JP2008076032A - 低露点室設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用済みの呼気除湿マスクの再生が簡便な低露点室設備を提供する。
【解決手段】低露点室12において作業員16が作業することが予定された低露点室設備であって、作業員16が低露点室12において使用した呼気除湿マスク30を収納可能なボックス34と、低露点室12からの還気の一部を除湿機22の送風機40によって吸引し、該ボックス34内に通風させる還気通風手段とを具備している。ボックス34はスリットなど通気構造の壁面36を介して低露点室12に隣接されている。
【選択図】図1
【解決手段】低露点室12において作業員16が作業することが予定された低露点室設備であって、作業員16が低露点室12において使用した呼気除湿マスク30を収納可能なボックス34と、低露点室12からの還気の一部を除湿機22の送風機40によって吸引し、該ボックス34内に通風させる還気通風手段とを具備している。ボックス34はスリットなど通気構造の壁面36を介して低露点室12に隣接されている。
【選択図】図1
Description
本発明は低露点室設備に係り、特に低露点室内で作業員が作業することが予定された低露点室設備に関する。
リチウム電池や有機ELなどの製造工程では、加工素材が水分と反応することによって、製品の品質、性能が低下する場合がある。したがって、水分を嫌う製造工程では、その作業を露点温度を低くした低露点室で行っている。
図5は一般に採用されている低露点室設備の概略構成図である。低露点室1には露点温度が例えば−60℃程度の低露点空気を天井に配置した吹出口2から供給するとともに、水分を極度に嫌う生産機器3に対しては低露点空気を局所的に直接に供給している。低露点室1内では作業員4などから放出される水分により、環境露点温度が供給した低露点空気の露点温度よりも上昇する。したがって、低露点室1ではこの環境露点温度が例えば−30℃程度以下となるように管理する。すなわち、露点温度が上昇した低露点室1内の空気を還気口5から還気として抜き出し、還気ダクト6を介して除湿機7に送り込む。除湿機7では送り込まれた空気を除湿して、再び露点温度が−60℃程度の低露点空気とした後に、この低露点空気を前記したように給気ダクト8を介して低露点室1内に循環供給する。
なお、生産機器3からの排気は送風機11によって排気ダクト9から外部に排気するとともに、排気量に見合った量の外気を外気ダクト10から除湿機7に取り込む。除湿機7では還気ダクト6からの還気と外気ダクト10から取り込んだ外気との混合気を所定の露点温度となるまで除湿する。
低露点室1における最大の負荷原因は入室した作業員4から放出される水分である。入室した作業員4が多い程、除湿機7の除湿負荷が多くなり、除湿機7の設備コストと運転コストが上昇する。また、除湿機7の除湿能力が不足すると低露点室1の環境露点温度が上がり、製造工程に悪影響を与える。
このため、この種の低露点室設備においては、作業員から放出される水分の対策が重要な課題となっている。特許文献1には除湿フィルタを装備した呼気除湿マスクが開示されている。作業員がこのような呼気除湿マスクを装着することによって、作業員の呼気中の水分を除湿フィルタに取り込ことができ、低露点室に放出される水分量をその分、軽減できる。
特開2002−204921号公報
ところで、特許文献1などに開示された呼気除湿マスクでは内部に装填した除湿フィルタに除湿剤を使用している。除湿剤は一定量の水分を吸着して飽和すると、除湿能力が著しく低下する。したがって、このような呼気除湿マスクでは、除湿剤が飽和する以前に再生して水分の吸着能力を回復させる必要がある。除湿剤の再生方法としては加熱するか、又は乾燥気体に曝すことによって、除湿剤に吸着された水分を脱着する方法が知られている。しかしながら、使用済みの呼気除湿マスクを上記の方法で再生するには、相応の手間を必要とし、低露点室での作業者が多いほど、再生のための手間が多くなるという問題点があった。
本発明の目的は上記従来技術の問題点を改善し、使用済みの呼気除湿マスクの再生が簡便な低露点室設備を提供することにある。
本発明の目的は上記従来技術の問題点を改善し、使用済みの呼気除湿マスクの再生が簡便な低露点室設備を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係る低露点室設備は、低露点室において作業員が作業することが予定された低露点室設備であって、前記作業員が前記低露点室において使用した呼気除湿マスク又は該呼気除湿マスクに装填された除湿フィルタを収納可能なボックスと、該ボックス内に前記低露点室からの還気の一部を通風させる還気通風手段とを具備したことを特徴とする。
上記構成の低露点室設備は、前記ボックスが前記低露点室に通気構造の壁面を介して隣接されたことが望ましい。また、前記ボックスには前記低露点室からの還気の一部を強制的に吸引する通風機が装備されたことが望ましい。
本発明の低露点室設備によれば、低露点室での作業を終了した作業員は装着していた使用済みの呼気除湿マスク又は該呼気除湿マスクに装填された除湿フィルタをボックス内に収納する。ボックスでは還気通風手段によって低露点室からの還気の一部が通風しており、ボックス内に収納した使用済みの呼気除湿マスク又は除湿フィルタは、低露点空気の環境下に曝される。その結果、呼気除湿マスクに装填された除湿フィルタが低露点空気によって再生される。すなわち、除湿フィルタに使用されている除湿剤は作業員の呼気からの水分を吸着しているが、低露点空気に一定時間、曝されると吸着した水分が除湿剤から脱着することによって、除湿剤の水分吸着能力が回復する。
したがって、次に低露点室で作業する作業者は、ボックス内で除湿フィルタが再生された呼気除湿マスクを装着して低露点室に入室することになる。このように、本発明の低露点室設備によれば、低露点室で使用済みの呼気除湿マスクの除湿フィルタをボックス内で簡便に再生することができ、繰り返し使用することができる。
図1は本発明に係る低露点室設備の第1実施形態を示す側面構成図であり、図2は同実施形態の平面構成図である。低露点室12には露点温度が−60℃程度の低露点空気を天井に配置した吹出口14から供給する。低露点室12内では作業員16などから放出される水分により、環境露点温度は供給した低露点空気の露点温度よりも上昇する。したがって、低露点室12ではこの環境露点温度が例えば−30℃程度以下となるように管理する。すなわち、露点温度が上昇した低露点室12内の空気を還気口18から還気として抜き出し、還気ダクト20を介して除湿機22に送り込む。除湿機22では送り込まれた空気を除湿して、露点温度が−60℃程度の低露点空気とした後に、この低露点空気を給気ダクト24を介して低露点室12内に循環供給する。
なお、生産機器などからの排気は送風機25によって排気ダクト26から外部に排気するとともに、排気量に見合った量の外気を外気ダクト28から除湿機22に取り込む。したがって、除湿機22では還気ダクト20からの還気と外気ダクト28から取り込んだ外気との混合気を所定の露点温度となるまで除湿する。
低露点室12における最大の負荷原因は入室した作業員16から放出される水分である。入室した作業員16が多い程、低露点室12の環境露点温度が上がり、内部に配置された製造工程に悪影響を与える。
このため、低露点室12内に入室した作業員16は呼気除湿マスク30を装着する。呼気除湿マスク30には作業員16から吐き出された呼気中の水分を吸着可能な除湿フィルタが装填されている。
このため、低露点室12内に入室した作業員16は呼気除湿マスク30を装着する。呼気除湿マスク30には作業員16から吐き出された呼気中の水分を吸着可能な除湿フィルタが装填されている。
低露点室12には前室32が隣接しており、作業員16は必ず前室32を経由して低露点室12に入出する。前室32には扉付のボックス34が配置されている。このボックス34は低露点室12に隣接しており、ボックス34と低露点室12とを仕切る壁面36はスリットなど通気可能な構造で構成されている。ボックス34は多段の棚板を有しており、これらの棚板上に使用済みの呼気除湿マスク30を複数個、収納することができる。ボックス34の上部には還気サブダクト38の一端が接続しており、還気サブダクト38の他端は還気ダクト20に合流している。
上記構成の低露点室設備において、作業員16は低露点室12に入室する場合には、まず前室32に入り、ボックス34内に収納されている呼気除湿マスク30をボックス34から取り出す。そして、取り出した呼気除湿マスク30を装着した後に低露点室12に入室し、所定の作業を行う。すると、作業員16の呼気中の水分を呼気除湿マスク30に装填した除湿フィルタに取り込ことができ、低露点室12内に放出される水分量をその分、軽減できる。
低露点室12での作業を終了した作業員16は前室32に戻って装着していた呼気除湿マスク30を取り外し、この呼気除湿マスク30をボックス34内に収納した後に、前室32から出る。
除湿機22は送風機40を内蔵しており、この送風機40に還気サブダクト38を介して連通しているボックス34は、送風機40の駆動吸引力によって低露点室12よりも負圧に維持されている。このため、ボックス34と低露点室12とを仕切る通気構造の壁面36を通して、低露点室12からの空気がボックス34内に流入する。このボックス34内に流入した空気は還気の一部として還気サブダクト38から除湿機22内に吸引される。すると、ボックス34内は還気の一部が通風する状態に維持され、ボックス34内に収納した使用済みの呼気除湿マスク30は、低露点空気の環境下に曝される。その結果、呼気除湿マスク30に装填された除湿フィルタが低露点空気によって再生される。すなわち、除湿フィルタに使用されている除湿剤は作業員16の呼気からの水分を吸着しているが、低露点空気に一定時間、曝されると吸着した水分が除湿剤から脱着することによって、除湿剤の水分吸着能力が回復する。
低露点室12で次に作業する作業者16は、ボックス34内で除湿フィルタが再生された呼気除湿マスク30を装着して低露点室12に入室することになる。このように、本実施形態の低露点室設備によれば、低露点室12で使用済みの呼気除湿マスク30を低露点室12に隣接したボックス34内で簡便に再生することができ、繰り返し使用することができる。
図3は本発明に係る低露点室設備の第2実施形態を示す平面構成図である。図3において図2と同一の符号を付した要素は、上記第1実施形態で説明したものと同様の機能を有しており、説明を省略する。また、図3においては図2において図示された吹出口14、除湿機22、給気ダクト24、排気ダクト26などを省略してある。
この第2実施形態ではボックス34Aの扉42が低露点室12側に設けられている。扉42は通気構造とされる。したがって、作業者は低露点室12に入室した際に、ボックス34Aの扉42を開けて取り出した呼気除湿マスク30を装着し、作業に従事する。また、作業終了時には呼気除湿マスク30をボックス34Aの扉42を開けて収納した後に、低露点室12から退出する。
本実施形態によれば、作業者は低露点室12での作業時間が長いため、呼気除湿マスク30に装填された除湿フィルタの除湿能力が低下した時に、室外に出ることなく、低露点室12内で速やかに呼気除湿マスク30を再生済みのものと交換することができる。
図4はボックスの変形例を示す模式側面図である。図4(1)に示したボックス34Bは図1に示したボックス34と同様に低露点室12とを仕切る壁面36が通気構造とされて、多段の棚板44を有しており、これらの棚板44上に使用済みの呼気除湿マスクを収納することができる。また、ボックス34Bの上部には還気サブダクト38の一端が接続している。このボックス34Bは還気サブダクト38との接続口に低露点室12からの還気の一部を強制的に吸引する通風機46を装備している。この通風機46を常時又は必要に応じて一時的に駆動することによって、ボックス34Bにおける還気通風量を増加させ、除湿フィルタに対する再生能力を向上させることができる。
図4(2)に示したボックス34Cも図1に示したボックス34と同様に低露点室12とを仕切る壁面36は通気構造とされて、多段の棚板44を有しており、これらの棚板44上に使用済みの呼気除湿マスクを収納することができる。また、ボックス34Cの上部には還気サブダクト38の一端が接続している。このボックス34Cは棚板44に載置する呼気除湿マスク1個毎に対応して専用の小型通風機48を装備している。呼気除湿マスクの除湿フィルタを再生したい時にのみ、その呼気除湿マスクに対応した専用の小型通風機48を手動又は自動で駆動させる。棚板44に呼気除湿マスクを載置しない場合及び載置してあっても再生済みの場合には、小型通風機の駆動を停止させる。このボックス34Cによれば、個々の呼気除湿マスクに対応してきめの細かい再生管理を行うことができる。
上記各実施形態では、使用済みの呼気除湿マスク全体をボックス内に収納して再生する場合について説明した。しかしながら、呼気除湿マスクに装填する除湿フィルタがカートリッジ式に容易に着脱できる場合には、使用済みの呼気除湿マスクから取り外した除湿フィルタのみをボックスに収納して再生するようにしてもよい。このような方法を採用するとボックスのスペース効率が向上し、ボックスのコンパクト化を図ることができる。
12……低露点室、14……吹出口、16……作業員、18……還気口、20……還気ダクト、22……除湿機、24……給気ダクト、26……排気ダクト、28……外気ダクト、30……呼気除湿マスク、32……前室、34,34A,34B,34C……ボックス、36……壁面、38……還気サブダクト、40……送風機、42……扉、44……棚板、46……通風機、48……小型通風機。
Claims (3)
- 低露点室において作業員が作業することが予定された低露点室設備であって、前記作業員が前記低露点室において使用した呼気除湿マスク又は該呼気除湿マスクに装填された除湿フィルタを収納可能なボックスと、該ボックス内に前記低露点室からの還気の一部を通風させる還気通風手段とを具備したことを特徴とする低露点室設備。
- 前記ボックスが前記低露点室に通気構造の壁面を介して隣接されたことを特徴とする請求項1に記載の低露点室設備。
- 前記ボックスには前記低露点室からの還気の一部を強制的に吸引する通風機が装備されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の低露点室設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (3)
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JP2011190989A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Shin Nippon Air Technol Co Ltd | 低露点室の露点温度の制御方法及び除湿システム |
JP2012052718A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Shin Nippon Air Technol Co Ltd | 局所低露点室の露点温度の制御方法及びその制御システム |
JP2020165629A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 日本スピンドル製造株式会社 | ドライルーム及びその制御方法 |
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