JP5068293B2 - 空気調和装置 - Google Patents
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(a)除湿運転起動時に、前記第1の空間又は前記第2の空間の湿度が第1の所定の湿度を超えて高湿である場合には、前記第2の空気流路の風量を増大して前記水分吸着手段の放出速度を上昇させる急速除湿運転を所定時間行い、
(b)前記急速除湿運転の後、前記第2の空間の絶対湿度又は相対湿度と予め設定された湿度との差が第1の閾値(β)内か否かを判定し、前記第1の閾値(β)内に無い場合には、前記水分吸着手段の吸着速度と放出速度との偏差が小さくなるように、前記第1の空気流路の風量を増大する高効率除湿運転を行い、
(c)前記急速除湿運転の後、前記第2の空間の絶対湿度又は相対湿度と予め設定された湿度との差が、第2の閾値(α)内か否かを判定し、前記第2の閾値(α)内に無い場合には、前記第1の空気流路及び第2の空気流路の風量を増加して前記水分吸着手段の水分移動速度を上昇させる除湿能力増加運転を行うものである。
《装置構成》
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の構成例を立体的に描いた斜視図である。
外気OAは吸込口2aから吸い込まれ、熱交換器20aを経た後、水分吸着手段10にて排気放出経路Bを流れる空気との間で、吸着又は放出による水分交換を行い、送風機30aを経て、給気SAとして室内(第2の空間)側へ給気される。
室内空気RAは吸込口2bから吸い込まれ、除湿時には熱交換器20bを経た後、水分吸着手段10にて外気導入経路Aを流れる空気との間で水分交換を行い、送風機30bを経て、排気EAとして室外(第1の空間)側へ排気される。なお上記説明において、空気経路AとBは室内空気RAと外気OAとの関係、すなわち換気・外気処理について説明しているが、この関係に限定するものではなく、例えば外気OAを温湿度の異なる別の部屋の空気RA2などとしてもよく、換気空調目的に用途が限定されるものではない。
水分吸着手段10の前段に設置される熱交換器20a、20bは、水分吸着手段10に導入される空気の相対湿度を調整し、水分吸着手段10における水分交換能力を高めるために付加されている。水分吸着手段10の水分交換の駆動力は、相対湿度差と水分吸着手段を通過するときの空気流速であり、一般的に水分吸着手段10へ流入する2経路の空気間の相対湿度差が大きい程、水分交換量が大きくなる。なお、空気の相対湿度は、絶対湿度が同一の条件であれば空気温度を上昇させれば相対湿度が低くなり、空気温度を下げれば相対湿度が高くなる性質を持つ。このため水分吸着手段10へ流入する、除湿を行う側の空気の温度を予め下げて相対湿度を大きくし、加湿を行う側の空気温度を予め上昇させて相対湿度を小さくすることで、水分交換能力を大きくすることが可能となる。これにより除湿能力及び加湿能力の双方を大きくすることができる。
図3〜図6を用いて、本実施の形態1の冷房除湿運転モード及び暖房除湿運転モードについて説明する。
また、空気状態を示す「状態1〜状態6」は、図4、図6における丸で囲った数字「1〜6」にそれぞれ対応している。
次に、冷媒回路の冷房除湿運転と暖房加湿運転との運転切替え動作について説明する。
冷房除湿運転と暖房加湿運転の運転切替えは、膨張弁50の開度及び四方弁60の切替動作により行う。
図3における冷房除湿運転では、四方弁60に関して、圧縮機40の吐出側と熱交換器20bとが接続されるように設定する。冷媒回路での冷媒の流れは、まず圧縮機40で圧縮され、高温高圧の気体となった冷媒が熱交換器20bに流入する。熱交換器20bは凝縮器として動作し、高温高圧の気体から液体に相変化する際に熱交換器20bを通過する空気を加熱する。その後、冷媒は膨張弁50を経て減圧され、冷媒は低温低圧の液体になり、熱交換器20aへ流入する。熱交換器20aは蒸発器として動作し、冷媒が液体から気体に相変化する際に熱交換器20aを通過する空気を冷却する。その後、冷媒は圧縮機40に流入して再度、高温高圧の気体となる。
図5における暖房加湿運転では、四方弁60に関して、圧縮機40の吐出側と熱交換器20aとが接続されるように設定する。冷媒回路での冷媒の流れは、まず圧縮機40で圧縮され、高温高圧の気体となった冷媒が熱交換器20aに流入する。熱交換器20aは凝縮器として動作し、高温高圧の気体から液体に相変化する際に熱交換器20aを通過する空気を加熱する。その後、冷媒は膨張弁50を経て減圧され、冷媒は低温低圧の液体になり、熱交換器20bへ流入する。熱交換器20bは蒸発器として動作し、冷媒が液体から気体に相変化する際に熱交換器20bを通過する空気を冷却する。その後、冷媒は圧縮機40に流入して再度、高温高圧の気体となる。
続いて、各運転モードにおける空気側回路の動作について図3〜図6を用いて説明する。
(冷房除湿運転モード)
図3に示す冷房除湿運転において、空気調和装置の外気導入経路Aでは、外気OAより導入された導入空気(状態1)が熱交換器(蒸発器)20aに送り込まれる。ここで導入空気は、熱交換器(蒸発器)20aと熱交換して冷却される(状態2)。このとき、冷却された空気は80〜100%RH程度と相対湿度が高くなるため、水分吸着手段10の吸着剤は水分を吸着しやすくなる。冷却された導入空気が水分吸着手段10における吸着側領域に流入し、吸着剤により水分が吸着・除湿された室内導入空気(状態3)が給気SAとなり、室内に供給される。
図5に示す暖房加湿運転において、空気調和装置の外気導入経路Aでは、外気OAより導入された導入空気(状態1)が熱交換器(凝縮器)20aに送り込まれる。ここで、導入空気は熱交換器(凝縮器)20aと熱交換して加熱される(状態2)。このとき、加熱された空気は5〜25%RH程度と相対湿度が低くなるため、吸着剤は水分を脱着しやすくなる。加熱された導入空気が水分吸着手段10における脱着側領域に流入し、吸着剤により水分が脱着・加湿される。そして、加湿された導入空気(状態3)は、室内導入空気SAとなり、室内へ供給される。
図3及び図5に記載された、装置の制御のために必要なセンサー類の説明をする。
本発明の空気調和装置には、冷媒回路側に、熱交換器20a、20bの配管温度を検出する温度センサー70a、70bと圧縮機40の吐出側に吐出温度検出用の温度センサー70cが設けられている。
本システム構成では、本発明の空気調和装置100を外気処理空気調和装置として利用して、外気を室内へ導入する際の湿度調整を主に行い、これとは別に顕熱処理装置用の空気調和装置(単に顕熱処理装置ともいう)200を併設する。これにより、顕熱処理装置用の空気調和装置200では除湿を行う必要がないため、冷媒の蒸発温度を高める運転が可能となり、圧縮機は高低差圧の少ない低圧縮比の高効率運転を行うことが可能となる。したがって、このような外気処理空気調和装置100と顕熱処理装置用の空気調和装置200とを別置するシステム構成では、空調負荷の大きな割合を占める顕熱負荷を、高効率運転が可能な顕熱処理装置用の空気調和装置200で賄うことが可能となり、空調システム全体の効率を高めることが可能となる。
図8〜図12に記載された水分吸着手段10の水分移動速度の増減による除加湿能力制御方法の説明をする。
水分移動速度は式1で示される式であり、水分吸着手段10を通過する空気風速と相対湿度、水分吸着手段10の水分吸着量が大きく影響することがわかっている。
除湿運転時には風量を変化させることによって標準運転から急速除湿運転、高効率除湿運転、又は除湿能力増加運転に運転状態を変化させることが可能となる。急速除湿運転は、本実施の形態1の空気調和装置が起動したときに除湿能力立ち上がりにかかる時間を短縮することを目的としている。高効率除湿運転は、除湿効率が一番高くすることを目的として二つの風路の風量を変化させている。除湿能力増加運転では、単位時間当たりの除湿量が一番多くなることを目的として風量を変化させている。以下に各運転状態の詳細を示す。
図8に冷房除湿の急速除湿運転動作の例を示す。図8に示すように、室内が高湿、室外が高湿の場合に冷房除湿を行うと、起動直前まで水分吸着手段10は室内外の高湿空気に触れていたために、水分吸着手段10の吸着剤は多くの水分を保持している(式1のQが大きい)。そのため、本来の除湿能力の立ち上がりが遅くなるが、脱着を行う排気放出経路Bの風量を増加することによって(式1のKが増加するため)水分吸着手段が保持している水分を室外に放出する量が増加し、除湿能力の立ち上がりの時間を短縮させることが可能となる。
図9に高効率除湿運転動作の例を示す。図9に示すように、冷房除湿運転時に、水分吸着手段10の水分移動速度が同じ通過風速でも吸着時と脱着時では異なる場合(図9では吸着時の水分移動速度が遅い)では水分移動速度が低速の水分移動量で律速されている。そのため、水分移動速度の遅い空気流路の風量を増加させて(式1のKを増加して)水分移動速度を増加させることによって、律速されていた空気流路の除加湿能力を上昇させることが可能となる。律速されていた空気流路の除加湿能力上昇分は、そのまま除加湿量の増加につながるため、片方の風路の風量を増加するだけで除加湿量の増加ができる。したがって高効率で除湿量を増加させることが可能となる。
図10に除湿能力増加運転動作の例を示す。図10に示すように、冷房除湿運転時に通過風速を両空気流路で増加させることによって高効率運転モードよりもさらに除湿量を増加させることが可能となる。これは水分移動速度が速い風路の除加湿能力が上昇して(式1のKが増加する)、水分移動速度の早い風路での水分移動量が増加するためである。また、両空気流路の風量を増加させ、風量を等しくした場合には室内と室外の圧力差が無くなるため、図9のように室外に比べて室内の圧力が異なる状況になることを防ぐことが可能になる。
加湿運転時には風量を変化させることによって、標準運転から結露防止加湿運転、高効率加湿運転又は加湿能力増加運転に運転状態を変化させることが可能となる。結露防止加湿運転は、本実施の形態1の空気調和装置が起動したときに結露が発生しないように加湿を行うことを目的としている。高効率加湿運転は、加湿効率を一番高くすることを目的として二つの風路の風量を変化させている。加湿能力増加運転では単位時間当たりの加湿量が一番多くなることを目的として風量を変化させている。以下に各運転状態の詳細を示す。
図11に結露防止加湿運転動作の例を示す。図11に示すように、室内が高湿、室外が高湿の場合に暖房加湿を行うと、起動直前まで水分吸着手段10は室内外の高湿空気に触れていたために、水分吸着手段10の吸着剤は多くの水分を保持している(式1のQが大きい)。そのため、本来の加湿能力に加えて水分吸着手段10の初期水分吸着量も加湿に使用することができるため、脱着を行う外気導入経路Aの風量を増加することで加湿量を増加できるほか、排気放出経路Bの風量を減少することによって(式1のKを減少させて水分移動量を抑えることで)外気に放出する水分を減少させ、水分吸着手段に吸着された水分を室内に供給することが可能となる。また、室内空気が低温高湿である場合には起動時に加湿空気が露点以上になると結露が生じてしまうので、室内を暖房しながら加湿を行う場合には、常に加湿空気の相対湿度が外部から設定された目標温湿度から計算した目標相対湿度を維持するように風量を減少して加湿量を制御しながら運転をすることにより、相対湿度を維持したまま加湿を行うことが可能となる。
図12に高効率加湿運転動作の例を示す。図12に示すように、暖房加湿運転時に、水分吸着手段10の水分移動速度が同じ通過風速でも吸着時と脱着時では異なる場合(図12では吸着時の水分移動速度が遅い)では水分移動速度が低速の水分移動量で律速されている。そのため、水分移動速度の遅い空気流路の風量を増加させて(式1のKを増加して)水分移動速度を増加させることによって律速していた空気流路の除加湿能力を上昇させることが可能となる。律速されていた空気流路の除加湿能力上昇分はそのまま除加湿量の増加につながるため、片方の風路の風量を増加するだけで除加湿量の増加ができる。したがって、高効率で加湿量を増加させることが可能となる。
図13に加湿能力増加運転動作の例を示す。図13に示すように、暖房加湿運転時に通過風速を両空気流路で増加させることによって高効率運転モードよりもさらに加湿量を増加させることが可能となる。これは水分移動速度が速い風路の除加湿能力が上昇して(式1のKが増加する)、水分移動速度の早い風路での水分移動量が増加するためである。また、両空気流路の風量を増加させ、風量を等しくした場合には室内と室外の圧力差が無くなるため、図12のように室外に比べて室内の圧力が異なる状況になることを防ぐことが可能になる。
本実施の形態1の空調調和装置(調温調湿装置)を最適に運転するためには、起動後、周囲の温湿度に応じて二つの空気流路の風量を変化させる場合がある。起動時からの冷房除湿時の制御動作の流れを図14に、起動後からの暖房加湿時の制御動作の流れを図15に示し、以下冷房除湿時と暖房加湿時の制御動作について説明する。なお、図14及び図15の制御処理は何れも制御装置95によってなされる。
図14は、本実施の形態1の空気調和装置の起動時から冷房除湿が開始される運転動作の流れを表した図である。
図14の初期状態は冷房除湿運転起動時の状態を想定している。
ST1aでは、起動時の室外相対湿度RHoから水分吸着手段10の吸着量を推定し、急速除湿運転の開始判定を行っている(詳細後述)。ST2aでは、時間T1によって水分吸着手段10の急速除湿運転の終了判定を行っている(詳細後述)。ST3aでは、各風路の風量を変化させて急速除湿運転を行っており、排気放出経路Bの風量を増加させて水分吸着手段10に吸着されている水分を室外に放出している。ST4aでは、除湿能力増加運転の開始判定を行っており(詳細後述)、ST5aでは、高効率除湿運転の開始判定を行っている(詳細後述)。ST6aでは通常運転を行っている。
ST1aの急速除湿運転の開始判定では、本実施の形態1での装置起動時の水分吸着手段10の吸着量から開始判定を行っている。水分吸着手段10に使用されている吸着剤の平衡吸着量は、図16で示されるように空気の相対湿度で決まっている。そのため、装置起動時には室外相対湿度RHoで水分吸着手段10の吸着量が平衡状態にあるため吸着量は温湿度センサー80iの相対湿度RHoで決定し、室外相対湿度閾値RHo_de(例えば60%PH程度に設定)より大きいか否かに基づいて開始判定をする。開始判定で開始と判断されなかった場合には、ST4aで除湿能力増加運転の開始判定を行う。なお、本実施の形態1では、開始判定を温湿度センサーで行ったが、水分吸着手段10の重さ等の他のセンサーによって開始判定してもよく、判定基準となる値を限定しないものとする。
ST2aの急速除湿運転の終了判定では、起動から指定時間T1(水分吸着手段10の回転周期などから決定、例えば10分程度に設定)経過したか否かに基づいて終了判定を行い、経過していればST4aの除湿能力増加運転の開始判定を行う。本実施の形態1では終了判定を指定時間T1としたが、脱着量の変動や、水分吸着手段の重さなどから判定してもよく、判定基準となる値の種類を限定しないものとする。
ST4aの除湿能力増加運転の開始判定では、外部より設定された除湿目標値X_setと現在の室内絶対湿度Xiとの差が運転開始判定値(第2の閾値)αより小さいか否かに基づいて判定を行う。除湿能力増加運転時には、二つの空気流路A、Bの風量を増加することによって通常運転と比較して短時間で除湿目標値に到達することが可能となる。
ST5aの高効率除湿運転の開始判定では、外部から設定された除湿目標値X_setと現在の室内絶対湿度Xiとの差が運転開始判定値(第1の閾値)βより小さいか否かに基づいて判定を行う。高効率除湿運転時には二つの空気流路A、Bの内、水分移動速度が低い流路(図2の吸着剤の場合は外気導入経路A)の風量を増加することによって高効率に除湿量を増加することができ、通常運転と比較して短時間で除湿目標に到達することが可能となる。
図15は、本実施の形態1の空気調和装置の起動時から暖房加湿が開始される運転動作の流れを表した図である。図15の初期状態は暖房加湿運転起動時の状態を想定している。
ST1bでは、起動時の室外絶対湿度RHoから水分吸着手段10の水分吸着量を推定し、結露防止加湿運転の開始判定を行っている(詳細後述)。
ST2bでは、水分吸着手段10の結露防止加湿運転の終了判定を時間T2で行っている(詳細後述)。
ST3bでは、各風路の風量を変化させて結露防止加湿運転を行っており、外気導入経路Aの風量を増加、又は排気放出経路Bの風量を減少させて(又は予め設定されている標準状態にし)、水分吸着手段10に吸着されている水分を効率よく室内に給気することで立ち上がり時の加湿量を増加させている。
ST4bでは、加湿能力増加運転の開始判定を行っており(詳細後述)、ST5bでは、高効率加湿運転の開始判定を行っている(詳細後述)。ST6bでは通常運転を行っている。
ST1bの結露防止加湿運転の開始判定では、本実施の形態1での装置起動時の水分吸着手段10の吸着量から開始判定を行っている。温湿度センサー80iの室外絶対湿度RHoが開始判定値RHo_hu(例えば0.005g/m3)より大きいか否かに基づいて開始判定を行う。判定で開始と判断されなかった場合には、ST4bで加湿能力増加運転の開始判定を行う。なお、本実施の形態1では開始判定をすべて温湿度センサーで行ったが、吸着量の判定では水分吸着手段10の重さ等の他のセンサーによって開始判定してもよく、判定基準となる値の種類を限定しないものとする。
ST2bの急速加湿運転の終了判定では、起動から運転時間T2(水分吸着手段10の回転周期などから決定、例えば10分程度に設定)が経過する、又は加湿目標値(絶対湿度)X_setと室内絶対湿度Xiとの差がなくなると終了し、ST4bの除湿能力増加運転の開始判定を行う。本実施の形態1では終了判定の一つを指定時間としたが、脱着量の変動や、水分吸着手段の重さなどから判定してもよく、判定基準となる値の種類を限定しないものとする。
ST4bの加湿能力増加運転の開始判定では、外部から設定された加湿目標値X_setと現在の室内絶対湿度Xiとの差が運転開始判定値(第4の閾値)γより小さいか否かに基づいて開始判定を行う。加湿能力増加運転時には二つの空気流路A、Bの両方の風量を増加することによって、通常運転と比較して短時間で加湿目標値X_setに到達することが可能となる。
ST5bの高効率加湿運転の開始判定では、外部から設定された加湿目標値X_setと現在の室内絶対湿度Xiとの差が運転開始判定値(第3の閾値)δより小さいか否かに基づいて開始判定を行う。高効率加湿運転時には二つの空気流路の内、水分移動速度が低い流路(吸着剤が図2である場合は排気放出経路B)の風量を増加することによって高効率に加湿量を増加することができ、通常運転と比較して短時間で加湿目標X_setに到達し、かつ加湿能力増加運転時よりも省エネにすることが可能となる。
図17及び図18は、本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の回路構成図であり、上記の実施の形態1の空気調和装置の各風路上流に全熱交換器21を設置した空気調和装置を示している。図17は冷房除湿時の運転動作であり、図18は暖房加湿時の運転動作である。
冷媒回路の動きは本実施の形態1の空気調和装置と同じであるので省略する。全熱交換器21を設置することによって、外気OAと室内空気RAとで全熱交換が可能なため、熱交換器20a、20bを通過前の空気温湿度が除湿経路では温度が低下し、加湿経路では温度が上昇するため、熱交換負荷を低減することが可能になり、冷媒の高低圧の差を小さくすることができる。このため、圧縮機40の入力を減少することが可能となる。また、全熱交換器21の通過時に、外気OAは室内空気RAと全熱交換するために、冷房除湿時には除湿され、暖房加湿時には加湿される。したがって、装置全体での除加湿量を増加することが可能になる。
Claims (8)
- 第1の空間から第2の空間へ向かう空気の流れを形成する第1の空気流路と、
前記第2の空間から前記第1の空間へ向かう空気の流れを形成する第2の空気流路と、
同じ空気流速時には脱着水分移動速度が吸着水分移動速度より速い特性を有し、前記第1の空気流路を流れる空気の水分を吸着し、前記第2の空気流路へ水分を放出する水分吸着手段と、
前記第1の空気流路の前記水分吸着手段の上流側に設けられ、当該第1の空気流路を流れる空気を冷却する冷却手段と、
前記第2の空気流路の前記水分吸着手段の上流側に設けられ、当該第2の空気流路を流れる空気を加熱する加熱手段と、
前記水分吸着手段の吸着速度及び放出速度を調整することにより前記水分吸着手段の除湿能力を制御する制御手段と、
を備え、
(a)除湿運転起動時に、前記第1の空間又は前記第2の空間の湿度が第1の所定の湿度を超えて高湿である場合には、前記第2の空気流路の風量を増大して前記水分吸着手段の放出速度を上昇させる急速除湿運転を所定時間行い、
(b)前記急速除湿運転の後、前記第2の空間の絶対湿度又は相対湿度と予め設定された湿度との差が第1の閾値(β)内か否かを判定し、前記第1の閾値(β)内に無い場合には、前記水分吸着手段の吸着速度と放出速度との偏差が小さくなるように、前記第1の空気流路の風量を増大する高効率除湿運転を行い、
(c)前記急速除湿運転の後、前記第2の空間の絶対湿度又は相対湿度と予め設定された湿度との差が、第2の閾値(α)内か否かを判定し、前記第2の閾値(α)内に無い場合には、前記第1の空気流路及び第2の空気流路の風量を増加して前記水分吸着手段の水分移動速度を上昇させる除湿能力増加運転を行う
ことを特徴とする空気調和装置。 - 前記第1の空間又は前記第2の空間の相対湿度又は絶対湿度を検知する湿度検知手段を備え、
前記制御手段は、
前記湿度検知手段により検知された湿度が前記第1の所定の湿度を越えている場合には、前記急速除湿運転を所定時間行うことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。 - 前記第2の空間の絶対湿度又は相対湿度を検知する湿度検知手段を備え、
前記制御手段は、
前記湿度検知手段により検知された湿度と、予め設定された湿度との差が前記第1の閾値(β)内か否かを判定し、前記第1の閾値(β)内に無い場合には、前記高効率除湿運転を行うことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。 - 前記第2の空間の絶対湿度又は相対湿度を検知する湿度検知手段を備え、
前記制御手段は、
前記湿度検知手段により検知された湿度と、予め設定された湿度との差が、前記第2の閾値(α)内か否かを判定し、前記第2の閾値(α)内に無い場合には、前記除湿能力増加運転を行うことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。 - 前記水分吸着手段は、
通過する空気流速の増加に応じて水分移動速度が大きく増加する領域を有する水分吸着剤を備えていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の空気調和装置。 - 前記水分吸着手段の通過風速は、1〜5m/sの範囲であることを特徴とする請求項5に記載の空気調和装置。
- 前記第1の空間は室外空間であり、前記第2の空間は室内空間である
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の空気調和装置。 - 前記第1の空気流路を流れる空気と前記第2の空気流路を流れる空気との間で全熱交換を行う積層型全熱交換器を
更に備えたことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の空気調和装置。
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