JP2011205017A - 薄膜トランジスタ、薄膜集積回路装置及びそれらの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ、薄膜集積回路装置及びそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低価格化の要請に応えることができ、半導体膜として用いた酸化物半導体膜にダメージを与えない手段を含む薄膜トランジスタ及びその製造方法、並びにその薄膜トランジスタを含む集積回路及びその製造方法を提供する。
【解決手段】基材1上に酸化物半導体膜3をパターン形成する工程と、活性化処理により酸化物半導体膜3にソース・ドレイン接続領域3s,3dを形成する工程と、ソース・ドレイン接続領域3s,3dが形成された酸化物半導体膜3を覆うように、塗布法、反応性スパッタリング法又はパルスプラズマCVD法でゲート絶縁膜4を形成する工程と、ゲート絶縁膜4にコンタクトホール5を開けてソース・ドレイン電極6を前記ソース・ドレイン接続領域3s,3dに接続するとともに酸化物半導体膜3上にゲート電極7を形成する工程と、を少なくとも有する製造方法により上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄膜トランジスタ、薄膜集積回路装置及びそれらの製造方法に関する。さらに詳しくは、酸化物半導体膜を利用したコプレナー型の薄膜トランジスタであって、その酸化物半導体膜にダメージ(酸素欠損等による特性低下)を与えない方法で製造してなる薄膜トランジスタ、その薄膜トランジスタを備えた薄膜集積回路装置及びそれらの製造方法に関する。
薄膜トランジスタ(TFT)を搭載する薄膜トランジスタ基板は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置用の駆動素子基板として用いられている。薄膜トランジスタには、逆スタガ型(ボトムゲート)や順スタガ型(トップゲート)等の構造形態があり、また、薄膜トランジスタを構成する半導体膜としては、アモルファスシリコン半導体膜やポリシリコン半導体膜が一般的に適用されている。しかし、アモルファスシリコン半導体膜は、特性が安定しているものの移動度が小さく、一方、ポリシリコン半導体膜は、移動度が高いものの高温(例えば600℃以上)の熱処理工程を必要とする。
近年、酸化物半導体膜を用いた薄膜トランジスタの研究が活発に行われている。特許文献1では、In、Ga、Znからなる酸化物(「IGZO」と略す。)の多結晶薄膜をTFTの半導体膜に用いた例が提案され、非特許文献1と特許文献2では、IGZOの非晶質薄膜をTFTの半導体膜に用いた例が提案されている。これらのIGZOを半導体膜に用いたTFTは、室温での成膜が可能であり、また、プラスチック基板等の非耐熱性基板に熱ダメージを与えることなく形成が可能であるとされている。
前記したIGZO系の酸化物半導体は、低温で形成される非晶質材料にもかかわらず、比較的高い移動度を有するため、近年注目されている。また、IGZO系の酸化物半導体は可視光に対する透過率が高い透明材料であるとともに、ITO等の従来公知の透明導電材料をゲート電極やソース・ドレイン電極とした場合であっても良好な電気的な接触特性が得られることから、透明材料のみを用いた透明TFTも検討されている。
K.Nomura et.al., Nature, vol.432, p.488-492(2004)
特開2004−103957号公報 特表2005−88726号公報 特開2007−220816号公報 特開2007−250983号公報
こうした中、近年の低価格化の要請に対し、特性を落とさないで積層形態又は構成材料を変更した新しいTFTや、新しい製造方法の開発が要求されている。しかしながら、従来の技術は必ずしもそうした要求に応えていない。
例えばIGZO系等の酸化物半導体膜は、逆スタガ型構造で好ましい特性を示すアモルファスシリコンTFTや順スタガ型(プレーナ型)構造で好ましい特性を示すポリシリコンTFTに比べ、そのいずれの形態であっても良好な特性を示すことができるという利点がある。しかし、逆スタガ型構造のTFTでは、酸化物半導体膜とソース・ドレイン電極とが直接コンタクトするので、印加されたゲート電圧に依存する寄生抵抗が存在し、その寄生抵抗が駆動力を低下させるという問題がある。また、ゲート電極とソース・ドレイン電極とがゲート絶縁膜を挟んで向かい合う部分が存在するので、その部分が寄生容量となる。こうした寄生容量は、全体的な寄生容量を増大させる原因ともなり、駆動時の負荷を増大させ、動作速度を低下させる原因になる。
一方、順スタガ型(プレーナ型)構造では、例えば特許文献3,4に記載のように、セルフアライン型のTFTが提案されている。しかしながら、セルフアライン型のTFTでは、構造が複雑になるためにマスクを用いたフォトリソグラフィ工程が多くなるという工程上の課題がある。また、ゲート絶縁膜をプラズマCVD等で形成するため、酸化物半導体膜に酸素欠損等による特性低下(以下、ダメージともいう。)が生じてしまう。そのため、低下した特性を回復させるため、その後に250℃以上のアニール処理を行っているが、そうしたアニール処理は薄膜トランジスタの構成材料を制約(例えば、樹脂層やプラスチック基板の採用を制約する。)するという難点がある。また、酸化物半導体膜の膜厚がソース・ドレイン電極よりも厚くなる場合が多く、その結果、0V印加時でも電流が流れるというノーマリーオン状態となり、回路として使いにくいという問題もある。また、特殊な製法であるために、他の素子構造を同時に形成することが難しいという難点もある。また、ゲート絶縁膜についても、プラズマCVDで形成する場合が多く、酸化物半導体膜にダメージが加わるという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、近年の低価格化の要請に応えることができ、半導体膜として用いた酸化物半導体膜にダメージを与えない手段を含む薄膜トランジスタの製造方法、及び製造された低コストで特性の良い薄膜トランジスタを提供することにある。また、本発明の他の目的は、薄膜トランジスタを含む薄膜集積回路装置の製造方法、及び製造された薄膜集積回路装置を提供することにある。
本発明者は、酸化物半導体膜を用いたコプレナー型の薄膜トランジスタを採用し、酸化物半導体膜にダメージ(酸素欠損等による特性低下)を与えない複数の手段でゲート絶縁膜を形成することで、複雑なフォトリソグラフィ工程を低減でき、高温のアニールも必要としない手段で薄膜トランジスタを製造できることを見出した。本発明は、こうした知見に基づいてなされたものである。
(1)上記課題を解決するための本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法は、基材上に酸化物半導体膜をパターン形成する工程と、活性化処理により前記酸化物半導体膜にソース・ドレイン接続領域を形成する工程と、前記ソース・ドレイン接続領域が形成された酸化物半導体膜を覆うように、塗布法、反応性スパッタリング法又はパルスプラズマCVD法でゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜にコンタクトホールを開けてソース・ドレイン電極を前記ソース・ドレイン接続領域に接続するとともに前記酸化物半導体膜上にゲート電極を形成する工程と、を少なくとも有することを特徴とする。
この発明によれば、酸化物半導体膜を用いたコプレナー型の薄膜トランジスタにおいて、その酸化物半導体膜上に設けるゲート絶縁膜の形成を、酸化物半導体膜にダメージを与えない上記複数の手段で行うので、酸化物半導体膜の特性を回復させるための熱処理を必要としない。その結果、そうした熱処理で問題が生じる可能性のある樹脂層やプラスチック基板等を制約なく採用することができる。また、コプレナー型構造を製造するので、マスクを用いたフォトリソグラフィ工程の回数を低減させることができる。また、コプレナー型構造は、チャネル領域とソース・ドレイン接続領域(活性化処理領域)とを同一層上(同一プレーン上)に形成するので、ゲート電極とソース・ドレイン電極とがゲート絶縁膜を間に挟む部分が少なく、そうした部分に起因した寄生容量を低減できる。
本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法において、前記塗布法でのゲート絶縁膜が、ケイ素系無機化合物膜又は有機系化合物膜であることが好ましく、前記反応性スパッタリング法又は前記パルスプラズマCVD法でのゲート絶縁膜が、金属酸化物、金属窒化物及び金属酸窒化物から選ばれるいずれかの膜であることが好ましい。
(2)上記課題を解決するための本発明に係る薄膜トランジスタは、基材と、該基材上に設けられた所定パターンの酸化物半導体膜と、該酸化物半導体膜上に設けられたゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上に設けられたゲート電極と、前記ゲート絶縁膜にコンタクトホールを介して前記酸化物半導体膜に接続されたソース・ドレイン電極とを有し、前記ゲート絶縁膜が、塗布法で形成したケイ素系無機化合物膜又は有機系化合物膜、又は反応性スパッタリング法若しくはパルスプラズマCVD法で形成した金属酸化物、金属窒化物及び金属酸窒化物から選ばれるいずれかの膜であることを特徴とする。
この発明は、酸化物半導体膜を用いたコプレナー型の薄膜トランジスタである。この発明によれば、酸化物半導体膜上に設けられたゲート絶縁膜を上記したいずれかの膜としたので、そのゲート絶縁膜は、酸化物半導体膜にダメージを与えることなく形成されてなるものである。その結果、酸化物半導体膜の特性を回復する熱処理が省略され、低コスト化を実現できる。また、コプレナー型構造であるので、マスクを用いたフォトリソグラフィ工程の回数を低減した方法で製造され、低コスト化を実現できる。また、コプレナー型構造は、チャネル領域とソース・ドレイン接続領域(活性化処理領域)とを同一層上(同一プレーン上)に形成するので、ゲート電極とソース・ドレイン電極とがゲート絶縁膜を間に挟む部分がなく、そうした部分に起因した寄生容量を低減した素子構造を実現できる。
(3)上記課題を解決するための本発明に係る薄膜集積回路装置の製造方法は、基材の面内方向に少なくとも薄膜トランジスタと容量素子及び/又は抵抗素子とを有する薄膜集積回路装置の製造方法であって、(A)基材上に酸化物半導体膜をパターン形成する工程と、活性化処理により前記酸化物半導体膜にソース・ドレイン接続領域を形成する工程と、ソース・ドレイン接続領域が形成された酸化物半導体膜を覆うように、塗布法、反応性スパッタリング法又はパルスプラズマCVD法でゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜にコンタクトホールを開けてソース・ドレイン電極を前記ソース・ドレイン接続領域に接続するとともに前記酸化物半導体膜上にゲート電極を形成する工程と、を少なくとも有する薄膜トランジスタの作製工程と、(B)誘電体膜を前記ゲート絶縁膜と同一材料で同時に形成し、前記誘電体膜を積層方向に挟む下側の第1電極を活性化処理してなる前記酸化物半導体膜で同時に形成し、上側の第2電極を前記ソース・ドレイン電極と同一材料で同時に形成する容量素子の作製工程、及び/又は、(C)抵抗体膜を前記活性化処理してなる酸化物半導体膜で同時に形成し、前記抵抗体膜を面内方向に挟む第3電極と第4電極とを前記ソース・ドレイン電極と同一材料で同時に形成する抵抗素子の作製工程と、を有する。
この発明によれば、(A)のコプレナー型の薄膜トランジスタの作製では、酸化物半導体膜上に設けるゲート絶縁膜の形成を、酸化物半導体膜にダメージを与えない上記複数の手段で行うので、酸化物半導体膜の特性を回復させるための熱処理を必要としない。その結果、そうした熱処理で問題が生じる可能性のある樹脂層やプラスチック基板等を制約なく採用することができる。また、コプレナー型構造を製造するので、マスクを用いたフォトリソグラフィ工程の回数を低減させることができる。また、コプレナー型構造は、チャネル領域とソース・ドレイン接続領域(活性化処理領域)とを同一層上(同一プレーン上)に形成するので、ゲート電極とソース・ドレイン電極とがゲート絶縁膜を間に挟む部分がなく、そうした部分に起因した寄生容量を低減できる。
さらに、(B)の容量素子の作製及び/又は(C)の抵抗素子の作製では、各素子の構成膜を上記薄膜トランジスタの構成膜と同一材料で同時に成膜して構成するので、例えばフォトリソグラフィを共有でき、容量素子や抵抗素子のみを形成するための別個のフォトリソグラフィを行う必要がない。その結果、歩留まりがよく、全体としての薄膜集積回路装置を極めて効率的な手段で製造することができる。また、活性化処理して導体化した酸化物半導体膜で、容量素子の第1電極と抵抗素子の抵抗体膜とを作製したので、別個にそれらを設ける必要がなく、低コスト化に極めて有利な構造形態で製造できる。また、容量素子と抵抗素子とを薄膜トランジスタと同一面内(同一プレーン)に形成するので、成膜を単純化でき、製造しやすい低コストの薄膜集積回路装置を製造できる。
(4)上記課題を解決するための本発明に係る薄膜集積回路装置は、基材の面内方向に少なくとも薄膜トランジスタと容量素子及び/又は抵抗素子とを有し、(A)基材上に設けられた所定パターンの酸化物半導体膜と、該酸化物半導体膜上に設けられたゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上に設けられたゲート電極と、前記ゲート絶縁膜にコンタクトホールを介して前記酸化物半導体膜に接続されたソース・ドレイン電極とを有し、前記ゲート絶縁膜が、塗布法で形成したケイ素系無機化合物膜又は有機系化合物膜、又は反応性スパッタリング法若しくはパルスプラズマCVD法で形成した金属酸化物、金属窒化物及び金属酸窒化物から選ばれるいずれかの膜である薄膜トランジスタと、(B)前記ゲート絶縁膜と同一材料からなる誘電体膜と、該誘電体膜を積層方向に挟み、前記活性化処理してなる酸化物半導体膜と同一材料からなる下側の第1電極と、前記ソース・ドレイン電極と同一材料からなる上側の第2電極とで構成された容量素子、及び/又は、(C)前記活性化処理してなる酸化物半導体膜と同一材料からなる抵抗体膜と、該抵抗体膜を面内方向に挟み前記ソース・ドレイン電極と同一材料からなる第3電極及び第4電極とで構成された抵抗素子と、を有する。
この発明によれば、(A)のコプレナー型の薄膜トランジスタでは、酸化物半導体膜上に設けられたゲート絶縁膜を上記したいずれかの膜としたので、そのゲート絶縁膜は、酸化物半導体膜にダメージを与えることなく形成されてなるものである。その結果、酸化物半導体膜の特性を回復する熱処理が省略され、低コスト化を実現できる。また、コプレナー型構造であるので、マスクを用いたフォトリソグラフィ工程の回数を低減した方法で製造され、低コスト化を実現できる。また、コプレナー型構造は、チャネル領域とソース・ドレイン接続領域(活性化処理領域)とを同一層上(同一プレーン上)に形成するので、ゲート電極とソース・ドレイン電極とがゲート絶縁膜を間に挟む部分がなく、そうした部分に起因した寄生容量を低減した素子構造を実現できる。
さらに、(B)の容量素子及び/又は(C)の抵抗素子では、各素子の構成膜を上記薄膜トランジスタの構成膜と同一材料で同時に成膜して構成されるので、例えばフォトリソグラフィを共有でき、容量素子や抵抗素子のみを形成するための別個のフォトリソグラフィを行う必要がない。その結果、歩留まりがよく、全体としての薄膜集積回路装置を低コストで得ることができる。また、活性化処理して導体化してなる酸化物半導体膜で、容量素子の第1電極と抵抗素子の抵抗体膜とを構成したので、別個にそれらを設ける必要がなく、低コスト化に極めて有利な構造形態とすることができる。また、容量素子と抵抗素子とが薄膜トランジスタと同一面内(同一プレーン)にあるので、構造を単純化でき、製造しやすい低コストの薄膜集積回路装置を提供できる。こうした薄膜集積回路装置でインバータを構成でき、そのインバータでゲート論理回路であるNORやNANDを形成することができる。
本発明によれば、近年の低価格化の要請に応えることができ、半導体膜として用いた酸化物半導体膜にダメージを与えない手段を含む薄膜トランジスタの製造方法、及び製造された低コストで特性の良い薄膜トランジスタ、及びその薄膜トランジスタを含む薄膜集積回路装置の製造方法、及び製造された薄膜集積回路装置を提供することができる。
具体的には、本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法によれば、酸化物半導体膜の特性を回復させるための熱処理を必要としないので、そうした熱処理で問題が生じる可能性のある樹脂層やプラスチック基板等を制約なく採用することができる。また、マスクを用いたフォトリソグラフィ工程の回数を低減させることができる。また、ゲート電極とソース・ドレイン電極とがゲート絶縁膜を間に挟む部分が少なく、そうした部分に起因した寄生容量を低減できる。
本発明に係る薄膜トランジスタによれば、そのゲート絶縁膜を酸化物半導体膜にダメージを与えることなく形成されてなるものとしたので、酸化物半導体膜の特性を回復する熱処理が省略され、低コスト化を実現できる。また、コプレナー型構造であるので、マスクを用いたフォトリソグラフィ工程の回数を低減した方法で製造され、低コスト化を実現できる。また、コプレナー型構造は、チャネル領域とソース・ドレイン接続領域(活性化処理領域)とを同一層上(同一プレーン上)に形成するので、ゲート電極とソース・ドレイン電極とがゲート絶縁膜を間に挟む部分が少なく、そうした部分に起因した寄生容量を低減した素子構造を実現できる。
本発明に係る薄膜集積回路装置の製造方法によれば、(A)のコプレナー型の薄膜トランジスタの作製では、酸化物半導体膜の特性を回復させるための熱処理を必要としないので、そうした熱処理で問題が生じる可能性のある樹脂層やプラスチック基板等を制約なく採用することができる。また、コプレナー型構造を製造するので、マスクを用いたフォトリソグラフィ工程の回数を低減させることができる。また、コプレナー型構造は、チャネル領域とソース・ドレイン接続領域(活性化処理領域)とを同一層上(同一プレーン上)に形成するので、ゲート電極とソース・ドレイン電極とがゲート絶縁膜を間に挟む部分が少なく、そうした部分に起因した寄生容量を低減できる。さらに、(B)の容量素子の作製及び/又は(C)の抵抗素子の作製では、例えばフォトリソグラフィを共有でき、容量素子や抵抗素子のみを形成するための別個のフォトリソグラフィを行う必要がないので、歩留まりがよく、全体としての薄膜集積回路装置を極めて効率的な手段で製造することができる。また、容量素子の第1電極と抵抗素子の抵抗体膜とを別個に設ける必要がなく、低コスト化に極めて有利な構造形態で製造できる。また、成膜を単純化でき、製造しやすい低コストの薄膜集積回路装置を製造できる。
本発明に係る薄膜集積回路装置によれば、(A)のコプレナー型の薄膜トランジスタでは、ゲート絶縁膜が酸化物半導体膜にダメージを与えることなく形成されてなるものであるので、酸化物半導体膜の特性を回復する熱処理が省略され、低コスト化を実現できる。また、マスクを用いたフォトリソグラフィ工程の回数を低減した方法で製造され、低コスト化を実現できる。また、ゲート電極とソース・ドレイン電極とがゲート絶縁膜を間に挟む部分が少なく、そうした部分に起因した寄生容量を低減した素子構造を実現できる。さらに、(B)の容量素子及び/又は(C)の抵抗素子では、例えばフォトリソグラフィを共有でき、容量素子や抵抗素子のみを形成するための別個のフォトリソグラフィを行う必要がないので、歩留まりがよく、全体としての薄膜集積回路装置を低コストで得ることができる。また、容量素子の第1電極と抵抗素子の抵抗体膜とを別個に設ける必要がなく、低コスト化に極めて有利な構造形態とすることができる。また、構造を単純化でき、製造しやすい低コストの薄膜集積回路装置を提供できる。こうした薄膜集積回路装置でインバータを構成でき、そのインバータでゲート論理回路であるNORやNANDを形成することができる。
本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法を示す工程図である。 本発明に係る薄膜トランジスタの一例を示す模式的な断面図である。 本発明に係る薄膜集積回路装置の製造方法を示す工程図である。 本発明に係る薄膜集積回路装置の一例を示す模式的な断面図である。 図4に示す薄膜集積回路装置の模式的な平面図(A)と回路図(B)である。 本発明に係る薄膜集積回路装置の応用例(リングオシレータ)である。 図6に示す応用例(リングオシレータ)の模式的な平面図である。 5段のリングオシレータの回路図である。
以下に、本発明に係る薄膜トランジスタ及びその製造方法並びに薄膜集積回路装置及びその製造方法について、図面を参照して詳しく説明する。なお、本発明は、その技術的特徴を有すれば種々の変形が可能であり、以下に具体的に示す実施形態に限定されるものではない。
[薄膜トランジスタ及びその製造方法]
(基本構成)
本発明に係る薄膜トランジスタ(以下「TFT10」という)の製造方法は、図1に示すように、基材1上に酸化物半導体膜3をパターン形成する工程と、活性化処理により前記酸化物半導体膜3にソース・ドレイン接続領域3s,3dを形成する工程と、ソース・ドレイン接続領域3s,3dが形成された酸化物半導体膜を覆うように、塗布法、反応性スパッタリング法又はパルスプラズマCVD法でゲート絶縁膜4を形成する工程と、ゲート絶縁膜4にコンタクトホール5を開けてソース・ドレイン電極6(6s,6d)を前記ソース・ドレイン接続領域3s,3dに接続するとともに前記酸化物半導体膜3上にゲート電極7を形成する工程と、を少なくとも有している。
この製造方法で得られたTFT10は、図2に示すように、基材1と、基材1上に設けられた所定パターンの酸化物半導体膜3と、酸化物半導体膜3上に設けられたゲート絶縁膜4と、ゲート絶縁膜4上に設けられたゲート電極7と、ゲート絶縁膜4にコンタクトホール5を介して酸化物半導体膜3に接続されたソース・ドレイン電極6s,6dとを有している。そして、このTFT10では、ゲート絶縁膜4が、塗布法で形成したケイ素系無機化合物膜又は有機系化合物膜、又は反応性スパッタリング法若しくはパルスプラズマCVD法で形成した金属酸化物、金属窒化物及び金属酸窒化物から選ばれるいずれかの膜であるように構成されている。
このように構成されたTFT10は、酸化物半導体膜3を用いたコプレナー型のTFTである。そして、その酸化物半導体膜3上に設けるゲート絶縁膜4の形成を、酸化物半導体膜3にダメージ(酸素欠損等による特性低下のこと。以下同じ。)を与えない上記複数の手段(塗布法、反応性スパッタリング法又はパルスプラズマCVD法)で行うので、酸化物半導体膜3の特性を回復させるための熱処理を必要としない。その結果、そうした熱処理で問題が生じる可能性のある樹脂層やプラスチック基板等を制約なく採用することができるとともに、低コスト化を実現できる。また、コプレナー型構造を製造するので、マスクを用いたフォトリソグラフィ工程の回数を低減させることができ、低コスト化を実現できる。また、コプレナー型構造は、チャネル領域3cとソース・ドレイン接続領域(活性化処理領域)3s,3dとを同一層上(同一プレーン上)に形成するので、ゲート電極7とソース・ドレイン電極6s,6dとがゲート絶縁膜4を間に挟む部分がなく、そうした部分に起因した寄生容量を低減できる。
以下、工程順に説明する。
(酸化物半導体膜のパターン形成工程)
先ず、図1(A)に示すように、酸化物半導体膜3を基材1上にパターン形成する。基材1の種類や構造は特に限定されるものではなく、用途に応じて各種の基材を適用可能である。フレキシブルな材質であっても硬質な材質であってもよい。また、透明基材であっても不透明基材であってもよい。具体的に用いることができる材料としては、例えば、ガラス基材、石英基材、金属基材、セラミックス基材、プラスチック基材等を挙げることができる。なお、プラスチック基材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリエステル、ポリカーボネート等を挙げることができる。
基材1の厚さは、得られるTFT10にフレキシブル性を持たせるか否かによっても異なり特に限定されないが、例えばフレキシブル性のTFT10とする場合には、厚さ5〜300μmのプラスチック基材が好ましく用いられる。また、基材1の形状は特に限定されないが、チップ状、カード状、ディスク状等を挙げることができる。なお、枚葉状又は連続状の基材1上にTFT10を形成した後に個々のチップ状、カード状、ディスク状に分断加工してもよい。
酸化物半導体膜3は、基材1上に設けられる。酸化物半導体膜3は、TFT10を構成するチャネル領域3cとして使用できる程度の移動度を有するものであれば、その種類は特に限定されず、現在知られている酸化物半導体膜であっても、今後発見される酸化物半導体膜であってもよい。酸化物半導体膜3を構成する酸化物としては、例えば、InMZnO(MはGa,Al,Feのうち少なくとも1種)を主たる構成元素とするアモルファス酸化物を挙げることができる。特に、MがGaであるInGaZnO系のアモルファス酸化物が好ましく、この場合、In:Ga:Znの比が1:1:m(m<6)であることが好ましい。また、Mgをさらに含む場合においては、In:Ga:Zn1-xMgxの比が1:1:m(m<6)で0<x≦1であることが好ましい。なお、組成割合は、蛍光X線(XRF)装置によって測定したものである。
InGaZnO系のアモルファス酸化物については、InとGaとZnの広い組成範囲でアモルファス相を示す。この三元系でアモルファス相を安定して示す組成範囲としては、InGaZn(3x/2+3y/2+z)で比率x/yが0.4〜1.4の範囲であり、比率z/yが0.2〜12の範囲にあるように表すことができる。なお、ZnOに近い組成とInに近い組成で結晶質を示す。また、アモルファス酸化物が、InxGa1-x酸化物(0≦x≦1)、InxZn1-x酸化物(0.2≦x≦1)、InxSn1-x酸化物(0.8≦x≦1)、Inx(Zn,Sn)1-x酸化物(0.15≦x≦1)から選ばれるいずれかのアモルファス酸化物であってもよい。
本発明では、後述の実施例で用いたInGaZnO系(以下「IGZO」と略す)酸化物半導体膜を好ましく挙げることができる。また、このIGZO系酸化物半導体膜には、必要に応じて、Al、Fe、Sn等を構成元素として加えたものであってもよい。このIGZO系酸化物半導体膜は、可視光を透過して透明膜となるので、全体を透明にしたTFTの製造も可能である。また、このIGZO系酸化物半導体膜は、室温から150℃程度の低温での成膜が可能であることから、ガラス転移温度が200℃未満の耐熱性に乏しいプラスチック基板に対しても好ましく適用できる。
酸化物半導体膜3がアモルファスであるか否かは、測定対象となる酸化物半導体膜に入射角度0.5°程度の低入射角によるX線回折を行った場合に、結晶質の存在を示す明瞭な回折ピークが検出されないこと、すなわち所謂ハローパターンが見られることで確認できる。そうしたハローパターンは、微結晶状態の酸化物半導体膜でも見られるので、この酸化物半導体膜3には、そのような微結晶状態の酸化物半導体膜も含まれるものとする。
酸化物半導体膜3の形成は、酸化物半導体材料の種類や基材1の耐熱性に応じた成膜手段とパターニング手段が適用される。例えば、成膜手段としてスパッタリング法やCVD法等を適用でき、パターニング手段としてフォトリソグラフィを適用できるが、低温成膜が要求される場合には、成膜手段としてスパッタリング法やプラズマCVD法を好ましく適用できる。酸化物半導体膜3の厚さは、成膜条件によって任意に設計されるために一概には言えないが、通常10〜150nmの範囲内であることが好ましく、30〜100nmの範囲内であることがより好ましい。
ところで、従来では、酸化物半導体膜3を成膜した後に250℃以上若しくは300℃以上の熱処理(レーザ照射や熱アニール処理等)を施し、半導体特性(移動度)を向上させていた。その理由は、酸化物半導体膜3上に形成するゲート絶縁膜4をプラズマCVD法で形成していたため、成膜時のプラズマ条件によって、酸化物半導体膜3がダメージを受けていたためである。しかしながら、後述するように、本発明では、酸化物半導体膜3にダメージを与えるプラズマ条件を生じさせるプラズマCVD法によってはゲート絶縁膜4を形成しない。その結果、後の250℃以上若しくは300℃以上の熱処理工程は不要とすることができる。
なお、後述の薄膜集積回路装置11のところでも説明するが、酸化物半導体膜3の形成工程時には、その酸化物半導体膜3と同じ材料で、容量素子20を構成する第1電極用の膜と、抵抗素子30を構成する抵抗体膜用の膜とを同時に成膜し、且つ同時にパターニングする。この第1電極用の膜と抵抗体膜用の膜の厚さは、酸化物半導体膜3の厚さと同じにするのが製造上便利である。なお、第1電極用の膜と、抵抗体膜用の膜は、後の活性化処理で導体化され、容量素子20においては第1電極21を構成し、抵抗素子30においては抵抗体膜33を構成することになる。
また、必要に応じて、基板10上には第1下地膜や第2下地膜(いずれも図示しない)を形成する。第1下地膜や第2下地膜は、その機能や目的に応じて必要な領域のみに形成してもよいし全面に形成してもよい。第1下地膜と第2下地膜は、クロム、チタン、アルミニウム、ケイ素、酸化クロム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、及び酸窒化ケイ素の群から選択されるいずれかの材料で形成される。例えば密着膜として用いる場合には、クロム、チタン、アルミニウム、又はケイ素等からなる金属系の無機膜が好ましく用いられ、応力緩和膜やバッファ膜(熱緩衝膜)として用いる場合には、酸化クロム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、又は酸窒化ケイ素等からなる化合物膜が好ましく用いられ、バリア膜として用いる場合には、酸化ケイ素又は酸窒化ケイ素等からなる化合物膜が好ましく用いられる。これらの膜は、その機能や目的に応じて、単層で設けてもよいし、2層以上を積層してもよい。
好ましい例としては、第1下地膜を密着膜として、クロム、チタン、アルミニウム、又はケイ素等からなる金属系の無機膜を形成し、第2下地膜をバッファ膜として、酸化クロム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、又は酸窒化ケイ素等からなる化合物膜を積層することが好ましい。第1下地膜を密着膜として形成する場合の厚さは、膜を構成する材質によってその範囲は若干異なるが、通常1nm以上200nm以下程度の範囲内であることが好ましい。一方、第2下地膜をバッファ膜として形成する場合の厚さも実際に形成する膜の材質によってその範囲は若干異なるが、その厚さとしては、通常、100nm以上1000nm以下程度の範囲内であることが好ましい。
こうした第1下地膜と第2下地膜は、各種の蒸着法、DCスパッタリング法、RFマグネトロンスパッタリング法、プラズマCVD法等の各種の方法で形成することができるが、実際には、膜を構成する材質に応じた好ましい方法が採用される。通常は、DCスパッタリング法やRFマグネトロンスパッタリング法等が好ましく用いられる。
(活性化処理工程)
次に、図1(B)に示すように、活性化処理により酸化物半導体膜3にソース・ドレイン接続領域3s,3dを形成する。ここでは、先ず、所定のパターンにパターニングされた酸化物半導体膜3(図1(A)参照)を覆うように、感光性レジスト膜を設ける。感光性レジストは市販のものを用いることができる。その後、その感光性レジスト膜をマスク露光し、引き続いて現像して、図1(B)に示すように、開口部13を有するマスクパターン12を形成する。このマスクパターン12の開口部13は、酸化物半導体膜3のソース・ドレイン接続領域3s,3dとなる部分である。その後、活性化処理14を行って、開口部13の酸化物半導体膜3をソース・ドレイン接続領域3s,3dにする。
活性化処理は、アルゴンガス又はCを含むフッ素系ガスを含むプラズマ条件下で行う。その処理条件は、酸化物半導体膜3の組成や特性に応じて任意に設定される。例えば、IGZO系酸化物半導体材料で酸化物半導体材料膜3を形成した場合における活性化処理条件としては、CFガス又はCHFガス等のCを含むフッ素系ガス又はアルゴンガスを用い、5mW/mm程度のRF出力で50sec〜300secの条件を例示できる。なお、同様の効果が得られるガスであれば、Cを含むフッ素系ガスやアルゴンガス以外であってもよい。こうすることにより、酸化物半導体材料膜3が有する当初の半導体特性を、キャリア密度が1016〜1019程度の導電体特性を有する導電体に変化させることができ、良好なソース・ドレイン接続領域3s,3dとすることができる。一方、活性化処理されない部分の酸化物半導体膜3は、半導体特性のまま保持され、チャネル領域3cとして作用する。
なお、後述の薄膜集積回路装置11のところでも説明するように、容量素子20の第1電極用の膜と、抵抗素子30を構成する抵抗体膜用の膜とを、酸化物半導体膜3の形成工程時に併せて形成するが、そうした第1電極用の膜と抵抗体膜用の膜についてもこの活性化処理で導体化する。活性化処理により、容量素子20の第1電極用の膜は第1電極21となり、抵抗素子30を構成する抵抗体膜用の膜は抵抗体膜33となる。このように、第1電極21と抵抗体膜33を別個に形成することなく単一の導体化処理で形成できるので、薄膜集積回路装置を低コストで製造することができる。
この工程では、最後に、感光性レジスト膜からなるマスクパターン12を、所定の除去剤で除去する。通常、アルカリ溶液等が用いられる。
(ゲート絶縁膜の形成工程)
次に、図1(C)に示すように、ソース・ドレイン接続領域3s,3dが形成された酸化物半導体3膜を覆うようにゲート絶縁膜4を形成する。本発明では、ゲート絶縁膜4の形成を、塗布法、反応性スパッタリング法又はパルスプラズマCVD法で行う。ゲート絶縁膜4の形成材料は、絶縁性が高く、誘電率が比較的高く、ゲート絶縁膜として適しているものであれば各種の材料を用いることができる。具体的には、下記のようにその成膜手段によって異なる。
塗布法でゲート絶縁膜4を形成する場合には、塗布形成可能な無機系化合物又は有機系化合物を用いることができる。無機系化合物としては、ケイ素系の無機化合物を好ましく用いることができ、例えば、SOG(Spin On Glass)材料、シラザン系(ポリシラザン)材料、シラン系(シリコーン)材料等を好ましく用いることができる。一方、有機系化合物としては、各種の樹脂材料を用いることができる。例えば、アクリル系樹脂、フェノール系樹脂、フッ素系樹脂、エポキシ系樹脂、カルド系樹脂、ビニル系樹脂、イミド系樹脂、ノボラック系樹脂等を用いることができる。形成されたゲート絶縁膜4は、酸化ケイ素、アクリル系樹脂膜、フェノール系樹脂膜、フッ素系樹脂膜、エポキシ系樹脂膜、カルド系樹脂膜、ビニル系樹脂膜、イミド系樹脂膜、ノボラック系樹脂膜等となる。特に好ましくは、光硬化性又は熱硬化性のフェノール系樹脂等である。
これらの無機系化合物又は有機系化合物は、その種類に応じた溶媒に溶解して塗布溶液とし、その塗布溶液でゲート絶縁膜4を覆うように塗布し、必要に応じ所定の温度(例えば100〜150℃)を加えて溶媒除去等を行って、ゲート絶縁膜4を成膜することができる。溶媒は、材料の種類によって選択されるが、ペグミア等を挙げることができる。なお、ノンソルベントタイプ(無溶剤型)では、架橋等の反応によりゲート絶縁膜4を形成することができる。
塗布法としては、各種の手段を挙げることができ、スピンコート法、ディップコート法、ダイコート法等を挙げることができる。塗布法で形成したゲート絶縁膜4の厚さは、その種類によっても異なるが、通常、0.3〜1.0μmの範囲内である。
反応性スパッタリング法でのゲート絶縁膜4を形成方法は、放電ガスであるArガスと共に微量のOやNガス等の反応性ガスを入れてゲート絶縁膜4を成膜する方法である。この方法ではスパッタ可能な材料をターゲット材料として用いて成膜する。ターゲット材料としては、ケイ素、イットリウム、アルミニウム、ハフニウム、ジルコニウム、チタン、タンタル、ニオブ、スカンジウム、バリウム、ストロンチウムのうち少なくとも1種又は2種以上の金属、酸化物、窒化物、酸窒化物を挙げることができる。したがって、形成されたゲート絶縁膜4としては、酸化ケイ素膜、窒化ケイ素膜、酸窒化ケイ素膜、酸化イットリウム膜、酸化アルミニウム膜、酸化ハフニウム膜、酸化ジルコニウム膜、酸化チタン膜、酸化タンタル膜、酸化ニオブ膜、酸化スカンジウム膜、チタン酸バリウムストロンチウム膜、等を挙げることができる。特に好ましくは、酸化ケイ素膜、窒化ケイ素膜、酸窒化ケイ素膜である。
反応性スパッタリング法では、導電性材料をターゲットとして用いてDCモードでスパッタを行い、その導電性材料原子と反応性ガスとが反応して絶縁膜を形成するという原理でゲート絶縁膜4が成膜されるので、酸化物半導体膜3へのダメージを低減することができる。ゲート絶縁膜4は、ターゲット材料と反応性ガスとを選択して成膜されるが、その厚さは、通常、0.1〜0.3μmの範囲内である。
パルスプラズマCVD法でのゲート絶縁膜4を形成方法は、装置のフィラメントから放出される熱電子によってガス成分をプラズマ化してゲート絶縁膜4を成膜する方法である。原料ガスとしては、テトラメチルシラン(Si(CH)、TEOS等を用い、この方法では、バイアス電圧とパルス周波数とデューティー比(パルス1周期中のバイアス電圧のON−OFF比)とで条件設定される。各条件は、成膜するゲート絶縁膜4の種類等によって異なるが、通常、バイアス電圧は0.5〜2.0kW、周波数は13.56MHz、デューティー比は5〜50%の範囲である。
パルスプラズマCVD法では、バイアス電圧のOFF時の作用によって必要以上に原料ガスの分解を行わないので、実効的に加わるRFの要素を低減することができる。その結果、酸化物半導体膜3へのダメージを低減することができる。パルスプラズマCVD法で形成するゲート絶縁膜4の厚さは、通常、0.1〜1μmの範囲内である。
上記したゲート絶縁膜4の形成手段では、酸化物半導体膜3へのダメージを低減できるので、その後に従来行っていた250℃以上乃至300℃以上の温度での熱処理を省略することができる。熱処理の省略は、工数が減少して低コスト化を実現できるとともに、薄膜トランジスタの構成材料等の選択の幅を増して例えば樹脂層を設けたりプラスチック基材を採用したりすることが可能となるので好ましい。
次に、図1(D)に示すように、コンタクトホール5を形成する。コンタクトホール5は、ゲート絶縁膜4を形成した後に、そのゲート絶縁膜4をパターニングして形成する。コンタクトホール5は、その後に形成するソース・ドレイン電極6s,6dを、既に形成したソース・ドレイン接続領域3s,3dに接続するための開口部である。コンタクトホール5の形成は、従来公知のパターニング手段を採用できる。例えば、市販の感光性レジスト膜をゲート絶縁膜4上に設けた後に、マスク露光と現像を行って、感光性レジスト膜にコンタクトホール形成部を開口し、その後、CFとOガスを用いたドライエッチングにより、露出した部分のゲート絶縁膜4をエッチング除去してコンタクトホール5を形成する。なお、ゲート絶縁膜4の種類に応じてエッチャントが選択される。また、感光性を有する塗布型絶縁膜を用いても同様にコンタクトホール5を形成できる。
なお、このゲート絶縁膜4は、後述する薄膜集積回路装置11では容量素子20の誘電体膜23として用いられる。
(電極形成工程)
次に、図1(E)に示すように、ゲート電極7とソース・ドレイン電極6s,6dを形成する。ます、コンタクトホール5が形成された後の全面又は所定の領域に、電極層を成膜し、その後、所定のパターンにパターニングして、ゲート電極7とソース・ドレイン電極6s,6dを形成する。つまり、このゲート電極7とソース・ドレイン電極6s,6dとは、同一材料で同時に形成された電極層を所定のパターンにパターニングして形成される。ゲート電極7は、酸化物半導体膜3のチャネル領域3cの上方位置のゲート絶縁膜4上に設けられる。ソース・ドレイン電極6s,6dは、コンタクトホール5で、酸化物半導体膜3のソース・ドレイン接続領域3s,3dに接続する態様で設けられる。
電極材料としては、種々の導電材料を適用でき、Al、W、Ta、Mo、Cr、Ti、Cu、Au、AlMg、MoW、MoNb等の金属材料;ITO(インジウム錫オキサイド)、酸化インジウム、IZO(インジウム亜鉛オキサイド)、SnO、ZnO等の透明導電材料;ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリアルキルチオフェン誘導体、ポリシラン誘導体のような透明な導電性高分子;等を好ましく挙げることができる。
電極層の形成は、電極材料の種類に応じた成膜手段とパターニング手段が適用される。例えば、金属材料や透明導電材料で電極層3を形成する場合には、成膜手段としてスパッタリング法や各種CVD法等を適用でき、パターニング手段としてフォトリソグラフィを適用できる。低温成膜が必要な場合には、低温成膜可能なスパッタリング法やプラズマCVD法を好ましく適用できる。また、導電性高分子で電極層を形成する場合には、成膜手段として真空蒸着法やパターン印刷法等を適用でき、パターニング手段としてフォトリソグラフィを適用できる。電極層の厚さは、通常、0.05〜0.3μm程度である。
なお、この電極層は、後述する薄膜集積回路装置11では、容量素子20の第2電極22として用いられるとともに、抵抗素子30の第3電極31と第4電極34として用いられる。また、電極層の形成と同時に、電源配線やグラウンド配線等の各種配線を同時設けることもできる。
(その他の膜)
TFT10の製造工程において、その他の膜が形成されていてもよい。例えば、ゲート電極7とソース・ドレイン電極6s,6dを形成した後に、全体を覆う保護膜(図示しない)を設けてもよい。保護膜としては、厚さ500〜1000nm程度のPVP(ポリビニルフェノール)膜等の有機保護膜や、厚さ100〜500nm程度の酸化ケイ素や酸窒化ケイ素等からなるガスバリア性の無機保護膜を好ましく挙げることができる。
[薄膜集積回路装置及びその製造方法]
(基本構成)
本発明に係る薄膜集積回路装置11の製造方法は、図3〜図5に示すように、基材1の面内方向X,Y(図5参照)に少なくともTFT10と容量素子20及び/又は抵抗素子30とを有する薄膜集積回路装置の製造方法である。この薄膜集積回路装置11の製造方法は、TFT10の作製工程と、容量素子20の作製工程及び/又は抵抗素子30の作製工程とを有する。以下、それぞれの作製工程について説明する。なお、受動素子である容量素子20と抵抗素子30は少なくとも一方が設けられているが、両方が設けられていてもよい。また、必要に応じて、ダイオード等の能動素子や、コイル(アンテナコイルを含む)、インダクタ等の他の受動素子が設けられていてもよい。なお、図5(A)では、パターン配置を分かりやすくするために、絶縁膜3(ゲート絶縁膜3、誘電体膜23等)は省略して表している。
本願において、「面内方向」とは、In−plane(インプレーン:基材面上に並ぶように配列すること)をいい、基材面の2次元方向のことであり、図5に示すX方向やY方向を指す。「積層方向」とは、基材1の厚さ方向のことであり、図4に示すZ方向を指している。「上に」とは、そのものの上に設けられていることを意味し、「覆う」とは、そのものの上に設けられるとともに、そのものの周りにも設けられていることを意味する。「同時」とは、同一プロセスで、という意味であり、「同一材料」とは、成膜時の材料が同じであることを意味する。
(薄膜トランジスタの作製工程)
薄膜トランジスタ(TFT10)の作製工程は、基材1上に酸化物半導体膜3をパターン形成する工程と、活性化処理により酸化物半導体膜3にソース・ドレイン接続領域3s,3dを形成する工程と、ソース・ドレイン接続領域3s,3dが形成された酸化物半導体膜3を覆うように、塗布法、反応性スパッタリング法又はパルスプラズマCVD法でゲート絶縁膜3を形成する工程と、ゲート絶縁膜3にコンタクトホール5を開けてソース・ドレイン電極6s,6dをソース・ドレイン接続領域3s,3dに接続するとともに、酸化物半導体膜3上にゲート電極7を形成する工程と、を少なくとも有する。このTFT10の作製工程は、図1及び上述した本発明に係るTFT10の製造方法で詳しく説明した内容と同じであるので、ここではその説明を省略する。
(容量素子の作製工程)
容量素子20は、基材1上に設けられた第1電極21と、第1電極21上に設けられた誘電体膜23と、誘電体膜23上に設けられた第2電極22とで少なくとも構成され、それらの各膜はその順で積層方向Zに積層されている。すなわち、誘電体膜23を、第1電極21及び第2電極22が積層方向Zに挟むように構成している。容量素子20で構成する容量は、誘電体膜23(ゲート絶縁膜3と同じ。)の誘電特性を考慮し、図5で平面視に示すように、第1電極21の面積と第2電極22の面積とを調整し、その平面視での重複部分が任意に設計される。
下側の第1電極21は、図3(A)に示すように、TFT10の酸化物半導体膜3と同じ材料で同時にパターン形成し、その後、図3(B)に示すように、TFT10の活性化処理と同時に活性化処理して、その酸化物半導体膜3を導体化して形成される。
誘電体膜23は、図3(C)に示すように、TFT10のゲート絶縁膜3と同一材料で同時に形成される。
上側の第2電極22は、図3(E)に示すように、TFT10のソース・ドレイン電極6s,6dと同一材料で同時に形成される。
このように、容量素子20を構成する各膜は、TFT10を構成する膜の形成工程時に同じ厚さで併せて形成される。その結果、別個独立の工程を要さず、製造上極めて有利である。
(抵抗素子の作製工程)
抵抗素子30は、基材1上に設けられた抵抗体膜33と、その抵抗体膜33を面内方向の両端で接続する第3電極31及び第4電極32とで構成されている。抵抗素子30で構成する抵抗は、抵抗体膜33(活性化処理された酸化物半導体膜3と同じ。)の電気抵抗を考慮し、図4及び図5に示すように、その長さを調整して抵抗値が設計される。
抵抗体膜33は、図3(A)に示すように、TFT10の酸化物半導体膜3と同じ材料で同時にパターン形成し、その後、図3(B)に示すように、TFT10の活性化処理と同時に活性化処理して、その酸化物半導体膜3を導体化して形成される。
第3電極31と第4電極32は、先ず、図3(C)に示すように、絶縁膜として、TFT10のゲート絶縁膜3と同一材料で同時に形成する。その後、図3(D)に示すように、TFT10でコンタクトホール5を形成するのと同時に、上記抵抗体膜33に第3電極31と第4電極32を接続するためのコンタクトホール5’を形成する。そして、図3(E)に示すように、TFT10のゲート電極7及びソース・ドレイン電極6s,6dと同一材料で同時に形成する。
このように、抵抗素子30を構成する各膜は、TFT10を構成する膜の形成工程時に同じ厚さで併せて形成される。その結果、別個独立の工程を要さず、製造上極めて有利である。
なお、これらの容量素子20と抵抗素子30を形成する際に、図5に示すような電源配線やグラウンド配線等の各種配線8,9,9’を同時設けることもできる。
(薄膜集積回路装置)
こうして製造された薄膜集積回路装置11は、基材1の面内方向X,Yに少なくともTFT10と容量素子20及び/又は抵抗素子30とを有する。TFT10は、基材1上に設けられた所定パターンの酸化物半導体膜3と、酸化物半導体膜3上に設けられたゲート絶縁膜4と、ゲート絶縁膜4上に設けられたゲート電極7と、ゲート絶縁膜4にコンタクトホール5を介して酸化物半導体膜3に接続されたソース・ドレイン電極6s,6dとを有している。そして、このTFT10では、ゲート絶縁膜4が、塗布法で形成したケイ素系無機化合物膜又は有機系化合物膜、又は反応性スパッタリング法若しくはパルスプラズマCVD法で形成した金属酸化物、金属窒化物及び金属酸窒化物から選ばれるいずれかの膜として形成されている。
また、容量素子20は、TFT10を構成するゲート絶縁膜3と同一材料からなる誘電体膜23と、誘電体膜23を積層方向Zに挟み、TFT10を構成する活性化処理してなる酸化物半導体膜3と同一材料からなる下側の第1電極21と、TFT10を構成するソース・ドレイン電極6s,6dと同一材料からなる上側の第2電極22とで構成されている。
また、抵抗素子30は、TFT10を構成する活性化処理してなる酸化物半導体膜3と同一材料からなる抵抗体膜33と該抵抗体膜33を面内方向に挟み前記ソース・ドレイン電極6s,6dと同一材料からなる第3電極31及び第4電極32とで構成されている。
以上説明したように、この薄膜集積回路装置11によれば、コプレナー型のTFT10の作製では、酸化物半導体膜3上に設けるゲート絶縁膜4の形成を、酸化物半導体膜3にダメージ(酸素欠損等による特性低下)を与えない上記複数の手段で行うので、酸化物半導体膜3の特性を回復させるための熱処理を必要としない。その結果、そうした熱処理で問題が生じる可能性のある樹脂層やプラスチック基板等を制約なく採用することができる。また、コプレナー型構造を製造するので、マスクを用いたフォトリソグラフィ工程の回数を低減させることができる。また、コプレナー型構造は、チャネル領域とソース・ドレイン接続領域(活性化処理領域)とを同一層上(同一プレーン上)に形成するので、ゲート電極とソース・ドレイン電極とがゲート絶縁膜を間に挟む部分が少なく、そうした部分に起因した寄生容量を低減できる。
さらに、容量素子20の作製及び/又は抵抗素子30の作製では、各素子の構成膜を上記TFT10の構成膜と同一材料で同時に成膜して構成するので、例えばフォトリソグラフィを共有でき、容量素子20や抵抗素子30のみを形成するための別個のフォトリソグラフィを行う必要がない。その結果、歩留まりがよく、全体としての薄膜集積回路装置11を極めて効率的な手段で製造することができる。また、活性化処理して導体化した酸化物半導体膜3で、容量素子20の第1電極21と抵抗素子30の抵抗体膜33とを作製したので、別個にそれらを設ける必要がなく、低コスト化に極めて有利な構造形態で製造できる。また、容量素子20と抵抗素子30とをTFT10と同一面内(同一プレーン)に形成するので、成膜を単純化でき、製造しやすい低コストの薄膜集積回路装置11を製造できる。こうした薄膜集積回路装置11でインバータを構成でき、そのインバータでゲート論理回路であるNORやNANDを形成することができる。
[応用例]
図6は、本発明に係る薄膜集積回路装置の応用例(リングオシレータ)の回路図であり、図7は、図6に示す応用例(リングオシレータ)の模式的な平面図である。なお、図7では、パターン配置を分かりやすくするために、絶縁膜3(ゲート絶縁膜3、誘電体膜23等)は省略して表している。
図6及び図7に示すリングオシレータ40は、図3〜図5に示す薄膜集積回路装置11を複数連結したものであり、全体として負のゲインを持つ複数個の遅延要素をリング状に結合した発振回路である。遅延要素は、本発明の薄膜集積回路装置で構成した奇数個のNOTゲート(図6及び図7では3つのインバータ41,42,43)である。3つのインバータ41,42,43で構成された図6及び図7の例では、インバータ41,42の出力は鎖状に別のインバータに入力され、最後のインバータ43の出力は最初のインバータ41に入力される。各インバータは有限の遅延時間をもち、最初のインバータ41への入力から有限の遅延時間後に最後のインバータ43が最初のインバータ41への入力の論理否定を出力し、これが再び最初のインバータ41に入力される。このプロセスが繰り返されて発振する。
代表的な例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。なお、本発明は以下の例に限定解釈されることはない。
[実施例1]
図1に示す製造工程でTFT10を作製した。先ず、厚さ0.7mmのガラス基材1上に、好ましくは厚さ20nm〜100nmであるがここでは厚さ75nmのInGaZnO系酸化物半導体膜3をスパッタリング法(ターゲット組成:In:Ga:Zn=1:1:1、圧力0.4Pa、O流量20sccm、RF500W)で成膜し、その後、フォトリソグラフィによりパターニングして酸化物半導体膜3をアイランド化した(図1(A)参照)。パターニングは、シュウ酸を含む酸性混合溶液を用いたウエットエッチングで行った。この酸化物半導体膜3は、TFT10においては酸化物半導体膜3となる。
次に、全面に感光性レジスト材料を塗布した後に露光、現像して、酸化物半導体膜3のソース・ドレイン接続領域3s,3dに該当する箇所を開口部13とするマスクパターン12を設けた(図1(B)参照)。引き続いて、活性化処理を行って、開口部12で露出するソース・ドレイン接続領域3s,3dを導体化した(図1(B)参照)。このときの活性化処理は、10Pa、Ar:50mL/分、RF300W,200秒の条件でもよいし、10Pa、CF又はCHFのフッ素系ガスと酸素とを100:5の割合で、RF300W、200秒の条件で行ってもよいが、ここでは、前者の条件でプラズマ照射を行った。この活性化処理により、酸化物半導体膜中に酸素欠損が生じさせることができ、その結果、半導体特性から導体特性に変化させることができた。
次に、そのマスクパターン12をアルカリ溶液又は有機溶剤(ここではアルカリ溶液)で除去し、引き続いてゲート絶縁膜4を形成した。ゲート絶縁膜4は、反応性スパッタリング法で、ターゲット材料としてボロンドープのシリコンターゲットを用い、1.0Pa、N:20sccm、DC1.0kWの条件で、厚さ300nmの酸化ケイ素膜をゲート絶縁膜4として成膜した(図1(C)参照)。引き続いて、全面に感光性レジスト材料を塗布した後に露光、現像して、ゲート絶縁膜4にコンタクトホール5を形成する部位を開口部とするマスクパターンを設け、そこにCFとOガスを用いたドライエッチングによりエッチングを行って、ゲート絶縁膜4にコンタクトホール5を形成した(図1(D)参照)。
次に、厚さ100nmのTi膜をスパッタリング法で成膜した後、フォトリソグラフィでパターニングして、所定パターンのゲート電極7及びソース・ドレイン電極6s,6dを形成した(図1(E)参照)。Ti膜の成膜は、ターゲット材料としてTiを用い、0.5Pa、Ar:20sccm、DC900Wの条件で行った。
こうして実施例1に係るTFT10を作製した。得られたTFT10は、酸化物半導体膜3がプラズマダメージを受けていないため、従来行っていたような250℃以上乃至300℃以上の熱処理は不要であった。熱処理をしなくても、W/L=100μm/100μm、Vd=1.0VにおけるId−Vg曲線から算出される電界効果移動度と閾値電圧はそれぞれ98.61cm/V・s、0.852Vという特性を得ることができた。なお、このときのId−Vg曲線の測定は、AGILENT製、半導体パラメータアナライザー4156Cで行った。
[実施例2]
実施例1において、活性化処理として10Pa、CFと酸素とを100:5の割合で、RF300W、200秒の条件で行った。それ以外は実施例1と同様にして実施例2に係るTFT10を作製した。
[実施例3]
実施例1において、ゲート絶縁膜4の形成を、10Pa、TMS/O/Ar(50/400/200mL/分)、RF1.0kW、DUTY比10%のパルスプラズマCVD法で行った。それ以外は実施例1と同様にして実施例3に係るTFT10を作製した。得られたTFT10は、酸化物半導体膜3がプラズマダメージを受けていないため、従来行っていたような250℃以上乃至300℃以上の熱処理は不要であった。熱処理をしなくても、W/L=100μm/10μm、Vd=1.0VにおけるId−Vg曲線から算出される電界効果移動度と閾値電圧はそれぞれ4.31cm/V・s、10.2Vという特性を得ることができた。
[実施例4]
実施例1において、ゲート絶縁膜4の形成を、ポリビニルフェノール(PVP)を塗布して行った。それ以外は実施例1と同様にして実施例4に係るTFT10を作製した。得られたTFT10は、酸化物半導体膜3がプラズマダメージを受けていないため、従来行っていたような250℃以上乃至300℃以上の熱処理は不要であった。
[実施例5]
この実施例5では、薄膜集積回路装置11を作製した。実施例1のTFT10の作製と併せて容量素子20と抵抗体膜33を作製した。
容量素子20を構成する第1電極21は、実施例1で酸化物半導体膜3を形成する際に併せて成膜し(図3(A)参照)、その後の活性化処理によって導体化して形成した(図3(B)参照)。容量素子20を構成する誘電体膜23は、実施例1でゲート絶縁膜4を形成する際に併せて形成し(図3(C))、その誘電体膜23上に形成した第2電極22は、実施例1でゲート電極7及びソース・ドレイン電極6s,6dを形成する際に併せて形成した(図3(E))。
また、抵抗素子30を構成する抵抗体膜33は、実施例1で酸化物半導体膜3を形成する際に併せて成膜し(図3(A)参照)、その後の活性化処理によって導体化して形成した(図3(B)参照)。抵抗素子30を構成する第3電極31と第4電極32は、実施例1でゲート電極7及びソース・ドレイン電極6s,6dを形成する際に併せて形成した(図3(C)〜(E))。なお、実施例1で形成するゲート絶縁膜4は、抵抗素子30においてはパターニング用の膜として利用した(図3(D)(E)参照)。こうして、作製が容易で低コスト化を実現した実施例5の薄膜集積回路装置11を作製した。
[実施例6]
この実施例6では、図8に示す5段のリングオシレータを作製した。このリングオシレータでは、Vdd:15V、発信周波数:86.88kHz、インバータ1段あたりの遅延時間:1.91μsであった。
[実施例7]
この実施例7では、実施例6にさらに2段を加え、7段のリングオシレータを作製した。このリングオシレータでは、Vdd:15V、発信周波数:59.92kHz、インバータ1段あたりの遅延時間:2.38μsであった。
1 基材
2(2a,2b) 下地層
3 酸化物半導体膜(半導体膜)
3c チャネル領域
3s,3d ソース・ドレイン接続領域(活性領域)
4 ゲート絶縁膜
5 コンタクトホール
6(6s,6d) ソース・ドレイン電極
7 ゲート電極
7’ ゲート電極用配線
8 電源配線
9 配線
9’ グラウンド配線
10 薄膜トランジスタ(TFT)
11 薄膜集積回路装置
12 マスクパターン
13 開口部
14 活性化処理
20 容量素子
21 第1電極
22 第2電極
23 誘電体膜
30 抵抗素子
31 第3電極
32 第4電極
33 抵抗体膜
40 リングオシレータ
41,42,43 インバータ
VDD 電源
GND グラウンド
X,Y 面内方向
Z 積層方向

Claims (6)

  1. 基材上に酸化物半導体膜をパターン形成する工程と、
    活性化処理により前記酸化物半導体膜にソース・ドレイン接続領域を形成する工程と、
    前記ソース・ドレイン接続領域が形成された酸化物半導体膜を覆うように、塗布法、反応性スパッタリング法又はパルスプラズマCVD法でゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜にコンタクトホールを開けてソース・ドレイン電極を前記ソース・ドレイン接続領域に接続するとともに前記酸化物半導体膜上にゲート電極を形成する工程と、を少なくとも有することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 前記塗布法でのゲート絶縁膜が、ケイ素系無機化合物膜又は有機系化合物膜である、請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 前記反応性スパッタリング法又は前記パルスプラズマCVD法でのゲート絶縁膜が、金属酸化物、金属窒化物及び金属酸窒化物から選ばれるいずれかの膜である、請求項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  4. 基材と、該基材上に設けられた所定パターンの酸化物半導体膜と、該酸化物半導体膜上に設けられたゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上に設けられたゲート電極と、前記ゲート絶縁膜にコンタクトホールを介して前記酸化物半導体膜に接続されたソース・ドレイン電極とを有し、前記ゲート絶縁膜が、塗布法で形成したケイ素系無機化合物膜又は有機系化合物膜、又は反応性スパッタリング法若しくはパルスプラズマCVD法で形成した金属酸化物、金属窒化物及び金属酸窒化物から選ばれるいずれかの膜であることを特徴とする薄膜トランジスタ。
  5. 基材の面内方向に少なくとも薄膜トランジスタと容量素子及び/又は抵抗素子とを有する薄膜集積回路装置の製造方法であって、
    基材上に酸化物半導体膜をパターン形成する工程と、活性化処理により前記酸化物半導体膜にソース・ドレイン接続領域を形成する工程と、ソース・ドレイン接続領域が形成された酸化物半導体膜を覆うように、塗布法、反応性スパッタリング法又はパルスプラズマCVD法でゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜にコンタクトホールを開けてソース・ドレイン電極を前記ソース・ドレイン接続領域に接続するとともに前記酸化物半導体膜上にゲート電極を形成する工程と、を少なくとも有する薄膜トランジスタの作製工程と、
    誘電体膜を前記ゲート絶縁膜と同一材料で同時に形成し、前記誘電体膜を積層方向に挟む下側の第1電極を活性化処理してなる前記酸化物半導体膜で同時に形成し、上側の第2電極を前記ソース・ドレイン電極と同一材料で同時に形成する容量素子の作製工程、及び/又は、抵抗体膜を前記活性化処理してなる酸化物半導体膜で同時に形成し、前記抵抗体膜を面内方向に挟む第3電極と第4電極とを前記ソース・ドレイン電極と同一材料で同時に形成する抵抗素子の作製工程と、を有する、薄膜集積回路装置の製造方法。
  6. 基材の面内方向に少なくとも薄膜トランジスタと容量素子及び/又は抵抗素子とを有し、
    基材上に設けられた所定パターンの酸化物半導体膜と、該酸化物半導体膜上に設けられたゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上に設けられたゲート電極と、前記ゲート絶縁膜にコンタクトホールを介して前記酸化物半導体膜に接続されたソース・ドレイン電極とを有し、前記ゲート絶縁膜が、塗布法で形成したケイ素系無機化合物膜又は有機系化合物膜、又は反応性スパッタリング法若しくはパルスプラズマCVD法で形成した金属酸化物、金属窒化物及び金属酸窒化物から選ばれるいずれかの膜である薄膜トランジスタと、
    前記ゲート絶縁膜と同一材料からなる誘電体膜と、該誘電体膜を積層方向に挟み、前記活性化処理してなる酸化物半導体膜と同一材料からなる下側の第1電極と、前記ソース・ドレイン電極と同一材料からなる上側の第2電極とで構成された容量素子、及び/又は、前記活性化処理してなる酸化物半導体膜と同一材料からなる抵抗体膜と、該抵抗体膜を面内方向に挟み前記ソース・ドレイン電極と同一材料からなる第3電極及び第4電極とで構成された抵抗素子と、を有する、薄膜集積回路装置。
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