JP2009048025A - グリッド偏光子およびその製法 - Google Patents

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Abstract

【課題】広角の偏光分離性能に優れるグリッド偏光子およびその製法を提供する。
【解決手段】 板状の透明基材の少なくとも一方の表面に、細長く線状に延び互いに離間した状態で略平行に並ぶ複数の畝状凸部を有し、前記畝状凸部の頂に吸光性層Aおよび/または前記畝状凸部間に形成される溝の底に吸光性層Bを有し、該吸光性層Aおよび/または該吸光性層Bの長手方向に対する垂直断面の厚さ、幅、およびピッチのうちの少なくとも1つにばらつきがある、グリッド偏光子。
【選択図】図2

Description

本発明は、グリッド偏光子およびその製法に関する。さらに詳細には、輝度ムラ低減効果を有し且つ偏光分離性能に優れるグリッド偏光子およびその製法に関する。
反射偏光特性を示す光学部材としてグリッド偏光子が知られている。これは、多数の線状金属(ワイヤ)を一定の周期で平行に配列したグリッド構造をもつ光学部材である。グリッドの周期が入射光の波長より短い金属製グリッド構造を形成すると、グリッド構造に対して平行な偏光成分は反射され、垂直な偏光成分は透過され、単一偏光を作りだす偏光子として機能する。このグリッド偏光子を、光通信ではアイソレーターの光部品として、液晶表示装置では光の利用率を高め輝度を向上させるための部品として、利用することが提案されている。
特許文献1には、(A)モース硬度9以上の材料を高エネルギー線を用いて加工し、先端に幅600nm以下の突起を形成してなる工具を作製し、(B)該工具を使用して金型部材上に、幅50〜600nm、ピッチ50〜1,000nm、高さ50〜800nmの微細格子形状を形成し、(C)該金型部材の微細格子形状を透明樹脂成形体に転写し、(D)該微細格子形状が転写された透明樹脂成形体に導電性反射体を蒸着することを特徴とするグリッド偏光子の製造方法が記載されている。この製造方法によって、凸部頂面および側面に導電性反射体が成膜される。該膜は頂面から側面にかけて連結している。
特開2006−17879号公報
特許文献2には、樹脂フィルムの表面に微細な凹凸形状を有し、前記凹凸形状における凸部の頂および凹部の底に、アルミニウム膜を有するグリッド偏光子が開示されている。特許文献2のグリッド偏光子では、凹部の底に形成される膜の厚さはほぼ均一である。
特開2006−330616号公報
しかしながら、従来のグリッド偏光子は、輝度ムラを低減する効果が全くないため、輝度ムラの無い偏光を得るためには、グリッド偏光子に輝度ムラの完全に無い均一な光を入射する必要がある。そのため、光源とグリッド偏光子との間に多数の光学部材を使用する必要があった。
本発明の目的は、輝度ムラ低減効果を有し且つ偏光分離性能に優れるグリッド偏光子およびその製法を提供することにある。
本発明者は、前記目的を達成するために鋭意検討した結果、板状の透明基材の少なくとも一方の表面に、細長く線状に延び互いに離間した状態で略平行に並ぶ複数の畝状凸部を有し、さらに前記畝状凸部の頂に吸光性層Aおよび/または前記畝状凸部間に形成される溝の底に吸光性層Bを有するグリッド偏光子において、該吸光性層Aおよび/または吸光性層Bの長手に直交する方向の垂直断面のピッチ、幅、および厚さの値のうち少なくとも1つにばらつきを持たせることによって、優れた輝度ムラ低減効果が発揮されることを見出し、そのグリッド偏光子を直視式液晶表示装置に用いると良好な画像品質が得られることを見出した。本発明はこの知見に基づいてさらに検討し、完成したものである。
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
(1) 板状の透明基材の少なくとも一方の表面に、細長く線状に延び互いに離間した状態で略平行に並ぶ複数の畝状凸部を有し、さらに前記畝状凸部の頂に吸光性層Aを有し、
該吸光性層Aの長手方向に対する垂直断面の前記吸光性層Aのピッチ、幅、および厚さの値のうち少なくとも1つにばらつきがある、グリッド偏光子。
(2) 板状の透明基材の少なくとも一方の表面に、細長く線状に延び互いに離間した状態で略平行に並ぶ複数の畝状凸部を有し、さらに前記畝状凸部間に形成される溝の底に吸光性層Bを有し、該吸光性層Bの長手方向に対する垂直断面の前記吸光性層Bのピッチ、幅、および厚さの値のうち少なくとも1つにばらつきがある、グリッド偏光子。
(3) 板状の透明基材の少なくとも一方の表面に、細長く線状に延び互いに離間した状態で略平行に並ぶ複数の畝状凸部を有し、
さらに前記畝状凸部の頂に吸光性層Aおよび前記畝状凸部間に形成される溝の底に吸光性層Bを有し、
該吸光性層Aおよび吸光性層Bの長手方向に対する垂直断面の前記吸光性層Aおよび吸光性層Bのピッチ、幅、および厚さの値のうち少なくとも1つにばらつきがある、グリッド偏光子。
(4)(A)細長く線状に延び互いに離間した状態で略平行に並び、長手方向に対する垂直断面の凹形状のピッチ、幅、および深さの値のうち少なくとも1つにばらつきがある、複数の溝状凹部を有する転写型または転写ロールを作成し、
(B)フィルム基材の表面に、前記転写型または前記転写ロールの溝状凹部の形状を転写して、細長く線状に延び互いに離間した状態で略平行に並び長手方向に対する垂直断面の凸形状のピッチ、幅、および高さの値のうち少なくとも1つにばらつきがある畝状凸部を有する板状透明基材を得て、
(C)前記転写面に吸光性材料を蒸着して前記畝状凸部の頂に吸光性層Aおよび/または前記畝状凸部間に形成される溝の底に吸光性層Bを形成することを特徴とする前記グリッド偏光子の製法。
本発明のグリッド偏光子は、短波長から長波長までの可視光線の範囲において、一方の偏光を一様に高い透過率で透過し、もう一方の偏光を一様に高い反射率で反射することができる。さらに、吸光性層の形状ばらつきによって光が適度に散乱し輝度ムラ低減効果を奏するので良好な画像品質が求められる直視式液晶表示装置にも用いることができる。
本発明のグリッド偏光子は、板状の透明基材の少なくとも一方の表面に、細長く線状に延び互いに離間した状態で略平行に並ぶ複数の畝状凸部を有するものである。
(透明基材)
本発明に用いられる透明基材は、透明樹脂、ガラスなどの透明な材料からなる板状のもの、好ましくは透明樹脂からなる板状のものである。該透明樹脂は、加工性の観点からガラス転移温度が60〜200℃であることが好ましく、100〜180℃であることがより好ましい。なお、ガラス転移温度は示差走査熱量分析(DSC)により測定することができる。
透明樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、脂環式オレフィンポリマーなどが挙げられる。これらのうち、透明性、低吸湿性、寸法安定性、加工性の観点から脂環式オレフィンポリマーが好適である。
脂環式オレフィンポリマーとしては、特開平05−310845号公報に記載されている環状オレフィンランダム多元共重合体、特開平05−97978号公報に記載されている水素添加重合体、特開平11−124429号公報(米国特許第6,511,756号公報)に記載されている熱可塑性ジシクロペンタジエン系開環重合体およびその水素添加物等が挙げられる。
本発明に用いる透明樹脂は、顔料や染料のごとき着色剤、蛍光増白剤、分散剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、耐電防止剤、酸化防止剤、滑剤、溶剤などの配合剤が適宜配合されたものであってもよい。
透明基材の平均厚さは、取り扱い性の観点から通常5μm〜10mm、好ましくは20〜500μmである。
透明基材は、400〜700nmの可視領域の光の透過率が80%以上であるものが好ましい。
また、透明基材は、その波長550nmで測定したレターデーションRe(Re=d×(nx−ny)で定義される値、nxおよびnyは透明基材の面内主屈折率(nx≧ny);dは透明基材の平均厚さである。)によって特に制限されない。
面内の任意2点のレターデーションReの差(レターデーションむら)は、好ましくは10nm以下であり、より好ましくは5nm以下である。レターデーションむらが大きいと、液晶表示装置に用いた場合に表示面の明るさにバラツキが生じやすくなる。
本発明のグリッド偏光子を製造するにあたって、透明基材として長尺状のものが好ましく用いられる。長尺とは、幅に対し少なくとも5倍程度以上の長さを有するものを言い、好ましくは10倍もしくはそれ以上の長さを有するものを言い、具体的にはロール状に巻回されて保管または運搬される程度の長さを有するものを言う。
長尺状の透明基材の幅は、好ましくは500mm以上、より好ましくは1000mm以上である。本発明のグリッド偏光子では、その製造工程の途中において、任意に、その幅方向の両端を切り落とす(トリミング)ことがある。この場合、前記透明基材の幅は、両端を切り落とした後の寸法とすることができる。
透明基材は、前記透明樹脂を公知の方法で成形し原板を得、この原板に下記の畝状凸部を形成することによって得られる。原板の成形法としては、キャスト成形法、押出成形法、インフレーション成形法などが挙げられる。
(畝状凸部)
本発明のグリッド偏光子は、前記透明基材の少なくとも一方の表面に畝状凸部を有する。
畝状凸部は、細長く線状に延び互いに離間した状態で略平行に複数並んでいる。
前記畝状凸部の長手方向に対する垂直断面の凸形状は特に限定されないが、矩形、台形、菱形、波形、畝状凸部の頂から両袖にオーバーハングを有する形状(例えば、上辺(畝状凸部の頂部側の幅)が下辺(基部側の幅)よりも長い台形(いわゆる逆テーパー状)、基部側の幅よりも大きい直径(畝状凸部の頂部側の幅)の円が頂部に形成された断面形状のもの)などが挙げられる。これらのうち矩形または台形のものが好ましい。
本発明においては、畝状凸部の長手方向に対する垂直断面のピッチ、幅、および高さの値のうち少なくとも1つにばらつきがある。ここで「畝状凸部の長手方向に対する垂直断面のピッチ、幅、および高さの値のうち少なくとも1つにばらつきがある」とは、より具体的にいうと略平行に並んでいる隣り合う凸部のピッチ、幅、および高さの値のいずれかが異なるということである。
なお、本発明でいう凸部の「高さ」とは凸部の最大高さをいい、凸部の「幅」とは凸部の最大幅をいい、凸部のピッチとは凸部の頂点間の距離をいう。
本発明においては、この凸形状のピッチ、幅、および高さの値の「ばらつき」を標準偏差σと平均値xとの比(σ/x)で表現する。なお、本発明における標準偏差は標本標準偏差のことを指す。本発明において好ましい畝状凸部の垂直断面の凸形状は、その高さの平均値xhが、好ましくは20〜300nmの範囲内、より好ましくは50〜200nmの範囲内にあり、高さの標準偏差σhの平均値xhに対しての比(σh/xh)が、0.01〜0.20の範囲内にある。
好ましい畝状凸部の垂直断面の凸形状は、その幅の平均値xwが、好ましくは30〜200nmの範囲内、より好ましくは60〜150nmの範囲内にあり、幅の標準偏差σwの平均値xwに対しての比(σw/xw)が、0.01〜0.20の範囲内にある。
また、好ましい畝状凸部の垂直断面の凸形状は、略平行に並んでいる凸形状間の距離(ピッチ)の平均値xpが、好ましくは40〜600nmの範囲内、より好ましくは80〜400nmに範囲内にあり、凸形状間の距離(ピッチ)の標準偏差σpの平均値xpに対しての比(σp/xp)が、0.01〜0.20の範囲内にある。ここで凸形状間の距離は、凸形状の頂点間距離のことである。
なお、凸形状の高さ、幅、およびピッチを電子顕微鏡によって観察して、その観察像の寸法を測定して、それぞれの平均および標準偏差を求める。具体的には、フィルム面から無作為に9点を選択し、その部分を観察し、観察像の長さ10μmの範囲内にある凸形状の高さ、幅、およびピッチを測定し、それら9点の測定値から算出する。
畝状凸部の垂直断面の凸形状の高さ/幅比は、好ましくは0.3〜3.0、より好ましくは0.5〜2.0である。畝状凸部は細長く線状に延びており、その長さは好ましくは500nm以上である。
なお、本発明において、略平行とは、平行方向から±5°の範囲内にあることをいう。
本発明のグリッド偏光子を作成するために用いられる透明基材は、細長く線状に延び互いに離間した状態で略平行に複数並び且つ長手方向に対する垂直断面の凹形状のピッチ、幅、および深さの値のいずれかにばらつきがある溝状凹部を有する転写型または転写ロールで、フィルム基材の表面に、前記溝状凹部の形状を転写することによって得られる。なお、転写ロールを用いると、長尺の樹脂フィルム表面に線状に延びた畝状凸部を連続的に転写することができる。
本発明のグリッド偏光子の製法に用いられる転写用の型又は転写ロールは、転写面に細長く線状に延びた溝状凹部を有するものである。転写用の型又は転写ロールは、例えば、モース硬度9以上の材料を高エネルギー線を用いて加工し、先端に巾600nm以下の突起を形成してなる工具を作製し、該工具を用いて型部材又はロール部材の表面に、前記畝状凸部に対応するように溝状凹部間の距離、凹部の幅、および凹部の深さのサイズが調整された、略平行に並ぶ細長く線状に延びた溝状凹部を、切削加工する方法によって、得られる。
工具の先端に形成される突起の形状は特に制限されず、例えば、直線状突起の長手に垂直な面で切断した断面が、長方形、三角形、半円形、台形、又はこれらの形状を若干変形させたような形状などを挙げることができる。これらの中で断面が長方形のものが、吸光性層を容易に形成できるので好適である。工具の先端に形成される突起の算術平均粗さ(Ra)は好ましくは10nm以下、より好ましくは3nm以下である。
工具に用いられるモース硬度9以上の材料としては、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素、コランダムなどが挙げられる。これらの材料は単結晶又は焼結体であることが好ましい。加工精度と工具寿命の面で単結晶の材料が好ましく、硬度が高いので単結晶ダイヤモンド又は立方晶窒化ホウ素がより好ましく、単結晶ダイヤモンドが特に好ましい。焼結体としては、例えば、コバルト、スチール、タングステン、ニッケル、ブロンズなどを焼結材とするメタルボンド;長石、可溶性粘土、耐火粘土、フリットなどを焼結材とするビトリファイドボンドなどを挙げることができる。これらの中でダイヤモンドメタルボンドが好適である。
工具の作製に用いられる高エネルギー線としては、例えば、レーザービーム、イオンビーム、電子ビームなどが挙げられる。これらの中でイオンビームと電子ビームが好適である。イオンビームによる加工では材料の表面にフロン、塩素などの活性ガスを吹き付けながらイオンビームを照射する方法(イオンビーム援用化学加工という。)が好ましい。電子ビーム加工では、材料の表面に酸素ガスなどの活性ガスを吹き付けながら電子ビームを照射する方法(電子ビーム援用化学加工という。)が好ましい。これらビーム援用化学加工によって、エッチング速度を速め、スパッタされた物質の再付着を防ぎ、且つナノオーダーの高精度で微細加工を効率よく行うことができる。
前記で得られた工具の突起を、ロール部材の周面または型部材の主面に、圧しあて切削又は研削して、細長く線状に延びた溝状凹部を形成することができる。
型部材又はロール部材の切削又は研削は、精密微細加工機を用いて行うことが好ましい。精密微細加工機は、X、YおよびZ軸の移動精度が、好ましくは100nm以下、より好ましくは50nm以下、特に好ましくは10nm以下のものである。精密微細加工機は、好ましくは0.5Hz以上の振動の変位が50μm以下に管理された室内、より好ましくは0.5Hz以上の振動の変位が10μm以下に管理された室内に設置して、上記加工を行う。また、型部材又はロール部材の切削又は研削は、好ましくは温度が±0.5℃以内に管理された恒温室、より好ましくは±0.3℃以内に管理された恒温室で行う。
微細加工に用いられる型部材又はロール部材は特に制限はないが型部材又はロール部材の表面は適度な硬度のある材料で形成されていることが好ましく、例えば、電着又は無電解めっきにより形成された金属膜で形成される。金属膜を構成する材料としてはビッカース硬度が好ましくは40〜350、より好ましくは200〜300の金属膜を得ることができるものがよく、具体的には、銅、ニッケル、ニッケル−リン合金、パラジウムなどが挙げられ、これらのうち、銅、ニッケル、ニッケル−リン合金が好ましい。
前記では、ロール部材または型部材に直接工具を圧し付けて、細長く線状に延びた溝状凹部を形成させているが、金型に細長く線状に延びた凸部を形成させ、その金型の上に電鋳などで金属版を作製し、金属版を金型から引き剥がし、その金属版をロール部材または型部材に貼り付ける方法で、転写ロールまたは転写型を作製してもよい。
上記の方法などで得られた転写型又は転写ロールを用いて樹脂フィルム表面に細長く線状に延びた畝状凸部を形成する。転写方法は特に限定されず、例えば、転写ロールとニップロールとで、樹脂フィルムを圧し挟み、転写ロール周面の細長く線状に延びた凹部形状を樹脂フィルムに転写する。転写ロールとニップロールによる挟み圧力は、好ましくは数MPa〜数十MPaである。また転写時の温度は、樹脂フィルムを構成している透明樹脂のガラス転移温度をTgとすると、好ましくはTg〜(Tg+100)℃である。樹脂フィルムと転写ロールとの接触時間は樹脂フィルムの送り速度、すなわちロール回転速度によって調整でき、好ましくは5〜600秒間である。
樹脂フィルム表面に細長く線状に延びた畝状凸部を形成する別の方法としては、転写用型又は転写ロールに感光性透明樹脂を圧しあて、露光して、細長く線状に延びた畝状凸部を転写する方法が挙げられる。具体的には感光性透明樹脂溶液を流延して、溶媒を除去し、次いで前記転写ロールを圧しあてると同時に光を照射して、感光性透明樹脂を硬化させて、細長く線状に延びた畝状凸部を形成する方法である。
(吸光性層)
本発明のグリッド偏光子には、吸光性層Aおよび/または吸光性層Bを有する。吸光性層Aは前記畝状凸部の頂に在る。吸光性層Bは前記畝状凸部間に形成される溝の底に在る(図1、図2参照)。
該吸光性層Aは、その長手方向に対する垂直断面のピッチ、幅、および厚さの値のうち少なくとも1つにばらつきがある。ここで「吸光性層Aの長手方向に対する垂直断面のピッチ、幅、および厚さの値のうち少なくとも1つにばらつきがある」は、略平行に並んでいる隣り合う吸光性層Aのピッチ、幅、および厚さのいずれかの値が異なるということである。
吸光性層Aの断面形状は特に制限されず、通常は矩形、台形、円形などである。なお、本発明では、吸光性層Aの「厚さ」とは吸光性層Aの最大厚さをいい、吸光性層Aの「幅」とは吸光性層Aの最大幅をいい、吸光性層Aのピッチとは吸光性層Aの中心点間の距離をいう。本発明においては、この吸光性層Aの断面形状のサイズ分布を標準偏差σと平均値xとの比(σ/x)で表現する。
吸光性層Aは、その厚さの平均値xhAが、通常20〜300nmの範囲内、好ましくは 50〜200nmの範囲内にあり、厚さの標準偏差σhAの平均値xhAに対しての比(σhA/xhA)が、0.01〜0.15の範囲内にある。
略平行に並んでいる吸光性層A間の距離ならびに吸光性層Aの幅および長さは、通常、畝状凸部の頂面の形状にしたがってほぼ決まる。すなわち、吸光性層Aは、略平行に並んでいる吸光性層A間の距離(ピッチ)の平均値xpAが、好ましくは40〜600nmの範囲内、より好ましくは80〜400nmの範囲内にあり、吸光性層A間の距離(ピッチ)の標準偏差σpAの平均値xpAに対しての比(σpA/xpA)が、0.01〜0.20の範囲内にある。
また吸光性層Aは、その幅の平均値xwAが、好ましくは30〜200nmの範囲内、より好ましくは60〜150nmの範囲内にあり、幅の標準偏差σwAの平均値xwAに対しての比(σwA/xwA)が、0.01〜0.20の範囲内にあり、その長さが、好ましくは500nm以上である。
該吸光性層Bは、その長手方向に対する垂直断面のピッチ、幅、および厚さの値のうち、少なくとも1つにばらつきがある。ここで「吸光性層Bの長手方向に対する垂直断面のピッチ、幅、および厚さの値のうち少なくとも1つにばらつきがある」は、略平行に並んでいる隣り合う吸光性層Bのピッチ、幅、および厚さの値のいずれかが異なるということである。
なお、本発明では、吸光性層Bの「厚さ」とは吸光性層Bの最大厚さをいい、吸光性層Bの「幅」とは吸光性層Bの最大幅をいう。吸光性層Bのピッチとは吸光性層Bの中心点間の距離をいう。
吸光性層Bの好ましい断面形状は、中央に高く両側に低くなる形、すなわち、山形である(図2参照)。吸光性層Bの山形のサイズは、H2/H1(H1:畝状凸部の長手方向に垂直な断面における吸光性層Bの最大厚さ、H2:畝状凸部の長手方向に垂直な断面における吸光性層Bの両端部の最小厚さ)が好ましくは0.6以下、より好ましくは0.4以下、さらに好ましくは0.2以下である。H2/H1を前記範囲にすることにより、得られるグリッド偏光子の光学特性、特に広帯域性および偏光分離能を向上させることができる。
吸光性層Bは、その厚さの平均値xhBが、通常20〜200nmの範囲内、好ましくは 40〜100nmの範囲内にあり、吸光性層Bの最大厚さの標準偏差σhBの平均値xhBに対しての比(σhB/xhB)が、0.01〜0.15の範囲内にある。なお、吸光性層Bの厚さは、最大厚さのことである。
略平行に並んでいる吸光性層B間の距離ならびに吸光性層Bの幅および長さは、通常、溝の底面の形状にしたがってほぼ決まる。すなわち、吸光性層Bは、略平行に並んでいる吸光性層B間の距離(ピッチ)の平均値xpBが、好ましくは40〜600nmの範囲内、より好ましくは80〜400nmの範囲内にあり、吸光性層B間の距離(ピッチ)の標準偏差σpBの平均値xpBに対しての比(σpB/xpB)が、0.01〜0.20の範囲内にある。
また吸光性層Bは、その幅の平均値xwBが、好ましくは30〜200nmの範囲内、より好ましくは60〜150nmの範囲内にあり、幅の標準偏差σwBの平均値xwBに対しての比(σwB/xwB)が、0.01〜0.20の範囲内にあり、その長さが、好ましくは500nm以上である。
なお、吸光性層の厚さ、幅、およびピッチを電子顕微鏡によって観察して、その観察像の寸法を測定して、それぞれの平均および標準偏差を求める。具体的には、フィルム面から無作為に9点選択し、その部分を観察し、観察像の長さ10μmの範囲内にある吸光性層の厚さ、幅、およびピッチを測定し、それら9点の測定値から算出する。
吸光性層AおよびBは、吸光性材料を物理蒸着(PVD法)することによって形成することができる。
吸光性材料としては、導電性のものが好ましく、具体的には、アルミニウム、インジウム、マグネシウム、ロジウム、スズ等の金属が挙げられる。
PVD法は、蒸着材料を蒸発・イオン化し、被膜を形成させる方法である。具体的には、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング(イオンめっき)法、イオンビームデポジション法等の中から適宜選択することができる。これらのうち真空蒸着法が好適である。
真空蒸着法は、真空にした容器の中で、蒸着材料を加熱し気化もしくは昇華して、離れた位置に置かれた基板の表面に付着させ、薄膜を形成する方法である。蒸着材料、基板の種類により、抵抗加熱、電子ビーム、高周波誘導、レーザーなどの方法で加熱される。
前記凹凸構造の上にPVD法による製膜を行った場合、凸部頂面に吸光性層Aが形成される。凸部の間の溝底面に吸光性層Bが形成される。凸部がオーバーハング状になっているとその遮蔽効果により、溝の凸部側面に近い側(畝状凸部の基部)の底には吸光性材料がほとんど堆積せず、溝中央の底に吸光性材料が主に堆積し、前述のような山形の吸光性層Bが得られる。
PVD法によって形成された吸光性層Aは、凸部頂部の幅よりも広い幅になることがある。吸光性層Aの幅は狭い方が好ましいので、たとえば、湿式エッチングすることによって吸光性層Aの幅を細くすることができる。
湿式エッチングはエッチング液で行われる。エッチング液は、透明基材を腐食等させずに吸光性層の一部を除去できる液であれば良く、マスク層(無機酸化物膜)、吸光性層、透明基材の材質に応じて適宜選択される。湿式エッチング液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属化合物を含有する溶液;硫酸、燐酸、硝酸、酢酸、フッ化水素、塩酸などを含有する溶液;過硫酸アンモニウム、過酸化水素、フッ化アンモニウム等やそれらの混合液からなる溶液などが挙げられる。また、湿式エッチング液には界面活性剤などの添加物が添加されていても良い。
このエッチングによって、凸部の頂部に積層された吸光性層Aの両袖部分、溝の底面に積層された吸光性層Bの両端が除去される。その結果として、凸部頂部に畝状凸部の幅と同程度の幅の吸光性層Aが除去されずに残る。溝の底面の中央に吸光性層Bが除去されずに残る。以上のようにして本発明のグリッド偏光子が得られる。
本発明のグリッド偏光子には、吸光性層を形成した側の面に直接または他の層を介して保護層を積層させてもよい。
保護層は、その材質によって特に制限されないが、透明材料からなるものが好ましい。透明材料としては、ガラス、無機酸化物、無機窒化物、多孔質物質、透明樹脂などが挙げられる。これらのうち、特に透明樹脂からなるものが好ましい。透明樹脂は、前述の透明基材を構成するものとして示したものから適宜選択して用いることができる。
保護層の平均厚さは、取り扱い性の観点から通常5μm〜1mm、好ましくは20〜200μmである。保護層は、400〜700nmの可視領域の光の透過率が80%以上であるものが好ましい。
また、保護層は、その波長550nmで測定したレターデーションRe(Re=d×(nx−ny)で定義される値、nxおよびnyは保護層の面内主屈折率(nx≧ny);dは保護層の平均厚さである。)によって特に制限されない。面内の任意2点のレターデーションReの差(レターデーションむら)は、好ましくは10nm以下であり、より好ましくは5nm以下である。レターデーションむらが大きいと、液晶表示装置に用いた場合に表示面の明るさにバラツキが生じやすくなる。
保護層を積層させるために接着剤(粘着剤を含む)を用いることができる。畝状凸部頂面と保護層との間に介在する接着剤からなる層(接着層)の平均厚さは、通常0.01μm〜30μm、好ましくは0.1μm〜15μmである。
この接着剤としては、アクリル接着剤、ウレタン接着剤、ポリエステル接着剤、ポリビニルアルコール接着剤、ポリオレフィン接着剤、変性ポリオレフィン接着剤、ポリビニルアルキルエーテル接着剤、ゴム接着剤、塩化ビニル・酢酸ビニル接着剤、スチレン・ブタジエン・スチレン共重合体(SBS共重合体)接着剤、その水素添加物(SEBS共重合体)接着剤、エチレン・酢酸ビニル共重合体およびエチレン−スチレン共重合体などのエチレン接着剤、および、エチレン・メタクリル酸メチル共重合体、エチレン・アクリル酸メチル共重合体、エチレン・メタクリル酸エチル共重合体、およびエチレン・アクリル酸エチル共重合体などのアクリル酸エステル接着剤などを挙げることができる。
本発明のグリッド偏光子は、直交する直線偏光のうちの一方を透過し、他方を反射する性質を持つ。このような直線偏光を透過光と反射光に分離する性質を利用して、液晶表示装置の輝度向上用の素子として本発明のグリッド偏光子をそのまま、または他の光学素子(偏光子、位相差板など)と組み合わせ積層して用いることができる。
以下に実施例、比較例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
〔光源装置の輝度ムラ測定〕
導光板の側面に、直径3mmの冷陰極管を配置し、銀蒸着ポリエステルフィルムからなる光源ホルダにより冷陰極管を包囲し、導光板の下面に銀蒸着ポリエステルフィルムからなる反射シートを配置してなるサイドライト型面光源装置を用意した。
次いで、このサイドライト型面光源装置の上に光拡散シート2枚及びグリッド偏光子をこの順で積層して偏光光源装置を得た。該偏光光源装置の輝度を、輝度計(BM−7、トプコン製)を用いて、相互に30mm以上離れた無作為に抽出した9つの測定点について測定し、該輝度測定値の最小値と最大値との差を輝度ムラとした。
〔輝度向上率測定〕
前記サイドライト型面光源装置の上に光拡散シートおよび吸収型偏光板をこの順に載置し、さらに透過型のTN液晶パネルを載せ、その上に別の吸収型偏光板を(偏光透過軸が前記吸収型偏光板のものと直交するように)載せて、液晶表示装置Aを得た。
該液晶表示装置Aを白表示にし、輝度計(BM−7、トプコン製)を用いて正面輝度(A)を測定した。
前記偏光光源装置の上に、吸収型偏光板をその偏光透過軸がグリッド偏光子の偏光透過軸と平行になるように載置し、さらに透過型のTN液晶パネルを載せ、その上に別の吸収型偏光板を(偏光透過軸が前記吸収型偏光板のものと直交するように)載せて、液晶表示装置Bを得た。得られた液晶表示装置Bを白表示にし、輝度計(BM−7、トプコン製)を用いて正面輝度(B)を測定した。輝度向上率を以下の式を用いて求めた。
(輝度向上率)=B/A×100 (%)
実施例1
8mm×8mm×60mmのSUS製シャンクにろう付けされた寸法0.2mm×1mm×1mmの直方体単結晶ダイヤモンドの0.2mm×1mmの全面に、集束イオンビーム加工装置SMI3050(セイコーインスツルメンツ社製)を用いてアルゴンイオンビームを用いた集束イオンビーム加工を行い、長さ0.2mmの辺に平行な凸条(ピッチの平均値(xpC)220nm、ピッチの標準偏差(σpC)4.092nm(ピッチの変動係数:σpC/xpC=0.019)、幅の平均値(xwC)110nm、幅の標準偏差(σwC)2.107nm(幅の変動係数:σwC/xwC=0.019)、高さの平均値(xhC)70nm、および高さの標準偏差(σhC)12.521nm(高さの変動係数:σhC/xhC=0.179)の断面矩形)を形成し、切削工具を作製した。
直径200mmで長さ150mmの円筒形状ステンレス鋼SUS430の曲面全面に、厚さ100μmのニッケル−リン無電解メッキを施した。先に作製した切削工具を取り付けた精密円筒研削盤S30−1(スチューダ社製)を用いて、ニッケル−リン無電解メッキ面に、円筒の円周端面と平行な方向に切削加工して転写ロールを得た。なお、集束イオンビーム加工による切削工具の作製と、ニッケル−リン無電解メッキ面の切削加工は、温度20.0±0.2℃、振動制御システム(昭和サイエンス社製)により0.5Hz以上の振動の変位が10μm以下に管理された恒温低振動室内で行った。
直径70mmのゴム製ロールからなるニップロール及び上記転写ロールを使用した転写装置を用意した。転写ロールの表面温度160℃、ニップロールの表面温度100℃、フィルムの搬送テンションを0.1kgf/mm2、ニップ圧が0.5kgf/mmの条件で厚さ100μmのシクロオレフィンポリマーフィルム(ZF−14、オプテス社製)表面上に転写ロール表面の形状を転写し、ロール状に巻き取った。
長尺フィルム面に形成された畝状凸部の寸法を、透過電子顕微鏡H−7500(日立製作所社製)による観察で求めた。観察用試料は、集束イオンビーム加工観察装置FB−2100(日立製作所社製)のマイクロサンプリング装置で作製した。該長尺フィルムは、畝状凸部のピッチの平均値(xp)が220.1nm、ピッチの標準偏差(σp)が4.086nm(ピッチの変動係数:σp/xp=0.019);畝状凸部の幅の平均値(xw)が109.8nm、幅の標準偏差(σw)が2.107nm(幅の変動係数:σw/xw=0.019);畝状凸部の高さの平均値(xh)が70nm、および高さの標準偏差(σh)が12.674nm(高さの変動係数:σh/xh=0.181)の断面矩形の畝状凸部が長手方向に平行に形成されていた。
該フィルムの畝状凸部形成面に、アルゴンガス存在下にて出力400Wの条件でSiO2をフィルムの法線方向から70度傾き且つ畝状凸部の長手に対して直角になる方向からスパッタリングし、次いで、法線方向から逆に70度傾き且つ畝状凸部の長手に対して直角になる方向からアルゴンガス存在下にて出力400Wの条件でSiO2をスパッタリングしてSiO2膜を形成した。アルミニウムをフィルムの法線方向から真空蒸着してアルミニウム膜を形成した。
次いで、硝酸5.2重量%、リン酸73.0重量%、酢酸3.4重量%、及び残部が水からなる組成(酸成分相当濃度:81.6重量%)で、温度33℃のエッチング液に、上記のアルミニウム膜を形成したフィルムを30秒間浸漬し、次いで水で洗浄し、120℃で5分間乾燥し、ロール状に巻き取り、長尺のグリッド偏光子1を作製した。
長尺のグリッド偏光子1のアルミニウム膜(吸光性層)の寸法を、透過電子顕微鏡H−7500(日立製作所社製)による観察で求めた。観察用の試料は集束イオンビーム加工観察装置FB−2100(日立製作所社製)のマイクロサンプリング装置で作製した。グリッド偏光子1は、凸部の頂に形成されたアルミニウム(吸光性層A)のピッチの平均値(xpA)が219.5nm、ピッチの標準偏差(σpA)が4.001nm、ピッチの変動係数(σpA/xpA)が0.018、幅の平均値(xwA)が109.4nm、幅の標準偏差(σwA)が2.130nm、幅の変動係数(σwA/xwA)が0.019、厚さの平均値(xhA)が72.9nm、厚さの標準偏差(σhA)が9.450nm、および厚さの変動係数(σhA/xhA)が0.130であり;畝状凸部間の溝の底に形成されたアルミニウム(吸光性層B)のピッチの平均値(xpB)が218.7nm、ピッチの標準偏差(σpB)が3.988nm、ピッチの変動係数(σpB/xpB)が0.018、幅の平均値(xwB)が102.7nm、幅の標準偏差(σwB)が2.000nm、幅の変動係数(σwB/xwB)が0.019、厚さの平均値(xhB)が53.5nm、厚さの標準偏差(σhB)が7.452nm、および厚さの変動係数(σhB/xhB)が0.139であった。底に形成されたアルミニウム膜は両端部の膜厚が中心部の膜厚より薄い山形構造であった。
トリアセチルセルロースからなる保護フィルムをウレタン系接着剤を介して、前記長尺グリッド偏光子のアルミニウム膜側に積層し、この積層体を加圧ローラーのニップに供給し圧着して貼り合せ、さらにロール状に巻き取ることにより、保護層付きの長尺のグリッド偏光子を得た。得られた保護層付きの長尺のグリッド偏光子の透過軸は、フィルムの幅方向と略平行であった。
得られた長尺状のグリッド偏光子1を所定のサイズに切り取り、グリッド偏光子1を使用した偏光光源装置および液晶表示装置を作製した。それらの評価結果を表1に示す。グリッド偏光子1を備えた偏光光源装置は輝度ムラが低減されており、液晶表示装置は良好な輝度向上率を示すことが確認された。
実施例2
実施例1の転写によって製造された、表面に畝状凸部が形成された長尺フィルムを、100mm×100mmのサイズに切り出し、1H,1H,2H,2H−パーフロロオクチルトリエトキシシランの蒸気に10分間さらし、次いで60℃、70%RHの条件下にて10分間放置した。該フィルムの畝状凸部形成面に、アルミニウムをフィルムの法線方向から真空蒸着しアルミニウム膜を形成した。粘着テープ(住友3M社製)をアルミニウム膜形成面に貼り付け、畝状凸部の頂に形成されたアルミニウム膜を該粘着テープの剥離によって剥がし取ってグリッド偏光子2を得た。
グリッド偏光子2は、畝状凸部間の溝の底にアルミニウム膜(吸光性層B)が形成されていた。実施例1と同様にして寸法を求めた結果、吸光性層Bのピッチの平均値(xpB)が219.7nm、ピッチの標準偏差(σpB)が3.998nm、ピッチの変動係数(σpB/xpB)が0.018、幅の平均値(xwB)が104.4nm、幅の標準偏差(σwB)が1.987nm、幅の変動係数(σwB/xwB)が0.019、厚さの平均値(xhB)が64.6nm、厚さの標準偏差(σhB)が6.754nm、および厚さの変動係数(σhB/xhB)が0.105であった。
グリッド偏光子2を使用した偏光光源装置および液晶表示装置を作製した。これら装置の評価結果を表1に示す。このグリッド偏光子2を備えた偏光光源装置は輝度ムラが低減されており、液晶表示装置は良好な輝度向上率を示した。
実施例3
8mm×8mm×60mmのSUS製シャンクにろう付けされた寸法0.2mm×1mm×1mmの直方体単結晶ダイヤモンドの0.2mm×1mmの全面に、集束イオンビーム加工装置SMI3050(セイコーインスツルメンツ社製)を用いてアルゴンイオンビームを用いた集束イオンビーム加工を行い、長さ0.2mmの辺に平行な凸条(ピッチの平均値(xpC)180nm、ピッチの標準偏差(σpC)25.576nm(ピッチの変動係数:σpC/xpC=0.142)、幅の平均値(xwC)90nm、幅の標準偏差(σwC)13.579nm(幅の変動係数:σwC/xwC=0.151)、高さの平均値(xhC)200nm、および高さの標準偏差(σhC)3.794nm(高さの変動係数:σhC/xhC=0.019)の断面矩形)を形成し、切削工具を作製した。
寸法50mm×50mm、厚さ10mmのステンレス鋼SUS430の表面に、厚さ100μmのニッケル−リン無電解メッキを施した。精密微細加工機(ナガセインテグレックス社製、超精密微細加工機NIC200)と上記の切削工具を用いて、ニッケル−リン無電解メッキ面に、切削加工することにより金属モールドを得た。なお、集束イオンビーム加工による切削工具の作製と、ニッケル−リン無電解メッキ面の切削加工は、温度20.0±0.2℃、振動制御システム(昭和サイエンス社製)により0.5Hz以上の振動の変位が10μm以下に管理された恒温低振動室内で行った。
イソボルニルアクリレート86.6重量部、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート9.6重量部および光重合開始剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、イルガキュアー184)3.8重量部からなる塗布液を、コロナ放電による表面処理を施した厚さ100μmのシクロオレフィンポリマーフィルム(ZF−14、オプテス社製)面に5μmの厚さで塗布し、該塗布面に前記金属モールドのパターン形成面が接触するようにフィルムを積層し、フィルム側から紫外線を照射した。フィルムを金属モールドから剥離した。フィルム表面に金属モールドのパターン形状が転写されていた。
実施例1と同様にして寸法を求めた結果、畝状凸部のピッチの平均値(xp)が180.1nm、ピッチの標準偏差(σp)が25.564nm(ピッチの変動係数:σp/xp=0.142)、幅の平均値(xw)が90.2nm、幅の標準偏差(σw)が13.552nm(幅の変動係数:σw/xw=0.150)、高さの平均値(xh)が199.7nm、および高さの標準偏差(σh)が3.790nm(高さの変動係数:σh/xh=0.019)の断面矩形の畝状凸部が形成されていた。
次いで、フィルムの畝状凸部形成面に、法線方向からの真空蒸着によりアルミニウムを成膜し、実施例1で使用したのと同じエッチング液に、該フィルムを30秒間浸漬し、次いで水洗し、120℃で5分間乾燥してグリッド偏光子3を得た。
グリッド偏光子3は、畝状凸部の頂にアルミニウム(吸光性層A)が形成されていた。実施例1と同様にして寸法を求めた結果、吸光性層Aのピッチの平均値(xpA)が180.6nm、ピッチの標準偏差(σpA)が25.769nm、ピッチの変動係数(σpA/xpA)が0.143、幅の平均値(xwA)が89.8nm、幅の標準偏差(σwA)が16.275nm、幅の変動係数(σwA/xwA)が0.181、厚さの平均値(xhA)が200.1nm、厚さの標準偏差(σhA)が3.602nm、および厚さの変動係数(σhA/xhA)が0.018であった。
グリッド偏光子3を使用した偏光光源装置および液晶表示装置を作製した。これら装置の評価結果を表1に示す。このグリッド偏光子3を備えた偏光光源装置は輝度ムラが低減されており、液晶表示装置は良好な輝度向上率を示した。
比較例
25mm×25mm×0.5mmのガラス平板上に法線方向からの真空蒸着によりアルミニウムを厚さ200nmに成膜した。電子線描画用感光性材料ZEP520(日本ゼオン社製、ポジ型フォトレジスト)をスピンコーターにて塗布した。電子線描画装置にて、フォトレジスト面中央部の12mm×12mmの領域に、ピッチ180nm、幅90nmの平行線を描画した。この描画されたフォトレジストを現像液(日本ゼオン社製)に約3分間漬けて現像した。そして、これを洗浄し、窒素ブロアーにて乾燥して、一次元格子状フォトレジストパターンを形成した。得られた一次元格子状フォトレジストパターン上にCr薄膜を電子線蒸着した。アセトン中で超音波洗浄を行って、フォトレジストの除去と同時にフォトレジスト上のCr薄膜を剥離し、一次元格子状フォトレジストパターンのネガパターンに相当する一次元格子状Cr薄膜パターンを形成した。アルミニウム表面上に形成したCr薄膜パターン領域をドライエッチングし、さらに酸洗浄してCr薄膜を除去することにより、ガラス基板上にアルミニウムワイヤグリッドが形成されたグリッド偏光子4を得た(図3参照)。
グリッド偏光子4を、実施例1と同様に観察し寸法を求めた。その結果、アルミニウムワイヤグリッドのピッチの平均値(XpG)が180.1nm、ピッチの標準偏差(σpG)が1.370nm、ピッチの変動係数(σpG/XpG)が0.008、幅の平均値(XwG)が90.1nm、幅の標準偏差(σwG)が0.738nm、幅の変動係数(σwG/XwG)が0.008、厚さの平均値(XhG)が200.1nm、厚さの標準偏差(σhG)が1.595nm、および厚さの変動係数(σhG/XhG)が0.008の断面矩形であった。
グリッド偏光子4を使用した偏光光源装置および液晶表示装置を作製した。これら装置の評価結果を表1に示す。輝度向上率は本発明のものと同等であるが、偏光光源装置において顕著な輝度ムラが見られた。
Figure 2009048025
本発明のグリッド偏光子の断面形状の一例を示す概念図である。 本発明のグリッド偏光子の断面形状の別の例を示す概念図である。 比較例のグリッド偏光子の断面形状を示す概念図である。
符号の説明
10、20、30:透明基材
11、21:吸光性層B
12、22:吸光性層A
32:吸光性層

Claims (4)

  1. 板状の透明基材の少なくとも一方の表面に、細長く線状に延び互いに離間した状態で略平行に並ぶ複数の畝状凸部を有し、さらに前記畝状凸部の頂に吸光性層Aを有し、該吸光性層Aの長手方向に対する垂直断面の前記吸光性層Aのピッチ、幅、および厚さの値のうち少なくとも1つにばらつきがある、グリッド偏光子。
  2. 板状の透明基材の少なくとも一方の表面に、細長く線状に延び互いに離間した状態で略平行に並ぶ複数の畝状凸部を有し、さらに前記畝状凸部間に形成される溝の底に吸光性層Bを有し、該吸光性層Bの長手方向に対する垂直断面の前記吸光性層Bのピッチ、幅、および厚さの値のうち少なくとも1つにばらつきがある、グリッド偏光子。
  3. 板状の透明基材の少なくとも一方の表面に、細長く線状に延び互いに離間した状態で略平行に並ぶ複数の畝状凸部を有し、
    さらに前記畝状凸部の頂に吸光性層Aおよび前記畝状凸部間に形成される溝の底に吸光性層Bを有し、
    該吸光性層Aおよび吸光性層Bの長手方向に対する垂直断面の前記吸光性層Aおよび吸光性層Bのピッチ、幅、および厚さの値のうち少なくとも1つにばらつきがある、グリッド偏光子。
  4. (A) 細長く線状に延び互いに離間した状態で略平行に並び、長手方向に対する垂直断面の凹形状のピッチ、幅、および深さの値のうち少なくとも1つにばらつきがある、複数の溝状凹部を有する転写型または転写ロールを作成し、
    (B)フィルム基材の表面に、前記転写型または前記転写ロールの溝状凹部の形状を転写して、細長く線状に延び互いに離間した状態で略平行に並び長手方向に対する垂直断面の凸形状のピッチ、幅、および高さの値のうち少なくとも1つにばらつきがある畝状凸部を有する板状透明基材を得て、
    (C)前記転写面に吸光性材料を蒸着して前記畝状凸部の頂に吸光性層Aおよび/または前記畝状凸部間に形成される溝の底に吸光性層Bを形成する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のグリッド偏光子の製法。
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