JP6253459B2 - 空調用換気装置 - Google Patents

空調用換気装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6253459B2
JP6253459B2 JP2014049221A JP2014049221A JP6253459B2 JP 6253459 B2 JP6253459 B2 JP 6253459B2 JP 2014049221 A JP2014049221 A JP 2014049221A JP 2014049221 A JP2014049221 A JP 2014049221A JP 6253459 B2 JP6253459 B2 JP 6253459B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
ventilation
air volume
weak
humidity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014049221A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015172472A (ja
Inventor
秀元 荒井
秀元 荒井
真海 安田
真海 安田
健太 桶谷
健太 桶谷
有伺 笹重
有伺 笹重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2014049221A priority Critical patent/JP6253459B2/ja
Publication of JP2015172472A publication Critical patent/JP2015172472A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6253459B2 publication Critical patent/JP6253459B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、室内の炭酸ガス濃度に応じて風量制御を行う湿度調整機能を備えた空調用換気装置に関するものである。
従来から、空気調和のエネルギーを低減するとともに、快適な空気調和を行うために、給気用送風機によって室外から室内へ導入される給気と、排気用送風機によって室内から室外へ排出される排気との間で熱交換を行わせ、排気との温度差を低減した給気を室内へ導くようにした空調用換気装置がある。
上記のような空調用換気装置が設置される事務所ビルなどでは、通常、室内の在室率を100%の状態としたときに室内の炭酸ガス濃度が一定値以下、つまり、室内の汚れ度合いが一定値以下となるように換気設計がなされている。一方、文献などの調査によると、実際の室内の在室率は50%〜70%であることがほとんどである。そのため、壁面などに設置されたリモコンによって、上記在室率50%〜70%に合わせた換気風量が固定値として設定されることが多い。しかし、室内にいる人数は増減するため、人数が増えるにつれて室内の汚れ度合いが大きくなり、設定した換気風量が不足すると室内の汚れ度合いが一定値を超えてしまう。また、少人数あるいは全然人がいない場合には、過剰換気を行うことになるため、省エネ上好ましくない。
そこで、リモコンでタイマーを設定して換気運転を制御することが考えられる。タイマーの設定内容は、運転のON/OFFおよび風量切換であり、それらを設定してタイマーによる自動換気運転を行う。詳しくは、1日の時間帯ごとに室内の人数を想定し、それに応じて運転のON/OFF、風量切換を設定する。しかし、適切にタイマー設定を行うことは容易ではない。
そこで、室内の炭酸ガスを検知する炭酸ガスセンサーを室内に設置し、検知した炭酸ガスの濃度に応じて空調用換気装置の風量を制御する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、室内の炭酸ガスを検知する炭酸ガスセンサーを空調用換気装置の内部に設置し、検知した空調用換気装置内部の炭酸ガスの濃度に応じて空調用換気装置の風量を制御する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3551124号公報 特開平9−159208号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、炭酸ガス濃度に応じた風量制御を主体としているため、湿度調整機能を備えた空調用換気装置において、必要な湿度調整能力が得られないため、室内を適切な湿度に調節することができないという課題があった。
また、特許文献2に記載の技術では、強風量運転のときに加湿能力を増大させるものであるが、排気風路内に加湿器を設置しているため、製品が大きくて重くなるという課題があった。
本発明は、以上のような課題のうち少なくとも1つを解決するためになされたもので、室内の炭酸ガス濃度に応じて風量制御を行いつつ、必要な湿度調整能力を得ることができる湿度調整機能を備えた空調用換気装置を提供することを目的としている。
本発明に係る空調用換気装置は、外気を室内へ給気するための給気風路、および室内空気を室外へ排気するための排気風路を備えた本体ケーシングと、前記給気風路内に設置された給気用送風機と、前記排気風路内に設置された排気用送風機と、前記給気風路を通過する外気と前記排気風路を通過する室内空気との間で熱交換を行う熱交換器と、室内空気から炭酸ガス濃度を検知する炭酸ガスセンサーと、少なくとも前記炭酸ガスセンサーから取得した情報に応じて前記給気用送風機および前記排気用送風機の風量を制御して室内の換気風量を制御する制御部と、室内の湿度調整を行う湿度調整手段と、少なくとも室内の湿度の調整を優先する湿度優先、および室内の換気風量の調整を優先する換気優先の優先モードのうち、いずれか一つを設定する優先モード設定手段と、少なくとも強、弱、微弱、および自動の換気風量のうち、いずれか一つを設定する換気風量設定手段と、少なくとも送風、および除湿または加湿の運転モードのうち、いずれか一つを設定する運転モード設定手段と、を備え、前記制御部は、前記優先モード設定手段により前記優先モードが湿度優先に設定された場合、かつ、前記換気風量設定手段により前記換気風量が自動に設定された場合、かつ、前記運転モード設定手段により前記運転モードが前記送風以外に設定された場合に、前記換気風量を制御する範囲を変更するものである。
本発明に係る空調用換気装置によれば、湿度優先モードを設定することにより、室内の炭酸ガス濃度に応じて風量制御を行いつつ、必要な湿度調整能力を得ることができるため、室内を適切な湿度に調節することができる。
本発明の実施の形態に係る空調用換気装置の内部構成を簡略化した横断面図である。 本発明の実施の形態に係る空調用換気装置の内部構成を簡略化した縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る空調用換気装置の風量制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態に係る空調用換気装置の内部構成を簡略化した横断面図、図2は、本発明の実施の形態に係る空調用換気装置の内部構成を簡略化した縦断面図である。なお、図1に記載のOA(Outdoor Air)は外気、SA(Supply Air)は給気、RA(Return Air)は環気、EA(Exhaust Air)は排気をそれぞれ示している。また、図1および図2中の矢印は空気の流れを示している。
空調用換気装置は、空調対象空間(たとえば、家、ビル、倉庫など)の空気を取り込んで空調対象空間外に排出するとともに、空調対象空間外の空気を取り込んで空調対象空間に供給することができるものである。なお、以下の説明においては、空調対象空間が、ビルの室内である場合を例に説明する。また、「外気」は空調用換気装置から室内に供給される給気に対応し、「室内空気」は、空調用換気装置から室外に排出される「排気」に対応する。
以下、本実施の形態に係る空調用換気装置の構成について、図1および図2を用いて説明する。
図1に示す空調用換気装置は、直方体状の本体ケーシング1によって形成され、内部に全熱交換器4を有し、一般的に天井の内側に隠蔽された状態で設置される。空調用換気装置は全熱交換器4の他に、本体ケーシング1を平面視してその長手方向一端面に短手方向に並んで設けられた外気吸込口7および排気吹出口10と、その一端面と対向する他端面に短手方向に並んで設けられた給気吹出口8および室内空気吸込口9と、全熱交換器4を介して外気吸込口7および給気吹出口8を結ぶ給気風路17と、全熱交換器4を介して室内空気吸込口9および排気吹出口10を結ぶ排気風路18と、給気流を形成する給気用送風機2と、排気流を形成する排気用送風機3と、炭酸ガス濃度を検知する炭酸(CO)ガスセンサー20と、外気の温度を計測する外気温度センサー11と、外気の湿度を計測する外気湿度センサー12と、室内の湿度を計測する室内湿度センサー16と、各種設定を行うリモコン15と、給気用送風機2および排気用送風機3の風量を制御する制御部14と、を備えている。
また、本実施の形態に係る空調用換気装置は加湿機能および除湿機能を備えており、給気風路17の一部で除加湿が行われる除加湿風路19と、給気流を冷却または加熱する空調コイル5と、給気流を加湿する加湿器6と、を備えている。なお、除湿機能のみを備える場合は、空調コイル5のみでよい。また、空調コイル5、または空調コイル5および加湿器6は本発明の「湿度調整手段」に相当する。
給気風路17は、外気吸込口7から吸い込んだ外気を給気吹出口8から室内へ給気するための風路で、排気風路18は、室内空気吸込口9から吸い込んだ室内空気を排気吹出口10から室外へ排気するための風路である。
全熱交換器4は、例えば平板紙上に波板紙(コルゲートシート)を接着して形成された平板状の給気通路と、同様に平板紙上に波板紙(コルゲートシート)を接着して形成された平板状の排気通路とが互いに直交するように多数積層されたものである。そして、給気風路17と排気風路18との間に設置され、給気風路17を通過する外気と排気風路18を通過する室内空気との間で全熱交換を行う。なお、全熱交換器4は本発明の「熱交換器」に相当する。
給気用送風機2は、給気風路17上に設置されて内部に給気用モータ2aを備えており、給気用モータ2aが回転すると、外気吸込口7から外気が吸い込まれ、吸い込まれた外気は全熱交換器4を通って給気吹出口8から室内へと給気される。
排気用送風機3は、排気風路18上に設置されて内部に排気用モータ3aを備えており、排気用モータ3aが回転すると、室内空気吸込口9から室内空気が吸い込まれ、吸い込まれた室内空気は全熱交換器4を通って排気吹出口10から室外へと排気される。
そして、給気用モータ2aおよび排気用モータ3aは、制御部14からの制御に応じて回転速度が可変し、それによって換気風量が変わる。
除加湿風路19は、給気風路17の下流側で給気用送風機2と給気吹出口8との間に形成され、図2に示すように側面視して上下に分割されており、上側の上除加湿風路19aと下側の下除加湿風路19bからなる。上除加湿風路19aは発泡樹脂材21で覆われており、下除加湿風路19bは発泡樹脂製のドレン皿22が配置されている。そして、そのドレン皿22の水受け表面にはプラスチック材が同時形成され、発泡樹脂への浸水を防いだ構造となっている。また、発泡樹脂材21と加湿器6とは上下方向で嵌め合い構造となっている。
空調コイル5は、除加湿風路19の給気用送風機2側に配置されており、圧縮機を備えた室外機(図示せず)と冷媒回路を構成しており、空調コイル5と室外機との間で冷媒が循環している。そして、空調コイル5内を循環する冷媒によって、給気風路17(除加湿風路19)を通過する空気を冷却したり、加熱したりする。
加湿器6は、除加湿風路19の給気吹出口8側に配置されており、給気風路17(除加湿風路19)を通過する空気を加湿する。なお、加湿器6には給排水チューブ(図示せず)が設けられている。
除湿は、空調コイル5の内部に低温冷媒を通して給気風路17(除加湿風路19)を通過する空気を冷却し、空調コイル5に水滴を付着させることにより行われる。なお、空調コイル5に付着した水滴はドレン皿22に滴下して回収される。一方、加湿は、空調コイル5の内部に高温冷媒を通して給気風路17(除加湿風路19)を通過する空気を温め、その空気に加湿器6の給排水チューブから水を供給することにより行われる。
リモコン15は、運転のON/OFF、優先モードの設定、運転モードの設定、換気風量の設定、運転タイマーの設定などが可能になっている。なお、優先モード、運転モード、および換気風量については後述する。
外気温度センサー11および外気湿度センサー12は、外気吸込口7と全熱交換器4との間にそれぞれ設けられている。外気温度センサー11の温度情報、および外気湿度センサー12の湿度情報から空調コイル5の加熱能力を決定し、全熱交換器4を通過した空気を加熱する。空調コイル5にて加熱された空気は加湿器6を通過し、加湿された空気となって給気吹出口8より室内へ供給される。その際、空調コイル5の加熱量によって加湿量および吹出し温度が調整される。
室内湿度センサー16は、室内空気吸込口9と全熱交換器4との間に設けられ、室内の湿度を計測する。
炭酸ガスセンサー20は、室内空気吸込口9と全熱交換器4との間に設けられ、室内空気の炭酸ガス濃度を検知する。本体ケーシング1の内部に炭酸ガスセンサー20を設置することは、制御部14と炭酸ガスセンサー20とを接続する制御線を最短長にできるなど、施工コストを削減するために最適である。なお、炭酸ガスセンサー20を室内空間に設置し、制御線を制御部14に接続して制御するようにしてもよく、この場合は室内空気の炭酸ガス濃度をより正確に検知でき、製品が大きくて重くなるのを防ぐことができる。
制御部14は、本体ケーシング1側面のメンテナンスができる位置に設けられ、設定された換気風量に応じて、または炭酸ガスセンサー20から取得した情報(室内空気の炭酸ガス濃度)に応じて、給気用モータ2aおよび排気用モータ3aの回転を制御して給気用送風機2および排気用送風機3の風量を制御することにより、室内の換気風量を制御する。
ここで、炭酸ガスセンサー20から取得した情報に応じて換気風量を制御する方法について、換気風量を制御できる範囲が「強」、「弱」、「微弱」の3段階からなる場合において説明する。
制御部14は、炭酸ガス濃度から取得した情報が「弱」と「微弱」との間のしきい値以下のときには、換気風量が「微弱」となるように給気用送風機2および排気用送風機3の風量を制御する。また、炭酸ガス濃度から取得した情報が「弱」と「微弱」との間のしきい値を超え、かつ、「強」と「弱」との間のしきい値以下のときには、換気風量が「弱」となるように給気用送風機2および排気用送風機3の風量を制御する。さらに、炭酸ガス濃度から取得した情報が「強」と「弱」との間のしきい値を超えたときには、換気風量が「強」となるように給気用送風機2および排気用送風機3の風量を制御する。
また、制御部14には優先モード設定用のDIPSW14aが設けられている。
次に、本実施の形態に係る空調用換気装置の機能について説明する。
本実施の形態に係る空調用換気装置は、「換気優先」モードおよび「除加湿優先」モードの2つの優先モードを備えている。
「換気優先」モードは、室内の湿度の調整よりも室内の換気風量の調整を優先させるモードであり、「除加湿優先」モードは、室内の換気風量の調整よりも室内の湿度の調整を優先させるモードである。この2つの優先モードは、リモコン15により設定することができるが、制御部14に設けられたDIPSW14aで予め設定することもできる。そのため、リモコン15を備えていない空調用換気装置でもDIPSW14aにより設定することが可能である。なお、優先モードの「除加湿優先」は、本発明の「湿度優先」に相当する。また、DIPSW14aおよびリモコン15は、本発明の「優先モード設定手段」に相当する。また、リモコン15は、本発明の「換気風量設定手段」および「運転モード設定手段」に相当する。
また、「除湿運転」、「加湿運転」、「冷房運転」、「暖房運転」、「除湿運転」の運転モードを備えている。
「除湿運転」は室内の湿度を下げるモードであり、「加湿運転」は室内の湿度を上げるモードであり、「冷房運転」は室内の温度を下げるモードであり、「暖房運転」は室内の温度を上げるモードであり、「送風運転」は室内に空調せずに風を送出するモードである。なお、「送風運転」モード中はサーモON/OFFが行われない、つまり、サーモOFF状態となる。ここで、室外機1台に対して空調用換気装置が1台の構成(つまり1対1)である場合、サーモONとは、空調コイル5と冷媒回路を構成する室外機の圧縮機を動作させることであり、サーモOFFとは、その圧縮機を停止させることである。また、室外機1台に対して空調用換気装置および室内機の総数が複数台の構成(つまり1対複数)である場合において、サーモONとは、LEVなどの膨張弁(図示せず)を開いてその系統に冷媒を循環させることであり、サーモOFFとは、LEVなどの膨張弁(図示せず)を閉じてその系統の冷媒の循環を止めることである。
また、「強」、「弱」、「微弱」の3段階に換気風量が設定可能となっている。さらに換気風量は「自動」に設定が可能であり、「自動」に設定されると炭酸ガス濃度に応じて自動で換気風量制御が行われ、その換気風量制御は「強」、「弱」、「微弱」の範囲で行われる。
なお、空調用換気装置の機能は、上記に限定されるものではない。
図3は、本発明の実施の形態に係る空調用換気装置の風量制御を示すフローチャートである。
以下、本実施の形態に係る空調用換気装置の制御フローについて、図3を用いて説明する。
まず、DIPSW14aまたはリモコン15で優先モードを設定する(S1)。そして、どちらの優先モードが設定されているかを判定する(S2)。「換気優先」モードが設定されていたらS3へ進む。次に、S3では換気風量設定が「自動」であるかどうかを判定する。換気風量設定が「自動」でなければS4へ進み、設定された換気風量に制御する。一方、換気風量設定が「自動」であればS5へ進み、炭酸ガスセンサー20から室内空気の炭酸ガス濃度の情報を取得する。その後、取得した室内空気の炭酸ガス濃度の情報に応じて「強」、「弱」、「微弱」のいずれかに換気風量を制御する(S6)。
一方、「除加湿優先」モードが設定されていたらS7へ進む。次に、S7では換気風量設定が「自動」であるかどうかを判定する。換気風量設定が「自動」でなければS8へ進み、設定された換気風量に制御する。なお、換気風量設定が「微弱」である場合は、「除加湿優先」モードであっても換気風量を「微弱」に切り替えるとともに、強制的にサーモOFFとする。
一方、換気風量設定が「自動」であればS9へ進み、炭酸ガスセンサー20から室内空気の炭酸ガス濃度の情報を取得する。その後、運転モードが「送風」に設定されているかどうかを判定する(S10)。運転モードが「送風」に設定されている場合は、取得した室内空気の炭酸ガス濃度の情報に応じて「強」、「弱」、「微弱」のいずれかに換気風量を制御する(S11)。一方、運転モードが「送風」に設定されていない場合は、取得した室内空気の炭酸ガス濃度の情報に応じて「強」、「弱」のいずれかに換気風量を制御する(S12)。つまり、優先モードが「除加湿優先」かつ換気風量設定が「自動」で、運転モードが「送風」に設定されていない場合は、換気風量制御は「強」および「弱」の範囲で行われる。つまり、「微弱」の範囲は除外される。
ここで、炭酸ガス濃度に応じて換気風量を制御する時、サーモONの状態で「微弱」にしてしまうと、空調コイル5の容量に対して風量が不足することにより低圧異常または高圧異常が発生し、それが原因で空調コイル5と冷媒回路を構成する室外機の圧縮機が停止してしまう可能性がある。
そこで、上記の風量不足による異常停止となるのを防止するために、優先モードが「除加湿優先」かつ換気風量設定が「自動」で、運転モードが「送風」に設定されていない場合は、「微弱」の範囲を除外する。つまり、換気風量を制御する範囲を、風量不足による異常停止とならない範囲に変更する。
運転モードが「送風」に設定されている場合は、その間はサーモON/OFFが行われないが、「送風」以外の場合(例えば「加湿」など)はサーモON/OFFが行われる。そのため、「送風」以外の運転モードでは、換気風量設定を「強」、「弱」、「微弱」の3段階とした場合、「除加湿優先」モード時では室内の湿度の調整を優先するためサーモOFFとなり、加湿能力および除湿能力が低くなる「微弱」まで風量を下げないようにする。そして、炭酸ガス濃度に応じて「強」および「弱」のいずれかに換気風量を制御するようにする。つまり、炭酸ガス濃度からは本来であれば換気風量を「微弱」に切り替えるところを、「弱」に切り替えるようにする。なお、「微弱」を「弱」に切り替えるようにしたがそれに限定されるものではなく、換気風量設定が3段階と2段階の場合でしきい値を変えてもよい。
このようにすることで、強制的にサーモOFFとならないため、加湿能力および除湿能力を下げることなく室内の湿度の調整を適切に行うことができる。
また、「送風」の運転モードでは、その間サーモON/OFFは行われず換気風量を「微弱」に切り替えても問題ないため、「強」、「弱」、「微弱」の3段階で切り替えることで、室内の換気風量の調整を適切に行うことができる。
また、「加湿」または「除湿」運転中にサーモOFFとなった場合も、「強」および「弱」の2段階とする。
一方、「換気優先」モード時では、室内の換気風量の調整を優先するため、炭酸ガス濃度に応じてできるだけ広い範囲で換気風量を切り替える必要がある。そのため、いずれの運転モードにおいても「強」、「弱」、「微弱」の3段階で切り替える。このように、運転モードにかかわらず換気風量を炭酸ガス濃度に応じて3段階で切り替えることで、室内の換気風量の調整を適切に行うことができる。
なお、室内の湿度情報を室内湿度センサー16から取得し、その情報が加湿運転時であれば予め設定された湿度を超えた場合、または除湿運転時であれば予め設定された湿度未満の場合は「換気優先」モードに、それ以外の場合は「除加湿優先」モードに自動で切り替えるようにしてもよいし、室内に人感センサーを設置し、その人感センサーから取得した情報が、人の検知ありの場合は「除加湿優先」モードに、人の検知なしの場合は「換気優先」モードに自動で切り替えるようにしてもよい。
1 本体ケーシング、2 給気用送風機、2a 給気用モータ、3 排気用送風機、3a 排気用モータ、4 全熱交換器、5 空調コイル、6 加湿器、7 外気吸込口、8 給気吹出口、9 室内空気吸込口、10 排気吹出口、11 外気温度センサー、12 外気湿度センサー、14 制御部、14a DIPSW、15 リモコン、16 室内湿度センサー、17 給気風路、18 排気風路、19 除加湿風路、19a 上除加湿風路、19b 下除加湿風路、20 炭酸ガスセンサー、21 発泡樹脂材、22 ドレン皿。

Claims (7)

  1. 外気を室内へ給気するための給気風路、および室内空気を室外へ排気するための排気風路を備えた本体ケーシングと、
    前記給気風路内に設置された給気用送風機と、
    前記排気風路内に設置された排気用送風機と、
    前記給気風路を通過する外気と前記排気風路を通過する室内空気との間で熱交換を行う熱交換器と、
    室内空気から炭酸ガス濃度を検知する炭酸ガスセンサーと、
    少なくとも前記炭酸ガスセンサーから取得した情報に応じて前記給気用送風機および前記排気用送風機の風量を制御して室内の換気風量を制御する制御部と、
    室内の湿度調整を行う湿度調整手段と、
    少なくとも室内の湿度の調整を優先する湿度優先、および室内の換気風量の調整を優先する換気優先の優先モードのうち、いずれか一つを設定する優先モード設定手段と、
    少なくとも強、弱、微弱、および自動の換気風量のうち、いずれか一つを設定する換気風量設定手段と、
    少なくとも送風、および除湿または加湿の運転モードのうち、いずれか一つを設定する運転モード設定手段と、を備え、
    前記制御部は、
    前記優先モード設定手段により前記優先モードが湿度優先に設定された場合、かつ、前記換気風量設定手段により前記換気風量が自動に設定された場合、かつ、前記運転モード設定手段により前記運転モードが前記送風以外に設定された場合に、
    前記換気風量を制御する範囲を変更する
    ことを特徴とする空調用換気装置。
  2. 前記制御部は、
    前記優先モード設定手段により前記優先モードが湿度優先に設定された場合は、
    前記換気風量を制御する範囲を、風量不足による異常停止とならない範囲に変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の空調用換気装置。
  3. 記制御部は、
    前記換気風量設定手段により前記換気風量が自動に設定された場合は、
    前記炭酸ガスセンサーから取得した前記情報に応じて前記換気風量を制御し、
    自動以外に設定された場合は設定された強さに前記換気風量を制御する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の空調用換気装置。
  4. 前記制御部は、
    前記換気風量設定手段により前記換気風量が自動に設定された場合は、
    前記炭酸ガスセンサーから取得した炭酸ガス濃度が、
    弱と微弱との間のしきい値以下のときには微弱となるように前記換気風量を制御し、
    弱と微弱との間のしきい値を超え、かつ、強と弱との間のしきい値以下のときには弱となるように前記換気風量を制御し、
    強と弱との間の切換しきい値を超えたときには強となるように前記換気風量を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の空調用換気装置。
  5. 前記制御部は、
    前記換気風量設定手段により前記換気風量が自動に設定された場合、かつ、前記運転モード設定手段により前記運転モードが前記送風に設定された場合は、
    前記炭酸ガスセンサーから取得した前記情報に応じて強、弱、および微弱のうちいずれか一つに前記換気風量を制御し、
    前記換気風量設定手段により前記換気風量が自動に設定された場合、かつ、前記運転モード設定手段により前記運転モードが前記送風に設定されていない場合は、
    風量不足による異常停止となるのを防止するために、
    前記炭酸ガスセンサーから取得した前記情報に応じて強および弱のうちいずれか一つに前記換気風量を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の空調用換気装置。
  6. 室内の湿度を検知する湿度センサーを備え、
    前記制御部は、
    前記湿度センサーから取得した情報が、
    加湿運転時であれば予め設定された湿度を超えた場合、または除湿運転時であれば予め設定された湿度未満の場合は前記優先モードを換気優先に切り替え、それ以外の場合は湿度優先に切り替える
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の空調用換気装置。
  7. 人を検知する人感センサーを備え、
    前記制御部は、
    前記人感センサーから取得した情報が、
    人の検知ありの場合は前記優先モードを湿度優先に切り替え、それ以外の場合は換気優先に切り替える
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の空調用換気装置。
JP2014049221A 2014-03-12 2014-03-12 空調用換気装置 Active JP6253459B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014049221A JP6253459B2 (ja) 2014-03-12 2014-03-12 空調用換気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014049221A JP6253459B2 (ja) 2014-03-12 2014-03-12 空調用換気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015172472A JP2015172472A (ja) 2015-10-01
JP6253459B2 true JP6253459B2 (ja) 2017-12-27

Family

ID=54259903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014049221A Active JP6253459B2 (ja) 2014-03-12 2014-03-12 空調用換気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6253459B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107726531B (zh) * 2017-11-14 2023-05-09 科林贝思(深圳)科技有限公司 一种热泵新风系统及其控制方法
JP7429835B2 (ja) * 2019-03-26 2024-02-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 調湿機能付き熱交換形換気装置
KR102580994B1 (ko) * 2019-06-05 2023-09-22 주식회사 경동나비엔 실내 공기질 최적화를 위한 제어장치 및 제어방법
WO2020261794A1 (ja) * 2019-06-26 2020-12-30 ダイキン工業株式会社 外気処理装置及び空調システム
JP7237177B2 (ja) * 2019-10-01 2023-03-10 三菱電機株式会社 換気装置および換気制御方法
CN112923440B (zh) * 2021-02-03 2022-12-13 青岛海尔空调电子有限公司 新风空调系统及其在夏季夜间的控制方法
CN112944560A (zh) * 2021-02-05 2021-06-11 青岛海尔空调电子有限公司 新风换气系统及其冬季夜间的换气控制方法、控制装置
CN114738951B (zh) * 2022-03-28 2024-02-20 海尔(深圳)研发有限责任公司 室内空气的调节方法、调节装置和智能家居系统
CN114651729B (zh) * 2022-03-28 2023-05-30 延寿县润和养殖专业合作社 一种养殖棚内空气调节系统及方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61285338A (ja) * 1985-06-11 1986-12-16 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置
JPH0861752A (ja) * 1994-08-18 1996-03-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 換気装置の制御装置
JP3551124B2 (ja) * 2000-04-19 2004-08-04 ダイキン工業株式会社 空気調和装置
JP2006194470A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機
WO2012077201A1 (ja) * 2010-12-08 2012-06-14 三菱電機株式会社 換気空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015172472A (ja) 2015-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6253459B2 (ja) 空調用換気装置
JP6234574B2 (ja) 換気装置
JP6300921B2 (ja) 空調換気装置
CN110023686B (zh) 热交换型换气装置
KR101790696B1 (ko) 바이패스 및 재순환 기능을 겸비한 열교환형 환기장치
JP5535336B2 (ja) 換気空調装置
JP6234575B2 (ja) 換気装置
JP5518812B2 (ja) 空調機能付外調機
KR20170103133A (ko) 환기장치
JP2004354040A (ja) 換気兼用空気調和システム
JP2013113473A (ja) 熱交換換気装置
JP5554431B2 (ja) 空調機能付外調機
WO2018056191A1 (ja) 熱交換形換気装置
KR20180014122A (ko) 환기장치
JP6219107B2 (ja) 空調方法及び当該空調方法において使用する空調システム
JP2007187335A (ja) 空気調和機
JP6675057B2 (ja) 熱交換形換気装置
JP2007078250A (ja) 空気調和機
JP2007071495A (ja) 空気調和機
JP5863619B2 (ja) 空気調和機
JP2658597B2 (ja) 空気調和装置
KR20180035291A (ko) 공기조화 시스템
KR102575089B1 (ko) 공기조화 시스템
JPH0718570B2 (ja) 空気浄化換気空調装置及び該装置の制御方式
KR102613073B1 (ko) 탄소중립 형 ehp-erv 융복합 제어 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171031

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6253459

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250