JP4661038B2 - 光源装置、光源装置の製造方法、投射型表示装置 - Google Patents

光源装置、光源装置の製造方法、投射型表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、光源装置、光源装置の製造方法、投射型表示装置に関し、特に半導体発光素子等の固体光源を備えた光源装置に関する。
光源装置から出射された光を液晶ライトバルブ等の光変調手段に入射させ、光変調手段にて変調された映像光を投射レンズ等によりスクリーンに拡大投射させて表示を行うプロジェクタ等の投射型表示装置が広く知られている。この投射型表示装置の光源装置に使用される光源として、LED光源等の固体光源が採用されている。このようなLED光源は偏光方向がランダムであるため、液晶ライトバルブ等の液晶装置の光源として用いる場合、半分が偏光板により吸収されてしまうという問題があった。
これを解決する手段として、フィルム状の反射型偏光部材を偏光変換素子として用い、光利用効率を向上させる技術が例えば特許文献1に開示されている。
特開2000−221499号公報
上記特許文献では、フィルム状の反射型偏光部材を用いて光利用効率を向上させているが、このフィルム状部材を光源装置に組み込ませた場合、発光に伴う発熱により該フィルム状部材が劣化ないし変性してしまう惧れがある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、発光素子からの光を所定の偏光に高効率で変換可能で、発光に伴う発熱が生じた場合にも十分な耐久性を有する構成を備えた光源装置を提供することを目的としている。また、本発明は、このような光源装置を高効率で製造可能な方法と、該光源装置を具備した信頼性の高い投射型表示装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の光源装置は、発光素子と、該発光素子の光出射側に、ストライプ状の金属膜又は誘電体多層膜にて構成された反射型偏光板と、を具備してなることを特徴とする。このような光源装置によると、所定の偏光を照射することが可能となるため、例えば液晶ライトバルブ等の液晶装置の光源(照明装置)として用いると、光の利用効率を高めることが可能となる。そして、特に光源装置に反射型偏光板を設けた構成であるため、光源装置と液晶装置との間に独立して設けた場合、若しくは液晶装置に偏光板を設けた場合に比して、光源装置から漏れる光を少なくすることも可能となる。さらに、本発明では従来のようなフィルム状の反射型偏光部材ではなく、金属膜又は誘電体多層膜からなるものを用いているため、発光素子において発光に伴う発熱が生じた場合にも当該反射型偏光板が熱により劣化したり特性変化したりする惧れも殆どないものとなる。
前記発光素子は所定の基板上に形成され、前記金属膜又は誘電体多層膜は、前記基板の前記発光素子とは反対側に形成されてなり、該基板の面内方向に光の波長よりも短い周期でストライプ状に配列されてなるものとすることができる。この場合、発光素子に対して基板裏面に反射型偏光板を形成するものとしているため、基板上の発光素子が剥き出しの状態となり、発光素子の電極取出しを容易化することが可能となる。また、発光素子が形成された基板の反対側に上記反射型偏光板を設けた構成であるため、上述した通り、光源装置から漏れる光を少なくすることが可能となる。
前記反射型偏光板において、前記金属膜又は誘電体多層膜には透光性の保護膜が配設されてなるものとすることができる。これによりストライプ状の金属膜又は誘電体多層膜を保護すること可能となり、また表面の平坦化を図ることも可能となるとともに、保護膜の選択によって金属膜等との屈折率差を適宜設計することが可能となる。
前記反射型偏光板の前記発光素子側には反射膜が形成されてなるものとすることができる。この場合、反射型偏光板にて反射された偏光が、反射膜にて反射されることとなる。したがって、例えば吸収型の偏光板を用いた場合に比して光利用効率が一層高いものとなる。つまり、反射型偏光板にて反射された他方の偏光は、反射膜にて反射して再び反射型偏光板に戻るわけであるが、その反射の際に偏光方向が若干変化するため、反射の繰り返しにより偏光軸が透過可能な方向に変化し、所定の透過軸方向の偏光として当該光源装置から射出されることとなる。なお、この場合の反射膜は、アルミニウム等の金属反射部材にて構成することができ、膜状の他、板状の反射板をも包含するものである。
前記反射型偏光板と前記反射膜との間にはλ/4位相差板が形成されてなるものとすることができる。この場合、所定の偏光軸を有する偏光を一層高効率で、当該光源装置から取り出すことが可能となる。すなわち、反射型偏光板で反射された偏光(偏光Aとする)は、λ/4位相差板により円偏光(円偏光Bとする)となり、該円偏光Bは反射膜にて反射されると偏光方向の反転を伴う。したがって、反射膜にて反射されると、円偏光Bとは逆向きの回転の円偏光(円偏光Cとする)となり、その円偏光Cが再びλ/4位相差板を透過すると、上記偏光Aとは偏光軸が90°異なる偏光Dが反射型偏光板に入射することとなり、この偏光Dは反射型偏光板を透過可能であるため、光利用効率が一層高まることとなるのである。
前記反射型偏光板において、前記金属膜又は誘電体多層膜の発光素子と対向する面には凹凸形状が付与されてなるものとすることができる。この場合、該反射型偏光板にて反射された光が散乱することとなるため、再び反射型偏光板に戻ってくる際には、該反射型偏光板の透過軸方向の偏光軸をもった偏光となり易く、したがって光利用効率の向上を図ることが可能となる。
前記反射型偏光板が前記金属膜にて形成されてなり、該金属膜が発光素子に対して電界を付与するための電極として構成されてなるものとすることができる。この場合、発光素子に対して電界を付与するための電極を別途設ける必要もなく、当該光源装置の構成が非常に簡便なものとなる。
前記反射型偏光板が前記誘電体多層膜にて形成されてなり、該誘電体多層膜が相対的に高屈折率の材料層と低屈折率の材料層とが交互に積層された積層体を具備してなり、該積層体が平面的にストライプ状に配列されてなるものとすることができる。なお、高屈折率の材料層としては酸化チタンを主体とするもの、低屈折率の材料層としては酸化ケイ素を主体とするものを採用することができる。
次に、本発明の光源装置の製造方法は、基材上に金属膜又は誘電体多層膜をストライプ状に形成する工程と、前記基材の前記金属膜又は誘電体多層膜が形成された側と反対側に発光素子を形成する工程と、を含むことを特徴とする。この場合、基材に対して発光素子を形成する前に、反射型偏光板を構成する金属膜又は誘電体多層膜を基材に形成するものとしているため、製造プレセス中の発光素子へのダメージを低減することが可能となる。
例えば、前記基材上に金属膜又は誘電体多層膜を形成する工程において、二光束干渉露光法により該金属膜又は誘電体多層膜を光の波長よりも短い周期でストライプ状に形成するものとする場合、先に基材上に発光素子を形成すれば露光時に発光素子に対してダメージを与える惧れがあるが、本発明ではそのような不具合を回避することが可能となる。
次に、本発明の投射型表示装置は、上述の光源装置を具備したことを特徴とする。具体的には、上記光源装置と、該光源装置から出射された光を変調する光変調装置と、該光変調装置により変調された光を投射する投射装置とを具備してなるものとすることができる。このような投射型表示装置は、光利用効率の優れた光源装置を具備してなり、特に光変調装置として偏光を利用する液晶ライトバルブ(空間光変調素子)等を採用した場合には、光利用効率が非常に高いものとなる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
図1は本発明の一実施形態としての光源装置について、その概略構成を示す断面模式図である。光源装置10は、フリップチップ型のGaInN系LED光源から構成され、その構成主体は、絶縁性のサファイア基板11と、その基板面の一方に形成された発光素子16と、基板面の他方側に形成された反射型偏光板12とを含んでなる。
発光素子16は、サファイア基板11上(図1では下側)にGaN系の半導体膜をエピタキシャル成長させて形成した半導体層を含み、該半導体層はサファイア基板11側からn−GaN層5及びp−GaN層6にて構成されている。そして、本実施形態では、n−GaN層5上に該n−GaN層5よりも面積の小さいp−GaN層6が形成されて、np双方の結晶成長面にn側電極4及びp側電極7が形成されている。
n側電極4及びp側電極7上(図1では下側)には、n側ハンダ層3及びp側ハンダ層8を介してn側端子電極2及びp側端子電極9が形成されている。なお、この端子電極2,9は対向基材1上に形成されており、n側電極4,端子電極2,端子電極9は透明電極又は反射性金属導電膜にて構成されており、特にp側電極7が光反射性の金属導電膜たるアルミニウムにて構成されているため反射膜として機能し、n−GaN層5とp−GaN層6の間で発光される光を反射することが可能となり、その光利用効率を高めている。
一方、反射型偏光板12は、サファイア基板11の発光素子16が形成された側とは反対側の面に形成され、いわゆるグリッド偏光子にて構成されている。図2は、反射型偏光板12の概略構成を示す斜視図、図3は反射型偏光板12の概略構成を示す平面図である。このように反射方偏光板12は、サファイア基板11上にストライプ状の金属膜14が配列されてなり、その配列周期は、光の波長よりも短いものとされている。そして、このようなストライプ状金属膜14の上には、絶縁性のガラスないしアクリル樹脂等からなる保護膜13が形成され、当該反射型偏光板12の表面が平坦化されている。ここで、金属膜14は金属反射膜たるアルミニウムにて構成され、高さが100nm、ピッチPが150nm(図3参照)程度とされており、入射される光の波長よりも小さい値のピッチPにて形成されている。
このような反射型偏光板12は、入射した光のうち、所定方向の偏光軸を有する偏光のみを透過し、それと90°交差する方向の偏光軸を有する偏光を反射する特性を有している。具体的には、図6に示すように、金属膜14の屈折率nと、各金属膜14の間に介在する絶縁層(保護膜)13の屈折率nとが異なるため、反射型偏光板12に入射した光の偏光方向により、偏光選択が行なわれる。つまり、金属膜14の延在方向と垂直な方向に偏光軸を有する直線偏光Xを透過させ、金属膜14の延在方向と平行な方向に偏光軸を有する直線偏光Yを反射する。したがって、本実施形態の反射型偏光板12は、光軸(透過軸)と平行な偏光を透過させ、垂直な偏光に対しては反射させる作用を有しているのである。
このような光源装置10によると、反射型偏光板12から取り出された所定の偏光を照射することが可能となるため、例えば液晶ライトバルブ等の液晶装置の光源(照明装置)として用いると、光の利用効率を高めることが可能となる。そして、特に光源装置10に反射型偏光板12を組み込ませた構成であるため、光源装置と液晶装置との間に反射型偏光板を独立して設けた場合、若しくは液晶装置に偏光板を設けた場合に比して、光源装置から漏れる光を少なくすることも可能となる。さらに、本実施形態では金属膜又は誘電体多層膜からなるものを反射型偏光板として用いているため、発光素子16において発光に伴う発熱が生じた場合にも当該反射型偏光板12が熱により劣化したり特性変化したりする惧れも殆どないものとなる。
また、本実施形態では、発光素子16に対してサファイア基板11の反対側に反射型偏光板12を形成するものとしているため、サファイア基板11上の発光素子16が剥き出しの状態となり、発光素子16の電極取出しを容易化することが可能となる。
さらに、反射型偏光板12の発光素子16側(つまり反射型偏光板12の反射面側)には光反射機能を有したp側電極7(及びn側電極4、n側端子電極2、p側端子電極9を金属反射膜で形成した場合にはこれらも含む)が形成されているため、反射型偏光板12にて反射された偏光が、該電極(反射膜)にて反射されることとなる。したがって、反射型偏光板12にて反射された他方の偏光が、電極(反射膜)にて反射して再び反射型偏光板12に戻るわけであるが、その反射の際に偏光方向が若干変化するため、反射の繰り返しにより偏光軸が透過可能な方向に変化し、所定の透過軸方向の偏光として当該反射型偏光板12を透過することとなる。
なお、本実施形態では、各電極2,4,7,9を反射膜として併用するものとしているが、対向基材1の裏面側(電極2,9が形成された面と反対側)等に独立して反射層を形成することも可能である。
また、図4に示すように、反射型偏光板12の発光素子16と対向する面に凹凸17を付与してもよい。このような凹凸形状を付与することにより、反射型偏光板12にて反射された光が散乱することとなるため、再び反射型偏光板12に戻ってくる際には、該反射型偏光板12の透過軸方向の偏光軸をもった偏光となり易く、一層の光利用効率の向上を図ることが可能となる。
次に、光源装置10の製造方法について説明する。図5は、光源装置10の一製造工程、つまりサファイア基板11上に反射型偏光板12と、発光素子16を構成するn−GaN層5及びp−GaN層6とを形成する工程を示す断面模式図である。
図5に示すように、まずサファイア基板11上にアルミニウムからなる金属薄膜100を形成し(図5(a)参照)、レジスト膜101を塗布する(図5(b)参照)。そして、レーザー光を用いた二光束干渉露光法や電子線露光、若しくは、レーザー光の走査による露光(図5(c)参照)後、現像によりストライプ状のパターンを形成する(図5(d)参照)。
そして、残ったレジスト膜101をマスクにして金属膜100をエッチングし、レジスト膜101を剥離する(図5(e)参照)。これにより、サファイア基板11上に、アルミニウム等からなるストライプ状の金属膜14が形成される(図5(e)参照)。その後、金属膜14を含むサファイア基板11上に、スピンコート等により透明な絶縁層13を形成する(図5(f)参照)。
以上の工程により本実施形態で用いた反射型偏光板12が形成される。このような反射型偏光板12は、従来からのフォトリソグラフィ法により簡便に得ることができる。なお、上記露光工程においては、レーザ光を用いて2光束干渉露光を行ったが、電子線露光若しくはレーザー光の走査による露光によっても、隣接するストライプのピッチが光の波長よりも小さい微細パターンを形成することが可能である。
そして、このように反射型偏光板12を形成したサファイア基板11の反対側(裏面側)に、発光素子16(図1参照)を公知の方法により形成して光源装置10を得る。具体的には、サファイア基板11上にエピタキシャル成長によりn−GaN層5、p−GaN層6を形成し(図5(g)参照)、その後、電極及びハンダ層を形成して、フリップチップ実装し、樹脂で封止することにより光源装置10を得ることができる。
次に、光源装置の異なる実施の形態について説明する。
図7は、図1の光源装置10の変形例としての光源装置10aについて、その概略構成を示す断面模式図である。図7に示した光源装置10aにおいては、反射型偏光板12とサファイア基板11との間(すなわち発光素子16側)にλ/4位相差板15が形成されている点以外は、図1の光源装置10と同様の構成を有しているため、図1と同じ符号を付した構成部材(要素)については、特に説明のない限り、図1の光源装置10と同様の構成(要素)を有しているものとして説明を省略する。
光源装置10aでは、上述の通り、反射型偏光板12とサファイア基板11との間にλ/4位相差板15が形成されている。また、発光素子16の反射型偏光板12とは反対側、ここでは対向基材1の発光素子16が形成された側と反対側にアルミニウムからなる金属反射膜18が形成されている。このように反射型偏光板12とサファイア基板11との間にλ/4位相差板15を形成することで、所定の偏光軸を有する偏光を一層高効率で、当該光源装置10aから取り出すことが可能となる。
すなわち、反射型偏光板12で反射された偏光Aは、λ/4位相差板15により円偏光Bとなり、該円偏光Bは反射膜18(図7ではアルミニウムで構成されたp側電極7、n側電極4等を含む)にて反射されると偏光方向の反転を伴う。したがって、反射膜18にて反射されると、円偏光Bとは逆向きの回転の円偏光Cとなり、その円偏光Cが再びλ/4位相差板を透過すると、上記偏光Aとは偏光軸が90°異なる偏光Dが反射型偏光板12に入射することとなり、この偏光Dは反射型偏光板12を透過可能であるため、光利用効率が一層高まることとなるのである。
なお、このようなλ/4位相差板15を設けた場合には、図4に示したような金属膜14の裏面に凹凸17を形成しないのが望ましい。金属膜14の裏面に凹凸17を形成し、更にλ/4位相差板15を設けると、円偏光の偏光方向がランダムになってしまい、反射型偏光板12を透過可能な偏光を得ることができなくなる惧れがあるためである。
次に、図8は、図1の光源装置10に適用した反射型偏光板12の変形例について、その概略構成を示す断面模式図である。図8に示した反射型偏光板12aは、複数の誘電体膜20,30にて形成された誘電体多層膜14aが平面的にストライプ状に配列された構成を具備している。
誘電体膜20は、相対的に高屈折率の材料層として構成され、例えばTiOを用いることができ、厚さ約55nm程度にて構成されている。一方、誘電体膜30は、相対的に低屈折率の材料層として構成され、例えばSiOを用いることができ、厚さ約94nm程度にて構成されている。そして、これら誘電体膜20,30が、それぞれ交互に積層された積層体(本実施形態では5層よりなる)により誘電体多層膜14aが構成されている。
このように、屈折率の異なる積層体からなる誘電体多層膜14aがストライプ状に形成された場合、光の伝搬特性に異方性を有しており、図8の下面側から光が入射した場合、誘電体多層膜14aの延在方向に平行な直線偏光は反射され、誘電体多層膜14aの延在方向に垂直な直線偏光は透過するようになっている。したがって、このような誘電体多層膜14aによっても、本発明に係る光源装置を構成することが可能であり、例えば図1の光源装置10及び図7の光源装置10aの反射型偏光板12に代えて、図8の反射型偏光板12aを用いた場合にも、本発明の課題を好適に解決することができる。
以上、本発明の光源装置の実施の形態を示したが、反射型偏光板12をストライプ状の金属膜14にて構成する場合、該金属膜14を、発光素子を構成するn−GaN層及び/又はp−GaN層に対して電界を付与するための電極として用いることも可能である。この場合、サファイア基板11にコンタクトホールを形成したり、或いはn−GaN層及び/又はp−GaN層上に反射型偏光板12を直接形成するものとすることができる。
(投射型表示装置)
図9は本発明の一実施形態としての投射型表示装置について、その概略構成を示す拡大図であって、この図9に示した投射型表示装置70は3板方式の例である。投射型液晶表示装置70においては、赤色(R)の色光を発光し得る光源装置10rを2次元的にアレイ状に構成したLEDアレイ光源100r、緑色(G)の色光を発光し得る光源装置10gを、2次元的にアレイ状に構成したLEDアレイ光源100g、青色(B)の色光を発光し得る光源装置10bを2次元的にアレイ状に構成したLEDアレイ光源100bの3個を別途光源として用いている。なお、各光源装置10r,10g,10bとして、それぞれ上述した本実施形態の光源装置10若しくは光源装置10aを採用している。
各LEDアレイ光源100r,100g,100bから射出された光は、レンズアレイ60により集光され液晶ライトバルブ75に照射される。つまり、レンズアレイ60の出射側には、R,G,Bの各色光を変調する液晶ライトバルブ75がそれぞれ設けられている。そして、各液晶ライトバルブ75によって変調された3つの色光が、クロスダイクロイックプリズム(色合成手段)77に入射するように構成されている。このプリズム77は4つの直角プリズムが貼り合わされたものであり、内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光Lr、Lg、Lbが合成されてカラー画像を表す光が形成される。色合成された光は投射レンズ76によりスクリーン79上に投射され、拡大された画像が表示される。
このような投射型表示装置70においては、LEDアレイ光源100r,100g,100bについて、上記実施形態の光源装置10,10aを採用してなるため、発光効率が高く、また液晶ライトバルブ75に好適な偏光を入射させることが可能となり、該液晶ライトバルブ75に偏光板を形成する必要もなくなる。
本発明の光源装置の一実施形態について概略構成を示す断面模式図。 図1の光源装置に適用した反射型偏光板の構成を示す斜視図。 図1の光源装置に適用した反射型偏光板の構成を示す平面図。 図1の光源装置に適用可能な反射型偏光板の一変形例を示す断面模式図。 図1の光源装置の一製造工程例を示す説明図。 図1の光源装置に適用した反射型偏光板の作用を示す説明図。 本発明の光源装置の一変形例について概略構成を示す断面模式図。 図1の光源装置に適用可能な反射型偏光板の一変形例を示す断面模式図。 本発明の投射型表示装置の一実施形態について概略構成を示す説明図。
符号の説明
10…光源装置、11…サファイア基板(基材)、12…反射型偏光板、13…保護膜、14…金属膜、14a…誘電体多層膜、16…発光素子

Claims (8)

  1. 投射型表示装置に用いられる光源装置であって、
    基板と、該基板の一方の面に形成された、n−GaN層と、該n−GaN層の上面に形成されたn側電極と、前記n−GaN層の上面に形成されたp−GaN層と、該p−GaN層の上面に形成されたp側電極と、を含むLED素子と、
    該LED素子の光出射側に、ストライプ状の金属膜にて形成された反射型偏光板と、を具備し、
    前記金属膜は前記LED素子に対して電界を付与するための電極として構成されてなり、
    前記反射型偏光板は前記基板の前記LED素子が形成された側とは反対側の他方の面に形成されてなることを特徴とする光源装置。
  2. 前記反射型偏光板において、前記金属膜には透光性の保護膜が配設されてなることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記反射型偏光板の前記LED素子側に反射膜が形成されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の光源装置。
  4. 前記反射型偏光板と前記反射膜との間にはλ/4位相差板が形成されてなることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記反射型偏光板において、前記金属膜の前記LED素子と対向する面には凹凸形状が付与されてなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光源装置。
  6. 基板と、LED素子と、反射型偏光板と、を具備する、投射型表示装置に用いられる光源装置の製造方法であって、
    前記基板の一方の面に、前記LED素子に対して電界を付与するための電極として構成されてなる金属膜をストライプ状に形成することにより前記反射型偏光板を形成する工程と、
    前記基板の前記金属膜が形成された側と反対側の他方の面に、n−GaN層を形成し、該n−GaN層の上面にn側電極を形成し、前記n−GaN層の上面にp−GaN層を形成し、該p−GaN層の上面にp側電極を形成することにより、前記LED素子を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする光源装置の製造方法。
  7. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の光源装置を具備したことを特徴とする投射型表示装置。
  8. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の光源装置と、該光源装置から出射された光を変調する光変調装置と、該光変調装置により変調された光を投射する投射装置とを具備したことを特徴とする投射型表示装置。
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