JPH0724240U - 野菜調理器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】切断厚さ調整が左右均一に実現できる野菜調理
器を提供する。 【構成】切断刃体を付設した本体１と、底面に傾斜面部
２３を形成して、本体に上下移動のみ可能に装着した可
動摺面板２と、上面に前記可動摺面板の傾斜面部と対応
した傾斜面部（作用面）３２を形成して、可動摺面板２
の下方を長手方向に移動可能に本体に装着した調整体３
からなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、野菜の切断を行う野菜調理器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

野菜調理器は、基本的には長尺板（摺板）に斜孔を穿設し、斜孔の縁部に切断 刃体（平刃若しくは平刃と櫛刃の組み合わせ）を取り付けたもので、長尺板の上 面で野菜を摺動させることで、野菜の切断を行うものである。 特に野菜の切断厚さの調整は、切断刃体に対面する摺板を上下させ、切断刃体 と切断刃体対面摺板の高さを変化させて行つていた。

【０００３】 具体的には、対面摺板の端部を軸支して回動可能にし、本体の下方に対面摺板 を上下せしめる押圧ボルトを設けた器具（実公昭５２−２１２４５号）や、スラ イド移動で上下する調整体で対面摺板を押し上げるようにした器具（実公平３− ２５９１６号）が知られている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

前記した従来の切断厚さ調整は、対面摺板（可動摺面板）が軸支され、その回 動によって端部である刃体対向縁が上下している。 然し刃体は通常切断抵抗を少なくするため本体長手方向に対して直角に対面せ ず斜めに設けられており、これに伴って対面摺板の刃体対向縁も斜めに形成され ている。このため対面摺板の上下調整を行ったとしても、刃体対向縁は、左右の 軸支部分からの距離が相違するので、当然軸支部分から遠い方の刃体との高さ間 隙は大きく（厚く切断される）、近い方の高さ間隔は小さく（薄く切断される） なる。 即ち対面摺板の端部を軸支して、同板の回動で被切断物の厚さ調整を行っても 、被切断物（野菜）の均等な厚さの切断はできないものである。

【０００５】 そこで本考案は、刃体を斜めに取り付けてあっても、対面摺板（可動摺板）の 上下調整に於いて左右の高さ間隔が一定となる調整機構を備えた野菜調理器を提 案したものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る野菜調理器は、従前と同様に切断刃体を付設した本体と、底面に 傾斜面部を形成して、本体に上下移動のみ可能に装着した可動摺面板と、上面に 前記可動摺面板の傾斜面部と対応した傾斜面部を形成して、可動摺面板の下方を 長手方向に移動可能に本体に装着した調整体とからなることを特徴としたもので ある。

【０００７】

【作用】

調整体をスライド移動させると、可動摺板の底部傾斜面が、調整体の傾斜面と 当接状態であり、可動摺板は上下方向のみ可動であるので、可動摺板は全体がそ のまま平行に上下動することになり、刃体との高さ間隔は常に左右同一となるも のである。

【０００８】

【実施例】

次に本考案の実施例について説明する。 本考案の実施例に示した野菜調理器は、本体１と、可動摺板２と、調整体３か ら構成される。

【０００９】 本体１は、長方形状にして両側部分に突出縁体１１を兼ねる枠体を形成し、縁 体（枠体）間を長手方向斜めに二分する一方に固定摺面１２を設け、他方に抜き 部１３を形成したもので、特に固定摺面１２の中央側縁部に切断刃体（平刃）１ ４を着脱自在に付設してなる。 特に抜き部１３の両側の枠体の内壁面にガイド凹部１５を外壁面には長尺のガ イド溝１６を形成してなる。

【００１０】 可動摺板２は、前記抜き部１３に嵌合する大きさの本板部２１の両側面に、前 記ガイド凹部１５に嵌合する突部２２を突設し、本体部２１の底面は斜めの刃体 対向縁に向かって厚くなる傾斜面部２３に形成したもので、突部２２をガイド凹 部１５に嵌合して抜き部１３に上下移動のみ可能に装着する。

【００１１】 調整体３は、本体１の幅員より広く形成した両側部３１と、両側部３１の底部 分間に設けた作用板３２からなり、両側部３１の対向内面には、前記本体１のガ イド溝１６に嵌合する突出部３３を形成し、作用板３２の上面は前記可動摺板２ の傾斜面部２３と対応した傾斜面に形成したもので、ガイド溝１６に突出部３３ を嵌合して可動摺面板２の下方に装着したものである。

【００１２】 従って可動摺板２は調整体３の上面に載置されることになり、可動摺板２の傾 斜面部２３は、調整体３の作用板３２の上面（傾斜面）と当接することになり、 調整体３２をガイド溝１６に添って移動させると、可動摺板２は全体がそのまま 上下に移動することになり、切断刃体１４との高さ間隔は常に左右同一となるも のである。

【００１３】 尚本考案は、前記実施例に限定されるものではなく、例えば切断刃体は、平刃 体に限定されず、櫛刃体とを組み合わせて千切り用としても良く、また可動摺板 の上下移動構造並び調節体の前後移動構造は、相応の動作が実現するものであれ ば任意に定めることができるものである。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように本考案は、切断刃体との高さ間隔を調整できる野菜調理器に於い て、特に傾斜面で当接した調節体の前後移動で可動摺板を上下動させたもので、 可動摺板の上下移動が平行移動となり、切断物の厚さを決定する切断刃体との高 さ間隔が常に左右一致し、所望の厚さの切断物を容易に得ることができるもので ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の分解した全体斜視図。

【図２】同縦断面図。

【図３】同横断面図。

【符号の説明】 １ 本体 １１ 突出縁体 １２ 固定摺面 １３ 抜き部 １４ 切断刃体 １５ ガイド凹部 １６ ガイド溝 ２ 可動摺板 ２１ 本板部 ２２ 突部 ２３ 傾斜面部 ３ 調整体 ３１ 両側部 ３２ 作用板部 ３３ 突出部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 長方形状にして両側部分に突出縁体を形
   成し、前記縁体間を長手方向斜めに二分する一方に固定
   摺面を設け、他方を抜き部に形成すると共に、固定摺面
   の中央側縁部に切断刃体を付設した本体と、底面に傾斜
   面部を形成して、本体の縁体間の抜き部に上下移動のみ
   可能に装着した可動摺面板と、上面に前記可動摺面板の
   傾斜面部と対応した傾斜面部を形成して、可動摺面板の
   下方を長手方向に移動可能に本体に装着した調整体とか
   らなることを特徴とした野菜調理器。