JP2011156435A - スライサー - Google Patents

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Arihiro Horibe
有弘 堀部
Kuniteru Kawashima
邦照 川嶋
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Abstract

【課題】第2滑り板の、支持枠の表面に対する平行移動がなされるようにして、被スライス材の厚さを変更しても、入れる力に変更を加えることなく、しかも常に安定したスライスが行えるスライサー100を提供すること。
【解決手段】支持枠10に対して固定したスライス刃12と、このスライス刃12の前方及び手前側に配置した第1滑り板11及び第2滑り板20とを備えて、この第2滑り板20上をスライス刃12に向けて被スライス材を前後動させることにより、この被スライス材のスライスを行うようにしたスライサー100であって、第2滑り板20を支持枠10に組み付けるにあたって、この第2滑り板20が支持枠10の表面に対して平行移動するようにし、この第2滑り板20上の被スライス材の下面全体がスライス刃12に対して常に平行移動し得るようにしたこと。
【選択図】図8

Description

本発明は、野菜やハム等の被スライス材を薄くスライスするためのスライサーに関し、特にスライス厚さを自由に変更できるようにしたスライサーに関するものである。
野菜やハム等は、これをスライサーによってスライスすることが行われるが、その場合には、スライスされたものの厚さが好みに応じたものに自由に変更できると、食感を料理に合わせたものとすることができて、料理をする人の腕の見せ所が増大する。
そこで、一台のスライサーでも、スライス厚さが自由に変更できるようにしたものが、例えば特許文献1において提案されている。
特開2005−102724号公報、要約、代表図
この特許文献1に示された「調理用スライサー」は、「第2支持板を回動させる操作部の構造を簡素化して製作コストを低くし且つ細部まで清掃できるようにし、さらに、第2支持板を大きく上方に回動させて念入りな清掃が可能であるようにする」ことを目的としてなされたもので、図14及び図15示すような構造のものとしてある。
すなわち、この特許文献1の「調理用スライサー」は、図14及び図15に示すように、「第2支持板を前後方向に対し略直交する方向に設けられた回動軸部によって回動可能に支持し、前記刃と前記第2支持板との上下方向の間隙が可変となる調理用スライサーであって、上面視において前記刃と前記第2支持板との間に前後方向の間隙が設けられるとともに、前記第2支持板に当接する棒状のカムがその回動によって前記刃と前記第2支持板との上下方向の間隙を変化させるように設ける」といった構成を有したものである。
しかしながら、発明者等の検討によると、この特許文献1におけるスライサーのように、「第2支持板」の刃から遠い部分を枢着して刃に近い部分を上下動するようにして、「刃と第2支持板との上下方向の間隙を変化させる」ようにすると、被スライス材Wの平行スライスがうまく行かないことが判明した。つまり、スライスされたものを見てみると、一番最初にスライスされた部分の厚さが、後端でスライスされた部分の厚さより薄くなっており、場合によっては、各スライス片がスライスの後端部分で繋がった状態になることが解ったのである。
このような不安定なスライスがなされる原因は、どうやら被スライス材Wが「第2支持板」上を「刃」に向けて移動されるとき、この「第2支持板」が傾斜していることによって被スライス材Wの後端部分(最後に刃に掛けられる部分)が前方部分より大きく食い込むことにあるようである。勿論、「第2支持板」の傾斜はそれほど大きなものではないが、「刃」の取り付け方向が水平で全く変化しないものであることから、特に厚いスライスを行う場合に顕著に現れる現象となっているのである。そして、この特許文献1のように、傾斜によってスライス厚さを変更する技術であると、特に厚いスライスを行う際に、「食い込み」に抗するために力が大きく要ることにもなるのである。
そこで、本発明者等は、スライス厚さを変更しても、常に安定したスライスが行えるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、第2滑り板の、支持枠の表面に対する平行移動がなされるようにして、被スライス材の厚さを変更しても、入れる力に変更を加えることなく、しかも常に安定したスライスが行えるスライサー100を提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「支持枠10に対して固定したスライス刃12と、このスライス刃12の前方及び手前側に配置した第1滑り板11及び第2滑り板20とを備えて、この第2滑り板20上をスライス刃12に向けて被スライス材Wを前後動させることにより、この被スライス材Wのスライスを行うようにしたスライサー100であって、
第2滑り板20を支持枠10に組み付けるにあたって、この第2滑り板20が支持枠10の表面に対して平行移動するようにし、この第2滑り板20上の被スライス材Wの下面全体がスライス刃12に対して常に平行移動し得るようにしたことを特徴とするスライサー100」
である。
すなわち、この請求項1に係るスライサー100では、その第2滑り板20が支持枠10に対して平行移動可能に組み付けてあり、この第2滑り板20上の被スライス材Wの下面全体がスライス刃12に対して常に平行移動し得るようにしたものである。換言すれば、この請求項1のスライサー100の第2滑り板20は、特許文献1のように1点で枢着して全体が傾斜しながら揺動するようにしたものではなく、支持枠10やスライス刃12に対して完全に平行移動するようにしたものである。
特に、上記段落0007において述べたように、「スライス刃12」の取り付け方向が水平で全く変化しないものであることから、第2滑り板20の支持枠10やスライス刃12に対する平行移動は、このスライサー100をキッチン台の上に置いたとき、水平移動となって、第2滑り板20の、支持枠10の表面に対する平行移動がなされることになり、上記特許文献1の傾斜移動とは全く異なったものとなる。
第2滑り板20が支持枠10やスライス刃12に対して完全な平行移動するのであれば、この第2滑り板20のスライス刃12に対する位置を変更してスライス厚さの変更を行っても、当該第2滑り板20はスライス刃12に対して常に平行になっている。つまり、第2滑り板20上に当接されてスライス刃12に向けて移動される被スライス材Wの下面は、スライス刃12と常に平行になっているため、被スライス材Wへの押圧力は第2滑り板20の先端のスライス刃12との間に食い込むような力には変換されないのである。
この第2滑り板20の支持枠10やスライス刃12に対する平行移動は、種々な態様で行えるものであり、例えば、後述する揺動ヒンジ21を使用する態様や、請求項2の調整板40を使用する態様等がある。いずれにしても、この請求項1のスライサー100では、第2滑り板20を支持枠10に平行移動可能に組み付けることが重要である。
以上の結果、このスライサー100によれば、そのスライス厚さを変更しても、被スライス材Wはスライス刃12に向けて常に平行(水平)に送られることになるから、第2滑り板20の先端とスライス刃12との間に「被スライス材Wの食い込み現象」は全く発生しないのであり、常に一定の力で安定したスライスが行えるのである。しかも、厚さを厚くした場合であっても、各スライス片は完全に切られる(スライスされる)のであり、スライス片が繋がった状態になることもないのである。
従って、この請求項1のスライサー100は、第2滑り板20が支持枠10の表面に対して平行移動がなされ、スライス厚さを変更しても、入れる力に変更を加えることなく、しかも常に安定したスライスが行えるものとなっているのである。
なお、上述した被スライス材Wのスライス刃12に対する平行移動は、例えば、第2滑り板20を複数の揺動ヒンジ21によって支持枠10に取り付けるとともに、支持枠10側に前後動可能に取り付けた押引材30の先端を第2滑り板20に連結して、押引材30を前後動させることにより第2滑り板20を前後動させたとき、この前後動により各揺動ヒンジ21が一斉に揺動することによって行うことができる。
このようにしたスライサー100は、後述する実施例1に関連するものであり、被スライス材Wのスライス刃12に対する平行移動を行うにあたって、図1〜図6に示すように、第2滑り板20を複数の揺動ヒンジ21によって支持枠10に取り付けることにより行うようにしたものである。
換言すれば、このスライサー100では、図4及び図5に示すように、支持枠10の内側と第2滑り板20の側面との間に複数の揺動ヒンジ21を配置して、これら各揺動ヒンジ21の上部を第2滑り板20側に、またこの揺動ヒンジ21の下部を支持枠10の内面側に各揺動ヒンジ21が回動自在となるように連結したものである。これにより、第2滑り板20のどちらかの面に取り付けてある少なくとも2個の揺動ヒンジ21について見てみると、これら2個の各連結穴を結ぶ合計2本の直線と、各揺動ヒンジ21の上下部分に連結されている第2滑り板20側の上面を形成している直線と、例えば支持枠10の上面を形成している直線とによって、一種の「平行リンク」が形成されていることになり、第2滑り板20側の上面を形成している直線は、支持枠10の上面を形成している直線に対して平行移動することになるのである。
後述する最良形態では、第2滑り板20の一方の側面に3個、他方の側面に2個の揺動ヒンジ21が使用されているため、上記「平行リンク」は、20種類形成できることになるから、上記平行移動は、確実になされることになるのである。
また、このスライサー100では、その第2滑り板20の支持枠10に対する平行移動(スライス厚さの調整)を行うための操作は、調整ネジ31の回転によって支持枠10に対する位置調整が行える押引材30によってなされる。この押引材30は、支持枠10側に設けた材支持具32に対して螺進螺退可能なものであり、その先端は、図2及び図3に示すように、第2滑り板20に連結してある。
すなわち、この押引材30は、その調整ネジ31を回転させることにより材支持具32に対して螺進螺退されるものであり、この螺進螺退によって第2滑り板20を前後動させるものである。この押引材30によって第2滑り板20が前後動されることにより各揺動ヒンジ21が一斉に揺動することになって、第2滑り板20のスライス刃12に対する平行かつ上下移動が行われるのである。この第2滑り板20の平行かつ上下移動範囲は、図4中の実線にて示した「先端線」と、二点鎖線で示した「後端線」との間になるものである。
以上のようにしたスライサー100は、スライス厚さを変更しても、入れる力に変更を加えることなく、しかも常に安定したスライスが行えるものとなっているのである。
以上の課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載のスライサー100について、
「第2滑り板20を支持枠10に対して上下方向にのみ移動可能に組み付けて、この第2滑り板20と、支持枠10の内側下面に一体的に設けた支持梁13との間に調整板40を介在させるとともに、
この調整板40の裏面に形成した調整ネジ42が支持梁13上の調整突部14に対して所定角度で当接するようにして、この調整板40を前後動させることにより、被スライス材Wのスライス刃12に対する平行移動が行えるようにしたこと」
である。
すなわち、この請求項2のスライサー100は、図7〜図13に示すように、第2滑り板20を支持枠10に対して上下方向にのみ移動可能に組み付けて、この第2滑り板20と、支持枠10の内側下面に一体的に設けた支持梁13との間に調整板40を介在させたものである。
ここで、支持梁13の上面には、図9の(a)に示すように、上面側に傾斜面を有する2個の調整突部14が形成してあり、これらの調整突部14には、調整板40側に設けた傾斜面を有する2個の調整突部41がそれぞれ当接するものである。これらの調整突起41は、図10の(b)及び(c)に示すように、調整板40の下面側に設けたものであり、その傾斜面の傾斜角度は支持梁13側に設けた調整突部14のそれと同じにしてある。
つまり、この調整板40は、その裏面に形成した各調整ネジ42が支持梁13上の各調整突部14に対して上述した傾斜角度で当接するものであり、この調整板40を、支持枠10から露出しているつまみ部43を利用して前後動させることにより、第2滑り板20のスライス刃12に対する高さ調整が行えるようにしたものである。
このとき、第2滑り板20のスライス刃12に対する平行移動は確実にならなければならないから、後述する最良形態では、図7及び図11の(a)に示すように、第2滑り板20の側面に上下突条22を形成しておき、この上下突条22が係合し得る上下溝16を、図7及び図9の(a)に示すように、支持枠10の内面に形成しておいて、これらの上下溝16と上下突条22との係合によって行えるようにしてある。つまり、これらの上下溝16と上下突条22との係合によって、第2滑り板20は支持枠10に対して平行移動が確実になされるようになっているのである。
以上のようにして、被スライス材Wのスライス厚さの決定は、調整板40の支持枠10に対する位置調整を行うことによりなされるが、調整後には、その位置での固定がなされなければならない。後述する最良形態では、図11の(b)及び(c)に示すように、第2滑り板20の裏面に取付ネジ23が一体的に設けてあり、この取付ネジ23は、図12に示すように、第2滑り板20と支持梁13との間に介装された調整板40の挿通孔40aを通して、図9に示す支持梁13に形成してある軸穴17から下方に突出される。そして、この取付ネジ23の下端に調整ネジ42が螺着されて、この調整ネジ42を止めることにより、その位置での第2滑り板20の支持梁13に対する固定がなされるのである。
従って、この請求項2のスライサー100も、スライス厚さを変更しても、入れる力に変更を加えることなく、しかも常に安定したスライスが行えるものとなっているのである。
以上、詳述した通り、本発明においては、
「支持枠10に対して固定したスライス刃12と、このスライス刃12の前方及び手前側に配置した第1滑り板11及び第2滑り板20とを備えて、この第2滑り板20上をスライス刃12に向けて被スライス材Wを前後動させることにより、この被スライス材Wのスライスを行うようにしたスライサー100であって、
第2滑り板20を支持枠10に組み付けるにあたって、この第2滑り板20が支持枠10の表面に対して平行移動するようにし、この第2滑り板20上の被スライス材Wの下面全体がスライス刃12に対して常に平行移動し得るようにしたこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、第2滑り板20の、支持枠10の表面に対する平行移動を行うことができて、スライス厚さを変更しても、入れる力に変更を加えることなく、しかも常に安定したスライスが行えるスライサー100を提供することができるのである。
本発明の実施例1に係るスライサーの平面図である。 同底面図である。 同スライサーの、押引材を中心にしてみた縦断面図である。 同スライサーの、図1中の1−1線に沿ってみた縦断面図である。 同スライサーの、図1中の2−2線に沿ってみた縦断面図である。 同正面図である。 本発明の実施例2に係るスライサーの平面図である。 同底面図である。 同スライサーを構成する支持枠を示すもので、(a)は縦断面図、(b)は底面図である。 同スライサーを構成している調整板を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 同スライサーを構成している第2滑り板を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は取付ネジ23を中心にした縦断面図である。 同スライサーの第2滑り板の調整範囲を示すもので、(a)は最前進端に位置するときを、(b)は最後進端に位置するときをそれぞれ示す縦断面図である。 同スライサーの正面図である。 従来の技術を示す平面図(a)と底面図(b)である。 図14に示した従来技術において、スライス幅が最大時を示す側面図(a)と、スライス幅が最小時を示す側面図(b)である。
次に、以上のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した最良の形態であるスライサー100について説明するが、この最良形態のスライサー100は、図1〜図6に示した実施例1と、図7〜図13に示した実施例2とに分かれるものであり、以下順に各実施例の説明をしていくこととする。
図1〜図6には、実施例1に係るスライサー100が示してあるが、図1には、このスライサー100の平面図が、また図2には底面図が示してある。このスライサー100は、支持枠10の前方(図1及び図2では図示下方)に第1滑り板11を、また中程にスライス刃12を一体化してあり、この支持枠10の上部に対して第2滑り板20を平行移動可能に組み付けたものである。
なお、本実施例において、各第1滑り板11及び第2滑り板20の表面には、図1及び図6に示したように、多数の案内突条11a及び案内突条20aが形成してあり、これらの案内突条11a及び案内突条20a上には、被スライス材Wの下面が当接されるものである。つまり、これらの案内突条11a及び案内突条20aは、被スライス材Wを第1滑り板11及び第2滑り板20上を滑らせるときの抵抗を減らすためのものである。
支持枠10は、例えば合成樹脂を材料として、スライス刃12をインサートしながら一体成形するか、あるいはスライス刃12を後付けすべく形成されるものであり、当該スライサー100の全体外形を形作ることになるものである。この支持枠10の上部内側には、図6に示したように、左右の押え案内溝15が形成されるものであり、この押え案内溝15内には、押え具50の両端が係合される。押え具50は、図6に示したように、被スライス材Wを第2滑り板20または第1滑り板11上に対して移動させる場合に、この被スライス材Wを第2滑り板20等の上面に押さえ付けるために使用されるものである。
第2滑り板20は、図1〜図5に示したように、支持枠10の内側であってスライス刃12の手前側(図1では図示上側)に移動可能に組み付けられるものであり、その左右両側面に取り付けた複数の揺動ヒンジ21によって、図4及び図5に示したように、支持枠10の内側面に対して揺動可能に吊下されるものである。各揺動ヒンジ21は、同一形状及び同一長さのものであって、本実施例では、その下部が支持枠10の内面に、またその上部が第2滑り板20の側面に揺動可能に連結されるものである。
つまり、この第2滑り板20は、各揺動ヒンジ21によって平行リンクを形成するように支持枠10に取り付けたものであり、支持枠10及びこれに取り付けたスライス刃12に対して平行移動可能にしたものである。勿論、この第2滑り板20の位置固定は、第2滑り板20の裏面に連結した押引材30によってなされるものである。
押引材30は、調整ネジ31の回転によって支持枠10に対する位置調整が行われるものであり、支持枠10側に設けた材支持具32に対して螺進螺退可能にしたものである。また、この押引材30の先端は、図2及び図3に示したように、第2滑り板20に連結してある。従って、このスライサー100では、その第2滑り板20の支持枠10に対する平行移動(スライス厚さの調整)を行うための操作は、調整ネジ31の回転させて押引材30の支持枠10に対する位置調整を行うことによってなされる。
すなわち、この押引材30は、その調整ネジ31を回転することにより材支持具32に対して螺進螺退するものであり、この螺進螺退によって第2滑り板20を前後動させるものである。この押引材30によって第2滑り板20が前後動されることにより各揺動ヒンジ21が一斉に揺動することになって、第2滑り板20のスライス刃12に対する平行かつ上下移動が行われるのである。この第2滑り板20の平行かつ上下移動範囲は、図4中の実線にて示した「先端線」と、二点鎖線で示した「後端線」との間になるものである。
図7〜図13には、実施例2に係るスライサー100が示してあるが、この実施例2に係るスライサー100の、実施例1のそれと実質的に異なる点は、第2滑り板20と、支持枠10の内側下面に一体的に設けた支持梁13との間に、図10に示した調整板40を介在させたことであり、実施例1のスライサー100に対して全体的に小さくしたものである。以下では、この調整板40及びこれに関連する部分の説明を主として行い、その他の実施例1と共通する部材については、図7〜図13中に同一符号を付して説明を省略する。
まず、この実施例2のスライサー100では、調整板40を組み付けるために、支持枠10側において、図9に示したように、第1滑り板11とは反対側下部に支持梁13が一体的に形成してある。この支持梁13の上面には、図9の(a)に示したように、上面側に傾斜面を有する2個の調整突部14が形成してあり、これらの調整突部14には、調整板40側に設けた傾斜面を有する2個の調整突起41がそれぞれ当接するものである。これらの調整突起41は、図10の(b)及び(c)に示したように、調整板40の下面側に設けたものであり、その傾斜面の傾斜角度は支持梁13側に設けた調整突部14のそれと同じにしてある。
つまり、この実施例2のスライサー100において、これを構成している調整板40は、その裏面に形成した各調整ネジ42が支持梁13上の各調整突部14に対して上述した傾斜角度で当接するようにしたものであり、この調整板40を、支持枠10から露出しているつまみ部43を利用して前後動させることにより、第2滑り板20のスライス刃12に対する高さ調整が行えるようにしたものである。
このとき、第2滑り板20のスライス刃12に対する平行移動は確実にならなければならないから、図7及び図11の(a)に示したように、第2滑り板20の側面に上下突条22を形成しておき、この上下突条22が係合し得る上下溝16を、図7及び図9の(a)に示したように、支持枠10の内面に形成しておいて、これらの上下溝16と上下突条22との係合によって行えるようにしてある。つまり、これらの上下溝16と上下突条22との係合によって、第2滑り板20は支持枠10に対して平行移動が確実になされるのである。
このスライサー100においては、被スライス材Wのスライス厚さの決定は、調整板40の支持枠10に対する位置調整を行うことによりなされるが、調整後には、その位置での固定をしなければならない。この点については、図11の(b)及び(c)に示したように、第2滑り板20の裏面に取付ネジ23を一体的に設けておき、この取付ネジ23は、図12に示したように、第2滑り板20と支持梁13との間に介装された調整板40の挿通孔40aを通して、図9に示した支持梁13に形成してある軸穴17から下方に突出される。そして、この取付ネジ23の下端に調整ネジ42が螺着されて、この調整ネジ42を止めることにより、その位置での第2滑り板20の支持梁13に対する固定が完了する。
この実施例2に係るスライサー100において、その第2滑り板20の位置調整を行った場合について説明すると、図12の(a)に示した状態が第2滑り板20の最前進状態である。このときには、調整板40のつまみ部43は、第2滑り板20の手前側(図示右端部)の端部によって上からは見えない位置にある。勿論、調整ネジ42は「固定」の位置にあり、当該調整板40は第2滑り板20の裏面に形成してある収納部24内に収納されている。
ここで、厚いスライスを行いたい場合には、調整ネジ42をネジ戻して緩め、つまみ部43を利用して調整板40を図12の(b)に示した矢印のように引き出す。そうすると、当該調整板40は、調整突起41及び支持梁13側の調整突部14に設けた各傾斜面に沿って平行状態を保ったまま少し下方に下がるとともに、当該調整板40の先端はスライス刃12から離れることになる。ここで、再び調整ネジ42を「固定状態」にすれば、スライス幅の調整は完了する。
この場合、調整幅を具体的数値目盛りとして調整板40等に記載しておいて、この目盛りの支持枠10に対する位置によって希望のスライス位置が決定できるようにするとよい。
以上のように構成した本発明に係るスライサー100によれば、家庭の主婦等が料理を行う場合に、ハムや野菜のスライスを綺麗に仕上げることができるといったスライサー100本来の効果だけでなく、料亭や旅館での料理についても同様な効果を発揮することができるのであるから、料亭や旅館での集客数をもっと増大すると考えられる。
100 スライサー
10 支持枠
11 第1滑り板
11a 案内突条
12 スライス刃
13 支持梁
14 調整突部
15 押え案内溝
16 上下溝
17 軸穴
20 第2滑り板
20a 案内突条
21 揺動ヒンジ
22 上下突条
23 取付ネジ
24 収納部
30 押引材
31 調整ネジ
32 材支持具
40 調整板
41 調整突起
42 調整ネジ
43 つまみ部
50 押え具
W スライス材

Claims (2)

  1. 支持枠に対して固定したスライス刃と、このスライス刃の前方及び手前側に配置した第1滑り板及び第2滑り板とを備えて、この第2滑り板上を前記スライス刃に向けて被スライス材を前後動させることにより、この被スライス材のスライスを行うようにしたスライサーであって、
    前記第2滑り板を前記支持枠に組み付けるにあたって、この第2滑り板が前記支持枠の表面に対して平行移動するようにし、この第2滑り板上の前記被スライス材の下面全体が前記スライス刃に対して常に平行移動し得るようにしたことを特徴とするスライサー。
  2. 前記第2滑り板を前記支持枠に対して上下方向にのみ移動可能に組み付けて、この第2滑り板と、前記支持枠の内側下面に一体的に設けた支持梁との間に調整板を介在させるとともに、
    この調整板の裏面に形成した調整突起が前記支持梁上の調整突部に対して所定角度で当接するようにして、この調整板を前後動させることにより、前記被スライス材の前記スライス刃に対する平行移動が行えるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のスライサー。
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