JP2011170136A - 偏光素子及びプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】不要偏光を選択的に吸収することで階調に優れ、高画質の表示を実現することができ、さらに素子構造を簡略化し低コスト化を図ることが可能な偏光素子及びプロジェクターを提供する。
【解決手段】本発明の偏光素子は、基板と、前記基板に配列された複数のグリッド部とを備え、前記グリッド部は、該グリッド部の長手方向に入射光の波長よりも短い周期で交互に配列された凸部及び凹部と、を有し、前記複数のグリッド部の各々の前記凸部の配列周期及びデューティー比は等しく、前記凸部の高さが隣り合う前記グリッド部どうしで異なっていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、偏光素子及びプロジェクターに関するものである。
近年、偏光分離機能を有する光学素子として、ワイヤーグリッド偏光素子が知られている。このワイヤーグリッド偏光素子は、ガラス基板などの透明基板の上にナノスケールのワイヤー部(金属細線)を敷き詰めて形成されてなるものである。ワイヤーグリッド偏光素子は、偏光分離性能が高いことに加え、無機材料から構成されるため、有機材料から構成される偏光素子と比較して耐熱性にも優れるという特徴がある。このため、種々の光学系において、従来の高分子を素材とした偏光分離素子に替えてワイヤーグリッド偏光素子を用いることが検討されている。具体的には、高出力の光源からの光に曝される液晶プロジェクターのライトバルブ用の偏光素子として好適に用いられ、ライトバルブの前後(光入射側、光出射側の少なくとも一方)に配置される。
ところで、ライトバルブの光出射側においては、不要偏光を吸収する機能が求められる。これは、不要偏光がライトバルブの光出射側において反射されると、この反射光が再度ライトバルブに入射してトランジスタの温度上昇を引き起こし、階調を狂わせたり、迷光となって画質を低下させたりするなどの問題が懸念されることによる。
そこで、不要偏光を吸収する機能を備えた吸収型のワイヤーグリッド偏光素子が各種検討されている。例えば、特許文献1では、基板に光反射性を有する第1グレーティング層が形成された偏光素子に光吸収性を有する第2グレーティング層(吸収層)を付加することにより、不要偏光を選択的に吸収している。
一方、特許文献2では、入射する光の波長よりも長いピッチで段差が表面に形成された光透過性基板と、光透過性基板の表面に入射する光の波長よりも短いピッチでストライプ状に配列された光反射体と、を有する偏光素子が提案されている。これにより、不要な偏光成分を正反射させることなく角度をつけて反射させ、迷光の発生を抑制している。
特開2005−37900号公報 特開2006−133275号公報
しかしながら、特許文献1では、偏光素子の形成に加えて吸収層の成膜が必要であり、素子の構造も複雑となるので、製造コストが高くなる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、不要偏光を選択的に吸収することで階調に優れ、高画質の表示を実現することができ、さらに素子構造を簡略化し低コスト化を図ることが可能な偏光素子及びプロジェクターを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の偏光素子は、基板と、前記基板に配列された複数のグリッド部とを備え、前記グリッド部は、該グリッド部の長手方向に入射光の波長よりも短い周期で交互に配列された凸部及び凹部と、を有し、前記複数のグリッド部において、前記凸部の配列周期Pが一定であるとともに前記凸部の配列周期Pと前記凸部の長さLとの比率(D=L/P)が一定であり、前記凸部の高さが隣り合う前記グリッド部どうしで異なっていることを特徴とする。
この構成によれば、金属細線に入射光の波長よりも短い周期で凸部が配列された共鳴格子構造とすることにより、表面プラズモン共鳴(SPR)を発現させ、偏光素子に入射する特定波長の直線偏光TE(不要偏光)を選択的に吸収することができる。具体的には、上述した共鳴格子構造に直線偏光TEが入射すると、エバネッセント光が発生する。このエバネッセント光を用いると、この波数と表面プラズモンの波数とを一致させることができ、表面プラズモンを励起することができる。この表面プラズモンの励起のために入射光のエネルギーが消費されるので、光入射方向への反射を抑制することができる。したがって、不要偏光を選択的に吸収することで階調に優れ、高画質の表示を実現することが可能な偏光素子を提供できる。また、特許文献1のように吸収層を設ける必要がないので、素子構造を簡略化し低コスト化を図ることが可能となる。
また、本発明では各グリッド部における凸部の配列周期及び凸部の配列周期Pと凸部の長さLとの比率(デューティー比:D=L/P)は等しく、凸部の高さが隣り合うグリッド部どうしで異なっていることから、グリッド部ごとに吸収可能な直線偏光TEの波長が異なり、その結果、吸収可能な直線偏光の波長範囲が大幅に拡大することになる。よって、広い波長範囲で反射率を下げることができるので、プロジェクターなどに適用する場合にその設計マージンが拡がり、より利用し易い偏光素子が得られる。
また、前記凸部が第1の高さをなす第1の前記グリッド部と、前記凸部が第2の高さをなす第2の前記グリッド部と、を有するグリッド群が前記基板上に複数設けられ、前記グリッド部の配列方向における前記グリッド群の幅が前記入射光の波長よりも小さいことが好ましい。
この構成によれば、吸収可能な直線偏光の波長範囲を隣り合うグリッド部どうしで異ならせることができる。また、凸部の高さを入射光に応じて設定することが可能となる。また、凸部の高さを予め数種類に決めておくことにより、素子設計が容易になるとともに作製しやすい。
また、同一の前記グリッド部に設けられた前記凸部と前記凹部との長さが等しいことが好ましい。
この構成によれば、同一のグリッド部に設けられた凸部と凹部との長さが等しくなっているため作製しやすい。また、各グリッド部毎に表面プラズモンが励起されやすくなるので、入射光のエネルギーが消費され、光入射方向への反射を十分に抑制することができる。
また、前記凸部の高さが異なる複数種類の前記グリッド部が前記基板上に不規則に配列されていることが好ましい。
この構成によれば、入射光の波長に応じて、凸部の高さが異なる複数種類のグリッド部を基板上に不規則に配列するという設計を適宜行うことにより、良好な光学特性を有する偏光素子とすることができる。
上記の課題を解決するため、本発明の偏光素子は、基板と、前記基板に配列された複数のグリッド部とを備え、前記グリッド部は、該グリッド部の長手方向に入射光の波長よりも短い周期で交互に配列された凸部及び凹部と、を有し、前記複数のグリッド部の各々の前記凸部の配列周期は等しく、前記凸部の配列周期Pと前記凸部の長さLとの比率(デューティー比:D=L/P)が隣り合う前記グリッド部どうしで異なっていることを特徴とする。
この構成によれば、金属細線に入射光の波長よりも短い周期で凸部が配列された共鳴格子構造とすることにより、表面プラズモン共鳴(SPR)を発現させ、偏光素子に入射する特定波長の直線偏光TE(不要偏光)を選択的に吸収することができる。具体的には、上述した共鳴格子構造に直線偏光TEが入射すると、エバネッセント光が発生する。このエバネッセント光を用いると、この波数と表面プラズモンの波数とを一致させることができ、表面プラズモンを励起することができる。この表面プラズモンの励起のために入射光のエネルギーが消費されるので、光入射方向への反射を抑制することができる。したがって、不要偏光を選択的に吸収することで階調に優れ、高画質の表示を実現することが可能な偏光素子を提供できる。また、特許文献1のように吸収層を設ける必要がないので、素子構造を簡略化し低コスト化を図ることが可能となる。
また、本発明では、複数のグリッド部の各々の凸部の配列周期は等しく、前記凸部の配列周期Pと前記凸部の長さLとの比率(D=L/P)が隣り合うグリッド部どうしで異なっていることから、グリッド部ごとに吸収可能な直線偏光TEの波長が異なり、その結果、吸収可能な直線偏光の波長範囲が大幅に拡大することになる。よって、広い波長範囲で反射率を下げることができるので、プロジェクターなどに適用する場合にその設計マージンが拡がり、より利用し易い偏光素子が得られる。
また、前記凹部に対する前記凸部の突出高さが隣り合う前記グリッド部どうしで異なっていることが好ましい。
この構成によれば、吸収可能な直線偏光の波長範囲を隣り合うグリッド部どうしで異ならせることができる。また、凸部の高さを入射光に応じて設定することが可能となる。また、凸部の高さを予め数種類に決めておくことにより、素子設計が容易になるとともに作製しやすい。
また、第1の比率を有する第1の前記グリッド部と、第2の比率を有する第2の前記グリッド部と、を有するグリッド群が前記基板上に複数設けられ、前記グリッド部の配列方向における前記グリッド群の幅が前記入射光の波長よりも小さいことが好ましい。
この構成によれば、吸収可能な直線偏光の波長範囲を隣り合うグリッド部どうしで異ならせることができる。また、グリッド部の上記比率Dを入射光に応じて設定することが可能となる。また、グリッド部の上記比率Dを予め数種類に決めておくことにより、素子設計が容易になるとともに作製しやすい。
また、比率が異なる複数種類の前記グリッド部が前記基板上に不規則に配列されていることが好ましい。
この構成によれば、入射光の波長に応じて、上記比率が異なる複数種類のグリッド部を基板上に不規則に配列するという設計を適宜行うことにより、良好な光学特性を有する偏光素子とすることができる。
また、前記グリッド部、前記凸部及び前記凹部が側面視において矩形形状になっていることが好ましい。
この構成によれば、前記グリッド部、前記凸部及び前記凹部が側面視矩形形状になっているため作製しやすい。具体的には、基板上に金属膜を形成し、レジストパターンをマスクにして反応性イオンエッチング(RIE)による異方性エッチングを行うことで容易に作製できる。したがって、生産効率を向上させて低コスト化を図ることが可能となる。
本発明のプロジェクターは、光を射出する照明光学系と、前記光を変調する液晶ライトバルブと、前記液晶ライトバルブで変調された光が入射する前述した本発明の偏光素子と、前記偏光素子を透過した偏光光を被投射面に投射する投射光学系と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、上述した本発明に係る偏光素子を備えているので、高出力の光源を用いても偏光素子の劣化が抑えられる。そのため、階調に優れ、高画質の表示を実現することができ、低コスト化を図ることが可能なプロジェクターを提供することができる。
第1実施形態における偏光素子の概略構成を示す斜視図である。 (a)偏光素子の概略構成を示す平面図、(b)偏光素子の概略構成を示す部分断面図である。 SPRによる電場増強の機構を示す図である。 偏光素子に入射する光の偏光分離を示す模式図である。 第1実施形態における偏光素子の作製プロセスを示す図である。 第1実施形態の反射特性を示すグラフである。 (a)第2実施形態における偏光素子の概略構成を示す平面図、(b)第2実施形態における偏光素子の概略構成を示す部分断面図である。 第2実施形態の反射特性を示すグラフである。 (a)第3実施形態における偏光素子の概略構成を示す平面図、(b)第3実施形態における偏光素子の概略構成を示す部分断面図である。 第3実施形態の反射特性を示すグラフである。 プロジェクターの一例を示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
なお、以下の説明においてはXYZ座標系を設定し、このXYZ座標系を参照しつつ各部材の位置関係を説明する。この際、水平面内における所定の方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向とY軸方向のそれぞれの直交する方向をZ軸方向とする。
(第1実施形態の偏光素子)
図1は、本発明に係る偏光素子の概略構成を示す斜視図である。図2(a)は、偏光素子の概略構成を示す平面図、図2(b)は、偏光素子の概略構成を示す部分断面図である。
図1において、符号P1は金属細線の周期、符号P2は凸部の周期、符号H1は金属細線の高さ、図2(b)において、符号H2,H3,H4は凸部の高さである。また、金属細線の延在方向をY軸方向とし、金属細線の配列軸をX軸方向としている。
図1及び図2(b)に示すように、偏光素子1は、表面プラズモン共鳴(SPR:Surface Plasmon Resonance)を利用して不要偏光を吸収する構造となっている。この偏光素子1は、基板10上に複数のグリッド部14が配列された構成となっている。なお、SPRの詳細については後述する。
基板10は、例えばガラスや石英など、透光性を有し耐熱性の高い材料が形成材料として用いられる。本実施形態では、基板10としてガラス基板を用いる。
グリッド部14は、基板10の面内に平行な方向(X軸方向)に光の波長よりも短い周期P1で複数配列されていて、基板10の面内に垂直な方向(Z軸方向)から視て互いの延在方向を平行にしたストライプ状(平面視ストライプ状)になっている。
グリッド部14は、基板10上に形成された金属細線11と、該金属細線11上に形成された複数の凸部12と複数の凹部13とを有してなり、これら凸部12及び凹部13が金属細線11の長さ方向に周期的に配列されている。
金属細線11は長手方向(Y軸方向)に光の波長よりも十分長く形成されている。金属細線11、凸部12及び凹部13は、少なくともX軸方向から視て矩形状になっている。
グリッド部14(金属細線11、凸部12)の形成材料としては、例えばアルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、もしくはこれらの合金が用いられる。本実施形態では、金属細線11、凸部12の形成材料としてAlを用いる。
このように、基板10の形成材料としてガラスを用い、金属細線11、凸部12の形成材料としてAlを用いることにより、偏光素子1全体としての耐熱性を高めることができる。
グリッド部14は、例えば周期P1が140nm程度に設定され、高さH1が175nm程度に設定されている。グリッド部14の高さH1とは、基板10の上面10aから凸部12の上面12aまでの距離である。金属細線11の周期P1とは、X軸方向における金属細線11の幅W1と、隣り合う金属細線11の間のスペースの幅W2とを足し合わせたものである。
また、X軸方向における金属細線11の幅W1と、金属細線11間のスペースの幅W2との比率は略1:1に設定されている。
また、グリッド部14の周期に対する凸部12の占める割合、つまり、各グリッド部14における凸部12の配列周期P2と凸部12の長さL1とのデューティー比D(比率:D=L1/P2)は0.5で一定である。
凸部12及び凹部13は、金属細線11の上面11aに、該金属細線11の長手方向(X軸方向)に沿って光の波長よりも短い所定の周期で複数ずつ配列されている。ここでは、同一の金属細線11上に形成された凸部12の長さL1と凹部13の長さL2は互いに等しい長さとなっており、各グリッド部14の金属細線11上に形成された凸部12(凹部13)の、金属細線11の長手方向(Y軸方向)における配列周期P2が500nmに設定されている。
なお、周期P2は、各金属細線11上に形成されたX軸方向における凸部12の長さL1と、隣り合う凸部12の間の凹部13の長さL2とをそれぞれ足し合わせたものである。
これら凸部12及び凹部13は、図2(a),(b)に示すように、側面視矩形形状、平面視矩形形状とされ、所定の高さ及び所定の深さで形成されている。図2(b)に示すように、本実施形態の各グリッド部14は、隣り合うグリッド部14どうしの凸部12の高さ(凹部13の深さ)が一定ではなくそれぞれ異なっている。
具体的には、グリッド部14A上に配列された凸部12A(第1のグリッド部)の高さH2(13Aの深さ)は25nm、グリッド部14B上に配列された凸部12B(第2のグリッド部)の高さH3は50nm、グリッド部14C上に配列された凸部12Cの高さH4は75nmである。なお、各グリッド部14の高さH1は一定とされているので、各凸部12A,12B,12Cの高さH2,H3,H4に応じて金属細線11A,11B,11Cの高さH2’,H3’,H4’もそれぞれ異なり、H2’>H3’>H4’となっている。
本実施形態においては、図2(a),(b)に示すように、凸部12の高さが互いに異なる3本のグリッド部14A,14B,14Cによってグリッド群G1が構成されている。グリッド部14A,14B,14Cの配列方向におけるグリッド群G1の幅W3(グリッド部14Bを挟んでその両側に配置されたグリッド部14Aとグリッド部14Cとの幅方向外側の側部同士の間隔)は、入射光の波長よりも小さい幅に設定されている。
本実施形態の偏光素子1は、このようなグリッド群G1が基板10上に複数設けられることで構成されている。複数のグリッド群G1どうしの間隔は、金属細線11間のスペースの幅W2(図1)に等しい。
このように、各グリッド部14の高さをH1に設定し、隣り合うグリッド部14における凸部12A,12B,12Cの高さH2,H3,H4(凹部13A,13B,13Cの深さ)をそれぞれ異ならせることにより、SPRを発現させるための素子構造とすることができる。
本実施形態では、凸部12の高さが小さいグリッド部14Aから順にグリッド部14B,グリッド部14CとY方向に配置されているが、隣り合うグリッド部14の凸部12及び凹部13どうしの高さが異なっていれば、凸部12の高さ順に配置されていなくてもよい。
ここで、図3を用いてSPRについて説明する。図3は、SPRによる電場増強の機構を示す図である。図3に示すように、金属(誘電率Eb)と例えば空気等の誘電体(誘電率Ea)と間の界面を考える。
金属内部には自由電子が存在しており、誘電体側から金属表面に光が入射すると、ある条件下で自由電子の疎密波(表面プラズモン)を励起することができる。この条件下では、金属表面に入射する光のエネルギーは表面プラズモンの励起に消費される。その結果、金属表面で反射する光のエネルギーは低下する。
空気中を伝播する光を平坦な金属表面に入射させた場合、表面プラズモンを励起することができない。これは、いずれの入射角であっても、入射光が持つ界面方向の波数が、表面プラズモンの波数以下となり、一致しないためである。表面プラズモンを励起するためには金属表面に回折格子を用いる手法が知られている。具体的には、回折格子に光を入射させた場合、発生するエバネッセント波の波数は、入射光の波数に、回折格子の波数が加わるため、表面プラズモンの波数以上にできるためである。なお、表面プラズモンは界面方向における電子の疎密波である。したがって、表面プラズモンを励起することができるのは、回折格子に対して直交する偏光成分のみである。
図4は、偏光素子1に入射する光の偏光分離を示す模式図である。図4(a)は、偏光素子1に金属細線11の長手方向と直交する方向に振動する直線偏光TM(Transverse Magnetic)が入射する場合を示している。図4(b)は、偏光素子1に金属細線11の長手方向に振動する直線偏光TE(Transverse Electric)が入射する場合を示している。
図4(a)に示すように、偏光素子1への入射光20は、各金属細線11の長手方向(Y軸方向)と直交する偏光軸を有する成分s(TM偏光成分)を有している。すると、入射光20の偏光軸sは共鳴格子に対して平行になる。具体的には、入射光20の偏光軸sは、グリッド部14の配列方向(X軸方向)に対して平行になる。
このため、上述した原理によりエバネッセント波が発生せず、表面プラズモンを励起することができない。
したがって、偏光素子1に直線偏光TMが入射する場合は、表面プラズモン共鳴は発現しない。つまり、偏光素子1は、入射光20に対して偏光分離機能のみがはたらく。このため、入射光20のほとんどは偏光素子1を透過することになる。
図4(b)に示すように、偏光素子1への入射光30は、各金属細線11の長手方向(Y軸方向)と平行な偏光軸を有する成分p(TE偏光成分)を有している。すると、入射光30の偏光軸pは共鳴格子に対して直交する。具体的には、入射光30の偏光軸pは、グリッド部14の配列方向(X軸方向)に対して直交する。このため、上述した原理により、表面プラズモン40を励起することができる。
したがって、偏光素子1に直線偏光TEが入射する場合は、表面プラズモン共鳴が発現する。このため、入射光30のエネルギーは表面プラズモン40の励起に費やされる。本来、偏光軸pを有する入射光30に対して偏光分離機能がはたらき、入射光30のほとんどは反射されるが、本発明の構造では表面プラズモン40の励起のために入射光30のエネルギーが消費される。これにより、反射光が減少することになる。つまり、表面プラズモン共鳴(SPR)を発現させることで、偏光素子1に入射する直線偏光TEを選択的に吸収することができる。
本発明では、上述したように、基板10の上面に金属細線11を形成し、凸部12を金属細線11の上面11aに金属細線11の長手方向に光の波長よりも短い周期P2で形成するとともに、各グリッド部14のデューティー比D及び凸部12の配列周期P2を等しくし、且つ、隣り合うグリッド部14の高さを異ならせることにより、SPRを発現させる構造になっている。これにより、特許文献1のように吸収層を設けることなく、直線偏光TE(不要偏光)を選択的に吸収することが可能になっている。また、グリッド部14ごとに吸収可能な直線偏光TEの波長を異ならせることができるので、吸収可能な直線偏光の波長範囲が大幅に拡大することになる。よって、広い波長範囲で反射率を下げることができる。
図5は、偏光素子の作製プロセスを示す図である。先ず、ガラス基板100の上にAl膜110を蒸着やスパッタ等の方法で形成する。次に、Al膜110の上にレジストをスピンコート等の方法で塗布し、2光束干渉露光等の方法でレジストパターン120を形成する(図5(a)参照)。このとき、レジストパターン120は周期Pa(金属細線の周期に相当)が140nm程度になるように形成する。なお、レジストパターン120の形成方法としてはこれに限らない。例えば、ナノインプリント等の転写を用いることもできる。
次に、レジストパターン120をマスクとして、塩素系のガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)を行う。これによりAl膜110をガラス基板100の上面が露出するまで異方性エッチングする。その後、レジストパターン120を除去することにより金属細線111を形成する(図5(b)参照)。
次に、金属細線111が形成されたガラス基板100の上にレジスト130をスピンコート等の方法で塗布する(図5(c)参照)。次に、フォトレジスト等の方法により、周期P2(凸部の周期に相当)が500nm程度のレジストパターン131を形成する(図5(d)参照)。
次に、このレジストパターン131をマスクにして、RIEにより金属細線111の露出した部分を選択的にエッチングする。金属細線111のエッチング量はエッチング時間によって制御し、隣り合う金属細線11ごとにエッチング量を選択的に異ならせる。その後、レジストパターン131を除去することで、レジストパターン131によって覆われていた部分に凸部12A,12B,12Cが形成され、エッチングされた部分に凹部13A,13B,13Cが形成される(図5(e)参照)。以上の工程により、本発明に係る偏光素子1が製造できる。
本発明の偏光素子1によれば、金属細線11の上面11aに入射光の波長よりも短い周期P2で凸部12及び凹部13が配列され、金属細線11の長手方向における凸部12の高さ(凹部13の深さ)が隣り合うグリッド部14どうしで異なる共鳴格子構造とすることにより、表面プラズモン共鳴(SPR)を発現させ、偏光素子1に入射する特定波長の直線偏光TE(不要偏光)を選択的に吸収することができるとともに、吸収可能な偏光の波長の範囲を広げることが可能となる。
具体的には、本実施形態の偏光素子1の反射率曲線は図6に概略を示すような形状となる。図6に本実施形態の偏光素子の反射特性を示す。同図において、横軸は入射光の波長、縦軸はTE光に対する反射率(Rc)である。
図6には、凸部の配列周期P2が500nmであり、凸部の高さが互いに異なる3種類の共鳴格子(高さH2;25nm、高さH3:50nm、高さH4:75nm)におけるそれぞれの反射特性が示されている。
凸部の高さH2〜H4の異なる各共鳴格子それぞれにおいて、TE光に対する反射率(Rc)が所定の波長付近で大きな反射率の低下が認められる。これら反射率の低下は、表面プラズモンの励起に入射光のエネルギーが費やされたことにより生じたものと考えられる。
また、図6より、凸部の高さによってTE光に対する反射率(Rc)が基準値(一点鎖線で示す)よりも低下する帯域が異なっていることがわかる。つまり、凸部の高さに応じて共鳴波長の帯域が変化している。
凸部の高さH3が50nm、凸部の配列周期P2が500nmの共鳴格子における反射特性の曲線Oを基準とすると、凸部の高さH2が25nmと小さくなると共鳴波長の帯域も短波長側にシフトし、凸部の高さH4が75nmと大きくなると共鳴波長の帯域が長波長側にシフトする。
よって、これら凸部の高さを互いに異ならせた3本のグリッド部を混在させた偏光素子は、図6中の実線Aで示す反射特性となり、単一の配列周期のグリッド部を備えた偏光素子の反射帯域(1)に比べると、短波長から長波長まで広い範囲の帯域(2)の周波数の反射光を吸収することが可能である。
これにより、共鳴波長は、共鳴格子の凸部の高さによって変化するものと考えられる。
上述した本実施形態の共鳴格子構造に直線偏光TEが入射すると、エバネッセント光が発生する。このエバネッセント光を用いると、この波数と表面プラズモンの波数とを一致させることができ、表面プラズモンを励起することができる。この表面プラズモンの励起のために入射光のエネルギーが消費されるので、光入射方向への反射を抑制することができる。
また、本実施形態では各グリッド部における凸部12の配列周期P2及び凸部12の配列周期P2と凸部12の長さL1との比率(デューティー比:D=L1/P2)は等しく、凸部12の高さが隣り合うグリッド部14どうしで異なっていることから、グリッド部114ごとに吸収可能な直線偏光TEの波長が異なり、その結果、吸収可能な直線偏光の波長範囲が大幅に拡大することになる。よって、広い波長範囲で反射率を下げることができるので、プロジェクターなどに適用する場合にその設計マージンが拡がり、より利用し易い偏光素子1が得られる。
したがって、不要偏光を選択的に吸収することで階調に優れ、高画質の表示を実現することが可能な偏光素子1が提供できる。また、特許文献1のように吸収層を設ける必要がないので、素子構造を簡略化し低コスト化を図ることが可能となる。
また、この構成によれば、金属細線11、凸部12が側面視矩形形状になっているため作製しやすい。具体的には、基板上に金属膜を形成し、レジストパターンをマスクにしてRIEによる異方性エッチングを行うことで容易に作製できる。したがって、生産効率を向上させて低コスト化を図ることが可能となる。
また、本実施形態では、金属細線11上に形成された凸部12の高さが隣り合うグリッド部14同士で異なっているので、グリッド部14ごとに吸収可能な直線偏光TEの波長が異なり、その結果、吸収可能な直線偏光の波長範囲が大幅に拡大することになる。よって、広い波長範囲で反射率を下げることができるので、後述するプロジェクターに適用する場合にその設計マージンが拡がり、より利用し易い偏光素子1が得られる。
また、図1及び図2に示したように、凸部12の高さが異なる3種類のグリッド部14を1グループとしグリッド群G1として配列させることにより、素子設計が容易になるとともに作製しやすい。なお、凸部12の高さが異なる2種類のグリッド部14を1グループとしてもいいし、凸部12の高さが異なる4種類以上のグリッド部14を1グループとしてもよい。
また、本実施形態では、金属細線11の上面11aに凸部12及び凹部13が配列されている例を示したが、これに限らない。例えば、金属細線11の側面など金属細線11の少なくとも一面に凸部12及び凹部13が配列されていてもよい。このような構成であっても、表面プラズモンを励起することができる。
また、本実施形態では、凸部12の高さ順にグリッド部14が配列されているが、隣り合うグリッド部14の凸部12どうしの高さが異なっていれば、凸部12の高さ順に配置されていなくてもよい。例えば、凸部12の高さが異なる複数種類のグリッド部14が基板10上に不規則に配列されていてもよい。
また、本実施形態では、グリッド部14(金属細線11)の幅W1と、グリッド部14(金属細線11)間のスペースの幅W2との比率が略1:1に設定されている構造を示したが、これに限らない。例えば、グリッド部14(金属細線11)の幅W1とグリッド部14(金属細線11)との比率が異なるように設定されていてもよい。
(第2実施形態の偏光素子)
次に、第2実施形態の偏光素子について述べる。図7(a)は、第2実施形態における偏光素子の概略構成を示す平面図、図7(b)は、第2実施形態における偏光素子の概略構成を示す部分断面図である。
先の実施形態では、凸部の高さが隣り合うグリッド部同士で異なる構成を示したが、本実施形態では、各グリッド部の凸部の高さが一定とされ、隣り合うグリッド部のデューティー比が異なった構成とされている。
図7(a)に示すように、本実施形態の偏光素子2は、基板10と、基板10上にストライプ状に配列された複数のグリッド部24とを有してなり、これら複数のグリッド部24が入射する光の波長よりも短い周期P1で配列されている。
各グリッド部24のX方向への配列周期P1は140nmであり、上記実施形態と同様にグリッド部24(金属細線21)の幅W1と、グリッド部24(金属細線21)間のスペースの幅W2との比率は略1:1に設定されている。
各グリッド部24は、金属細線21と、該金属細線21上に複数配列された凸部22と凹部23とからなる。金属細線21の高さH5(基板10の上面10aから金属細線21の上面21aまでの高さ)は150nm、金属細線21上に配列された凸部22の高さH6は25nmとされており、各グリッド部24間で等しい。
本実施形態においては、各グリッド部24に形成されるデューティー比Dが隣り合うグリッド部24どうしで異なっている。具体的には、各グリッド部24に形成されるデューティー比Dが互いに異なる3本のグリッド部24A,24B,24Cによってグリッド群G2が構成されている。3本のグリッド部24のうち、グリッド部24Aのデューティー比Dは0.5、グリッド部24Bのデューティー比Dは0.6、グリッド部24Cのデューティー比Dは0.7となっている。
本実施形態の偏光素子2は、このようなグリッド群G2が基板10上に複数設けられることで構成されている。複数のグリッド群G2どうしの間隔は、金属細線21間のスペースの幅W2に等しい。
また、各グリッド部24における凸部22の周期P2は500nmに設定されている。
本実施形態では、隣り合うグリッド部24の凸部22の長さが互いに異なる。各グリッド部24A,24B,24Cの凸部22A,22B,22Cの長さをそれぞれL1a,L1b,L1cとすると、これらの関係はL1a<L1b<L1cとなっている。一方、各グリッド部24A,24B,24Cの凹部23A,23B,23Cの長さをそれぞれL2a,L2b,L2cとすると、これらの関係はL2a>L2b>L2cとなっている。
各グリッド部24における凸部22の一端側(凸部22の長さ方向における一端側)はグリッド部24の配列方向(X方向)から視て図7(a)中の矢印Tで示す位置において一致している。
なお、本実施形態は、各グリッド部24A,24B,24Cが凸部22A,22B,22Cの長さ順に配列されているが、これに限らず、隣り合うグリッド部24どうしのデューティー比Dが異なっていればよい。
なお、本実施形態では、デューティー比Dが互いに異なる3本のグリッド部24によってグリッド群G2を構成しているが、デューティー比Dが互いに異なる2本のグリッド部24によってグリッド群を構成してもよいし、デューティー比Dが互いに異なる4本以上のグリッド部24によってグリッド群G2を構成しても良い。
この構成によれば、デューティー比Dが隣り合うグリッド部24どうしで異なる構成とされている。入射光の波長によって隣り合うグリッド部24のデューティー比Dを異ならせることによって、表面プラズモン共鳴(SPR)を発現させ、偏光素子2に入射する特定波長の直線偏光TE(不要偏光)を選択的に吸収することができるとともに、吸収可能な偏光の波長の範囲を広げることが可能となる。
具体的には、本実施形態の偏光素子2の反射率曲線は図8に概略を示すような形状となる。図8に本実施形態の偏光素子の反射特性を示す。同図において、横軸は入射光の波長、縦軸はTE光に対する反射率(Rc)である。
図8には、共鳴格子の各グリッド部の凸部の配列周期P2が500nmであり、各グリッド部のデューティー比が互いに異なる3種類の共鳴格子(第1グリッド部のデューティー比D2:0.5、第2グリッド部のデューティー比D3:0.6、第3グリッド部のデューティー比D4:0.7)におけるそれぞれの反射特性を示している。
図8より、本実施例においても、デューティー比によってTE光に対する反射率(Rc)が最も低下する帯域が異なっていることがわかる。つまり、デューティー比に応じて共鳴波長の帯域が変化している。
凸部の配列周期P2が500nm、デューティー比D3が0.6の共鳴格子における反射特性の曲線Qを基準とすると、デューティー比D2が0.5になると共鳴波長の帯域も短波長側にシフトし、デューティー比D4が0.7になると共鳴波長の帯域が長波長側にシフトする。
よって、デューティー比が異なる3本のグリッド部を混在させた偏光素子は、図8中の実線Bで示す反射特性となり、単一のデューティー比のグリッド部を備えた偏光素子の反射帯域(1)に比べると、短波長から長波長まで広い範囲の帯域(2)の周波数の反射光を吸収することが可能である。
これにより、共鳴波長は、共鳴格子のデューティー比によって変化するものと考えられる。
(第3実施形態の偏光素子)
次に、第3実施形態の偏光素子について述べる。図9(a)は、第3実施形態における偏光素子の概略構成を示す平面図、図9(b)は、第3実施形態における偏光素子の概略構成を示す部分断面図である。
先の第2実施形態では、デューティー比Dが隣り合うグリッド部同士で異なる構成を示したが、本実施形態では、デューティー比Dだけでなく凸部の高さもが隣り合うグリッド部どうしで異なった構成とされている。
本実施形態の偏光素子3の基本構成は第2実施形態と略同様であるため適宜説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
本実施形態の偏光素子3は、図9(a)に示すように、基板10上に、入射する光の波長よりも短い周期でストライプ状に配列された複数のグリッド部34が設けられている。
各構成条件を下記に示す。
・各グリッド部34のX方向への配列周期P1:140nm
・グリッド部34(金属細線11)の幅W1=グリッド部24(金属細線11)間のスペースの幅W2
・グリッド部34の配列周期P2:500nm
・グリッド部34の高さH1:175nm
本実施形態においては、図9(a),(b)に示すように、各グリッド部34に形成されるデューティー比D及び凸部32の高さが隣り合うグリッド部34どうしで異なっている。
表1に、各グリッド部34A,34B,34Cのデューティー比Dと凸部32A,32B,32Cの高さを示す。
Figure 2011170136
表1に示すように、グリッド群G3を構成する3本のグリッド部34のうち、グリッド部34A(第1のグリッド部)のデューティー比D2(第1の比率)が0.5、グリッド部34B(第2のグリッド部)のデューティー比D3(第2の比率)が0.6、グリッド部34Cのデューティー比D4が0.7となっている。
また、グリッド部34Aの凸部32Aの高さH7は25nm、グリッド部34Bの凸部32Bの高さH8は50nm、グリッド部34Cの凸部32Cの高さH9は75nmとなっている。
なお、各グリッド部32A、32B,32Cの凸部32A、32B,32Cの長さL1a,L1b,L1cの関係がL1a<L1b<L1cとなっている一方、各凹部33A、33B,33Cの長さL2a,L2b,L2cの関係はL2a>L2b>L2cとなっている。
このように、デューティー比Dと凸部の高さHを隣り合うグリッド部34同士で異ならせる構成にすることで、表面プラズモン共鳴(SPR)を発現させ、偏光素子2に入射する特定波長の直線偏光TE(不要偏光)を選択的に吸収することができるとともに、吸収可能な偏光の波長の範囲を広げることが可能となる。
具体的には、本実施形態の偏光素子3の反射率曲線は図10に概略を示すような形状となる。図10に本実施形態の偏光素子の反射特性を示す。同図において、横軸は入射光の波長、縦軸はTE光に対する反射率(Rc)である。
図10には、共鳴格子の各グリッド部の凸部の配列周期P2が500nmであり、各グリッド部の凸部の高さ(H7:25nm、H8:50nm、H9:75nm)及びデューティー比(D2:0.5、D3:0.6、D4:0.7)が互いに異なる3種類の共鳴格子におけるそれぞれの反射特性を示している。
図10より、本実施例においても、凸部の高さ及びデューティ比によってTE光に対する反射率(Rc)が最も低下する帯域が異なっていることがわかる。つまり、凸部の突出高さ及びデューティー比に応じて共鳴波長の帯域が変化している。
凸部の配列周期P2が500nm、高さH8が50nm及びデューティ比D3が0.6の共鳴格子における反射特性の曲線Uを基準とすると、凸部の高さが25nmと低くなると共にデューティー比が0.5と低くなると共鳴波長の帯域も短波長側にシフトし、凸部の高さが75nmと高くなると共にデューティー比が0.7と高くなると共鳴波長の帯域が長波長側にシフトする。
よって、凸部の高さ及びデューティー比が異なる3本のグリッド部を混在させた偏光素子は、図10中の実線Cで示す反射特性となり、凸部の高さ及びデューティー比が一定とされたグリッド部のみを備えた偏光素子の反射帯域(1)に比べると、短波長から長波長まで広い範囲の帯域(2)の周波数の反射光を吸収することが可能である。
これにより、共鳴波長は、共鳴格子の凸部の高さによって変化するものと考えられる。
なお、比率が異なる複数種類のグリッド部が基板10上に不規則に配列されていてもよい。
(プロジェクター)
図11は、本発明に係る偏光素子を備えたプロジェクターの一例を示す模式図である。
図11に示すように、プロジェクター800は、光源810、ダイクロイックミラー813、814、反射ミラー815、816、817、入射レンズ818、リレーレンズ819、射出レンズ820、光変調部822、823、824、クロスダイクロイックプリズム825、投射レンズ826、を有している。
光源810は、メタルハライド等のランプ811とランプの光を反射するリフレクタ812とからなる。なお、光源810としては、メタルハライド以外にも超高圧水銀ランプ、フラッシュ水銀ランプ、高圧水銀ランプ、Deep UVランプ、キセノンランプ、キセノンフラッシュランプ等を用いることも可能である。
ダイクロイックミラー813は、光源810からの白色光に含まれる赤色光を透過させるとともに、青色光と緑色光とを反射する。透過した赤色光は反射ミラー817で反射されて、赤色光用の光変調部822に入射される。また、ダイクロイックミラー813で反射された青色光と緑色光のうち、緑色光は、ダイクロイックミラー814によって反射され、緑色光用光変調部823に入射される。青色光は、ダイクロイックミラー814を透過し、長い光路による光損失を防ぐために設けられた入射レンズ818、リレーレンズ819及び射出レンズ820を含むリレー光学系821を介して、青色光が光変調部824に入射される。
光変調部822〜824は、液晶ライトバルブ830を挟んで両側に、入射側偏光素子840と射出側偏光素子部850と、が配置されている。入射側偏光素子840と射出側偏光素子部850とは、互いの透過軸が直交して(クロスニコル配置)配置されている。
入射側偏光素子840は反射型の偏光素子であり、透過軸と直交する振動方向の光を反射させる。
一方、射出側偏光素子部850は、第1偏光素子(プリ偏光板、プリポラライザー)852と、第2偏光素子854と、を有している。第1偏光素子852には、耐熱性が高い、上述した本発明の偏光素子を用いる。また、第2偏光素子854は、有機材料を形成材料とする偏光素子である。射出側偏光素子部850は、いずれも吸収型の偏光素子であり、偏光素子852,854が協働して光を吸収している。
一般に、有機材料で形成される吸収型の偏光素子は、熱により劣化しやすいことから、高い輝度が必要な大出力のプロジェクターの偏光手段として用いる事が困難である。しかし、本発明のプロジェクター800では、第2偏光素子854と液晶ライトバルブ830との間に、耐熱性の高い無機材料で形成された第1偏光素子852を配置しており、偏光素子852,854が協働して光を吸収している。そのため、有機材料で形成される第2偏光素子854の劣化が抑えられる。
また、各第1偏光素子852は、光変調部822〜824で変調する光を効率的に透過すべく、光変調部822〜824で変調する光の波長に対応して第1偏光素子852が有する金属細線の上面の凸部の高さを変更している。したがって、効率的な光利用が可能となっている。
各光変調部822〜824により変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム825に入射する。このクロスダイクロイックプリズム825は4つの直角プリズムを貼り合わせたものであり、その界面には赤光を反射する誘電体多層膜と青光を反射する誘電体多層膜とがX字状に形成されている。これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が形成される。合成された光は、投射光学系である投射レンズ826によってスクリーン827上に投射され、画像が拡大されて表示される。
以上のような構成のプロジェクター800は、射出側偏光素子部850に、上述した本発明の偏光素子を用いることとしているため、高出力の光源を用いても偏光素子の劣化が抑えられる。そのため、階調に優れ、高画質の表示を実現することができ、低コスト化を図ることが可能なプロジェクター800を提供することができる。
1,2,3…偏光素子、10…基板、12(12A,12B,12C),22(22A,22B,22C),32(32A,32B,32C)…凸部、13(13A,13B,13C),23(23A,23B,23C),33(33A,33B,33C)…凹部、12a…凸部の上面、14(14A,14B,14C),24(24A,24B,24C),34(34A,34B,34C)…グリッド部、D…デューティー比(比率)、G1,G2,G3…グリッド群、L1…凸部の長さ、L2…凹部の長さ、W3…グリッド群の幅、800…プロジェクター、810…光源(照明光学系)、826…投射レンズ(投射光学系)、830…液晶ライトバルブ、852…第1偏光素子(偏光素子)

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板に配列された複数のグリッド部とを備え、
    前記グリッド部は、該グリッド部の長手方向に入射光の波長よりも短い周期で交互に配列された凸部及び凹部と、を有し、
    前記複数のグリッド部において、前記凸部の配列周期Pが一定であるとともに前記凸部の配列周期Pと前記凸部の長さLとの比率(D=L/P)が一定であり、
    前記凸部の高さが隣り合う前記グリッド部どうしで異なっていることを特徴とする偏光素子。
  2. 前記凸部が第1の高さをなす第1の前記グリッド部と、前記凸部が第2の高さをなす第2の前記グリッド部と、を有するグリッド群が前記基板上に複数設けられ、
    前記グリッド部の配列方向における前記グリッド群の幅が前記入射光の波長よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の偏光素子。
  3. 同一の前記グリッド部に設けられた前記凸部と前記凹部との長さが等しいことを特徴とする請求項1または2に記載の偏光素子。
  4. 前記凸部の高さが異なる複数種類の前記グリッド部が前記基板上に不規則に配列されていることを特徴とする請求項1に記載の偏光素子。
  5. 基板と、
    前記基板に配列された複数のグリッド部とを備え、
    前記グリッド部は、該グリッド部の長手方向に入射光の波長よりも短い周期で交互に配列された凸部及び凹部と、を有し、
    前記複数のグリッド部の各々の前記凸部の配列周期は等しく、
    前記凸部の配列周期Pと前記凸部の長さLとの比率(D=L/P)が隣り合う前記グリッド部どうしで異なっていることを特徴とする偏光素子。
  6. 前記凹部に対する前記凸部の突出高さが隣り合う前記グリッド部どうしで異なっていることを特徴とする請求項5に記載の偏光素子。
  7. 第1の比率を有する第1の前記グリッド部と、第2の比率を有する第2の前記グリッド部と、を有するグリッド群が前記基板上に複数設けられ、
    前記グリッド部の配列方向における前記グリッド群の幅が前記入射光の波長よりも小さいことを特徴とする請求項5または6に記載の偏光素子。
  8. 前記比率が異なる複数種類の前記グリッド部が前記基板上に不規則に配列されていることを特徴とする請求項5または6に記載の偏光素子。
  9. 前記グリッド部、前記凸部及び前記凹部が側面視において矩形形状になっていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の偏光素子。
  10. 光を射出する照明光学系と、
    前記光を変調する液晶ライトバルブと、
    前記液晶ライトバルブで変調された光が入射する請求項1〜8のいずれか1項に記載の偏光素子と、
    前記偏光素子を透過した偏光光を被投射面に投射する投射光学系と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
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