JPH0861752A - 換気装置の制御装置 - Google Patents

換気装置の制御装置

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JPH0861752A
JPH0861752A JP6193940A JP19394094A JPH0861752A JP H0861752 A JPH0861752 A JP H0861752A JP 6193940 A JP6193940 A JP 6193940A JP 19394094 A JP19394094 A JP 19394094A JP H0861752 A JPH0861752 A JP H0861752A
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ventilation
humidity
path
air
temperature
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JP6193940A
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Takeshi Kimura
猛 木村
Akira Taguchi
章 田口
Ikuo Akamine
育雄 赤嶺
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 除湿と換気との優先度を自動的に決定して、
動作設定と環境とに対応した快適な換気を行う。 【構成】 室外温湿度検知手段21と、室内温湿度検知
手段22と、使用者が室内の温湿度を設定する設定温湿
度入力手段22と、現時点の運転状況を示す換気装置運
転状況記憶手段24と、室外温湿度検知手段21の出力
から算出した室外エンタルピと、室内温湿度検知手段2
2の出力から算出した室内エンタルピと、設定温湿度入
力手段22の設定値により算出した設定エンタルピとの
相関関係に基づく閾値と、現時点の運転状況とにより、
除湿優先モードとするか、または換気優先モードとする
かを決定する優先度判定手段31を備え、換気量を過不
足なく維持しながら除湿運転ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、換気による湿分の侵入
を抑え、室内空気の湿度を制御できる換気装置の制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の換気装置について図面を参
照しながら説明する。図6は従来の換気装置の構成を示
すブロック図である。図において、1は換気装置ユニッ
トボックス、2は換気対象域、3は外気吸入口、4は給
気ダンパ、5は給気経路、6は給気ファン、7は給気
口、8は換気口、9は換気経路、10は換気ダンパ、1
1は換気ファン、12は換気排出口、13は換気バイパ
ス経路、14は換気バイパスダンパ、15は除湿ユニッ
ト、21は室外温湿度検知手段、22は室内温湿度検知
手段、23は設定温湿度入力手段、32は換気風量決定
手段、33は除湿ユニット出力決定手段である。
【0003】上記構成要素の相互関係と動作について説
明する。換気装置ユニットボックス1は換気対象域2の
室内空気を室外空気により換気しながら湿度も制御して
いる。室外空気が外気吸入口3から取り入れられ、給気
ダンパ4、給気経路5、除湿ユニット15を経由して、
給気ファン6により換気対象域2に設けた給気口7に放
出される。また、換気対象域2に設けた換気口8から室
内空気が取り入れられ、換気経路9、換気ダンパ10を
経由して、換気ファン11により換気排出口12から外
部に放出される。このとき、換気バイパス経路13が給
気経路5と換気経路9とを換気バイパスダンパ14を介
して連結しており、換気バイパスダンパ14の偏向量に
応じて、給気の一部が換気経路へ、換気の一部が給気経
路へ流れるので、換気バイパスダンパの偏向量を換気風
量決定手段32により制御して、換気量を制御すること
ができる。また、除湿ユニット15は給気口7へ送る空
気の湿分を除去し、その除湿能力は除湿ユニット出力決
定手段33により制御される。なお、換気風量と湿度と
を室外空気の温湿度と室内空気の温湿度および使用者の
設定する設定温湿度に対応して制御するために、室外温
湿度検知手段21と室内温湿度検知手段22と設定温湿
度入力手段23とを備え、換気風量決定手段と除湿ユニ
ット出力決定手段は前記各検知手段の出力によりそれぞ
れ換気風量と除湿ユニット出力を決定している。
【0004】図7は上記従来の換気装置における制御装
置の構成を示すブロック図である。なお、図6と同じ構
成要素に同一番号を付与している。
【0005】上記構成において、室外温湿度検知手段2
1、室内温湿度検知手段22、設定温湿度入力手段23
から室内エンタルピIi、室外エンタルピI0、設定エン
タルピIsを算出し、その算出結果により換気風量決定
手段32と除湿ユニット出力決定手段33が、それぞれ
換気風量と除湿ユニット出力を以下のように調整する。
室内エンタルピIiと設定エンタルピIsとの差Idi(=
Ii−Is)が大きいほど、換気風量決定手段32はダン
パを再循環用に偏向し除湿を促進させ、除湿ユニット出
力決定手段33が除湿ユニット出力を上げる。また、別
の場合として、前記Idiが小さいほど、または、室外エ
ンタルピI0と設定エンタルピIsとの差Id0(=IS−
I0)が大きいほどダンパを外気導入用に偏向し、除湿
ユニット出力を下げる。
【0006】なお、上記従来例以外に、室内空気の湿度
制御において部屋内部の状態検知に湿度センサを用い、
湿度検知手段、輻射温度検知手段などを組み合わせてP
MVなどの快適方程式より最適湿度を考慮する装置もあ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の換気
装置の湿度制御装置では、湿度調整を主として行う制御
であったため、室内空気を長時間再循環させて除湿を優
先的に行った場合、不足した換気量については考慮され
ておらず、湿度が設定値に到達したのちに標準換気量に
戻るのみの制御であるため、場合によっては居住者が換
気不足を感じて手動で換気量を調節するなどの問題があ
り、とくに気密度の高い住宅などにおいて必ずしも適切
な制御ではなかった。また、除湿と換気とを同時に行っ
た場合、室外エンタルピが非常に高い場合などでは前記
エンタルピ差が一向に縮まらず、長時間にわたって設定
湿度を達成できない場合があった。また、変化しつつあ
る室内空気に対して制御を行うため、一定の値を越えて
から運転するので、機器のピーク負荷が大きくなった
り、過負荷状態が長時間続いたりすることがあった。
【0008】本発明は上記の課題を解決するもので、除
湿優先、換気優先の判定を適切に自動的に行って設定湿
度を素早く達成できるとともに、必要換気量を確保し、
常時快適な空間を維持できる換気装置の湿度制御装置を
提供することを目的とする。
【0009】また、あらかじめ機器の負荷を予測して機
器負荷を軽減しながら快適な室内環境を持続できる換気
装置の湿度制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる本発明
は、給気経路と、前記給気経路上の給気ダンパと、換気
経路と、前記換気経路上の換気ダンパと、前記給気経路
と前記換気経路とをバイパスする換気バイパス経路と、
前記バイパス経路上の換気バイパスダンパより換気およ
び循環経路を形成し、給気の流路上に除湿ユニットを備
えた換気装置において、室外温湿度検知手段と、室内温
湿度検知手段と、使用者が室内の温湿度を設定する温湿
度入力手段と、換気風量および換気運転時間などを記憶
する換気装置運転状況記憶手段と、室外温湿度から算出
される室外空気のエンタルピと室内温湿度から算出され
るエンタルピと設定温湿度から算出される設定空気エン
タルピとの相関関係に基づく閾値および前記換気装置運
転状況記憶手段から得られる換気状態とに基づいて、前
記換気装置の運転を除湿優先モードとする換気優先モー
ドとするか判断する優先度判定手段を備えた換気装置の
制御装置であり、また、請求項3に係わる本発明は、給
気経路と、前記給気経路上の給気ダンパと、換気経路
と、前記換気経路上の換気ダンパと、前記給気経路と前
記換気経路とをバイパスする換気バイパス経路と、前記
バイパス経路上の換気バイパスダンパより換気および循
環経路を形成し、給気の流路上に除湿ユニットを備えた
換気装置において、室外温湿度検知手段と、室内温湿度
検知手段と、使用者が室内の温湿度を設定する温湿度入
力手段と、換気風量および換気運転時間などを記憶する
換気装置運転状況記憶手段と、室内の人体を検出する人
体検出手段と、室外温湿度から算出される室外空気のエ
ンタルピと室内温湿度から算出されるエンタルピと設定
温湿度から算出される設定空気エンタルピとの相関関係
に基づく閾値および前記換気装置運転状況記憶手段から
得られる換気状態とに基づいて、前記換気装置の運転を
除湿優先モードとする換気優先モードとするか判断する
とともに、前記人体検出手段により検出した人体数に応
じて設定空気エンタルピの値および閾値をあらかじめ自
動的に補正するようにした優先度判定手段を備えた換気
装置の制御装置である。
【0011】
【作用】請求項1に係わる本発明において、換気装置運
転状況記憶手段は現時点の運転状況をつねに把握してお
り、室外温湿度検知手段と室内温湿度検知手段とが部屋
内外の空気エンタルピの両方を把握し、優先度判定手段
は、前記室内外のエンタルピと設定温湿度入力手段によ
り与えられた設定値との関係から、現在の運転状況に対
して、除湿優先か換気優先かを自動的に判断して制御す
る。また、請求項3に係わる本発明においては、人体検
知手段により室内の在室者数をも把握し、在室者による
発生湿分による湿度の上昇をあらかじめ予測して、除湿
ユニットの運転または換気量の調整をあらかじめ実行し
て、快適性を向上させるとともに、機器ピーク負荷を低
減する。
【0012】
【実施例】
(実施例1)以下、請求項1に係わる本発明の換気装置
の制御装置の第1の実施例について図面を参照しながら
説明する。図1は本実施例の構成を示すブロック図であ
る。なお、図6に示した従来例と同じ構成要素には同一
番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が従来
例と異なる点は、換気風量や換気時間などを記憶する換
気装置運転状況記憶手段24を備え、室内外の空気のエ
ンタルピと室内で要求されるエンタルピ、換気風量およ
び換気時間を認知し、また、優先度判定手段31を備
え、換気優先モードとするか、または除湿優先モードと
するか、または優先モードを設定しないかを判定し、こ
れらの優先度により換気風量決定手段32と除湿ユニッ
ト出力決定手段を制御することにある。なお、室内温湿
度検知手段22、室外温湿度検知手段23は乾球温度と
湿球温度、または乾球温度と相対湿度センサなどで構成
される。また、換気装置運転状況記憶手段24は設定風
量と運転時間を掛け合わせて換気風量を管理記録するも
のや実際の風量をセンサで測定して換気風量などを管理
するものである。
【0013】図2は本実施例における制御装置の構成を
示すブロック図である。図において、優先度判定手段3
1は、室外温湿度検知手段21、室内温湿度検知手段2
2、設定温湿度検知手段23、換気装置運転状況記憶手
段24からの情報をもとに、換気優先モードとするか、
または、除湿優先モードとするか、または優先モードを
設定しないかを判定する。
【0014】図3は室内エンタルピIiと設定エンタル
ピIs、その差Idi(=Ii−Is)と閾値Siiの関係を
湿り空気線図上で表したもので、エンタルピ差を図上で
表現したものである。
【0015】下記の表1は、室内エンタルピIiと設定
エンタルピIsとの大小関係、すなわちエンタルピ差の
ランクと、その差Idi(=Ii−Is)と除湿優先モード
を判定する閾値の1つSii1および除湿優先モードを解
除する閾値の1つSii0との関係を示している。No.
1の場合は室内エンタルピIiが著しく設定エンタルピ
Isよりも高い場合、No.2の場合はやや高い場合、
No.3の場合は同じかそれ以下である場合を示してい
る。右欄はエンタルピ差のランクが閾値Siiを境界とし
て決められていることを示す。たとえば、室内エンタル
ピIiが設定エンタルピIsより著しく高く、No.1の
ランクと判断されるのは、そのエンタルピ差Idiが閾値
Sii1を越えた場合である。
【0016】
【表1】
【0017】下記の表2は、設定エンタルピIsと室外
エンタルピIoとの大小関係と、その差Ido(=Is−I
o)と除湿優先モードを判定する閾値の1つSio1および
換気優先モードを判定する閾値の1つSio2との関係を
示している。なお、表の意味は表1の説明で示したもの
に準ずる。
【0018】
【表2】
【0019】下記の表3は、実際の換気量Vrと必要換
気量Vnの大小関係と、その差Vd(=Vr−Vn)と換気
優先モードを判定する閾値の1つSv1および換気優先モ
ードを解除する閾値Sv0との関係を示している。なお、
表の意味は表1の説明で示したものに準ずる。
【0020】
【表3】
【0021】以下、優先度判定手段31の動作について
説明する。たとえば、自動換気・除湿のモードが選択さ
れている場合に換気装置を運転すると、室外温湿度検知
手段21、室内温湿度検知手段22、設定温湿度入力手
段23が検知した値をそれぞれエンタルピに変換して室
内エンタルピIi、室外エンタルピIo、設定エンタルピ
Isを算出し、さらに室内エンタルピIiと設定エンタル
ピIsとの差idi、設定エンタルピIoと室外エンタルピ
Ioの差Idoを算出する。
【0022】Idi=Ii−Is Ido=Is−Io また、換気装置運転状況記憶手段24から得られる実際
の換気量Vrと、あらかじめ与えられている必要換気量
Vnとの差Vdnを算出する。
【0023】Vd=Vr−Vn ここで、優先度判定手段31は、これらの数値を上記表
1および表2と参照して、除湿優先モードとするか、換
気優先モードとするかを判定する。たとえば、除湿優先
モードは下記のように定義できる。 <除湿優先モード> 換気優先モードでない場合で、I
di>Sii1(表1のNo.1)、またはIdi>Siio(表
1のNo.2)、かつIdo>Sio1(表2のNo.1)
となってから、Idi≦Siio(表1のNo.3)となる
までの間。上記優先モードの定義に従って、優先度判定
手段31は除湿優先モード、または換気優先モードを判
定し、換気風量決定手段32および除湿ユニット出力決
定手段33を制御する。
【0024】このように、優先度判定手段により室内外
の状況と設定値と運転状況とに応じて自動的に優先モー
ドを判定し、除湿が必要な場合には除湿を優先して素早
く行い、換気量が不足した場合は自動的に換気優先モー
ドに切り替えて室内空気の汚染を防ぐことができる。
【0025】(実施例2)以下、請求項1に係わる本発
明の換気装置の制御装置の第2の実施例について図面を
参照しながら説明する。図4は本実施例の制御装置の構
成を示すブロック図である。なお、実施例1と同じ構成
要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。ま
た、実施例1と同様に、室外温湿度検知手段21、室内
温湿度検知手段22、設定温湿度入力手段23および換
気装置運転状況記憶手段24のそれぞれの出力に基づい
て、優先度判定手段31により優先度を判定する。本実
施例は換気風量決定手段32と除湿ユニット出力決定手
段33の動作に係わるものである。
【0026】優先度判定手段31により換気優先と判定
された場合、換気風量決定手段32は、給気ダンパ4、
換気ダンパ10、換気バイパスダンパ14を直ちに偏向
して換気回路が排気回路になるように設定するととも
に、換気量不足を回復するために、換気風量を増加して
必要換気量に到達するまで維持させる。また、除湿ユニ
ット出力決定手段33は、外気導入による室内エンタル
ピIiが上昇する場合、設定エンタルピIsを越えないよ
うに出力を調整する。
【0027】優先度判定手段31により除湿優先と判定
された場合、換気風量決定手段32は給気ダンパ4、換
気ダンパ10、換気バイパスダンパ14を偏向して換気
回路が再循環回路になるように設定するとともに、除湿
ユニット出力決定手段33は最大出力により除湿を行わ
せる。
【0028】この運転中に優先度判定手段31により除
湿優先モードの解除と判定された場合、すなわち、室内
エンタルピIiが設定エンタルピIsを満たした場合は外
気を導入しながら除湿を行う。このときの制御は従来の
制御を用いて、室内外のエンタルピ差、設定エンタルピ
Isを考慮して、換気風量決定手段32は換気の再循環
量を、除湿ユニット出力決定手段33は除湿ユニットの
出力をそれぞれ調整する。
【0029】また、除湿優先モード中に換気優先モード
の割り込みが発生した場合には、前記換気優先モードの
説明と同じであるが、除湿ユニット出力決定手段33
は、換気優先モードであっても除湿の必要性は変わらな
いため、出力を最大のまま維持させる。また、除湿優先
モード中に発生した換気優先モードの割り込みが終了し
た場合で、除湿優先条件が改善されていない場合はふた
たび換気優先モードとなる。
【0030】以上のように、除湿優先モード、換気優先
モードに対応して動作する換気風量決定手段32と、除
湿ユニット出力決定手段33とを設けることにより、優
先度判定手段31の判断が有効に活用され、室内循環を
快適に維持できる。
【0031】なお、本発明の制御装置を用いた換気装置
は、全熱交換ユニットと接続して、換気装置による空調
効果を最大限に発揮することができ、空調機負荷の低
減、省エネルギー効果を期待できるものである。
【0032】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について図面を参照しながら説明する。図5は本実施例
における制御装置の構成を示すブロック図である。な
お、実施例1および実施例2と同じ構成要素には同一の
番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が実施
例2と異なる点は、人体検知手段25を備えて在室者数
を検出し、優先度判定手段31は湿分の発生源である在
室者に応じて設定エンタルピIsおよび各閾値を自動的
に補正するようにしたことにある。なお、人体検知手段
25は、焦電型赤外線センサや輻射温度センサ、または
影像カメラを用いて室内を監視し、人体検出アルゴリズ
ムにより熱画像や画像処理を行って在室者数を求めるも
のである。
【0033】優先度判定手段31は、人体検知手段25
により在室者を検知した場合、在室者による湿分の発生
を予測し、在室者数に応じて現在の設定エンタルピIs
を小さい側に補正する。また、設定エンタルピIsの低
下による除湿優先モードの頻発を防ぐために、除湿優先
モードの室内空気用の閾値Sii1と室外空気用の閾値Si
o1とを大きい値に補正するとともに、換気優先モードの
閾値Sv1は空気の汚染を考慮して在室者数に応じて小さ
い側に補正する。
【0034】このように、人体を検知して在室者数に応
じて設定エンタルピIsを補正するため、室内エンタル
ピが上昇する以前にエンタルピの低減を開始することが
できる。これは、室内湿度の上昇をあらかじめ防ぐこと
で、在室者の快適性を向上することにつながる。また、
あらかじめ湿度を下げておくため除湿ユニットのピーク
負荷の低減や、機器容量の縮小を図ることができる。ま
た、除湿優先モードの発生頻度は低下し、換気優先モー
ドの発生頻度が増加するため、在室者数の増加があって
も自動運転による適切な室内空気の維持を行うことがで
きる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係わる本発明は、給気経路と、前記給気経路上の給
気ダンパと、換気経路と、前記換気経路上の換気ダンパ
と、前記給気経路と前記換気経路とをバイパスする換気
バイパス経路と、前記バイパス経路上の換気バイパスダ
ンパより換気および循環経路を形成し、給気の流路上に
除湿ユニットを備えた換気装置において、室外温湿度検
知手段と、室内温湿度検知手段と、使用者が室内の温湿
度を設定する温湿度入力手段と、換気風量および換気運
転時間などを記憶する換気装置運転状況記憶手段と、室
外温湿度から算出される室外空気のエンタルピと室内温
湿度から算出されるエンタルピと設定温湿度から算出さ
れる設定空気エンタルピとの相関関係に基づく閾値およ
び前記換気装置運転状況記憶手段から得られる換気状態
とに基づいて、前記換気装置の運転を除湿優先モードと
する換気優先モードとするか判断する優先度判定手段を
備え、また、優先度判定手段により判定される換気優先
モード、除湿優先モードに応じて給気ダンパ、換気ダン
パおよびバイパスダンパの偏向量を制御する換気風量決
定手段と、除湿ユニットの出力決定手段を備えたことに
より、自動的に除湿優先とするか換気優先とするかを判
断して、換気風量や除湿ユニットの出力を調整でき、従
来例では考慮されなかった室内空気の再循環運転時にお
ける換気量不足による不快感を取り除くことができる。
また、請求項3に係わる本発明は、給気経路と、前記給
気経路上の給気ダンパと、換気経路と、前記換気経路上
の換気ダンパと、前記給気経路と前記換気経路とをバイ
パスする換気バイパス経路と、前記バイパス経路上の換
気バイパスダンパより換気および循環経路を形成し、給
気の流路上に除湿ユニットを備えた換気装置において、
室外温湿度検知手段と、室内温湿度検知手段と、使用者
が室内の温湿度を設定する温湿度入力手段と、換気風量
および換気運転時間などを記憶する換気装置運転状況記
憶手段と、室内の人体を検出する人体検出手段と、室外
温湿度から算出される室外空気のエンタルピと室内温湿
度から算出されるエンタルピと設定温湿度から算出され
る設定空気エンタルピとの相関関係に基づく閾値および
前記換気装置運転状況記憶手段から得られる換気状態と
に基づいて、前記換気装置の運転を除湿優先モードとす
る換気優先モードとするか判断するとともに、前記人体
検出手段により検出した人体数に応じて設定空気エンタ
ルピの値および閾値をあらかじめ自動的に補正するよう
にした優先度判定手段を備えたことにより、上記効果の
他に、室内の人体による負荷の上昇を予測して運転を開
始することにより、快適性の維持が容易になるととも
に、除湿ユニットのピーク負荷の低減、機器容量の縮小
が図れ、より小型の除湿ユニットでの対応を可能とす
る。また、在室者に応じた換気優先モードを設定できる
ため、換気不足を起こさない自動運転を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる換気装置の一実施例の構成を示
す模式図
【図2】請求項1に係わる本発明の換気装置の制御装置
の第1の実施例の構成を示すブロック図
【図3】室内エンタルピと設定エンタルピとを示す空気
湿度線図
【図4】請求項1に係わる本発明の換気装置の制御装置
の第2の実施例の構成を示すブロック図
【図5】請求項3に係わる本発明の換気装置の制御装置
の第3の実施例の構成を示すブロック図
【図6】従来の換気装置の構成を示す模式図
【図7】従来の換気装置の制御装置の構成を示すブロッ
ク図
【符号の説明】
4 給気経路 5 給気ダンパ 9 換気経路 10 換気ダンパ 13 換気バイパス経路 14 換気バイパスダンパ 15 除湿ユニット 21 室外温湿度検知手段 22 室内温湿度検知手段 23 設定温湿度入力手段 24 換気装置運転状況記憶手段 25 人体検知手段 31 優先度判定手段 32 換気風量決定手段 33 除湿ユニット出力決定手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給気経路と、前記給気経路上の給気ダン
    パと、換気経路と、前記換気経路上の換気ダンパと、前
    記給気経路と前記換気経路とをバイパスする換気バイパ
    ス経路と、前記バイパス経路上の換気バイパスダンパよ
    り換気および循環経路を形成し、給気の流路上に除湿ユ
    ニットを備えた換気装置において、室外温湿度検知手段
    と、室内温湿度検知手段と、使用者が室内の温湿度を設
    定する温湿度入力手段と、換気風量および換気運転時間
    などを記憶する換気装置運転状況記憶手段と、室外温湿
    度から算出される室外空気のエンタルピと室内温湿度か
    ら算出されるエンタルピと設定温湿度から算出される設
    定空気エンタルピとの相関関係に基づく閾値および前記
    換気装置運転状況記憶手段から得られる換気状態とに基
    づいて、前記換気装置の運転を除湿優先モードとする換
    気優先モードとするか判断する優先度判定手段を備えた
    換気装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 優先度判定手段により判定される換気優
    先モード、除湿優先モードに応じて給気ダンパ、換気ダ
    ンパおよびバイパスダンパの偏向量を制御する換気風量
    決定手段と、除湿ユニットの出力決定手段を備えた請求
    項1記載の換気装置の湿度制御装置。
  3. 【請求項3】 給気経路と、前記給気経路上の給気ダン
    パと、換気経路と、前記換気経路上の換気ダンパと、前
    記給気経路と前記換気経路とをバイパスする換気バイパ
    ス経路と、前記バイパス経路上の換気バイパスダンパよ
    り換気および循環経路を形成し、給気の流路上に除湿ユ
    ニットを備えた換気装置において、室外温湿度検知手段
    と、室内温湿度検知手段と、使用者が室内の温湿度を設
    定する温湿度入力手段と、換気風量および換気運転時間
    などを記憶する換気装置運転状況記憶手段と、室内の人
    体を検出する人体検出手段と、室外温湿度から算出され
    る室外空気のエンタルピと室内温湿度から算出されるエ
    ンタルピと設定温湿度から算出される設定空気エンタル
    ピとの相関関係に基づく閾値および前記換気装置運転状
    況記憶手段から得られる換気状態とに基づいて、前記換
    気装置の運転を除湿優先モードとする換気優先モードと
    するか判断するとともに、前記人体検出手段により検出
    した人体数に応じて設定空気エンタルピの値および閾値
    をあらかじめ自動的に補正するようにした優先度判定手
    段を備えた換気装置の制御装置。
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