JPH02106460A - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents

車両用ブレーキ装置

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JPH02106460A
JPH02106460A JP25981488A JP25981488A JPH02106460A JP H02106460 A JPH02106460 A JP H02106460A JP 25981488 A JP25981488 A JP 25981488A JP 25981488 A JP25981488 A JP 25981488A JP H02106460 A JPH02106460 A JP H02106460A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は車両用ブレーキ装置に関するものであり、特に
、車両をゆれ戻り少な(停止させることができる車両用
ブレーキ装置に関するものである。
従来の技術 走行している車両を停止させるとき、車両が停止するま
で一定の力でブレーキペダルを操作し続けると停止時に
ゆれ戻りが生じ、乗員に不快感を与えることを避は得な
い。これは車両走行速度(以下、車速と言う)が零にな
って車両が停止するとき、減速度が一定値から急に零に
なるからであり、運転者は停止時にできる限りゆれ戻り
が生じないように気を付けてブレーキ操作を行うことが
必要である。しかし、そのようにブレーキ操作を行うこ
とは初心者にとって困難であることは勿論、熟練者にと
っても容易ではない。
このような事情に鑑み、本願出願人は先に特願昭62−
231586号の出願において、車両停正時におけるゆ
れ戻りを運転者の運転技術によらず自動的に緩和し得る
ブレーキ装置を提案した。
このブレーキ装置は、(a)車輪の回転を抑制するブレ
ーキのブレーキシリンダにブレーキペダル等ブレーキ操
作部材の操作力、操作ストローク等操作量に応じた圧力
を発生させ、車輪の回転を抑制する流体圧ブレーキ系と
、(b)車両の速度を検出する車速検出手段と、(C)
車両速度が基準値以下になった後、ブレーキシリンダの
圧力を低下させて停車時のゆれ戻りを低減させる停車制
御手段とを含むように構成される。ブレーキシリンダの
圧力が低下させられれば減速度が低下させられ、ゆれ戻
りが少なくなるのであり、このブレーキ装置において停
車制御手段は、ブレーキシリンダからの流体の流出を許
容する減圧状態と、ブレーキシリンダ圧を一定に保つ保
持状態とに切り換えられる電磁弁装置を含むものとされ
、車速か基準値以下になった後、電磁弁装置を減圧状態
と保持状態とに繰返し切り換え、複数回にわたって減圧
を行わせることにより、ブレーキシリンダの圧力を低下
させるようにされている。
しかし、このブレーキ装置においては、電磁弁装置が減
圧状態と保持状態とに繰り返し切り換えられるため、ブ
レーキシリンダの圧力に脈動が住じ、それにより車両に
振動が生ずることがあり、また、電磁弁装置の切換え音
がやかましいという問題があった。そのため、本出願人
は特願昭62−319691号の出願においてブレーキ
シリンダ圧の脈動、車両の振動や騒音の発生を伴うこと
なく、車両をゆれ戻り少なく停止させることができるブ
レーキ装置を提案した。このブレーキ装置は、ブレーキ
シリンダから流出する流体が流れる通路に電磁流量制限
装置を設け、電磁弁装置が減圧状態のときに排出される
流体の流量を制限し、電磁弁装置を繰り返し切り換えな
くても流体が車両をゆれ戻り少なく停止させるのに適し
た量でブレーキシリンダから流出するようにしたもので
ある。このようにすれば電磁弁装置の切換えを1回行え
ばよいのみであるためブレーキシリンダ圧の脈動等が発
生することがなく、また、電磁流量制限装置が流量を制
限しない状態では大きい流量が得られるため、アンチス
キッド制御等、ゆれ戻り防止制御以外の目的で設けられ
た電磁弁装置を利用してゆれ戻り防止制御が行われるよ
うにすることができる。
発明が解決しようとする課題 しかし、このブレーキ装置においてはブレーキシリンダ
から流出する流体の流量が一定の大きさに制限されるた
め、車両を制動の緩急に関係なく制動距離の伸びを少な
く抑えつつゆれ戻り少なく停止させることが困難である
という問題があった。
制動が急であるほどブレーキシリンダ圧が高いため、車
両停止までの流出量を多くすることが必要であり、制動
の緩象、に応じて減圧開始時期を変えればブレーキシリ
ンダ圧の高さに応じて流出量を変えることができるので
あるが、この場合には次のような問題が生ずる。ブレー
キシリンダから流出する流体の流量を、例えば緩制動時
に車両をゆれ戻り少なく停止させるのに適した量とすれ
ば、急制動時にゆれ戻り少なく車両を停止させるために
は減圧を車速か大きい段階から開始することが必要であ
るが、その場合、減圧は十分に為されるものの、車両を
早急に停止させることが必要であるにもかかわらず制動
距離が大幅に延び、乗員に制動が適正に行われるかどう
かの不安感を与える問題が生ずる。また、流量を急制動
に適した量とすれば、緩制動時にブレーキシリンダ圧が
低下し過ぎることを防止するためには減圧開始を遅くす
ることが必要であるが、ごく低い車速を正確に検出する
ことが困難であるため、ゆれ戻り防止が十分に為されな
い場合が生ずる。流量を緩制動と急制動との中間の制動
に適した量としてもいずれかの問題が生ずる。
本発明は、ゆれ戻り防止制御時にブレーキシリンダ内の
流体を継続して1回で流出させるに当たり、その流量を
制動の緩急に応じた量に制御することができる車両用ブ
レーキ装置を提供することを課題として為されたもので
ある。
問題点を解決するための手段 本発明は、上記の課題を解決するために、前記(a)流
体圧ブレーキ系、(b)車速検出手段、(C)停車制御
手段を備えたブレーキ装置において、停車制御手段を、
通常はブレーキシリンダ内の流体の流出を阻止している
が、車両速度が基準値に達した後は流体の流出を許容す
るとともに、流出する流体の流量を、車両速度が基準値
以下になる前の制動の緩急に応じた量に制限する流出制
御装置を含むものとしたことを特徴とするものである。
作用および発明の効果 このようにすればブレーキシリンダ内の流体は、車速か
基準値に達した後、制動の緩急に応じた量でブレーキシ
リンダから流出し続けることとなる。
したがって、基準値を制動の緩象、に応じた値に設定し
なくても減圧が適切に為され、騒音、振動。
脈動等発生回避の効果を得ながら車両を常に少ない制動
距離の伸びを伴うのみでゆれ戻り少なく停止させること
ができる。
実施例 以下、本発明をフロントエンジン/リヤドライブ式4輪
自動車の2系統アンチロツク型液圧ブレーキ装置に適用
した場合の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
第1図において符号10はブレーキ操作部材たるブレー
キペダルであり、このペダル10の踏込み操作に基づい
てマスクシリンダ12の独立した2個の加圧室にそれぞ
れ同じ高さの液圧が発生させられる。一方の加圧室に発
生させられた液圧は、プロポーショニング/バイパスパ
ルプ14を経て左右前輪16.18に設けられたブレー
キのフロントホイールシリンダ20.22に供給される
他方の加圧室に発生させられた液圧は、プロポーショニ
ング/バイパスバルブ14を経て左右後輪24.26に
設けられたブレーキのりャホイールシリンダ28.30
に供給される。本ブレーキ装置は前後2系統式なのであ
る。なお、プロポーショニング/バイパスパルプ14は
、フロント系統が正常である場合には、リヤ系統のブレ
ーキ液圧を比例的に減圧し、フロント系統失陥時にはマ
スクシリンダ12からのブレーキ液圧をそのままリヤホ
イールシリンダ28.30に供給する役割を果たすもの
である。本ブレーキ装置において左右前輪16.18は
それぞれ独立にアンチスキッド制御され、左右後輪24
.26は共通してアンチスキッド制御される。以下、左
前輪系統のアンチスキッド制御について代表的に説明す
る。
フロントホイールシリンダ20にブレーキ液を供給する
液通路には、電磁液圧抑制弁36が設けられている。電
磁液圧抑制弁36は、アンチスキッド制御時にフロント
ホイールシリンダ20に供給される液圧の上昇速度を抑
えるためのものであって電磁開閉弁および絞りを備えて
おり、そのソレノイドの消磁により開閉弁が開かれてブ
レーキ液が絞りを経ないでホイールシリンダ20に(A
給される非作用状態とされ、励磁により開閉弁が閉じら
れて液圧の上昇を抑制する作用状態とされる。
電磁液圧抑制弁36を通ったブレーキ液は二手に分けら
れ、一方はホイールシリンダ20に、他方はレギュレー
タバルブ40に供給される。レギュレータバルブ40は
レギュレータピストン42を備えており、モータ44に
より駆動されるポンプ46の吐出ブレーキ液を蓄積する
アキュムレータ48からの液圧をブレーキ操作量に応じ
だ液圧(以下、この液圧を制御液圧と称し、レギュレー
タバルブ40により調整されて供給されるアキュムレー
タ48の液を制御液と称する)に変換する。
また、ホイールシリンダ20にブレーキ液を供給する主
液通路には減圧バルブ52およびバイパスバルブ54が
設けられ、主液通路は減圧バルブ52よりマスクシリン
ダ12側のマスクシリンダ側通路56.tIi圧バルブ
52とバイパスバルブ54とをつなぐ液通路58.バイ
パスバルブ54よリホイールシリンダ20側のホイール
シリンダ側通路60に分けられている。バイパスバルブ
54のハウジングにはバイパスピストン62が液密かつ
摺動可能に嵌合されており、その一方の側に形成された
制御圧室64には制御液圧が供給されるようになってい
る。バイパスピストン62の他方の側に形成された液圧
室66は液通路58.ホイールシリンダ側通路60に接
続されており、ホイールシリンダ側通路60はバイパス
通路68によってマスクシリンダ側通路56に接続され
ている。
バイパス通路68にはカット弁70が設けられ、ホイー
ルシリンダ側通路60の液圧室66とバイパス通路68
とへの連通状態が切り換えられるようになっている。バ
イパスピストン62に制御液圧が作用している間は、カ
ット弁70がバイパス通路68を閉じてマスクシリンダ
側通路56とホイールシリンダ側通路60とのバイパス
通路68を経ての連通を遮断するとともに、マスクシリ
ンダ液圧が減圧バルブ52および液圧室66を経てホイ
ールシリンダ側通路56に伝達されることを許容する一
方、制御液圧が得られなくなった場合には逆の状態とな
り、マスクシリンダ液圧が減圧バルブ52をバイパスし
てホイールシリンダ側通路60に伝達されることを許容
するようになっている。
また、減圧バルブ52のハウジングには減圧ピストン7
4が液密かつ摺動可能に嵌合されており、減圧ピストン
74の一方の側に形成された制御圧室76に制御液圧が
供給される。減圧ピストン74の他方の側に形成された
容積可変室78はマスクシリンダ側通路56および液通
路5日に連通させられており、この容積可変室78とマ
スクシリンダ側通路56との接続部にカット弁80が設
けられている。カット弁80は、制御液圧が容積可変室
78内の液圧との関係において高い状態では開いてマス
クシリンダ側通路56と容積可変室78との連通を許容
する一方、制御液圧が低下した場合には閉じてマスクシ
リンダ側通路56と容積可変室78との連通を遮断する
。この遮断後に更に減圧ピストン74が制御圧室76側
に移動すれば、容積可変室78の容積が増大し、ホイー
ルシリンダ20から容積可変室78へのブレーキ液の流
出が許容されてホイールシリンダ20の液圧が低下する
こととなる。
さらに、減圧バルブ52の制御圧室76に制御液圧を供
給する液通路には、電磁制限弁84および電磁方向切換
弁86が直列に設けられている。
電磁制限弁84には絞りが設けられており、ソレノイド
の消磁により、制御圧室76に供給され、あるいは排出
されるブレーキ液の流量を制限しない状態とされ、励磁
により制限する状態とされる。
また、電磁方向切換弁86にはリザーバ通路88によっ
てリザーバ90が接続されており、そのソレノイドの消
磁により制御圧室76をレギュレータバルブ40に連通
させ、励磁によりリザーバ90に連通させる。したがっ
て、電磁弁84.86の切換えの組合せにより、制御圧
室76は、レギュレータパルプ40に十分な流路面積で
連通ずる状態と、絞りを経て連通ずる状態と、リザーバ
90に十分な流路面積で連通ずる状態と、絞りを経て連
通ずる状態とに切り換えられる。それにより制御圧室7
6の容積が急増、緩増、 !、減、緩減させられるとと
もに、ホイールシリンダ2oの液圧が急増圧、緩増圧、
急減圧、緩減圧させられるニーととなる。
以上、左前輪系統について説明したが、右前輪系統およ
び左右後輪系統についても同様に構成されており、対応
する部分に同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
ただし、左右後輪系統には電磁液圧抑制弁36は設けら
れていない。
本液圧ブレーキ装置には更に、リザーバ通路88に電磁
流量制御弁94が設けられている。この制御弁94はソ
レノイドが消磁された状態では閉じて制御液の流れを阻
止する一方、ソレノイドの励磁によって開き、かつ、供
給電流の大きさに比例して開き量が増大し、制御圧室7
6からリザーバ90に排出される制御液、延いてはホイ
ールシリンダ20.22,28.30から排出されるブ
レーキ液の流量が大きくなるように構成されている。リ
ザーバ通路88にはまた、電磁流量制御弁94をバイパ
スするバイパス通路98が設けられるとともに、常開の
電磁開閉弁100が設けられている。
さらに、左右前輪16.18の回転速度がそれぞれ回転
センサ104,106によって検出され、左右後輪24
.26の回転速度が共通の回転センサ108によって検
出され、スリップ重環演算ユニット110に供給される
ようになっている。スリップ率等演算ユニッ)110は
、回転センサ104.106,108からの信号に基づ
いて各車輪の速度、加速度およびスリップ率等を演算し
、アンチスキッド制御ユニット112に供給し、アンチ
スキッド制御ユニット112はこれら各車輪のスリップ
率に基づいて電磁液圧抑制弁36.電磁制限弁84.電
磁方向切換弁86を切換え制御する。
通常の制動時には、電磁液圧抑制弁36.電磁制限弁8
4.電磁方向切換弁86のいずれのソレノイドも消磁さ
れており、マスクシリンダ12に発生させられた液圧は
、マスクシリンダ側通路56、液通路58.ホイールシ
リンダ側通路60を通ってホイールシリンダに伝達され
る。それに対し、アンチスキッド制御時には、アンチス
キッド制御ユニット112がスリップ重環演算ユニット
110から供給される車輪のスリップ率に基づき、車輪
のスリップ率が適正範囲を超えた場合に電磁制限弁84
.電磁方向切換弁86を切換え制御する。それにより制
御圧室76に供給される制御液圧が増減させられ、容積
可変室90の容積が変化させられてホイールシリンダ液
圧が増減させられ、スリップ率が適正な範囲に保たれる
。なお、電磁液圧抑制弁36は、前輪系統についてアン
チスキッド制御が行われる場合に励磁され、液圧の上昇
を抑制する。
アンチスキッド制御ユニット112は、第2図に示され
るように、CPU120.ROM122゜RAM124
およびそれらを接続するバス126を備えたマイクロコ
ンピュータを主体とするものであり、バス126には入
力インタフェース128を介してスリップ重環演算ユニ
ット110およびブレーキペダル10の踏込みを検出す
るブレーキスイッチ130が接続されている。バス12
6にはまた、出力インタフェース134が接続されてお
り、出力インタフェース134には駆動回路136.1
38,140,142,144,146をそれぞれ介し
てモータ44.電磁液圧抑制弁36、電磁制限弁84.
電磁方向切換弁86.電磁流量制御弁94.電磁開閉弁
100が接続されている。さらに、RAM124には、
第3図に示されるように、第一カウンタ、第二カウンタ
+Flフラグ+FRフラグtF3フラグおよび第一レジ
スタ、第二レジスタを始めとする複数のカウンタを含む
ワークエリアが設けられており、ROMI22には第4
図、第5図にフローチャートで示されるメインルーチン
、アンチスキッド・ゆれ戻り防止制御用のサブルーチン
の他、第6図の割込みルーチンが記憶されている。割込
みルーチンは、メインルーチンに対してそのサイクルタ
イムより短い一定時間毎、例えばメインルーチンのサイ
クルタイム5msに対してlll1sの一定短時間毎に
割込みを行い、メインルーチンの実行によってRAM1
24内の各レジスタに格納される指令を読み出し、出力
インタフェース134を介して各駆動回路に信号を出力
することにより、電磁弁の制御を行うものである。以下
、フローチャートに基づいてゆれ戻り防止制御について
説明する。
電源投入時に第4図に示されるメインプログラムのステ
ップ31(以下、Slと略記する。他のステップについ
ても同じ。)において初期設定が行われ、第一カウンタ
、第二カウンタ+Fl〜F。
フラグ等がリセットされる0次いでS2においてブレー
キスイッチ130がONであるか否かの判定が行われる
。制動が行われていない場合は判定結果はNOであり、
S5において第一カウンタ。
第二カウンタ、l;’、x7フラグのリセット等の終了
処理が行われてプログラムの実行はS2に戻る。制動が
行われている場合にはS2の判定結果はYESとなり、
S3において左前輪16のアンチスキッド制御およびゆ
れ戻り防止制御が行われる。S4においては他の処理、
すなわち右前輪18のアンチスキッド制御、左右後輪2
4.26のアンチスキッド制御ならびにそれらのゆれ戻
り防止制御等が行われる。以下、第5図に示されるフロ
ーチャートに基づいて左前輪16のアンチスキッド制御
ならびにゆれ戻り防止制御について説明する。
なお、これらの制御は右前輪系統、後輪系統についても
並行的に行われ、F!フラグは3個設けられて各系統を
制御するサブルーチン毎にセットリセットされるが、F
2フラグは1個のみであって各サブルーチンに共通であ
り、いずれか一つの系統においてF、フラグをセットす
る状況が生じた場合、他の系統もそれに従うこととなる
。また、このプログラムは一定短時間毎に繰返し実行さ
れる。
まず、Sllにおいてスリップ重環演算ユニット110
から車輪速度Viが読み込まれ、312において推定車
体速度(以下、車速と略記する)■1が読み込まれる。
続いて313において車速V、が10101a/h以下
であるか否かの判定が行われ、大きい場合には判定結果
はNoとなり、S14においてF!フラグがセットされ
ているか否かの判定が行われる。Ftフラグは初期設定
においてリセットされており、314が最初に行われる
場合の判定結果はNoであって515が実行される。3
15においては車輪速度v1が車速v1からαを引いた
速度より小さいか否かの判定が行われる。小さい場合に
は、制動力が路面の摩擦係数に比較して大きく、左前輪
16のスリップが過大な状態になっており、アンチスキ
ッド制御が必要であることを意味し、S16においてF
、フラグ。
Ftフラグがセットされた後、S17においてアンチス
キッド制御が行われる。制動開始時には、第1図に示さ
れるようにマスクシリンダ圧がホイールシリンダ20に
供給される状態となっており、317においてはまず電
磁方向切換弁86を制御圧室76をリザーバ90に連通
させる状態に切り換えるべき旨の指令が出され、RAM
124に設けられたレジスタに格納される。この指令の
実行により切換弁86が切り換えられれば、フロントホ
イールシリンダ20の液圧が低下させられる。
このとき電磁流量制御弁94は閉じられるとともに電磁
開閉弁100は開かれており、フロントホイールシリン
ダ20から排出されたブレーキ液は十分な流量でリザー
バ90に流入する。
次いで、318において車速v1が5km/h以下であ
るか否かの判定が行われる。アンチスキッド制御が開始
された当初は車速v1は5h/hより大きいのが普通で
あり、この判定結果はNOとなり、1回のサブルーチン
の実行が終了する。−旦アンチスキッド制御が開始され
れば、次に814が実行されるとき、その判定結果はY
ESとなり、315,316はベイパスされて517が
実行され、左前輪16のスリップ状態に応じて適宜の制
御が行われる。すなわち、スリップが過大である場合に
はホイールシリンダ20が急減圧状態あるいは緩減圧状
態とされ、スリップが小さくなれば急増圧状態あるいは
緩増圧状態に切り換えられるのであり、それによりホイ
ールシリンダ20の液圧が適正範囲に制御され、左前輪
16のスリップが適正範囲に保たれる。
このようにアンチスキッド制御が行われている状態で車
速か10101/h以下となった場合にはS13の判定
結果がYESとなるのであるが、S20の判定結果はN
Oであり、アンチスキッド制御が継続して行われる。−
旦アンチスキッド制御が開始された場合には、車速か1
101a/h以下となっても321以下のゆれ戻り防止
制御は行われないのである。なお、F、フラグは3系統
のプログラムについて共通であるため、いずれかの系統
においてアンチスキッド制御が行われてF1フラグがセ
ットされた場合には、他の系統においてアンチスキッド
制御が行われない場合にもS20の判定結果がNoとな
り、全部の系統についてゆれ戻り防止制御は行われない
、そして、車速V、が5km/hより小さ(なった場合
には、ブレーキペダル10が踏み込まれたままの状態で
あってもアンチスキッド制御は不要であるため、31B
の判定結果がYESとなったとき、S19においてF+
フラグ、F2フラグがリセットされてプログラムの実行
はメインルーチンに戻る。
これに対し、車輪速度Viが車速v1からαを引いたも
のより大きい場合には左前輪16のスリップは適正範囲
にあるため、アンチスキッド制御を行う必要はなく、S
15の判定結果はNoとなり、サブルーチンの実行は終
了する。そして、いずれの系統についてもアンチスキッ
ド制御が行われずに車速v1が10)am/h以下とな
った場合に313.320の判定結果がYESとなり、
S21以下においてゆれ戻り防止制御が行われる。
S21においてはF3フラグがONであるか否かの判定
が行われるが、F、フラグは初期設定においてリセット
されているため判定結果はNOであり、322において
車速vlが読み込まれた後、323において車速v1が
5km/h以下であるか否かの判定が行われる。この判
定結果がNoである場合にはS24が実行され、第一カ
ウンタのカウント数C8が1増加させられてプログラム
の実行はメインルーチンに戻る。以下、323の判定結
果がYESとなるまでSll−313,S20〜S24
が繰返し実行される。車速■1が10km/h以下にな
ってから5km/h以下になるまでの時間が第一カウン
タのカウント値として計測されるのである。
車速v1が5)am/h以下になればS25において定
数におよび時間C2に基づいて、車速■、が5km/h
以下になったときから実際に減圧を開始するまでの時間
CAが算出される。車速Vlが51aIl/h以下にな
ったとき直ちに減圧を開始しないのは、減圧を行えば制
動距離が伸びるため、減圧時間を短くして制動距離の伸
びをできる限り少なくするためであり、定数には電磁制
限弁84の減圧特性(例えば単位時間当たりの減圧量)
や車両のブレーキ特性等に基づいて、車両をゆれ戻り少
なく、かつ、短い制動距離で停止させるのに適当な時間
C^が得られるように決定されている。
次いで、326において電磁流量制御弁94のソレノイ
ドに供給する電流量■が算出され、電磁流量制御弁94
が許容する流量が設定されるとともに、電磁流量制御弁
94に電流量Iを供給する旨の指令が出される。電流量
lは定数KIを時間CIで除することにより求められ、
制動が急であってCIが小さいほど大きくなり、電磁流
量制御弁94の許容流量が大きくなるようにされている
制動が急であるほどホイールシリンダ液圧が大きく、車
両を制動距離の無用な伸長やゆれ戻りを生ずることなく
停止させるためには減圧量を大きくすることが必要であ
るからであり、定数に1は制動の緩急に応じて適当な流
量が得られるように決定されている。なお、この電流量
■の設定と共に電磁流量制御弁94への電流供給指令を
出すのは、後に減圧を行う場合に電磁流量制御弁94が
既にブレーキ液を適正な流量に制御する状態となってい
るようにするためである。
そして、327においてF3フラグがセットされた後、
32Bにおいて第二カウンタのカウント値C2が1増加
させられた後、S29においてカウント値C2がCA以
上であるか否かの判定が行われるが、この判定結果は当
初はNoであり、プログラムの実行はメインルーチンに
戻る。次にS21が実行されるとき判定結果はYESで
あり、322〜327がバイパスされて328が実行さ
れ、以下、S29の判定結果がYESになるまで311
−313.S20,321,328が繰り返し実行され
る。S29の判定結果がYESになったならばS30に
おいてカウント値C2がCAにC8を加えた値以上であ
るか否かの判定が行われる。Csは減圧を行う時間であ
るが、車速か51al/h以下になる前の減速度の大き
さに応じて車両をゆれ戻り少なく停止させるのに必要な
減圧時間が複数種IWROM122に記憶されており、
その中から減速度に対応する減圧時間が選択される。
S30の判定結果は当初はNOであり、S31において
ゆれ戻り防止制御が行われる。電磁方向切換弁86を減
圧バルブ52の制御圧室76をリザーバ90に連通させ
る状態に切り換え、電磁制限弁84を制御圧室76から
流出するブレーキ液の流量を絞る状態に切り換えてホイ
ールシリンダ20を緩減圧状態とするとともに、電磁開
閉弁100を閉じるべき旨の指令が出されるのである。
ゆれ戻り防止制御が行われるのはアンチスキッド制御が
行われないときであるため、331が実行されるときホ
イールシリンダ20は増圧状態にあって電磁方向切換弁
86が減圧パルプ52の制御圧室76をリザーバ90か
ら遮断しており、ホイールシリンダ20からのブレーキ
液の流出が阻止された状態にある。しかし、上記指令に
基づいて電磁弁の切換えが行われることにより、制御圧
室76から制御液が緩やかに流出するとともにホイール
シリンダ20からブレーキ液が流出し、制御液が電磁流
量制御弁94により流量を絞られてリザーバ90に流入
することにより、ホイールシリンダ20から流出するブ
レーキ液も電磁流量制御弁94によって流量を制限され
て流出するに等しい状態となる。この際、電磁流量制御
弁94が許容する流量は制動の緩急に応じた量であるた
め、第7図に示すように急制動時にはホイールシリンダ
圧が高いもののブレーキ液が大流量で流出させられるこ
とによりホイールシリンダ圧が短時間で減圧させられ、
緩制動時には小流量で流出させられて比較的長い時間で
減圧させられることとなり、制動が緩急いずれの状態で
行われても車両は制動距離の無用な伸びを生ずることな
くゆれ戻り少なく停止させられる。そして、ゆれ戻り防
止制御中に制動が解除されることがなく、減圧がC8時
間行われればS30の判定結果がYESとなり、S32
の判定結果がNOとなって、S33においてゆれ戻り防
止制御が解除される。ホイールシリンダ20を緩増圧状
態に切り換える(電磁方向切換弁86を制御圧室76を
レギュレータバルブ40に連通させる状態に切り換え、
電磁制限弁84を制御圧室76に供給されるブレーキ液
の流量を制限する状態に切り換える)とともに電磁開閉
弁100を開くべき旨の指令が出されるのであり、その
指令の実行によりホイールシリンダ20の液圧が増圧さ
れ、ブレーキ装置が車両を制動する状態に比較的緩やか
に復帰させられる。
増圧がCc時間行われた後、332の判定結果がYES
となり、S34においてホイールシリンダを急増圧状態
に切り換える(1!磁制限弁84を制御圧室76に供給
するブレーキ液の流量を制限しない状態とする)ととも
に電磁流量制御弁94への電流の供給を停止する旨の指
令が出される。
この指令の実行によりブレーキ装置は通常通りマスクシ
リンダ圧によって車両を制動する状態に復帰させられる
以上の説明から明らかなように、本実施例においては、
回転センサ104,106,108.スリップ重環検出
ユニット110が車速検出手段を構成し、電磁方向切換
弁86.電磁流量制御弁94が流出制御装置を構成する
とともに、ROMI22の311〜S13,320〜S
34を記憶する領域、CPU120のそれらステップを
実行する部分、RAM124に設けられたカウンタ等と
共に停車制御手段を構成しているのである。電磁方向切
換弁86は本来アンチスキッド制御用に設けられたもの
であり、これをゆれ戻り防止制御に利用することにより
コストの増大を低く抑える抑えることができる。
また、本実施例においては、アンチスキッド制御時に制
御液が電磁流量制御弁94をバイパスしてリザーバ90
に排出されるようになっているが、電磁流量制御弁94
をアンチスキッド制御に十分な流量で制御液の排出を許
容するものとすれば、バイパス通路98.電磁開閉弁1
00は省略することができる。
本発明の別の実施例を第8図に示す。本実施例は、電磁
流量制御弁94に代えて、マスクシリンダ液圧が作用さ
せられることにより通過を許容する流量を機械的に制御
する流量制御弁150を設け、流出制御装置を構成した
ものである。流量制御弁150のハウジング152に形
成されたシリンダボア154には有底円筒状のピストン
156が液密かつ摺動可能に嵌合されており、その一方
の側に形成された大気圧室158は液通路160によっ
てリザーバ90に接続され、他方の側に形成されたパイ
ロット圧室164は液通路166によりフロントホイー
ルシリンダ20.22にブレーキ液を供給する液通路に
接続されてマスクシリンダ圧が供給されるようになって
いる。ピストン156は大気圧室158内に配設された
圧縮コイルスプリング168によってパイロット圧室1
64側に付勢されており、非制動時には、パイロット圧
室164側の端面に形成された突起170がシリンダボ
ア154を閉塞するプラグ172に当接する後退端位置
にあるが、制動時にマスクシリンダ圧が発生させられれ
ばスプリング168の付勢力に打ち勝って前進(図にお
いて左方に移動)する。スプリング16Bは圧縮量と付
勢力とが比例する線型のものであり、ピストン156の
移動量はマスクシリンダ圧に比例して増大する。
ハウジング152のピストン156の摺動時にも常にピ
ストン156と対向する部分には、シリンダボア154
に開口する円環状通路174が形成されるとともに、こ
の通路174はボート175、液通路176によって電
磁方向切換弁86に接続されている。また、ピストン1
56の側壁にはスリット17Bが形成されており、減圧
バルブ52の制御圧室76から流出する制御液は、液通
路176、ポート1751円環状通路174.スリット
178.大気圧室158.液通路160を通ってリザー
バ90に排出される。このスリ・ノド178は、ピスト
ン156が後退端位1にあるとき、その前端部が円環状
通路174の後端部に開口する状態となるように形成さ
れている。スリット178の円環状通路174に対する
開口面積は、ピストン156の移動量、すなわちマスク
シリンダ圧に比例し、流量制御弁150を通ってリザー
バ90に排出される制御液の流量はマスタシリンダ圧が
大きいほど大きくなるのであるが、スリット170の単
位開口面積に対する排出流量、スプリング168のばね
定数、ピストン156の受圧面積等は、流量制御弁15
0の許容流量が制動の緩急に対応した大きさであって、
車両を常に短い制動距離でゆれ戻り少なく停止させ得る
大きさとなるように設定されている。さらに、液通路1
60と176とをつなぎ、流量制御弁150をバイパス
するバイパス通路184が設けられるとともに、電磁開
閉弁186が設けられている。
本液圧ブレーキ装置においては、制動が行われれ、ブレ
ーキペダル10の踏込みによりマスクシリンダ液圧が発
生させられるのに伴ってピストン156が前進させられ
、流量制御弁150の許容流量がマスクシリンダ液圧の
高さ、すなわち制動の緩急に応じた大きさとされる。ア
ンチスキッド制御時には、前記実施例の場合と同様に電
磁開閉弁186が開かれたままであり、減圧バルブ52
の制御液圧室76から排出されたブレーキ液は電磁開閉
弁186を通ってリザーバ90に排出される。
ゆれ戻り防止制御は、第5図のフローチャートのうち3
26が行われない他は前記実施例と同様に行われ、車速
か5km/h以下になって一定時間CAが経過した後、
ホイールシリンダ20が緩減圧状態に切り換えられると
ともに電磁開閉弁186が閉じられることにより、制御
液は流量制御弁150を通ってリザーバ90に排出され
る状態となる。流量制御弁150が通過を許容する流量
は制動の緩急に応じた量とされているため、車両は制動
の緩急に関係なく常にゆれ戻り少な(、かつ、制動距離
の伸びが少ない状態で停止させられることとなる。
また、流量制御弁150はマスクシリンダ圧が作用させ
られることにより流量が機械的に制動の緩急に対応した
大きさとなるようにされており、電磁弁を用いる場合に
比較して装置コストを低減させることができる。
なお、スプリング168は線型のものとされていたが、
非線型のスプリングを用いてもよく、また、スリット1
78は非制動時には円環状通路174と連通しないよう
にしてもよい。
本発明の更に別の実施例を第9図に示す。本実施例は、
前記流量制御弁150と同様にして流量を制御する流量
制御弁190を用いて流出制御製置を構成するとともに
、ゆれ戻り防止制御の途中にブレーキペダル10が踏み
増された場合に減圧が中止されるようにしたものである
0本流量制御弁190は、ハウジング192内に前記流
量制御弁150を設けた構造を有する。このハウジング
192に形成されたシリンダボア194には、有底円筒
状のアウタピストン196が液密かつ摺動可能に嵌合さ
れ、その底壁とハウジング192との間に形成されたパ
イロット圧室200は液通路202によって電磁液圧抑
制弁36とレギュレータ40との間の部分に接続され、
電磁液圧抑制弁36を経た液圧が供給されるようになっ
ている。
また、アウタピストン196の他方の側に形成されたパ
イロット圧室206は液通路208によって電磁液圧抑
制弁36よりマスクシリンダ12側の部分に接続され、
電磁液圧抑制弁36の制御を受けないマスクシリンダ圧
が供給されるようになっている。これらパイロット圧室
200,206にはそれぞれスプリング210,212
が配設されており、両室200.206の液圧が等しい
とき、アウタピストン196をハウジング192の中央
のノーマル位置に保つようにされている。
アウタピストン196の側壁には半径方向通路214お
よび円環状通路215が形成されており、アウタピスト
ン196がノーマル位置にあるとき、ハウジング192
に形成されたボート216.液通路218によって電磁
方向切換弁86に接続されるようになっている。また、
アウタピストン196内には有底円筒状のインチピスト
ン222がその開口側を第一ピストン196の底壁側に
向けて液密かつ摺動可能に嵌合されている。したがって
、インナピストン222は、その一方の端面にマスクシ
リンダ圧を受ける一方、アウタピストン196の底壁と
の間には大気圧室224が形成され、アウタピストン1
96の側壁に形成された半径方向通路2261円環状通
路227.ハウジング192に形成されたボート228
.液通路230によってリザーバ90に連通させられる
ようになっている。このインナピストン216は大気圧
室224内に配設された圧縮コイルスプリング232に
よってパイロット圧室206側に付勢されるとともに、
その側壁にはスリット234が形成されており、前記ピ
ストン156と同様に流量制御弁190が通過を許容す
る流量が制動の緩急に応じた量となるようにされている
。さらに、電磁流量制御弁190をバイパスするバイパ
ス通路238が設けられるとともに、電磁開閉弁240
が設けられている。
本液圧ブレーキ装置においては、通常の制動時には電磁
液圧抑制弁36は液圧を抑制しない状態にアリ、パイロ
ット圧室200とパイロット圧室206とは液圧が等し
く、アウタピストン196がノーマル位置にあり、イン
ナピストン222はマスクシリンダ圧に対応する位置に
あり、流量制御弁190は制動の緩急に対応した量で制
御液の通過を許容する状態にある。アンチスキッド制御
時には電磁開閉弁240が開かれており、制御液はバイ
パス通路238を通ってリザーバ90に排出される。
ゆれ戻り防止制御は第5図に示されるフローチャートの
うちS26が行われず、331においてホイールシリン
ダの緩減圧状態への切換え指令、電磁開閉弁240の閉
指令と共に電磁液圧抑制弁36の励磁指令が出される点
において異なっている。それにより電磁液圧抑制弁36
はマスクシリンダ圧の上昇を抑制する状態とされ、マス
クシリンダ12の液圧が上昇させられるとき、電磁液圧
抑制弁36より下流側の液圧はその上昇が遅れることと
なるのであるが、ゆれ戻り防止制御時にはブレーキペダ
ル10はほぼ一定の踏込み位置に保たれるため、電磁液
圧抑制弁36を経た液圧も経ない液圧も高さは等しく、
アウタピストン196はノーマル位置に保たれる。そし
て、ゆれ戻り防止制御時にブレーキペダルIOが踏み増
された場合には、パイロット圧室206にはマスタシリ
ンダ12に発生させられる液圧がそのまま供給されるの
に対し、パイロット室200には液圧抑制弁36によっ
て上昇が遅らされた液圧が供給されるため液圧差が生じ
、アウタピストン196がパイロット圧室200側に移
動させられ、半径方向通路214とボート216との連
通が遮断されて電磁方向切換弁86がリザーバ90から
遮断される。
それによりホイールシリンダからのブレーキ液の流出が
止められて減圧によるゆれ戻り防止制御が中止され、車
両はブレーキペダル10の踏増しに従って早急に停止さ
せられることとなる。
ゆれ戻り防止制御の途中に踏増しが行われた際の時間と
マスクシリンダ液圧、電磁液圧抑制弁36により抑制さ
れる液圧、車速、ホイールシリンダ液圧、電磁弁の切換
指示との関係を第10図に示す。電磁液圧抑制弁36に
より上昇を抑制される液圧がマスクシリンダ圧と等しい
高さまで上昇するに従ってアウタピストン196はノー
マル位置に向かって後退させられ、減圧時間C1が経過
する前に両液圧が等しくなれば再び電磁方向切換弁86
が流量制御弁190を経てリザーバ90に連通ずる状態
とされ、減圧時間C3が経過するまで低下させられるこ
ととなる。
このように本実施例の液圧ブレーキ装置においては、ゆ
れ戻り防止制御中にブレーキペダル10が踏み増された
とき、ゆれ戻り防止制御が中止されるようになっている
が、ブレーキペダル10の踏込みがマスクシリンダ液圧
と電磁液圧抑制弁36により抑制された液圧との比較に
よって検出されるようになっているため、スイッチ等を
設けて踏増しを電気的に検出する場合に比較して装置コ
ストの上昇を抑えることができる。
なお、ブレーキペダル10が踏み増されたとき、制御圧
室76に液圧が供給されてホイールシリンダ圧が増大さ
せられるようにしてもよい。レギュレータパルプ40と
制御圧室76とを接続する液通路を設けるとともに、そ
の液通路をアウタピストン196がノーマル位置にある
ときには閉じているが、ブレーキペダルlOが踏み増さ
れてアウタピストン196が移動させられ、電磁方向切
換弁86とリザーバ90との連通が遮断されるとき、開
いて制御圧室76に制御圧が供給されるようにすればよ
いのである。
上記各実施例においてはいずれもアンチスキッド制御用
に設けられた電磁方向切換弁86を利用して流出制御装
置が構成されていたが、通常はホイールシリンダからの
ブレーキ液の流出を直接阻止するとともに、制動の緩急
に応じた流量で排出することを許容する専用の流出制御
装置を設けてもよい。
また、流出制御装置はブレーキシリンダから流出する流
体の流量を連続的に変えるものに限らず、複数の電磁弁
等を用いることにより多段階に変えるものとしてもよい
さらに、上記実施例においては、容積式のアンチスキッ
ド装置を備えだ液圧ブレーキ装置に本発明を適用した場
合について説明したが、還流式のアンチスキッド装置を
備えだ液圧ブレーキ装置や、車輪の回転を抑制すること
により加速スリップ制御を行う装置を備えた液圧ブレー
キ装置の他、アンチスキッド装置等を備えない液圧ブレ
ーキ装置や、液圧以外の流体によって制御するブレーキ
装置にも本発明を適用することができる。
その他、いちいち例示することはしないが、当業者の知
識に基づいて種々の変形、改良を施した態様で本発明を
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である液圧ブレーキ装置の系
統図である。第2図はその液圧ブレーキ装置においてア
ンチスキッド制御を行うユニットの構成を示すブロック
図である。第3図は上記ユニットの主体を成すコンピュ
ータのRAMの構成を示すブロック図である。第4図、
第5図および第6図はそれぞれ、上記コンピュータのR
OMに記憶されたプログラムを示すフローチャートであ
る。第7図はゆれ戻り防止制御時に発せられる制御信号
、マスクシリンダ液圧、ホイールシリンダ液圧、車速を
示すタイムチャートである。第8図は本発明の別の実施
例である液圧ブレーキ装置の系統図である。第9図は本
発明の更に別の実施例である液圧ブレーキ装置の系統図
である。第10図はその液圧ブレーキ装置によるゆれ戻
り防止制御時および踏増し時におけるマスクシリンダ圧
。 ホイールシリンダ圧、車速等を示すタイムチャートであ
る。 lOニブレーキペダル 12:マスクシリンダ16:左
前輪     18:右前輪 20.22:フロントホイールシリンダ24:左後輪 
    26:右後輪 2B、30:リャホイールシリンダ 36:電磁液圧抑制弁 86:電磁方向切換弁90:リ
ザーバ    94:電磁流量制御弁98:バイパス通
路  100:電磁開閉弁104.106,108:回
転センサ 110ニスリップ率等演算ユニット 112:アンチスキッド制御ユニット 150:流量制御弁  156:ピストン158:大気
圧室   164:パイロット圧室174:円環状通路
  178ニスリット184:バイパス通路 186:
電磁開閉弁190:流量制御弁  196:アウタピス
トン200,206:パイロット圧室 214:半径方向通路 222:インナピストン234
ニスリツト   238:バイパス通路240:電磁開
閉弁

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 車輪の回転を抑制するブレーキのブレーキシリンダにブ
    レーキ操作部材の操作力、操作ストローク等操作量に応
    じた圧力を発生させ、車輪の回転を抑制する流体圧ブレ
    ーキ系と、車両の速度を検出する車速検出手段と、 その車速検出手段により検出される車両速度が基準値以
    下になった後、前記ブレーキシリンダの圧力を低下させ
    て停車時のゆれ戻りを低減させる停車制御手段と を備えた車両用ブレーキ装置において、 前記停車制御手段を、通常はブレーキシリンダ内の流体
    の流出を阻止しているが、前記車両速度が前記基準値に
    達した後は流体の流出を許容するとともに、流出する流
    体の流量を、車両速度が基準値以下になる前の制動の緩
    急に応じた量に制限する流出制御装置を含むものとした
    ことを特徴とする車両用ブレーキ装置。
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