JP2011190989A - 低露点室の露点温度の制御方法及び除湿システム - Google Patents

低露点室の露点温度の制御方法及び除湿システム Download PDF

Info

Publication number
JP2011190989A
JP2011190989A JP2010057616A JP2010057616A JP2011190989A JP 2011190989 A JP2011190989 A JP 2011190989A JP 2010057616 A JP2010057616 A JP 2010057616A JP 2010057616 A JP2010057616 A JP 2010057616A JP 2011190989 A JP2011190989 A JP 2011190989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dew point
chamber
low dew
room
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010057616A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5107379B2 (ja
Inventor
Takashi Kimura
崇 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Nippon Air Technologies Co Ltd
Original Assignee
Shin Nippon Air Technologies Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Nippon Air Technologies Co Ltd filed Critical Shin Nippon Air Technologies Co Ltd
Priority to JP2010057616A priority Critical patent/JP5107379B2/ja
Publication of JP2011190989A publication Critical patent/JP2011190989A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5107379B2 publication Critical patent/JP5107379B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Central Air Conditioning (AREA)

Abstract

【課題】低露点室内を所定の露点温度に維持するとともに、除湿装置のランニングコストを低減する。
【解決手段】室内環境が所定の露点温度に保持されるとともに、入退室のための前室3が隣接して設けられた低露点室2に対して、少なくとも吸着材を内蔵する除湿ロータ20を有し前記低露点室2及び前室3のそれぞれに低露点空気を供給する除湿装置4と、前記低露点室2及び前室3の各室内の人を感知する人感センサ5と、前記人感センサ5の感知信号に応じて前記除湿装置4から供給される低露点空気の送風量及び/又は露点温度を制御する制御器6とを備え、低露点室2の入退室時において、制御器6が除湿装置4に対して、各室2、3に設置した人感センサ5の人の感知状態に応じて、在室運転モード又は非在室運転モードに切り換える制御を行うようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、リチウムイオン電池などの二次電池製造ライン、有機EL製品製造ライン及び半導体製造ラインなどにおける製造環境を超低露点に保持した低露点室の露点温度の制御方法及び除湿システムに関する。
従来より、上記製造ラインなどにおいては、製造環境の露点温度が例えば−20℃〜−40℃の低露点に管理され、この環境を作り出すために除湿装置によって例えば露点温度−50℃〜−70℃の低露点空気が製造され、低露点室に供給されている。
このような低露点空気を製造する除湿装置として、近年では種々のものが開発されている(下記特許文献1〜4)。
また、低露点室の露点温度を制御する方法として、下記特許文献3では、ドライルーム内に設置された露点計によってドライルーム内の露点温度を検出し、その検出値を制御装置に伝達するとともに、制御装置は検出された露点温度に応じて、バイパスダンパ、比例制御ダンパ及び露点制御ファンを制御し、1段目ロータの除湿部前後の露点温度が高い処理エアを2段目ロータの除湿部で低露点に除湿されたドライエアと混合して、ドライルーム内に供給されるドライエアの露点温度を調整する方法が開示されている。
特許第3842476号 特許第4224955号 特開2004−8914号公報 特開2006−162131号公報
しかしながら、上記特許文献3記載の露点温度制御方法では、低露点室内に設置された露点計によって露点温度を検出し、この検出された露点温度に応じて制御装置によって室内に供給される低露点空気の露点温度を調整しているため、除湿装置で製造した低露点空気の調整開始から室内の露点温度が安定するまでには一定の時間がかかり、低露点室内の人が急増した場合や人の出入りが激しい場合などにおいては、低露点室の室内環境として設定された露点温度(以下、管理露点という。)を大幅に超してしまうおそれがあった。一方、露点温度の調整開始条件を低下させると、除湿装置の頻繁な運転モードの切り換えが行われ、制御の不安定化、ランニングコストの増大などの諸問題を引き起こすおそれがあった。したがって、従来の露点温度制御方法では、室内の露点温度の変動に対して迅速な対応が難しかった。
ここで、低露点室内の露点温度の管理に当たって露点温度上昇の主たる要因となるのは、低露点室内に入室する人の影響である。従来では、低露点室を管理露点に保持するには、室内の在室者に応じて発生する室内水分負荷に基づいて設計されるのが一般的であった。
一方、低露点室内に人が居ない場合は、室内の水分負荷がほとんど無いため、室内露点は管理露点を下回り、室外からの有意な水分侵入が無い限り、室内露点は除湿装置から供給される低露点空気の露点温度に漸近する。しかしながら、いつ室内に人が入室し室内水分負荷が上昇するとも限らないので、低露点空気の供給を停止することもできず、余剰な低露点空気が供給されていた。このため、除湿装置の運転エネルギーが増大しランニングコストが嵩むなどの問題が生じていた。
そこで本発明の主たる課題は、低露点室内を所定の露点温度に維持するとともに、除湿装置のランニングコストを低減した低露点室の露点温度の制御方法及び除湿システムを提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、室内環境が所定の露点温度に保持されるとともに、入退室のための前室が隣接して設けられた低露点室に対して、少なくとも吸着材を内蔵する除湿ロータを有し前記低露点室及び前室のそれぞれに低露点空気を供給する除湿装置と、前記低露点室及び前室の各室内の人を感知する人感センサと、前記人感センサの感知信号に応じて前記除湿装置から供給される低露点空気の送風量及び/又は露点温度を制御する制御器とを備え、
前記低露点室への人の入室時において、前記制御器は前記除湿装置に対して、前室の人感センサが人を感知した時点で、前室及び低露点室に供給する低露点空気として送風量を増加し及び/又は露点温度を低下させた在室運転モードに切り換え、その後、低露点室の人感センサが人を感知し且つ前室の人感センサが人を感知しなくなった以後、前室に供給する低露点空気として送風量を低減し及び/又は露点温度を上昇させた非在室運転モードに切り換える制御を行い、
前記低露点室からの人の退室時において、前記制御器は前記除湿装置に対して、前室の人感センサが人を感知した時点で、前室に供給する低露点空気として送風量を増加し及び/又は露点温度を低下させた在室運転モードに切り換え、その後、低露点室の人感センサが人を感知しなくなった以後、低露点室に供給する低露点空気として送風量を低減し及び/又は露点温度を上昇させた非在室運転モードに切り換えるとともに、前室の人感センサが人を感知しなくなった以後、前室に供給する低露点空気として送風量を低減し及び/又は露点温度を上昇させた非在室運転モードに切り換える制御を行うことを特徴とする低露点室の露点温度の制御方法が提供される。
上記請求項1記載の発明では、室内環境が所定の露点温度に保持されるとともに、入退室のための前室が隣接して設けられた低露点室に対して、各室に低露点空気を供給する除湿装置と、各室内の人を感知する人感センサと、前記人感センサの感知信号に応じて前記除湿装置を制御する制御器とからなる除湿システムが備えられている。
そして、人が室外から低露点室に入室する入室時において、前記制御器は除湿装置に対して、前室の人感センサが人を感知した時点で、前室及び低露点室に供給する低露点空気として送風量を増加し及び/又は露点温度を低下させた在室運転モードに切り換え、その後、低露点室の人感センサが人を感知し且つ前室の人感センサが人を感知しなくなった以後、前室に供給する低露点空気として送風量を低減し及び/又は露点温度を上昇させた非在室運転モードに切り換える制御を行う。
一方、人が低露点室から室外に退室する退室時において、前記制御器は前記除湿装置に対して、前室の人感センサが人を感知した時点で、前室に供給する低露点空気として送風量を増加し及び/又は露点温度を低下させた在室運転モードに切り換え、その後、低露点室の人感センサが人を感知しなくなった以後、低露点室に供給する低露点空気として送風量を低減し及び/又は露点温度を上昇させた非在室運転モードに切り換えるとともに、前室の人感センサが人を感知しなくなった以後、前室に供給する低露点空気として送風量を低減し及び/又は露点温度を上昇させた非在室運転モードに切り換える制御を行う。
即ち、低露点室及び前室に人が不在のときは非在室運転モードとし、人の入室時には、前室に入室した時点で、低露点室内の人数増加に伴う室内水分負荷の上昇及び低露点室の扉の開閉等に伴う室内空気の入れ換えによって露点温度が上昇することを見越して、予め低露点室を在室運転モードに切り換えている。このため、人の不在時、在室時の室内水分負荷に応じた低露点空気が供給されるため、余剰な低露点空気の供給が防止でき、除湿装置のランニングコストが低減できるとともに、人の入室による室内水分負荷の変動が生じても迅速に対応でき、低露点室内を所定の露点温度に維持することができるようになる。
また、低露点室に隣接して当該低露点室に入退室するための前室が設けられるとともに、この前室にも前記除湿装置から低露点空気が供給されているため、低露点室の扉の開閉に伴う流入空気の水分負荷の影響が極めて小さくなり、低露点室を所定の露点温度に維持することが可能となる。
請求項2に係る本発明として、前記制御器は前記除湿装置に対して、各室の人感センサが人を感知しなくなった後、各室が予め設定された露点温度になった時点で、前記非在室運転モードに切り換える制御を行う請求項1記載の低露点室の露点温度の制御方法が提供される。
上記請求項2記載の発明は、低露点室又は前室の各室の人感センサが人を感知しなくなった後も所定時間在室運転モードを継続する残留運転を行うことについて規定したものである。即ち、各室から人が退室したときに在室運転モードから非在室運転モードに切り換えるタイミングを退室時より遅らせることにより、各室において人が発生した水分負荷及び出入口の扉の開閉による水分負荷を除去することが可能となる。この残留運転は、各室が予め設定された露点温度になった時点で終了するものとする。
請求項3に係る本発明として、前記制御器は、前記入室時において、前室の人感センサが人を感知した時点で低露点室を前記在室運転モードに切り換える制御を行うことに代えて、前室の人感センサが人を感知してから所定時間経過後又は低露点室の人感センサが人を感知した時点で低露点室を前記在室運転モードに切り換える制御を行う請求項1、2いずれかに記載の低露点室の露点温度の制御方法が提供される。
上記請求項3記載の発明は、低露点室への人の入室時において、低露点室を在室運転モードに切り換えるタイミングとして、前室の人感センサが人を感知してから所定時間経過後又は低露点室の人感センサが人を感知した時点で低露点室を在室運転モードに切り換える制御方法としたものである。かかる制御方法は、低露点室の容積が比較的大きく人の入室による室内露点温度の変動が緩慢な場合などに有効である。
請求項4に係る本発明として、前記低露点室及び前室は、室外より正圧となるように調整されている請求項1〜3いずれかに記載の低露点室の露点温度の制御方法が提供される。
上記請求項4記載の発明は、低露点室を室外より正圧となるように調整することにより、壁面や天井面などの建築部材及びそれらのわずかな隙間を通じて室外の水分が室内に浸透するのを防止するとともに、低露点室への入退室に伴う扉の開閉によって外気が侵入するのを防止するようにしたものである。
請求項5に係る本発明として、室内環境が所定の露点温度に保持される低露点室と、この低露点室への入退室のため前記低露点室に隣接して設けられる前室と、少なくとも吸着材を内蔵する除湿ロータを有し前記低露点室及び前室のそれぞれに低露点空気を供給する除湿装置と、前記低露点室及び前室の各室内の人を感知する人感センサと、前記人感センサの感知信号に応じて前記除湿装置から供給される低露点空気の送風量及び/又は露点温度を制御する制御器とから構成された除湿システムであって、
前記低露点室への人の入室時において、前記除湿装置は前記制御器によって、前室の人感センサが人を感知した時点で、前室及び低露点室に供給する低露点空気として送風量を増加し及び/又は露点温度を低下させた在室運転モードに切り換えられ、その後、低露点室の人感センサが人を感知し且つ前室の人感センサが人を感知しなくなった以後、前室に供給する低露点空気として送風量を低減し及び/又は露点温度を上昇させた非在室運転モードに切り換えられるとともに、
前記低露点室からの人の退室時において、前記除湿装置は前記制御器によって、前室の人感センサが人を感知した時点で、前室に供給する低露点空気として送風量を増加し及び/又は露点温度を低下させた在室運転モードに切り換えられ、その後、低露点室の人感センサが人を感知しなくなった以後、低露点室に供給する低露点空気として送風量を低減し及び/又は露点温度を上昇させた非在室運転モードに切り換えられるとともに、前室の人感センサが人を感知しなくなった以後、前室に供給する低露点空気として送風量を低減し及び/又は露点温度を上昇させた非在室運転モードに切り換えられることを特徴とする除湿システムが提供される。
請求項6に係る本発明として、前記除湿装置は、外気を供給する給気路と空気を排気する排気路とに跨って、吸着材を内蔵する回転式の除湿ロータを配置し、前記除湿ロータが、少なくとも、前記給気路に介在し前記吸着材が水分を吸着する機能を有する処理領域と、前記排気路に介在し前記吸着材が水分を脱着する機能を有する再生領域と、前記再生領域から処理領域に移行する前に低温の空気を通過させて除湿ロータを冷却する機能を有するパージ領域とに画成され、
前記排気路における除湿ロータの前段に、流通空気を加熱する加熱装置が配置されるとともに、前記給気路における除湿ロータの前段に、流通空気を冷却する冷却装置が配置され、
前記冷却装置によって冷却された空気の一部が前記パージ領域を経て前記排気路の前記加熱装置の前段に供給された後、前記再生領域を通過して外部に排気され、残りの全部が前記処理領域を経て前記低露点室及び前室に供給される流路が形成されるとともに、前記低露点室及び前室からの還気と外気とが前記冷却装置の前段に供給される流路が形成され、
前記外気が冷却装置に至る途中、前記還気が冷却装置に至る途中及び前記再生領域を通過した空気が排気される途中にそれぞれ、流通空気の逆流防止ダンパが設置されている請求項5記載の除湿システムが提供される。
上記請求項6記載の発明は、前記除湿装置の具体的な構成について規定したものであり、特に外気が冷却装置に至る途中、還気が冷却装置に至る途中及び再生領域を通過した空気が排気される途中にそれぞれ、流通空気の逆流防止ダンパを設置するようにしたものである。このため、露点温度の高い空気が低露点室に逆流したり、排気口から外気が逆流したりするなどの事態を防止できる。
以上詳説のとおり本発明によれば、低露点室内を所定の露点温度に維持するとともに、除湿装置のランニングコストを低減した低露点室の露点温度の制御方法及び除湿システムが提供できるようになる。
本発明に係る除湿システム1のシステム構成図である。 低露点室2及び前室3の平面図である。 各室の運転モード及び人感センサ5の感知状態を示す時系列図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔除湿システム1の構成〕
本発明に係る除湿システム1は、図1に示されるように、室内環境が所定の露点温度に保持される低露点室2と、この低露点室2への入退室のため前記低露点室2に隣接して設けられる前室3と、少なくとも吸着材を内蔵する除湿ロータ20を有し低露点室2及び前室3のそれぞれに低露点空気を供給する除湿装置4と、低露点室2及び前室3の各室内の人を感知する人感センサ5と、人感センサ5の感知信号に応じて除湿装置4から供給される低露点空気の送風量及び/又はその露点温度を制御する制御器6とから構成されている。
以下、さらに各構成について詳述する。
(低露点室2及び前室3について)
前記低露点室2及び前室3はそれぞれ、図1及び図2に示されるように、床面、壁面及び天井面を室外から有意な水分侵入が生じない程度の透湿性の小さい材質の建築部材で構成することにより、室外雰囲気に対して内部気密性が保たれている。低露点室2の出入り用の扉10及び前室3の出入り用の扉11についても、室外から有意な水分侵入が生じない程度の透湿性の小さい材質の部材で構成されている。
図2に示されるように、低露点室2への人の入退室は、前室3を通じて行われるようにすることが好ましい。即ち、低露点室2と前室3とは扉10を通じて、前室3と室外とは扉11を通じてそれぞれ人の移動が可能とされている。
前記低露点室2及び前室3にはそれぞれ、図1に示されるように、前記除湿装置4によって製造された低露点空気を各室内に吹き出すための吹出口12、12…が設けられるとともに、各室内の空気を前記除湿装置4に還気するための吸込口13、13…が設けられている。
前記低露点室2は、室外より正圧となるように調整されている。これにより、壁面や天井面などの建築部材を通じた外気の浸透が防止できるとともに、入退室に伴う扉の開閉による外気の侵入が防止できる。前室3についても室外より正圧となるように調整することが好ましいが、低露点室2よりは負圧にすることが好ましい。
また、低露点室2の急激な圧力上昇を緩和するため、低露点室2と前室3とを区画する壁面に室間圧力調整ダンパ14が設けられ、且つ前室3の急激な圧力上昇を緩和するため、前室3と室外とを区画する壁面に室間圧力調整ダンパ15が設けられている。さらに、低露点室2と前室3との室間差圧を計測するための差圧計16が両室間に跨って配設されるとともに、前室3と室外との室間差圧を計測するための差圧計17が両室間に跨って配設されている。これら差圧計16、17の検出結果は制御器6に伝送され、制御器6によって除湿装置4から各室2、3への送風量及び/又は露点温度が調整されている。
前記低露点室2及び前室3には、それぞれ人感センサ5が設置されている。前記人感センサ5は制御器6に接続され感知信号が伝送される。前記人感センサ5は、低露点室2及び前室3の例えば天井面や壁面に取り付けられ、扉10、11付近及び室内の各所に人が近づいたことを感知するためのもので、例えば赤外線センサ、超音波センサ、光電スイッチ、光センサ、カメラなどで構成されている。
低露点室2及び前室3の吸込口13から除湿装置4に至る還気流路の途中には、還気(室内空気)の露点温度を計測する露点計18が設置されている。この露点計18は制御器6に接続され、検出結果が伝送されている。この露点計18としては、流路に配置した反射鏡の曇りの程度を検出する鏡面冷却式露点計、塩化リチウムの吸湿特性を利用した塩化リチウム露点計、アルミニウムなどの導体からなる基盤上に多数の細孔が設けられた酸化アルミニウムなどの不導体と金などの導体の積層体を形成し、この積層体の細孔に入り込んだ水分子による静電容量の大きさを検出する静電容量式露点計などを使用することができる。
(除湿装置4について)
前記除湿装置4は、外気OA及び各室2、3からの還気RAを冷却処理する冷却処理ユニット4Aと、この冷却処理された空気を除湿する除湿ユニット4Bとから構成されている。
前記除湿装置4の除湿ユニット4Bには、外気を供給する給気路Sと空気を排気する排気路Eとに跨って、吸着材(デシカント)を内蔵する回転式の除湿ロータ20が配置されている。
また、前記給気路Sの除湿ロータ20の前段には、流通空気を冷却する冷却装置24が1段又は複数段で、図示例では2段(一次冷却装置及び二次冷却装置)で配置され、前記排気路Sの除湿ロータ20の前段には、流通空気を加熱する加熱装置25が配置されている。さらに、前記給気路Sの除湿ロータ20の後段には、それぞれ流通空気を冷却、加熱する冷却装置26、加熱装置27が配置されている。
前記給気路Sは、導入された外気OA及び各室2、3からの還気RAを前記吸着材などによって空気処理し、給気SAとして各室2、3に供給する流路である。前記排気路Eは、前記加熱装置25によって加熱された空気によって吸着材を再生した後、排気EAとして外部へ排出する流路である。また、低露点室2及び前室3の吸込口13から吸い込んだ還気RAを、給気路Sに2段配置される冷却装置24、24の間に導入する還気路Rが形成されている。
前記除湿ロータ20は、回転ドラム状に形成されたケーシングの両側面に網目状、ハニカム状、スリット状などの通気構造が備えられ、前記ケーシングの内部には、水分の吸脱着性能に優れた従来より公知のシリカゲル、ゼオライト、酸化アルミナなどの吸着材が内蔵されている。各流路S、Eの空気は、ケーシングの前記通気構造を通って除湿ロータ20の内部を通過でき、その際に内蔵する吸着材の水分の吸着・脱着の作用によって湿度調整が行われている。この除湿ロータ20は、ケーシングの両側面の中心部に流路方向に沿って設けられた回転軸によって回転自在に支持され、回転軸を所定の回転速度で回転させることにより、吸着材の吸着・脱着の作用が連続的に切り替わるようになっている。
この除湿ロータ20は、前記給気路Sに介在し吸着材が水分を吸着する機能を有する処理領域21と、前記排気路Eに介在し吸着材が水分を脱着する機能を有する再生領域22と、前記再生領域22から処理領域21に移行する前に低温の空気を通過させて除湿ロータ20を冷却する機能を有するパージ領域23とに画成されている。前記パージ領域23は、再生領域22で加熱された吸着材が高温のまま処理領域21に導入されると、吸着材の除湿効果が低下する場合があるので、処理領域21に移行する前の吸着材を冷却することを目的として設けられるものである。
前記パージ領域23に低温空気を供給するための流路として、前記給気路Sの冷却装置24、24によって冷却された空気を前記パージ領域23に供給し、このパージ領域23を通過した空気を前記排気路Eの加熱装置25の前段に送るパージ給気路Pが形成されている。
なお、前記給気路Sには、除湿ロータ20の前段に給気ファン28が配設されるとともに、前記排気路Eには、除湿ロータ20の後段に排気ファン29が配設されている。これら給気ファン28及び排気ファン29は、前記制御器6によってインバータ制御されている。
前記冷却装置24、26は、一般的な空調用熱源装置によって冷却された一般的な空気冷却コイルである。前記熱源装置として、圧縮式、吸収式などの冷凍機、ターボ冷凍機、吸収冷凍機又はスクリュー冷凍機や、あるいはヒートポンプ、熱交換器又は蓄熱槽などの冷熱源を利用した冷却装置を使用することができる。
前記加熱装置25、27は、一般的な、電気ヒータなどの加熱器や温水コイル、蒸気コイル、冷媒コイル又は電熱コイルなどの空気加熱コイルなどを使用することができる。
上記冷却装置24、26及び加熱装置25、27は、前記制御器6に接続され、出力制御されることが好ましい。
一方、各流路S、E、P、Rには、空気の流量を調整するためのダンパが備えられている。給気路Sには導入路近傍、給気ファン28の前段及び除湿ロータ20の後段にそれぞれダンパD1、D2、D3が設けられている。また、排気路Eには室外への排気路近傍にダンパD4が設けられている。パージ給気路Pにはパージ領域23の出口近傍にダンパD5が設けられている。還気路Rには給気路Sとの合流点近傍にダンパD6が設けられている。これらダンパD1〜D6は、制御器6によって開度が制御されている。
また、給気路Sの外気OAが冷却装置24に至る途中、排気路Eの再生領域22を通過した空気が排気される途中、還気路Rの給気路Sに合流する途中にそれぞれ、流通空気の逆流を防止する逆流防止ダンパBD1、BD2、BD3が設けられている。
給気路Sには、除湿ロータ20の処理領域21を通過した空気の温湿度及び露点温度を測定するための温湿度測定器30及び露点計31が配置されるとともに、圧力計32が配置され、且つ前室3への分岐路及び低露点室2への分岐路にそれぞれ可変流量調節器33、35及び風量測定器34、36が配置されている。また、排気路Eには、前記加熱装置25に導入される空気の風量を測定するための風量測定器37が配置されるとともに、前記再生領域22前段の空気の温湿度を測定するための温湿度測定器38が配置されている。
前記風量測定器34、36、37は、公知の風速計、例えば熱線風速計、ベーン式風速計、ピトー管式風速計などの各種の風速計を使用することができる。
前記温湿度測定器30、38は、次のような温度計及び湿度計から構成されるものを使用することができる。前記温度計は、公知の温度計、例えば熱電対式温度センサ、電気抵抗式温度センサまたはバイメタル式などの機械式温度センサなど各種の温度計を使用することができる。前記湿度計は、公知の湿度計、例えば湿度に応じて電気抵抗が変化する電気抵抗式湿度センサ、多孔質の高分子材料やセラミック材料からなる誘電体に吸着した水分に応じて電気容量が変化する電気容量式湿度センサまたはサーミスタの電気抵抗変化から湿度を測定するサーミスタ式湿度センサなど各種の湿度計を使用することができる。
上記温湿度測定器30、38、露点計18、31、圧力計32、風量測定器34、36、37は、それぞれ制御器6に接続され、測定結果が伝送されている。また、可変流量調節器33、35は、制御器6に接続され流量調節が行われている。
〔除湿システム1の運転状態〕
次に、除湿システム1の運転状態について図3及び表1に基づいて詳述する。
Figure 2011190989
本除湿システム1では、低露点室2及び前室3に設置された人感センサ5によって各室に在室する人の有無が判別されるとともに、その判別結果に基づいて制御器6によって除湿装置4から各室に供給される低露点空気の送風量及び/又は露点温度を所定値にした各運転モードへの切り換えがおこなわれている。具体的な運転モード切り換えのタイミングとしては、人が居ない不在状態から低露点室2に人が入室する入室時と、低露点室2から人が退室する退室時である。以下、各状態について詳説する。
(不在状態)
不在状態とは、図3及び表1の区間(1)及び(7)の状態であり、低露点室2及び前室3に人が不在の場合、即ち低露点室2及び前室3に設置された人感センサの感知状態がいずれもOFF(感知せず)の場合のことである。このとき前記制御器6は、除湿装置4に対して低露点室2及び前室3を非在室運転モードとする運転制御が行われる。
この非在室運転モードとは、除湿装置4から各室に供給する低露点空気の送風量を後段で詳述する在室運転モードより小さくした運転モードのことであり、具体的には在室運転モードの半分以下の送風量とすることができる。また、低露点室2及び前室3のいずれもが非在室運転モードとされている場合、表1に示されるように、除湿装置4から供給される低露点空気の露点温度を高く設定することができる。この露点温度を上げた運転は、送風量を低減することと共に行うこともできるし、送風量を低減することに代えて行うこともできる。
上述の送風量を調整するには、除湿装置4の給気ファン28のインバータ周波数を調整することにより行うことができる。また、露点温度を調整するには、排気ファン29のインバータ周波数を調整するか、加熱装置25の加熱温度を低温に設定することにより行うことができる。従って、給気ファン28、排気ファン29の運転エネルギーが低減でき、加熱装置25の空気加熱に要するエネルギーが低減できる。さらに排気ファン29の風量を低減し、再生領域22への風量を低減することで、外気取り入れ空気量(OA)も低減されるため、外気冷却除湿に要する冷却装置24の運転エネルギーも低減できる。
より具体的な運転制御要領について説明すると、先ず低露点室2及び前室3への低露点空気の送風量を、それぞれ風量測定器34、36にて計測し、所定の風量になるように可変流量調節器33、35の開度を調整する。ダクト内静圧を圧力計32によって計測し、低露点室2及び前室3が室外雰囲気に対して負圧になることなく、且つ低露点室2及び前室3への供給風量を低下させることなく、給気ファン28のインバータ周波数を低下させる。このとき低露点室2及び前室3の室内圧力は、差圧計16、17によって計測され、これらの計測結果が制御器6に伝送され、制御器6によって可変流量調節器33、35及び給気ファン28のインバータ周波数を適正な値に制御する。さらに、除湿装置4からの低露点空気が非在室運転モードの設定風量及び設定露点温度となるように、排気ファン29のインバータ周波数を低減し、加熱装置25の設定温度を低下させる。
この不在状態において、低露点室2及び前室3の室内露点を上昇させる要因は、主として各室を構成する建築部材を介した室外からの水分の透湿分となるが、この透湿量は、室内に人が在室する場合に人の水分発生量に比較して非常に小さいため、人の水分負荷を除去する在室運転モードより低いレベルで運転することが可能となる。このため、除湿装置のランニングコストが低減できるようになる。通常、低露点室2への送風量は、低露点室内における水分負荷量に対して、これを低露点空気によって混合希釈することにより室内露点が管理露点以下となるように決定され、その指標値として低露点空気送風量を低露点室容積で除した「換気回数」が採用されている(表1)。非在室運転モードにおいては、後述する在室運転モードに比べ、換気回数を半分以下としても、低露点室の室内露点を管理露点に維持することが十分に可能となる。また、前述の通り除湿装置4で製造される低露点空気の露点温度を高くすることもできる。
例えば、表1に示されるように、後述する在室運転モードにおいて、低露点室2及び前室3に供給される低露点空気の風量条件及び露点温度条件を、換気回数30回/h、露点温度−60℃とした結果、低露点室2及び前室3が室内露点−30℃に維持されたとする。この場合、非在室運転モードでは、例えば換気回数を10〜15回/h、露点温度を−40℃程度にすることが可能となる。これにより上述の通り除湿装置4のランニングコストの低減が可能となる。
非在室運転モードにおいて、各室2、3に供給される低露点空気の送風量及び露点温度は、予め制御器6において設定しておくことが望ましい。また、運転モードの切り換え時には、前記圧力計32や風量測定器34,36、差圧計16、17などによって常時計測し、運転モードの切り換えによる室内の急激な圧力上昇などの防止が図られている。
(入室時)
次に入室時について詳述する。入室時とは、図3及び表1の区間(2)、(3)の状態であり、室外の人が前室3を通って低露点室2に入るまでのことをいう。この入室時では、人が前室3の扉11を開けて前室3内に入室すると、前室3の人感センサ5が人を感知した時点で、制御器6は前室3及び低露点室2に供給する低露点空気として送風量を増加し及び/又は露点温度を低下させた在室運転モードに切り換える。前記在室運転モードとは、除湿装置4から各室に供給する低露点空気の送風量を前記非在室運転モードより増加し及び/又は露点温度を前記非在室運転モードより低下させた運転モードのことであり、具体的には非在室運転モードの2倍以上の送風量とすることができる。
ここで、本例では、前室3の人感センサ5が人を感知した時点で、即ち前室3に人が入室した時点で低露点室2を在室運転モードに切り換える制御が行われている。このため、低露点室2への人の入室に伴う室内水分負荷の上昇及び低露点室の扉の開閉に伴う室内空気の入れ換えによる低露点室2内の露点温度が上昇することを見越して、予め低露点室の露点温度を低下させる運転が行われている。また、低露点室2に入退室するための前室3が設けられ、この前室3にも除湿装置4から低露点空気が供給され低露点環境とされているため、低露点室2の扉10の開閉に伴う低露点室2内への流入空気による露点温度の変動が抑えられ、低露点室2を所定の露点温度に維持することができる。なお、入室する人数をカウントし、低露点室2内の在室人数に応じて低露点空気の送風量及び/又は露点温度を調整することもできる。
一方、このような前室3の人感センサ5が人を感知した時点で低露点室2を在室運転モードに切り換える制御に代えて、図3の点線aで示されるように、前室3の人感センサ5が人を感知してから所定時間経過後又は低露点室2の人感センサ5が人を感知した時点で低露点室2を在室運転モードに切り換える制御としても良い。
その後、人が低露点室2の扉10を開けて低露点室2に進入し、低露点室2の人感センサ5が人を感知し且つ前室3の人感センサ5が人を感知しなくなった以後、前室3に供給する低露点空気として送風量を低減し及び/又は露点温度を上昇させた非在室運転モードに切り換える。ここで、前室3では、人感センサ5が人を感知しなくなった後、前室3の室内環境が予め設定された露点温度になるまで在室運転モードを継続する残留運転を行うことが好ましい。前室3の露点温度は、前室3の吸込口13から除湿装置4に至る還気路Rに備えられた露点計18によって計測することができ、この計測結果に基づいて制御器6によって制御されている。
(在室状態)
在室状態は、図3及び表1の区間(4)の状態であり、低露点室2内で人が作業等を行い、前室3に人がいない状態のことである。このとき、低露点室2では在室運転モードで運転が継続され、前室3では非在室運転モードで運転が継続される。
(退室時)
退室時とは、図3及び表1の区間(5)、(6)の状態であり、低露点室2内の人が前室3を通って室外に出るまでのことをいう。この退室時において、人が低露点室2の扉10を開けて前室3に移動すると、前室3の人感センサ5が人を感知した時点で、前室3に供給する低露点空気として送風量を増加し及び/又は露点温度を低下させた在室運転モードに切り換える。その後、低露点室2の人感センサ5が人を感知しなくなった以後、所定の残留運転を経て低露点室2に供給する低露点空気として送風量を低減し及び/又は露点温度を上昇させた非在室運転モードに切り換える。また、前室3の人感センサ5が人を感知しなくなった以後、所定の残留運転を経て、前室3に供給する低露点空気として送風量を低減し及び/又は露点温度を上昇させた非在室運転モードに切り換える。
1…除湿システム、2…低露点室、3…前室、4…除湿装置、5…人感センサ、6…制御器、10・11…扉、16・17…差圧計、18・31…露点計、20…除湿ロータ、21…処理領域、22…再生領域、23…パージ領域、24・26…冷却装置、25・27…加熱装置、28…給気ファン、29…排気ファン、30・38…温湿度測定器、32…圧力計、33、35…可変流量調節器、34・36・37…風量測定器、D1〜D6…ダンパ、BD1〜BD3…逆流防止ダンパ

Claims (6)

  1. 室内環境が所定の露点温度に保持されるとともに、入退室のための前室が隣接して設けられた低露点室に対して、少なくとも吸着材を内蔵する除湿ロータを有し前記低露点室及び前室のそれぞれに低露点空気を供給する除湿装置と、前記低露点室及び前室の各室内の人を感知する人感センサと、前記人感センサの感知信号に応じて前記除湿装置から供給される低露点空気の送風量及び/又は露点温度を制御する制御器とを備え、
    前記低露点室への人の入室時において、前記制御器は前記除湿装置に対して、前室の人感センサが人を感知した時点で、前室及び低露点室に供給する低露点空気として送風量を増加し及び/又は露点温度を低下させた在室運転モードに切り換え、その後、低露点室の人感センサが人を感知し且つ前室の人感センサが人を感知しなくなった以後、前室に供給する低露点空気として送風量を低減し及び/又は露点温度を上昇させた非在室運転モードに切り換える制御を行い、
    前記低露点室からの人の退室時において、前記制御器は前記除湿装置に対して、前室の人感センサが人を感知した時点で、前室に供給する低露点空気として送風量を増加し及び/又は露点温度を低下させた在室運転モードに切り換え、その後、低露点室の人感センサが人を感知しなくなった以後、低露点室に供給する低露点空気として送風量を低減し及び/又は露点温度を上昇させた非在室運転モードに切り換えるとともに、前室の人感センサが人を感知しなくなった以後、前室に供給する低露点空気として送風量を低減し及び/又は露点温度を上昇させた非在室運転モードに切り換える制御を行うことを特徴とする低露点室の露点温度の制御方法。
  2. 前記制御器は前記除湿装置に対して、各室の人感センサが人を感知しなくなった後、各室が予め設定された露点温度になった時点で、前記非在室運転モードに切り換える制御を行う請求項1記載の低露点室の露点温度の制御方法。
  3. 前記制御器は、前記入室時において、前室の人感センサが人を感知した時点で低露点室を前記在室運転モードに切り換える制御を行うことに代えて、前室の人感センサが人を感知してから所定時間経過後又は低露点室の人感センサが人を感知した時点で低露点室を前記在室運転モードに切り換える制御を行う請求項1、2いずれかに記載の低露点室の露点温度の制御方法。
  4. 前記低露点室及び前室は、室外より正圧となるように調整されている請求項1〜3いずれかに記載の低露点室の露点温度の制御方法。
  5. 室内環境が所定の露点温度に保持される低露点室と、この低露点室への入退室のため前記低露点室に隣接して設けられる前室と、少なくとも吸着材を内蔵する除湿ロータを有し前記低露点室及び前室のそれぞれに低露点空気を供給する除湿装置と、前記低露点室及び前室の各室内の人を感知する人感センサと、前記人感センサの感知信号に応じて前記除湿装置から供給される低露点空気の送風量及び/又は露点温度を制御する制御器とから構成された除湿システムであって、
    前記低露点室への人の入室時において、前記除湿装置は前記制御器によって、前室の人感センサが人を感知した時点で、前室及び低露点室に供給する低露点空気として送風量を増加し及び/又は露点温度を低下させた在室運転モードに切り換えられ、その後、低露点室の人感センサが人を感知し且つ前室の人感センサが人を感知しなくなった以後、前室に供給する低露点空気として送風量を低減し及び/又は露点温度を上昇させた非在室運転モードに切り換えられるとともに、
    前記低露点室からの人の退室時において、前記除湿装置は前記制御器によって、前室の人感センサが人を感知した時点で、前室に供給する低露点空気として送風量を増加し及び/又は露点温度を低下させた在室運転モードに切り換えられ、その後、低露点室の人感センサが人を感知しなくなった以後、低露点室に供給する低露点空気として送風量を低減し及び/又は露点温度を上昇させた非在室運転モードに切り換えられるとともに、前室の人感センサが人を感知しなくなった以後、前室に供給する低露点空気として送風量を低減し及び/又は露点温度を上昇させた非在室運転モードに切り換えられることを特徴とする除湿システム。
  6. 前記除湿装置は、外気を供給する給気路と空気を排気する排気路とに跨って、吸着材を内蔵する回転式の除湿ロータを配置し、前記除湿ロータが、少なくとも、前記給気路に介在し前記吸着材が水分を吸着する機能を有する処理領域と、前記排気路に介在し前記吸着材が水分を脱着する機能を有する再生領域と、前記再生領域から処理領域に移行する前に低温の空気を通過させて除湿ロータを冷却する機能を有するパージ領域とに画成され、
    前記排気路における除湿ロータの前段に、流通空気を加熱する加熱装置が配置されるとともに、前記給気路における除湿ロータの前段に、流通空気を冷却する冷却装置が配置され、
    前記冷却装置によって冷却された空気の一部が前記パージ領域を経て前記排気路の前記加熱装置の前段に供給された後、前記再生領域を通過して外部に排気され、残りの全部が前記処理領域を経て前記低露点室及び前室に供給される流路が形成されるとともに、前記低露点室及び前室からの還気と外気とが前記冷却装置の前段に供給される流路が形成され、
    前記外気が冷却装置に至る途中、前記還気が冷却装置に至る途中及び前記再生領域を通過した空気が排気される途中にそれぞれ、流通空気の逆流防止ダンパが設置されている請求項5記載の除湿システム。
JP2010057616A 2010-03-15 2010-03-15 低露点室の露点温度の制御方法及び除湿システム Active JP5107379B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010057616A JP5107379B2 (ja) 2010-03-15 2010-03-15 低露点室の露点温度の制御方法及び除湿システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010057616A JP5107379B2 (ja) 2010-03-15 2010-03-15 低露点室の露点温度の制御方法及び除湿システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011190989A true JP2011190989A (ja) 2011-09-29
JP5107379B2 JP5107379B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=44796109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010057616A Active JP5107379B2 (ja) 2010-03-15 2010-03-15 低露点室の露点温度の制御方法及び除湿システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5107379B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013081900A (ja) * 2011-10-11 2013-05-09 Seibu Giken Co Ltd ドライルーム装置
JP2014047990A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Taikisha Ltd 低露点空調設備の運転方法、及び、低露点空調設備
JP2014087761A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Seibu Giken Co Ltd 乾燥室装置
WO2015125251A1 (ja) * 2014-02-20 2015-08-27 三菱電機株式会社 空気調和装置、及び、空気調和装置の制御方法
JP2016038177A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 大和ハウス工業株式会社 調湿システム
KR20180037917A (ko) * 2016-09-02 2018-04-13 신와 콘트롤즈 가부시키가이샤 공기 조화 시스템
JP2018122268A (ja) * 2017-02-02 2018-08-09 五和工業株式会社 ドライルーム用除湿システム
WO2019141770A1 (en) * 2018-01-19 2019-07-25 Assa Abloy Entrance Systems Ab Door entrance system
KR102082228B1 (ko) * 2019-03-19 2020-02-26 김한일 드라이룸 국부 공조 시스템 및 그 제어 방법
WO2020202906A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 日本スピンドル製造株式会社 露点温度調節用除湿装置
JP2020165629A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 日本スピンドル製造株式会社 ドライルーム及びその制御方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101993825B1 (ko) 2018-02-27 2019-06-28 한국과학기술연구원 제습 냉방 시스템

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07158927A (ja) * 1993-12-01 1995-06-20 Toshiba Corp 人体活動予測装置およびその機能を有する空気調和機
JPH10132346A (ja) * 1996-10-25 1998-05-22 Aoki Corp クリーンルーム・システム及びその管理方法
JP2000070657A (ja) * 1998-08-27 2000-03-07 Takasago Thermal Eng Co Ltd 減湿システム
JP2004008914A (ja) * 2002-06-06 2004-01-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 乾式除湿装置
JP2004116854A (ja) * 2002-09-25 2004-04-15 Takasago Thermal Eng Co Ltd 置換換気型低露点室及び置換換気による低露点室の空調方法
JP2004190972A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Dainippon Screen Mfg Co Ltd クリーンルームの空調システムおよびクリーンルームの空調方法
JP2006026523A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Fuji Silysia Chemical Ltd 吸着器、および冷房装置
JP2006125670A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd 除湿システム
JP2006162131A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Hitachi Chem Co Ltd 乾式除湿装置
JP3842476B2 (ja) * 1999-02-23 2006-11-08 高砂熱学工業株式会社 乾式減湿システム
JP2007303810A (ja) * 2006-05-08 2007-11-22 Munters Europe Ab 特定空間における空気中の水分量を減少させる方法
JP2008076032A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Hitachi Plant Technologies Ltd 低露点室設備
JP4224955B2 (ja) * 2001-06-28 2009-02-18 株式会社日立プラントテクノロジー ドライルーム設備
JP2010017674A (ja) * 2008-07-14 2010-01-28 Panasonic Corp 空気清浄機

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07158927A (ja) * 1993-12-01 1995-06-20 Toshiba Corp 人体活動予測装置およびその機能を有する空気調和機
JPH10132346A (ja) * 1996-10-25 1998-05-22 Aoki Corp クリーンルーム・システム及びその管理方法
JP2000070657A (ja) * 1998-08-27 2000-03-07 Takasago Thermal Eng Co Ltd 減湿システム
JP3842476B2 (ja) * 1999-02-23 2006-11-08 高砂熱学工業株式会社 乾式減湿システム
JP4224955B2 (ja) * 2001-06-28 2009-02-18 株式会社日立プラントテクノロジー ドライルーム設備
JP2004008914A (ja) * 2002-06-06 2004-01-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 乾式除湿装置
JP2004116854A (ja) * 2002-09-25 2004-04-15 Takasago Thermal Eng Co Ltd 置換換気型低露点室及び置換換気による低露点室の空調方法
JP2004190972A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Dainippon Screen Mfg Co Ltd クリーンルームの空調システムおよびクリーンルームの空調方法
JP2006026523A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Fuji Silysia Chemical Ltd 吸着器、および冷房装置
JP2006125670A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd 除湿システム
JP2006162131A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Hitachi Chem Co Ltd 乾式除湿装置
JP2007303810A (ja) * 2006-05-08 2007-11-22 Munters Europe Ab 特定空間における空気中の水分量を減少させる方法
JP2008076032A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Hitachi Plant Technologies Ltd 低露点室設備
JP2010017674A (ja) * 2008-07-14 2010-01-28 Panasonic Corp 空気清浄機

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013081900A (ja) * 2011-10-11 2013-05-09 Seibu Giken Co Ltd ドライルーム装置
JP2014047990A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Taikisha Ltd 低露点空調設備の運転方法、及び、低露点空調設備
JP2014087761A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Seibu Giken Co Ltd 乾燥室装置
WO2015125251A1 (ja) * 2014-02-20 2015-08-27 三菱電機株式会社 空気調和装置、及び、空気調和装置の制御方法
CN105940269A (zh) * 2014-02-20 2016-09-14 三菱电机株式会社 空调装置和空调装置的控制方法
JPWO2015125251A1 (ja) * 2014-02-20 2017-03-30 三菱電機株式会社 空気調和装置、及び、空気調和装置の制御方法
CN105940269B (zh) * 2014-02-20 2019-02-15 三菱电机株式会社 空调装置和空调装置的控制方法
JP2016038177A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 大和ハウス工業株式会社 調湿システム
KR20180037917A (ko) * 2016-09-02 2018-04-13 신와 콘트롤즈 가부시키가이샤 공기 조화 시스템
KR102023829B1 (ko) * 2016-09-02 2019-09-20 신와 콘트롤즈 가부시키가이샤 공기 조화 시스템
JP2018122268A (ja) * 2017-02-02 2018-08-09 五和工業株式会社 ドライルーム用除湿システム
WO2019141770A1 (en) * 2018-01-19 2019-07-25 Assa Abloy Entrance Systems Ab Door entrance system
KR102082228B1 (ko) * 2019-03-19 2020-02-26 김한일 드라이룸 국부 공조 시스템 및 그 제어 방법
WO2020202906A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 日本スピンドル製造株式会社 露点温度調節用除湿装置
JP2020165629A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 日本スピンドル製造株式会社 ドライルーム及びその制御方法
WO2020202907A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 日本スピンドル製造株式会社 ドライルーム及びその制御方法
JP2020165630A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 日本スピンドル製造株式会社 露点温度調節用除湿装置
TWI733354B (zh) * 2019-03-29 2021-07-11 日商日本紡錘製造股份有限公司 乾燥室及其控制方法
TWI739326B (zh) * 2019-03-29 2021-09-11 日商日本紡錘製造股份有限公司 露點溫度調節用除濕裝置及其使用方法
CN113597531A (zh) * 2019-03-29 2021-11-02 日本斯频德制造株式会社 露点温度调节用除湿装置
CN113614456A (zh) * 2019-03-29 2021-11-05 日本斯频德制造株式会社 干燥室及其控制方法
JP7366570B2 (ja) 2019-03-29 2023-10-23 日本スピンドル製造株式会社 ドライルーム及びその制御方法
US11874019B2 (en) 2019-03-29 2024-01-16 Nihon Spindle Manufacturing Co., Ltd. Dehumidifying device for dew point temperature adjustment
US12013145B2 (en) 2019-03-29 2024-06-18 Nihon Spindle Manufacturing Co., Ltd. Dry room and method for controlling same

Also Published As

Publication number Publication date
JP5107379B2 (ja) 2012-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5107379B2 (ja) 低露点室の露点温度の制御方法及び除湿システム
KR101723460B1 (ko) 제습 시스템
KR101615168B1 (ko) 제습 시스템
JP3835413B2 (ja) 除湿空調装置
JP6251311B2 (ja) 低露点乾燥室用低温再生デシカント除湿システム
US10598398B2 (en) Energy recovery ventilation smoke evacuation
JP5862266B2 (ja) 換気システム
JP5068293B2 (ja) 空気調和装置
JP6253459B2 (ja) 空調用換気装置
JP2013204899A (ja) 空気調和システム
JP2006105423A (ja) 換気装置及び建物
JP5250362B2 (ja) 除湿装置及びその運転制御方法
JP2012141118A (ja) 空気調和装置及び空気調和システム
JP6779653B2 (ja) 外気処理システム、外気処理システムの制御装置及び制御方法
JP4867808B2 (ja) 除湿装置
WO2012011271A1 (ja) ガス除去システム
WO2013021817A1 (ja) 外気処理装置
JP2014066375A (ja) 調湿装置
JP7128774B2 (ja) 換気装置及び換気システム
JP4466306B2 (ja) 換気装置及び建物
JP2007139336A (ja) 換気装置及び建物
JP5543002B2 (ja) 空気調和装置及び空気調和システム
JP2013081900A (ja) ドライルーム装置
JP5535050B2 (ja) 屋内用除加湿暖房装置
JP4046339B2 (ja) 環境試験システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5107379

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250