JP2011176153A - 薄膜トランジスタ基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】透明導電膜を配線電極とした場合における段差部での絶縁不良や断線を解決し、酸化物半導体膜が持つ高い移動度を生かした高速応答ディスプレイや周辺回路等を実現することができる、薄膜トランジスタ基板を提供する。
【解決手段】基材1と、基材1上に設けられた透明導電膜からなるゲート電極2と、ゲート電極2を覆って平坦化するように設けられたゲート絶縁膜3と、ゲート電極2の上方であって前記ゲート絶縁膜3上に設けられた酸化物半導体膜4と、酸化物半導体膜4上に該酸化物半導体膜4の中央部を開けて離間して設けられたソース電極5s及びドレイン電極5dとを有し、前記ゲート絶縁膜3が、塗布型材料からなる絶縁性の平坦化膜3aを有するように構成した。ゲート絶縁膜3は、平坦化膜3aからなるように構成してもよいし、平坦化膜3aと平坦化膜3a上に設けられた絶縁膜3bとからなるように構成してもよい。
【選択図】図2

Description

本発明は、酸化物半導体膜を用いた逆スタガ型の薄膜トランジスタ基板に関する。
薄膜トランジスタ(TFT)を搭載する薄膜トランジスタ基板は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の駆動素子基板として用いられている。薄膜トランジスタには、逆スタガ型(ボトムゲート)や順スタガ型(トップゲート)等の構造形態があり、また、薄膜トランジスタを構成する半導体薄膜としては、アモルファスシリコン半導体薄膜やポリシリコン半導体薄膜が一般的に適用されている。しかし、アモルファスシリコン半導体薄膜は、特性が安定しているものの移動度が小さく、一方、ポリシリコン半導体薄膜は、移動度が高いものの高温(例えば600℃以上)の熱処理工程を必要とする。
近年、酸化物半導体膜を用いた薄膜トランジスタの研究が活発に行われている。特許文献1では、In、Ga、Znからなる酸化物(「IGZO」と略す。)の多結晶薄膜をTFTの半導体膜に用いた例が提案され、非特許文献1と特許文献2では、IGZOの非晶質薄膜をTFTの半導体膜に用いた例が提案されている。これらのIGZOを半導体膜に用いたTFTは、室温での成膜が可能であり、プラスチック基板等の非耐熱性基板にダメージを与えることなく形成が可能であるとされている。
前記したIGZO系の酸化物半導体は、低温で形成される非晶質材料にもかかわらず、比較的高い移動度を有するため、近年注目されている。また、IGZO系の酸化物半導体は可視光に対する透過率が高い透明材料であるとともに、ITO等の従来公知の透明導電材料をゲート電極やソース・ドレイン電極とした場合であっても良好な電気的な接触特性が得られることから、透明材料のみを用いた透明TFTが検討されている。
K.Nomura et.al., Nature, vol.432, p.488-492(2004)
特開2004−103957号公報 特表2005−88726号公報 特開2001−160486号公報
しかしながら、例えばITO等からなる透明導電膜は一般に導電性が低く(例えばITO膜の導電率はAl膜の100分の1程度)、その透明導電膜をゲート電極やソース・ドレイン電極に適用した場合、配線抵抗が高くなるという欠点を持つ。配線幅を変えずに配線抵抗を低くするためには、透明導電膜の膜厚を十分に厚くすればよいが、そうすると、例えば図4に示す逆スタガ型TFT100のゲート電極(ITO電極)102のように、大きな段差部110が生じ、その段差部110でゲート電極102上に設けたゲート絶縁膜103はその段差部110で薄くなり、ゲート絶縁膜103の絶縁不良が起きやすくなるという問題がある。また、その段差部110の上方にソース電極105sとドレイン電極105dを設けた場合には、それらの厚さが薄くなって断線し易くなるという問題もある。
こうした問題に対しては、ゲート絶縁膜103を厚くしたり、ソース電極105sとドレイン電極105dを厚くしたりしなければならない。しかしながら、それらを厚くすると、エッチングプロセスに時間がかかる、ゲート絶縁膜が厚くなってTFTの電気特性に悪影響を及ぼす、配線パターンの微細化・細線化に不利である、等の問題が生じる。
このような問題があるため、従来は、透明化が可能な酸化物半導体膜を用いたTFTの応用を、高速動作が必要でないと言われている電子ペーパー材料の駆動に適用しているにすぎない。酸化物半導体膜は移動度が高いことにも特徴があり、その特徴を十分に生かしきれていない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、透明導電膜を配線電極とした場合における段差部での絶縁不良や断線を解決し、酸化物半導体膜が持つ高い移動度を生かした高速応答ディスプレイや周辺回路等を実現することができる、薄膜トランジスタ基板を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る薄膜トランジスタ基板は、基材と、該基材上に設けられた透明導電膜からなるゲート電極と、該ゲート電極を覆って平坦化するように設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート電極の上方であって前記ゲート絶縁膜上に設けられた酸化物半導体膜と、該酸化物半導体膜上に該酸化物半導体膜の中央部を開けて離間して設けられたソース電極及びドレイン電極と、を有し、前記ゲート絶縁膜が、塗布型材料からなる絶縁性の平坦化膜を有することを特徴とする。
この発明は、酸化物半導体膜が比較的安定した物性(特性、状態)を持ち、且つ酸化物をはじめとする多くの絶縁材料をゲート絶縁膜用材料として適用可能であることに着目し、さらに、ゲート絶縁膜に平坦化機能を有する材料を適用することにより、上記の問題を解決したものである。本発明によれば、逆スタガ型の薄膜トランジスタ基板を構成するゲート絶縁膜を、塗布型材料からなる絶縁性の平坦化膜を有するように構成したので、ゲート電極を配線幅を広くすることなく透明導電材料で厚く形成して配線抵抗を調整した場合であっても、平坦化膜により大きな段差部を生じさせない。その結果、ゲート絶縁膜の絶縁不良や、ソース・ドレイン電極の断線等が生じないので、酸化物半導体膜が持つ高い移動度を生かした高速応答ディスプレイや周辺回路等を実現することができる。
本発明に係る薄膜トランジスタ基板において、前記ゲート絶縁膜を、(1)前記平坦化膜からなるように構成することができ、また、(2)前記平坦化膜と該平坦化膜上に設けられた絶縁膜とからなるように構成することができる。
これらの発明によれば、例えば絶縁性に優れた塗布型材料で平坦化膜を形成した場合には、その平坦化膜でゲート絶縁膜を構成でき、一方、塗布型材料からなる平坦化膜の絶縁性がやや心配な場合には、平坦化膜上に絶縁性に優れた絶縁膜を積層して両者でゲート絶縁膜を構成できる。
本発明に係る薄膜トランジスタ基板において、前記ゲート電極の厚さが100〜3000nmの範囲内であり、前記ゲート電極の頂部上での前記ゲート絶縁膜の厚さが100〜500nmの範囲内である。
この発明によれば、透明導電材料で上記厚さのゲート電極を形成した場合であっても、ゲート電極の頂部上でのゲート絶縁膜の厚さを上記範囲内とすることができる。その結果、ゲート電極の頂部での上記厚さのゲート絶縁膜は、TFT特性に悪影響を与えない等、従来の問題を生じさせない。
本発明に係る薄膜トランジスタ基板において、前記酸化物半導体膜がInGaZnO系半導体材料からなる。
この発明によれば、InGaZnO系半導体材料からなる酸化物半導体膜は透明性にも優れており、全体として透明なTFTを構成することができ、多方面に応用できる。
本発明に係る薄膜トランジスタ基板において、前記基材、前記ゲート絶縁膜、前記酸化物半導体膜、前記ソース電極及び前記ドレイン電極のいずれもが透明である。
この発明によれば、全体として透明なTFTを構成でき、従来の電子ペーパー材料の駆動の他、酸化物半導体膜が持つ高い移動度を生かした高速応答ディスプレイや周辺回路等を実現することができる。
本発明に係る薄膜トランジスタ基板によれば、逆スタガ型の薄膜トランジスタ基板を構成するゲート絶縁膜を、塗布型材料からなる絶縁性の平坦化膜を有するように構成したので、ゲート電極を配線幅を広くすることなく透明導電材料で厚く形成して配線抵抗を調整した場合であっても、平坦化膜により大きな段差部を生じさせない。その結果、ゲート絶縁膜の絶縁不良や、ソース・ドレイン電極の断線等が生じないので、酸化物半導体膜が持つ高い移動度を生かした高速応答ディスプレイや周辺回路等を実現することができる。
また、全体として透明な薄膜トランジスタ基板とすることにより、従来の電子ペーパー材料の駆動の他、酸化物半導体膜が持つ高い移動度を生かした高速応答ディスプレイや周辺回路等を実現することができる。
本発明に係る薄膜トランジスタ基板の一例を示す模式的な断面図である。 本発明に係る薄膜トランジスタ基板の他の一例を示す模式的な断面図である。 本発明に係る薄膜トランジスタ基板のさらに他の一例を示す模式的な断面図である。 従来の薄膜トランジスタ基板の例を示す模式的な断面図である。
以下に、本発明に係る薄膜トランジスタ基板について、図面を参照して詳しく説明する。なお、本発明は、その技術的特徴を有すれば種々の変形が可能であり、以下に具体的に示す実施形態に限定されるものではない。
[基本構成]
本発明に係る薄膜トランジスタ基板10(10A,10B,10C)は、図1〜図3に示すように、基材1と、基材1上に設けられた透明導電膜からなるゲート電極2と、ゲート電極2を覆って平坦化するように設けられたゲート絶縁膜3と、ゲート電極2の上方であって前記ゲート絶縁膜3上に設けられた酸化物半導体膜4と、酸化物半導体膜4上に該酸化物半導体膜4の中央部を開けて離間して設けられたソース電極5s及びドレイン電極5dとを有している。そして、その特徴は、ゲート絶縁膜3が、塗布型材料からなる絶縁性の平坦化膜3aを有することにある。
本発明は、逆スタガ型のTFT基板10を構成するゲート絶縁膜3を、塗布型材料からなる絶縁性の平坦化膜3aを有するように構成したので、ゲート電極2を配線幅を広くすることなく透明導電材料で厚く形成して配線抵抗を調整した場合であっても、平坦化膜3aにより大きな段差部(図4参照)を生じさせない。その結果、ゲート絶縁膜3の絶縁不良や、ソース電極5s及びドレイン電極5dの断線等が生じないので、酸化物半導体膜4が持つ高い移動度を生かした高速応答ディスプレイや周辺回路等を実現することができる。このように、本発明は、酸化物半導体膜4が比較的安定した物性(特性、状態)を持ち、且つ酸化物をはじめとする多くの絶縁材料をゲート絶縁膜用材料として適用可能であることに着目し、さらに、ゲート絶縁膜に平坦化機能を有する材料を適用することにより、従来の問題を解決できる。
次に、図1〜図3に示す薄膜トランジスタ基板10A〜10Cの形態について説明する。以下、薄膜トランジスタ基板を「TFT基板」と略す。
図1に示すTFT基板10Aは、上記基本構成のTFT基板10において、ゲート絶縁膜3を平坦化膜3aから構成したものである。このTFT基板10Aは、絶縁性に優れた塗布型材料で平坦化膜3aを形成した場合の構成例であり、ゲート電極2を覆うように設けた平坦化膜3aでゲート絶縁膜3を構成できる。
図2に示すTFT基板10Bは、上記基本構成のTFT基板10において、ゲート絶縁膜3を、平坦化膜3aとその平坦化膜3a上に設けられた絶縁膜3bとから構成したものである。このTFT基板10Bは、塗布型材料からなる平坦化膜3aの絶縁性がやや不十分な場合の構成例であり、ゲート電極2を覆うように設けた平坦化膜3a上に、絶縁性に優れた絶縁膜3bを積層し、両者でゲート絶縁膜3を構成できる。
図3に示すTFT基板10Cは、上記基本構成のTFT基板10において、酸化物半導体膜4上にパッシベーション膜6を設けた後、そのパッシベーション膜6をパターニングしてコンタクトホール8を形成し、そのコンタクトホール8で開口した部分を接続部7として、その後に設けられたソース電極5s及びドレイン電極5dと、酸化物半導体膜4とを接続した形態例である。なお、ゲート絶縁膜3の構成は、図2の形態と同じにしてある。
[各構成要素]
以下、本発明に係るTFT基板10の構成要素について順次説明する。
(基材)
基材1の種類や構造は特に限定されるものではなく、用途に応じてフレキシブルな材質や硬質な材質等が選択される。具体的に用いることができる材料としては、例えば、ガラス、石英、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリエステル、ポリカーボネート等を挙げることができる。基材1は不透明であっても透明であってもよいが、本発明では透明導電膜からなるゲート電極2と、透明化が可能な酸化物半導体膜4とを適用するので、基材1も透明にすることができれば、他の構成要素(ゲート絶縁膜3、ソース電極5s及びドレイン電極5d)を透明にして、TFT基板10全体を透明化することが可能となるので、より好ましい。なお、通常は、透明導電膜であるITO付きガラス基板やITO付きプラスチック基板が好ましく用いられる。
基材1の厚さは、得られるTFT基板10にフレキシブル性を持たせるか否かによっても異なり、特に限定されないが、例えば液晶表示装置や有機EL装置に用いるフレキシブル性のTFT基板10とする場合には、厚さ5〜300μmのプラスチック基材が好ましく用いられる。一方、特にフレキシブル性が不要の場合には、厚さ100〜3000μmのガラス基材又はプラスチック基材が好ましく用いられる。また、基材1の形状も特に限定されず、用途に応じて、パネル状、チップ状、カード状、ディスク状等を挙げることができる。なお、枚葉状又は連続状の基材1上に薄膜回路構造12形成した後に個々のパネル状、チップ状、カード状、ディスク状に分断加工してもよい。
(ゲート電極)
ゲート電極2は、図1〜図3に示すように、基材1上に所定のパターンで設けられている。ゲート電極材料としては、例えば、ITO(インジウム錫オキサイド)、酸化インジウム、IZO(インジウム亜鉛オキサイド)、SnO、ZnO等の透明導電膜を好ましく挙げることができる。なお、所望の導電性を有するものであれば、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリアルキルチオフェン誘導体、ポリシラン誘導体のような透明な導電性高分子等であってもよい。
ゲート電極2の形成は、ゲート電極材料の種類や基材1の耐熱性に応じた成膜手段とパターニング手段が適用される。本発明では、透明導電膜でゲート電極2を形成するので、成膜手段としてスパッタリング法や各種CVD法等を適用でき、パターニング手段としてフォトリソグラフィを適用できる。なお、プラスチック基板等の非耐熱性の基材1を適用することにより低温成膜が要求される場合には、成膜手段として低温成膜可能なスパッタリング法やプラズマCVD法を好ましく適用できる。また、導電性高分子でゲート電極2を形成する場合には、成膜手段として真空蒸着法やパターン印刷法等を適用でき、パターニング手段としてフォトリソグラフィを適用できる。
ゲート電極2の形成工程時には、ゲート電極用の配線(図示しない)やデータ電極ライン(図示しない)等を、ゲート電極2と同一材料で同時にパターン形成できる。ゲート電極2の厚さ、及び、ゲート電極2の形成時に同時に形成する電極や配線の厚さは、許容できる配線幅と、適用する透明導電材料の抵抗値とを考慮して設定される。例えば、ゲート電極2の許容できる配線幅が5〜30μmの範囲である場合に、透明導電材料として抵抗率(比抵抗)が1.5×10−4〜2.0×10−4ΩcmのITOを適用したとき、ゲート電極2として少なくとも要求される1000Ω/cm程度の配線抵抗を実現するためには、ゲート電極2の厚さT1は1000〜3000nm程度となる。同様に、ゲート電極2として少なくとも要求される5000Ω/cm程度の配線抵抗を実現するためには、ゲート電極2の厚さT1は100〜1000nm程度となる。
なお、ゲート電極2として少なくとも要求される程度の配線抵抗を実現するためには、抵抗率(比抵抗)が1.5×10−4〜2.0×10−4ΩcmのITOや、抵抗率が3×10−4〜5×10−4ΩcmのIZO等で構成されるゲート電極2の厚さT1の範囲は、通常、100〜3000nmとなる。この範囲は、抵抗率が低いAlやCr等の金属材料からなるゲート電極の厚さ50〜100nmに比べて30倍程度厚い。特にITOやIZO等からなるゲート電極2の好ましい厚さである1000〜3000nmでは、金属材料からなるゲート電極2の厚さとの差が著しい。本発明では、厚いゲート電極2を適用した場合の問題を、後述のゲート絶縁膜3により解決したものである。
(ゲート絶縁膜)
ゲート絶縁膜3は、塗布型材料からなる絶縁性の平坦化膜3aを有する。平坦化膜3aを有するゲート絶縁膜3の形態としては、図1に示すように、ゲート絶縁膜3を平坦化膜3aから構成したものとしてもよいし、平坦化膜3aとその平坦化膜3a上に設けられた絶縁膜3bとから構成したものとしてもよい。前者(図1参照)は、絶縁性に優れた塗布型材料で平坦化膜3aを形成した場合の構成例であり、ゲート電極2を覆うように設けた平坦化膜3aでゲート絶縁膜3を構成できる。このとき、平坦化膜3aは、通常その平坦化膜3aのみでみでもよいが、本願の趣旨を損なわない程度の薄い他の膜の形成を除外するものではない。一方、後者(図2参照)は、塗布型材料からなる平坦化膜3aの絶縁性がやや不十分な場合の構成例であり、ゲート電極2を覆うように設けた平坦化膜3a上に、絶縁性に優れた絶縁膜3bを積層し、両方の膜3a,3bでゲート絶縁膜3を構成できる。なお、平坦化膜3aの絶縁性が優れている場合であっても、図2に示すように、その平坦化膜3a上に別の絶縁膜3bを設けてゲート絶縁膜3を構成してもよい。
平坦化膜3aは塗布型材料で形成されるが、「塗布型材料」とは、溶液系で塗布形成が可能な材料のことである。塗布型材料としては、例えば、SOG(スピン・オン・ガラス)と呼ばれる塗布絶縁膜を好ましく挙げることができる。この材料は、代表的には、シリコンや金属のアルコキシドを用いたゾルゲル材料であり、材料系によっては低温形成も可能である。ゾルゲル法による絶縁膜として最も有名なものとしては、TEOS(テトラエトキシシラン)を用いて形成したSiO膜を挙げることができる。また、その他の塗布型材料としては、例えば、ヘキサメチルジシロキサン、ヘキサメチルジシラザン、ポリシラザン等を挙げることができる。
SOG材料は低温形成可能であるという利点があるが、十分な絶縁性を有していない場合もある。その場合には、図2に示すように、十分な絶縁性を有する絶縁膜3bを平坦化膜3a上に設けることが好ましい。絶縁膜3bとしては、薄膜でも十分な絶縁性を有する化合物系の絶縁膜が好ましい。例えば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素等のケイ素の酸化物、窒化物、酸窒化物等を好ましく挙げることができる。また、酸化イットリウム、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化タンタル、酸化ニオブ、酸化スカンジウム、チタン酸バリウムストロンチウムのうち少なくとも1種又は2種以上を挙げることもできる。
ゲート絶縁膜3は不透明であっても透明であってもよいが、本発明では透明導電膜からなるゲート電極2と、透明化が可能な酸化物半導体膜4とを適用するので、ゲート絶縁膜3も透明にすることができれば、他の構成要素(基材1、ソース電極5s及びドレイン電極5d)を透明にして、TFT基板10全体を透明化することが可能となるので、より好ましい。ゲート絶縁膜3に透明性を持たせる場合には、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素等のケイ素の酸化物、窒化物、酸窒化物等が好ましい。
ゲート絶縁膜3の形成は、平坦化膜3aで構成する場合には、ゲート絶縁膜材料を塗布し、その後にパターニングする。塗布手段としては、スピンコート、ビードコート、グラビア印刷法、インクジェット法等を挙げることができ、パターニング手段としては、フォトリソ法、リフトオフ法、印刷法、インクジェット法等を挙げることができる。また、平坦化膜3aを塗布形成した後に絶縁膜3bを形成する場合における平坦化膜3aの形成は、前記した塗布手段を適用でき、その平坦化膜3aをパターニングして又はパターニングしないでその平坦化膜3a上に絶縁膜3bを形成する。平坦化膜3aをパターニングしないで絶縁膜3bを成膜する場合には、絶縁膜3bと平坦化膜3aとを同時にパターニングすればよいし、平坦化膜3aをパターニングした後に絶縁膜3bを成膜した場合には、絶縁膜3bだけをパターニングする。平坦化膜3aと絶縁膜3bとを同時に、又は、絶縁膜3bだけをパターニングする手段としては、フォトリソグラフィを適用できる。なお、絶縁膜3bの成膜手段は、スパッタリング法や各種CVD法等を適用でき、特に低温成膜が要求される場合には、成膜手段として低温成膜可能なスパッタリング法やプラズマCVD法を好ましく適用できる。
ゲート絶縁膜3の厚さを、ゲート電極2とゲート絶縁膜3との間の最短距離で表すと、100〜300nm程度である。本発明では、ゲート絶縁膜3がゲート電極2を覆う平坦化膜として機能しているので、ゲート電極2の頂部上でのゲート絶縁膜3の厚さT2が前記した最短距離となる。その最短距離を構成する膜の絶縁性によっても異なるが、この範囲内の厚さT2で、TFT基板10としての好ましい絶縁性を確保している。したがって、ゲート電極2を100〜3000nm、好ましくは1000〜3000nmの範囲内の厚さT1で形成しても、ゲート電極2の頂部上でのゲート絶縁膜3の厚さT2を上記範囲内とすることができる。その結果、ゲート電極2の頂部での上記厚さT2のゲート絶縁膜3は、TFT特性に悪影響を与えない。
具体的には、ゲート電極2の厚さT1が例えば1000nmとした場合、そのゲート電極2を覆って平坦化し、さらにそのゲート電極2の頂部上に厚さT2が100〜500nmのゲート絶縁膜3(図1では平坦化膜3aであり、図2では平坦化膜3aと絶縁膜3bである)が形成されている。
平坦化膜3aで構成されたゲート絶縁膜3、及び平坦化膜3aと絶縁膜3bとで構成されたゲート絶縁膜3は、ゲート電極2を平坦化する膜として設けられるが、その平坦化の度合いは、平坦化率、すなわち、[1−(T1+T2−T3)/T1]×100(%)、で評価することができる。ゲート電極2が設けられた部分は「T1+T2」の距離であり、ゲート電極2が設けられていない部分は「T3」の距離である。平坦化率はより平坦になるほど100%に近づき、完全に平坦であれば100%となる。平坦化率の値は、塗布した材料がレベリングした後でどれだけ収縮するかに依存する。本発明におけるゲート電極2の厚さ範囲(100〜3000nm、好ましくは1000〜3000nmの範囲)においては、平坦化率として50%以上であることが好ましく、より好ましくは90%以上である。
ゲート絶縁膜3をゲート電極2を覆うように設けることによって、図4に示す従来例のような段差部110を生じさせない。その結果、ゲート絶縁膜3の絶縁不良や、ソース電極5s及びドレイン電極5dの断線等が生じないので、酸化物半導体膜4が持つ高い移動度を生かした高速応答ディスプレイや周辺回路等を実現することができる。このように構成できるのは、TFT基板10を構成する酸化物半導体膜4が比較的安定した物性(特性、状態)を持ち、且つ酸化物をはじめとする多くの絶縁材料をゲート絶縁膜用材料として適用可能であるためである。なお、既述した特許文献3では、有機ELディスプレイの画素電極を配線上にも形成するために平坦化層を用いた下地層の形成を行っているが、当該文献は平坦化層をゲート絶縁膜として利用していない。
(酸化物半導体膜)
酸化物半導体膜4は、図1に示すように、ゲート電極2の上方にゲート絶縁膜3を間に介してそのゲート絶縁膜3上に所定のパターンで設けられる。この酸化物半導体膜4は、TFTを構成するチャネル領域として使用できる程度の移動度を有するものであれば、その種類は特に限定されず、現在知られている酸化物半導体膜であっても、今後発見される酸化物半導体膜であってもよい。
酸化物半導体膜を構成する酸化物としては、例えば、InMZnO(MはGa,Al,Feのうち少なくとも1種)を主たる構成元素とするアモルファス酸化物を挙げることができる。特に、MがGaであるInGaZnO系のアモルファス酸化物が好ましく、この場合、In:Ga:Znの比が1:1:m(m<6)としたものや、In:Ga:Znの比を1:2:4としたものが好ましい。また、Mgをさらに含む場合においては、In:Ga:Zn1-xMgxの比が1:1:m(m<6)で0<x≦1であることが好ましい。なお、組成割合は、蛍光X線(XRF)装置によって測定したものである。
InGaZnO系のアモルファス酸化物については、InとGaとZnの広い組成範囲でアモルファス相を示す。この三元系でアモルファス相を安定して示す組成範囲としては、InGaZn(3x/2+3y/2+z)で比率x/yが0.4〜1.4の範囲であり、比率z/yが0.2〜12の範囲にあるように表すことができる。なお、ZnOに近い組成とInに近い組成で結晶質を示す。また、アモルファス酸化物が、InxGa1-x酸化物(0≦x≦1)、InxZn1-x酸化物(0.2≦x≦1)、InxSn1-x酸化物(0.8≦x≦1)、Inx(Zn,Sn)1-x酸化物(0.15≦x≦1)から選ばれるいずれかのアモルファス酸化物であってもよい。
本発明では、後述の実施例で用いたInGaZnO系(以下「IGZO」と略す)酸化物半導体膜を好ましく挙げることができる。また、このIGZO系酸化物半導体膜には、必要に応じて、Al、Fe、Sn等を構成元素として加えたものであってもよい。なお、このIGZO系酸化物半導体膜は、透明導電膜からなるゲート電極2と同様、可視光を透過して透明膜となるので、基材1、ゲート絶縁膜3、ソース電極5s及びドレイン電極5dを透明にして、TFT基板10全体を透明化することが可能となるので、より好ましい。
また、このIGZO系酸化物半導体膜は、室温から150℃程度の低温での成膜が可能であることから、ガラス転移温度が200℃未満の耐熱性に乏しいプラスチック基材に対しても好ましく適用できる。
酸化物半導体膜がアモルファスであるか否かは、測定対象となる酸化物半導体膜に入射角度0.5°程度の低入射角によるX線回折を行った場合に、結晶質の存在を示す明瞭な回折ピークが検出されないこと、すなわち所謂ハローパターンが見られることで確認できる。ハローパターンは、微結晶状態の酸化物半導体膜でも見られるので、この酸化物半導体膜4には、そのような微結晶状態の酸化物半導体膜も含まれるものとする。
酸化物半導体膜4の形成は、半導体材料の種類や基材1の耐熱性に応じた成膜手段とパターニング手段が適用される。例えば、成膜手段としてスパッタリング法やCVD法等を適用でき、パターニング手段としてフォトリソグラフィを適用できる。なお、低温成膜が要求される場合には、成膜手段としてスパッタリング法やプラズマCVD法を好ましく適用できる。酸化物半導体膜4の厚さは、成膜条件によって任意に設計されるために一概には言えないが、通常10〜150nmの範囲内であることが好ましく、30〜100nmの範囲内であることがより好ましい。なお、酸化物半導体膜4には、必要に応じて、成膜後に熱処理を施し、半導体特性(移動度)を向上させたり比抵抗を安定化させたりしてもよい。熱処理としては、レーザ照射や熱アニール処理を挙げることができる。
酸化物半導体膜4を、逆スタガ型のTFT基板10の半導体膜として適用した場合、8〜12cm/Vsec程度の電荷移動度を示すことができる。本発明では、酸化物半導体膜4を平坦化したゲート絶縁膜3上に設けているので、ゲート絶縁膜3の絶縁性も問題なく、安定した半導体特性を発揮できる。
(ソース電極、ドレイン電極)
ソース電極5s及びドレイン電極5dは、図1及び図2に示すように、酸化物半導体膜4上に所定の間隔を隔てた所定のパターンで設けられる。ソース電極材料及びドレイン電極材料は、酸化物半導体膜4とのエネルギー準位を合わせることができる材料であることが好ましく、チタン、金、クロム、鉄、モリブデン、タングステン、銅、ルテニウム、レニウム等の金属材料;ITO、IZO等の透明導電材料;ポリアニリン、ポリアセチレン等の導電性高分子;等を挙げることができる。特に透明性と酸化物半導体膜4と良好なオーミックコンタクトとを考慮すれば、ITO(インジウム錫オキサイド)、酸化インジウム、IZO(インジウム亜鉛オキサイド)、SnO、ZnO等の透明導電膜を好ましく挙げることができる。また、所望の導電性を有するものであれば、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリアルキルチオフェン誘導体、ポリシラン誘導体のような透明な導電性高分子等であってもよい。特に酸化物からなる酸化物半導体膜4であるので、同じ酸化物の透明導電膜でソース電極5s及びドレイン電極5dを形成すること好ましい。
ソース電極5s及びドレイン電極5dの形成は、電極材料の種類や基材1の耐熱性に応じた成膜手段とパターニング手段が適用される。例えば、透明導電膜でソース電極5s及びドレイン電極5dを形成する場合には、成膜手段としてスパッタリング法や各種のCVD法等を適用でき、パターニング手段としてフォトリソグラフィを適用できるが、低温成膜が要求される場合には、成膜手段として低温成膜可能なスパッタリング法やプラズマCVD法を好ましく適用できる。また、導電性高分子でソース電極5s及びドレイン電極5dを形成する場合には、成膜手段として真空蒸着法やパターン印刷法等を適用でき、パターニング手段としてフォトリソグラフィを適用できる。
ソース電極5sとドレイン電極5dの形成工程時には、例えばドレイン電極用の電源配線ラインやグラウンド配線ラインを同時にパターン形成でき、また、データ電極ライン、スキャン配線ライン、電源配線ラインを同時にパターン形成できる。ソース電極5sとドレイン電極5dの厚さ、及び、そのソース電極5sとドレイン電極5dの形成時に同時に形成する電極や配線の厚さは、通常、100〜300nm程度である。
(パッシベーション膜)
パッシベーション膜6は、図3に示すように、必要に応じて設けることができる。このパッシベーション膜6は、酸化物半導体膜4を形成した後にその酸化物半導体膜4に接続するソース電極5sとドレイン電極5dを形成する場合に、酸化物半導体膜4のチャネル領域を保護しつつ、ソース電極5sとの接続部7及びドレイン電極5dとの接続部7を形成するために設けられる。具体的には、パッシベーション膜6は、図3に示すように、酸化物半導体膜4にソース電極5sとの接続部7及びドレイン電極5dとの接続部7を形成する部分にコンタクトホール8を形成した形態で酸化物半導体膜4を覆う。
パッシベーション膜6は、液状にしたシリカ(SiOの水和物)やポリイミド樹脂等のパッシベーション膜用材料を塗布法で成膜し、その後にレジストを用いたパターニングで形成することができる。また、感光性を有するパッシベーション膜用材料を塗布法で成膜し、その後に露光現像して所定パターンのパッシベーション膜5を形成してもよい。こうしたパッシベーション膜5の厚さは、通常、100〜3000nm程度である。
コンタクトホール8を有するパッシベーション膜6を設けた後は活性化処理を行う。この活性化処理により、コンタクトホール8で露出した酸化物半導体膜4の導電性を高めてソース電極5sとの接続部7及びドレイン電極5dとの接続部7とすることができる。導電性を高めたソース電極との接続部7及びドレイン電極5dとの接続部7に、前記したソース電極5s及びドレイン電極5dをパターン成膜すると、ソース電極との接続部7及びドレイン電極5dとの接続部7それぞれに対するソース電極5s及びドレイン電極5dのオーミック抵抗を低減することができる。なお、活性化処理としては、プラズマ処理は、酸化物半導体膜4に酸素欠損を生じさせる処理手段である。
(その他の膜)
本発明に係るTFT基板10は、上記以外の構成要素であっても、本発明の趣旨の範囲内であれば、その他の膜を含んでいてもよい。
例えば、基材1の表面に必要に応じて下地膜(図示しない)を任意の厚さで設けてもよい。下地膜としては、クロム、チタン、アルミニウム、ケイ素、酸化クロム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、及び酸窒化ケイ素の群から選択されるいずれかの材料で形成することができる。例えば密着膜として用いる場合には、クロム、チタン、アルミニウム、又はケイ素等からなる金属系の無機膜が好ましく用いられ、応力緩和膜やバッファ膜(熱緩衝膜)として用いる場合には、酸化クロム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、又は酸窒化ケイ素等からなる化合物膜が好ましく用いられ、バリア膜として用いる場合には、酸化ケイ素又は酸窒化ケイ素等からなる化合物膜が好ましく用いられる。これらの膜は、その機能や目的に応じて、単層で設けてもよいし、2層以上を積層してもよい。
また、例えば、ソース電極5sとドレイン電極5dを形成した後に、全体を覆う透明な保護膜(図示しない)を設けてもよい。透明な保護膜としては、厚さ500〜1000nm程度のPVP(ポリビニルピロリドン)膜等の有機保護膜や、厚さ100〜500nm程度の酸化ケイ素や酸窒化ケイ素等からなるガスバリア性の無機保護膜を好ましく挙げることができる。
また、必要に応じて、各種の配線を設けてもよい。配線は、その回路設計によって任意に設計されるが、例えば、電源配線ライン、グラウンド配線ライン、また、データ電極ライン、スキャン配線ライン等を設けてもよい。
また、基材1、ゲート絶縁膜3、酸化物半導体膜4、ソース電極5s及びドレイン電極5dのいずれをも透明膜として、全体として透明なTFT基板10を構成すれば、従来の電子ペーパー材料の駆動の他、酸化物半導体膜4が持つ透明性と高い移動度を生かした高速応答ディスプレイや周辺回路等を実現することができる。
代表的な例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。なお、本発明は以下の例に限定解釈されることはない。
[実施例1]
図1に示すTFT基板10Aを作製した。先ず、厚さ0.7mmのガラス基板1上に、厚さ(T1)1000nmのITO(インジウム錫オキサイド)をスパッタリング法で成膜した後、フォトリソグラフィでパターニングして配線幅20μmのゲート電極2を形成した。次に、ゲート電極2を含む全面上に、塗布型材料であるSiOゾルゲル剤(株式会社高純度化学研究所製、商品名:Si−05S)をスピンコートし、ゲート電極2上に厚さ(T2)100nmの平坦化膜3aが形成されるようにして平坦化膜3aのみからなるゲート絶縁膜3を形成した。このとき、ゲート電極2が設けられた部分の「T1+T2」は高さ1100nmであり、ゲート電極2が設けられていない部分の「T3」は高さ1000nmとなった。T1は上記のように1000nmであるので、平坦化率は90.0%であった。なお、厚さは、触針式膜厚計DEKTAK(アルバック
イーエス株式会社製)により評価した。
次に、ゲート絶縁膜3上に、厚さ100nmの範囲のInGaZnO系酸化物半導体膜4をスパッタリング法(組成例:In:Ga:Zn=1:1:1のターゲットを用いた)で成膜し、その後、フォトリソグラフィによりパターニングした。パターニングは、シュウ酸を含む酸性混合溶液を用いたウエットエッチングで行った。次に、厚さ200nmのIZO膜をスパッタリング法で形成し、その後にフォトリソグラフィでパターニングし、ソース電極5s及びドレイン電極5dを形成した。なお、IZO膜や上記ITO膜のパターニングは、CFガスをエッチングガスとして用いたドライエッチングで行った。このパターニングは、緩衝フッ酸(バッファードフッ酸)を用いたウエットエッチングで行うこともできる。
こうして実施例1に係るTFT基板10Aを作製した。なお、得られたTFT基板10Aは、全て透明材料で形成したので、可視光領域において良好な透明性を示した。
[実施例2]
実施例1において、平坦化膜3aを構成する塗布型材料に代えて、絶縁性の塗布型材料であるポリシラザン(AZエレクトロニックマテリアルズ株式会社製、商品名:アクアミカ)をスピンコートし、ゲート電極2上に厚さ(T2)150nmの平坦化膜3aが形成されるようにして平坦化膜3aのみからなるゲート絶縁膜3を形成した。このとき、ゲート電極2が設けられた部分の「T1+T2」は高さ1150nmであり、ゲート電極2が設けられていない部分の「T3」は高さ1130nmとなった。T1は上記のように1000nmであるので、平坦化率は98.0%であった。こうして実施例2に係るTFT基板10Aを作製した。
[実施例3]
実施例1において、平坦化膜3aを構成する塗布型材料に代えて、絶縁性の塗布型材料であるHMDSO(東レ・ダウ・シリコーン株式会社製の商品名)をスピンコートし、ゲート電極2上に厚さ(T2)300nmの平坦化膜3aが形成されるようにして平坦化膜3aのみからなるゲート絶縁膜3形成した。このとき、ゲート電極2が設けられた部分の「T1+T2」は高さ1300nmであり、ゲート電極2が設けられていない部分の「T3」は高さ1200nmとなった。T1は上記のように1000nmであるので、平坦化率は90.0%であった。こうして実施例3に係るTFT基板10Aを作製した。
[実施例4]
図2に示すTFT基板10Bを作製した。先ず、厚さ0.7mmのガラス基板1上に、厚さ(T1)1500nmのITO(インジウム錫オキサイド)をスパッタリング法で成膜した後、フォトリソグラフィでパターニングして配線幅15μmのゲート電極2を形成した。
次に、ゲート電極2を含む全面上に、塗布型材料であるSiOゾルゲル剤(株式会社高純度化学研究所製、商品名:Si−05S)をスピンコートし、ゲート電極2上に厚さ100nmの平坦化膜3aが形成されるようにして平坦化膜3aを形成した。その後、平坦化膜3a上に、絶縁膜3bとして厚さ100nmのSiO膜をスパッタリング法で成膜した。絶縁膜3bが形成された後におけるゲート電極2の頂部上のゲート絶縁膜3の厚さT2は200nmであった。このとき、ゲート電極2が設けられた部分の「T1+T2」は高さ1700nmであり、ゲート電極2が設けられていない部分の「T3」は高さ1600nmとなった。T1は上記のように1500nmであるので、平坦化率は93.3%であった。なお、厚さは、前記同様、触針式膜厚計DEKTAKにより評価した。
次に、ゲート絶縁膜3上に、厚さ200nmの範囲のInGaZnO系酸化物半導体膜4をスパッタリング法(組成例:In:Ga:Zn=1:1:1のターゲットを用いた)で成膜し、その後、フォトリソグラフィによりパターニングした。パターニングは、シュウ酸を含む酸性混合溶液を用いたウエットエッチングで行った。
次に、厚さ200nmのIZOをスパッタリング法で形成し、その後にフォトリソグラフィでパターニングし、ソース電極5s及びドレイン電極5dを形成した。なお、IZO膜や、上記したSiO膜及びITO膜のパターニングは、CFガスをエッチングガスとして用いたドライエッチングで行った。このパターニングは、緩衝フッ酸(バッファードフッ酸)を用いたウエットエッチングで行うこともできる。
こうして実施例4に係るTFT基板10Bを作製した。なお、得られたTFT基板10Bは、全て透明材料で形成したので、可視光領域において良好な透明性を示した。
[実施例5]
実施例4において、絶縁膜3bであるSiO膜に代えて、窒化シリコン膜をスパッタリング法で厚さ200nmで成膜した。このとき、ゲート電極2が設けられた部分の「T1+T2」は高さ1800nmであり、ゲート電極2が設けられていない部分の「T3」は高さ1700nmとなった。T1は上記のように1500nmであるので、平坦化率は93.3%であった。こうして実施例5に係るTFT基板10Bを作製した。
[実施例6]
図3に示すTFT基板10Cを作製した。上記実施例4において、酸化物半導体膜4を形成し、ソース電極5sとドレイン電極5dを形成する前に、パッシベーション膜6を形成した。具体的には、酸化物半導体膜4を覆うように、その全面に感光性塗布型絶縁材料(例えば、新日鐵化学製カルドアクリル系ポリマーV259)を塗布して厚さ1000nmの絶縁膜を形成し、その後にパターニングして酸化物半導体膜4を覆うパッシベーション膜6を形成した。ここでのパターニングは、酸化物半導体膜4にソース電極5s及びドレイン電極5dを接続するコンタクトホール8を形成するために行う。
次に、プラズマ処理を行った。プラズマ処理は、CF又はCHFのフッ素系ガス(Arガスでも可能)雰囲気中でプラズマ照射を行うことにより、酸化物半導体膜中に酸素欠損が生じさせることができ、その結果、コンタクトホール8が設けられた開口部分の酸化物半導体膜4を、半導体特性から導体特性に変化させることができる。したがって、このプラズマ処理により、コンタクトホール8の形成部位で露出した酸化物半導体膜4は導体化し、その後に形成されるソース電極5s及びドレイン電極5dとの接続を良好なものにするための接続部7を形成することができ、また、パッシベーション膜6で覆われたチャネル領域はパッシベーション膜6で保護されて半導体特性を損なわない。なお、この実施例での条件は、CFガスの環境下、5mW/mmのRF出力で300secとした。
次に、実施例4と同様、厚さ200nmのIZO膜をスパッタリング法で形成した後にフォトリソグラフィでパターニングし、ソース電極5s及びドレイン電極5dを形成した。こうして実施例6に係るTFT基板10Cを作製した。得られたTFT基板10Cは、全て透明材料で形成したので、可視光領域において良好な透明性を示した。
[比較例1]
実施例1において、ゲート電極を1000nmのITO膜で形成した後、塗布型材料からなる平坦化膜ではなく、スパッタリング法で厚さ100nmのSiO膜からなるゲート絶縁膜を成膜した。それ以外は実施例1と同様にして、比較例1のTFT基板を作製した。
[比較例2]
実施例1において、ゲート電極を1000nmのITO膜で形成した後、塗布型材料からなる平坦化膜ではなく、スパッタリング法で厚さ1000nmのSiO膜からなるゲート絶縁膜を成膜した。それ以外は実施例1と同様にして、比較例2のTFT基板を作製した。
[比較例3]
実施例1において、ゲート電極を100nmのITO膜で形成した後、塗布型材料からなる平坦化膜ではなく、スパッタリング法で厚さ200nmのSiO膜からなるゲート絶縁膜を成膜した。それ以外は実施例1と同様にして、比較例3のTFT基板を作製した。
[比較例4]
実施例1において、半導体層をアモルファスシリコン膜とした他は、実施例1と同様にして、比較例4のTFT基板を作製した。なお、アモルファスシリコン膜の成膜手段及び条件は、プラズマCVD法で、SiHガス及び水素ガスを原料として、250℃の成膜温度で行った。
[特性評価]
ゲート電極(20μmの配線幅換算)の配線抵抗は、実施例1〜3では1000Ω/cmであり、実施例4〜6では670Ω/cmであり、TFT基板で適用する配線抵抗としてはいずれも十分な値であった。また、TFT素子のリーク電流は、実施例1〜3では100pA以下が得られ、実施例4〜6では1pA以下が得られ、TFT基板で適用する配線抵抗としてはいずれも十分なリーク電流特性であった。また、実施例1〜6のTFT素子は、いずれも8〜12cm/Vsecの移動度が得られ、デバイスを設計するのに十分な特性であった。
一方、比較例1では、ゲート電極とソース・ドレイン電極との間で導通状態となり、素子が動作しなかった。また、比較例2では、ソース・ドレイン電極で断線が生じ、素子が動作しなかった。また、比較例3では、素子は動作したものの、ゲート電極の配線抵抗が10000Ω/cmと、必要性能の10倍となり、デバイスの設計ができなかった。また、比較例4では、アモルファスシリコン膜が半導体としてのスイッチング動作を示さなかった。
1 基材
2 ゲート電極
3 ゲート絶縁膜
3a 平坦化膜
3b 絶縁膜
4 酸化物半導体膜
5s ソース電極
5d ドレイン電極
6 パッシベーション膜
7 接続部
8 コンタクトホール
10(10A,10B,10C) 薄膜トランジスタ基板
T1 ゲート電極の厚さ
T2 ゲート電極の頂部におけるゲート絶縁膜の厚さ
T3 ゲート電極が設けられていない部分でのゲート絶縁膜の厚さ
100 薄膜トランジスタ(TFT)
101 基材
102 ゲート電極(ITO電極)
103 ゲート絶縁膜
104 半導体膜
105s ソース電極
105d ドレイン電極
110 段差部

Claims (6)

  1. 基材と、該基材上に設けられた透明導電膜からなるゲート電極と、該ゲート電極を覆って平坦化するように設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート電極の上方であって前記ゲート絶縁膜上に設けられた酸化物半導体膜と、該酸化物半導体膜上に該酸化物半導体膜の中央部を開けて離間して設けられたソース電極及びドレイン電極と、を有し、
    前記ゲート絶縁膜が、塗布型材料からなる絶縁性の平坦化膜を有することを特徴とする薄膜トランジスタ基板。
  2. 前記ゲート絶縁膜が、前記平坦化膜からなる、請求項1に記載の薄膜トランジスタ基板。
  3. 前記ゲート絶縁膜が、前記平坦化膜と該平坦化膜上に設けられた絶縁膜とからなる、請求項1に記載の薄膜トランジスタ基板。
  4. 前記ゲート電極の厚さが100〜3000nmの範囲内であり、前記ゲート電極の頂部上での前記ゲート絶縁膜の厚さが100〜500nmの範囲内である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタ基板。
  5. 前記酸化物半導体膜がInGaZnO系半導体材料からなる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタ基板。
  6. 前記基材、前記ゲート絶縁膜、前記酸化物半導体膜、前記ソース電極及び前記ドレイン電極のいずれもが透明である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の薄膜トランジスタ基板。
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