半径r(あらかじめ設定されている)を乗算した結果を、目標車軸トルクのFF演算分とする。つまり、目標車軸トルクのFF演算分は、走行抵抗に抗して車両が目標加速度を実現するために必用な車軸トルクに相当する。
走行抵抗演算部41aによって算出される走行抵抗は、例えば、空気抵抗、ころがり抵抗、重力による抵抗の3つに起因する車両後方への力である。空気抵抗は、車両が走行する際に空気によって走行方向と逆方向に加えられる力である。この空気抵抗は、例えば検出車速Vの2乗に空気密度ρ、係数Cd、車両の前面投影面積Sに基づいて算出する。また転がり抵抗は、路面と駆動輪4および従動輪5との間の摩擦によって生じる抵抗力である。この転がり抵抗は、転がり摩擦係数μ、車両重量M、重力加速度g、および路面勾配θに基づいて算出する。また、重力による抵抗は、路面が傾いている場合に車両の走行方向後ろ向きに加わる重力を示す。これは、路面勾配θを用いてM・g・sinθと表現することのできる量である。なお、路面勾配θは、車輪速センサ7の検出信号から得られる検出車速Vと、加速度センサ9の検出信号とから算出される角度であり、路面が走行方向に平坦ならθ=0となり、路面が走行方向に上り坂ならθ>0となり、路面が走行方向に下り坂ならθ<0となる。
なお、検出車速Vが検出限界最小車速Vcを下回る時には、検出限界最小車速Vc以上で最後に算出されたθを、検出車速Vが検出限界最小車速Vcを再び上回るか、車両が完全に停止したと判断されるまで保持するようにしてもよい。なお、車両が完全に停止したことは、加速度センサの検出値の変化や、検出限界最小車速Vcを下回ってからの経過時間から判断することができる。
次に、目標車軸トルクFB演算部42について詳細に説明する。目標車軸トルクFB演算部42は、規範加速度演算部42aを有している。この規範加速度演算部42aは、目標加速度を周知の規範モデルにて変換することで、規範加速度を算出する。
目標車軸トルクFB演算部42は、この規範加速度演算部42aによって算出された規範加速度および車両の検出加速度に基づいたフィードバック演算で、目標車軸トルクのFB演算分を算出する。
具体的には、まず各車輪速センサ7の検出信号に基づいて検出車速Vの時間微分(すなわち検出加速度)を算出し、さらにこの検出加速度に対してローパスフィルタ処理を施すことで、検出加速度のうち高周波成分(ノイズ成分)を除去する。このノイズが取り除かれた検出加速度を第1の入力とする。
また一方で、規範加速度演算部42aの算出した規範加速度にも上記と同じローパスフィルタ処理を施し、その結果を第2の入力とする。
さらに目標車軸トルクFB演算部42は、この第1の入力に対する第2の入力の差(偏差err)を算出する。この差は、検出加速度に対する規範加速度の差についてのローパスフィルタ処理による遅延量だけ過去の値となっている。
さらに目標車軸トルクFB演算部42は、第1の入力を第2の入力にフィードバック制御する。具体的には、本実施形態では、周知のPI制御を行う。具体的には、偏差errに基づき、積分値Ierrを算出する。すなわち、今回の偏差errに制駆動協調制御部145の制御周期tdを乗算した値を前回の積分値Ierr0に加算することで今回の積分値Ierrを算出する。続いて、目標車軸トルクのFB演算分を算出する。すなわち、偏差errに比例ゲインKpを乗算した値と、積分値Ierrに積分ゲインKiを乗算した値との和として、目標車軸トルクのFB演算分を算出する。すなわち、目標車軸トルクのFB演算分は、検出加速度を規範加速度に一致させるために要求されるトルクとなっている。なお、目標車軸トルクのFB演算分を算出した後は、偏差errを前回の偏差err0として記憶するとともに、積分値Ierrを前回の積分値Ierr0として記憶する。
次に、トルク分配部43について詳細に説明する。トルク分配部43は、目標車軸トルクFF演算部41によって算出された目標車軸トルクのFF演算分と、目標車軸トルクFB演算部42によって算出された目標車軸トルクのFB演算分との和を目標車軸トルクとする。
そして、この目標車軸トルクを、パワトレ要求車軸トルクおよびブレーキ要求車軸トルクに分割(分配)する。具体的には、まず目標車軸トルクが実現可能最小パワトレトルクTptmin以上であるか否かを判断する。この処理は、目標車軸トルクをパワートレインのみによって生成可能か否かを判断するものである。ここで、実現可能最小パワトレトルクTptminは、エンジン1および自動変速装置2によって実現可能な最小のトルクとなっている。
そして、目標車軸トルクが実現可能最小パワトレトルクTptmin以上である場合には、目標車軸トルクをパワートレインのみによって実現できると判断し、パワトレ要求車軸トルクに目標車軸トルクを代入すると共に、ブレーキ要求車軸トルクをゼロとする。
これに対し、目標車軸トルクが実現可能最小パワトレトルクTptmin以下である場合には、目標車軸トルクをパワートレインのみによって生成することができないと判断し、パワトレ要求車軸トルクに実現可能最小パワトレトルクTptminを代入すると共に、ブレーキ要求車軸トルクを、目標車軸トルクから実現可能最小パワトレトルクTptminを減算した値とする。
そして、このように算出したパワトレ要求車軸トルクおよびブレーキ要求車軸トルクを、通信制御部143を用いて、それぞれ、パワートレインECU12およびブレーキECU13に送信する。
以上のような制御部10の作動に加え、本実施形態の運転支援ECU14は、以下のような作動も行う。
まず、目標加速度設定部144は、車両が停止する際のノーズダイブおよび揺り戻しショックを低減するために、ソフト停止制御を行う。ソフト停止制御では、ソフト加速度を算出し、必用に応じて、算出したソフト加速度を目標加速度として制駆動協調制御部145に出力する。
より詳しくは、目標加速度設定部144は、検出車速が車速境界値VL(正値)以下である場合に、ソフト加速度を算出し、算出したソフト加速度を目標加速度とする。ここで、車速境界値VLは、検出された減速度が小さくなる(負の加速度で、その絶対値が小さくなる)ほど小さくなる値とする。これは、車両の停止までの時間を長時間化させることなく停止間際における減速度を確実に低減するための設定である。すなわち、減速度が小さい(負の加速度で、その絶対値が小さい)場合には車速がゼロとなるまでに要する時間も長くなる。このため、減速度が小さい場合にソフト加速度による制御に早期に切り替えたのでは、車両が実際に停止するまでに要する時間が長時間化するおそれがある。また、減速度が大きい場合には車速がゼロとなるまでに要する時間も短くなる。このため、減速度が大きい場合にソフト加速度による制御への切り替えが遅れると、大きい減速度のまま車両が停止して車両に生じるショックが大きくなるおそれがある。これに対し、検出減速度が小さい(負の加速度で、その絶対値が小さい)ほど小さい車速でソフト加速度の制御に移行するようにすることで、車速がゼロとなる近傍における減速度を確実に低減することができ、ひいては車両にショックが生じることを好適に抑制することができる。
ソフト加速度の算出は、目標加速度設定部144が有するソフト加速度設定部144a(図2参照)によって実行される。このソフト加速度設定部144aは、現在の検出車速に対応するマップに基づいてソフト加速度を算出する。図5に、このマップの一例を示す。このマップでは、ソフト加速度は負の値(すなわち、減速を示す値)となっており、検出車速が小さいほどソフト加速度の絶対値(減速度)が小さくなるように設定されている。このマップにおいて、検出車速がゼロでもソフト加速度がゼロより小さくなっているのは、検出速度がゼロでも車両が完全に停止していない可能性があり、車両を確実に停止させるための対策である。検出速度がゼロの場合におけるソフト加速度の大きさは、車輪速センサの分解能によって変更する。
また、制駆動協調制御部145のトルク分配部43は、車両が上り坂を走行しているときには、上述のソフト停止制御のために車両が坂をずり下がってしまう可能性を低減するため、上述のように算出したブレーキ要求車軸トルクを必用に応じて補正する。以下、この補正について詳しく説明する。
トルク分配部43は、制御周期毎に図6の処理を1回実行し、まずステップ110で、上述の通りにパワトレ要求車軸トルクを算出し、続いてステップ120で上述の通りにブレーキ要求車軸トルクを算出し、続いてステップ130で、車両が上り勾配道路にいるか否かを、走行抵抗演算部41aで求めた路面勾配θに基づいて判定することができる。
そして、上り勾配道路にいないと判定した場合は、そのまま図6の処理を終了することで、ブレーキ要求車軸トルクの補正は行わない。しかし、上り勾配道路にいると判定した場合は、続いてステップ140で、実車速が車輪速センサの分解能の限界を下回っているか否か、すなわち、検出車速がゼロであるか否かを判定する。そして、下回っていれば続いてステップ150で、ブレーキ要求車軸トルクを補正し、下回っていなければ、補正せずに、図6の処理を終了する。
ここで、ソフト加速度設定部144aにおけるソフト停止制御とトルク分配部43における補正が実行される一事例における各種量のタイミングチャートを、図7に示す。この事例では、車両は上り坂で減速して停止するようになっている。
以下、この事例に沿って、制御部10の制御および車両用制駆動協調システムの作動について説明する。まず、時刻t0から時刻t2まで、減速および停止のために目標加速度が負となっている等の理由で、目標車軸トルク62が負の一定値を維持し、その結果、検出車速61が減少している。この段階では、検出車速61がまだ車速境界値VLよりも大きく、したがって当然ゼロでもないので、ソフト加速度設定部144aのソフト停止制御も実行されず、また、トルク分配部43の図6の処理においても、ステップ130で肯定判定となるものの、続くステップ140で否定判定となるので、補正は実行されない。
また、時刻t0から時刻t2までの間にある時刻t1の前後において、実現可能最小パワトレトルク63が負から正に変化する。これは、時刻t1の前後においてエンジン1および自動変速装置2が、エンジンブレーキとして機能している状態から、クリープ力を発生する状態に切り替わるからである。
また、図7の事例の場合、時刻t0から時刻t2までの間、実現可能最小パワトレトルク63のみでは、目標車軸トルク62を実現できない。したがって、トルク分配部43は、パワトレ要求車軸トルク64を実現可能最小パワトレトルク63と同じ値に設定し、さらに、目標車軸トルク62からパワトレ要求車軸トルク64を減算した値を、ブレーキ要求車軸トルク65に設定する。したがって、時刻t1で実現可能最小パワトレトルク63が増大すると、それを相殺するように、ブレーキ要求車軸トルク65が減少する。
続いて時刻t2において、検出車速61が車速境界値VLとなる。すると目標加速度設定部144のソフト加速度設定部144aがソフト停止制御を開始する。これによって、目標加速度は、検出車速61に基づいて図5のマップ中のソフト加速度となる。
ソフト加速度は負の値なので、時刻t2以降も検出車速61は減少し続け、それに伴い、目標加速度(=ソフト加速度)はゼロに近づくよう増大し、その結果、トルク分配部43が算出する目標車軸トルク62およびブレーキ要求車軸トルク65もそれに伴いゼロに近づくよう増大し、各ホイールシリンダ6に発生するホイールシリンダ圧が低下する。なお、時刻t3になるまでは、検出車速61が出限界車速Vcより大きいので、トルク分配部43の図6の処理においても、ステップ130で肯定判定となるものの、続くステップ140で否定判定となるので、補正は実行されない。
時刻t3になると、検出車速61が検出限界最小車速Vcまで低下し、その直後の時点で実車速66が検出限界最小車速Vcを下回ると共に検出車速61がゼロになる。この時点以降、検出車速61はゼロの状態が続くので、ソフト加速度は一定に保たれる。それに応じて、時刻t3において、ブレーキ要求車軸トルク65の上昇(すなわち、ホイールシリンダ圧の抜け)が止まる。
この時刻t3(開始タイミングの一例に相当する)以降、トルク分配部43は、ステップ140で車輪速センサの分解能限界を下回っていると判定し、ステップ150でブレーキ要求車軸トルク65の補正処理を実行する。図8に、ブレーキ要求車軸トルク65の補正処理の詳細を示す。
トルク分配部43はこの補正処理において、まずステップ152で、検出車速61がゼロになってから最初の制御周期であるか否かを判定し、最初であれば続いてステップ155で、ブレーキ要求車軸トルク65の初期値B0と最終値B1、および、補正期間tdを決定する。初期値B0、最終値B1は、共に負であり、最終値B1が初期値B0よりも小さい。
ブレーキ要求車軸トルク65の初期値B0は、前回の制御周期におけるステップ120で算出したブレーキ要求車軸トルク65に近い値であればよいが、例えば、今回のステップ120で算出したブレーキ要求車軸トルク65とする。最終値B1の絶対値は、一定の値C(マージンに相当する)に坂道補正項Sを加算した値とする。坂道補正項は、上り勾配道路において車両の後方にかかる重力に対抗する力を発生するトルクである。
また、補正期間tdについては、検出限界最小車速Vcと、検出車速が最後にVc以上だった限界時刻t3における検出加速度aに基づいて、車両の実車速がゼロになる停止時刻を推定し、限界時刻t3から当該停止時刻t4までの期間を補正期間tdとする。補正期間tdは、例えば、td=|Vc/a|という式で簡易に算出してもよいし、時刻t3からt4までのブレーキ要求車軸トルク65の変化を加味してより正確に推定してもよい。ここで用いる検出加速度aは、減速中であるので負の値であり、また、路面勾配θが大きいほど小さくなる(絶対値が大きくなる)傾向にある。つまり、補正期間tdは、一般的に路面勾配θが大きいほど小さくなる。これは、上り坂が急なほど車両が速く止まる傾向にあるので、早くブレーキ圧を上昇させたいからである。
ステップ152で最初でないと判定した場合、および、ステップ155の後は、ステップ158で、今回の(補正後の)ブレーキ要求車軸トルク65を算出する。具体的には、制御周期をTcとし、検出車速がゼロになってからステップ158を実行した回数をNとすると、(B1−B0)・N・Tc/tdという式で得られる値を、今回のブレーキ要求車軸トルク65とする。つまり、時刻t3でブレーキ要求車軸トルク65が初期値B0となり、時刻t4でブレーキ要求車軸トルク65が最終値B1となるという条件で、線形補間によって今回のブレーキ要求車軸トルク65を決定する。
このような処理により、時刻t3からt4までの間、一点鎖線で表す車両の実車速66はゼロまで低下し、その間、ブレーキ要求車軸トルク65の絶対値が増大するので、車両停止時に十分なブレーキ圧を得ることができ、その結果、ずり下がりが発生する可能性が低減される。
なお、トルク分配部43での補正と、フィードバック演算とが相殺しないように、フィードバック制御を停止するなどの切り替え処理を実施している。
以上説明した通り、運転支援ECU14は、車両が上り勾配道路において減速した場合に、ブレーキ要求車軸トルクとして、車両の減速に伴いゼロに近づく負のブレーキ要求車軸トルクを算出することで、ノーズダイブおよび揺り戻しが発生する可能性を低減する。そしてその後の開始タイミングにおいて、ブレーキ要求車軸トルクの負の初期値B0、ブレーキ要求車軸トルクの負の最終値B1、および補正期間tdを決定し、当該開始タイミングt3から補正期間tdの間、ブレーキ要求車軸トルクを初期値B0から最終値B1まで低下させる。
その際最終値B1は、負のマージンに坂道補正項を減算した値であり、坂道補正項は、当該上り勾配道路において車両の後方にかかる重力に対抗する力を発生する負のトルクである。したがって、最終的には上り勾配道路において車両を停止させるのに十分なブレーキ圧を得ることができる。
また、補正期間tdについては、車輪速センサ7の検出信号に基づいて検出した車両の検出車速が最後に検出限界最小車速Vc以上だった限界時刻t3以前における検出車速の変化に基づいて、車両の実車速がゼロになる停止時刻t4を推定し、上記開始タイミングt3から当該停止時刻t4までの期間を補正期間tdとする。検出車速は、車両の挙動を直接的に表す指標であると共に、道路の勾配の影響を受けた量であるので、この量を用いて停止時刻t4を推定することで、上り勾配が急な場合は補正期間tdを短くしてブレーキ要求車軸トルクを早く変化させる、上り勾配が緩い場合は補正期間tdを長くしてブレーキ要求車軸トルクをゆっくり変化させるといった様に、上り勾配の緩急に応じたブレーキ要求車軸トルクの変化制御を行うことができる。したがって、上り坂で車両がずり下がってしまう可能性を低減することができる。
また、補正期間tdの算出において、停止時刻t4を推定するために、車輪速センサ7の検出信号の代わりに加速度センサ9の検出信号を使うことも考えられるが、停止時刻t4を推定するタイミングは、車両が停止する間際のタイミングなので、ノーズダイブが発生している可能性もあり、その場合、加速度センサ9の検出信号は車輪速センサ7と違ってノーズダイブの影響を大きく受けるので、推定の誤差が非常に大きくなってしまう。したがって、車輪速センサ7を用いるのが望ましい。
また、ステップ150のブレーキ要求車軸トルクの補正開始タイミングt3は、車両が上り勾配道路において車速が車輪速センサ7の検出限界最小車速Vcを下回ったタイミングである。車速が車輪速センサ7の検出限界最小車速Vcを下回ったタイミングは、車両の減速に伴いゼロに近づくブレーキ要求車軸トルクが最もゼロに近づくタイミングである。換言すれば、ノーズダイブおよび揺り戻し低減のためのブレーキ要求車軸トルクの増加制御が終了するタイミングである。このタイミングを開始タイミングとすることで、ノーズダイブおよび揺り戻し防止効果を最大に発揮することができると共に、ずり下がり防止のための制御を行う時間を十分取ることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る以下のような種々の形態を包含する。
・上記実施形態では、車両は内燃機関としてのエンジン1のみを走行の駆動源とするオートマチックトランスミッション車両であったが、本発明は、エンジンおよび電気モータを走行の駆動源とするハイブリッド車両にも、電気モータのみを走行の駆動源とする電気自動車にも、適用することができる。
その場合、制御部10の制御内容は、上記実施形態と比べて、以下の部分が異なる。ハイブリッド車や電気自動車の場合、クリープ力をゼロにすることができるので、車両の停止間際(低速走行時)にパワートレインが出力するトルクを0Nmとすることができる。その場合、図9に示すように、停止間際の実現可能最小パワトレトルク73およびパワトレ要求車軸トルク74が0Nmとなっていることがわかる。このように、クリープ力がゼロとなって正方向のトルクが失われている場合でも、時刻t3〜t4におけるブレーキ要求車軸トルクの変化は上記実施形態と同じである。したがって、ハイブリッド車や電気自動車に本発明を適用しても、ずり下がりの防止効果を得ることができる。
・また、上記実施形態では、制駆動協調制御部145は目標車軸トルクFF演算部41と目標車軸トルクFB演算部42とを有していたが、必ずしも目標車軸トルクFB演算部42を備えていなくともよい。
・また、目標加速度設定部144、制駆動協調制御部145は、パワートレインECU12内に設けられていてもよいし、ブレーキECU13内に設けられていてもよい。あるいは、パワトレ車軸トルク実現部124、ブレーキ車軸トルク実現部134、目標加速度設定部144、制駆動協調制御部145は、同じ1つのECU内に設けられていてもよい。その場合、制駆動協調制御部145から、パワトレ車軸トルク実現部124、ブレーキ車軸トルク実現部134へのデータ(パワトレ要求車軸トルクおよびブレーキ要求車軸トルク)の受け渡しは、渡し側と受け側が同じECU内に設けられている場合は、車載LAN11を介さず、メモリ(RAM等)を用いたソフトウェア間のデータの受け渡しによって実現すればよい。
また、上記実施形態では、制動制御装置の一例として、目標加速度に基づいてブレーキ要求車軸トルクとパワトレ要求車軸トルクの両方を算出する運転支援ECU14を示した。しかし、本発明の制動制御装置は、ブレーキ要求車軸トルクとパワトレ要求車軸トルクのうちブレーキ要求車軸トルクのみを算出するような装置、すなわち、車両のブレーキ制御に特化した装置であってもよい。
・また、上記実施形態では、図6のステップ150におけるブレーキ要求車軸トルクの補正処理の開始タイミングは、検出車速がゼロとなったタイミング、すなわち、検出車速が検出限界最小車速Vcを下回った時刻t3となっている。しかし、ブレーキ要求車軸トルクの補正処理の開始タイミングは、この時刻t3からずれていてもよい。
例えば、ブレーキ要求車軸トルクの補正処理の開始タイミングが時刻t3の前にずれている場合、そうでない場合に比べて早めにブレーキ要求車軸トルクが低下し始めるので、ノーズダイブおよび揺り戻しが発生する可能性が少し高くなるが、車両のずり下がりが発生する可能性は少し低減される。なおこの場合、補正期間tdについては、時刻t3の前にずれた補正処理開始タイミングの時点における検出車速Vsおよび検出加速度asに基づいて、車両の実車速がゼロになる停止時刻を推定し、補正処理開始タイミングから当該停止時刻t4までの期間を補正期間tdとする。この補正期間tdは、例えば、td=|Vs/as|という式で簡易に算出してもよいし、補正処理開始タイミングからt4までのブレーキ要求車軸トルク65の変化を加味してより正確に推定してもよい。
つまり、補正期間tdが限界時刻t3以前における検出速度Vcおよび検出加速度aに基づいた推定停止時刻t4までの期間となっていれば、従来に比べて、道路勾配が大きくなるほどずり下がりが発生しやすくなるという傾向は緩和されるか解消される。その意味では、ブレーキ要求車軸トルクの補正処理の開始タイミングは、ソフト停止制御の開始よりも遅れており、かつ、車両が完全に停止する(つまり実車速がゼロになる)前であれば、多少なりともノーズダイブおよび揺り戻しを抑える効果があり、かつ、道路勾配が大きくなるほどずり下がりが発生しやすくなるという傾向は緩和されるか解消される。
・また、上記実施形態では、最終値B1の絶対値は、所定のマージンに坂道補正項を加算した値であり、坂道補正項は、上り勾配道路において自車両の後方にかかる重力に対抗する力を発生するトルクとなっていた。しかし、必ずしもこのようになっておらずともよく、最終値B1は、上り勾配道路において自車両が停止可能なトルクであれば、どのようなものであってもよい。
1 エンジン
2 自動変速装置
3 ブレーキアクチュエータ
6 ホイールシリンダ
7 車輪速センサ
9 加速度センサ
10 制御部
12 パワートレインECU
13 ブレーキECU
14 運転支援ECU
41 目標車軸トルクFF演算部
41a 走行抵抗演算部
42 目標車軸トルクFB演算部
42a 規範加速度演算部
43 トルク分配部
144 目標加速度設定部
144a ソフト加速度設定部
145 制駆動協調制御部

Claims (3)

  1. 車輪速センサ(7)が備えられた車両に搭載され、前記車両のブレーキに要求する車軸トルクであるブレーキ要求車軸トルクを算出し、算出した前記ブレーキ要求車軸トルクに応じたブレーキ圧を前記車両の制動装置(3、6)に発生させるための制御を行う制動制御装置であって、
    前記車両が上り勾配道路において減速した場合に、前記ブレーキ要求車軸トルクとして、前記車両の減速に伴いゼロに近づくブレーキ要求車軸トルクを算出し、
    その後のタイミングである開始タイミングにおいて、前記ブレーキ要求車軸トルクの初期値B0、前記初期値よりもゼロから離れた最終値B1、および補正期間tdを決定し、当該開始タイミングから前記補正期間tdの間、前記ブレーキ要求車軸トルクを前記初期値B0から前記最終値B1まで変化させ、
    前記最終値B1は、前記上り勾配道路において前記車両が停止可能なトルクであり、
    前記補正期間tdについては、前記車輪速センサ(7)の検出信号に基づいて検出した前記車両の検出車速が最後に検出限界最小車速Vc以上だった限界時刻(t3)以前における検出車速の変化に基づいて、前記車両の実車速がゼロになる停止時刻(t4)を推定し、前記開始タイミングから前記停止時刻(t4)までの期間を前記補正期間tdとすることを特徴とする制動制御装置。
  2. 前記開始タイミングは、上り勾配道路において前記車両の車速が前記車輪速センサ(7)の検出限界最小車速Vcを下回ったタイミングであることを特徴とする請求項1に記載の制動制御装置。
  3. 車両に搭載される制動制御装置であって、
    前記車両が達成すべき目標加速度を決定する目標加速度設定部(144)と、
    前記目標加速度設定部(144)が決定した目標加速度に応じて、前記車両のパワートレインに要求する車軸トルクであるパワトレ要求車軸トルクおよび前記車両のブレーキに要求する車軸トルクであるブレーキ要求車軸トルクを算出し、算出した前記パワトレ要求車軸トルクを、前記車両のパワートレインが前記パワトレ要求車軸トルクを発生させるよう制御するパワトレ車軸トルク実現部(124)に渡すと共に、算出した前記ブレーキ要求車軸トルクを、前記車両の制動装置(3、6)が前記ブレーキ要求車軸トルクに応じたブレーキ圧を発生させるよう制御するブレーキ車軸トルク実現部(134)に渡す制駆動協調制御部(145)と、を備え、
    前記目標加速度設定部(144)は、前記車両が上り勾配道路において車速境界値VL以下の車速に低下した場合に、前記車両の減速に伴いゼロに近づく負のソフト加速度を算出し、算出した前記ソフト加速度を前記目標加速度とすると共に、車速が車輪速センサ(7)の検出限界最小車速Vcを下回って以降は、前記ソフト加速度を一定に保ち、
    前記制駆動協調制御部(145)は、前記車両が上り勾配道路において車速が車輪速センサ(7)の検出限界最小車速Vcを下回ったタイミング(t3)で、前記ブレーキ要求車軸トルクの負の初期値B0、負の最終値B1、補正期間tdを決定し、前記タイミング(t3)から前記補正期間tdの間、前記ブレーキ要求車軸トルクを前記初期値B0から前記最終値B1まで低下させ、
    前記初期値B0は、前記目標加速度に応じて決まるブレーキ要求車軸トルクであり、
    前記最終値B1は、負のマージンに坂道補正項を減算した値であり、前記坂道補正項は、前記上り勾配道路において前記車両の後方にかかる重力に対抗する力を発生する負のトルクであり、
    前記制駆動協調制御部(145)は、前記車輪速センサ(7)の検出信号に基づいて検出した前記車両の検出車速が最後に検出限界最小車速Vc以上だった限界時刻(t3)における当該検出車速と、当該検出車速に基づいて算出される前記車両の検出加速度aと、に基づいて、前記車両の実車速がゼロになる停止時刻(t4)を推定し、前記限界時刻(t3)から前記停止時刻(t4)までの期間を前記補正期間tdとすることを特徴とする制動制御装置。
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